2026.05.26更新

ストーリー・沿革

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: Integrated Report 2025

サマリ

飛島ホールディングスは、1883年創業の飛島建設を中核とする総合建設グループとして、土木・建築で培った技術と「コーディネート力」を武器に、老朽化インフラの「インフラアンチエイジング」や建設DX、水インフラ・木造・防災・不動産など多様なグロース事業を束ねるNew Business Contractor。FSCによる現場のデジタルツイン化、Hydro-Jet RD工法やNAMISIIL、カーボンストック技術、中小水力発電、遠隔無人水中重機などグループ各社の先端技術を連携させ、脱炭素とレジリエンス向上、人が活きる建設現場を同時に実現する「ゼネコン+α」の複合企業体として次の成長ステージを描いている。

目指す経営指標

・2027年度までにROE10%を達成することを中期経営計画の財務目標として掲げている
・中長期の株主還元方針として配当性向からDOE(自己資本配当率)へ指標を転換し、2028年3月期までにDOE4.0%以上の達成を目指している
・SBT認定のもと、Scope1・2について2027年度に30%、2030年度に42%削減し、2050年にカーボンニュートラルを実現することを目標としている(いずれも2020年度比)
・Scope3について2027年度に18%、2030年度に25%、2050年度に90%削減する削減ロードマップを掲げている(2020年度比)

用語解説

■New Business Contractor
飛島グループが自らの将来像として掲げるコンセプトで、建設事業を核にしつつ、水インフラや防災、不動産、建設DXなど個性の異なるグループ会社・パートナーが神経ネットワークのようにつながり、新しい事業を次々と生み出す「ゼネコン+α」型の複合企業体を指します。

■インフラアンチエイジング事業
老朽化が進む道路・橋・トンネルなどのインフラについて、単なる補修にとどまらず、寿命を延ばし、安全性と信頼性を高め、将来の大規模災害リスクを減らす一連の建設複合事業をまとめた呼び方です。インフラ更新需要を成長機会と捉え、持続的な収益の柱にしようとする戦略領域です。

■インフラアンチエイジングマーケット
日本の老朽化インフラへの対応ニーズ全体を一つの市場として捉えた概念で、維持管理・更新・耐震化・レジリエンス向上などに関わる事業機会の集合を指します。飛島グループは、このマーケットにいち早く対応することで、新たな成長フィールドを押さえようとしています。

■建設リスキリング事業
建設業全体の人手不足やスキルギャップを埋めるために、業界のデジタル化を通じて生産プロセスや働く人のスキルを高度化し、建設供給力を底上げすることを目的とした事業コンセプトです。建設DX技術と専門人材による支援サービスを組み合わせ、地域建設会社の経営支援や新しい建設ビジネスの成長を支える基盤事業として位置づけています。

■建設DX(建設DXサービス)
設計・施工・管理など建設プロジェクトの各プロセスにデジタル技術を取り入れ、業務の効率化、省人化、データ連携による高度なマネジメントを実現する取り組みを指します。飛島グループは、建設DXの技術やノウハウをサービスとして提供し、他社現場の生産性向上や経営支援につなげるビジネスも展開しています。

■FSC(フィールドサクセスセンター)
飛島建設が中核に据える「生産集中管理機能」で、現場運営に関わる業務を集約して管理する仕組みです。現場の省人化と品質・安全・生産性の向上を目的とし、本社や支店が現場データを一元的に把握しながら、現場側はQCDSなど重要な指標に集中できるようにするデジタル時代の現場管理プラットフォームです。

■QCDS
Quality(品質)・Cost(コスト)・Delivery(納期)・Safety(安全)の頭文字を組み合わせた、建設現場の成果を測る基本指標のセットです。飛島グループでは、FSCなどを使って現場の業務を合理化し、現場担当者がQCDS向上に集中できるようにすることで、収益性と安全性の両立を図っています。

■Hydro-Jet RD工法
合成桁橋の床版取替工事において、従来は長期間の通行止めが必要だった接合部の除去作業を、通行規制を行わない準備期間中に先行して実施できるようにした同社の工法です。1回の床版撤去範囲を鋼桁位置にとらわれず大きく設定できるため、床版撤去に要する期間と交通規制期間を短縮し、利用者への影響を抑えながら工事を進められます。

■小型地震計測システム「NAMISIIL」
建物の「構造ヘルスモニタリング」を行うために開発された、小型の地震計測システムです。センサーとしての地震計と制御用PCを一体化することで機器構成を簡素化し、省スペースかつ低コストで設置できます。地震発生時の揺れを常時記録し、建物の被害状況評価や継続使用の判断に役立つ情報を提供することを狙っています。

■カーボンストック技術
木材を大量かつ長期間にわたって貯蔵することで、大気中のCO2を実質的に固定する飛島グループ独自の技術です。木材を構造材や部材として建物などに長く使い続けることで、炭素を現場に「ストック」し、脱炭素社会への貢献と木材利用拡大を同時に実現しようとする取り組みです。

■生分解性油圧駆動技術による遠隔無人水中重機
海やダムなど水中での作業を、人が潜らずに遠隔操作で行えるように開発された重機です。油圧に使うオイルを生分解性のものにすることで、万一漏れが起きても海域や水域への環境負荷を抑えつつ、水中作業の安全性と生産性向上を両立することを狙っています。

■ゼネコン+αの事業領域
従来の「総合建設業」としての土木・建築工事に加え、水インフラ、環境、エネルギー、不動産、建設DXなど、建設と親和性の高い周辺分野を掛け合わせた新しい事業領域を指します。ゼネコンの施工能力とグループ各社の専門性を組み合わせることで、単なる工事請負にとどまらない付加価値の高いビジネスを創り出すという発想です。

■拡ゼネコンと拡建設業
M&Aや提携を通じて、特殊な地域基盤を持つ建設会社や潜水工事会社など「異質な要素」を取り込み、自社の強みを再編集することで事業の幅を広げた姿を表す言葉です。従来型ゼネコンの枠を超えた事業ポートフォリオを持ち、新しいビジネスモデルと成長フィールドを切り拓いていく拡張版のゼネコン/建設業を意味します。

■スマート技術者集団
デジタルマネジメントを前提に、現場データを扱いながら、設計・施工・維持管理まで一連のプロセスを横断的に理解できる技術者集団を指します。単に現場で手を動かすだけでなく、デジタルツールで生産性を高め、ビジネスとしての付加価値も意識して行動できる人材をそろえた組織像として掲げられています。

■知行一致
「心から納得したこと(知)」と、それに基づく行動(行)が一致しているべきだ、という考え方です。飛島グループでは、考え方の変化を実際の行動変容につなげ、一人ひとりの行動の積み重ねが会社の成長につながるという「変革」の軸として、この言葉を強調しています。

■知行賞
「知行一致」の思想を実践し、模範的な行動をとった社員を表彰するための社内制度です。行動KPIに基づく定量・定性の評価と組み合わせることで、「語るより行う」姿勢を評価し、望ましい行動を組織文化として根付かせる狙いがあります。

■タレントマネジメントシステム
グループ全体の人事情報やスキル、キャリア履歴などを一元管理し、人材の配置・育成・登用に活用するための情報システムです。エンジニア部門とコーポレート部門それぞれについて、スペシャリスト育成や管理職候補の把握を行い、「誰にどんな経験を積ませるか」を見える化する基盤になっています。

■サクセッションプラン(後継者育成計画)
将来の管理職や経営人材候補を特定し、必要な経験や研修を計画的に提供することで、次世代のリーダーを計画的に育てる仕組みです。飛島グループでは、スペシャリスト育成プログラムと組み合わせて展開し、個々の専門性と経営人材としてのポテンシャルを同時に伸ばすことを目指しています。

■人財と企業の共進化
「人財(人材)」と企業のどちらか一方だけが成長するのではなく、社員のスキル向上やキャリア形成と、企業のビジネス成長・収益性向上が互いに影響し合い、高め合っていく状態を指す飛島グループの考え方です。個人の成長意欲やスキル向上が賃上げや新事業への挑戦につながり、その成果がまた次の投資と成長機会を生む循環をイメージしています。
2024年3月期有価証券報告書より

沿革

 

2 【沿革】

1883年飛嶋文次郎が福井城城郭取壊し工事を請負い、請負業者としての飛島組(当社)の端緒となる。1889年本格的土木請負業者として官庁工事の入札に参加し、以後水力発電工事、鉄道工事等主として土木工事を施工してきた。1946年株式会社飛島組は、企業再建整備法の適用を受けて解散することになり、1947年3月資本金300万円で飛島土木株式会社を設立し新たな出発をした。

 

当社グループの主な変遷は、次のとおりである。

 

1949年10月

当社 建設業法により建設大臣登録(イ)239号の登録を完了

1960年2月

当社 株式を東京証券取引所店頭市場に公開

1961年9月

当社 株式を東京証券取引所に上場

1965年4月

当社 社名を飛島建設株式会社と改称

1967年5月

当社 土木、建築工事の計画及び設計監理の請負業を事業目的に追加

1967年9月

当社 技術研究所を開設

1972年5月

当社 住宅事業及び不動産取引業を事業目的に追加

1973年4月

当社 宅地建物取引業法により宅地建物取引業者として建設大臣免許(1)第1462号を取得

1973年7月

当社 建設業法の改正により特定建設業者として建設大臣許可(特-48)第1400号を取得

1978年6月

当社 建設用機器類及び資材、その他製品の賃貸並びに販売を事業目的に追加

1983年2月

当社 本店を東京都千代田区九段南二丁目3番28号より東京都千代田区三番町2番地に移転

1987年6月

当社 不動産賃貸業を事業目的に追加

1990年6月

当社 宿泊施設及びスポーツ施設の開発、保有及び経営を事業目的に追加

1996年2月

TOBISHIMA BRUNEI SDN.BHD.を子会社として設立

1999年4月

飛島物産㈱〔1992年6月設立〕が実質基準の導入により連結子会社となる

2001年6月

当社 業容の拡大と新規事業分野への展開に伴い、環境修復事業等を事業目的に追加

2003年4月

飛島物産㈱が㈱E&CSに商号変更

2011年7月

当社 本店を東京都千代田区三番町2番地より東京都千代田区三番町1番地に移転
     本社を東京都千代田区三番町2番地より神奈川県川崎市高津区坂戸三丁目2番1号
     かながわサイエンスパーク(KSP)に移転

2012年6月

当社 本店を東京都千代田区三番町1番地より東京都千代田区九段北一丁目13番5号に移転

2013年10月

当社 吸収分割により㈱E&CSの建設用資機材の調達及び販売等の事業に関する権利義務を承継

2017年2月

当社 本社を神奈川県川崎市高津区坂戸三丁目2番1号より東京都港区港南一丁目8番15号に移転

2017年6月

当社 業容の拡大と今後の事業展開に備えるため、植物工場等の企画・設計等や農林水産物の生産・加工等を事業目的に追加

2017年6月

当社 本店を東京都千代田区九段北一丁目13番5号より東京都港区港南一丁目8番15号に移転

2017年7月

当社 杉田建設興業㈱の株式を取得し、子会社とする

2018年2月

当社 ノダック㈱の株式を取得し、子会社とする

2019年4月

当社 ㈱フォーユーの株式を取得し、子会社とする

2020年9月

杉田建設興業㈱が杉田建設㈱に商号変更

2021年2月

当社 ㈱アクシスウェアの株式を取得し、子会社とする

2022年1月

ノダック㈱が㈱テクアノーツに商号変更

2022年4月

㈱ネクストフィールドをNTTグループと共同で設立

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行

2022年4月

当社 宅地建物取引業法により宅地建物取引業者として国土交通大臣免許(14)第1462号に更新
(以後5年ごとに更新)

2022年4月

当社 建設業法により特定建設業者として国土交通大臣許可(特-4)第1400号に更新
(以後5年ごとに更新)

 

 

関係会社

 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金
(百万円)

主要な事業
の内容

議決権の
所有割合
(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

㈱E&CS

(注)2

東京都港区

90

建築事業
開発事業等

 

100.00

 

当社に耐震補強部材の一部の納入を行っている。
また、当社グループにおいて保険代理店業を営んでいる。
役員の兼務……無

TOBISHIMA BRUNEI SDN.BHD.

ブルネイダルサラーム国
バンダールスリブガワン

千B$
1,000

土木事業
建築事業

90.00

当社に建設工事の一部を発注している。
当社より契約履行保証を受けている。
役員の兼務……無

杉田建設㈱

千葉市中央区

40

土木事業

建築事業

100.00

役員の兼務……無

ロード・システム㈲

千葉市緑区

3

土木事業

100.00

役員の兼務……無

㈱テクアノーツ

埼玉県川口市

50

土木事業

100.00

役員の兼務……無

大起造船工業㈱

福島県いわき市

26

開発事業等

97.30

役員の兼務……無

㈱フォーユー

東京都新宿区

50

開発事業等

100.00

役員の兼務……無

㈱グラン・アーデル

東京都新宿区

10

開発事業等

100.00

役員の兼務……無

㈱アクシスウェア

東京都港区

30

開発事業等

100.00

役員の兼務……無

(持分法適用関連会社)

 

 

 

 

 

㈱ネクストフィールド
 

東京都渋谷区

490

開発事業等

50.00

役員の兼務……無

 

(注) 1  主要な事業の内容欄には、セグメント情報に記載された名称を記載している。

2  特定子会社に該当する。