事業内容
セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
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売上
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利益
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利益率
最新年度
| セグメント名 | 売上 (百万円) |
売上構成比率 (%) |
利益 (百万円) |
利益構成比率 (%) |
利益率 (%) |
|---|---|---|---|---|---|
| プラットフォーム | 331 | 75.5 | 190 | 82.4 | 57.2 |
| メディア広告 | 106 | 24.1 | 41 | 17.8 | 38.7 |
| その他 | 2 | 0.4 | 0 | -0.2 | -18.8 |
3 【事業の内容】
当社は、「伝えたいことを、知りたい人に。」というビジョンのもと、ユーザーにとって価値ある最適なコンテンツを継続的に届けることを使命としております。情報の価値は多様であり、ある人にとっては何気ない内容であっても、別の誰かにとっては重要な意味を持つ場合があります。世界のどこかに存在する大切な情報が、今もなお数多く眠っていると当社は考えております。当社は、このような情報を「伝えたい」と考える人の思いを掘り起こし、「知りたい」と考える人に対して素早く、確実につなげていくプラットフォームの構築・提供を目指しております。
当社の事業は、メールマガジン配信及びMagOneを中心とする「プラットフォーム事業」、MAG2 NEWS(まぐまぐニュース)、MONEY VOICE(マネーボイス)、TRiP EDiTOR(トリップエディター)、by them(バイゼム)の4媒体から構成される「メディア広告事業」、およびイベント企画・運営等を行う「その他事業」から構成されております。
(1) プラットフォーム事業
当社の創業以来の中核事業であり、メルマガ配信プラットフォーム「まぐまぐ!」およびファンコミュニティプラットフォーム「MagOne(マグワン)」が属しております。
特に「まぐまぐ!」は、1999年のサービス開始以来、20年以上にわたり安定的にメールマガジン(以下「メルマガ」)を配信できる仕組みを提供し続けております。
当社のプラットフォーム事業の主要なサービスの内容は以下のとおりであります。
① 有料メルマガサービス
有料メルマガサービスは、有料メルマガの発行を希望するクリエイターが当社プラットフォーム「まぐまぐ!」を利用し、有料メルマガを配信できるサービスであります。
クリエイターは定期的にメルマガを執筆・発行し、読者が当該クリエイターの有料メルマガのセールスページから購読手続きを行うことで、購読料が毎月継続的に課金されます。当社は、この購読料をクリエイターと分配することにより収益を得ております。
当社はプラットフォーマーとして、メルマガの販売支援、クリエイター活動の支援、クリエイター間の交流支援等を行っております。また、クリエイターは「まぐまぐ!」の利用に際しイニシャルコストを負担する必要がなく、ランニングコスト(年会費、決済手数料、システム運営費、回線使用料、人件費等)も当社が負担するため、クリエイターはコスト面の負担なくメルマガを発行することができます。さらに、当社が運営するWebメディアへの記事掲載を通じて有料メルマガへの送客が可能となるなど、読者獲得を支援する各種サポート体制等を利用することができます。
当社のメルマガサービスは、平均1,000万通のメールを毎日、10年以上にわたり安定的かつ継続的に配信しており、大量配信を必要とするクリエイターの活動を強固に支えております。また、メルマガコンテンツをアプリで閲覧できる「まぐまぐリーダーアプリ」を提供しており、従来と比較してUIを大きく改善しております。
これらの取り組みにより、クリエイターはより効果的かつ効率的に、届けたい情報を読者へ配信することが可能となっております。
② 無料メルマガサービス
「まぐまぐ!」のプラットフォームを利用して無料メルマガを発行するクリエイターを主要な顧客とし、メルマガ運営を支援する各種有料サービスを提供することで収益を得る事業であります。
③ MagOneサービス
MagOneは、クリエイターが記事配信、ライブ配信、物販等を通じて収益化を図ることができる次世代ファンコミュニティプラットフォームであります。当社は、初期費用や月額固定費を徴収せず、成果報酬型(レベニューシェア)により収益を計上しております。クリエイターは、会費販売、EC販売等の多様な手段を通じて収益を得ることが可能であります。
また、AIを活用したスポンサー企業とのマッチング機能や、NFT及びファントークン等のWeb技術を活用したファンエンゲージメント強化機能も提供しており、クリエイターの継続的な活動支援を図っております。加えて、グッズ等の販売については、商品管理から発送、顧客対応までを一貫して支援するEC機能を備えております。
さらに、当社では専任スタッフがクリエイターに対して導入・運用面をフルサポートする体制を整備しており、ITスキルに不安のある方でも円滑に情報発信・収益化を行うことが可能であります。これらの支援に係るプラットフォーム開発費や人件費は当社が先行負担しており、クリエイター数の増加による追加的な費用は限定的であることから、高いスケーラビリティを有した事業構造となっております。
④ ライブ配信サービス
ライブ配信サービス「まぐまぐ!Live」は、スマートフォンアプリおよびWebブラウザを通じて映像・音声をリアルタイムに配信するサービスとして提供しておりましたが、サーバーコストの増加等の運営上の課題が顕在化していたこと、新体制における事業の見直しを踏まえ、2024年11月30日をもって提供を終了いたしました。
⑤ mine
当社は、クリエイターが記事単位でコンテンツを配信できるプラットフォームを提供しておりましたが、事業の選択と集中の方針に基づき、2023年3月31日をもちまして新規記事投稿および記事購入の受付を終了いたしました。本サービス終了による当社の業績への影響は軽微であります。
(2) メディア広告事業
メディア広告事業は、当社が運営するWebメディア「MAG2 NEWS」「MONEY VOICE」「TRiP EDiTOR」「by them」の運営、およびWebメディアコンテンツ・メルマガコンテンツに掲載する広告枠の販売を行う事業であります。
本事業は、2014年に「MAG2 NEWS」を開設して以降、「伝えたいことを、知りたい人に。」という当社のビジョンのもと、メルマガコンテンツの有効活用および多様な表現手段の拡充を目的として展開しており、現在では4つのWebメディアを運営しております。各メディアにおいては、記事内容の最適化や特集展開等により話題性のあるコンテンツを掲載し、主要媒体のページビュー(PV)数およびユニークユーザー(UU)数は堅調に推移しております。
広告収入は、これらWebメディアおよび当社オフィシャルメルマガ(注1)に設置された広告枠を通じ、顧客企業に対して広告掲載サービスを提供し、その掲載料として得ております。収益の内訳としては、純広告(注2)、アフィリエイト広告(注3)、アドネットワーク広告(注4)などが挙げられます。広告単価については水準を維持しつつ、需要の高まる業種を中心に広告販売を強化しております。
メディア広告事業が関連するインターネット広告市場につきましては、以下のように公表されております。
2024年の日本の総広告費は通年で7兆6,730億円(前年比104.9%)で、アフターコロナを迎え、ウクライナ情勢、物価高騰など国内外の様々な影響を受けつつも、3年連続で過去最高を更新しました。その中で「インターネット広告費」は、社内のデジタル化を背景に継続して高い成長率を保っており、3兆6,517億円に達し、日本の総広告費全体の47.6%を占めました。(※1)
広告媒体別構成比で分析するとインターネット広告費が広告市場全体に占める割合が47.6%となり、これは旧来型のメディアである新聞・雑誌・ラジオを合計した7.5%(それぞれ4.5%・1.5%・1.5%)を大きく上回ると共に、地上波テレビの割合の21.3%を超える規模に成長しており、広告市場全体における重要性も年々増していると分析しております。(※2)
インターネット広告媒体費総額の推移(予測)
出典:広告費データは、株式会社電通『2024年 日本の広告費』および株式会社CARTA・COMMUNICATIONS、株式会社電通、株式会社電通デジタル、株式会社セプテーニ『2024年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析』より引用
上記データよりインターネット広告市場は、今後も継続的な成長が見込まれる市場であり、メルマガコンテンツとのシナジー効果を生む重要な事業であると位置づけております。当社の大きな資産であるメルマガコンテンツを利用、かつプラットフォーム事業で長年培った資産(人・情報)を活用することで、現在では本事業をスタートした第17期から継続的に成長しております。
※1 株式会社CARTA COMMUNICATIONS、株式会社電通、株式会社電通デジタル、株式会社セプテーニ・ホールディングス『2024年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析』より引用
※2 広告費データは、株式会社電通『2024年 日本の広告費』および株式会社サイバー・コミュニケーションズ、株式会社D2C、株式会社電通、株式会社電通デジタル『2023年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析』より引用
① 運営Webメディアコンテンツ
当事業年度末時点で4つのWebメディアコンテンツを運営しております。各メディアジャンルに特化した情報(ニュース・金融・旅行・恋愛・遊び記事)をインターネットを通じて提供しております。運営メディアは下記のメディアとなります。
・MAG2 NEWS(まぐまぐニュース) アクセスデータ 年間 15,105千UU(当事業年度末時点)
「まぐまぐ!」から発行されるメルマガを編集して、ニュース記事としてWebで紹介する総合ニュースメディアであります。政治・経済・ビジネス・芸能・科学などの各分野の専門家による記事を提供し、様々な分野のコンテンツを掲載しております。
・MONEY VOICE(マネーボイス) アクセスデータ 年間 3,681千UU(当事業年度末時点)
MAG2 NEWSと同様にメルマガプラットフォーム「まぐまぐ!」のマネー系メルマガからピックアップした情報のニュース記事ならびに書き下ろしのオリジナル記事を織り交ぜ紹介する、金融系Webマガジン(Webサイト)であります。最新の経済・金融ニュースの解説を中心に株式・為替・債券・先物・不動産など投資家に役立つ情報をお届けし、投資の初中級者に向けた総合金融情報サイトとして運営をしております。
・TRiP EDiTOR(トリップエディター) アクセスデータ 年間 3,574千UU(当事業年度末時点)
「旅も人生も、もっと楽しく編集できる」をキャッチフレーズとして、メルマガ「まぐまぐ!」で活躍する知識豊富なクリエイターたちが35歳以上のビジネスパーソンをメインターゲットに「旅をすること、いきること」の新たな魅力を再提案する旅行メディアとして運営をしております。
・by them(バイゼム) アクセスデータ 年間 2,904千UU(当事業年度末時点)
これまでのWebメディア運営のノウハウを活かし、新たに「恋愛」をテーマとしたメディアとして2019年8月に運営開始しております。性別・人種・考え方を問わず普遍的な悩みである「恋愛」の悩みに、メルマガ「まぐまぐ!」で活躍するクリエイターたちが多角的な視点で答えていくメディアであります。個人の多様性を受け入れ、女性のみならず元来のターゲット層である35歳以上の男性を含む幅広いユーザー層をターゲットとしております。恋をはじめとする人間関係に悩む人々が一歩前へ進む手助けを行う、ポジティブで多様性を持つ恋愛メディアとして運営しております。
○当社が運営する各メディアの年間のUUの推移は以下のとおりであります。
(注) 第18期は決算期変更の影響で10ヶ月分のUUが集計されております。第20期中(2018年3月)に「ジモトのココロ」を「TRiP EDiTOR」にリニューアルしております。第21期中(2019年8月)に「by them」をリリースしております。第26期中に「PLAYLIFE」を事業譲受しております。
② メルマガコンテンツ
当社は1999年からメルマガ配信のプラットフォームの事業に取組んでおります。有料メルマガと無料メルマガが発行され、登録した読者に向けて届けられております。そのうち無料メルマガに対して広告枠を設定し、顧客企業に提供することで広告収入を得ております。
また、メルマガ読者の増加獲得を希望する無料メルマガクリエイターを対象として、本広告枠を活用することで当該無料メルマガの魅力を訴求し、読者獲得をサポートする「メルマガ読者増加メニュー」サービスも展開しており、一定の課金収益を得ております。
(3) その他事業
その他事業においては、イベント企画等が属しております。イベント企画はクリエイターの活動の支援と促進を目的としています。当社がクリエイターの活動を支援し、活性化のサポートをすることで、クリエイターの知名度と信頼性を向上させ、ブランディングに貢献しております。当事業年度中は、人気クリエイターを講師に迎えた有料の講演会・イベント等を開催し、それぞれのクリエイターのコミュニケーションの機会を創出いたしました。
(説明事項)
(注1) オフィシャルメルマガ
当社プラットフォームで無料メルマガを登録中の読者に対し、まぐまぐ!のWebメディア更新情報や各種新着情報を配信する公式メルマガサービス。
(注2) 純広告
当社Webメディアやメルマガの広告枠を、広告主が買い取り形式で購入する広告。
(注3) アフィリエイト広告
当社Webメディアやメルマガに掲出された広告の獲得成果に応じて成果報酬が発生する広告。
(注4) アドネットワーク広告
当社Webメディアや他社メディアを束ねた広告配信ネットワークに対し自動配信される広告。
当社は当該広告のクリック数や表示回数に応じて広告収入を得ております。
(注5) UU(ユニーク・ユーザー)
当社が運営するWebメディアの各ページに訪問したユーザーの実数を表す数値。集計期間中は同じWebメディアに同じユーザーが何度訪問した場合でも1UUとしてカウントされます。
事業系統図は以下のようになります。
(注) 1.「メルマガ」は、メールマガジンの略称です。
2.「まぐまぐ!Live」については、2024年11月30日をもってサービスを終了しております。
業績状況
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、物価上昇や海外経済の不透明感が残るなか、賃上げや内需の持ち直しにより、全体としては緩やかな回復傾向で推移しております。
当社を取り巻く事業環境において、プラットフォーム事業が属する静止画・テキストコンテンツ市場につきましては、「デジタルコンテンツ白書2025」(一般社団法人デジタルコンテンツ協会)によると2024年のコンテンツ産業の市場規模は約14兆288億円に達し、前年比103.1%と、当協会が調査を開始した2001年以降で過去最高を更新しました。
また、当社のメディア広告事業が属するインターネット広告市場につきましては、「2024年日本の広告費」(株式会社電通)によると2024年のインターネット広告費(インターネット広告媒体費のみ)は前年比110.2%の2兆9,611億円となり、前年に引き続き高い成長率で推移しております。
当事業年度における当社の業績は、売上高は438,853千円(前年同期比3.5%減)、営業利益は20,234千円(前年同期比260.9%増)、経常利益は20,573千円(前年同期比265.9%増)、当期純利益は14,267千円(前年同期は当期純損失84,549千円)となりました。
セグメントごとの業績は、次のとおりであります。
(プラットフォーム事業)
プラットフォーム事業においては、メルマガ配信プラットフォーム「まぐまぐ!」およびファンコミュニティプラットフォーム「MagOne(マグワン)」が属しております。
当セグメントの主軸である有料メルマガサービスに関して、メディア広告事業と連携して新規クリエイターの獲得施策を推進するとともに、UIの改善によるユーザビリティ向上に継続して努めております。
その結果として、プラットフォーム事業の売上高は331,243千円(前年同期比9.2%増)、セグメント利益は 189,562千円(前年同期比12.4%増)となりました。
(メディア広告事業)
メディア広告事業においては、Webメディアの運営および「Webメディアコンテンツ」・「メルマガコンテンツ」の広告枠販売サービスが属しております。
Webメディア領域においては、「MAG2 NEWS(まぐまぐニュース)」「MONEY VOICE(マネーボイス)」「TRiP EDiTOR(トリップエディター)」「by them(バイゼム)」「PLAYLIFE(プレイライフ)」など複数の自社媒体を運営し、知名度向上およびユーザー満足度の最大化を図ってまいりました。
しかしながら、デジタルメディア業界を取り巻く事業環境の変化を踏まえ、限られた経営資源の最適配分による競争力強化を目的として、「「PLAYLIFE」事業のサービス終了に関するお知らせ」のとおり、「PLAYLIFE(プレイライフ)」についてはサービスを終了する事を決定いたしました。これにより、同媒体にかかるサーバーコスト等の固定費を年間約2,000千円削減できます。
なお、「PLAYLIFE」の運営により蓄積されたコンテンツ制作技術やユーザーエンゲージメント向上手法は、他媒体へと転用し、メディア全体の収益性向上と効率運営に活かしてまいります。
また、記事内容の最適化や特集展開を通じて話題性の高いコンテンツを掲載し、主要媒体のPV数およびUU数は堅調に推移しております。広告収益については、単価水準を維持しながら、需要の高まる業種を中心に広告枠の販売を強化しております。一方で、タイアップ広告の市場縮小により、売上構成比が変化しております。
引き続き、収益性と事業効率の向上を両立させながら、媒体価値の最大化に努めてまいります。
その結果として、メディア広告事業の売上高は105,644千円(前年同期比30.2%減)、セグメント利益は 40,863千円(前年同期比17.8%増)となりました。
(その他事業)
その他事業においては、イベント企画等が属しております。イベント企画はクリエイターの活動の支援と促進を目的としています。当社がクリエイターの活動を支援し、活性化のサポートをすることで、クリエイターの知名度と信頼性を向上させ、ブランディングに貢献しております。
当事業年度においては、オフラインでクリエイターを迎えた有料のイベントを3件開催しております。
その結果として、その他事業の売上高は1,965千円(前年同期比883.6%増)、セグメント損失は369千円(前年同期はセグメント利益46千円)となりました。
② 財政状態の状況
(資産)
当事業年度末における総資産につきましては、前事業年度末に比べ32,592千円増加し、997,509千円となりました。これは主に、売掛金が74,425千円減少したことならびに、前払費用が4,733千円減少した一方で、現金及び預金が98,070千円増加したことならびに、有形固定資産が7,879千円、無形固定資産が8,845千円それぞれ増加したこと等によるものであります。
(負債)
当事業年度末における負債につきましては、前事業年度末に比べ2,975千円減少し、152,178千円となりました。これは主に、預り金が7,985千円減少したことならびに、その他流動負債が6,391千円減少した一方で、未払金が5,931千円増加したことならびに、契約負債が6,664千円増加したこと等によるものであります。
(純資産)
当事業年度末における純資産合計は、前事業年度末に比べ35,567千円増加し、845,330千円となりました。これは、当期純利益の計上により利益剰余金が14,267千円増加したことならびに、ストックオプションの行使により資本金および資本剰余金がそれぞれ10,650千円増加したことによるものであります。
③ キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前事業年度末に比べ98,070千円増加し、928,339千円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により獲得した資金は100,725千円(前年同期は8,203千円の獲得)となりました。この主な要因は、税引前当期純利益が15,217千円であること並びに、売上債権が74,425千円減少したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は23,954千円(前年同期比122.0%増)となりました。この主な要因は、有形固定資産の取得として9,295千円、無形固定資産の取得として9,322千円及びオフィス移転に伴う敷金及び保証金として9,304千円支出したこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により獲得した資金は21,299千円(前年使用した資金0千円)となりました。この主な要因は、ストックオプションの行使により21,300千円収入があったこと等によるものであります。
④ 生産、受注および販売の実績
a 生産実績および受注実績
当社で行う事業は、提供するサービスの性質上、生産実績および受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。
b 販売実績
当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 主な相手先別の販売実績および総販売実績に対する割合
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針および見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債および収益・費用の報告金額および開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績を勘案し合理的に判断しておりますが、見積りによる不確実性のため、実績の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。この財務諸表の作成にあたる重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しております。
② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(売上高)
当事業年度の売上高は438,853千円(前年同期比3.5%減)となりました。
プラットフォーム事業では、「まぐまぐ!」および「MagOne」を中心に、有料メルマガサービスの拡充とUI改善によるユーザビリティ向上を進めております。
メディア広告事業では、「MAG2 NEWS」など自社媒体の強化を図る一方、「PLAYLIFE」終了により年間約2,000千円の固定費削減を実現いたしました。
広告単価を維持しつつ需要の高い業種を中心に販売を強化し、主要媒体のPV・UUは堅調に推移しております。
その他事業では、クリエイター支援を目的とした有料イベントを3件開催し、活動促進とブランド価値向上に寄与した結果であります。
プラットフォーム事業において、新規クリエイター獲得のための営業活動の促進および有料メルマガクリエイターによるライブ配信の利用促進等の施策を実行した結果、「まぐまぐ!」の有料会員数が堅調に推移しました。メディア広告事業においては、広告単価減少の潮流を受けましたが、その他事業において、オンライン上でクリエイターを迎えた有料の講演会・イベント等を開催した結果であります。
(売上総利益)
当事業年度における売上原価は154,916千円(前年同期比25.4%減)となりました。
これは主に、プラットフォーム事業およびメディア広告事業にかかるコンテンツ制作費が減少したこと等によるものであります。
その結果、当事業年度の売上総利益は283,936千円(前年同期比14.8%増)となりました。
(営業利益)
当事業年度における販売費及び一般管理費は263,702千円(前年同期比9.1%増)となりました。
これは主に、営業体制強化および管理部門の体制強化における業務委託費の増加によるものであります。
その結果、売上総利益から販売費及び一般管理費を差し引きました当事業年度の営業利益は20,234千円(前年同期比260.9%増)となりました。
(経常利益)
当事業年度の営業外収益は343千円(前年同期比2016.8%増)となりました。
この結果、当事業年度の経常利益は20,573千円(前年同期比265.9%増)となりました。
(当期純利益)
当事業年度の特別損失は5,356千円(前年同期比94.0%減)となりました。これは主に、本社移転費用の計上によるものであります。
これらの結果を受け、当事業年度の当期純利益は14,267千円(前年同期は当期純損失△84,549千円)となりました。なお、法人税等合計は、950千円(前年同期比0.00%)であります。
③ 財政状態およびキャッシュ・フローの分析
キャッシュ・フローの分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
④ 資本の財源および資金の流動性
当社は、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。当社の資金需要のうち主なものは、プラットフォーム事業の機能強化や新規サービスの開発に係る開発保守費用、人件費および決済手数料等の営業費用であります。これらの資金需要に対しては現状では自己資金の範囲内で賄えておりますが、資金需要の額や使途に合わせて多様な調達手段を検討してまいります。第27期事業年度末における現金及び預金残高は928,339千円であり、充分な流動性を確保しております。
⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について
「3 事業等のリスク」に記載したとおり、事業内容、事業運営・組織体制等、様々なリスク要因が経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。そのため、当社は常に市場動向や業界動向を注視しつつ、優秀な人材の確保と適切な教育を実施するとともに、事業運営体制の強化と整備を進めることで、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因に適切な対応を図ってまいります。
⑥ 経営者の問題意識と今後の方針について
経営者の問題認識と今後の方針については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。