2025年11月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

(単一セグメント)
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度
単一セグメントの企業の場合は、連結(あるいは単体)の売上と営業利益を反映しています

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
(単一セグメント) 58,977 100.0 713 100.0 1.2

 

3 【事業の内容】

(1) 事業内容

当社は、木材店、建材店、工務店、住宅会社等に対して新建材、住宅設備機器等の商品販売及び施工付販売並びにこれらの付帯業務を行っております。
 当社の事業系統図を示すと次のとおりであります。

 


 

(注) 当事業年度末において、非連結子会社が1社(㈲古賀文化瓦工業所)あります。

   持分法適用会社はありません。

 

(2) 取扱主要商品

当社取扱主要商品及び当事業年度の売上高構成比率は、次のとおりであります。

品目別

主要商品等

売上高構成比率(%)

当事業年度

自 2024年11月21日

至 2025年11月20日

木質建材

室内ドア、クローゼット、フロア、システム収納、階段セット

11.2

非木質建材

石膏ボード、断熱材、屋根材、不燃ボード、サイディング

6.2

合板

ラワン合板、針葉樹合板

2.4

木材製品

木材構造材、木材造作材、フローリング、集成板

4.2

住宅設備機器

システムキッチン、ユニットバス、洗面化粧台、トイレ、
空調機器、燃焼機器、太陽光発電パネル

23.9

施工付販売

外壁工事、住設工事、屋根工事、構造躯体工事、内装工事、
サッシ工事、太陽光発電システム

2.7

完成工事高

42.3

その他

サッシ、エクステリア、化成品、建築金物、建築道具

7.1

合計

100.0

 

 

業績状況

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

当事業年度(2024年11月21日~2025年11月20日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善が続くなかで緩やかな回復基調で推移しました。一方で、資源・原材料価格の高止まり、物価上昇、為替・金利の変動、さらには米国の関税政策動向などの影響により、先行きは依然として不透明な状況が続きました。

住宅関連業界におきましては、建築資材価格や運搬費・労務費等の上昇による住宅価格の高騰から、住宅取得マインドは低下傾向にありました。政府の各種政策による下支えはあったものの、当社の主たる市場である持家および戸建分譲住宅の新設着工戸数は、4月に施行された建築基準法・省エネ基準の改正に伴う駆け込み需要の反動や建築確認申請の長期化により、減少傾向が顕著となりました。10月以降は一部回復の兆しもありましたが、全体としては前年同期比で減少傾向が続いており、厳しい事業環境となりました。また、住宅ローン金利につきましても、変動金利は一時上昇後、据え置きとなりましたが、固定金利は上昇傾向にあり、引き続き注視していく必要があります。

このような状況のもと、当社は新築住宅市場において既存得意先との関係強化を図るとともに、施工付販売の実績を活かし商業施設等の非住宅市場やリフォーム・リノベーション市場においても販路の拡大と新たな取引先の開拓に取り組んでまいりました。さらに、太陽光発電システムや蓄電池等をはじめとした環境配慮型商品の拡販に注力するとともに、工事機能の拡充による工事売上・工事領域の拡大を図ってまいりました。

あわせて、コーポレートガバナンスの一層の強化と、事業環境の急激な変化にも適切かつ迅速に対応するため、執行役員制度の導入を通じて経営体制の強化にも継続して取り組んでまいりました。

その結果、当事業年度の売上高につきましては、589億77百万円(前年同期は612億86百万円)となり、営業利益につきましては、7億13百万円(前年同期は9億20百万円)、経常利益につきましては、9億6百万円(前年同期は10億96百万円)、当期純利益につきましては、5億51百万円(前年同期は7億18百万円)となりました。

なお、当社は、木材店、建材店、工務店、住宅会社等に対する新建材、住宅設備機器等の建材販売事業(施工付販売含む)並びにこれらの付帯業務の単一事業であり、開示対象となるセグメントはありませんので、セグメント情報の記載は省略しております。

 

・売上高及び売上高総利益率

当事業年度は、物価高や建築資材価格の高騰に伴う住宅価格の上昇から、住宅取得マインドは低下傾向にありました。また、4月に建築基準法・省エネ基準の改正が施行されたことに伴う駆け込み需要の反動や、建築確認申請の長期化が生じました。これらの結果、当社の主たる市場である持家及び戸建分譲住宅の新設住宅着工戸数は減少傾向が顕著となりました。このような厳しい事業環境のもと、当社は、太陽光発電システムや蓄電池等をはじめとした環境配慮型商品の拡販や当社の強みである施工付販売の実績を非住宅市場やリフォーム・リノベーション市場の開拓に活かすとともに、既存取引先との関係強化と新規取引先の開拓を図り、売上高の拡大に努めてまいりましたが、売上高につきましては、前期比3.8%減の589億77百万円となりました。

品目別の売上につきましては、特に住宅設備機器・施工付販売・オリジナル商品の販売強化に努めております。

住宅設備機器につきましては、環境配慮型商品の拡販に努めた結果、前期比0.1%増の140億81百万円となりました。

施工付販売につきましては、非住宅市場やリフォーム・リノベーション市場への切り口として活かすとともに、既存取引先との関係強化と新規取引先の開拓を図った結果、施工付販売(メーカー施工)については、前期比3.5%減の15億78百万円、施工付販売(完成工事高)については、前期比0.1%増の249億53百万円となりました。

オリジナル商品につきましては、工期の短縮化が可能かつ廃材処理は梱包材のみとなる商品や、SIAA認証を受けた抗菌・抗ウイルス加工を表面に施したフローリングなど、施工現場での職人不足・環境問題の解消や感染症の蔓延を機に醸成された「より安心できる暮らしの実現」への期待に寄与する商品の開発・販売に努めましたが、取扱金額は前期比27.8%減の22億59百万円となりました。オリジナル商品は、主に木質建材、木材製品、住宅設備機器、その他に含まれております。

なお、ウッドショック等により供給不足や価格高騰が生じていた木材製品や相場商品である合板は供給量の安定などに伴い、それぞれ、前期比9.8%減・14.7%減となりました。

また、主な目標数値としております売上高総利益率につきましては、価格転嫁や仕入価格の交渉などを継続して行った結果、11.0%となり前期に比べ0.2ポイントの改善となりました。

 

・販売費及び一般管理費

当事業年度の販売費及び一般管理費は、採用強化に伴う人件費等の増加や、燃料費の高騰等に伴う運賃の増加、情報システム関連費用の増加などに加え、事務所移転等に伴う賃借料の増加などの影響もあり、前期比1.5%増の57億54百万円となりました。

 

・営業利益及び売上高営業利益率

当事業年度の営業利益は、売上高総利益率は改善したものの、売上高の減少及び販売費及び一般管理費の増加があり、前期比22.4%減の7億13百万円となりました。なお、主な目標数値としております売上高営業利益率は1.2%となりました。

 

・経常利益及び当期純利益

当事業年度の経常利益は、営業外収益の増加はありましたが、営業利益の減少の影響が大きく、前期比17.4%減の9億6百万円となりました。また、当期純利益につきましては、経常利益の減少の影響により、前期比23.3%減の5億51百万円となりました。

 

 

当事業年度における財政状態の概況は次のとおりであります。

・資産

資産につきましては、前事業年度末に比べて12億33百万円減少し278億49百万円となりました。これは主に、現金及び預金7億45百万円及び売掛金4億73百万円並びに有価証券2億円の減少に対して、未成工事支出金1億37百万円及び投資有価証券1億25百万円の増加によるものです。

・負債

負債につきましては、前事業年度末に比べて15億43百万円減少し137億90百万円となりました。これは主に、電子記録債務7億6百万円及び支払手形5億8百万円並びに買掛金3億55百万円の減少によるものです。

・純資産

純資産につきましては、前事業年度末に比べて3億9百万円増加し140億58百万円となりました。これは主に、利益剰余金2億97百万円の増加によるものです。

 

② キャッシュ・フローの状況

当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べて7億45百万円減少し、111億3百万円となりました。

当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動による資金の減少は、4億71百万円(前年同期は6億3百万円の増加)となりました。これは主に、仕入債務の減少額15億71百万円及び法人税等の支払額2億97百万円、並びに棚卸資産の増加額1億99百万円の減少要因に対して、税引前当期純利益9億6百万円及び売上債権及び契約資産の減少額6億37百万円の増加要因によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動による資金の減少は、14百万円(前年同期は66百万円の減少)となりました。これは主に、有形・無形固定資産の取得による支出1億12百万円及び投資有価証券の取得による支出1億円の減少要因に対して、有価証券の償還による収入2億円の増加要因によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動による資金の減少は、2億58百万円(前年同期は3億37百万円の減少)となりました。これは主に、配当金の支払によるものです。

 

③ 生産、受注及び販売の状況

a.仕入実績

当社は、新建材、住宅設備機器等の建材販売(施工付販売含む)並びにこれらの付帯業務を行っており、当該事業以外の種類がないため、当事業年度における仕入実績を品目別に示すと、次のとおりであります。

 

品目別

当事業年度

(自 2024年11月21日

至 2025年11月20日)

仕入高(百万円)

前年同期比(%)

商品

木質建材

5,992

94.2

非木質建材

3,368

79.7

合板

1,258

84.9

木材製品

2,074

89.5

住宅設備機器

12,863

99.9

施工付販売

758

93.8

その他

3,900

91.0

小計

30,217

93.4

工事

材料費

13,950

101.5

外注費

8,540

99.6

小計

22,491

100.7

52,708

96.4

 

(注) 金額は、仕入価格によっております。

 

 

b.受注実績

当社は、新建材、住宅設備機器等の建材販売(施工付販売含む)並びにこれらの付帯業務を行っており、受注から販売の期間が短いため、現在のところ受注実績と販売実績はほぼ一致しております。従って受注実績に関しましてはc.販売実績の欄をご参照願います。

 

 

c.販売実績

当社は、新建材、住宅設備機器等の建材販売(施工付販売含む)並びにこれらの付帯業務を行っており、当該事業以外の種類がないため、当事業年度における販売実績を品目別に示すと、次のとおりであります。

 

品目別

当事業年度

(自 2024年11月21日

至 2025年11月20日)

販売高(百万円)

前年同期比(%)

商品

木質建材

6,621

94.4

非木質建材

3,667

80.6

合板

1,387

85.3

木材製品

2,451

90.2

住宅設備機器

14,081

100.1

施工付販売(メーカー施工)

1,578

96.5

その他

4,235

89.1

小計

34,024

93.6

工事

施工付販売(完成工事高)

24,953

100.1

小計

24,953

100.1

58,977

96.2

 

(注) 1 総販売実績の10%以上を占める販売顧客に該当するものはありません。

2 上記商品販売金額にはオリジナル商品取扱金額2,259百万円が含まれております。

   オリジナル商品・・・1978年にプライベートブランド商品として、開発・販売を開始した商品であります。主な商品は、海外の提携工場にて生産された無垢フローリング等や国内外の提携工場にて生産された総合建材商品であります。

3 上記記載の施工付販売の内容は以下のとおりであります。

   施工付販売(メーカー施工)・・・仕入メーカーの責任施工により行っている工事
 施工付販売(完成工事高)・・・当社の手配による協力会社により行っている工事

 

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

(経営成績の分析)

当事業年度(2024年11月21日~2025年11月20日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善が続くなかで緩やかな回復基調で推移しました。一方で、資源・原材料価格の高止まり、物価上昇、為替・金利の変動、さらには米国の関税政策動向などの影響により、先行きは依然として不透明な状況が続きました。

住宅関連業界におきましては、建築資材価格や運搬費・労務費等の上昇による住宅価格の高騰から、住宅取得マインドは低下傾向にありました。政府の各種政策による下支えはあったものの、当社の主たる市場である持家および戸建分譲住宅の新設着工戸数は、4月に施行された建築基準法・省エネ基準の改正に伴う駆け込み需要の反動や建築確認申請の長期化により、減少傾向が顕著となりました。10月以降は一部回復の兆しもありましたが、全体としては前年同期比で減少傾向が続いており、厳しい事業環境となりました。また、住宅ローン金利につきましても、変動金利は一時上昇後、据え置きとなりましたが、固定金利は上昇傾向にあり、引き続き注視していく必要があります。

このような状況のもと、当社は新築住宅市場において既存得意先との関係強化を図るとともに、施工付販売の実績を活かし商業施設等の非住宅市場やリフォーム・リノベーション市場においても販路の拡大と新たな取引先の開拓に取り組んでまいりました。さらに、太陽光発電システムや蓄電池等をはじめとした環境配慮型商品の拡販に注力するとともに、工事機能の拡充による工事売上・工事領域の拡大を図ってまいりました。

あわせて、コーポレートガバナンスの一層の強化と、事業環境の急激な変化にも適切かつ迅速に対応するため、執行役員制度の導入を通じて経営体制の強化にも継続して取り組んでまいりました。

その結果、当事業年度の売上高につきましては、589億77百万円(前年同期は612億86百万円)となり、営業利益につきましては、7億13百万円(前年同期は9億20百万円)、経常利益につきましては、9億6百万円(前年同期は10億96百万円)、当期純利益につきましては、5億51百万円(前年同期は7億18百万円)となりました。

品目別売上高につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。

品目別の売上高構成比は、木質建材 11.2%、非木質建材 6.2%、合板 2.4%、木材製品 4.2%、住宅設備機器 23.9%、施工付販売 45.0%、その他の商品 7.1%であり、住宅設備機器と施工付販売で全体の約70%を占めており、業績を支える柱となっております。

 

(財政状態の分析)

当事業年度末における総資産は、前事業年度末に比べて12億33百万円減少し278億49百万円となりました。これは主に、現金及び預金7億45百万円、売掛金4億73百万円及び有価証券2億円の減少に対して、未成工事支出金1億37百万円及び投資有価証券1億25百万円の増加によるものですが、現金及び預金の減少は仕入債務などの支払いによるものであります。

当事業年度末における負債は、前事業年度末に比べて15億43百万円減少し137億90百万円となりました。これは主に、電子記録債務7億6百万円、支払手形5億8百万円及び買掛金3億55百万円の減少によるものですが、仕入債務の支払が多かったためであります。

当事業年度末における純資産は、前事業年度末に比べて3億9百万円増加し140億58百万円となりました。これは主に、当期純利益の計上5億51百万円の増加に対して、剰余金の配当2億59百万円による減少などが要因であります。

 

(経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等)

・会社の経営の基本方針

当社は、「人ある限り住まいに対するニーズは永遠である」と捉え、多様化する住まいのニーズを充足するため、取引先と住まいのユーザーに満足していただく資材・サービスの提供を第一義として、常に存在価値のある住宅資材提供会社を目指すとともに、個々の力を結集して「選ばれる企業」、そして「社会に認められる企業」を目指しております。

・経営戦略

当社は、今後予想される市場環境の変化に対応するため、取引先のニーズを的確に捉えた提案を実施し、高品質な商品及びサービスの提供を推進することにより、現有マーケットでの業績の維持向上のみならず、顧客基盤の拡充にも積極的に取組んでまいります。

 その遂行にあたって、当社の主たる市場である新築住宅市場はもとより、リフォーム・リノベーション市場や非住宅市場などに対して、施工付販売や物流機能を活かし、既存得意先との関係強化と新規取引先の開拓に努めてまいります。また、工事機能のさらなる充実による工事売上・工事領域の拡大、太陽光発電システム・蓄電池等をはじめとした環境配慮型商品やオリジナル商品の拡販などに注力するとともに、業務の効率化を図り、業績の向上に努めてまいります。

・経営指標

当社は、収益性を重視するために「売上高総利益率」及び「売上高営業利益率」を、また、企業価値を高めるためにオリジナル商品・施工付販売等の「売上高構成比率」を主な目標数値として企業経営を実施しております。

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社の当事業年度のキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容は「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

当社の資本の財源及び資金の流動性につきましては次のとおりであります。

当社の運転資金需要のうち主なものは、商品仕入等の他、人件費など販売費及び一般管理費の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は業務システムへの設備投資であります。当社の資金の源泉は主として営業活動によるキャッシュ・フロー及び手元資金によって賄われております。

 

③ 重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表の作成にあたり、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は過去及び現在の実績や状況に応じて合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。