2025年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    391名(単体) 627名(連結)
  • 平均年齢
    40.9歳(単体)
  • 平均勤続年数
    16.6年(単体)
  • 平均年収
    5,870,000円(単体)

従業員の状況

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

2025年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

食品事業

489

〔225〕

化成品事業

94

〔14〕

不動産事業

7

〔6〕

全社(共通)

37

〔12〕

合計

627

〔257〕

 

(注) 1 従業員数は就業人員であり、臨時従業員は〔 〕内に年間の平均人員を外数で記載しております。

2  全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものであります。

3 前期末に比べ、従業員数が37名増加しております。

  主な理由は株式会社ピーシーエスの子会社化によるものであります。

 

(2) 提出会社の状況

2025年3月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

391

〔173〕

40.9

16.6

5,870

 

 

セグメントの名称

従業員数(名)

食品事業

260

〔147〕

化成品事業

94

〔 14〕

不動産事業

〔 ―〕

全社(共通)

37

〔 12〕

合計

391

〔173〕

 

(注) 1 従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除く。)であり、臨時従業員は〔 〕内に年間の平均人員を外数で記載しております。

2 平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含んでおります。

3  全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものであります。

 

(3) 労働組合の状況

当社グループには、提出会社において名糖産業労働組合が組織されており、日本食品関連産業労働組合総連合会に加盟し、組合員数は2025年3月31日現在で339名であります。

なお、労使関係については円滑な関係にあり、特記すべき事項はありません。

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

 ① 提出会社

当事業年度

管理職に占める

女性労働者の割合(%)

(注1)

男性労働者の

育児休業取得率(%)

(注2)

労働者の男女の

賃金の差異(%)(注1)

全労働者

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

4.5

100

58.2

73.4

75.9

 

(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

 

 ② 連結子会社

当事業年度

名称

管理職に占める

女性労働者の割合(%)

(注)

男性労働者の

育児休業取得率(%)

労働者の男女の

賃金の差異(%)

全労働者

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

全労働者

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

㈱エースベーカリー

4.2

 

(注) 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は次のとおりであります。

 

(1)サステナビリティ全般

 ①ガバナンス

 当社グループは、パーパス・経営基本姿勢・企業行動憲章に基づき、社会・環境に調和した事業活動を通じてステークホルダーの皆様からの信頼を確かなものとするため、その重要課題としてSDGsの取り組みを推進し、持続可能な社会の実現に貢献するとともに企業価値の向上を目指すことを基本方針としております。

 その基本方針のもと、2023年3月1日付でサステナビリティ推進委員会を設置しております。当委員会は、年2回開催しており、サステナビリティに関する重要事項について審議し、取締役会に対して報告および付議を行います。

 また、委員会は下部組織として4つの部会(環境部会、人権・ダイバーシティー部会、社会貢献部会、食の安全安心部会)を設置し、それぞれの活動計画、課題の実行、進捗管理等を行わせるものとしております。

 

 ②戦略

当社は、サステナビリティ基本方針のもと、社会、環境と当社との重要性から5つのマテリアリティ(重要課題)を設定し、リスクや機会に対処するため取り組みを実施しております。

人材の育成及び社内環境整備に関する方針について、人材の多様性の確保を重要な成長戦略として掲げ、ダイバーシティの推進や様々な経歴を持つキャリア採用を積極的に行い、中核人材である管理職への登用に取り組んでおります。また、経営基本姿勢に定めた「人間性を尊重し、能力、意欲を最大限に発揮する活力ある経営」に基づき、社員の成長と成果を公正に評価し、チャレンジを後押しする人事評価を策定し、体系立てた階層別教育の充実を図り、環境整備に取り組んでおります。また、ダイバーシティ推進の一環でダイバーシティフォーラムやロールモデル座談会等を開催し、エンゲージメントの向上、多様性の確保に努めております。

 

 ③リスク管理

当社は内部統制システムに基づき、組織的にリスクの発生と変化を把握、対応し、リスク軽減に取り組んでおります。

 

 ④指標及び目標

当社は、5つのマテリアリティ(環境負荷削減、食の安全安心、人権・ダイバーシティの推進、社会貢献活動、ガバナンス)に対して2030年度を期限とするSDGs目標(KPI)を定めておりますが、それぞれの指標については以下のとおりであります。

   ・環境負荷削減 

     食品廃棄物 食品廃棄物(生産量原単位)を30%削減(2020年度比)

     CO2排出量  CO2排出量(売上高原単位)を25%削減(2020年度比)

   ・食の安全安心

     第三者認証 FSSC22000(食品)、ハラール・コーシャ(化成品)の維持

     健康貢献  健康生活、高齢社会に応じた商品開発の継続

   ・人権・ダイバーシティの推進

     女性活躍  女性管理職比率を10%以上

     男性の育児休業 男性の育児休業の取得を100%

     エンゲージメント ワーク・エンゲージメントを50%以上改善(2020年度比)

     人権・ダイバーシティ教育 全社員への教育

 

   ・社会貢献活動

     カカオ豆の生産地支援 カカオ豆生産者へアルファベットチョコレートの売上の一部を寄付

     地域貢献 直売店の運営、児童養護施設などへのチョコレート寄贈

   ・ガバナンス

     コーポレートガバナンス・コードに基づく強化 公正な経営、リスク軽減、ステークホルダーとの信頼構築

 

指標に対する実績については、当社ウェブサイトに開示しております。(https://www.meito-sangyo.co.jp

 

また、人材の育成及び社内環境整備に関する方針について、人材の多様性の確保に関しては次の指標を用いております。当該指標に関する目標及び実績は次のとおりであります。

・女性の管理職比率 2030年度目標10% (2024年度実績4.5%)

・外国人の管理職比率 目標設定なし (2024年度実績0%)

・中途採用者の管理職比率 目標設定なし (2024年度実績19.7%)

提出日現在、外国人および中途採用者の管理職への登用にかかる目標設定は行っておりませんが、今後、経営戦略上において必要と判断した場合には目標設定等を検討してまいります。

 

(2)気候変動(TCFD)関係

 ① ガバナンス

気候変動のリスク・機会に対する当社のガバナンスは、(1)サステナビリティ全般に関するガバナンスに記載のとおりです。

 

 ②戦略

当社グループでは、気候変動が事業活動に与える影響を重要な経営課題と位置づけ、TCFD提言に基づく情報開示を推進しております。気候関連リスクおよび機会を的確に把握し、持続可能な成長戦略を構築することが、企業価値の向上および社会的責任の遂行に資すると認識しております。その一環として、1.5℃シナリオおよび4℃シナリオの2つの気候変動シナリオを想定した分析を実施しております。これにより、政策・規制の変化や異常気象等が当社のバリューチェーンに与える影響を評価し、リスクの低減および機会の最大化に取り組んでおります。
 当社グループが展開する食品・化成品事業は、気候変動による移行リスクおよび物理的リスクの影響を、短期・中期・長期といった異なる時間軸で受ける可能性があります。そのため当社グループでは、事業運営およびバリューチェーンにおける気候変動のリスクと機会について、事業戦略との関連性を踏まえて、シナリオを用いながら特定・評価しております。

 

 

■リスク

1.5℃シナリオにおいては規制の強化による再生可能エネルギーへの転換および低炭素素材への切り替えのための費用増加、4℃シナリオでは自然災害の激甚化による費用の増加リスクが予想されます。

 

 

分類

ドライバー

時間軸

(注1)

収益/

費用

対象バリューチェーン

考えられるリスク/機会が

当社へ及ぼす影響

影響度

(注2)

リスク対応策

法規

制・

政策

GHG排出価格の上昇

中期

費用

自社

CO2排出量(車両・設備等の燃料)に対して炭素税が課される事によるコストの増加

・炭素排出を削減する技術への投資

・燃料効率の高い車両への移行

・再生可能エネルギーへの転換

既存の製品およびサービスへの受託事項および規制

中期

費用

下流

プラスチック使用量の規制により、現在の包材で使用するプラスチック使用量を削減するためのコストの増加

・再生可能材料への移行

・廃プラスチック削減イニシアティブへの参加

・製品設計の最適化

技術

既存の製品やサービスを排出量の少ないオプションに置換

短期~長期

費用

下流

低炭素生産された包装資材への切替コストの増加

・製品設計の最適化

・取引先多様化による切り替えコストの抑制

評判

ステークホルダーの懸念の増大またはステークホルダーの否定的なフィードバック

中期

その他

下流

GHG削減の取り組み遅れや情報開示不足によるステークホルダーからの評価が下がることによる、株価の低下

・GHG削減技術への投資増加

・ステークホルダーとコミュニケーション強化

急性

サイクロンや洪水などの極端な天候事象の過酷さの増加

短期~中期

収益

自社

台風等の自然災害による営業の停止による売上の低下

・事業継続計画(BCP)の更新

・緊急対応方法の整備

短期~長期

費用

自社

事業所の浸水等による棚卸資産、固定資産復旧に係るコストの増加

・事業継続計画(BCP)の更新

・緊急対応方法の整備

・リスクの高い拠点の損害保険の見直し

慢性

上昇する平均気温

長期

費用

自社

異常気象による食材価格の高騰

・代替材料への切り替え

・製造プロセスの調整

・適切な原価管理や販売価格の改定、製品仕様の変更

長期

収益

下流

気温上昇に伴う冬場のチョコレート・粉末飲料の売上低下

・新製品の開発

 

(注)1.時間軸 短期:1年以内、中期:~2030年、長期:~2050年

   2.影響度

     大:自社事業への収益を大幅に減少させうる事項、経営を大幅に圧迫する費用となりえる事項

     中:中程度の経済的損失が発生し、事業運営に影響を及ぼす可能性がある事項

     小:売上、費用ともに経営への影響が小さい事項

 

■機会

リサイクルの推進や流通プロセスの効率化といった取り組みに加え、商品の多角化や気候変動に伴う気温上昇を踏まえた新商品の開発は、当社にとってのビジネス機会となることが想定されます。

 

 

分類

ドライバー

時間軸

(注1)

収益/

費用

対象バリューチェーン

考えられるリスク/機会が

当社へ及ぼす影響

影響度

(注2)

機会獲得策

資源効率

リサイクルの利用

短期~中期

費用

自社

食品ロス低減による食材処理コストの削減

・廃棄物管理プロセスの改善

・リサイクルシステムの導入

より効率的な生産および流通プロセスの使用

短期~長期

収益

下流

AI・IoT活用による需要予測と生産計画の最適化

・データ分析技術の導入

・供給チェーン管理の自動化と最適化

・AIソリューションパートナーシップ

製品及びサービス

低排出商品およびサービスの開発および/または拡張

中期~長期

収益

自社

エネルギー消費量が多い化学法による製造から酵素法への転換による販売量の増加(リパーゼ)

・酵素技術の研究開発投資

消費者の嗜好の変化

短期~長期

収益

下流

熱中症増加により、塩飴やアイス、水分補給飲料の売上の拡大

・熱中症対策製品の開発

 

(注)1.時間軸 短期:1年以内、中期:~2030年、長期:~2050年

   2.影響度

     大:自社事業への収益を大幅に減少させうる事項、経営を大幅に圧迫する費用となりえる事項

     中:中程度の経済的損失が発生し、事業運営に影響を及ぼす可能性がある事項

     小:売上、費用ともに経営への影響が小さい事項

 

 ③リスク管理

気候変動に伴うリスクは、環境部会を中心としたメンバーで構成されているTCFDプロジェクトにて特定され、サスティナビリティ推進委員会にてリスクについて審議します。特に重要と判断されたリスクに関しては必要に応じて取締役会へ報告する体制となっております。

特定された気候変動リスクに対しては、TCFDプロジェクトでモニタリングし、対応策を検討します。また、その内容についてはサステナビリティ推進委員会に報告し、評価されることで、リスクを管理します。対応が必要なリスクに関しては、サステナビリティ委員会にて対応策を検討した上で、関係各部・グループ会社が対応を行い、軽減に努めてまいります。

 

 ④指標及び目標

気候関連リスクが経営に及ぼす影響を適切に評価・管理することを目的としてGHGプロトコルの基準に基づき、2024年度のGHG排出量(Scope1およびScope2)の算定を実施いたしました。当社は、2020年度を基準年とし、2030年度までに売上高当たりのGHG排出量を25%削減することを目標として、排出量の削減に取り組んでおります。なお、本年度より削減目標を総排出量ベースに変更し、Scope1およびScope2のGHG排出量2020年度比で60%削減することを目指す方針を新たに策定いたしました。この目標はパリ協定に整合する水準での削減方針に基づいており、今後も継続的なGHG排出量の削減を推進してまいります。

 

  2024年度温室効果ガス排出量および排出削減目標 

 

   ■新規 総量削減目標

 

2020年度

2023年度

2024年度

2030年度

Scope1,2合計

(t CO2e)

16,603

16,617

16,228

Scope1+2

総量削減

60%削減

(2020年度比)

削減率

 

0.1%

2.3%

 

 

   ■従来 売上高当たりの削減目標 

 

2020年度

2023年度

2024年度

2030年度

Scope1,2合計

(t CO2e)

16,603

16,617

16,228

Scope1+2

売上高原単位

25%削減

(2020年度比)

削減率

(売上原単位)

19.4%

25.7%