事業内容
セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
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売上
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利益
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利益率
最新年度
単一セグメントの企業の場合は、連結(あるいは単体)の売上と営業利益を反映しています
セグメント名 | 売上 (百万円) |
売上構成比率 (%) |
利益 (百万円) |
利益構成比率 (%) |
利益率 (%) |
---|---|---|---|---|---|
(単一セグメント) | 10,870 | 100.0 | 268 | 100.0 | 2.5 |
事業内容
3【事業の内容】
当社グループは、当社及び連結子会社1社で構成され、調理済食品の製造及び販売を主とした事業活動を行っております。
当社グループの事業に係わる位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。
なお、当社グループは、食品事業の単一セグメントであります。
食品事業(製造部門)
当社は、八千代工場、京丹波工場、唐津工場の3工場体制にて生産を行っております。
食品事業(販売部門)
当社の顧客サービス部が小売業者、消費者への販売を行っているほか、子会社の㈱ダイレクトイシイでは、当社製品等の通信販売を行っております。
事業の系統図は、次のとおりであります。
業績
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善などにより、景気は緩やかな回復の動きが見られました。しかしながら、資源・エネルギー価格の高騰等にともなう物価高により生活コスト全般が上昇し、これを背景に消費者の節約・低価格志向が継続しており、依然として厳しい事業環境状況が続いております。
このような環境の中、当社では中期経営計画(2022年度-2026年度)において、ISHII VISION2030「農と食卓をつなぎ、子育てを応援する企業に」を掲げ、「子育て」をはじめとする様々なお客様の生活シーンを支え、ライフスタイル変革につながる食サービスの最大化と着実な実行に向けた取り組みを推進しております。
売上高につきましては、主力の食肉加工品において、各地域・各流通ごとに顧客ニーズや食シーンに合わせた営業活動及び販売促進施策を展開するとともに、1974年の販売から50周年を迎える当社主力商品の「イシイのおべんとクン ミートボール」を中心に、キャラクターや著名人とのタイアップ企画を通じて価値訴求を行ってまいりました。この結果、売場を維持・獲得できたことにより、食肉加工品の売上高は増加いたしました。地域商品につきましても、各地域の旬の素材を活かしたハンバーグシリーズを中心に、地域交流イベントをはじめとする行政や生産者と一体となって、より地域に根付いた販売促進活動強化を行った結果、売上高は増加いたしました。一方で、惣菜につきましては、ごぼうサラダの採算性改善のための生産拠点集約による減産に加え、栗が天候不順の影響で不作となり計画通りに調達ができず「炊き込みごはんの素 栗ごはんシリーズ」を減産した結果、売上高は減少いたしました。また、正月料理につきましても、アレルギー配慮おせち・健康に配慮したおせち・1人用おせちなど様々なライフスタイルに対応した正月料理を販売しており、ECサイトを通じたBtoCでの販売は伸長したものの、原材料費や人件費の高騰にともなう価格上昇の影響により正月料理全体の売上高は減少いたしました。
売上原価、販売費及び一般管理費につきましては、中期経営計画(2022年度-2026年度)において重点課題として掲げている、持続的な組織力向上を実現するために必要な人員体制の増強や生産設備及びITシステムへの継続的な投資を行っており、人件費及び減価償却費が増加しております。加えて、物価高の影響などにより、エネルギーや運搬費等のコストも全般的に増加しております。
この結果、当連結会計年度における売上高は前年同期比3億77百万円増の108億69百万円となり、売上総利益は前年同期比78百万円増の36億27百万円となりました。
販売費及び一般管理費は、前年同期比2億24百万円増の33億59百万円となり、2億67百万円の営業利益(前年同期比1億45百万円減)となりました。
これに営業外収益61百万円、営業外費用19百万円を加減した結果、3億9百万円の経常利益(前年同期比1億47百万円減)となり、特別利益に補助金収入等77百万円、特別損失に減損損失等25百万円を計上した結果、税金等調整前当期純利益は3億61百万円(前年同期比1億61百万円減)となりました。これに法人税等合計73百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は2億87百万円(前年同期比1億83百万円減)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ6億45百万円減少し、18億12百万円(前年同期比26.3%減)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の営業活動により増加した資金は1億17百万円(前年同期は12億47百万円の増加)となりました。主な要因は、税金等調整前当期純利益の計上、減価償却費の計上、仕入債務の減少、棚卸資産の増加であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の投資活動により減少した資金は6億65百万円(前年同期は6億11百万円の減少)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出、無形固定資産の取得による支出であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の財務活動により減少した資金は97百万円(前年同期は1億22百万円の減少)となりました。主な要因は、リース債務の返済による支出、自己株式の取得による支出、配当金の支払額であります。
③ 販売の実績
(単位:千円) |
製品別売上高 |
前連結会計年度 (2023.4.1~2024.3.31) |
当連結会計年度 (2024.4.1~2025.3.31) |
比較増減 |
|||
|
金額 |
構成比 |
金額 |
構成比 |
金額 |
前年 同期比 |
|
|
% |
|
% |
|
% |
食肉加工品 |
9,020,628 |
86.0 |
9,429,489 |
86.7 |
408,861 |
104.5 |
惣菜 |
565,287 |
5.4 |
502,159 |
4.6 |
△63,128 |
88.8 |
地域商品 |
344,172 |
3.3 |
368,798 |
3.4 |
24,626 |
107.2 |
正月料理 |
268,147 |
2.5 |
253,657 |
2.3 |
△14,489 |
94.6 |
非常食 |
198,849 |
1.9 |
215,036 |
2.0 |
16,187 |
108.1 |
配慮食 (食物アレルギー・減塩他) |
41,673 |
0.4 |
49,544 |
0.5 |
7,871 |
118.9 |
その他 |
53,262 |
0.5 |
50,969 |
0.5 |
△2,293 |
95.7 |
合計 |
10,492,021 |
100.0 |
10,869,656 |
100.0 |
377,634 |
103.6 |
(単位:千円) |
チャネル別売上高 |
前連結会計年度 (2023.4.1~2024.3.31) |
当連結会計年度 (2024.4.1~2025.3.31) |
比較増減 |
|||
|
金額 |
構成比 |
金額 |
構成比 |
金額 |
前年 同期比 |
|
|
% |
|
% |
|
% |
量販店(スーパーマーケット他) |
8,565,171 |
81.6 |
8,811,624 |
81.1 |
246,453 |
102.9 |
質販店(百貨店他)・生協 |
1,071,796 |
10.2 |
1,054,709 |
9.7 |
△17,087 |
98.4 |
飲食店・宅配・官公庁 |
477,196 |
4.6 |
523,352 |
4.8 |
46,156 |
109.7 |
直販 |
377,857 |
3.6 |
479,969 |
4.4 |
102,112 |
127.0 |
合計 |
10,492,021 |
100.0 |
10,869,656 |
100.0 |
377,634 |
103.6 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりです。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(イ)財政状態の分析
(流動資産)
流動資産は、前連結会計年度末の45億1百万円に対し、6億38百万円減の38億62百万円(前年同期比14.2%減)
となりました。主な要因は、現金及び預金の減少、売掛金の減少、商品及び製品の増加、原材料及び貯蔵品の増加であります。
(固定資産)
固定資産は、前連結会計年度末の35億94百万円に対し、2億0百万円増の37億94百万円(前年同期比5.6%増)
となりました。主な要因は、機械装置及び運搬具の増加、無形固定資産の増加、投資有価証券の増加であります。
この結果、総資産は前連結会計年度末の80億95百万円に対し、4億38百万円減の76億57百万円(前年同期比
5.4%減)となりました。
(流動負債)
流動負債は、前連結会計年度末の40億2百万円に対し、8億11百万円減の31億91百万円(前年同期比20.3%減)となりました。主な要因は、買掛金の減少、未払費用の減少であります。
(固定負債)
固定負債は、前連結会計年度末の6億71百万円に対し、56百万円減の6億14百万円(前年同期比8.5%減)となりました。主な要因は、退職給付に係る負債の減少、リース債務の増加であります。
この結果、負債合計は前連結会計年度末の46億73百万円に対し、8億68百万円減の38億5百万円(前年同期比18.6%減)となりました。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末の34億21百万円に対し、4億29百万円増の38億51百万円(前年同期比12.6%増)となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上、配当金の支払、その他有価証券評価差額金の増加、退職給付に係る調整累計額の増加であります。
(ロ)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
キャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料の購入費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要のうち主なものは、製造設備の更新及び拡充、基幹システムの更新等の設備投資によるものであります。また、運転資金及び設備投資資金につきましては、内部資金及び借入により資金調達することとしております。
なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は19億93百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は18億12百万円となっております。
(ハ)経営成績の分析
(売上高)
当連結会計年度における売上高は前年同期比3億77百万円増の108億69百万円となり、売上総利益は前年同期比78百万円増の36億27百万円となりました。
(営業利益)
当連結会計年度は、売上高の増加に伴い販売費及び一般管理費は、前年同期比2億24百万円増の33億59百万円となり、2億67百万円の営業利益(前年同期比1億45百万円減)となりました。
(経常利益)
当連結会計年度の営業利益に受取利息や受取配当金などの営業外収益61百万円、支払利息などの営業外費用19百万円を加減した結果、経常利益は3億9百万円(前年同期比1億47百万円減)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度の経常利益に、特別利益として補助金収入等77百万円、特別損失として固定資産処分損2百万円、減損損失23百万円を計上した結果、税金等調整前当期純利益は3億61百万円(前年同期比1億61百万円減)となりました。これに法人税等合計73百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は2億87百万円(前年同期比1億83百万円減)となりました。
製品別の販売実績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
食肉加工品は、各地域・各流通ごとに顧客ニーズや食シーンに合わせた営業活動及び販売促進施策を展開するとともに、1974年の販売から50周年を迎える当社主力商品の「イシイのおべんとクン ミートボール」を中心に、キャラクターや著名人とのタイアップ企画を通じて価値訴求を行ってまいりました。具体的には、「うたのおねえさん 小野あつこさん」を起用した「お料理応援キャンペーン」やこどもちゃれんじの「しまじろう」とコラボした「春のお弁当まつりキャンペーン」等を展開してまいりました。この結果、売場を維持・獲得できたことにより、食肉加工品の売上高は前年同期比で4.5%増加いたしました。なお、原材料費やエネルギーコストの上昇等を鑑みて、2025年3月に一部商品の価格改定を行っております。
惣菜は、ごぼうサラダの採算性改善のための生産拠点集約による減産に加え、栗が天候不順の影響で不作となり計画通りに調達ができず「炊き込みごはんの素 栗ごはんシリーズ」を減産した結果、売上高は前年同期比で11.2%減少いたしました。一方で、「イシイの佰にぎり」シリーズは、常温保存かつ賞味期限は製造日から100日という特徴からオフィスコンビニ等に導入が進み、順調に伸長しております。
正月料理は、大勢で楽しめる3段重タイプのおせち「慶春譜」「祝春華」、アレルギー配慮おせち「のぞみ」「かなえ」、食塩不使用の「ちづる」、減塩の1人用おせち「つばさ」、1人用おせち「迎春小箱」など様々なライフスタイルに対応した正月料理を販売しており、ECサイトを通じたBtoCでの販売は伸長したものの、原材料費や人件費の高騰にともなう価格上昇の影響により正月料理全体の売上高は前年同期比で5.4%減少いたしました。
地域商品は、各地域のステークホルダーと連携して旬の食材を生かした商品作りと地域に根付いた販売促進活動を継続しており、売上高は前年同期比で7.2%増加いたしました。直近におきましては、滋賀県東近江市のキャベツを使い、「近江ちゃんぽん亭」と共同開発で滋賀県民のソウルフードである近江ちゃんぽんをソースで再現した「滋賀東近江市のキャベツを使ったハンバーグ近江ちゃんぽん風」を発売し好評を得ました。
非常食は、地震災害等の発生により消費者の防災意識が高まり、非常食へのニーズが高まっております。このような中、当社の非常食セットの販売は堅調に推移するとともに、2024年2月に発売いたしました「いつでもミートボール」「いつでも1.5倍チキンハンバーグ」は、常温保存かつ賞味期限は製造日から1年のため、ローリングストックとしての常備食やアウトドアなど幅広い用途で利用できることから、順調に販売を伸ばしております。
セグメント情報
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
当社グループは、食品事業の単一セグメントであるため記載を省略しております。
【関連情報】
前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
1.製品及びサービスごとの情報
(単位:千円) |
|
食肉加工品 |
その他 |
合計 |
外部顧客への売上高 |
9,020,628 |
1,471,392 |
10,492,021 |
2.地域ごとの情報
(1)売上高
本邦以外の外部顧客への売上高がないため、該当事項はありません。
(2)有形固定資産
本邦以外に所在している有形固定資産がないため、該当事項はありません。
当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
1.製品及びサービスごとの情報
(単位:千円) |
|
食肉加工品 |
その他 |
合計 |
外部顧客への売上高 |
9,429,489 |
1,440,166 |
10,869,656 |
2.地域ごとの情報
(1)売上高
本邦以外の外部顧客への売上高がないため、該当事項はありません。
(2)有形固定資産
本邦以外に所在している有形固定資産がないため、該当事項はありません。
【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
当社グループは、食品事業の単一セグメントであるため記載を省略しております。
当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
当社グループは、食品事業の単一セグメントであるため記載を省略しております。
【報告セグメントごとののれんの償却及び未償却残高に関する情報】
該当事項はありません。
【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】
該当事項はありません。