2026年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    1,299名(単体) 4,102名(連結)
  • 平均年齢
    42.8歳(単体)
  • 平均勤続年数
    19.1年(単体)
  • 平均年収
    6,522,406円(単体)
  • 平均年収の
    対前年増減率
    2.4%(単体)

従業員の状況

人材戦略に関する基本方針等

(1) 【人材戦略に関する基本方針等】

当社グループの人財戦略については、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (3) 人的資本への対応」を参照ください。

また、当社グループにおける従業員の給与その他の給付の額及び内容については、中期経営計画VISION 2030 stage2期間の2026年度より大幅に当社の人事制度を改定し、報酬体系も大きく変更することを決定しました。①年功中心の制度から貢献と処遇の一致、②コース制を廃止し、新たに4つの職群(経営管理職群、高度専門職群、事務・技術職群、技能職群)ごとの等級・報酬体系構築を基本コンセプトとしました。合わせて経営管理職群にはジョブ制を導入し、組織別にジョブサイズを測定しました。ジョブサイズの測定は、連結会社組織まで拡大し、当社グループ全体での物差し合わせを行いました。

(2) 【従業員の状況】

① 連結会社の状況

2026年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

機能ソリューション事業

1,102

メディカル事業

458

アパレル事業

2,129

ライフクリエイト事業

173

全社(共通)

240

合計

4,102

 

(注) 従業員数は就業人員を記載しております。

② 提出会社の状況

2026年3月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

平均年間給与の対前

事業年度増減率(%)

1,299

42.8

19.1

6,522,406

2.4

(469)

 

 

セグメントの名称

従業員数(人)

機能ソリューション事業

535

(131)

メディカル事業

106

(28)

アパレル事業

418

(214)

ライフクリエイト事業

(-)

全社(共通)

240

(96)

合計

1,299

(469)

 

(注) 1.従業員数は就業人員であり、従業員数欄の( )内は臨時従業員の年間平均雇用人員を外数で記載しております。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

③ 労働組合の状況

当社及び一部の子会社には労働組合が組織されております。

当社は、UAゼンセングンゼ労働組合、JAMグンゼSOZ労働組合との間において、労働協約を締結しており、この労働協約に基づき、経営協議会、団体交渉等を行っております。

なお、子会社の労働組合の状況について、特記すべき事項はありません。

 

④ 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

a. 提出会社

当事業年度

管理職に占める

女性労働者の割合

(注1)

男性労働者の

育児休業取得率

(注2)

労働者の男女の賃金の差異(注1)

全労働者

うち正規雇用

労働者

うちパート・

有期労働者

6.0%

85.7%

59.6%

63.3%

70.8%

 

(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

 

[補足説明]

1.指標は当社単体の数値で、出向者は含んでおりません。

2.労働者の男女の賃金の差異については、男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しております。

3.労働者の男女の賃金の差異(全労働者59.6%、正規雇用労働者63.3%)については、女性に比べ男性の管理職比率が高いことや、女性の旧一般職構成比が58%(男性の旧一般職構成比6%)と高いことが大きく影響しています。

 

 

 

正規雇用役職別賃金差異

 

内訳

賃金差異

 

管理職

98.1%

 

一般社員

66.6%

 

 

 

4.正規雇用役職別賃金差異(右表)に見られますように管理職については、役職制度並びに賃金体系による差を設けていませんので男女の賃金差異はありませんが、一般社員については旧コース制の人数構成の差及び平均勤続年数の差が影響しています。

5.正規雇用労働者の差異につきましては課題と認識しており、これまで様々な施策を講じてまいりました。近年、新卒採用においては交替勤務を除く女性総合職採用比率は約50%を継続的に達成し、2026年からは人事制度改定に伴いコース制を廃止し、旧総合職と旧一般職で賃金体系による差を設けません。また、2025年に設置した女性活躍推進事務局では女性の管理職登用や公平な育成機会の提供、自律的キャリア意識の醸成などの施策を継続していくことで正規雇用労働者賃金格差の解消に努めてまいります。

 

 

b. 連結子会社

当事業年度

名称

管理職に占める

女性労働者の割合(注1)

男性労働者の

育児休業取得率(注2)

労働者の男女の賃金の差異(注1、3)

全労働者

うち正規雇用

労働者

うちパート・

有期労働者

福島プラスチックス㈱

33.3%

100.0%

73.7%

73.4%

―(対象者なし)

グンゼ包装システム㈱

0.0%

100.0%

70.6%

70.4%

75.5%

グンゼメディカル㈱

16.4%

75.0%

74.5%

75.8%

58.1%

東北グンゼ㈱

0.0%

―(対象者なし)

77.3%

69.2%

90.2%

九州グンゼ㈱

0.0%

―(対象者なし)

66.3%

68.2%

79.9%

グンゼ物流㈱

0.0%

―(対象者なし)

57.8%

63.3%

85.0%

グンゼスポーツ㈱

13.0%

100.0%

66.6%

72.7%

136.1%

 

(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

3.労働者の人員数について労働時間を基に換算し算出しております。

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) サステナビリティ全般への対応

近年、企業を取り巻く環境は不透明感を増しつつあるとともに、変化が激しくなってきております。このような中、当社グループは、経営理念及び経営方針にもとづき、自社事業活動を通じて持続可能な社会の実現及び企業価値向上を目指して、サステナビリティへの取り組みとして以下の中長期的テーマと主要推進事項に取り組んでおります。

1.気候変動への対応

2.資源循環型社会の実現

3.サステナブルな調達

4.ウエルネス&ヘルス

5.人と社会への配慮

 ガバナンス

サステナビリティに関する基本方針や実施事項等を検討・審議する組織として、サステナビリティ担当取締役又は執行役員を委員長とし、本社部門や事業部門の責任者を委員とした「サステナビリティ委員会」を設置しております。

加えて、当社グループにおいて発生しうるリスクの予防・管理体制の整備及び発生したリスクへの迅速な対応を目的として、コンプライアンス担当取締役又は執行役員を委員長とし、本社部門の主要部門の責任者を委員とした「リスクマネジメント委員会」を設置しております。

なお、企業価値の持続的な向上を図るため、役員の報酬に全社CO2排出量削減目標の達成度合も反映しております。具体的な内容については、「4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (4) 役員の報酬等」を参照ください。

 

[グンゼグループ サステナビリティ推進におけるガバナンス体制図]


 

[サステナビリティ推進における会議体・組織の役割]

会議体・組織

役割

取締役会

業務執行において協議・決定されたサステナビリティ課題(気候変動を中心とした環境課題や人的資本等に関する課題)に関する取り組み施策の進捗を監督

経営執行会議

全社グループにまたがるサステナビリティ課題(気候変動を中心とした環境課題や人的資本等に関する課題)に関する経営管理上の重要事項、業務執行に関する重要事項を協議・決定

サステナビリティ委員会

(原則四半期一回開催)

サステナビリティに関する基本方針や対応方針の審議・決定

リスクマネジメント委員会

(原則四半期一回開催)

サステナビリティに関するリスク事象の発生、採られた、又は採られる予定の措置、リスク予防などについて協議

主担当部門

サステナビリティ課題に合わせて主導的に当該課題への対応推進、リスクと機会を特定

(環境戦略推進室:気候変動を中心とした環境課題、人事総務部:グンゼグループの人的資本等)

 

 

② リスク管理

サステナビリティ課題に関するリスクとその対応策及び機会に関して、テーマに合わせて主担当部門で内容を検討し、課題を事業部門、その他本社部門と共有しております。事業部門、本社部門は対応策に関して互いに連携し、主担当部門から「サステナビリティ委員会」と「リスクマネジメント委員会」に報告します。

一連のサステナビリティに関する重要な課題は「サステナビリティ委員会」、「リスクマネジメント委員会」より経営執行会議に報告の上、取締役会に報告されることにより全社リスクを統合・管理しております。

 

③ 戦略

当社グループは、2030年ビジョン「新しい価値を創造し『ここちよさ』を提供することで持続可能な社会の実現に貢献します」を掲げ、「変革と挑戦」をキーワードに、経済的利益と社会的利益を両立させるサステナブル経営を通じて社会貢献と当社グループの持続的成長の実現を目指す中期経営計画「VISION 2030」を2022年度より推進しております。

2025年度からは、2027年度までの3ヵ年を期間とする「VISION 2030 stage2」を推進し、コア事業の成長と聖域なき構造改革の推進とともに、環境負荷の低減、人的資本経営を柱とするサステナブル経営を通じて、2030年のありたい姿の実現を目指してまいります。具体的な内容については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 中期的な経営戦略」を参照ください。

 

④ 指標と目標

中期経営計画「VISION 2030」では財務目標に加え、2030年度までの非財務目標を設定しております。上記ガバナンス体制において各指標の指標状況がモニタリングされ、結果に基づき取り組みに反映しております。指標と目標の内容については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 中期的な経営戦略」を参照ください。

 

(2) 気候変動への取り組みとTCFDへの対応

当社グループは、2021年10月に金融安定理事会(FSB)の「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言」に賛同を表明しました。TCFDでは、気候変動に関する検討体制や、気候変動が中・長期の企業価値に及ぼす影響、及び気候変動によるリスク・機会の特定について評価するための指標と目標、さらにこれらの検討内容が企業経営にどのように反映されるか等の開示が求められております。

また、2025年度に「一般財団法人日本品質保証機構(JQA)」における第三者認証を開始しました。各拠点検証を計画的に進め、Scope1,2,3(※1)の算定結果のさらなる正確性と透明性を目指してまいります。

 

 ガバナンス

気候変動に関するガバナンスは、サステナビリティガバナンス体制に組み込んでおります。詳細については「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (1) サステナビリティ全般への対応」を参照ください。

 

② リスク管理

気候変動に関する主なリスクはサステナビリティ課題へのリスクに含めて管理しております。詳細については「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (1) サステナビリティ全般への対応」を参照ください。

 

③ 戦略

当社の主要事業として「プラスチックフィルム分野」と「アパレル(インナーウエア)分野」をシナリオ分析実施対象事業に選定し、短期~長期におけるリスクの特定とその対応策の検討及び機会の抽出を実施しました。

また、1.5℃目標が世界的に主流になっていることを踏まえ、1.5℃目標に対応した分析を実施いたしました。具体的には、IEA「World Energy Outlook」で示されているNZE2050(※2)などの「脱炭素シナリオ (1.5℃シナリオ)」と、IPCC AR5のRCP8.5シナリオ(※3)などを踏まえた「温暖化進行シナリオ (4℃シナリオ)」を始めとした政府や国際機関が発行した将来予測に関するレポートなどを参考に、2つのシナリオを設定し、脱炭素経済への「移行リスク」及び温暖化進行に伴う「物理リスク」の分析を行っております。

グンゼグループは、今後も継続的にシナリオ分析の内容を見直し、戦略のレベルアップを図ります。

※1 Scope1:当社グループによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)
Scope2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出
Scope3:Scope1、Scope2以外の間接排出(当社グループの活動に関連する他社の排出)

※2 NZE2050:Net Zero by 2050 IEAによる「World Energy Outlook 2020」にて示されたシナリオの1つ。パリ協定の目標を上回る1.5℃シナリオにあたり、2050年までにCO2排出量ゼロをめざすシナリオ

※3 RCP8.5シナリオ:IPCC(気候変動に関する政府間パネル)第5次評価報告書(AR5)統合報告書(SYR)の政策決定者向け要約 図SPM6の2100年に2.6℃~4.8℃の気温上昇が予想されているシナリオ

 

リスク項目

リスク

時期

財務インパクト
影響度

プラスチックフィルム分野

インナーウエア
分野

リスクへの対応と機会

移行

リスク

(1.5℃)

炭素価格

各国で排出権取引や炭素税が導入され、操業コストが上昇

中期~長期

<リスク対応>

再エネ投資拡大や低炭素エネルギーへの移行により炭素税の財務影響を抑える

各国のプラスチック規制

規制強化によるバイオ素材やリサイクル素材の導入により原材料価格が上昇

中期~
長期

<リスク対応>

廃プラの分解・再利用技術を確立し、顧客ニーズをとらえた製品提供を実施

エネルギーミックスの変化
(電力価格)

電力会社の再生エネ比率が上昇し、電力価格が上昇

中期~長期

<リスク対応>

消費電力の少ない機器の利用

自家消費型太陽光発電の設置を推進する

重要商品の価格増減

原油由来の合成繊維の製造コストが上昇

中期~長期

 

<リスク対応>

原油由来から自然由来素材への転換を推進

顧客行動の
変化

環境負荷影響度に応じて購買決定する消費者の増加

中期~長期

 

<リスク対応>

エシカル消費に対応した環境配慮型商品の販売を拡大

物理

リスク

(4℃)

異常気象

風水災による事業活動の停止及びサプライチェーンの途絶により売上減少

短期~中期

<リスク対応>

製造拠点・物流におけるサプライチェーンの防災強化により、事業継続能力を強化

気温上昇

(綿花栽培量)

気温上昇により綿花価格が上昇

中期~長期

 

<リスク対応>

バイオマテリアル、リサイクル素材の開発

気温上昇

中期~長期

<機会>

気温上昇に対応した商品

(シュリンクフィルム、肌着)販売強化

 

※時期: 短期 1~2年、中期3年~5年、長期6~10年
※2050年の財務インパクト影響度: 小 1億円未満、中 1〜10億円未満、大 10億円以上

④ 指標と目標

計画的なCO2排出量削減に向けて、各事業活動において省エネ・創エネ・再エネ利用等の取り組みを強化し、資源循環・環境負荷に配慮した対応を行います。2019年に制定したプラスチック資源循環基本方針に基づき、3R + Renewable(※1)を積極的に推進しておりますが、新たな資源循環技術の開発を進め、アパレル等全セグメントへ展開し、推進を強化してまいります。

また、当社グループの重点取り組みとして、プラスチックフィルム分野での資源を循環させる「サーキュラーファクトリー計画」を強力に推進しております。さらにプラスチックカンパニーでは、ごみゼロプロジェクトにおいて、守山工場の2025年度廃プラ排出量ゼロを達成しました。今後は廃プラ排出ゼロの早期達成を目指し、リサイクル社内循環スキームの確立を海外工場へ推進してまいります。

「サーキュラーファクトリー計画」はグリーンローンによる資金調達において、株式会社日本格付研究所(JCR)からグリーンボンド・ローン原則/ガイドラインへの適合性について最上位の「Green1(F)」の評価を受けております。なお、本フレームワークにおける「サーキュラーファクトリープロジェクト」は、本邦初の資源循環型工場の取り組み全体での評価取得となっております。(評価取得時点)

同ローンにより調達した資金は「サーキュラーファクトリープロジェクト」の他、CO2排出量削減の取り組みとして、2023年2月に竣工しましたBELS(※2)5つ星およびZEB(※3)認証を取得した江南工場(愛知県)事務所建設にも活用されております。

[CO2 削減ロードマップ]


※1 3R+Renewable:3RはReduce (リデュース = 製品をつくる時に使う資源の量を少なくすることや廃棄物の発生を少なくすること)、Reuse(リユース = 使用済製品やその部品等を繰り返し使用すること)、Recycle(リサイクル = 廃棄物等を原材料やエネルギー源として有効利用すること)の頭文字 R を指し、これにRenewable(リニューアブル = 再生利用)を加えたもの

※2 BELS:建築物省エネルギー性能表示制度 省エネルギー性能を客観的に評価し、5段階の星マークで表示

※3 ZEB:ネット・ゼロ・エネルギー・ビルディング。建物で消費する一次エネルギー収支をゼロにすることを目指した建物

 

[Scope1,2(※4) 削減目標及び計画]

区分

目標指標

2030年度

2027年度

2025年度

目標

目標

目標

実績

環境対応

CO2排出量 削減率(対2013年比)

35%以上

31%以上

29%

42.7%

エネルギー原単位削減率(対前年比)

1%以上

1%以上

1%以上

△4.2%

 

 

Scope1,2 削減目標

 

 

 

Scope1,2 削減計画

 

 

ベンチマーク

2030年度目標

 

 

対象事業所

施策内容

CO2排出量の削減率

Scope1+2

2013年度

35%以上

 

省エネ

全事業所

エネルギー監視、高効率設備への置き換え、省エネ機器調査、導入等

エネルギー原単位削減率

前年実績

1%/年以上

 

創エネ

特定事業所

太陽光発電設備の設置等

 

 

 

 

再エネ

特定事業所

グリーンエネルギーの導入等

 

環境関連投資計画(2030年度までに113億円を計画)

 

投資額(億円)

主な内容

2022年度~2024年度(実績)

52

サーキュラーファクトリー(守山)

高効率設備導入

太陽光発電設備導入

ZEB事務所新築

フィルムリサイクル装置導入

水性印刷機導入

2025年度~2027年度(計画)

16

2028年度~2030年度(計画)

45

合計

113

 

[CO2 削減実績(Scope1,2)]

 

2025年度

対2024年度比

対2013年度比

排出量(t-CO2)

削減量(t-CO2)

削減率(%)

削減量(t-CO2)

削減率(%)

実績

Scope1+2

98,910

9,546

8.8%

73,598

42.7%

Scope1

28,547

2,509

8.1%

23,766

45.4%

Scope2

(マーケット基準)

70,364

7,037

9.1%

49,832

41.5%

Scope2

(ロケーション基準)

72,786

1,606

2.2%

54,704

42.9%

 

※ 当年度排出量は概算値です。

※ 2024年度排出量は第三者検証機関の指摘に基づき算定結果を修正したものです。

 

2025年度のScope1および2におけるCO2排出量削減実績は、アパレルの生産量減少と電力会社の変更や省エネ活動の積極的な推進もあり、2013年度比で42.7%の削減を達成しました。2025年度目標「2013年度比29%以上削減」を上回り、以下の取り組みが大きく寄与しました。

・EMS(エネルギー管理システム)を活用したエネルギーロスの見える化を通じた日常的な省エネ活動の促進

・福島・宇都宮・江南における社内FIT(※5)太陽光発電設備の環境価値の買い戻し継続

・新設事務所・工場への太陽光発電設備の導入

今後も、再生可能エネルギー比率のさらなる向上を目指し、海外事業所への太陽光発電設備の展開や、次世代型太陽光発電設備の導入に向けた取り組みを積極的に推進してまいります。

一方、エネルギー原単位実績は減産による効率ダウンの影響等により対前年104.2%となり、目標値(対前年99.0%)未達となりました。今後は、EMSを活用したエネルギー管理と省エネ活動をさらに強化するとともに、製品設計、生産、物流といった一連のプロセスにおいて、IoTやAI等のDX技術を導入した省エネ施策を展開してまいります。

シナリオ分析により得られた、リスクと機会に対応した製品の開発も積極的に進めております。プラスチックフィルム分野の「GEOPLAS®」において、ラベル端材を回収して水平リサイクルした脱墨(※6)原料を配合した「GEOPLAS® HCR1」を昨年12月から販売開始しました。また、アパレル分野の独自の汗解消テクノロジーで不快感の解決を図る商品「アセドロン」は、機能ブランディングの効果もあり、累計出荷枚数が300万枚を突破する商品となりました。

※4 Scope1、2は国内・海外のグンゼグループ全事業所を対象に算定

※5 FIT:「再生可能エネルギー固定価格買取制度」の略称、再生可能エネルギーを使って発電した電気を国が定めた固定価格で電力会社が一定期間買い取る仕組み

※6 脱墨:印刷加工を施したフィルムなどから、インキや接着剤成分を除去すること

 


守山工場サーキュラーファクトリー

 

2023年度より、稼働を開始した新設製造機は、安定生産及び増産を実現し、自動化を推進しており、更なる省人化を図ります。

 


江南工場 7号棟

 

2025年4月竣工 自社保有 太陽光パネル設置

 


メディカル事務所・第3工場

 

2025年4月竣工 PPA 太陽光パネル設置

ZEB認証およびCASBEE認証B+以上を取得

CASBEE:建築環境総合性能評価システム、建築物を環境性能で評価し格付けする手法

 


津山工場事務所

 

2026年3月竣工 ZEB Ready

(エネルギー削減率 57% 達成)

ZEB Ready:建物の断熱性向上や高効率設備(LED照明や省エネ空調など)の導入といった「省エネ技術」だけで、基準一次エネルギー消費量を50%以上削減した建物に与えられる認証

 

[Scope3 排出量]

 

2024年度

2023年度

対2023年度比

排出量(t-CO2)

排出量(t-CO2)

増加量(t-CO2)

増加率(%)

実績

395,637

390,856

4,782

1.2%

 

※ Scope3 は国内のグンゼグループ全事業所を対象に算定

※ 2024年度排出量は第三者検証機関の指摘に基づき算定結果を修正したものです。

[Scope3 の事業部門別・カテゴリー別排出量]

事業部門別排出量

 

カテゴリー別排出量

事業部門

Scope3排出量割合

 

事業部門

Scope3排出量割合

2024年度

2023年度

 

2024年度

2023年度

プラスチックカンパニー

50%

49%

 

カテゴリー1(購入した製品・サービス)

59%

59%

アパレルカンパニー

28%

30%

 

カテゴリー12(販売した製品の廃棄)

24%

24%

その他事業部門

22%

21%

 

その他カテゴリー

17%

17%

 

[Scope3 の取り組み方向性]

当社のCO2排出量はScope1,2に比べ、Scope3が大きく、その中で大きな排出量を占めるプラスチックカンパニーとアパレルカンパニーを中心に、「カテゴリー1」(購入した製品・サービス)と「カテゴリー12」(販売した製品の廃棄)へのアプローチとして全社視点での資源循環、サステナブル調達を重点的に推進しています。2024年度のScope3排出量は、事業成長に伴う活動量の増加により、前年度比4,782t-CO2(1.2%)の増加となりました。原単位での排出量の削減は着実に進捗しているものの、事業成長による影響を十分に相殺するまでには至りませんでした。今後は、プラスチックカンパニーのサーキュラーファクトリーを軸とした資源循環への取り組みをさらに加速させ、事業成長とCO2削減の両立(デカップリング)に向けて、削減効率の改善に注力してまいります。

2025年度Scope3実績につきましては集計出来次第、当社ホームページ(https://www.gunze.co.jp/)に掲予定です。

2025年度CDP(※7)質問書の気候変動分野は、「C」スコア認定(2024年度は「B」スコア)となりました。2026年度は、課題のあるカテゴリーを中心に改善を進め「B」スコア認定を目指してまいります。

※7 CDP:気候変動など環境問題に関心を持つ世界の機関投資家などの要請を踏まえ、企業や自治体の環境情報開示のための世界的なシステムを運営する非営利組織

 

(3)人的資本への対応

① ガバナンス

人的資本に関するガバナンスは、サステナビリティガバナンス体制に組み込んでおります。詳細については「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (1) サステナビリティ全般への対応」を参照ください。

② リスク管理

人的資本に関する主なリスクはサステナビリティ課題へのリスクに含めて管理しております。詳細については「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (1) サステナビリティ全般への対応」を参照ください。

③ 戦略

当社は、中期経営計画(VISION 2030 stage2)において、“持続可能な事業基盤づくりを進めグローバルに選ばれ続ける会社となる”を基本コンセプトに掲げ、そのうちの人的資本戦略として「持続的企業価値・競争力の向上に繋がる経営戦略を実行できる人財と組織風土を創る」ことを目指します。

④ 求める人財像

全ての構成員が働きがいを持ちながら長く活躍し続ける会社になることを目指し、期待人財像を以下の3つのキーワードで定めました。

多様性  :多様な価値観を持つ人財を受け入れ、個の掛け合わせにより非連続なイノベーションを生み出す

自律・自走:自律的な成長に向けて、自ら考えて行動する

チャレンジ:変化を恐れず、ありたい姿の実現に取り組む

⑤ 人財マネジメント方針

人財戦略と求める人財像に基づき、期待に適う人財が長く活躍し続けることができるよう、「公平性」「納得性」「透明性」の3つの原則をもとに人財マネジメント方針を「経験やステージに見合った成果を出し続けて自ら成長するとともに、次世代に伝承する」と定め、あるべき姿の実現に向け諸施策を実行します。このような方針のもと、2026年より人事制度を四半世紀ぶりに改定いたしました。(人事戦略骨子をまとめたものが下表左になります)

また経営戦略・人事戦略と連動した人事制度改革の成果を最大化するためには、人的資本経営の取り組みに加えて、持続的効果を生むための組織風土改革の遂行が要となるため、制度改革にさきがけて2025年に人事部門の組織改編を実施しました。具体的には人事労務室が人財フローマネジメント、人財開発室がパフォーマンスマネジメント、人財尊重室がバックグラウンドマネジメントを担います。(下表右)



 

 

⑥ 人財育成方針(自律的なキャリア形成の推進)

当社は、人財育成と人事評価の一元管理により人財育成目的の人事運営を行うことを重要視しています。人財育成方針として、従来の横並びの人財育成体系を見直し、それぞれの人財が目指すキャリアに応じて早期成長と再チャレンジのバランスを取った人財育成体系を整備しています。

また、働く期間がますます長期化し、働くことに対する価値観が多様化している環境下において、キャリアを主体的に考え、自らのキャリア形成に向けて自律的に行動できる人財の育成、支援に取り組んでいます。従業員が毎年希望するキャリア形成をキャリア申告書「キャリアデザインシート」で会社と共有し、全部門長が出席するHRS会議(人財情報を共有する会議)で戦略的人事配置と本人希望との統合を図りながら、実現度向上に取り組んでいます。(異動希望実現率 2025年度実績:37%、2026年度目標:40%)

 

・キャリア形成に向けて自律的に行動できる従業員を育成、支援するために、キャリア研修および個別キャリアコンサルティングの取り組みを強化しています。一般的にキャリア課題を抱えるといわれる入社数年間、40歳、50歳、56歳等の機会に対象者全員に向けたキャリア研修を設定し、キャリア開発に向けた行動を促しています。また、キャリア課題の個別性に対応するため、2023年に設置したキャリアサポートデスクには国家資格を有したキャリアの専門家を4名配置し、キャリアコンサルティングの強化に努めています。

・一方、従業員が主体的に進める学びに対する支援を段階的に強化しており、2025年度は会社が取得奨励する資格類(技能士、語学検定含む)の学習費用、受験料等に対する援助(一定の条件下で全額援助)を拡大しました。

<キャリア形成推進の全体イメージ>


⑦ 女性活躍推進

当社グループではDE&Iを最も重要な人財戦略の一つと位置付けており、なかでも女性活躍のさらなる進化のため2025年4月に女性活躍推進事務局を人財開発室内に新設しました。女性活躍推進事務局では女性が活躍できる風土を築き上げることをゴールに定め、中期経営計画で2030年度までに女性管理職比率20%以上を目指しています。

2025年8月には女性社員一人ひとりの潜在能力を最大限に引き出し、施策の検討・実施を加速度的に進めるために『なでしこプロジェクト』を立ち上げ、約30名のメンバーが自部門の女性活躍推進における課題の把握(採用における男女比・研修参加の男女比・人事異動における男女の偏り等)や女性管理職候補者の把握、自部門における推進施策の実行などに主体的に取り組んでいます。

今後は、意識・風土改革として、役員・管理職を対象にDE&Iマネジメント研修、アンコンシャスバイアストレーニングを実施。女性社員を対象にキャリア形成支援、早期育成のための教育機会提供、ワークとライフを両立させやすくする柔軟な働き方の拡充などの諸施策を積極的に推進してまいります。

⑧ 社内環境の整備方針

創業の精神である「人間尊重」を基盤に従業員一人ひとりが心身ともに健やかにお互いを尊重しながら力を発揮できる信頼の職場風土づくりを推進しています。従業員が心身ともに健康で安心して力を発揮できるウエルビーイングな環境を目指し、課題の明確化、施策の具体化を推進するため、2025年度より人事総務部の中に「人財尊重室」を新設しました。健康経営、組織開発によるエンゲージメント向上、ハラスメント防止、労働安全衛生、福利厚生、DE&I推進などへの取り組みを進め、初めて健康経営優良法人2026に認定されました。

⑨ 指標と目標

人的資本に係る「戦略」で記載した方針に関する指標の目標及び実績については、以下の通りとなります。

当該指標の目標及び実績について、当社は関連する指標のデータ管理及び具体的な取り組みを行っていますが、連結グループに属する全ての会社では行われておらず、連結グループ合計での記載が困難であります。このため、次の指標に関する目標及び実績は、女性活躍推進(女性管理職比率)を除き、連結グループにおける主要な事業を営む提出会社のものを記載しております。

なお、女性活躍推進に関しては、推進事務局を新設し2025年度から連結管理をしております。

区分

目標指標

2030年度

2027年度

2025年度

目標

目標

目標

実績

企業体質
の進化

女性活躍推進

管理職に占める女性労働者の割合

20%以上

14%以上

9%

13.1%

子育て支援

男性労働者の育児休業取得率

100%

70%

60%

85.7%

組織風土づくり

エンゲージメントスコア

70点想定

66点想定

63点想定

61点

働き方改革

年休取得率

80%(16日)

80%(16日)

75%(15日)

79%(15.8日)

 

※2027年度のエンゲージメントスコア目標は現状の未達状況を鑑み66点としていますが、サーベイ分析に基づく改善策を継続的に実施することにより、2030年度目標は70点を掲げています。

※男女の賃金格差につきましては、「第4 提出会社の状況 5 従業員の状況等 (2)従業員の状況 ④管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異」に記載しております。