2025.11.20更新

コーポレートストーリー

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: 東洋紡グループ統合報告書2025

サマリ

東洋紡は「サイエンス+素材」で高分子技術とバイオを融合。液晶偏光子保護用超複屈折フィルム「コスモシャインSRF」やVOC回収装置、診断薬用原料酵素、人工腎臓用中空糸膜など“現場課題に効く”製品を、モノづくり起点のソリューションとして提供し、環境・医療・エレクトロニクスで存在感を高めている。

目指す経営指標

・2025年度:売上高4,400億円、営業利益210億円、EBITDA460億円、当期純利益45億円、ROE≧4.5%、ROIC≧4.0%
・2030年度:売上高6,000億円、営業利益500億円、ROE≧9%、ROIC≧7%
・2030年度:フィルム原材料グリーン化比率60%、従業員エンゲージメント≧70%、重大インシデントゼロ、Scope1・2 GHG排出量2013年度比46%以上削減

専門用語

■コスモシャインSRF(液晶偏光子保護フィルム)
LEDバックライトとの組み合わせで「虹むら」を抑える超複屈折ポリエステルフィルムで、液晶テレビなどの偏光子を保護しながら表示品位を高める用途に使われる製品です。

■VOC回収装置(LIBセパレータ製造向け)
揮発性有機化合物(VOC)を効率よく回収する装置で、リチウムイオン電池用セパレータの製造工程などで溶剤を循環利用し、環境負荷とコストの低減に貢献するシステムです。

■生化学診断薬用 原料酵素
血糖やコレステロール、クレアチニンなどを測定する体外診断向けの酵素で、検査試薬メーカーに供給され、医療検査の精度と効率を支える基盤素材です。

■人工腎臓用 中空糸膜
多数の微細な「中空の繊維」で構成された分離膜で、人工腎臓(透析器)のろ過部材として有害物質と水分を分離する役割を担い、一貫生産体制で品質と供給の安定化を図る製品です。

■テオネックス(PENフィルム)
ポリエチレンナフタレート(PEN)を素材とする産業用フィルムのブランドで、耐熱性と寸法安定性を生かして水素関連など新領域への展開が構想されている素材です。

■ゼノマックス(高耐熱性ポリイミドフィルム)
ガラス代替も視野に入る高耐熱フィルムで、電子部材用途での実装が進み、宇宙用途など過酷環境での活用可能性も見込まれる次世代材料です。

■BC膜(濃縮用分離膜/BC膜濃縮システム)
低い圧力で高濃度の濃縮を可能にする分離膜で、排液の減容や海水淡水化の回収率向上、排水からのリチウム等の回収に用いられ、蒸発法に比べて省エネルギーな濃縮を実現する技術です。

■MEL(バイオ由来の界面活性剤)
再生可能資源を原料とする界面活性剤で、洗浄や分散などの機能を持ちながら環境負荷の低減に資することを狙う素材群であり、バイオ技術を生かした開発テーマです。

■東洋紡エムシー
環境・機能材分野の競争力強化を目的に設立された合弁会社で、商流と製造現場の知見を結びつけ、収益基盤の整備と事業拡大のスピード向上を図る組織です。

■TX(東洋紡トランスフォーメーション)
デジタルやAIを活用して業務様式を刷新し、「付加価値」を高めることに重点を置いた全社変革の取り組みで、現場の負担軽減や意思決定の迅速化を通じて稼ぐ力の再構築を目指す施策です。

■順理則裕
同社の企業理念で、「なすべきことをなし、社会をゆたかにする」という意味を持つ言葉であり、製品・技術で社会の課題解決に貢献し、企業も発展するという経営の拠り所を示す表現です。

■ワンチーム経営
部門や拠点を越えて一体となり「やるべきことをやり抜き、結果を出す」姿勢を指す経営キーワードで、価格改定の徹底や事業の正常化、投資回収などの実行力を全社で高める方針を表します。

■付加価値革命
既存のやり方を改め、デジタル活用や業務設計の見直しで付加価値の源泉を強化する取り組みを指し、単なる効率化ではなく高収益事業への転換を狙う会社独自の表現です。