2025.11.20更新

コーポレートストーリー

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: クラボウ統合報告書2025

サマリ

1888年の紡績創業から培った繊維・染色・色管理のコア技術を、半導体製造関連の高機能樹脂・工程フィルム、液体成分濃度計、膜厚計、ロボットビジョン、撹拌脱泡装置、遺伝子抽出などへ応用。熊本イノベーションセンター新棟や寝屋川の成形工場増強で「Accelerate ’27」を推進し、2030年の「イノベーションと高収益」を実装する。

目指す経営指標

・新中期「Accelerate ’27」最終年度:営業利益130億円、経常利益も130億円の見込み(計画値)
・半導体市場向け売上:2024年度比1.5倍(Accelerate ’27最終年度)
・株主資本配当率(DOE):4%をベース目標
・投資枠(27’期間3年間):設備投資100億円、研究開発費60億円、M&A等210億円
・人的資本:エンゲージメント等のKPI改善を継続(組織力強化)

専門用語

■Accelerate ’27
クラボウが掲げる中期経営計画の名称で、半導体製造関連やテクノロジー・ライフサイエンスを「成長エンジン」として資源を集中し、基盤事業の収益構造を見直して高収益体制を確立する方針を指します。研究開発と生産体制の増強、M&A含む投資配分まで一体で進めるのが特徴です。

■熊本イノベーションセンター
半導体製造関連の材料・計測・装置の開発を担う拠点で、新棟増設により試作・評価のスピードと生産移管の一体運用を強化します。顧客の工程課題を現場に近い環境で検証し、量産までつなぐ役割を持ちます。

■PLUS∞L(プラスインフィニティエル)
繊維の端材や回収資源を活用して新たな素材・製品に生まれ変わらせるアップサイクルの取り組み・ブランドです。原料の選定から製品化まで一連の仕組みを整え、資源循環と付加価値創出を両立させます。

■注力事業/基盤事業
クラボウの事業ポートフォリオ上の区分で、前者は半導体製造関連や機能フィルム、テクノロジー・ライフサイエンスなど成長投資を優先する領域、後者は繊維や産業マテリアル、不動産、食品・サービスなど安定収益を担う領域を指します。

■CCM(コンピュータカラーマッチング)
染色・塗工などで狙いの色を数値化し、配合比を計算して再現する社内の色管理技術です。繊維で培った色の再現性を、樹脂・インキ・フィルムなど他素材の色合わせにも応用します。

■工程フィルム(離型フィルム・ダイシングフィルム)
半導体製造の各工程で用いる専用フィルムの総称です。離型フィルムは樹脂や粘着材の成形・搬送時に剥離性と清浄性を提供し、ダイシングフィルムはウエハーをチップに切り出す際の固定と保護を担います。

■液体成分濃度計/膜厚計
半導体工程で使う薬液やスラリーの濃度、薄膜の厚みをインラインで測る計測機器です。濃度の安定化や膜厚の均一化を支援し、歩留まりと再現性を高めます。

■撹拌脱泡装置
樹脂・インキ・スラリーなどの材料を均一に混ぜ、微細な気泡を取り除く装置です。混練ムラやボイドを抑え、コーティングや封止など後工程の品質を安定させます。

■テクノロジー・ライフサイエンス
ロボット、画像処理、遺伝子・細胞関連機器などを束ねた事業領域の呼称です。現場の自動化と高度な分析・検出を組み合わせ、医療・検査・製造の効率化に貢献します。

■船場商法
経営姿勢を表す言葉で、取引先や社会との信義を重んじ、長期の信用を基盤に商いを続ける考え方を指します。利益だけでなく、倫理観と関係性の継続を重視する社内の価値観を示します。