2024年12月期有価証券報告書より
  • 社員数
    487名(単体) 1,358名(連結)
  • 平均年齢
    38.9歳(単体)
  • 平均勤続年数
    8.9年(単体)
  • 平均年収
    6,116,624円(単体)

従業員の状況

 

5 【従業員の状況】

(1)連結会社の状況

2024年12月31日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

国内

484

(155)

海外

874

(1)

合計

1,358

(156)

 

(注)従業員数は就業員数であり、派遣社員、契約社員、パートタイマー及び嘱託社員は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。

 

(2)提出会社の状況

2024年12月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

487

(155)

38.9

8.9

6,116,624

 

 

2024年12月31日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

国内

484

(155)

海外

3

(0)

合計

487

(155)

 

(注)1.従業員数は就業員数であり、派遣社員、契約社員、パートタイマー及び嘱託社員は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 

(3)労働組合の状況

労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

① 提出会社

当事業年度

管理職に占める

女性労働者の割合(%)

(注1)

男性労働者の

育児休業取得率(%)

(注2)

労働者の男女の賃金の差異(%)(注3)

全労働者

正規雇用労働者

パート・有期労働者

8.9

88.9

68.3

76.1

91.6

 

(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

3.「労働者の男女の賃金の差異」について、賃金制度・体系において性別による差異はありません。男女の賃金の差異は主に男女間の管理職比率、雇用形態の差異によるものです。

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組み】

当社グループは「ゴルフで世界をつなぐ Connect the world with GOLF」というミッションを掲げ、ゴルフ専門のITサービス企業として事業を行っております。人々の心と身体の健康に寄与できるゴルフの可能性を信じ、より多くの人にその楽しさに触れてもらうことを使命ととらえ、テクノロジーとエンターテインメントを融合させた各種サービスをグローバルに展開しております。当社グループでは、サステナビリティ経営のテーマとして、「ゴルフ、スポーツを通じて人々の心身の健康に働きかける」ことを掲げ、あらゆるステークホルダーにとって重要でありかつ当社グループの強みを活かしながら、社会と企業のサステナビリティに貢献できることは何か、という基準に照らし、「社会」、「環境」、「健康」、「人」の4項目を、サステナビリティ活動の柱として定義しました。また、当社グループはサステナビリティ活動への取組みに際して常にパートナーシップを重視し、社会地域コミュニティ、取引先、パートナー、ゴルフ業界全体、従業員等あらゆるステークホルダーと協力して持続可能な社会の実現を目指してまいります。

 


 

(1)ガバナンス

当社グループでは、代表取締役社長を委員長とする部門横断機関であるサステナビリティ委員会を設置しております。サステナビリティ委員会では、当社グループにおけるサステナビリティ全般に係るリスク及び機会、これに対する取組みを検討し、その進捗を取締役会に報告しております。取締役会では、サステナビリティ委員会からの報告に基づき必要な議論を実施した上で、サステナビリティ活動の承認、モニタリング及び必要な助言を行っております。

さらに、2024年12月期から当社のサステナビリティ経営のテーマである「ゴルフ、スポーツを通じて人々の心身の健康に働きかける」ことや、サステナビリティ委員会において検討され特定された当社グループサステナビリティ全般におけるリスク及び機会、これに対する取組みを具体化する施策を検討するために、部門横断で選抜された多様なメンバーによって組成された3つの分科会を立ち上げました。これらはそれぞれ「従業員向け施策検討チーム」、「顧客向け施策検討チーム」、「アライアンス施策検討チーム」としてサステナビリティ委員会の下に設置されております。今後この分科会から発想された具体的な施策を当社のサステナビリティ活動に取り込みながら推進していくことを想定しております。

 


 
  2024年12月期におきましては、サステナビリティ委員会は13回開催され、取締役会への報告及び取締役会における議論は2回実施されました。活動実績は以下のとおりです。
 

開催日

議論の内容

2024/2/1

有価証券報告書におけるサステナビリティ開示内容の検討

2024/2/27

有価証券報告書におけるサステナビリティ開示内容の検討

2024/4/9

今期のサステナビリティ活動における注力テーマについて(「健康」及び「人」)

2024/5/14

2024年12月期サステナビリティ活動方針を取締役会へ報告

2024/6/4

人材の多様性に関する現状調査

2024/6/18

人材の多様性に関する現状調査

2024/7/16

現状のサステナビリティ課題に関する集中討議(3時間)

2024/7/30

サステナビリティ課題についての取組み検討

2024/8/27

サステナビリティ委員会における議論を取締役会へ報告

2024/9/24

サステナビリティアライアンスの検討、分科会の組成について

2024/10/8

分科会の組成及び健康経営に係る検討

2024/11/19

分科会の組成に関する具体案の検討

2024/12/17

分科会の組成に関する具体案の検討

 

 

(2)リスク管理及び戦略

当社グループは、サステナビリティ経営の柱として、「社会」、「環境」、「健康」、「人」の4項目を設定しております。4つのマテリアリティは、当社と従業員を含む全てのステークホルダーにとっての重要度及びこれらに対して当社グループの強みを活かして貢献できるかという基準で選択しております。それぞれの項目について、リスクと機会を識別し評価及び管理すべくサステナビリティ委員会が主導し検討しております。

 

社会

リスク

・資本・イデオロギー格差の拡大に伴う社会の分断化

→富裕層のスポーツであるというラベリング、ゴルフレジャーの硬直化、ゴルフレジャー参加者の画一化、参加人口の減少、ゴルフ人気の低下

・価値観の多様化に伴うレジャーの多様化

→コロナ禍に獲得した新規ゴルファーのゴルフ離れ

機会

・ゴルフ場を活用した地域社会コミュニケーションの促進
(ゴルフ場を多種多様な人々が交流できる場として提供する)

→ゴルフ場の有用性をアピールすることや、ノンゴルファーがゴルフ場を訪れる機会を創造することでゴルフスポーツ参加へのハードルを下げる

・ゴルフの楽しみ方の多様化を推進

→カジュアルゴルフの提案、インドアシミュレーションゴルフ、eスポーツ等、既存のゴルフの新しい遊び方の提案によりゴルファーのすそ野の広がり

→フットゴルフ、スピードゴルフ等、ゴルフ自体の多様性の提案による新たな顧客層の獲得

戦略及び

取組み

・GDO茅ヶ崎ゴルフリンクスの運営

当社が運営受託するGDO茅ヶ崎ゴルフリンクスにおいて、ドレスコードフリーを採用しカジュアルゴルフを提唱。初心者サポート企画としてラウンド時の基本的なマナーを教える企画を定期的に実施してゴルフラウンドに対するハードルを下げる取組みを実施しております。
GDO茅ヶ崎ゴルフリンクスでは、近隣の住民が参加できるゴルフ以外のイベントを開催し、地域社会の交流の場として、ゴルフ場の新しい活用方法を提示しております。

・ゴルフの多様な楽しみ方を提案

スピードゴルフ:2017年に一般社団法人日本スピードゴルフ協会を設立して以降、スピードゴルフの国内外の大会を主催するなど、新しいゴルフの楽しみ方としてスピードゴルフの普及に取組んでおります。

スノーゴルフ:冬の時期に雪でクローズになるゴルフ場を活用し、地域の雇用の確保や観光事業の活性化に貢献するために、2016年から毎年ゴルフ5美唄カントリーコースにてスノーゴルフイベントを開催しております。

フットゴルフ:スポーツの楽しみを普及し人々の健康と暮らしの豊かさを向上するために、(株)湘南ベルマーレと提携し、サッカーとゴルフを融合させたフットゴルフの大会を開催するなど、ゴルフの多様性を提案する取組みを実施しております。

環境

リスク

・気候変動に伴う異常気象の激甚化、災害の発生

→ゴルフ場を含む広域の被災、真夏のゴルフ需要の減少、ゴルファーの健康被害の懸念

・過去のゴルフ場開発に対する環境負荷マイナスイメージ

→ゴルフのイメージダウン

機会

・ゴルフ場の里山としての機能の見直し

→生物多様性や整備された自然としてのゴルフ場がもたらす自然環境への好影響を発信することで、ゴルフ場の存在価値を見直しゴルフへのマイナスイメージの払拭

・ゴルフ場を活用した地域社会コミュニケーションの促進

→ゴルフ場をゴルフに限らない用途で開放することで、ゴルフスポーツを身近なものとして参加ハードルを下げる

戦略及び

取組み

・GDO茅ヶ崎ゴルフリンクスの運営

ゴルフ場の開発に伴う自然環境破壊などのマイナスイメージを払拭し、ゴルフ場の現代的意義を改めて見直しこれを社会に対して発信するために、当社ではGDO茅ヶ崎ゴルフリンクスの運営を受託し、実際に都市型ゴルフ場を運営することで、ゴルフ場がどのようにして地域社会や自然環境に対して貢献することができるのかを検証しております。

GDO茅ヶ崎ゴルフリンクスにはここにしか生息していない生物の固有種が存在しており、茅ヶ崎市の協力を得て近隣の小学生を招待して昆虫観察会を開催するなど、ゴルフ場の生物多様性の維持に対する機能を見直し、これを発信する活動を実施しております。

健康

リスク

・日本国内における少子高齢化の進行

→ゴルファーの高齢化に伴うゴルファー人口の減少
・夏場のゴルフプレーに関する健康への影響

→ゴルファーの健康被害やゴルフ場、イベント主催の安全管理責任

機会

・ゴルフスポーツを通じて心身の健康にもたらされる好影響を発信
・高齢になっても続けられる生涯スポーツとしてゴルフの価値を普及

→ゴルフ自体の価値向上、ゴルファー人口の増加、ゴルフ業界の活性化

戦略及び

取組み

・ゴルフスポーツを通じた心身の健康への貢献

ゴルフの健康価値にフォーカスし身体のみならず精神の健康にも寄与する生涯スポーツとしての価値をより普及していくために、当社の全ての事業が存在しております。当社のメディアを通じて様々なゴルフに関する情報を発信し、当社でゴルフ用品を購入し、ゴルフ場を予約してゴルフプレーをし、技術向上のためのゴルフレッスン、ゴルフ練習場におけるシミュレーターの供給に至るまでゴルフスポーツにまつわるあらゆる情報・環境を提供しております。今後もゴルフを通じて人々の健康という価値に貢献するために様々な取組みを実施してまいります。

リスク

・人材の流出、人材の硬直化、人材多様性の低下

→事業の硬直化、事業革新性の低下

・従業員の心身の健康に対する脅威

→生産性の低下

機会

・革新的で自由な働き方を推進
・従業員の一人ひとりのキャリアへの向き合いをサポート

→多様な人材の確保

・従業員の心身の健康に対してゴルフを通じた当社ならではの取組み

→ゴルフ自体の価値の向上、企業生産性の高まり

戦略及び

取組み

人的資本に係る方針・戦略・取組みにつきましては、後述いたします。

 

 

(3)人材の育成及び社内環境整備に関する方針

当社グループが社会に対して継続的に価値を提供していく上で、最も重要な資本は人材であるとの認識のもと、継続的な価値提供には当社グループの理念に共感し、これを実践する人材を多く有することが不可欠なものであると考えております。2022年には、各部門の長を中心とする人材マネジメントプロジェクトを発足し、「多様性を認め合い、人生を楽しむことに寛容な社会を目指して挑戦し続ける仲間を称賛し、応援する」という「人事ポリシー」を定めると共に、「こんな社員の集まりでありたい」という宣言である「人物像」を定めました。また、これらを体現するための新たな人事制度を設計し2023年1月より運用を開始し、「人事ポリシー」や「人物像」を当社の採用、評価、人材育成の基準にすると共に、一人ひとりが多様性を認め合い、人生を豊かにする働き方を実現することに日々挑戦しています。
 これらの「人事ポリシー」、「人物像」を踏まえた当社の人材開発方針として、「自ら行動する者に機会と場を提供する」こととし、社員の自律を支援し中長期的な成長と学びの機会を提供することとしております。 さらに、性別や年齢、国籍で職種や役職を規定することなく、それぞれの多様な価値観を尊重しながら、全ての従業員が働きやすく能力を発揮しやすい職場環境を整えることを目指して、従業員がイキイキと働き、主体的にキャリア形成できる環境の整備に努めております。
 

(4)戦略及び取組み

① 人事ポリシーと人物像の浸透

「人事ポリシー:ミッション/ビジョンの達成・実現に向けて経営の意思としての人や組織に対する考え方」と「人物像:当社社員・管理職はこういう人であってほしいという個人及び組織としての目指すべき姿」は、当社の採用・評価・人材育成の基準となるべき方針であります。これを全従業員に深く浸透させ、常に「人物像」を意識して行動できるよう、各等級における人物像の体現度合いを可視化し、基本グレード定義を噛み砕き、各グレードの視座や責任・影響範囲を具体化しております。

■ リーダーシッププリンシプルの設定

当社の人材育成に係る基本方針である「人物像」の解像度をあげるため、当該「人物像」を踏まえた当社管理職として求められる思考と行動をリーダーシッププリンシプルとして設定しております。

■ マネジメントサーベイの実施

さらに、現時点での行動の特徴を確認し強化すべきポイント等を管理職に自己認識してもらうために上司と部下の視点から管理職を評価する「マネジメントサーベイ」を実施しております。サーベイの結果は管理職にフィードバックすることにより、リーダーシッププリンシプルに対する実現度合いを客観的に認識させる契機としております。
 

② キャリア支援施策の実施

■ キャリアデザイン制度

全従業員を対象とし、キャリアコンサルタントとの個別面談を実施し、当社における経験のみならず自らの社会人としての業務経験を棚卸しし、アウトプットとしてキャリアシートを作成する取組みを実施しました。当社としてはこれにより、従業員のキャリア自律を促すことで、キャリアの一部としての組織エンゲージメント・ワークエンゲージメントの向上がもたらされ、タレントマネジメントの円滑化に資すると期待しております。

■ ジョブチャレンジ制度

当社では、キャリア自律に向けた配置戦略を実施すべく社内公募制度、ジョブローテーション、インターンシップ制度を設けております。

 

③ 多様性を認め合い人生を豊かにする働き方を実現するための主な取組み

■ フレキシブルで仕事とプライベートのメリハリをつけた働き方のための制度整備

・レイアップ勤務(私用を含む非連続の勤務)が可能
・スルー勤務(6時間以内であれば休憩なしで勤務)が可能
・アーリーバード(早朝に業務を開始、早くに終了する勤務)が可能
・ゴルフ休暇(年4日)
・私傷病休暇(年10日)

・子の看護休暇(未就学児一人につき年5日(最大10日))


(5)指標及び目標

人材の多様性及び働き方の多様性に関する指標については、第1「企業の概況」の5「従業員の状況」の
(4)「管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異」に
記載しております。なお、目標につきましては検討中であります。