2023年12月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります

継手事業 防災・工事事業 自動車・ロボット事業 介護事業 その他
  • セグメント別売上構成
  • セグメント別利益構成 セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
  • セグメント別利益率

最新年度

セグメント名 セグメント別
売上高
(百万円)
売上構成比率
(%)
セグメント別
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
継手事業 11,697 54.5 1,390 70.1 11.9
防災・工事事業 5,478 25.5 436 22.0 8.0
自動車・ロボット事業 2,379 11.1 56 2.8 2.4
介護事業 1,770 8.2 61 3.1 3.5
その他 134 0.6 39 2.0 28.9

事業内容

3【事業の内容】

 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、経営理念に「従業員の幸せを追求すると共に、価値ある製品づくりに真心で挑み、世界の発展に貢献します。」と掲げており、金属加工技術を中心に新たな事業を生み出し、安全・安心を提供することで、世界をつなぐ“継手”のリーディングカンパニーを目指しております。

 当社グループの事業は、金属加工技術を活用し、管継手(かんつぎて)と呼ばれる配管同士の接続部分を製造する継手事業を中心に、その管継手の活用や、その関連技術の応用分野において、防災・工事事業、自動車・ロボット事業及び介護事業の4つの事業を展開しております。

 当社グループは、当社、連結子会社8社より構成されており、当社グループの事業内容並びに当社及び連結子会社の当該事業にかかる位置付けは次のとおりであります。なお、以下に示す区分はセグメントと同一の区分であります。

 

(1)継手事業

 継手とは鉄鋼や樹脂でできた配管等の接続部分を指します。

 当社グループの継手事業では、ホース状に製品自身を曲げて使用するフレキシブル継手、提灯のように製品を伸縮させて使用する伸縮管継手及び貯水機能付給水管装置の製造・販売を行っております。

 フレキシブル継手及び伸縮管継手は継手自身が可動することから、配管等の屈曲運動や振動等を吸収することが可能であるため、インフラや産業配管に生じる様々な負荷から機器本体と配管を守るために使用される継手で、地震時等に大きく歪曲しても接続部分からの流体の漏洩等を防ぐことができます。本体素材はステンレス鋼で出来ており、ゴム製品やその他の樹脂製品と比較し、高温度性能及び高耐圧性能に優れていることから、様々な配管の“耐震措置”、“熱膨張変位の吸収”、“振動吸収”が可能であり、また近年では“配管作業の省力化”を目的として様々な配管にフレキシブル継手が使用され、人手不足の解消等に寄与しております。当社グループは、配管工事で用いる多様な継手を製品ラインアップとして揃えており、ワンストップで顧客の要望に応えられる体制を構築しております。納入先は建築設備・製鉄設備・プラント設備・造船設備・電力設備・ガス設備・上水道設備等、多岐に渡っております。

 フレキシブル継手は諸官公庁が発行する配管工事共通仕様書において各種配管の防振・耐震措置として使用を指定する旨の記述があり、空調設備、衛生設備、消火設備等の各種配管に利用されております。また、当社グループでは、フレキシブル継手の製造技術を生かし、金属製品のみならず食品、医薬、化学分野に向け、耐食性や衛生上の安全を重視したフッ素樹脂製(いわゆるテフロン)のホースの製造・販売及び真空機器関連業務として、主に半導体分野に向け、パーティクルレス(微小な小片、粒子がないこと)や微細化を行う半導体製造装置間の真空工事・ガス工事及び装置の設計・製作・据付等の業務も行っております。

 伸縮管継手については、都市ガス、電力、製鉄、石油化学、LNG及びLPGのプラントや運搬船等、広範囲な産業設備で利用されており、用途によっては10メートルを超える大型の配管にも使用されております。また、同製品は電気事業法、ガス事業法、高圧ガス保安法等の各種法規則に基づき製作されるものもあり、製造許認可の対象となる溶接部は高度な品質管理が必要になります。その他には、ライフラインである水道管の継手にも利用されていることから、熱膨張・耐震性への性能を考慮し、漏水に対する安全性、耐久性、環境性をクリアすることが必要で、公益社団法人日本水道協会の認証登録を受けた製品を提供しております。

 貯水機能付給水管装置の製造・販売につきましては、災害などの断水時に飲料水・生活水が確保できる貯水機能付給水管「マルチアクア」を①戸建て住宅の標準装備品として大手ハウスメーカーへの販売促進、②BCPを目的とした法人事業場への設置、③災害時に帰宅困難者の一時避難を目的に同要件を満たす商業施設への設置と3つのターゲットに集中し営業推進を行っております。「マルチアクア」は、水道管に直結して配置するため、災害時に水道本管が断水した場合でも、通常通り蛇口をひねることで、飲用の水質基準を満たした水道水が使用でき、公益社団法人日本水道協会の認証登録はもとより一般財団法人ベターリビング(1973年2月発足の、BL部品(同法人が認定する、機能・安全性・耐久性などにすぐれた住宅部品)の認定に関する業務を行う団体)から「優良住宅部品認定規程に基づく優良住宅部品」としても認定を受けております。

 

(継手製品の例)

フレキシブル継手

真空機器

伸縮管継手

 

(継手製品の特徴と主な納入先)

 

製品の特徴

主な納入先

フレキシブル継手

主に小口径(10~300mm)のパイプを波づけ加工することで、柔軟性を持たせ配管の「変位吸収」「振動吸収」「作業効率化」に役立つ

高層ビル設備配管、上水道配管、各種産業配管、都市ガス配管

真空機器

半導体分野や医療用関連装置など、微細なごみを嫌うクリーンな配管にするための真空配管などに使用

半導体製造装置、フラットディスプレーメーカー、医療メーカー、食品製造装置メーカー、高純度ガスメーカー

伸縮管継手

主に大口径(200~1,500mm)のパイプに波づけ加工(注)することで、温度変化による配管の伸縮を吸収する役目を果たす

電力設備、製鉄、石油化学プラント、LNG運搬船等、広範囲な産業設備、水道配管

(注)波づけ加工:真直ぐな管にストローの折れ曲がる箇所のような均一のヒダ、シワを施す工程。

 

(貯水機能付給水管装置の例)

マルチアクア

用途イメージ

 

 

 

 

 

(主な関係会社)

フレキシブル継手

国内においては、当社が製造・販売しております。

海外においては、天津天富軟管工業有限公司及びTF(VIETNAM)CO.,Ltd.が当社より主要材料を調達し、製造した製品・半製品及び部品を当社に供給するとともに、天津天富軟管工業有限公司が、一部、中国国内の取引先に対して、直接、販売をしております。

真空機器

国内においては、当社が製造・販売しております。

海外においては、天孚真空機器軟管(上海)有限公司が、製品及び商品を当社へ供給するとともに、一部、中国国内の取引先に対して、直接、販売をしております。

伸縮管継手

国内においては、当社が製造・販売しております。

海外においては、天津天富軟管工業有限公司が、当社より主要材料を調達し、製造した製品・半製品及び部品を当社に供給するとともに、一部、中国国内の取引先に対して、直接、販売をしております。

 

(2)防災・工事事業

 防災・工事事業は、消防設備の設計・施工・管理、貯水機能付給水管装置の製造・販売及び水道管や電柱の切断装置の製造・販売を行っております。

 消防設備の設計・施工・管理につきましては、消防設備の設計・施工・管理にあわせて、衛生設備・消防設備業者が使用する配管の加工も行っており、配管の加工と設備の工事をセットで請け負うことができることが当事業の特徴となります。

 消防設備の設計・施工・管理につきましては、スプリンクラー工事を始め、泡消火・連結送水管、消火設備等の消防施設工事、冷暖房設備工事関係を請け負っております。消火に対するニーズは、年々多様化・大型化・高度化・複雑化している中、長年培ってきた豊富な実績・ノウハウと高い技術力によって、オフィスビル、高層マンション、大型再開発、大型ショッピングセンター、病院等において数多くの施工実績を上げております。配管の加工につきましては、衛生設備・消防設備業者が使用する配管で、現場ごとに違う施工図面を基に、専用ソフトで解析、配管材料、口径、ネジ管、溶接管を選定したうえで加工管を製造し、提供しております。この一連の作業を自動化ラインにしたことで、小ロット多品種要求に的確に応えることができ、かつ量を捌くことでコストの低減を図っております。また、消防設備の施工における現場工数削減のため、配管加工工場でプレハブ加工を実施しております。

 水道管及び電柱の切断装置の製造・販売につきましては、主要な販売先は、水道事業は主に土木・建築機材及び工具などを扱っている商社となり、電柱事業は同様の商社に加え特殊車両メーカーを通じて販売するケースもあります。エンドユーザーとしては、水道管の切断装置は水道及び土木工事事業者が中心であり、電柱の切断装置は通信建設及び電力工事事業者が中心となります。また装置の特徴として、自走しながら電柱を切断します。

 また、東京都は都道での電柱新設を原則禁止し、無電柱化を推進する条例を制定しましたが、都道2,200㎞のうち無電柱化率は2017年3月末時点で2割前後とされており(出所:東京都建設局道路管理部安全施設課)、今後の工事ニーズの拡大が見込まれます。

 

(主な関係会社)

消防設備の設計・施工・管理

㈱TFエンジニアリング及びニトックス㈱が、スプリンクラー等の消防設備の設計・施工・管理を行っております。また、㈱TFエンジニアリングは、ニトックス㈱を含む消防設備工事業者から素管の加工業務を受託しております。

水道管及び電柱の切断装置の製造・販売

㈱中野製作所が、上水道に用いる鋳鉄管を敷設現場で切断・溝切、接合・解体などの加工作業時の使用機器及び部品、また電柱を自走しながら切断する装置の製造・販売をしております。

 

(3)自動車・ロボット事業

 当社グループの自動車・ロボット事業では、金属塑性加工という技術を用いて、金属管(鉄・ステンレス・アルミ・銅・チタン等)を加工した金属部品の製造・販売を行っております。金属塑性加工とは、機械的力により金属を変形させ、力を取り除いた後も変形が残る性質(塑性)を利用して、金属を所定の形状、寸法の製品に成形する手段を言います。この金属塑性加工技術は、建設機械、工作機械、精密機械、医療器械、自動車といった様々な産業分野における部品製造で活用されております。

 主な製品は大手完成車メーカーの1次部品メーカー向け部品となっており、金属管を曲げたり、広げたり、絞ったり、薄くしたり、厚くすることにより、軽量化、材料費の低減及び強度増加等を進めたことで駆動系、操舵系、排気系自動車部品及びオートバイ用エキマニジョイントに採用されるなど、金属塑性技術が評価されてきました。

 また、自動車部品以外にも産業機器等部品にも販路を広げており、産業用大型ロボットアームの駆動シャフト並びにバルブボール等を塑性加工・販売しております。

 

(自動車・ロボット関連製品の例)

自動車用部品

エキゾーストマニホールド

オートバイ用部品

エキマニジョイント

産業機器等部品

大型ロボットアーム用駆動シャフト

 

(主な関係会社)

金属管の各種塑性加工品の製造・販売

㈱チューブフォーミングが本事業を営んでおります。

 

(4)介護事業

 当社グループの介護事業では、要介護者向けに、福祉用具のレンタル・販売、介護用住宅改修(バリアフリー化・手すりの取り付け等)、介護用マットレスの洗浄等を中心に事業を展開しております。エンドユーザーは個人であり、主な販売先も個人でありますが、一部介護福祉施設向けの販売も行っております。

 高齢化が一層進む我が国において拡大が予測される介護業界では、政府の「施設介護から在宅介護へ」という転換姿勢に加え、介護の基本は「人と人のつながり」であるという考えのもと、地域密着型の展開が不可欠と考え、店舗展開を強化しております。利用者の自立支援を最優先して、その身体状況や目的、生活スタイルに合わせた商品の選定やアドバイスを行い、利用者の方々のみならず、介護プランを作成するケアマネージャーの方々から信頼を得るサービスを提供しております。また、商品の販売に加え、利用者の方々や実際に介護を行われているご家族などから直接要望や悩みを伺い、プロの目からの知識や経験を生かすことで、従来の汎用な介護用品・福祉用具とは異なる、一歩踏み込んだ機能的なシーツやクッション等のオリジナル製品の開発もしております。

 

(福祉用具の例)

車いす主要商品の例

介助式KL12-38

レボ 延長ブレーキ付

ネッティⅢ

 

(主な関係会社)

福祉用具のレンタル・販売、介護用住宅改修

㈱スペースケアが本事業を営んでおります。

 

 

 

業績

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

  文中の将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において判断したものであります。

  (1)経営成績等の状況の概要

① 経営成績の状況

当連結会計年度における我が国の経済は、世界的な金融引締めや円安が続く中、中国経済を含む海外景気の下振れリスクや金融資本市場の変動等により、依然として先行き不透明な状況が続いております。

このような状況の中、当社グループでは、半導体関連市場における在庫調整長期化の影響で、前年度好調であった真空機器の売上が大幅に減少したこと、円安により海外からの仕入金額が高騰したこと、原価上昇分の顧客への価格転嫁を進められなかったこと等により、当連結会計年度は、継手事業等の主要な事業セグメントにおいて利益が大幅に減少いたしました。

以上の結果、当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高21,242百万円(前期比4.2%減)、営業利益1,482百万円(前期比46.1%減)、経常利益1,515百万円(前期比50.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益966百万円(前期比60.0%減)となりました。

なお、当社連結子会社において発生した架空取引が、当連結会計年度の経営成績に与えた影響は軽微であります。

 

各セグメントの経営成績については、以下のとおりであります。

(継手事業)

フレキシブル継手の売上は堅調に推移したものの、前年度好調であった利益率の高い真空機器の売上が大幅に減少したこと、円安により海外からの仕入金額が高騰したこと、原価上昇分の顧客への価格転嫁を進められなかったこと等により、当事業全体としては減収減益となりました。

その結果、当事業の売上高は11,632百万円(前期比16.0%減)、セグメント利益は1,390百万円(前期比37.1%減)となりました。

 

(防災・工事事業)

防災工事において複数の大型案件が繁忙期を迎え、売上は増加した一方で、一部の防災工事において不採算案件があったことに加え、防災工事全般において原材料価格及び人件費の上昇に対する顧客への価格転嫁を進められなかったこと等により、大幅な減益となりました。

 その結果、当事業の売上高は5,360百万円(前期比29.5%増)、セグメント利益は435百万円(前期比47.7%減)となりました。

 なお、当社連結子会社において発生した架空取引が、当事業の損益に与えた影響は軽微であります。

 

(自動車・ロボット事業)

売上は微増となりましたが、原材料価格上昇に加え、ロボット向け金属部品の増産体制構築にコストを費やしたものの、大口顧客の在庫調整の影響で下期に入って売上が急激に減少したこと等により原価率が大きく上昇した結果、大幅な減益となりました。

その結果、当事業の売上高は2,377百万円(前期比0.4%増)、セグメント利益は56百万円(前期比60.8%減)となりました。

 

(介護事業)

前年度半ば以降に他社の福祉用具レンタル事業を買収したこと等により、当事業全体の売上は微増となりましたが、レンタル原価及び人件費の増加等により減益となりました。

その結果、当事業の売上高は1,770百万円(前期比3.1%増)、セグメント利益は61百万円(前期比6.7%減)となりました。

 

(その他)

不動産賃貸事業は、業績に特段の変化は見られませんでした。

その結果、当事業の売上高は101百万円(前期比0.1%減)、セグメント利益は38百万円(前期比3.4%減)となりました。

 

 

② 財政状態の状況

当連結会計年度末の総資産については、主に現金及び預金2,211百万円の減少、受取手形、売掛金及び契約資産576百万円の減少、土地420百万円の増加、建設仮勘定1,968百万円の増加等により、前連結会計年度末と比較して601百万円減少し、32,451百万円となりました。

負債については、買掛金311百万円の減少、未成工事受入金223百万円の減少、長期借入金227百万円の増加等により、前連結会計年度末と比較して451百万円減少し、10,010百万円となりました。

純資産については、主に配当による利益剰余金132百万円の減少、その他の包括利益累計額308百万円の増加、非支配株主持分316百万円の減少等により、前連結会計年度末と比較して149百万円減少し、22,440百万円となりました。

 

③ キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較して2,211百万円減少し、4,022百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は、1,915百万円となりました。これは主に税金等調整前当期純利益1,501百万円、減価償却費901百万円により資金が増加したものの、仕入債務の減少額272百万円、法人税等の支払額633百万円により資金が減少したことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は、2,897百万円となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出2,881百万円により資金が減少したことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は、1,314百万円となりました。これは主に長期借入れによる収入855百万円により資金が増加したものの、長期借入金の返済による支出714百万円、配当金の支払額1,098百万円により資金が減少したことによるものであります。

 

④ 生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2023年1月1日

至 2023年12月31日)

生産高(千円)

前年同期比(%)

継手事業

7,589,305

88.0

防災・工事事業

424,233

90.1

自動車・ロボット事業

1,988,165

106.3

合計

10,001,704

91.2

 (注)1.金額は製造原価により表示しております。

2.セグメント間の取引については相殺消去しております。

3.介護事業は生産活動を行っておりません。

 

b.受注実績

 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2023年1月1日

  至 2023年12月31日)

受注高

(千円)

前年同期比

(%)

受注残高

(千円)

前年同期比

(%)

継手事業

5,507,943

76.4

1,609,307

83.5

防災・工事事業

9,041,132

463.4

8,788,216

173.8

合計

14,549,075

158.9

10,397,523

148.9

 (注)1.防災・工事事業は、消防設備の設計、施工、管理の金額となっております。その他については、受注生産を行っておりません。

2.介護事業は、受注生産を行っておりません。

3.自動車・ロボット事業は、各納入先より生産計画の提示を受け、これに基づき生産能力を勘案して生産計画を立てており、見込生産であります。

 

c.販売実績

 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2023年1月1日

至 2023年12月31日)

販売高(千円)

前年同期比(%)

継手事業

11,632,864

84.0

防災・工事事業

5,360,942

129.5

自動車・ロボット事業

2,377,150

100.4

介護事業

1,770,206

103.1

その他

101,587

99.9

合計

21,242,751

95.8

 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.主要顧客(総販売実績に対する割合が10%以上)に該当する相手先はありません。

3.上記のうち株式会社テクノフレックスの製品売上高及び商品売上高の合計は10,328,099千円であります

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。

① 重要な会計方針及び重要な会計上の見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、会計基準の範囲内にて合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。

詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)及び(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

 

② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

当社グループの経営成績等は、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況及び② 財政状態の状況」に記載のとおりであります。

 

③ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、運転資金需要のうち主なものは原材料の仕入等の製造費用や販売費及び一般管理費等であり、投資等の資金需要は、設備投資等によるものであります。

これらの資金につきましては、営業活動によるキャッシュ・フローのほか金融機関からの借入により必要な資金を調達しております。

 

④ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)目標とする経営指標」に記載のとおりであります。経営指標については適宜各種会議体において共有され、必要に応じて経営環境、財政状態及び業界環境等を総合的に勘案したうえで、対応策の検討を行い、必要な施策をタイムリーに実施してまいります。

なお、当社グループは目標とする経営指標等として、ROE及び連結配当性向を掲げております。ROEは目標を10%以上にしており、2023年12月期におけるROEは4.3%となっております。連結配当性向は40%以上を目標としており、2023年12月期における連結配当性向は102.4%となっております。

今後、企業価値向上のために、財務基盤を強化し事業投資に対する適正な評価と最適な資本構成を実現し、徹底した経営効率の改善により、資本効率を更に高め、経営の安定性及び株主還元を重視してまいります。

しかしながら、これらの経営指標の目標数値においては、様々なリスクや将来の経済状況の変化等の不確実性を有しており、その達成を保証するものではありません。

 

セグメント情報

(セグメント情報等)

【セグメント情報】

1.報告セグメントの概要

 当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

 当社グループは、製品の種類、製造方法、販売市場の類似性を基に「継手事業」、「防災・工事事業」「自動車・ロボット事業」、「介護事業」の4つを報告セグメントとしております。

 なお、各報告セグメントの主な製品及びサービスは以下のとおりです。

継手事業        ステンレス製フレキシブルホースの製造及び販売

  ベローズ型伸縮管継手の製造及び販売

  半導体関連装置部品の製造及び販売

  貯水機能付給水管装置の製造及び販売

防災・工事事業     消防設備工事、加工管製造及び販売

  鋳鉄管の切断機の製造及び販売

自動車・ロボット事業  輸送機器部品及び産業機器等部品の製造及び販売

介護事業        福祉用具のレンタル及び販売

  介護用住宅改修

 

2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、その他の項目の金額の算定方法

 報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、連結財務諸表を作成するために採用される会計方針に準拠した方法であります。

 報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。

 

 

3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、その他の項目の金額に関する情報

前連結会計年度(自 2022年1月1日 至 2022年12月31日)

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

その他

(注1)

合計

調整額

(注2)

連結財務諸

表計上額

(注3)

 

継手事業

防災・工事事業

自動車・ロボット事業

介護事業

売上高

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

13,846,967

4,140,640

2,368,326

1,716,434

22,072,368

101,657

22,174,025

-

22,174,025

セグメント間の内部売上高又は振替高

25,407

293,241

414

2,139

321,203

28,202

349,406

349,406

-

13,872,375

4,433,881

2,368,740

1,718,573

22,393,571

129,860

22,523,432

349,406

22,174,025

セグメント利益

2,209,369

832,372

143,951

65,660

3,251,353

40,153

3,291,507

539,067

2,752,440

セグメント資産

17,775,204

3,466,875

2,834,899

1,523,262

25,600,241

1,257,872

26,858,114

6,194,726

33,052,840

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費

547,410

13,313

88,912

107,784

757,421

-

757,421

100,590

858,011

のれんの償却額

-

51,344

-

8,482

59,827

-

59,827

-

59,827

有形固定資産及び無形固定資産の増加額

1,800,118

18,072

51,744

158,824

2,028,759

-

2,028,759

-

2,028,759

 (注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、不動産賃貸事業であります。

2.調整額は、以下のとおりであります。

(1)セグメント利益の調整額△539,067千円は、セグメント間取引消去7,165千円、各報告セグメントに配分していない全社費用△546,233千円であります。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。

(2)セグメント資産の調整額6,194,726千円は、セグメント間取引消去△922,471千円、各報告セグメントに配分していない全社資産7,117,197千円であります。全社資産は、主に報告セグメントに帰属しない管理部門に係る資産等であります。

(3)その他の項目の調整額は、セグメント間取引消去及び報告セグメントに配分していない全社資産に係るものであります。

3.セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。

 

当連結会計年度(自 2023年1月1日 至 2023年12月31日)

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

その他

(注1)

合計

調整額

(注2)

連結財務諸

表計上額

(注3)

 

継手事業

防災・工事事業

自動車・ロボット事業

介護事業

売上高

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

11,632,864

5,360,942

2,377,150

1,770,206

21,141,163

101,587

21,242,751

-

21,242,751

セグメント間の内部売上高又は振替高

63,880

117,400

1,665

-

182,946

32,497

215,444

215,444

-

11,696,745

5,478,342

2,378,816

1,770,206

21,324,110

134,085

21,458,196

215,444

21,242,751

セグメント利益

1,390,082

435,535

56,444

61,261

1,943,322

38,784

1,982,106

499,429

1,482,677

セグメント資産

18,567,931

3,372,211

2,682,579

1,438,926

26,061,648

1,199,955

27,261,604

5,189,452

32,451,056

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費

509,297

19,338

111,714

146,221

786,572

-

786,572

115,021

901,593

のれんの償却額

-

51,344

-

11,960

63,304

-

63,304

-

63,304

有形固定資産及び無形固定資産の増加額

2,177,860

299,098

246,643

137,396

2,860,998

-

2,860,998

248,615

3,109,614

 (注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、不動産賃貸事業であります。

2.調整額は、以下のとおりであります。

(1)セグメント利益の調整額△499,429千円は、セグメント間取引消去1,524千円、各報告セグメントに配分していない全社費用△500,953千円であります。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。

(2)セグメント資産の調整額5,189,452千円は、セグメント間取引消去△488,416千円、各報告セグメントに配分していない全社資産5,677,868千円であります。全社資産は、主に報告セグメントに帰属しない管理部門に係る資産等であります。

(3)その他の項目の調整額は、セグメント間取引消去及び報告セグメントに配分していない全社資産に係るものであります。

3.セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。

 

【関連情報】

前連結会計年度(自 2022年1月1日 至 2022年12月31日)

1.製品及びサービスごとの情報

 セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

2.地域ごとの情報

(1)売上高

 本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

(2)有形固定資産

 本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

 

3.主要な顧客ごとの情報

 外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占めるものが無いため、記載を省略しております。

 

当連結会計年度(自 2023年1月1日 至 2023年12月31日)

1.製品及びサービスごとの情報

 セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

2.地域ごとの情報

(1)売上高

 本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

(2)有形固定資産

 本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

 

3.主要な顧客ごとの情報

 外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占めるものが無いため、記載を省略しております。

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

前連結会計年度(自 2022年1月1日 至 2022年12月31日)

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

その他

全社・消去

合計

 

継手事業

防災・工事事業

自動車・ロボット事業

介護事業

減損損失

62,395

62,395

62,395

 

当連結会計年度(自 2023年1月1日 至 2023年12月31日)

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

その他

全社・消去

合計

 

継手事業

防災・工事事業

自動車・ロボット事業

介護事業

減損損失

12,512

12,512

12,512

 

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

前連結会計年度(自 2022年1月1日 至 2022年12月31日)

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

その他

全社・消去

合計

 

継手事業

防災・工事事業

自動車・ロボット事業

介護事業

当期末残高

218,213

33,405

251,618

251,618

 (注) のれん償却額に関しては、セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

当連結会計年度(自 2023年1月1日 至 2023年12月31日)

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

その他

全社・消去

合計

 

継手事業

防災・工事事業

自動車・ロボット事業

介護事業

当期末残高

166,868

8,931

175,800

175,800

 (注) のれん償却額に関しては、セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

前連結会計年度(自 2022年1月1日 至 2022年12月31日)

 該当事項はありません。

 

当連結会計年度(自 2023年1月1日 至 2023年12月31日)

 該当事項はありません。