事業内容
セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
-
売上
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利益
-
利益率
最新年度
セグメント名 | 売上 (百万円) |
売上構成比率 (%) |
利益 (百万円) |
利益構成比率 (%) |
利益率 (%) |
---|---|---|---|---|---|
ITコンサルティング事業 | 975 | 68.6 | 126 | 95.1 | 12.9 |
デジタルサイネージ事業 | 447 | 31.4 | 162 | 122.4 | 36.1 |
その他 | - | - | -155 | -117.5 | - |
事業内容
3【事業の内容】
当社は、ITコンサルティング事業とデジタルサイネージ事業を行っております。
その事業の内容は次のとおりであります。
事 業 区 分 |
主 要 製 品 |
ITコンサルティング事業 |
システムコンサルティング、ビジネスコンサルティング、CIO/CMO支援、Webマーケティング支援 |
デジタルサイネージ事業 |
LEDディスプレイ販売、LCDディスプレイ販売、アドトラック運用 |
企業集団についての事業系統図は次のとおりであります。
業績
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
1.経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当事業年度において、案件獲得状況は、オラクル社のNetSuiteの導入支援に関連する新規受注及びJD Edwardsのバージョンアップに関連する大型案件等により順調に推移しました。業績においては、プロジェクト開始時期の遅れやリソース不足による外注費の増加などにより、業績予想値を売上高、営業利益、経常利益、当期純利益において下回る結果となりましたが、引き続き事業構造の改革を実施したこと及び新規事業のデジタルサイネージ事業がスタートしたことにより、営業利益の計上ができました。この結果、当事業年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当事業年度末の資産合計は、前事業年度末に比べ1,136,920千円増加し、2,336,125千円となりました。
流動資産は、前事業年度末に比べ1,235,236千円増加し、2,157,525千円となりました。主に、売掛金の増加855,801千円、及び商品の増加274,354千円によるものであります。
固定資産は、前事業年度末に比べ98,315千円減少し、178,599千円となりました。主に、建設仮勘定の減少145,740千円によるものであります。
当事業年度末の負債合計は、前事業年度末に比べ1,060,486千円増加し、1,155,364千円となりました。
流動負債は、前事業年度末に比べ812,948千円増加し、883,877千円となりました。主に、買掛金の増加520,712千円、短期借入金の増加95,000千円及び未払金の増加107,856千円によるものであります。
固定負債は、前事業年度末に比べ247,538千円増加し、271,487千円となりました。主に、長期借入金の増加241,610千円によるものであります。
当事業年度末の純資産合計は、前事業年度末に比べ76,433千円増加し、1,180,760千円となりました。主に、資本剰余金の増加274,722千円、利益剰余金の増加411,263千円及び減資による資本金の減少538,458千円によるものであります。
b.経営成績
当事業年度の売上高は、1,422,760千円(前年同期比112.0%増)となりました。営業利益は131,970千円(前年同期比7,338.0%増)、経常利益は116,595千円(前年同期比4,940.2%増)、当期純利益は147,528千円(前年同期は70,555千円の当期純損失)となりました。
ITコンサルティング事業の売上高は975,335千円(前年同期比46.0%増)、営業利益は107,119千円(前年同期は1,441千円の営業損失)、デジタルサイネージ事業の売上高は447,424千円(同13,814.3%増)、営業利益は24,851千円(同672.9%増)となりました。
各分野別の状況は次のとおりであります。
[ITコンサルティング事業]
①既存事業領域(業務コンサルティング)
当社の主要な事業分野である「ERPコンサルティング」においては、オラクル社のJD Edwards及びNetSuiteに関連する案件を中心に推移しております。JD Edwardsに関してはストックビジネスになる既存顧客の運用保守が継続し、大半の案件が単価UPをすることができました。またバージョンアップ、サーバーのリプレイス、クラウドへの移行等の案件も急増しており数件獲得しました。その他既存顧客の大規模な追加改修案件が数件あり、3社統合の大規模案件も実施中です。NetSuiteに関しては、新規提案の依頼がORACLE社、IBM社から頻繁になり昨年の2倍近くになっており順調に需要拡大しております。IBM社と協業し、IBM顧客へのnetsuite提案を実施しております。需要が増加しておりますので、引き続き受注を促進してまいる予定です。
「人事コンサルティング」の分野においては、タレントマネジメント(人材の適材配置及び育成管理)の導入及び定着化支援及び導入支援を行っております。本年度は受注が予想以上に増加しておりますのでコンサルタント1名を採用いたしました。その1名は昨年12末に人事コンサルに必要な資格はすべて取りました。
②自動化・効率化コンサルティング領域(RPA、AI、DX等)
AI、DX領域においては検討をしている既存顧客は増加していると思います。AI事業は日本国内では必要不可欠になってきましたので、新規事業として立ち上げる準備をして参りました。
③M&A及び新規事業領域
既存事業領域における事業の拡大、新規事業領域への進出に向けて、当社との間でシナジーが期待できる企業との資本・業務提携等のM&Aの検討及び交渉を継続して進めております。新規事業領域においては、BPO事業会社と提携協業しBPOプロジェクトを第2四半期よりスタートしており順調に推移しております。
④その他
安定的な経営を継続するために、以下の取り組みを積極的に進めております。
1.IT未経験者の採用とコンサルタントへの育成を実施中
2. 即戦力となるコンサルタントの採用、外部コンサルタントとの協業
3.既存コンサルタントのスキルアップ及び多能化による収益率の改善
4.既存顧客向け付加価値サービスの開発と提案
5.既存サービスの拡張、既存パートナーとの関係強化
6.ERPコンサルティング事業強化のための営業力強化
7.AI事業への進出
8.有名メーカーのWiFi7のOEN販売
9.株主還元策の充実
[デジタルサイネージ事業]
① 台湾の大手LEDメーカーと提携し、その製品を輸入しLED看板設置とアドトラックによる広告提案を複数件実施しております。LED看板は新大久保駅前と六本木防衛庁前に大型看板の設置を致しました。現在実績が評価され大阪難波駅前の提案が順調に進んでおります。また六本木、新宿の複数個所の提案も行っております。
② アドトラックの需要も多くあり4台販売しました。広告提案に合わせ、需要の高い中古トラックの売買も引き続き実施しております。
③ 今後もデジタルサイネージ市場規模は拡大成長していくことが予想され、動画、画像、テキスト、Webページなどのコンテンツを管理・スケジュール・配信するための重要なソフトウェア(CMS)も独自開発を進めております。更に、デジタル・アウト・オブ・ホーム(DOOH)広告では、広告効果を高めるため、AI(人工知能)とビッグデータの活用は不可欠です。特に、デジタルサイネージを通じてリアルタイムで収集されたデータをもとに、広告のターゲティング精度の向上にも役立つような取り組みもAI専門家と連携して取り組んでいきます。
(2)キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は、前事業年度末に比べ425,200千円減少し、255,382千円となりました。当事業年度におけるキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における営業活動で支出した資金は864,811千円(前事業年度は115,549千円の支出)となりました。支出の主な内訳は、売上債権の増加額855,801千円及び棚卸資産の増加額305,762千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における投資活動で取得した資金は114,226千円(前事業年度は188,179千円の支出)となりました。支出の主な内訳は、有形固定資産の売却による収入420,703千円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における財務活動で取得した資金は328,335千円(前事業年度は285,835千円の収入)となりました。取得の主な内訳は、長期借入れによる収入330,000千円であります。
(3)生産、受注及び販売の実績
当社は、ITコンサルティング事業とデジタルサイネージ事業を営んでおり、当社におけるセグメントは、「ITコンサルティング事業」及び「デジタルサイネージ事業」であります。
①生産実績
当事業年度の生産実績は、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
当事業年度 (自 令和6年1月1日 至 令和6年12月31日) |
前期比(%) |
ITコンサルティング事業 (千円) |
886,708 |
171.53 |
デジタルサイネージ事業 (千円) |
- |
- |
合計 (千円) |
886,708 |
171.53 |
(注)金額は売上原価によっております。
②仕入実績
当事業年度の仕入実績は、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
当事業年度 (自 令和6年1月1日 至 令和6年12月31日) |
前期比(%) |
ITコンサルティング事業 (千円) |
- |
- |
デジタルサイネージ事業 (千円) |
146,735 |
- |
合計 (千円) |
146,735 |
- |
(注)金額は売上原価によっております。
③受注実績
当事業年度の受注実績は、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
当事業年度 (自 令和6年1月1日 至 令和6年12月31日) |
|||
受注高(千円) |
前期比(%) |
受注残高(千円) |
前期比(%) |
|
ITコンサルティング事業 |
984,287 |
127.51 |
815,497 |
264.18 |
デジタルサイネージ事業 |
295,471 |
6,735.15 |
150,782 |
12,876.35 |
合計 |
1,279,758 |
164.85 |
966,279 |
312.30 |
④販売実績
当事業年度の販売実績は、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
当事業年度 (自 令和6年1月1日 至 令和6年12月31日) |
前期比(%) |
ITコンサルティング事業 (千円) |
975,335 |
146.0 |
デジタルサイネージ事業 (千円) |
447,424 |
13,914.3 |
合計 (千円) |
1,422,760 |
212.0 |
(注)最近2事業年度の主な取引先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先 |
前事業年度 (自 令和5年1月1日 至 令和5年12月31日) |
当事業年度 (自 令和6年1月1日 至 令和6年12月31日) |
||
金額(千円) |
割合(%) |
金額(千円) |
割合(%) |
|
リズム株式会社 |
- |
- |
110,923 |
7.8 |
オートリブ株式会社 |
136,836 |
20.4 |
107,675 |
7.6 |
LINEヤフー株式会社 |
- |
- |
102,236 |
7.2 |
2.経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たりましては、決算日における資産及び負債の状況に基づき、将来の費用として発生が見込まれるものにつきましては一般に合理的と認められる方法により、慎重な見積り及び判断を行っておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
(2) 財政状態の分析
「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 1.経営成績等の状況の概要 (1) 財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態」に記載のとおりであります。
(3) 経営成績の分析
「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 1.経営成績等の状況の概要 (1) 財政状態及び経営成績の状況 b.経営成績」に記載のとおりであります。
(4) キャッシュ・フローの分析
「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 1.経営成績等の状況の概要 (2) キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(5) 経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
(6) 経営戦略の現状と見通し
当社は、独立系コンサルティングファームとして、ビジネスコンサルティング及びシステムコンサルティング事業をもって、国内上場企業、中堅企業、海外企業をお取引先として、ERPやHCMソリューション、働き方改革や業務効率化ソリューションの導入・運用支援のサービスを提供してまいりました。
最近の当社を取り巻く市場環境を見渡してみると、当社の主力事業であるERPソリューションに関連するコンサルティング事業領域においては、既存の顧客である大企業へはバージョンアップやクラウドへの移行、管理会計やデータ活用、セキュリティ強化といった周辺事業領域の商談に力を入れております。また、中堅中規模企業や新興企業へのERPソリューションの導入支援については、クラウドERPを取扱う当社にとって商談の機会の増加が見込めるため、「人的資源の確保と育成」に力を入れ当社の主力事業であるERPソリューションに尽力いたします。
次期事業年度の見通しにつきましては、売上高1,600百万円(当事業年度比12.5%増)、営業利益170百万円、経常利益170百万円、当期純利益120百万円を見込んでおります。
(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社の運転資金需要のうち主なものは、労務費、外注費等の製造費用及び販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要としては資本業務提携に係る株式の取得等であります。
運転資金等は、自己資金及び金融機関よりの借入金を基本としております。また、投資を目的とした資金は、
第三者割当による増資を基本としております。
なお、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は、255百万円となっております。
(8) 経営者の問題認識と今後の方針について
経営者の問題認識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」及び「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 2.経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 (6)経営戦略の現状と見通し」に記載のとおりであります。
当社は、中長期経営計画「VISION2025」(令和元年12月期~令和7年12月期)基づき、積極的に企業価値ならびに株主価値の向上を目指し、収益構造の改革及び事業領域の拡大を推進すると共に、長期間において成長し続けるために必要な事業基盤の整備を進めております。
中長期経営計画の基本方針における取り組み状況は以下の通りです。
① 財務基盤の充実と戦略的な投資計画の実行
戦略的な投資を実行するための資金として、新株予約権の行使による増資により156百万円を調達しました。
② 資本・業務提携、M&Aによる短期間での業容の拡大
当社におけるM&A戦略を策定し、複数のM&A仲介会社や銀行の協力を得て、当社との間でシナジーが見込める企業に対して積極的に資本・業務提携やM&Aの検討を進めました。
③ 株主還元策の充実
株主の皆様への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、株主の皆様との対話方法や関係性構築のありかたを含めて総合的な検討を行っております。
④ 人材の拡充、社員の多能化推進、ワークライフバランスの向上
人材の確保・育成に重点を置き、社員の多能化を推進することで、よりお客様のビジネス成長に貢献することができる体制を整えることを目的として、人事制度の改革を進めております。
当初の計画では令和7年度が中期経営計画の最終年度となりますが、新型コロナウイルス感染症による影響を受け営業機会の減少等によって当初計画した業績の達成が困難な状況となりましたため、令和3年12月期に設定をしていた業績目標値を1年間先延ばしました。
中長期経営計画「VISION2025」(令和元年12月期~令和7年12月期)の6年目である令和6年12月期の達成・進捗状況は以下の通りです。
売上高は計画比72,760千円増(5.4%増)となりました。これは、ITコンサルティング事業における大型プロジェクト開始や経費削減及びデジタルサイネージ事業の本格稼働によるものが主な原因となります。
指標 |
令和6年12月期 (計画) |
令和6年12月期 (実績) |
計画比 |
売上高 |
1,350,000千円 |
1,422,760千円 |
72,760千円(5.4%増) |
営業利益 |
88,000千円 |
131,970千円 |
43,970千円(50.0%増) |
当期純利益 |
45,000千円 |
147,528千円 |
102,528千円(227.8%増) |