2025.12.02更新

ストーリー・沿革

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: 統合報告書2025

サマリ

三菱製紙は、感熱紙・インクジェット用紙などの「情報・画像メディア」と、水処理膜基材や蓄電デバイス用セパレータなどの「機能性材料」を二本柱に、高付加価値化と環境配慮で事業を再成長軌道へ導く計画を推進する。研究・生産・ガバナンスの三位一体で“SHINKA”を掲げ、国内材100%パルプやFSC®認証紙など素材強化も進める。

目指す経営指標

・2027年度:売上高2,500億円/営業利益200億円/営業利益率8%/D/Eレシオ0.7倍/ROE10%/(目安)ROIC9%。
・中長期アスピレーション:売上高3,000億円/営業利益率10%/ROE10%以上/ROIC11%。
・2025–2027年度CFO約370億円活用:経営投資約320億円(うち戦略投資着手ベース約330億円)、株主還元約50億円。

用語解説

■SHINKA
三菱製紙の中期経営計画のキーワードで、「技術・研究の深化」「環境貢献の進化」「ガバナンスと人的資本の浸透」を同時に進め、機能商品と紙素材の強みを磨き直して成長と収益性を高める方針を指します。

■情報・画像メディア
感熱紙やインクジェット用紙など、情報を記録・出力・可視化するための紙・基材群の総称で、同社の歴史的コア事業を形成するプロダクト領域を指します。

■機能性材料
水処理膜の基材や蓄電デバイス用セパレータ、フィルター、テープ原紙など、紙由来の特性を活かして機能(ろ過、絶縁、粘着基材など)を発揮する高付加価値素材群を指します。

■国内材100%パルプ
国産の木材だけを原料に製造したパルプで、調達の安定性やトレーサビリティ、森林との共生を重視した同社の素材戦略を示す呼称です。

■FSC®認証紙
国際的な森林認証制度(FSC®)の基準に適合した製品で、持続可能な森林資源から調達された原料を使っていることを示す同社の環境配慮型紙製品です。

■三菱カラー印画紙
写真用の印画紙ブランドで、同社の感材技術を背景に色再現性や階調再現を追求した製品群を指します。

■三菱シルバーマスター
オフセット印刷用の刷版原紙ブランドで、精細な網点再現と安定した印刷品質を狙って設計された同社の情報用紙系製品です。

■水処理膜基材
逆浸透膜などの水処理膜を支える紙系の支持体(バックアップ材)で、微細孔構造の制御により膜の強度や透過性能を支える役割を持つ機能性素材です。

■蓄電デバイス用セパレータ
二次電池などの電極間に挟み、イオンは通しつつ電気的短絡を防ぐための絶縁多孔質シートで、同社は紙・不織布技術を基にしたセパレータ基材を提供します。

■テープ原紙
粘着テープの性能を左右する基材紙で、引張強度や表面平滑性、塗工適性などを最適化して各種粘着剤や用途に対応するために用いられます。

■フィルター(紙系フィルター)
液体や気体中の異物を除去するための紙・不織布ベースの濾材で、繊維径や層構造の設計により捕集効率や圧力損失を調整できる機能性材料です。

■感熱紙
熱に反応して発色する記録紙で、レシートや物流ラベルなどに使われます。発色層や保護層の設計により、印字濃度・耐久性・耐環境性を最適化した同社の主力製品群を指します。

■インクジェット用紙
インクを高速で受理・定着させるための多層コーティングなどを施した記録紙で、発色・にじみ・乾燥性のバランスを設計した同社の画像出力向け製品群です。

■ボトムアップ(中計策定手法)
現場の課題認識や提案を起点に計画を組み立て、全社で議論して方針に反映する進め方を指し、同社の中期計画運用の特徴として用いられます。

■安全最優先/法令等遵守
生産・研究・物流を含む全工程で事故や不正を未然に防ぐ最優先原則と、コンプライアンスを徹底する経営姿勢を示す社内キーワードで、再発防止と信頼回復の基盤として位置づけられます。
2025年3月期有価証券報告書より

沿革

 

2 【沿革】

 

年月

概要

1898年4月

神戸市三宮においてウォルシュ氏兄弟が経営していた製紙会社を岩崎久彌が買収し、合資会社神戸製紙所(資本金500千円)を設立、洋紙の抄造及び販売を開始しました。
これが当社の創立であります。

1901年6月

兵庫県高砂市に工場(現 高砂工場)を移転しました。

1904年6月

社名を合資会社三菱製紙所と改称しました。

1917年2月

東京都葛飾区に中川工場を新設しました。

1917年11月

組織を株式会社に変更、社名を三菱製紙株式会社と改称しました。

1917年12月

東京都千代田区に東京出張所を設置しました。

1925年12月

本社を兵庫県高砂市から東京都千代田区に移転するとともに、東京出張所を廃止しました。

1944年4月

京都写真工業株式会社(資本金500千円、京都府長岡京市)を吸収合併、これを写真印画紙に対する京都試製工場とし、後に現在の京都工場と改称しました。

1944年8月

浪速製紙株式会社(資本金2,500千円、大阪市福島区)を吸収合併し、引き続き板紙の抄造にあたり、浪速工場と改称しました。

1949年5月

東京・大阪両証券取引所市場第一部に上場しました。

1966年4月

青森県八戸市に八戸工場を新設しました。

1966年4月

白河パルプ工業株式会社(資本金1,000,000千円、東京都千代田区)と合併し、同社白河工場、北上工場は当社工場となりました。当社はここにおいて、パルプから紙に至る一貫メーカーとなりました。

1966年12月

浪速工場を閉鎖しました。

1971年8月

中央研究所(後に商品開発センターと改称)を開設しました。

1972年4月

株式会社菱三商会と株式会社カシワが合併し、三菱製紙販売株式会社(現 連結子会社、2019年11月三菱王子紙販売株式会社に商号変更)を設立しました。

1979年7月

埼玉県川越市に印刷センターを開設しました。

1986年4月

技術開発センター(後に生産技術センターと改称)を開設するとともに、印刷センターを廃止しました。

1989年1月

筑波研究所(後につくばR&Dセンターと改称)を開設しました。

1989年8月

デュッセルドルフ(ドイツ)に現地法人三菱ペーパーGmbHを設立しました。

1992年4月

株式会社山本商会と株式会社月光商会が合併し、ダイヤミック株式会社を設立しました。

1999年1月

ドイツの製紙会社 ストラカーボンレスペーパーGmbH(同年6月 三菱ハイテクペーパービーレフェルトGmbHに商号変更)とストラスペシャルペーパーGmbH(同年6月 三菱ハイテクペーパーフレンスブルクGmbHに商号変更)の株式を取得しました。

2002年5月

デュッセルドルフ(ドイツ)に欧州の関連会社を統括するための持株会社三菱ペーパーホールディング(ヨーロッパ)GmbH(現 連結子会社)を設立しました。

2003年3月

中川工場を閉鎖しました。

2005年4月

北上工場事業を会社分割し、北上ハイテクペーパー株式会社を設立しました。

2006年3月

商品開発センターを廃止しました。

2010年10月

三菱ハイテクペーパービーレフェルトGmbHと三菱ハイテクペーパーフレンスブルクGmbHが合併し、三菱ハイテクペーパーヨーロッパGmbH(現 連結子会社)を設立しました。

2011年10月

2012年7月

株式会社興人よりKJ特殊紙株式会社(現 富士工場)株式を取得しました。

本社を東京都墨田区に移転しました。

2014年4月

エム・ピー・エム・オペレーション株式会社(現 連結子会社)を設立しました。

2016年3月

王子グリーンリソース株式会社と共同出資でエム・ピー・エム・王子エコエネルギー株式会社(現 持分法適用会社)を設立しました。

2017年4月

王子ネピア株式会社と共同出資でエム・ピー・エム・王子ホームプロダクツ株式会社(現 連結子会社)を設立しました。

2019年3月

王子ホールディングス株式会社に対する第三者割当による新株式の発行等を行い、同社の持分法適用会社となりました。

2021年6月

高砂R&Dセンターを開設しました。

2021年9月

つくばR&Dセンターを廃止しました。

2022年3月

生産技術センターを廃止しました。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行しました。

2023年4月

北上ハイテクペーパー株式会社と北菱興業株式会社を吸収合併し、北上工場に組織変更しました。

三菱王子紙販売株式会社がダイヤミック株式会社を吸収合併しました。

2023年9月

三菱ハイテクペーパーヨーロッパGmbHのフレンスブルク工場を売却しました。

2024年3月

白河事業所を閉鎖しました。

2024年4月

新北菱林産株式会社、京菱ケミカル株式会社及び高砂紙業株式会社を吸収合併しました。

三菱王子紙販売株式会社が菱紙株式会社を、三菱製紙エンジニアリング株式会社が菱工株式会社を吸収合併しました。

2024年7月

KJ特殊紙株式会社を吸収合併し、富士工場に組織変更しました。

 

 

関係会社

 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金

又は
出資金

(百万円)

主要な事業

の内容

議決権の

所有割合

又は

被所有割合

(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

三菱王子紙販売㈱
(注)1、4

東京都墨田区

600

紙、印刷製版材料、薬品等の販売、保険代理店業、不動産賃貸

99.9

販売代理店。不動産の一部を賃貸借。役員の兼任等があります。

三菱製紙エンジニアリング㈱

青森県八戸市

150

各種機械類の設計、据付及び整備、建設業

100.0

当社機械設備等の設計、据付、整備。不動産の一部を賃貸借。役員の兼任等があります。

浪速通運㈱

大阪府大阪市

90

貨物運送及び倉庫業

100.0

当社製品の運搬、保管。不動産の一部を賃貸。役員の兼任等があります。

エム・ピー・エム・
王子ホームプロダクツ㈱

青森県八戸市

80

家庭紙等の製造及び販売

70.0

同社製品の購入。原材料の供給。役員の兼任等があります。

東邦特殊パルプ㈱
(注)3

東京都墨田区

60

特殊パルプの製造及び販売

99.9

(36.0)
※1

不動産の一部を賃貸。役員の兼任等があります。

エム・ピー・エム・
オペレーション㈱

青森県八戸市

20

八戸工場の運営管理・生産活動の受託

100.0

八戸工場の紙製造業務請負。役員の兼任等があります。

三菱ペーパーホールディング
(ヨーロッパ)GmbH

ドイツ連邦共和国
デュッセルドルフ市

千ユーロ
1,000

欧州関連会社の統括

100.0

役員の兼任等があります。

三菱ハイテクペーパー
ヨーロッパGmbH
(注)3(注)4

ドイツ連邦共和国
ビーレフェルト市

千ユーロ
11,759

紙の製造及び販売

100.0
(100.0)
※2

欧州における事業運営のための資金供給及び技術援助。役員の兼任等があります。

三菱イメージング
(エム・ピー・エム),Inc.

アメリカ合衆国
ニューヨーク市

米ドル
1,000

紙及び写真・印刷製版材料の販売

100.0

当社写真感材、印刷感材、IJ用紙の北中南米向け販売。役員の兼任等があります。

珠海清菱浄化科技有限公司

中華人民共和国
広東省珠海市

千元20,103

機能性材料の製造、加工及び販売

100.0

当社商品の製造。役員の兼任等があります。

 その他1社

 

 

 

 

 

(持分法適用関連会社)

 

 

 

 

 

兵庫クレー㈱

兵庫県神崎郡神河町

25

炭カル、インクジェット紙用顔料製造

36.2

同社製品の購入。役員の兼任等があります。

エム・ピー・エム・
王子エコエネルギー㈱

青森県八戸市

400

発電事業、売電事業その他付随または関連する一切の事業

45.0

当社からの資金融資等。役員の兼任等があります。

フォレスタル・ティエラ・
チレーナLtda.

チリ共和国
コンセプシオン市

千米ドル
5,096

2018年1月に土地・植林資産を譲渡、清算手続中

50.0

 

(その他の関係会社)

 

 

 

 

 

王子ホールディングス㈱
(注)2

東京都中央区

103,880

持株会社

(被所有)
33.0

資本業務提携契約の締結があります。

 

(注)1.特定子会社に該当しております。

2.有価証券報告書の提出会社であります。

3.議決権の所有割合の( )内は、間接所有の内書であり、所有している会社は次のとおりであります。

※1 三菱王子紙販売㈱

※2 三菱ペーパーホールディング(ヨーロッパ)GmbH

4.三菱王子紙販売㈱及び三菱ハイテクペーパーヨーロッパGmbHの売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)については、連結売上高に占める割合が10%を超えております。なお、主要な損益情報等は次のとおりであります。

 

主要な損益情報等

売上高

(百万円)

経常利益

(百万円)

当期純利益

(百万円)

純資産額

(百万円)

総資産額

(百万円)

三菱王子紙販売㈱

80,915

842

3,527

15,751

45,647

三菱ハイテクペーパー
ヨーロッパGmbH

29,862

△3,135

△3,356

18,050

7,351