2025年9月期有価証券報告書より
  • 社員数
    344名(単体) 469名(連結)
  • 平均年齢
    31.6歳(単体)
  • 平均勤続年数
    4.2年(単体)
  • 平均年収
    6,985,000円(単体)

従業員の状況

5【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

 

2025年9月30日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

マーケティングソリューション

78

HRソリューション

343

全社(共通)

48

合計

469

(注)1.従業員数は就業人員であります。

2.平均臨時雇用人員については、従業員数の100分の10未満のため、記載を省略しております。

3.全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものであります。

4.従業員数が前連結会計年度末と比べて40名増加しておりますが、これは事業拡大に伴い採用を強化したことによるものであります。

 

(2) 提出会社の状況

 

 

 

2025年9月30日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

344

31.6

4.2

6,985

 

セグメントの名称

従業員数(人)

マーケティングソリューション

78

HRソリューション

218

全社(共通)

48

合計

344

(注)1.従業員数は就業人員であります。

2.平均臨時雇用人員については、従業員数の100分の10未満のため、記載を省略しております。

3.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

4.全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものであります。

5.従業員数が前事業年度末と比べて40名増加しておりますが、これは事業拡大に伴い採用を強化したことによるものであります。

 

(3) 労働組合の状況

 当社グループの労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金差異

① 提出会社

当事業年度

補足説明

管理職に占める

女性労働者の割合

(%)(注)1

男性労働者の

育児休業取得率

(%)(注)2

労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1

全労働者

正規雇用労働者

パート・

有期労働者

18.5

50.0

87.8

87.8

(注)3 -

(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

3.女性のパート・有期労働者がいないため、記載をしておりません。

 

② 連結子会社

 連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異の記載を省略しております。

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取り組みは、次の通りであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) サステナビリティ全般

① ガバナンス

 当社グループが中長期的に持続的に成長し、企業価値を向上させるため、サステナビリティに関連する課題への対応は社会的要請へ対応するだけでなく、リスク低下や収益機会にもつながる重要な経営課題と考えておりま す。このため、当社グループでは社会の一員として持続可能な社会の実現に向けた責任を果たすため「サステナビリティ基本方針」を策定し、これを取締役会にて決議しております。また、当社グループは、企業理念にあるように「プラスアルファ」の価値を生み出すことで、「つきぬける感動」と「広がる可能性」を提供し、社会の持続可能な発展に貢献してまいります。

 また、当社グループのサステナビリティに関する事項について定め、当社グループが環境・社会課題の解決に向けた企業活動に取り組むことで持続可能な社会づくりに貢献するため、「サステナビリティ委員会」を設置しております。委員会は、代表取締役社長を責任者と定め、取締役、監査役、各事業の本部長、内部監査責任者を構成メンバーにより構成されております。サステナビリティ委員会にてサステナビリティ全般に関するリスク及び機会に対する監督権限を有しており、サステナビリティに関する取り組み状況をグループ全体で監督し、強化することを目的としております。

 

② 戦略

 当社グループの企業理念は「プラスアルファ」の価値を生み出すことで、「つきぬける感動」と「広がる可能性」を提供し、社会の持続可能な発展に貢献してまいります。当社グループが優先的に取り組むべき課題としてE(環境:Environment)S(社会:Social)G(ガバナンス:Governance)B(事業:Business)の観点から8つのマテリアリティを重要なテーマとして設定しました。本マテリアリティに沿って、サステナブルな企業成長、サステナブルな社会の実現を目指していきます。

 

<マテリアリティ>

 当社グループでは、企業理念にあるように「プラスアルファ」の価値を生み出すことで、「つきぬける感動」と「広がる可能性」を提供し、社会の持続可能な発展に貢献してまいります。当社グループが優先的に取り組むべき課題として8つのマテリアリティを重要なテーマとして設定しました。本マテリアリティに沿って、サステナブルな企業成長、サステナブルな社会の実現を目指していきます。

 

 

サステナブルな社会の実現に向けた環境負荷の低減

事業活動を通じ、環境負荷の低減や社会への貢献へ取り組み、持続的な社会の実現を目指します。

社員一人ひとりの環境保護への意識

社員一人ひとりが環境保護への意識を高め、グリーンポジティブな行動を心がけます。

社員が働きやすい環境づくり

社員は会社にとっての重要な資本であると認識し、社員が能力を十分に発揮できるように、働きやすい職場環境づくりに尽力します。

社員一人ひとりの挑戦の促進

社員一人ひとりの個性ややりたいこと、挑戦を後押しします。

リスク管理とコンプライアンスの徹底

コーポレートリスクの管理やコンプライアンスは責務と認識し、これを徹底してまいります。

信頼性・透明性の高い経営の実現

社会に必要とされ続ける企業として、持続可能な経営、持続可能な社会を目指し、信頼性・透明性の高い経営を実施していきます。

データを可視化するソリューション提供と新たな価値の創出による社会の高度化

データ分析技術を用いたあらゆる情報を見える化するサービスを提供しており、VALUEでも掲げているように、情報の見える化と新たな価値創出による日本社会の高度化に貢献します。

タレントパレットの普及による日本社会の人的資本経営の加速

タレントパレットはあらゆる人材データを一元化・分析し、組織の力を最大化させるタレントマネジメントシステムです。本サービスを普及させ、企業の人的資本経営を加速します。

 

 当社グループは、5つのStepでマテリアリティを特定しました。Step1課題整理では、外部評価を元に147にわたるESGへの取り組み項目の優先度と重要度をつけ、現状の課題を把握しました。Step2事業環境分析では、自社のESGへの取り組みを整理した上で、優先順位をつけました。Step3マテリアリティマッピングでは、「Step1課題整理」「Step2事業環境分析」で優先順位づけした項目を分類し、マテリアリティマップを作成し、グループにおける重要なテーマをマッピングしました。Step4社内ヒアリングでは、選定した重要なテーマと社内ヒアリング内容をすり合わせマテリアリティを選定しました。最後に、当社グループにおける重要な8つのマテリアリティを決定しました。

 

③ リスク管理

 当社グループのリスクについては、組織における他のリスクとともにリスク管理制度の下で管理、統合されます。既存のリスク管理制度では、社内全体で組織リスクの発見・予見に努め、リスク・コンプライアンス管理担当者(各部署長)を通じてリスク・コンプライアンス管理責任者(各部門を統括する執行役員)に報告し、同責任者がリスク・コンプライアンス管理委員会に報告します。リスク・コンプライアンス管理委員会は、リスク管理の重要事項を協議・決定し、必要に応じて対策本部を設置します。同対策本部は対応策を検討し、各部門のリスク・コンプライアンス管理責任者及び、リスク・コンプライアンス管理担当者を通じ、現場に対応策を指示します。この過程において、リスク・コンプライアンス管理委員会からサステナビリティ委員会に情報を共有し、同委員会と連携することにより、当該リスク管理が当社グループ全体の管理プロセスに組み込まれています。

 

④ 指標及び目標

 当社グループは、環境領域(TCFD提言に沿った情報開示)、人的資本にて指標と目標を設定しています。今

後、マテリアリティに沿ったKPI(指標と目標)をサステナビリティ委員会で議論し、ステークホルダーへのサステナビリティ対応の指標を提供してまいります。

 

(2) 環境領域(TCFD提言に沿った情報開示)

 当社グループは、すべての事業活動が地球環境に依存し、影響を与えているという認識のもと、事業運営における省資源・省エネルギーなどの環境への配慮を徹底してまいります。

 また、社員一人ひとりが社会の一員であると自覚し、環境影響を常に認識し、可能な限り環境負荷の低減に取り組みます。気候変動問題に対して適切に対処するため、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース:Task Force on Climate-related Financial Disclosures)が推奨しているフレームワーク(ガバナンス、戦略、リスク管理、指標と目標)に沿って、気候関連シナリオに基づき分析・評価した関連情報を開示します。

 

① ガバナンス

a.気候関連のリスク及び機会に関する取締役会の監視体制

 当社グループは、サステナビリティに関する事項を定め、環境・社会課題の解決に資する企業活動を推進することで、持続可能な社会の実現に貢献するとともに、持続的な成長及び中長期的な企業価値の向上を目指しております。その推進体制として「サステナビリティ委員会」を設置しており、代表取締役社長を責任者とし、取締役、監査役、各事業本部長並びに内部監査責任者をメンバーとして構成しております。

 同委員会は、サステナビリティに関する基本方針の策定、推進体制の整備、事業戦略上の重要課題の検討、並びに具体的な目標・指標及び活動計画の策定と進捗管理を担っております。加えて、気候変動に関するリスク及び機会もサステナビリティにおける重要課題の一つと位置づけ、方針や具体的施策について同委員会において協議・決定しております。

 取締役会は、サステナビリティ委員会から適時報告を受け、その活動状況を監督・管理しております。さらに、当社グループでは、組織全体におけるリスクを適切に統括するため、「リスク・コンプライアンス管理委員会」を設置しております。同委員会においては、気候関連を含むリスクの発生防止に向けた体制整備、業務遂行を阻害し損失・不利益をもたらす事態のリスク要因の識別・評価、並びに進捗状況のモニタリング等を実施しております。これらリスク・コンプライアンス管理委員会の活動は取締役会により管理・監督され、当社グループ全体の戦略に適切に反映されております。

 

b.気候関連のリスク及び機会を評価・管理する上での経営者の役割

 当社グループにおいては、取締役会がサステナビリティ委員会及びリスク・コンプライアンス管理委員会を監督し、気候関連のリスク及び機会を統合的に管理しております。代表取締役はサステナビリティ委員会の委員長として、気候関連リスク及び機会の評価を行い、具体的な対応策の策定・決定に主導的役割を果たします。また、気候関連リスクについては、代表取締役がリスク・コンプライアンス管理委員会の委員長として方針策定を主導するとともに、リスク発生時には対策本部を設置し、陣頭指揮を執ってまいります。

 

② 戦略

 当社グループは、気候変動に関する政府間パネル(IPCC: Intergovernmental Panel on Climate Change)、が公表するRCP8.5℃シナリオ(緩和策を取らず産業革命の前と比べて平均気温が4℃前後上昇するシナリオ)、RCP2.6℃シナリオ(2100年までの平均気温上昇が2℃未満に抑えられている世界)に基づき、気候変動のリスク及び機会による組織のビジネス戦略や財務計画への影響を把握するよう努めております。そのうえで、識別したリスクと機会に対する対策を講じる体制を整えることで気候変動に対する強靭性を高めてまいります。

 

a.短期・中期・長期における気候関連リスク及び機会と組織に与える影響

 気候変動に関するリスクには大別して移行リスクと物理リスクがあります。移行リスクとは気候変動に順応するうえで生じるリスクであり、現行の規制に伴うリスク、新たな規制に伴うリスク、法規制に伴うリスク、技術リスク、市場リスク、評判リスクがあります。また、物理リスクは、文字どおり物理的に生じるリスクをいい、急性リスクと慢性リスクに分けることができます。反対に、機会は気候変動によって生じる正の影響であり、市場、レジリエンス、資源の効率性、エネルギー源、製品・サービスに分類することができます。当社グループでは、これらの分類ごとに、当社グループの調達と売上に対する短期(1年未満)、中期(1~3年)、長期(3~10年)の財務的影響を定性的に評価・分析しております。2024年度の分析結果は以下のとおりであります。

 

<2℃シナリオ>

移行リスク

 気温が2℃上昇するシナリオにおいては、カーボンプライシング制度(炭素税やGX-ETSなど)の導入・強化や、温室効果ガスを多く排出する産業・エネルギー源に対する規制の一層の厳格化、さらには技術革新や新エネルギーへの転換が加速することが想定されます。こうした移行リスクは、すでに国内外で議論や制度設計が進んでいることから、今後確実に事業環境へ影響を及ぼすと考えられます。

 特に、弊社グループの調達先となる業界、なかでも電力使用量の大きい通信・放送分野では、カーボンプライシングの負担増や技術投資の失敗、あるいは低炭素化対応の遅れなどにより、長期的に大きな構造変化が生じる可能性があります。その結果、弊社グループが調達する商品・サービスのコスト増加が懸念されます。

 さらに長期的には、こうした市場価格の変動が顧客企業の事業運営にも波及し、ひいては弊社グループの収益性や財務状況に対するリスクとして顕在化する可能性も否定できないと考えております。

 その他の懸念点としては、GX-ETSの本格始動により、弊社に向けられるステークホルダーのESG対応への期待がより一層高まると見られ、不十分と判断された場合、調達・売上ともに影響が出る可能性がありますが、GX-ETSが本格始動することによる規制リスクに関しては、弊社は排出量が例年低いため、影響度は低いと考えております。

 

 

機会

 気温が2℃上昇するシナリオでの機会では、今後GX化が進むにつれ、弊社の製品(特にタレントパレット)において、GX関連のデータ分析が可能になれば、競合他社と比べて優位に立てる可能性は大いにあると判断し、影響度を「高」に設定しております。また、重ねて「製品・サービス」に関しても同様の要因で調達・売上ともに「高」と想定されます。気候変動への適応に向けた新たな技術や再生可能エネルギーの活用が進展することで、環境負荷の小さい製品・サービスの開発が加速することが見込まれます。こうした動きは国際的な脱炭素の潮流や国内でのGX政策の推進とも合致しており、調達面においてはコスト削減効果をもたらす可能性があります。さらに、これらの技術革新やエネルギー転換は弊社グループの製品・サービスの競争力強化につながり、売上面にも好影響を与えることが期待されます。結果として、長期的には財務面においてもプラスの効果が大きいと分析し、持続的な成長に資する重要な機会であると認識しております。

 

 

<4℃シナリオ>

物理的リスク

 4℃シナリオにおいては、物理的リスクとして自然災害の激甚化や気温上昇の影響が顕著に現れることが想定されます。近年、国内外で大規模災害や異常気象が頻発している現状を踏まえると、これらの影響は今後さらに強まる可能性が高いと考えられます。

 弊社グループの調達先においても、災害対応に伴う各種経費の高騰や、通信インフラ障害に起因するコスト増加などが長期的に生じるリスクが想定されます。特に急性の影響については長期にわたり高いリスクが見込まれるほか、慢性的な影響についても中期・長期の双方において中程度のリスクが継続的に発生する可能性があります。

 さらに、売上面においても、気候変動が続く場合には自然災害や気温上昇の影響が長期に及ぶことにより、事業環境に対するリスクが恒常的に存在し得ると認識しています。こうした状況は、近年の気候変動リスクに関する国際的な警鐘や、国内での災害対応コスト増の実例とも整合しており、今後の事業運営における重要な留意点であると考えられます。

 異常気象(台風、豪雨、熱波、山火事等)の環境要因により、従業員の出社不可による生産性低下、または、データセンターのダウンによるシステムの停止が考えうる急性リスクであり、その他空調費用の増加、感染症リスクに伴う海外出張規制、これらすべてを踏まえての業績悪化による求人の減少が今後予想される慢性リスクです。

 

 

b.組織戦略のレジリエンス

 当社グループでは、気候変動に関する移行リスク及び物理的リスクの分析結果を踏まえ、リスク低減と機会最大化の観点から、組織戦略を柔軟に見直し対応する体制及びプロセスを整備しております。サステナビリティ委員会は、リスク・コンプライアンス管理委員会並びに事業部門と連携し、気候関連リスクと機会を特定・評価したうえで、財務的影響を考慮した活動計画を協議・決定いたします。とりわけ当社は、直接排出量が比較的少ない一方で、外部ステークホルダーからのESG対応への期待が高まっていること、さらに調達先である電力多消費産業(通信・放送等)における構造変化が当社のコストや供給安定性に波及し得ることを踏まえ、社内リソースの配分を見直し、レジリエンスの確保に努めております。

 当社グループでは、このような組織に対するリスクと機会の分析結果を踏まえ、気候関連リスクの低減と機会の最大化の観点から、組織戦略を柔軟に見直し、対応する体制及びプロセスを整備しております。先述のとおり、サステナビリティ委員会はリスク・コンプライアンス管理委員会と連携し、気候変動に伴うリスクと機会を識別のうえ財務への影響度を評価し、組織目標や具体策を盛り込んだ活動計画を協議・決定しております。特に、上記のリスクと機会のうち、気候変動に伴う規制、新たな技術・製品、並びに市場ニーズは変化が激しく、財務的インパクトも大きいことから、組織戦略においてこれら新技術や主要機材の導入、社内リソースの配分見直しを行い、レジリエンスの確保に努めております。

 具体的には、2℃シナリオにおける気候変動リスクに対し、購入製品のCO2排出量を把握し、影響を受けやすい製品の特定と代替品の検討を進めていく予定としております。顧客についても、業種別に気候変動の影響を分析し、負の影響がより小さい業種・企業への営業努力を行う予定であります。加えて、気候変動による正の影響については、新たな技術・製品・市場の把握に努め、当社グループの調達コストの低減につなげてまいります。4℃シナリオにおけるリスクに対しては、自然災害の影響による調達コスト増大に備え、代替製品の検討を行う予定であります。このように、当社グループでは、シナリオ分析の結果を組織のレジリエンス強化に活用しております。

 

③ リスク管理

a.気候関連リスク及び機会を識別・評価・管理するプロセス

 気候関連のリスク及び機会は、サステナビリティ委員会において識別・評価されております。まず、サステナビリティ委員会が社内から情報を収集し、気候関連リスク及び機会の現状把握に努めます。その後、同事務局がとりまとめた内容を踏まえ、2℃以下シナリオや4℃シナリオにおけるリスクと機会を識別いたします。さらに、当該リスク及び機会の評価にあたっては、識別された要素が当社グループの調達及び販売に及ぼす財務的影響を分析し、その影響度を評価いたします。そして、この評価結果に基づき、リスクを低減し、機会を最大化するための目標や具体策を盛り込んだ活動計画を協議・決定しております。サステナビリティ委員会における決定事項は取締役会に報告されるとともに、当社グループ内各部に指示・伝達され、実行に移されております。

 

b.組織のリスク管理における気候リスクの統合

 気候関連のリスクは、組織における他のリスクとともにリスク管理制度の下で統合的に管理されております。既存のリスク管理制度においては、社内全体で組織リスクの発見・予見に努め、各部門のリスク・コンプライアンス管理担当者がリスク・コンプライアンス管理責任者(各部門を統括する執行役員)へ報告し、同責任者がリスク・コンプライアンス管理委員会に報告する仕組みとなっております。リスク・コンプライアンス管理委員会は、リスク管理における重要事項を協議・決定し、必要に応じて対策本部を設置いたします。

 対策本部は、対応策を検討のうえ、各部門のリスク・コンプライアンス管理責任者及び担当者を通じて現場に指示を行います。この過程において、リスク・コンプライアンス管理委員会からサステナビリティ委員会に情報が共有され、両委員会が連携することにより、当該リスク管理が当社グループ全体の管理プロセスに組み込まれております。

 

④ 指標と目標

a.気候関連リスク及び機会の評価指標

 気候関連のリスクと機会の評価指標は表のとおりであります。当社グループでは、シナリオ分析において用いたリスクと機会の分類ごとに指標を設定し、これら指標をモニタリングして当社グループの財務に対する影響度を評価しております。

 リスクに関しては、移行リスクと物理的リスクに大別していますが、特に、CO2排出規制、市場リスクにおけるコスト増、さらに評判リスクにつきましては、当社グループへの影響が大きいと予測されるため、特に注視しております。また、機会に関しては、資源の効率性、エネルギー源、製品・サービス、市場、強靭性がありますが、特に、交通の効率性、新エネルギー、新製品、新市場の動向による影響が大きいと認識しており、これらの指標の動向を把握し、その分析に努めております。

 

b.スコープ別温室効果ガス(GHG)排出量と関連リスク

 当社グループの温室効果ガス排出量に関し、今回、2024年(2023年10月~2024年9月)を対象期間とし、東京オフィスにおけるScope1、2のCO2 排出量を算定しております。

 その結果、前年度同様、Scope1である自社の直接排出はなく、Scope2である電力の使用による間接排出において、201.3t-CO2eqの排出がありました。今後は当社全体のScope1、2の排出量算定を行い、Scope3の算定にも努めてまいります。

(注)本算定は、GHGプロトコルに基づき算定しております。

 

c.気候関連リスク及び機会を管理する目標

 当社グループでは、上記の温室効果ガス排出量の算定結果を踏まえ、2030年までにスコープ2の温室効果ガス排出量(CO2換算)を2023年比で50%削減することを目標としております。目標達成に向けた環境負荷低減施策として、事業所における省エネルギー化や環境配慮型サービスの導入、具体的には100%再生可能エネルギーへの移行を目指すデータセンターの利用を推進しております。なお、目標に到達しない場合には、非化石証書やカーボンクレジット(Jクレジット)の購入を通じて、さらなるCO2排出削減策を講じる予定です。

 このように、当社グループは気候変動に関わるリスク及び機会を適切に管理するため、サプライチェーン排出量の削減目標を掲げるとともに、サプライチェーン内外においてその達成に向けた対策を実施しております。今後も、これらの取組を積極的に推進してまいります。

 

(3) 人的資本

① ガバナンス

 当社グループでは、持続可能な事業成長や新しい価値創出を実現していく上で、人材を最も重要な経営資本の1つに位置付けており、人材の多様性を受け入れ、多岐にわたる経歴や職歴をもつ一人ひとりが高い意欲を持って働ける環境を整備することが重要であると捉えています。

 このような考え方の下、当社グループでは、「人権方針」「ダイバーシティ&インクルージョン方針」の策定及び、働き方に関する制度の拡充、自己実現を支援する取り組み、及び人的資本への投資を実施しております。

 人的資本に関しては、代表取締役社長を責任者と定めたサステナビリティ委員会でも議論した上で、具体的な取り組み内容を検討しています。本検討内容を含む人的資本に関する取り組みについては、定期的に取締役会が報告を受けて監督しており、重要事項については、取締役会で審議し、決定しています。

 

② 戦略

 当社グループでは、人的資本に関して、主に次の通り取り組みを行っています。

 なお、人的資本に関する戦略について、当社においては具体的な取り組みは行われているものの、当社グループに属する全ての会社では行われていないため、当社グループにおける記載が困難であります。このため、次の戦略において記載した実績は、提出会社のものを記載しております。

a.中途社員の管理職登用

 当社グループでは、多様なバックグラウンドをもった中途社員の採用を強化しております。採用においては、高い専門性やスキルを保有しているだけではなく、職種・年次に関わらず、フットワーク軽く主体的にチャレンジできる人材を重視しており、現在、中途社員者が増加しています。その結果、当社の社員全体に占める中途社員の比率は64.2%、管理職に占める中途社員の比率は67.7%となっております。

 

b.人材の育成・活躍推進

 当社では社員一人ひとりの活躍と成長を促進できるよう、次のような制度や研修を行い、人材育成の強化を行っております。

 

・自己啓発支援制度

 社員個人の判断により、業務の知識習得や効率向上に必要な書籍やツールの購入、外部研修への参加費用等に必要な費用を補助する制度を社員の自由な学びを推奨しております。

 

・資格取得制度

 当社では、業務に関わる資格取得に関して、資格受験料を全額補助しております。

 

・文化研修

 当社の創業理念から現在に至るまでの沿革、現在ある様々な制度やルール、コーポレートカルチャーの背景を理解することの重要性を全社に波及させることを狙いとした文化研修を実施しております。研修を通して、今後の企業文化の継承を担う人材を育成し、社員全員で共有すべき価値観である「PACWAY」の理解促進を図っております。

 

c.女性の活躍推進

 経歴や性別といった特定の属性によることなく、積極的に優秀な人材を採用、登用する方針の下、全ての従業員に対して公平な評価及び登用の機会を設けています。その結果、当社の社員全体に占める女性社員の比率は32.3%、管理職に占める女性社員比率は18.5%となっております。今後も働きやすい環境を実現するための制度の充実や育成を通じ、特定の属性によらないフェアな評価運用を継続していきます。

 

d.外国籍、障がい者雇用の推進

 新卒中途ともに国籍を問わない採用をしているため、現状特別な支援を設けてはおりません。当社の外国人の管理職登用について、社員全体に占める外国籍社員比率は4.1%、管理職に占める外国籍社員比率は1.5%となっております。今後、海外での事業展開を志向する上で、外国籍をもつ従業員の採用そして育成施策の強化に努めてまいります。

 

③ リスク管理

 当社グループでは、人的資本に関するリスク等については、経営や事業に重大な影響を及ぼす可能性があるリスク等と同義あるいは密接な関係にあると捉えており、分析や把握については、全社的なリスク管理の一環として実施しております。リスク等の内容については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。

 また、当社グループでは、このような組織に対するリスクの分析結果を踏まえ、人的資本関連のリスクを低減し、組織戦略を柔軟に見直し対応する体制とプロセスを整えています。先述のとおり、サステナビリティ委員会では、リスク・コンプライアンス管理委員会と連携し、人的資本関連のリスクを識別し、組織目標や具体策を盛り込んだ活動計画を協議・決定しております。

 

④ 主な取り組み

a.従業員エンゲージメント向上への取組

 当社では、エンゲージメントスコアを経営上の重要な指標とし、全従業員を対象に年に1度の頻度で社員意識調査を実施しております。そのサーベイ結果は経営にフィードバックされ、改善を要する事項を分析し、その後の人事施策に反映することでエンゲージメントの向上に取り組んでおります。サーベイ結果は全社へ周知・公開しております。

 

b.多様性の確保

 当社グループでは、人材の多様性(ダイバーシティ)が経営や事業に変革を生み、多様な経験・技能・属性を有する中核人材を確保することが当社グループの中長期的な成長につながるとの認識のもと、人材の多様性確保に取り組んでおります。

 

c.コンプライアンス教育の徹底

 当社では、コンプライアンス教育の一環として、毎年全社員を対象に情報セキュリティ研修、法務研修(不当要求、収賄、下請法等)、インサイダー取引研修などを実施しております。

 

d.フレックスタイム制と在宅勤務制度の導入

 働く時間と場所を柔軟にすることは、各個人のライフスタイルを尊重しつつ、成果を上げるための選択肢の一つであると考えております。そのため当社では、1日の所定労働時間を6時間とすることができるフレックスタイム制や職種ごとに決められた日数の範囲内で出社回数を選択できる在宅勤務制度を導入しております。社員が長く安心して働き続けられるよう短時間勤務制度を設け、出産や育児、介護をはじめとするライフイベントに合わせて活用できる制度の整備を進めております。

 

⑤ 指標と目標

 当社は、人的資本に関する取り組みについて、主に次の通り評価指標を定め、進捗をモニタリングしております。

 なお、評価指標については目標を設定しておりません。また、当社においては関連指標のデータ管理とともに具体的な取り組みが行われているものの、当社グループに属する全ての会社では行われていないため、当社グループにおける記載が困難であります。このため、評価指標に関する実績は、提出会社のものを記載しております。

 

重要課題

評価指標

実績

社会育成・活躍促進

サンクスポイント制度の利用率(注)

100.0%

新卒採用の女性比率

34.8%

年休取得率

76.0%

ダイバーシティ・エクイティ・

インクルージョンの促進

女性管理職比率

18.5%

女性従業員比率

32.3%

外国籍従業員比率

4.1%

(注)サンクスポイント制度とは、社員同士が感謝の気持ちを伝えやすくするために、気持ちをポイントとして送りあえる制度となります。タレントパレットの機能で送りあえ、溜まったポイントは様々な施策で社員へ還元しております。