事業内容
セグメント情報
セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
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セグメント別売上構成
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セグメント別利益構成 セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
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セグメント別利益率
最新年度
単一セグメントの企業の場合は、連結(あるいは単体)の売上と営業利益を反映しています
セグメント名 | セグメント別 売上高 (百万円) |
売上構成比率 (%) |
セグメント別 利益 (百万円) |
利益構成比率 (%) |
利益率 (%) |
---|---|---|---|---|---|
(単一セグメント) | 4,282 | 100.0 | 318 | 100.0 | 7.4 |
事業内容
3【事業の内容】
当社は、マーケティング・リサーチ事業を基軸として、昨今の労働人口の縮小する日本の大きな課題解決に対して、具体的な答えとノウハウを提供し貢献することを目的として各サービス展開を図っております。セグメントは、マーケティング・リサーチ事業の単一セグメントでありますが、事業の詳細は、次の通りであります。
マーケティング・リサーチ事業
当社は、「自社独自の価値を創造し続け、独創的で高品質なマーケティング・リサーチサービスを提供する企業として顧客・リサーチ業界の発展に貢献する」を企業ビジョンのひとつとして掲げており、国内外において、マーケティング・リサーチに関するサービスを提供しております。
マーケティング・リサーチとは、企業や公共機関が、消費者が本当に望んでいるもの、本当に魅力を感じていただけるものを作るための情報を科学的に集め、分析し、商品計画等に反映させる手法です。
マーケティング・リサーチ市場における調査は、会場調査や訪問調査、座談会等リアルな現場において消費者から意見を聴取する手法(オフライン・リサーチ)と、インターネットを活用して消費者パネルと質問・回答のやりとりを行い定量的なデータを取得する手法(オンライン・リサーチ)に大別されますが、当社は国内外における顧客ニーズに合わせた双方の手法を網羅したサービスを有しております。
[当社のマーケティング・リサーチサービス]
一般的に企業が、新商品・新サービスを開発する際には、マーケティング・プロセスと呼ばれる過程を経て、世の中に販売(上市)されます。どの市場(市場機会の発見)、どんな人に(市場の選定)、どんなモノを(コンセプト開発)、何をいくらで、どこでどのように(4P(注)の開発・策定)販売すれば消費者に受け入れられるかを検証することが重要となり、上市した後のプロモーションの効果検証、改善についてもマーケティング・プロセスの一環となります。
当社では、そのマーケティング・プロセスにおいて必要な解決方法をすべて網羅的に有しており、顧客のマーケティング課題に合わせて、課題整理、調査企画・設計、調査実施、集計・分析、レポート作成に至るまで、リサーチの川上から川下まで、マーケティング・プロセスにおけるトータルサポートを可能にしています。
(注) 4PとはProduct(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(販売促進)の4つの要素を表すマーケティング用語をいいます。
[当社のサービス]
当社事業の内容は、オンライン・リサーチ、オフライン・リサーチ、パネル・リクルーティングの各サービスに大別されます。
オンライン・リサーチサービスとは、課題整理を始めとしてWEB調査表作成、依頼メール配信、実査(回答データ収集)、集計、調査レポート作成にいたる一連の業務です。
オフライン・リサーチサービスとは、WEB上での対象者リクルーティング、オフライン・リサーチ実査、集計、調査レポート作成にいたる一連の業務です。
パネル・リクルーティングサービスとは、クライアント自身がオフライン・リサーチを実施する際に、調査対象者をWEB上でリクルーティングして、パネルを実査会場へ誘導するまでの一連の業務です。
以上の説明を事業系統図によって示すと次のようになります。
[オンライン・リサーチサービスの流れ]
① 課題整理 |
顧客のビジネス課題、調査背景、目的をヒアリングし、当該調査目的を達成する手法を整理します。 |
② 調査企画・設計 |
当該調査目的を加味して調査票を設計します。 |
③ WEB調査票作成 |
設計した調査票をWEB画面上でアンケート作成します。 |
④ 依頼メール配信 |
作成したアンケートを調査対象となるパネルに配信します。 |
⑤ 実査(回答データ収集) |
パネルが回答したアンケートデータをリサーチシステム上で収集します。 |
⑥ 集計・分析 |
収集した回答データを基に、集計・分析業務を実行します。 |
⑦ レポート納品 |
クライアントに気づきを与える形でレポートにまとめ納品します。 |
[オフライン・リサーチサービスの流れ]
① 課題整理 |
顧客のビジネス課題、調査背景、目的をヒアリングし、当該調査目的を達成する手法を整理します。 |
② 調査企画・設計 |
当該調査目的を加味して、リサーチ手法ごとに定量調査(注1)であれば調査票の設計、定性調査(注2)であればインタビューフローの設計をします。 |
③ WEB上での対象者リクルーティング |
当該リサーチ実査を実施するにあたって、対象者条件に合致するパネルを選出して、実査参加者を確定します。 |
④ オフライン・リサーチ実査 |
定量調査・定性調査それぞれの分野に精通したリサーチ人材が、手法ごとに実地での定量調査、定性調査を実施します。 |
⑤ 集計・分析 |
収集した回答データを基に、集計・分析業務を実行します。 |
⑥ レポート納品 |
クライアントに気づきを与える形でレポートにまとめ納品します。 |
(注)1.定量調査とは収集されたデータを数値化することを想定した上で設計された調査で、調査結果は統計学的に分析する調査方法です。アンケート調査がその代表的な手法です。
2.定性調査とは対象者から発せられる生の言葉や行動、あるいは観察者が見たままの状態や印象等、ことばや文章あるいは写真といった数値化できないデータの収集を目的とした調査方法です。直に顔をあわせ、質問を繰り返すことで消費者の生の声や深層心理を読み解くことができます。
[パネル・リクルーティングサービスの流れ]
① 課題整理 |
顧客のビジネス課題、調査背景、目的をヒアリングし、当該調査目的を達成する手法を整理します。 |
② WEB上での対象者リクルーティング |
当該リサーチ実査を実施するにあたって、対象者条件に合致するパネルを選出して、参加者を確定します。 |
③ 実査会場までの誘導 |
実査当日、対象者が会場に、時間に遅れることなく到着できるよう誘導します。 |
[当社の有するリサーチ手法]
当社は、顧客のマーケティング課題に対して、商品・サービス開発段階のフェーズごとに網羅的なリサーチサービスを有している一方で、それを有効的に活用するために、場面に合わせて調査手法を使い分けています。
調査種類 |
調査手法 |
内容 |
定量調査 |
オンライン・リサーチ |
調査対象者に対して、WEB上でアンケートを実施するサービスです。 |
会場調査 |
会場に調査対象者を集めて、アンケートを実施するサービスです。 |
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ホーム・ユース・テスト |
調査対象者の自宅にテスト品を送付し、試用しながらアンケートを実施するサービスです。 |
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電話調査 |
調査対象者に対して、電話でアンケートを実施するサービスです。 |
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郵送調査 |
調査対象者に対して、アンケートを郵送して回答を収集するサービスです。 |
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定性調査 |
グループ・インタビュー |
6~8名程度の調査対象者を集めて、グループディスカッションをしながらインタビューを実施するサービスです。 |
デプス・インタビュー |
調査対象者に1対1でインタビューを実施するサービスです。 |
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オンライン・インタビュー |
自社開発のオンラインインタビューツール「i-PORT voice」を活用しインタビューを実施するサービスです。 |
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訪問調査 |
調査対象者の自宅に訪問してインタビューを実施するサービスです。 |
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その他 |
リクルーティング |
顧客の調査ニーズに応じた調査対象者を集めるサービスです。(調査は顧客自身で実施) |
海外調査 |
海外顧客における国内調査、国内顧客における海外調査を実施するサービスです。 |
[当社特有のオンラインインタビューツールについて]
当社は、2020年9月に仮想バックルームを実装したオンラインインタビューツール「i-PORT voice」をリリースしております。本ツールは、オンラインでも高品質で快適な定性調査を実現できる、当社のオリジナルシステムとなります。当社では、以前より定性調査をオンラインで実現することに取り組んでまいりました。「i-PORT voice」とは、新型コロナ禍以降でも、数多く実績のオンライン定性調査を誇る当社が、実務経験を活かし開発した、調査会社としては初めてのオンラインインタビューシステムとなり、調査モニターとの対面インタビューや分析を得意とし、バックルーム環境の充実や、モデレーター目線など、リアルな使い心地を追求して設計されております。
[当社の品質管理について]
当社は、マーケット・リサーチ(注1)サービスに関する国際規格である「ISO 20252」(注2)を取得(注3)しており、当社内における本規格が要求する業務プロセスを実行することによりクライアントに信頼性の高いサービスを提供しております。一方、クライアントは、当社に発注することにより、国際規格に準拠した業務プロセスによって提供される、確かな品質のマーケティング・リサーチサービスを受けることが可能となります。本規格は、「高品質」を謳ってきた当社のサービスに対する、第三者が行う評価に基づいた客観的な裏付けとなっており、当社サービスに対する信頼性が高まっております。
(注)1.マーケット・リサーチは市場調査(マーケティング・リサーチ)、世論調査、社会調査における調査種別の総称をいいます。
2.「ISO 20252」はマーケティング・リサーチサービスに特化したISO規格であり、2006年にISO(国際標準化機構)で制定された国際規格です。
3.当該取得における認証範囲(認証区分)は下記となります。
・認証区分P:定量調査データ収集・・・オンライン・リサーチ業務(付帯するHUTの運営を含む)
・認証区分Q:定性調査データ収集・・・パネル・リクルーティング業務(付帯するFGI及びCLTの運営を除く)
[当社のクライアントについて]
当社のリサーチを利用する顧客は、調査会社、広告代理店、一般消費財メーカー、マスコミ関連企業等があります。なお、2023年11月末現在、クライアント社数は、1,101社、クライアント窓口数(注1)は、2,413窓口となります。
クライアント数の推移(注2)
期 |
第17期 |
第18期 |
第19期 |
第20期 |
第21期 |
第22期 |
決算年月 |
2018年11月 |
2019年11月 |
2020年11月 |
2021年11月 |
2022年11月 |
2023年11月 |
クライアント社数(社) |
889 |
916 |
837 |
994 |
1,061 |
1,101 |
クライアント窓口数(窓口) |
2,015 |
2,057 |
1,909 |
2,239 |
2,371 |
2,413 |
(注)1.クライアント窓口数は当社の顧客データベースに登録されている取引口座数をいいます。当社が提供しているサービスの性格上、当社に発注するクライアントは複数部署に跨るケースが多いことから、社数とともに窓口数を併記しております。
2.数値は各決算期ごとに集計された累積値です。
[当社のリサーチ・パネル]
当社の事業において、パネルの質と量は非常に重要な要素であります。2023年11月末現在、有効パネル数(注1)は、100万人超となっており、国内でも大規模な自社パネル基盤を有しております。パネルの属性につきましては、年齢別で30代~40代が全体の約5割を占めており、また男女比につきましては、男性が46%、女性が54%となっております。パネルは様々なジャンルの多数のサイトから集め、パネル獲得に要する費用の低コスト化に努めております。
また当社では、パネルポイント制度(注2)を導入し、パネルのモチベーション維持に努めるとともに、定期的なパネルとのコミュニケーション、グレーパネル(注3)を排除する等の対策を講じることにより、パネルの質の向上にも努めております。
当社のリサーチ専用パネル(D style webパネル)は、アンケート依頼が電子メールで届くと、個々のMyページからアンケート画面にアクセスし、協力する調査ごとにアンケート回答します。オンライン調査の場合は、回答すると、アンケートの分量に応じて定められたポイントが付与され、一定ポイント以上貯まると、現金、電子マネー、Amazonギフト券などと交換することができます。オフライン調査の場合は、アンケートに回答した日程で実施される調査に参加すると、その場で現金謝礼を受け取ることができます。
なお、当社が募集したパネルは、当社が依頼するアンケートの回答のみを行っており、企業の広告や販売促進の対象としてダイレクトメールを受け取る等、アンケート以外の目的のために利用されることはありません。
(注)1.有効パネル数とはアンケートの依頼メールが正しく届かない不正な電子メールアドレス登録者やグレーパネルを除外したパネル数をいいます。
2.パネルポイント制度とはアンケートへの協力に応じてくれたパネルに対してポイントを付与し、一定のポイントが貯まった時点で現金、電子マネー等に交換できる制度です。このパネルポイントは、当社にとってはコストに相当するものでありますが、一定額に達した段階ですべてのパネルがポイント交換を要求するわけではなく、交換せずにそのままポイントを貯めるパネルもおります。そのため当社では、「ポイント引当金」を計上し、将来交換される見込額を引き当てております。
3.グレーパネルとは当社が依頼するアンケートに対し、著しく矛盾した回答をするパネルや意図的に回収データの精度を歪める回答をするパネルをいいます。
[パネルの募集方法]
当社は、全国300以上の様々なジャンルのWEBサイトから、アフィリエイトプログラムを通じて随時D style webパネルの募集を行っています。インターネット利用者を代表するパネルを目指し、属性に偏りが発生しないよう注意してパネル構築を行っています。
[顧客からの信頼について]
当社は、業界内では類を見ない柔軟なオペレーションと、網羅性のあるサービスを特徴としており、揺るぎない顧客基盤を形成しております。多種多様な業界との取引実績として年間取引社数は2023年11月期実績で1,101社となり、強固な信頼関係に裏付けられたリピート率(注)は94.2%となります。
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① 国内有数のパネル基盤 当社の事業における重要な土台要素として、国内100万人超のパネルと国内1,700万人のパネルネットワークを対象にリサーチが可能となります。
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② 網羅的かつ広範囲なリサーチ・ソリューション(プロダクト) 定量調査、定性調査問わず、マーケティング・プロセスの全てに関わる調査ソリューションを保有しています。(市場機会の発見、コンセプト開発、4P開発、上市後の広告効果測定など)
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③ 豊富なリサーチ人材 当社には定量・定性それぞれの分野に精通したリサーチャーを始めとして、モデレーターネットワーク及び業界トップクラスの機縁ネットワークを有しています。また顧客要件に合わせて、柔軟な実査カスタマイズを可能とするオペレーションを提供しています。
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(注) リピート率は(前年度に当社のサービスが提供され且つ請求書が交わされ、当該年度においても当社のサービスが提供され且つ請求書が交わされた年間売上高が500万円以上の当社の大口顧客数)÷(前年度の年間売上高が500万円以上の当社の大口顧客数)で算出しております。2019年11月期から2023年11月期の5年間の平均値を集計しております。
[HRテック事業]
昨今、少子高齢化が及ぼす労働人口の減少が、人材不足や採用難を引き起こし、日本企業において人材難が最重要課題のひとつだと捉えられています。従業員の会社に対する「愛着心」や「思い入れ」(エンゲージメント)を高め、人材の維持と社員の退職を引き留めるための施策を打ち続けることで、人材の流出を防ぐことが見込めると考えている中、当社ではこういった課題を解決するために、労働集約的な会社が往々にして抱えている従業員満足度に対する課題に向き合い、自社内でもその課題に悩み、実践してきた経験と、今まで培ってきたマーケティング・ノウハウを融合したサービス「Humap(ヒューマップ)」を2020年6月にリリースしております。これは人事戦略のひとつとして、従業員のエンゲージメント/モチベーションの把握と、組織がどうあるべきなのかを知るために、社内コミュニケーションから業務効率までを解決するツールとなっており、求められる「働き方改革」と、近い将来、必ず直面する「労働人口不足」を解決するために、HRテックを活用した組織の働き方改革を応援するサービスです。
[Humapのサービス]
マネジメントサーベイ |
Pulsign(モチベーション管理) |
従業員の状態を素早くキャッチ&フォローし、低コストで手軽に活用できるツール。従業員満足度を測る際に用いられる調査手法「パルスサーベイ」を、当社がより「カンタン」「スピーディー」に実施する事を実現。 |
CHeck(コンプライアンス対策) |
手軽にコンプライアンスリスクを把握できるハラスメント防止サービス。アンケートで現状を俯瞰し、問題・課題を抽出後、結果に対する対策とその導入までを支援。 |
|
ASQ(従業員満足度調査) |
当社が提供するオリジナルのES調査(注1)サービス。1万人のベンチマークデータを元に、組織と社員個人をスコア化。問題点を明確にし、組織のあるべき姿への打ち手をご提案。オフィス・社員を4つのタイプに分類できる新しいES調査。 |
|
タレントマネジメント |
Smileボーナス (エンゲージメント向上) |
普段日の当たりにくい社員の『貢献』や『感謝』を可視化。社員同士で感謝をボーナスとして送りあえる、社員による社員のためのコミュニケーションツール。 |
せきなび(座席管理ツール) |
テレワーク、座席管理、フリーアドレス等にてすぐに使えるツール。多様化している「せき」(座席、所在等)の管理機能でスマートな職場環境を実現。社員の顔写真やプロフィールを公開し、社内コミュニケーションの活性化にも貢献する。 |
|
業務効率化 |
RPA-work's HR(注2) |
当社社内で実際に活用している人事RPAを、全ての企業へ活用可能にしたサービス。雇用契約、給与計算、36協定チェックなど、煩雑になりがちな業務の自動化をサポート。 |
(注)1.ES調査とは、Employee Satisfaction(従業員満足度)に対する調査のことです。
2.RPAとは、Robotic Process Automationの略称で、事業プロセス自動化技術の一種です。
業績
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要
当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態の状況
(資産)
当事業年度末における資産合計は1,898,471千円と前事業年度末に比べ266,975千円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が158,034千円、売掛金が39,536千円、ソフトウエアが48,444千円、繰延税金資産が19,127千円増加したことによるものであります。
(負債)
当事業年度末における負債合計は874,991千円と前事業年度末に比べ20,537千円増加いたしました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金が34,040千円、未払法人税等が38,428千円減少したものの、ポイント引当金が49,111千円、その他流動負債が11,497千円、その他固定負債が36,630千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当事業年度末における純資産合計は1,023,480千円と前事業年度末に比べ246,438千円増加いたしました。これは当期純利益236,589千円を計上したことに伴い利益剰余金が236,589千円、新株予約権が9,849千円増加したことによるものであります。
② 経営成績の状況
当事業年度における世界経済は、国際情勢が一段と不安定化しており不確実性の高い状況が続いております。欧米のインフレ率は低下傾向にあるものの、金融引き締めによる需要下押し効果が顕在化することで今後の成長が減速すると予想されております。中国経済も輸出や不動産投資への依存度が高い従来成長モデルから、賃金上昇に起因する輸出競争力の低下や債務の積み上がりなどによって、持続的な成長が難しくなってきており、依然として未知数な状況が継続しております。
日本経済は、物価高や海外経済減速などの下押し要因からの回復に一服感がみられ、内需主導での成長が維持されております。個人消費は、高めの賃上げが続くなか、労働者の賃金も上向き傾向にあり、緩やかに持ち直すと予想され、設備投資は、デジタル化・サプライチェーン強靱化・人手不足対応など構造的な課題解決に向け、拡大傾向が続く見通しです。
このような経済環境のもと当社においては、引き続き業績が堅調に推移いたしました。クライアントによるマーケティング・リサーチ需要が依然として高まりつつあり、主に流通・小売業、食料品業界からの受注が伸長いたしました。サービス別で見ると、対面でのグループ・インタビューやデプスインタビューといったオフライン調査の受注が、依然として大きく伸長しており、インターネットリサーチの受注も引き続き好調に推移いたしました。国内外における景気が不安定な情勢について依然として見通しが難しい中、引き続き環境変化に合わせた柔軟な対応を継続的に行っております。
この結果、当事業年度における売上高は4,282,413千円(前年同期比10.0%増)、営業利益は317,593千円(前年同期比1.9%減)、経常利益は332,684千円(前年同期比4.3%増)、当期純利益は236,589千円(前年同期比32.3%増)となりました。
なお、当社はマーケティング・リサーチ事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
③ キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前事業年度末と比べ158,034千円増加し、895,112千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、271,745千円の収入(前年同期は266,887千円の収入)となりました。これは主に税引前当期純利益332,684千円、減価償却費32,892千円、株式報酬費用9,849千円、ポイント引当金の増加額49,111千円、補助金の受取額59,353千円などの資金の増加要因に対し、法人税等の支払額153,651千円、売上債権の増加額43,777千円などの資金の減少要因があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、79,670千円の支出(前年同期は25,944千円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出20,707千円、無形固定資産の取得による支出46,603千円、敷金の差入による支出12,166千円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、34,040千円の支出(前年同期は70,294千円の支出)となりました。これは、長期借入金の返済による支出34,040千円によるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社の事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。
b.受注実績
当社の事業は、概ね受注から納品までの期間が短く、受注実績の記載になじまないため記載を省略しております。
c.販売実績
当事業年度の販売実績を示すと、次のとおりです。
セグメントの名称 |
当事業年度 (自 2022年12月1日 至 2023年11月30日) |
前年同期比(%) |
マーケティング・リサーチ事業(千円) |
4,282,413 |
110.0 |
合計(千円) |
4,282,413 |
110.0 |
(注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が10%以上の相手先がいないため記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は本書提出日現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成されております。この財務諸表の作成において、会計方針の選択・適用及び損益又は資産の状況に影響を与える見積もりの判断は、一定の会計基準の範囲内において、過去の実績や判断時点で入手可能な情報に基づき合理的に行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は、これらの見積りとは異なる場合があります。財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
②経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の分析
当社では、主な経営指標として売上高成長率、経常利益成長率を重視しており、今後事業を拡大し、継続的な成長を遂げるために、経営者は「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載しております課題に対処していく必要があると認識しております。それらの課題に対応するため、営業基盤の拡充に必要な人材の採用と育成及び内部管理体制の強化を進めることにより、企業価値の持続的な向上に取組んでまいります。
当事業年度においては、新規クライアントの開拓及び既存顧客との取引深耕を行った結果、年間クライアント社数及び年間取引窓口数が増加し、売上高及び経常利益は前事業年度と比較し伸長しております。詳細に関しては、「③ 経営成績の分析」に記載のとおりです。
③ 経営成績の分析
(売上高)
当事業年度における売上高は4,282,413千円(前事業年度比10.0%増)となりました。これはクライアントのニーズの多様化に対応したことによるものであります。詳細に関しては「(1)経営成績等の状況の概要 ②経営成績の状況」に記載のとおりです。
(売上原価)
当事業年度における売上原価は2,681,954千円(前事業年度比13.7%増)となりました。これは主に、労務費、経費及び外注費の増加によるものであります。この結果、売上総利益は1,600,458千円(前事業年度比4.3%増)となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
当事業年度における販売費及び一般管理費は、1,282,865千円(前事業年度比5.9%増)となりました。この結果、営業利益は317,593千円(前事業年度比1.9%減)となりました。
(営業外収益、営業外費用及び経常利益)
当事業年度における営業外収益は20,886千円、営業外費用は5,795千円となりました。営業外収益については、主に補助金収入19,118千円によるものであります。この結果、経常利益は332,684千円(前事業年度比4.3%増)となりました。
(当期純利益)
当事業年度において当期純利益は236,589千円(前事業年度比32.3%増)となりました。
④ 財政状態の分析
財政状態の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態の状況」に記載のとおりであります。
⑤ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社の資金需要の主なものは、事業規模拡大に伴い必要となる運転資金、及び当社が将来に向けた更なる付加価値向上を図るための設備投資であります。これらの資金需要は手元資金で賄うことを基本とし、一部の運転資金を借入により調達しております。また取引金融機関との関係も良好であり、資金繰りにつきましても安定した状態を維持しており、当面事業を継続していくうえで十分な流動性を確保しております。
⑥ 経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。
⑦ 経営者の問題意識と今後の方針
経営者の問題意識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。