2026.02.17更新

用語解説

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: コーポレートレポート2025
■オプジーボ
人が本来持っている免疫の力を回復させ、がん細胞を攻撃させるがん免疫療法薬です。抗PD-1抗体という仕組みを持ち、従来の外科手術・化学療法・放射線治療に続く「第4の治療法」として、さまざまながん種で新たな治療選択肢を提供しています。

■PG製剤
プロスタグランジン(PG)という体内物質を有効成分とする医薬品です。血管を広げて血流を改善するなどの作用を持ち、小野薬品は循環器領域で世界初のPG製剤「注射用プロスタンディン」をバージャー病治療薬として上市しました。

■フオイパン錠
経口蛋白分解酵素阻害剤と位置づけられる、飲み薬タイプの医療用医薬品です。膵臓から分泌される消化酵素の働きを抑えることで、慢性膵炎の症状を和らげる治療薬として発売されています。

■注射用プロスタンディン
循環器領域における世界初のPG製剤として紹介されている注射薬です。プロスタグランジンの作用を利用し、血流障害を起こすバージャー病の治療薬として開発・発売されました。

■オノンカプセル
ロイコトリエン受容体拮抗剤に分類されるカプセル剤です。気道の炎症に関わる物質の作用を抑えることで、気管支喘息の症状を改善する治療薬として用いられています。

■キネダック錠
アルドース還元酵素阻害剤に分類される飲み薬タイプの医療用医薬品です。糖尿病で高血糖状態が続くことで起こる「糖尿病性末梢神経障害」の進行を抑える治療薬として位置づけられています。

■フォシーガ錠
糖尿病、慢性心不全、慢性腎臓病などの治療に使われる飲み薬です。小野薬品の主力製品の一つとして、中期経営計画で既存主力品の柱として挙げられており、将来の特許満了を見据えた成長戦略の前提にもなっています。

■グラクティブ錠
2型糖尿病の治療に用いられる飲み薬です。フォシーガと並んで「糖尿病領域の主力製品」として位置づけられ、主力品の特許切れという課題を象徴する製品の一つとして中期経営計画の文脈で語られています。

■グローバルスペシャリティファーマ
がん・免疫・神経・スペシャリティなど、医療ニーズが高く専門性の高い領域に的を絞り、世界の患者に独自性の高い医薬品を届ける製薬企業像を指します。小野薬品は「熱き挑戦者たちであれ」というめざす姿の下、このグローバルスペシャリティファーマになることを長期ビジョンと中期経営計画のゴールとして掲げています。

■デサイフェラ社
Deciphera Pharmaceuticals(デサイフェラ社)のことで、米国を拠点とするがん領域のバイオベンチャーです。革新的な創薬基盤と、欧米での臨床開発・販売の実績を持ち、小野薬品は2024年度に同社を買収しました。これにより欧米での自社開発品の販売機能と研究・開発力を取り込み、グローバルスペシャリティファーマへの進化を加速させる「エンジン」と位置づけています。

■欧米自販
欧米市場で、単にライセンス供与や提携に頼るのではなく、自社の開発・販売機能を持って自ら医薬品を販売していくビジネスモデルを指します。小野薬品はデサイフェラ社買収によって欧米での開発・販売体制を獲得し、「欧米自販の実現」をマテリアリティ(経営の重要課題)の一つとして掲げています。

■ドラッグロス
本来であれば患者にとって有用な医薬品であるにもかかわらず、制度や採算性などの理由から日本で承認・販売されず、結果として患者に届かない状態を指す言葉です。CEOメッセージの中で、ドラッグラグと並び「患者さんに必要な新薬が届きにくくなる」社会課題として挙げられています。

■ドラッグラグ
海外では承認・使用されている医薬品が、日本では承認プロセスや制度の違いにより導入されるまで時間がかかり、患者が治療を受けられるタイミングが遅れる問題を指します。小野薬品はドラッグロスとともに製薬を取り巻く重要な社会課題と捉え、行政や関係団体との連携を通じて解消に取り組む必要性を述べています。

■自社創薬
自社の研究陣が自ら標的や化合物を見出し、基礎研究から臨床開発、製品化までを一貫して行う創薬の進め方を指します。小野薬品はPG製剤やオプジーボをはじめ、多くの主力製品を自社創薬から生み出しており、「自ら挑み続ける」姿勢の象徴として位置づけています。

■POC(Proof of Concept)
新薬候補が、人での初期臨床試験で有効性や安全性の「手応え」を示せるかどうかを検証する段階のことです。小野薬品はトップサイエンティストとの協働を通じて、新薬候補のPOC確立のスピードと精度を高めることを重視し、その後の開発投資を効率的に進めようとしています。

■ヘルスケア事業
医療用医薬品の提供にとどまらず、医薬品創製で培った知見や強みを生かして、人々の健康により広く貢献する事業領域を指します。中期経営計画では「ヘルスケア事業の開始で人々の健康へ貢献」と掲げられ、将来的には病気の治療前後を含めた健康課題に対応する取り組みとして位置づけられています。

■次世代ヘルスケア
デジタル技術や同社の医薬品創製の強みを活用し、これまでの医薬品ビジネスの枠を超えて新しい健康価値を生み出していく構想を指します。事業ドメインの拡大の一環として「社会課題の解決、次世代ヘルスケアの実現に貢献する」と記載されており、新たなヘルスケア事業の方向性を示すキーワードになっています。

■ECO VISION 2050
小野薬品が掲げる長期環境ビジョンで、「人々が健康で健全な社会を迎えられるよう、製薬業界における環境リーディングカンパニーを目指す」という方針を示したものです。温室効果ガス排出量の削減、再生可能エネルギー利用率の向上、水資源の効率的利用、不要物の再資源化など、脱炭素・水循環・資源循環の3つの柱で2050年に向けた目標を定めています。

■スコープ1+2
企業活動に伴う温室効果ガス排出量のうち、自社の工場やオフィスで直接発生する排出(スコープ1)と、購入した電力などから間接的に発生する排出(スコープ2)を合計したものを指します。小野薬品は「スコープ1+2排出量を2017年度比で一定割合削減する」という中長期環境目標を掲げ、ECO VISION 2050の実現に向けた指標としています。

■グローバル人財プール
海外拠点との連携やグローバル事業を担う人財を計画的に育成・確保するために、候補人財をプールとして把握する仕組みを指します。2026年度までに一定数のグローバル人財プールを持つことを目標とし、研修やローテーションを通じて将来の海外事業や本社グローバル機能を担う人財を育成しています。

■DXプロジェクト
デジタル・ITを活用して業務プロセスやビジネスモデルを変革するための社内プロジェクトの総称です。セキュアなグローバルIT基盤の整備とともに推進されており、「DXプロジェクトに参加して活躍できる人財数」「DXプロジェクトを企画・管理・遂行できる人財数」を人財目標として掲げることで、デジタルを使いこなす組織づくりを進めています。

■イノベーション人財
新しいアイデアや価値を生み出し、変革を実行していく役割を担う人財を指します。小野薬品では、中核的なイノベーション人財の人数を定量的な目標として設定し、専用のプログラムや研修などを通じて育成することで、創薬や新規事業を継続的に生み出す力を強化しようとしています。

■マテリアリティ
会社の「経営の重要課題」を意味し、財務・非財務の両面から長期的な企業価値に影響が大きいテーマを特定したものです。小野薬品は2025年にマテリアリティを再特定し、外部ステークホルダーの意見を踏まえて18項目から9項目に整理しました。これに基づき、革新的医薬品の創製や欧米自販の実現などに経営資源を集中させ、統合的な経営と情報開示を行う方針を示しています。