2026年3月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

日本 インド 欧州 アジア アフリカ その他 日本 インド 欧州 アジア アフリカ
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
日本 175,630 28.8 20,673 41.6 11.8
インド 138,484 22.7 13,627 27.4 9.8
欧州 162,952 26.8 2,514 5.1 1.5
アジア 71,014 11.7 5,972 12.0 8.4
アフリカ 51,879 8.5 6,176 12.4 11.9
その他 8,996 1.5 758 1.5 8.4

 

3 【事業の内容】

当社グループは、当社、子会社118社及び関連会社22社で構成され、塗料の製造販売及び関連する諸サービス等を主な事業内容としております。

国内においては、当社が製造販売するほか、関係会社が製造しており、一部を当社で仕入れて販売しております。当社の製品及び仕入品の販売は、原則として当社指定の特約販売店、販売会社を通じて行っております。また、当社は特約販売店、販売会社の一部から調色品等の仕入を行っております。

海外においては、関係会社が製造しており、所在地国中心に販売しております。

その他、関係会社の一部においては、塗料関連事業及び当社グループの各種サービスを行っております。

当社グループの事業に係る位置付け及びセグメントとの関連は次のとおりであります。

なお、当社グループは、生産・販売体制を基礎とした地域別セグメントから構成されており、「日本」、「インド」、「欧州」、「アジア」及び「アフリカ」の5つを報告セグメントとしております。

 

日本

塗料事業

製造

(当社)

(子会社)  久保孝ペイント㈱、㈱カンペハピオ、日本化工塗料㈱

他 連結子会社6社及び持分法適用子会社1社

(関連会社) 持分法適用関連会社1社

販売等

(子会社)  関西ペイント販売㈱、カンペ商事㈱、㈱KAT、

関西ペイントマリン㈱

他 連結子会社1社及び持分法適用子会社3社

(関連会社) ㈱扇商會 他 持分法適用関連会社3社

その他事業

(子会社)  連結子会社2社

(関連会社) 持分法適用関連会社1社

インド

塗料事業

製造

(子会社)  Kansai Nerolac Paints Ltd.(インド)

他 連結子会社3社

欧州

塗料事業

製造

(子会社)  Kansai Altan Boya Sanayi Ve Ticaret A.S.(トルコ)

他 連結子会社21社

(関連会社) Polisan Kansai Boya Sanayi Ve Ticaret A.S.(トルコ)

販売等

(子会社)  連結子会社18社

(関連会社) 持分法適用関連会社1社

関連

(子会社)  Kansai Helios Coatings GmbH(オーストリア)

他 連結子会社6社

その他事業

(子会社)  連結子会社1社

アジア

塗料事業

製造

(子会社)  PT.Kansai Prakarsa Coatings(インドネシア)

Kansai Paint Asia Pacific Sdn.Bhd.(マレーシア)

P.T.Kansai Paint Indonesia(インドネシア)

Thai Kansai Paint Co.,Ltd.(タイ)

Kansai Resin (Thailand) Co.,Ltd.(タイ)

台湾関西塗料股份有限公司(台湾)

Sime Kansai Paints Sdn.Bhd.(マレーシア)

他 連結子会社7社

(関連会社) 湖南湘江関西塗料有限公司(中国)

中遠関西塗料(上海)有限公司(中国)

他 持分法適用関連会社3社

販売等

(子会社)  連結子会社3社

関連

(子会社)  関西塗料(中国)投資有限公司(中国)

アフリカ

塗料事業

製造

(子会社)  連結子会社12社

販売等

(子会社)  連結子会社5社

(関連会社) 持分法適用関連会社2社

関連

(子会社)  Kansai Plascon Africa (Pty) Ltd.(南アフリカ)

Kansai Plascon East Africa (Pty) Ltd.(モーリシャス)

他 連結子会社6社

その他

塗料事業

製造

(子会社)  U.S. Paint Corporation(アメリカ)

販売等

(関連会社) 持分法適用関連会社4社

関連

(子会社)  連結子会社1社及び持分法適用子会社1社

(関連会社) 持分法適用関連会社3社

 

 

事業の系統図は次のとおりであります。

 


 

業績状況

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

(経営成績の状況)

当期における世界経済は、緩やかな回復基調がみられたものの、地政学的リスクの高まりや米国の通商政策の動向、また年度末にかけての中東情勢の緊迫化などにより、先行きについては不透明な状況が続きました。このような状況下、わが国経済は、個人消費や設備投資に持ち直しの動きがみられ、全体として景気は緩やかに回復基調で推移しました。インドにおいては、財政政策及び金融政策の両面で景気が下支えされ、個人消費と設備投資を中心とした内需主導の堅調な成長が続きました。欧州においては、米国との関税政策の影響により輸出が減速し、生産活動が下押しされる状況下において、個人消費を中心に景気は持ち直しの動きがみられました。中国においては、米中間の通商問題や不動産市場の停滞などを背景に景気は足踏み状態となりました。

当社グループの当期における売上高は5,897億95百万円(前期比0.2%増)となりました。営業利益は、販売価格改善や原価低減などの施策を推進したものの、固定費の増加などにより、497億26百万円(前期比4.5%減)となりました。経常利益は為替差益や持分法による投資利益の増加などにより、547億13百万円(前期比11.4%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、固定資産売却益や投資有価証券売却益が減少したことに加え、早期割増退職金、減損損失や投資有価証券評価損などの特別損失の計上により、316億41百万円(前期比17.4%減)となりました。

 

各セグメントの状況は以下のとおりであります。

 

1) 日本

自動車分野では、自動車生産台数は前期並みであったものの、販売価格の改善に取り組んだことにより、売上高は前期を上回りました。工業分野も拡販活動の成果により、売上高は前期を上回りました。一方、建築及び防食分野では、市況低調の影響により売上高は前期を下回りました。船舶分野は、引き続き堅調であるものの、足元の需要が前期を下回る水準で推移したことにより、売上高は前期を下回りました。セグメント利益は、主に工業分野で前期を上回った一方、建築及び船舶分野で前期を下回ったことから、全体では前期を下回りました。

これらの結果、売上高は1,598億88百万円(前期比2.4%減)、セグメント利益は219億68百万円(前期比8.2%減)となりました。

 

2) インド

建築分野では、市場全体の需要低迷や低価格品へのシフトにより売上高は前期を下回りました。自動車分野では、GST(Goods and Services Tax)減税の影響もあり、自動車生産台数が増加し売上高は前期を上回りましたが、円高による為替換算の影響により、インド全体の売上高は前期を下回りました。セグメント利益は、減収に加えて人件費等の増加も影響し、前期を下回りました。

これらの結果、当セグメントの売上高は1,383億58百万円(前期比2.8%減)、セグメント利益は135億66百万円(前期比4.4%減)となりました。

 

3) 欧州

トルコでは、主要顧客の自動車生産台数が前期を上回ったことから、売上高は前期を上回りました。その他欧州各国においては、前期に行ったボルトオン型M&Aの寄与もあり、売上高は前期を上回りました。セグメント利益は、人件費等が増加したものの、持分法による投資損失が改善したことにより、前期を上回りました。

これらの結果、当セグメントの売上高は1,627億38百万円(前期比4.0%増)、セグメント利益は9億45百万円となりました。

 

 

4) アジア

中国においては、自動車生産台数は前期を上回り、売上高は前期を上回りました。一方で、タイ、マレーシア及びインドネシアでは、自動車生産台数減少の影響を受け、アジア全体の売上高は前期を下回りました。セグメント利益は、トータルコスト削減に努め、収益性が改善したものの、持分法による投資利益が減少したことにより、前期を下回りました。

これらの結果、当セグメントの売上高は680億64百万円(前期比0.9%減)、セグメント利益は90億82百万円(前期比1.2%減)となりました。

 

5) アフリカ

南アフリカ及び近隣諸国は、政情不安が続く中にあっても、建築分野において新規顧客の獲得の寄与もあり、売上高は前期を上回りました。東アフリカ地域では、主力の建築分野に加え、工業分野においても売上高は堅調に推移しました。セグメント利益は、建築分野の事業拡大や構造改革の進展により、前期を上回りました。

これらの結果、当セグメントの売上高は517億48百万円(前期比9.1%増)、セグメント利益は63億37百万円(前期比45.7%増)となりました。

 

6) その他

北米では、自動車生産台数が前期を下回り、売上高は前期を下回りました。セグメント利益については、減収の影響に加え、持分法による投資利益も減少したことなどにより、前期を下回りました。

これらの結果、当セグメントの売上高は89億96百万円(前期比10.3%減)、セグメント利益は19億83百万円(前期比38.1%減)となりました。

 

(財政状態の状況)

1) 流動資産

当連結会計年度末における流動資産合計は、3,762億41百万円(前期末比207億11百万円増)となりました。

流動資産の増加は、主に受取手形、売掛金及び契約資産、有価証券や原材料及び貯蔵品などが増加したことによるものであります。

 

2) 固定資産

当連結会計年度末における固定資産合計は、4,254億51百万円(前期末比302億82百万円増)となりました。

固定資産の増加は、主に有形固定資産、退職給付に係る資産、出資金や無形固定資産などが増加したことによるものであります。

 

3) 流動負債

当連結会計年度末における流動負債合計は、1,957億48百万円(前期末比186億98百万円増)となりました。

流動負債の増加は、短期社債などが減少したものの、主にその他流動負債、短期借入金や未払法人税等が増加したことによるものであります。

 

4) 固定負債

当連結会計年度末における固定負債合計は、2,247億41百万円(前期末比11億1百万円増)となりました。

固定負債の増加は、長期借入金などが減少したものの、主に繰延税金負債や退職給付に係る負債などが増加したことによるものであります。

 

5) 純資産

当連結会計年度末における純資産合計は、3,812億3百万円(前期末比311億93百万円増)となりました。

純資産の増加は、親会社株主に帰属する当期純利益を計上したことや為替換算調整勘定やその他有価証券評価差額金などが増加したことによるものであります。

 

 

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前期末に比べ40億83百万円増加672億30百万円となりました。

 

1) 営業活動によるキャッシュ・フロー

当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、前期比176億49百万円収入が増加し、526億16百万円の収入となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益570億16百万円、減価償却費232億80百万円、利息及び受取配当金の受取額71億46百万円などの収入、法人税等の支払額192億95百万円などの支出によるものであります。

 

2) 投資活動によるキャッシュ・フロー

当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、前期比121億74百万円支出が減少し、270億26百万円の支出となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出額260億65百万円、有価証券の純増減額69億60百万円などの支出、有形固定資産の売却による収入額67億92百万円などの収入によるものであります。

 

3) 財務活動によるキャッシュ・フロー

当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、前期比141億75百万円支出が増加し、221億82百万円の支出となりました。これは主に、配当金の支払額147億58百万円、非支配株主への配当金の支払額41億82百万円などの支出によるものであります。

 

 

③ 生産、受注及び販売の実績

1) 生産実績

当連結会計年度におけるセグメントごとの生産実績は次のとおりであります。

セグメントの名称

生産高(百万円)

前期比(%)

日本

97,482

△2.9

インド

88,214

△4.8

欧州

116,172

6.8

アジア

53,035

△0.8

アフリカ

31,424

0.3

報告セグメント計

386,330

△0.1

その他

5,341

△18.9

合計

391,672

△0.4

 

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しておりません。

2.金額は、製造原価によっております。

 

2) 受注実績

当社グループは、主として見込生産によっておりますので、特に記載すべき事項はありません。

 

3) 販売実績

当連結会計年度におけるセグメントごとの販売実績は次のとおりであります。

セグメントの名称

販売高(百万円)

前期比(%)

日本

159,888

△2.4

インド

138,358

△2.8

欧州

162,738

4.0

アジア

68,064

△0.9

アフリカ

51,748

9.1

報告セグメント計

580,798

0.3

その他

8,996

△10.3

合計

589,795

0.2

 

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

当社グループの目標とする経営指標と当連結会計年度の実績は次のとおりであります。

 

指標

当連結会計年度(実績)

2026年度見込

連結売上高(百万円)

589,795

610,000

営業利益(百万円)

49,726

53,000

経常利益(百万円)

54,713

55,000

連結EBITDA(百万円)

82,523

92,000

連結EBITDAマージン(%)

14.0%

15.1%

親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)

31,641

27,000

調整後ROE(%)※

12.6%

12.7%

 

(注) 1.EBITDA=営業利益+減価償却費+のれん償却費+持分法投資損益

2.調整後ROE=(当期純利益+のれん償却費)/株主資本(期首期末平均) ※一過性除く

 

当連結会計年度の連結売上高は5,897億円(前期比0.2%増)、営業利益は497億円(前期比4.5%減)となりました。売上高は、欧州における新規連結による影響等により増加したものの、営業利益は、固定費の増加などにより減少しました。一方で、持分法による投資利益が増加したことなどにより、連結EBITDAマージンは14.0%(前期比0.2ポイント増)となりました。2026年度は第18次中期経営計画の2年目であり、第17次中期経営計画で積み上げた成果を基軸に連結売上高6,100億円、営業利益530億円、経常利益550億円、親会社株主に帰属する当期純利益270億円と連結売上高、営業利益ともに過去最高を計画しております。

 

当社グループは、第18次中期経営計画のもと、真のグローバル企業へと進化するための各種施策を実行しております。計画2年目となる本年度は、これらの取り組みを一層深化させ、さらなる充実を図る年度と位置付けております。本計画では、事業・人材・エンゲージメントの強化を中核テーマに掲げ、変化する経営環境に柔軟かつ的確に対応しながら、持続的な成長の実現を目指しています。また、2030年に向けた長期目標(KPI2030)を見据え、ありたい姿の実現可能性を高めていきます。

第18次中期経営計画の重点方針は、「構造改革による収益性と効率性の強化」「事業を伸ばす製品開発とDXの推進」「人材育成と最適配置の両立」「最適資本構成に基づく積極的な投資と還元」の4点です。これらの方針のもと、地域や事業の特性に応じた具体的な戦略を実行し、経営基盤の強化と成長機会の創出に取り組んでいます。また、株主をはじめとするステークホルダーとの継続的な対話を通じて、信頼関係を深めてまいります。以上の方針の実行により「持続可能な社会への貢献」と「圧倒的な企業価値の向上」の両立を目指します。

以上のような考え方のもと、第18次中期経営計画の最終年度目標としては、売上高7,000億円、EBITDAマージン17%、調整後ROE15%と設定しております。これらは、当社の事業部門が管轄しているグループ会社と共同で策定した現実的な目標値であると考えております。このように当社は積極的な事業成長への投資を通じて企業価値の更なる向上に努めてまいります。

2025年度通期決算の詳細は当社ウェブサイトに掲載しております。詳細は「戦略説明会 資料(2026/5/15)」(https://www.kansai.co.jp/ir/library/explanation/)をご参照ください。

 

 

地域別セグメントの業績は次のとおりであります。

セグメント

の名称

売上高

セグメント利益

前連結
会計年度
(百万円)

当連結
会計年度
(百万円)

増減率
(%)

2026年度
見込
(百万円)

前連結
会計年度
(百万円)

当連結
会計年度
(百万円)

増減率
(%)

2026年度
見込
(百万円)

日本

163,896

159,888

△2.4

160,000

23,919

21,968

△8.2

22,500

インド

142,335

138,358

△2.8

145,000

14,193

13,566

△4.4

14,000

欧州

156,469

162,738

4.0

170,000

△979

945

1,500

アジア

68,670

68,064

△0.9

70,000

9,188

9,082

△1.2

9,500

アフリカ

47,423

51,748

9.1

55,000

4,350

6,337

45.7

7,000

その他

10,031

8,996

△10.3

10,000

3,204

1,983

△38.1

2,500

合計

588,825

589,795

0.2

610,000

53,879

53,887

0.0

57,000

 

(注) セグメント利益=営業利益+持分法投資損益

 

事業部別セグメントの当連結会計年度の売上高と対前期比増減率の内訳は次のとおりであります

セグメント

の名称

自動車塗料

工業塗料

建築塗料

自動車(補修用)船舶・防食塗料

その他

合計

金額
(百万円)

増減率
(%)

金額
(百万円)

増減率
(%)

金額
(百万円)

増減率
(%)

金額
(百万円)

増減率
(%)

金額
(百万円)

増減率
(%)

金額
(百万円)

増減率
(%)

日本

68,195

0.9

35,727

0.8

20,446

△8.3

34,001

△9.4

1,516

41.1

159,888

△2.4

インド

49,988

4.0

24,021

2.3

60,734

△9.5

3,070

2.4

544

△22.1

138,358

△2.8

欧州

12,501

4.1

96,477

6.7

8,163

△1.3

15,759

△1.8

29,836

0.2

162,738

4.0

アジア

38,270

△1.3

14,611

5.5

10,180

△4.4

4,196

15.8

804

△54.9

68,064

△0.9

アフリカ

469

0.5

5,313

6.8

39,842

9.7

3,300

10.4

2,823

6.4

51,748

9.1

その他

8,996

△10.3

8,996

△10.3

合計

178,421

0.9

176,151

4.8

139,367

△3.6

60,328

△4.5

35,525

△1.2

589,795

0.2

 

 

上記を踏まえた上での経営成績の状況に関する分析は次のとおりであります。

1) 売上高及び営業利益

当期の売上高は前期比0.2%増9億69百万円増収5,897億95百万円となり、営業利益は前期比4.5%減23億24百万円減497億26百万円となりました。欧州における新規連結による影響等により増収となり、売上高は過去最高となったものの、人件費などの固定費の増加などにより、減益となっております。

各セグメントの詳細は「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。

 

 

(当社の売上高及び営業利益に影響を与える主要な指標)

国名

自動車生産台数(万台)

前連結会計年度

当連結会計年度

日本

847

847

インド

609

671

中国

3,128

3,453

タイ

147

146

インドネシア

120

115

マレーシア

79

75

トルコ

104

126

 

日本の2026年度の自動車生産台数は841万台と想定

出所:日本自動車工業会、マークラインズ、日本の当連結会計年度は当社推定

(単位:円/kl)

 

前連結会計年度

当連結会計年度

2026年度

上期

下期

上期

下期

通期

国内ナフサ価格

78,000

73,300

64,800

65,700

 

上記数値は当社推定値であります。

 

2) 営業外損益及び経常利益

当期の営業外損益は前期比79億34百万円増加の49億87百万円のプラスとなりました。主な増加要因は、為替差益の計上や持分法による投資利益が増加したことによるものであります。

これらの結果、当期の経常利益は前期比11.4%増56億10百万円増益547億13百万円となりました。

 

3) 特別損益及び税金等調整前当期純利益

当期の特別損益は前期比138億62百万円減少の23億2百万円のプラスとなりました。主な減少要因は、固定資産売却益や投資有価証券売却益が減少したことに加え、早期割増退職金、減損損失や投資有価証券評価損などの特別損失の計上によるものであります。

これらの結果、当期の税金等調整前当期純利益は前期比12.6%減82億52百万円減益570億16百万円となりました。

 

4) 法人税等(法人税等調整額を含む)及び親会社株主に帰属する当期純利益

当期の法人税等は、前期比23億79百万円増加224億14百万円となりました。主な増加要因は税金費用の増加によるものであります。

これらの結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比17.4%減66億64百万円減益316億41百万円となりました。

 

財政状態については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に含めて記載しております。

 

当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因は次のとおりであります。

当社グループは、自動車用、工業用、建築用、船舶用、防食用など幅広い分野を対象とした塗料の製造販売を行っております。国内塗料需要がほぼ横ばいで推移する中、積極的な海外事業展開を行い、海外売上高比率は国内を上回っております。今後も、海外での事業活動の規模は拡大していくものと予想され、事業展開地域、国の法律・規制・政治的要因等が当社グループの事業活動・業績に影響を及ぼします。こうした中、熾烈なグローバル競争を勝ち抜き、成長していくため、グループ全体でのシナジーを創出していくとともに、企業統治体制を高めていきます。

当社グループは、各国に製造拠点を設け事業活動を展開することを基本としておりますが、製品・原材料を他拠点から調達する場合等、為替相場の変動が当社グループの事業活動・業績に影響を及ぼします。製品の生産移管や、原材料の現地調達を進めていくほか、為替予約の実施等によるリスクヘッジを図っていきます。

また、当社グループの原材料は主に原油・ナフサ価格の変動による影響を受けます。急激な原材料価格の変動により販売価格への反映が充分でない場合は、当社グループの事業活動・業績に影響を及ぼします。グローバル調達、品種統合の取組等によるコスト削減に努めるほか、迅速な対応が図れるよう原材料供給メーカーとの関係を強化していきます。

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に含めて記載しております。

資本の財源及び資金の流動性については、次のとおりであります。

当社グループの資金需要の主なものは生産活動のための原材料仕入、製造費、営業活動のための販売促進費、製品競争力の強化、市場に適合した新技術の開発を目的とした研究開発費、各事業についての一般管理費等であります。投資活動については、成長投資・収益性向上に資する設備投資、事業拡大に関連した投融資が主な内容であります。また、特に海外での成長投資、国内では収益性向上に繋がる投資に対して、獲得した営業キャッシュ・フローを投入し、不足分については主に銀行借入と社債の発行による資金調達を行っております。短期借入金は主に営業取引に伴う資金調達であり、長期借入金及び社債は主に設備投資や投融資にかかる資金調達であります。

さらに、当社グループ内資産効率化のためキャッシュマネジメントサービスの導入、コマーシャル・ペーパーの発行など資金調達方法の多様化を進めております。

 

③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、収益及び費用並びに資産及び負債等の額の算定に際して様々な見積り及び判断が行われておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性が存在するため、これらの見積りと異なる場合があります。

当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しておりますが、特に以下の重要な会計方針が、連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に影響を与える可能性があります。

 

(有形固定資産及び無形固定資産)

固定資産の簿価について、それが回収できなくなる可能性を示す兆候がある場合には、減損テストを行っております。資産グループの回収可能価額は、事業用資産については将来キャッシュ・フローを基にした使用価値により、遊休資産及び処分予定の資産については売却予定額を基にした正味売却価額によりそれぞれ測定しております。将来キャッシュ・フローの見積りは合理的であると判断しておりますが、将来の予測不能な事業上の前提条件の変化によって見積りが変更されることにより、回収可能価額が減少し、減損損失が発生する可能性があります。

 

(投資有価証券)

その他有価証券のうち市場価格のない株式等以外のものについては、時価が取得原価に比して50%以上下落した場合は、時価の回復可能性がないものとして一律に減損処理を実施し、下落率が30%以上50%未満の場合には、時価の回復可能性の判定を行い、減損処理の要否を決定しております。また、市場価格のない株式等の減損処理にあたっては、財政状態の悪化があり、かつ実質価額が取得原価に比して50%以上下落した場合は原則減損としますが、個別に回復可能性を判断し、最終的に減損処理の要否を決定しております。回復可能性の判断が適切なものであると判断しておりますが、回復可能性ありと判断している有価証券についても、将来、時価の下落又は投資先の財政状態の悪化により、減損損失が発生する可能性があります。

 

(繰延税金資産)

回収可能性がないと判断される繰延税金資産に対して評価性引当額を設定し、適切な繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は十分な課税所得を計上するか否かによって判断されるため、その評価には、実績情報とともに将来に関する情報が考慮されております。当該計上額が適切なものであると判断しておりますが、将来の予測不能な事業上の前提条件の変化に伴う経営悪化により、繰延税金資産に対する評価性引当額を追加で設定する可能性があります。

 

セグメント情報

(セグメント情報等)

【セグメント情報】

1.報告セグメントの概要

当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社は、主に塗料の製造・販売を行っており、国内においては主として当社が、海外においては現地法人がそれぞれ担当しております。現地法人はそれぞれ独立した経営単位であり、各地域の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。

したがって、当社は、生産・販売体制を基礎とした地域別セグメントから構成されており、「日本」、「インド」、「欧州」、「アジア」及び「アフリカ」の5つを報告セグメントとしております。

 

2.報告セグメントごとの売上高、利益または損失、資産その他の項目の金額の算定方法

報告されている事業セグメントの会計処理の方法は「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」における記載とおおむね同一であります。セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。

 

3.報告セグメントごとの売上高、利益または損失、資産その他の項目の金額に関する情報

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他
(注1)

合計

調整額
(注2)

連結財務諸表計上額
(注3)

日本

インド

欧州

アジア

アフリカ

売上高

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(1) 外部顧客への売上高

163,896

142,335

156,469

68,670

47,423

578,794

10,031

588,825

588,825

(2) セグメント間の内部売上高または振替高

15,367

113

190

3,154

180

19,005

19,005

△19,005

179,263

142,448

156,659

71,824

47,603

597,800

10,031

607,831

△19,005

588,825

営業利益

22,636

14,360

3,514

5,941

4,125

50,578

1,470

52,048

2

52,050

持分法投資利益または
損失(△)

1,283

△167

△4,493

3,247

224

94

1,734

1,829

1,829

セグメント利益または
損失(△)

23,919

14,193

△979

9,188

4,350

50,673

3,204

53,877

2

53,879

セグメント資産

253,880

142,878

208,041

119,039

46,278

770,117

21,176

791,294

△40,594

750,699

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費

4,611

3,512

7,799

2,759

1,285

19,968

735

20,703

20,703

のれん償却額

3,387

67

1,297

4,753

384

5,138

5,138

受取利息

2,207

170

309

502

458

3,649

86

3,735

△1,834

1,900

支払利息

379

575

3,191

18

933

5,099

0

5,099

△1,859

3,239

持分法適用会社への
投資額

22,893

130

10,213

33,461

2,019

68,718

5,572

74,291

74,291

有形固定資産及び
無形固定資産の増加額

12,755

4,976

6,222

1,111

774

25,839

197

26,037

26,037

 

(注) 1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれていない事業セグメントであり、アメリカ・メキシコ等の現地法人の事業活動を含んでおります。

2.セグメント利益または損失(△)、セグメント資産及びその他の項目の調整額は、セグメント間取引消去によるものであります。

3.セグメント利益または損失(△)は、連結損益計算書の営業利益に持分法による投資損益を加減した金額と調整を行っております。

4.日本以外の各セグメントに属する主な国または地域

インド……インド、バングラデシュ、ネパール等

欧州……スロベニア、トルコ、オーストリア等

アジア……インドネシア、タイ、中国等

アフリカ……南アフリカ、ウガンダ、ジンバブエ等

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他
(注1)

合計

調整額
(注2)

連結財務諸
表計上額
(注3)

日本

インド

欧州

アジア

アフリカ

売上高

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(1) 外部顧客への売上高

159,888

138,358

162,738

68,064

51,748

580,798

8,996

589,795

589,795

(2) セグメント間の内部売上高または振替高

15,741

125

213

2,950

130

19,162

19,162

△19,162

175,630

138,484

162,952

71,014

51,879

599,961

8,996

608,957

△19,162

589,795

営業利益

20,673

13,627

2,514

5,972

6,176

48,965

758

49,723

2

49,726

持分法投資利益または
損失(△)

1,295

△60

△1,568

3,109

160

2,935

1,225

4,160

4,160

セグメント利益

21,968

13,566

945

9,082

6,337

51,901

1,983

53,884

2

53,887

セグメント資産

286,076

147,846

211,160

123,003

50,764

818,852

19,619

838,472

△36,778

801,693

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費

5,590

3,720

9,175

2,708

1,340

22,535

744

23,280

23,280

のれん償却額

3,607

71

1,285

4,963

381

5,344

5,344

受取利息

1,973

234

187

444

601

3,440

92

3,533

△1,604

1,928

支払利息

747

524

2,640

13

754

4,681

6

4,688

△1,594

3,093

持分法適用会社への
投資額

26,476

8,389

35,775

2,078

72,720

4,331

77,052

77,052

有形固定資産及び
無形固定資産の増加額

22,520

4,285

8,027

2,445

1,441

38,719

185

38,904

38,904

 

(注) 1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれていない事業セグメントであり、アメリカ・メキシコ等の現地法人の事業活動を含んでおります。

2.セグメント利益、セグメント資産及びその他の項目の調整額は、セグメント間取引消去によるものであります。

3.セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益に持分法による投資損益を加減した金額と調整を行っております。

4.日本以外の各セグメントに属する主な国または地域

インド……インド、バングラデシュ、ネパール等

欧州……スロベニア、トルコ、オーストリア等

アジア……インドネシア、タイ、中国等

アフリカ……南アフリカ、ウガンダ、ジンバブエ等

 

 

【関連情報】

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

1.製品及びサービスごとの情報

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

自動車塗料

工業塗料

建築塗料

自動車(補修用)・船舶・

防食塗料

その他

合計

外部顧客への売上高

176,894

168,133

144,639

63,185

35,973

588,825

 

 

2.地域ごとの情報

(1) 売上高

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

日本

インド

欧州

アジア

アフリカ

その他

合計

148,353

143,990

145,742

81,750

48,756

20,232

588,825

 

(注) 1.売上高は顧客の所在地を基礎とし、国または地域に分類しております。

2.インドセグメントの売上高には、連結損益計算書の売上高の10%以上を占めるインドでの売上高1,401億22百万円が含まれております。

 

(2) 有形固定資産

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

日本

インド

欧州

アジア

アフリカ

その他

合計

43,674

41,128

67,573

21,493

7,992

1,936

183,798

 

(注) 1.インドセグメントの有形固定資産には、連結貸借対照表の有形固定資産の10%以上を占めるインドの有形固定資産409億57百万円が含まれております。

2.欧州セグメントの有形固定資産には、連結貸借対照表の有形固定資産の10%以上を占めるスロベニアの有形固定資産213億68百万円が含まれております。

 

3.主要な顧客ごとの情報

外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載を省略しております。

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

1.製品及びサービスごとの情報

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

自動車塗料

工業塗料

建築塗料

自動車(補修用)・船舶・

防食塗料

その他

合計

外部顧客への売上高

178,421

176,151

139,367

60,328

35,525

589,795

 

 

2.地域ごとの情報

(1) 売上高

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

日本

インド

欧州

アジア

アフリカ

その他

合計

145,461

140,620

149,469

82,285

53,144

18,813

589,795

 

(注) 1.売上高は顧客の所在地を基礎とし、国または地域に分類しております。

2.インドセグメントの売上高には、連結損益計算書の売上高の10%以上を占めるインドでの売上高1,376億86百万円が含まれております。

 

(2) 有形固定資産

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

日本

インド

欧州

アジア

アフリカ

その他

合計

55,237

41,286

74,537

21,712

9,133

1,925

203,833

 

(注) 1.インドセグメントの有形固定資産には、連結貸借対照表の有形固定資産の10%以上を占めるインドの有形固定資産411億28百万円が含まれております。

2.欧州セグメントの有形固定資産には、連結貸借対照表の有形固定資産の10%以上を占めるスロベニアの有形固定資産230億6百万円が含まれております。

 

3.主要な顧客ごとの情報

外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載を省略しております。

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

合計

調整額

連結財務諸表
計上額

日本

インド

欧州

アジア

アフリカ

減損損失

572

106

133

812

812

812

 

(注) インド及びアジアセグメントの減損損失の705百万円については、特別損失の事業撤退損に含まれております。

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

合計

調整額

連結財務諸表
計上額

日本

インド

欧州

アジア

アフリカ

減損損失

739

330

1,069

1,069

1,069

 

 

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

合計

調整額

連結財務諸表
計上額

日本

インド

欧州

アジア

アフリカ

当期末残高

31,448

125

3,500

35,074

636

35,711

35,711

 

(注) のれんの償却額は、セグメント情報に記載しております。

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

合計

調整額

連結財務諸表
計上額

日本

インド

欧州

アジア

アフリカ

当期末残高

31,213

58

2,542

33,814

232

34,046

34,046

 

(注) のれんの償却額は、セグメント情報に記載しております。

 

 

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

該当事項はありません。

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

該当事項はありません。