2024年12月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

(単一セグメント)
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度
単一セグメントの企業の場合は、連結(あるいは単体)の売上と営業利益を反映しています

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
(単一セグメント) 8,636 100.0 72 100.0 0.8

事業内容

3 【事業の内容】

当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び連結子会社(上海李瑠多貿易有限公司、VIVAネットワーク㈱、ファミリー・サービス・エイコー㈱、㈱アフラ、LIBERTA USA INC.)の5社で構成され、『喜びを企画して世の中を面白くする』を経営理念に、人々に喜ばれる様々なジャンルの商材を企画、発掘し、国内外に提供しております。

蓄積された過去の「ヒット商品」情報を独自分析し、新しいニッチニーズを生み出し、適合する商材の企画や国内外における商材の発掘を行っております。企画された商品は自社ブランドとして生産(ファブレス)を行い、発掘した国内外の商材は独占販売契約を締結し契約ブランドとし、自社ブランドと共に自社企画によるプロモーション、販売、顧客リレーションまで一貫した事業を行っております。このため、取扱い商材ジャンルは多岐に亘り、自社ブランド及び契約ブランドについては、ニッチニーズに特化された化粧品、医薬部外品、さらに2024年2月16日付で子会社となった㈱アフラが販売するサロン向けの化粧品等で構成される「コスメ」、家庭用洗剤類で構成される「トイレタリー」、高い機能性を有する衣料で構成される「機能衣料」、2022年4月1日付のM&Aによって子会社となったファミリー・サービス・エイコー㈱において取扱いのある「浄水器・医療機器」、オーラルケア商品、健康美容家電、スイス製ミリタリーウォッチ等他社商品等で構成される「生活雑貨・家電他」に分類しております。

これらジャンルを構成する商品の企画と開発は、『喜びを企画して世の中を面白くする』の経営理念に基づき、当社商品愛用顧客データベースを活用し、消費者が『喜び』を感じられる商品の企画を行っております。生産に関しては、2012年10月に医薬部外品、並びに化粧品製造販売業許可を取得し、国内外の協力工場等へその製造を委託するファブレス方式により生産・品質管理を行っております。

ブランドの認知度向上の施策につきましては、パッケージデザインや店頭販促物の製作からプロモーション企画、各種メディアへのPRまで内製化することで機動性と市場の変化への適応力を確保しております。

販路につきましても、国内においては、様々なジャンルを取扱う大手小売りチェーンストア法人との取引や大手問屋との直接取引により、百貨店、量販店、ドラッグストア等(約32,300店舗)、通信販売会社へ全商品ジャンルの販売を行っております。また、機能衣料ジャンルにつきましては、スポーツ量販店やホームセンターの他、2019年8月に設立し2025年1月に吸収合併したVIVAネットワーク㈱を通じて、全国サッカースクールなどのスポーツ団体への販売を行っておりました。そして、全ての商品ジャンルにおいてECをメインとした直接販売も行っております。

さらに、ファミリー・サービス・エイコー㈱は、全国の生協と直接取引がございます。また、同社は医療機器の製造販売の認可を得ていることから、消防機関等新たな販路へも拡大しつつあります。また、2023年4月に子会社化し2024年8月に吸収合併したフジアンドチェリー㈱は、Amazonにおける短期間でのトップブランド育成ノウハウを活用し、Amazon及び楽天等DtoCをメインにヘルス&ビューティー家電の販売を行っておりました。

海外においては、コスメジャンルを中心に、トイレタリージャンル、機能衣料ジャンルの商品を北米、欧州、アジアを中心に60か国以上の国へ輸出を行っております。この輸出については、商社等を一切介さない現地の代理店との直接貿易であることによって、世界各国現地のニーズを、よりタイムリーかつ直に把握し対応することが可能となっております。なお、機能衣料ジャンルに関しては、子会社として2024年3月25日に設立した米国現地法人のLIBERTA USA INC.において、「FREEZE TECH」の事業展開を積極的に進めております。また、中国市場の開拓を目的として、2010年2月に設立した上海李瑠多貿易有限公司にて日本からの輸出と中国の百貨店等への販売を行っております。

また、当社グループでは、様々な顧客コミュニケーションを行う専門部署を内製化し、顧客データベースを活用した商品情報等の発信、顧客満足度、顧客ロイヤルティ、顧客の継続利用意向を知るための指標であるNPS(ネット・プロモーター・スコア)を活用し、数値化された指標に基づく顧客リレーション活動を実施しております。このため、顧客満足度とリピート率の向上を継続的に図り商品のロングテール化と高いヒット率を実現しております。

 

当社グループは、各種オリジナル商品等の企画販売を行う事業の単一セグメントでありますが、商品ジャンルとして自社ブランドもしくは日本総販売代理店契約を締結した契約ブランドは、以下の通り区分しております。

 

ジャンル区分

内容・特徴

主なブランド
(※は契約ブランド)

コスメ

世界60か国以上に展開する削らない角質ケア商品をメインとしたフットケア関連商品、長時間デオドラントクリーム、口臭予防ハミガキなど、美と健康に関わるニッチニーズに特化した多様な化粧品、医薬部外品等の商品を展開しております。

ベビーフット、

Quick Beauty(QB)、

※デンティス、

つぶぽろん、他

トイレタリー

浴室のカビ取りに特化した高機能洗剤、高機能洗濯槽クリーナー、実用性の高い家庭用洗剤類を展開しております。

カビダッシュ、カビトルネード、さよならダニー、他

機能衣料

猛暑や厳冬など過酷な環境での人々のライフスタイルを補助する様々なテクノロジーを活用した高い機能性を有する衣料を展開しております。

FREEZE TECH、

Heat Master、

ThermOne、他

浄水器・医療機器

安全とおいしさを追求した浄水器、独自のテクノロジーを用いた健康をサポートするための雑貨類や家庭用医療機器を展開しております。

ウォーターワーク、

METASUI、ボディーフィックス・スプリント

生活雑貨・家電他

過酷な環境で真価を発揮するスイス製ミリタリーウォッチ、快適な生活に役立つ雑貨類、専門家と口腔ケアを追求した独自のオーラルケア商品、美容や健康をサポートする家電製品などを展開し、加えて他社仕入商品を展開しております。

※Luminox、靴下、オー

ラルドクター、La Luna、

アンパンマン知育玩具、他社商品、他

 

(注) 1.前連結会計年度に記載しておりました「コスメ(ピーリングフットケア)」及び「コスメ(その他)」は、当連結会計年度より「コスメ」に含まれております。

.前連結会計年度に記載しておりました「Watch」「生活雑貨・オーラルケア」「ヘルス&ビューティー家電」「その他」は、当連結会計年度より「生活雑貨・家電他」に含まれております。

 

主要ブランド紹介

各ジャンルの主要なブランドは以下の通りです。(※は契約ブランドです。)

   コスメ

ブランド名

概要

販路

ベビーフット

「履くだけ簡単、足裏つるり。」

“美しい素足づくりを応援したい”という想いで誕生。
足型のパックを一回履いて、洗い流すだけで、徐々に角質が柔軟化してツルスベ足になる、削らない足の角質ケアアイテム。

国内、海外

デンティス ※

「目覚めてすぐキスできる」

オーラルケアブランドの長時間口臭予防ハミガキ。
口臭の原因をしっかりマスキングし、目覚めの朝もスッキリ!口臭予防をサポートする複数種類の植物エキスにより、口内を潤すことで口臭予防を保ちます。

国内

 

 

   トイレタリー

ブランド名

概要

販路

カビダッシュ

「カビ取り剤最終兵器」

頑固なカビの洗浄から防カビ・抗菌まで、浴室のカビに特化した高機能洗剤。

国内、海外

カビトルネード

「目に見えて効果がわかる」

“竜巻洗浄と発泡パワー”の力で効果が目に見えて実感できる洗濯槽クリーナー。2021年に「(社)日本洗濯機クリーニング協会」の推奨品にも認定。
 

国内、海外

 

 

   機能衣料

ブランド名

概要

販路

FREEZE TECH

「汗と風で驚きの冷感が持続する『氷撃』クーリングウェア」

接触冷感の生地に冷感プリントを施すことで、気化熱・接触・プリントによる3つの冷感効果を発揮。猛暑対策に特化した冷感ウェア・ギアブランド。

国内、海外

Heat Master

「『10秒発熱』驚きの暖かさ」

電熱テクノロジーによるウェアラブルヒーターウェア・ギアを搭載。

国内、海外

 

 

  浄水器・医療機器

ブランド名

概要

販路

ウォーターワーク

「安全とおいしさを追求した浄水器」

お客様の声を徹底的に追求し、安全とおいしさだけでなく、健康と便利さを研究開発し、進化し続ける浄水器ブランド。

国内

 

 

   生活雑貨・家電他

ブランド名

概要

販路

オーラルドクター

「専門家と口腔ケアを追求した独自のオーラルケア商品」

歯科医監修のもと、歯科衛生士、通院患者と研究・検証を重ねた結果実現した、メディカル歯ブラシをはじめとしたオーラルケア全般のブランド。

国内

La Luna

毎日仕事や家事・育児など頑張りすぎる人々に癒しを与え、美容や健康をサポートする家電商品。

国内

 

 

事業の系統図は、次の通りであります。

 


 

(注1)事業年度末日後の2025年1月1日付で、VIVAネットワーク㈱を吸収合併しております。

業績

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況

当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次の通りであります。

なお、商品ジャンルにおいて前連結会計年度に記載しておりました「コスメ(ピーリングフットケア)」及び「コスメ(その他)」は、「コスメ」に含まれております。また、「Watch」「生活雑貨・オーラルケア」「ヘルス&ビューティー家電」「その他」は、「生活雑貨・家電他」に含まれております。

 

① 経営成績の状況
当連結会計年度における我が国の経済は、雇用や所得環境が改善し景気の持ち直しが見られるものの、不安定な国際情勢を背景とする原材料価格の高騰や、円安などによる物価上昇の影響を受け消費者の節約志向は高い水準が続いております。また、中国経済の減速長期化や、2025年1月に発足したアメリカの新政権による政策が経済・金融市場に与える影響など、依然として先行き不透明な状況となっております。

このような環境のなか、当社グループでは『喜びを企画して世の中を面白くする』という経営理念のもと、機動的かつ柔軟に市場の変化に対応し、企画開発やプロモーション、販売、顧客リレーション活動に取り組んでまいりました。

以上の結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高8,635,801千円(前期比21.8%増)、営業利益71,935千円(前期比58.3%減)、経常利益50,970千円(前期比68.4%減)、親会社株主に帰属する当期純損失21,174千円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益111,334千円)となりました。

当社グループは各種オリジナル商品等の企画販売を行う事業の単一セグメントであるため、セグメント情報に代えて商品ジャンル毎に販売状況を記載しております。

 

(コスメ)

“目覚めてすぐキスできる”オーラルケアブランドの「デンティス」は、ブランドアンバサダーにSnow Man・渡辺翔太氏を起用したプロモーション効果により、プロモーション実施期間中の販売実績は前期比約200%増と大きく伸長しました。また、新感覚の暑さ対策ブランドの「クーリスト」は、酷暑の影響やメディア・SNS露出により、大手ドラッグストアを中心に取扱い店舗数が前期から約9,000店舗増加したことにより好調となりました。さらに、大手総合ディスカウントストア『ドン・キホーテ』のOEMブランドの取扱い数が増加した影響などにより、コスメ商品売上高は4,141,735千円(前期比51.9%増)となりました。

 

(トイレタリー)

主力ブランドである竜巻洗浄発泡パワーの洗濯槽クリーナーブランド「カビトルネード」が、一般社団法人日本洗濯機クリーニング協会と連携し企画した、実物の洗濯槽を活用した店頭プロモーションの導入店舗数が想定を下回ったため、トイレタリー商品売上高は1,465,908千円(前期比1.8%減)となりました。

 

 

(機能衣料)

汗と風で驚きの冷感が持続する冷感ウェアブランドの「FREEZE TECH(フリーズテック)」は、2024年5月の「氷撃α(アルファ)」の記者会見をきっかけにブランド認知度が向上したことに加え、ブランドアンバサダーである魔裟斗氏のYouTube施策の影響や、暑さ対策の展示会である『第10回 猛暑対策展』への出展により増加したTV露出の影響等を受け、特にBtoB販路への販売が好調となり、機能衣料商品売上高は549,540千円(前期比10.3%増)となりました。

 

(浄水器・医療機器)

近年、研究・検査業界でも有機フッ素化合物のPFAS分析が活発になりつつあり、世界的な環境問題として注目を集めているなか、水道水に含まれている同物質が当社取扱いの浄水器各シリーズで除去できることが検査機関の調査により証明され販売好調となりました。また、PETボトルの削減・脱プラ社会への貢献等、SDGsを推進するため約2年前より信州大学と共同で開発に取り組んできた公共用ウォーターサーバー「swee(スウィー)」は、2024年9月新設の八ヶ岳道の駅、飯田市の市役所や動物園などへ導入された影響もあり、浄水器・医療機器商品売上高は827,520千円(前期比9.9%増)となりました。

 

生活雑貨・家電他

ヘルス&ビューティー家電ブランドの「La Luna(ラ・ルーナ)」は、スポーツ量販店での取扱い開始により販売数量が増加したものの、計画していた新商品の発売が2025年へ計画変更となり未達となりました。ミリタリーウォッチブランドの「Luminox(ルミノックス)」は、ブランド創設35周年を記念したコレクションが好調に推移しました。新作発表会も年2回開催し、正規販売店との取り組みを強化することで各販売店での売上が伸長したことにより対前期比で増収となり、生活雑貨・家電他売上高は1,874,651千円(前期比2.5%増)となりました。

 

② 財政状態の状況

当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ915,739千円増加し、6,436,622千円となりました。これは主として、売上増加に伴い受取手形及び売掛金が543,408千円増加、冬物商戦に備えた仕入れにより商品及び製品が466,492千円増加したことなどによるものです。

負債は、前連結会計年度末に比べ980,990千円増加し、4,864,563千円となりました。これは主として、新商品の仕入のための新規借り入れなどにより短期借入金が950,000千円増加したことなどによるものです。

純資産は、前連結会計年度末に比べ65,250千円減少し、1,572,058千円となりました。これは主として、剰余金の配当53,559千円により利益剰余金が同額減少、親会社株主に帰属する当期純損失21,174千円の計上により利益剰余金が同額減少したことによるものです。

 

③ キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末に比べ100,926千円増加し、628,891千円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度において営業活動の結果減少した資金は、577,336千円となりました。これは、売上の増加に伴う売上債権の増加、冬物商戦に備えた仕入れによる棚卸資産の増加と仕入債務の減少によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度において投資活動の結果減少した資金は、202,744千円となりました。これは、固定資産の取得や、株式会社アフラを新規に連結したことなどによる支出などによるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度において財務活動の結果増加した資金は、885,841千円となりました。これは、新商品の仕入のための新規借り入れによる収入などによるものです。

 

④ 生産、受注及び販売の実績
(a) 生産実績

当社グループはファブレスメーカーであり、生産を行っておらず、該当事項はありませんので、記載を省略しております。

 

(b) 仕入実績

当連結会計年度における仕入実績は次の通りであります。

なお、当社グループは各種オリジナル商品等の企画販売を行う事業の単一セグメントのためセグメント別の記載は省略しております。

 

商品ジャンル内訳

金額(千円)

前年同期比(%)

コスメ

2,294,017

167.3

トイレタリー

968,386

112.3

機能衣料

402,936

137.2

浄水器・医療機器

51,779

360.5

生活雑貨・家電他

1,845,839

104.3

合計

5,562,959

138.8

 

(注) 1.前連結会計年度に記載しておりました「コスメ(ピーリングフットケア)」及び「コスメ(その他)」は、当連結会計年度より「コスメ」に含まれております。

.前連結会計年度に記載しておりました「Watch」「生活雑貨・オーラルケア」「ヘルス&ビューティー家電」「その他」は、当連結会計年度より「生活雑貨・家電他」に含まれております。

 

(c) 受注実績

一部商品で受注生産を行う他は、大半が見込生産のため記載を省略しております。

 

(d) 販売実績

当連結会計年度における販売実績は次の通りであります。

なお、当社グループは各種オリジナル商品等の企画販売を行う事業の単一セグメントのためセグメント別の記載は省略しております。

 

商品ジャンル内訳

金額(千円)

前年同期比(%)

コスメ

4,141,735

151.9

トイレタリー

1,465,908

98.2

機能衣料

549,540

110.3

浄水器・医療機器

827,520

109.9

生活雑貨・家電他

1,874,651

102.5

リベート等控除額

△223,554

106.0

合計

8,635,801

121.8

 

(注) 1.前連結会計年度に記載しておりました「コスメ(ピーリングフットケア)」及び「コスメ(その他)」は、当連結会計年度より「コスメ」に含まれております。

.前連結会計年度に記載しておりました「Watch」「生活雑貨・オーラルケア」「ヘルス&ビューティー家電」「その他」は、当連結会計年度より「生活雑貨・家電他」に含まれております。

3.各ジャンルの売上高はリベート等控除前の金額を記載しております。

4.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合

 

相手先

前連結会計年度

(自 2023年1月1日

 至 2023年12月31日

当連結会計年度

(自 2024年1月1日

 至 2024年12月31日

販売高

(千円)

割合(%)

販売高

(千円)

割合(%)

㈱井田両国堂

603,527

8.5

1,157,047

13.4

㈱あらた

753,286

10.6

718,914

8.3

 

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。

なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。

 

① 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択、適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としており、これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。

なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」及び「1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載しております。

 

② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況 ① 経営成績の状況」及び「(1)経営成績等の状況 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載している通りであります。

 

③ 資本の財源及び資金の流動性

当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。運転資金需要のうち主なものは、売上原価に係るもののほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。これらの資金については、基本方針に基づき、主に自己資金により充当する予定でありますが、必要に応じて金融機関からの借入を実施する等、負債と資本のバランスに配慮しつつ、必要な資金を調達してまいります。また、内部留保による現預金を確保しつつ、借入金の返済や条件変更等による財務体質の強化を努めることなどにより、有利子負債の依存度を低下させていく予定であります。

 

④ 経営成績に重要な影響を与える要因について

経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載の通りであります。また、今後の経営成績に影響を与える課題につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の通り、事業環境、法的規制等、様々なリスク要因が当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。そのため、当社は常に市場動向に留意しつつ、内部管理体制の強化や、人材の確保と育成等に力を入れ、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散・低減し、適切な対応に努めてまいります。

 

⑤ 経営者の問題意識と今後の方針について

経営者の問題意識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の通りでありますが、今後収益を拡大するためには、既存の事業のさらなる拡大、新たなジャンルの商品の開発、事業規模の拡大に合わせた人材の確保等が必要であると認識しており、これらの課題に対して最善の事業戦略を立案するよう努めてまいります。

 

⑥ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の分析

経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (6)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載の通り、売上高、売上総利益率、経常利益及び売上高経常利益率を重要な経営指標として位置付けております。

前連結会計年度及び当連結会計年度の経営指標は、次の通りであります。当連結会計年度の売上総利益率は38.6%となり、前連結会計年度を下回ることとなりました。売上高経常利益率は0.6%となり、前連結会計年度を下回ることとなりました。

 

 

前連結会計年度

(自 2023年1月1日

至 2023年12月31日

当連結会計年度

(自 2024年1月1日

至 2024年12月31日

金額(千円)

金額

(千円)

前年同期比

売上高

7,087,805

8,635,801

121.8%

売上総利益率

40.3%

38.6%

-

経常利益

161,356

50,970

31.6%

売上高経常利益率

2.3%

0.6%

-

 

 

セグメント情報

(セグメント情報等)
【セグメント情報】

当社グループは各種オリジナル商品等の企画販売を行う事業の単一セグメントであるため、記載を省略しております。

 

【関連情報】

前連結会計年度(自 2023年1月1日 至 2023年12月31日)

1. 製品及びサービスごとの情報

商品ジャンル内訳

外部顧客への売上高(千円)

コスメ

2,726,047

トイレタリー

1,493,398

機能衣料

498,074

浄水器・医療機器

752,731

生活雑貨・家電他

1,828,446

リベート等控除額

△ 210,893

合計

7,087,805

 

(注)1.各ジャンルの売上高はリベート等控除前の金額を記載しております。

2.前連結会計年度に記載しておりました「コスメ(ピーリングフットケア)」「コスメ(その他)」ジャンルは、当連結会計年度より「コスメ」ジャンルに統合いたしました。

3.前連結会計年度に記載しておりました「Watch」「生活雑貨・オーラルケア」「ヘルス&ビューティー家電」「その他」ジャンルは、当連結会計年度より「生活雑貨・家電他」ジャンルに統合いたしました。

 

2. 地域ごとの情報

(1) 売上高

  (単位:千円)

 

日本

米国

その他

合計

外部顧客への売上高

6,296,783

489,315

301,705

7,087,805

 

(注)売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。

 

(2) 有形固定資産

本邦以外に所在している有形固定資産がないため、該当事項はありません。

 

3. 主要な顧客ごとの情報

 (単位:千円)

顧客の氏名又は名称

売上高

関連するセグメント名

㈱あらた

753,286

各種オリジナル商品等の企画販売

 

 

当連結会計年度(自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)

1. 製品及びサービスごとの情報

商品ジャンル内訳

外部顧客への売上高(千円)

コスメ

4,141,735

トイレタリー

1,465,908

機能衣料

549,540

浄水器・医療機器

827,520

生活雑貨・家電他

1,874,651

リベート等控除額

△ 223,554

合計

8,635,801

 

(注)1.各ジャンルの売上高はリベート等控除前の金額を記載しております。

2.前連結会計年度に記載しておりました「コスメ(ピーリングフットケア)」「コスメ(その他)」ジャンルは、当連結会計年度より「コスメ」ジャンルに統合いたしました。

3.前連結会計年度に記載しておりました「Watch」「生活雑貨・オーラルケア」「ヘルス&ビューティー家電」「その他」ジャンルは、当連結会計年度より「生活雑貨・家電他」ジャンルに統合いたしました。

4.当連結会計年度より連結対象となった㈱アフラの売上は、「コスメ」ジャンルに含めております。

 

2. 地域ごとの情報

(1) 売上高

  (単位:千円)

 

日本

米国

その他

合計

外部顧客への売上高

8,023,919

300,746

311,135

8,635,801

 

(注)売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。

 

(2) 有形固定資産

本邦以外に所在している有形固定資産がないため、該当事項はありません。

 

3. 主要な顧客ごとの情報

 (単位:千円)

顧客の氏名又は名称

売上高

関連するセグメント名

㈱井田両国堂

1,157,047

各種オリジナル商品等の企画販売

㈱あらた

718,914

各種オリジナル商品等の企画販売

 

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

前連結会計年度(自 2023年1月1日 至 2023年12月31日)

該当事項はありません。

 

当連結会計年度(自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)

該当事項はありません。

 

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

前連結会計年度(自 2023年1月1日 至 2023年12月31日)

当社グループは各種オリジナル商品等の企画販売を行う事業の単一セグメントであるため、記載を省略しております。

 

当連結会計年度(自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)

当社グループは各種オリジナル商品等の企画販売を行う事業の単一セグメントであるため、記載を省略しております。

 

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

該当事項はありません。