ストーリー・沿革
サマリ
日本特殊陶業は、森村グループに由来するセラミックスとガスセンシング技術を核に、スパークプラグや排ガス用酸素センサで世界の自動車産業を支えてきた企業です。いまは「モビリティ」「半導体」「エネルギー・環境」の3ドメインに注力し、内燃機関部品で築いた技術・顧客基盤を生かして新たな製品群と事業を創り、「技術と発想で社会的課題を解決し“特殊な”企業」として「地球を輝かせる企業」を目指しています。
過去
現在
未来
目指す経営指標
・2030年3月期までにEBITDA2,850億円、営業利益2,100億円(営業利益率21%)
・2030年3月期までに親会社の所有者に帰属する当期利益1,450億円
・2030年3月期までにROIC12%、ROE16%
トップメッセージの要約
多様なボードメンバー
執行と監督の両方を経験
オフサイトミーティング
存在意義そのものを問い直す取締役会
用語解説
日本特殊陶業グループの新しいグループブランド名です。「Night(夜)」と「Terra(地球)」を掛け合わせ、「地球という星を輝かせたい」という思いを込めた名称で、従来の自動車部品メーカーの枠を超えて事業領域を広げていく決意を示しています。
■Niterraウェイ
Niterraグループの理念体系をまとめたCSR・サステナビリティ憲章であり、「技術と発想で地球を輝かせる」という存在意義を社員が判断に迷ったときに立ち戻る“行動指針”として整理したものです。事業戦略だけでなく、人材育成やガバナンスのあり方もこの考え方に沿って設計されています。
■モビリティドメイン
同社が成長領域として位置づける3つの事業ドメインの1つで、自動車や二輪車など「移動」に関わる市場を指します。従来のスパークプラグなど内燃機関部品に加え、電動車や次世代車両の制御・センシング技術など、新しいモビリティ向け製品の開発・展開を含む領域です。
■半導体ドメイン
半導体製造や半導体デバイスを支える材料・部品にフォーカスした事業ドメインです。半導体PKGや窒化ケイ素セラミックスなど、高い耐熱性・信頼性が求められるセラミックス部材を武器に、成長が続く半導体市場で事業を拡大する方針を示しています。
■エネルギー・環境ドメイン
エネルギーの高効率利用や脱炭素に貢献する製品・技術を束ねた事業ドメインで、燃料電池や水素関連技術、分散電源向けシステムなどを含みます。エネルギー供給の安定化とCO₂排出削減という2つの課題に応えることを狙い、次世代エネルギーインフラへの展開を目指しています。
■森村グループ
陶磁器・セラミックスを出自とする企業群からなる企業グループで、日本特殊陶業もその一員です。長年培ってきた材料技術やものづくりの知見をグループ内で共有し、新しいセラミックス材料や環境・エネルギー関連技術の開発を加速させる“連携の枠組み”として位置づけられています。
■NGKスパークプラグ
日本特殊陶業が1937年に製造を開始したスパークプラグのブランド名で、現在も世界的に知られる主力製品です。エンジン内で火花を飛ばし燃料に着火させる部品であり、同社は高い点火性能と耐久性を持つセラミックス絶縁体の技術でグローバルシェアを築いてきました。
■NG点火栓
1930年に日本碍子が発売した、国産初のスパークプラグの名称です。国産自動車の普及に向けて、輸入品に頼らず国内で高性能な点火部品を供給する目的で開発され、その流れを受けて日本特殊陶業の創立と「NGKスパークプラグ」の量産へとつながりました。
■スパークプラグ
ガソリンエンジンのシリンダー内部で火花を飛ばし、空気と燃料の混合気に着火させる部品です。中心電極など金属部分と、高電圧をしっかり絶縁するセラミックス絶縁体から構成され、燃費や加速性能、排ガス特性に直結するため、自動車メーカーにとって重要なエンジン部品の1つとなっています。
■グロープラグ
ディーゼルエンジンに搭載される“予熱用”のプラグで、シリンダー内の空気をあらかじめ温め、着火性を高める役割を持つ部品です。寒冷時の始動性や排出ガスの改善に直結することから、同社は高温に耐えるセラミックス技術を生かし、高性能なグロープラグを供給しています。
■自動車用酸素センサ
自動車の排気ガス中に含まれる酸素濃度を測定するセンサで、エンジン制御ユニットが空燃比(空気と燃料の割合)を適正に保つために使います。セラミックス材料でできた素子が酸素濃度に応じて電圧を発生させ、その信号をもとに燃料噴射量を細かく調整し、排ガス浄化と燃費向上を両立させます。
■NOxセンサ
排気ガス中の窒素酸化物(NOx)の濃度を測定するセンサで、ディーゼル車などの排ガス後処理装置と組み合わせて使用されます。NOxの量をリアルタイムに把握することで、尿素SCRシステムなどの制御を最適化し、厳しくなる環境規制に対応するためのキーデバイスとして位置づけられています。
■半導体PKG
半導体チップを保護し、基板との電気的な接続を担う「半導体パッケージ(Package)」を指します。Niterraグループは、セラミックス材料と高精度加工技術を生かし、発熱が大きく高信頼性が求められる用途向けに、放熱性や耐久性に優れた半導体PKGを提供しています。
■窒化ケイ素セラミックス
窒化ケイ素を主成分とするセラミックス材料で、高強度・高靱性・耐熱性に優れるのが特徴です。Niterraは、この材料を用いたベアリングボールや半導体関連部材などを開発しており、EVや産業機器など、高速回転や高温環境でも安定して使える部品として需要を取り込もうとしています。
■SPE事業
同社グループの成長領域の一つとして位置づけられた半導体関連の事業セグメントで、セラミックス素材技術を生かした高性能部材を提供する事業です。半導体の微細化・高出力化で求められる厳しい要求性能に対応し、旺盛な半導体需要を確実に取り込む“成長エンジン”として位置づけられています。
■コンポーネント・ソリューション事業
自動車以外の幅広い産業分野に向けて、セラミックス部品(コンポーネント)とその組み合わせによるソリューションを提供する事業セグメントです。半導体、医療機器、産業機械、エネルギー関連など、多様な市場で使われる高機能部品群を束ね、新たな収益の柱として伸ばしていく位置づけになっています。
■SOCシステム
水素製造と発電の両方が可能な小型の「Solid Oxide Cell(固体酸化物セル)」システムを指します。高温で作動するセラミックスセルを用いることで、高効率な発電と水素製造を1つの装置で行えるのが特徴で、将来の分散電源インフラの一つとして、次世代エネルギーのあり方を探る取り組みに位置づけられています。
■Niterra Materials
Niterraグループに加わった材料開発会社で、窒化ケイ素セラミックスなどEV関連製品の材料技術に強みを持つ企業です。EVのモーター用軸受け用ボールなどで需要が増える領域に向けて、グループのセラミックス技術と組み合わせながら、新しい材料・製品の開発拠点として期待されています。
沿革
2 【沿革】
関係会社
4 【関係会社の状況】
(注) 1 「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しています。
2 2026年4月1日付で、㈱南勢セラミックは㈱Niterraアドバンスドセラミックへ社名を変更しました。
3 特定子会社に該当する子会社は次のとおりです。
Niterra米国ホールディング㈱、Niterra North America㈱、Wells Vehicle Electronics Holdings Corp.、CAIRE Inc.、Niterra EMEA㈲、Niterraアジア㈱、㈱日特スパークテックWKS
4 議決権に対する所有割合の( )内は間接所有割合であり、内数です。なお、Niterra North America㈱の議決権に対する所有割合100%は、Niterra米国ホールディング㈱を通じて間接所有しているものであり、Wells Vehicle Electronics, L.P.の議決権に対する所有割合100%は、Wells Vehicle Electronics Holdings Corp.を通じて間接所有しているものであり、㈱Niterraアドバンスドセラミックの議決権に対する所有割合100%は、㈱NTKセラテックを通じて間接所有しているものです。また、Niterraフィリピン㈱及びNiterraベトナム㈲の議決権に対する所有割合100%は、Niterraタイ㈱を通じて間接所有しているものです。また、Niterraインドネシア㈱の議決権に対する所有割合0%は、Niterra IBC アジア㈱を通じて間接所有しているものです。
5 Niterra North America㈱、Niterra EMEA㈲については、売上収益(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上収益に占める割合が10%を超えており、主要な損益情報等は次のとおりです。