事業内容
セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
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売上
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利益
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利益率
最新年度
単一セグメントの企業の場合は、連結(あるいは単体)の売上と営業利益を反映しています
| セグメント名 | 売上 (百万円) |
売上構成比率 (%) |
利益 (百万円) |
利益構成比率 (%) |
利益率 (%) |
|---|---|---|---|---|---|
| (単一セグメント) | 25,960 | 100.0 | 6,915 | 100.0 | 26.6 |
3 【事業の内容】
当社は、企業理念「日本に新しい洗車文化を」のもと、企業ビジョン「日本人独特の高い美的感覚に訴える高品質な洗車やカーコーティングなど、車の美的事業を日本国中に広げ、日本国中の車をより美しくする事でお客様に喜びを提供し、みんなと共に喜ぶ。車の美的事業に係る日本国中の店舗を、誇りを持って従事できる喜びの職場にし、日本独特の洗車文化を作り上げる。」を掲げております。
かつては車を頻繁に買い換え、新車に乗っていることがステータスでしたが、今では、たとえ年数が経った車でも、それを大切にキレイに乗り続けていることが一つのライフスタイルの表現になってきております。加えて世界規模で発生したパンデミックを経験し、「車を清潔にキレイに長く乗ろう」という風潮がさらに強くなっております。
そんな車文化の価値観の変化の中で、かつてカーコーティングとは「新車を買った時に施工するもの」という性格が強かったのですが、今では、ある程度の年月を乗ってからもカーコーティングを施工して「大切な愛車を、キレイに長く乗る」ニーズが高まっております。つまり、カーコーティングは、新車販売時=カーディーラーだけの商品から、アフターマーケットとして「専門店」「ガソリンスタンド」「カーショップ」等での施工も当たり前の商品になってきております。
そのような中、当社は全国のガソリンスタンドを中心としたカーアフターマーケットに、キーパーコーティング
(注1)のためのケミカルをはじめ、道具、機械類の開発・製造委託、販売を行うキーパー製品等関連事業により、キーパーコーティング施工技術を各種の研修会を通じて普及してまいりました。また近年では、KeePerの認知度が上がってきた事や、KeePerが圧倒的に効くカーコーティングとして消費者から支持されている事で、新車マーケットでも注目をされており、カーメーカーやカーディーラーなどにも新車時のコーティングとして導入が急ピッチで進んでおります。
また、直営店として一般の消費者にキーパーコーティング等のサービスを直接提供する「カーコーティングと洗車の専門店」のKeePer LABOを運営しております。
これらの活動によって、新車マーケットやカーアフターマーケットでキーパーコーティングの施工技術を上げ、技術力の向上=カーコーティングの高品質化を果たして、消費者に安心してキーパーコーティングを受けていただける土壌を作っております。また同時に、全国へのテレビCMやYouTube、そして日本最高峰のカーレースへのスポンサード等の宣伝活動が、キーパーのブランディングに寄与しております。
当社事業の最大の特長は、お客様が驚くほどの「キレイ」を、プロの技術を持ったスタッフがキーパーブランドケミカルを使ってお客様の車に実現すると、顧客満足(CS)と従業員満足(ES)が同時に実現されることです。
「キチンとお車をキレイにして、それを見たお客様が大喜びをすると(CS)、すごく嬉しい(ES)」といった構造です。この好循環の源泉は、お客様が驚くほどのキレイを実現する材料のキーパーブランドケミカルと、それぞれのスタッフの高い施工技術の維持と誇りであり、これが当社の最大の特長であります。
(注1)キーパーコーティングとは
キーパー製品とキーパーの施工技術に基づいたカーコーティングの総称です。塗装を磨き削ることなく塗装本来の艶を引き出し、紫外線、酸性雨、走行中の摩擦などの外的な攻撃から塗装を守り続けることを目的としています。
(1)キーパー製品等関連事業
当社認定のコーティング技術一級資格者が在籍の技術認定店「キーパープロショップ」等のキーパー施工店
(注2)向けと、車を販売する新車カーディーラーや中古車販売会社などのキーパー施工店向けに、自社開発のカーコーティング用ケミカル製品をはじめとしたプロユース向けの道具や機械類の開発・製造委託、販売を行っております。
カーアフターマーケットの中心であり一般消費者の来店頻度が最も高い店舗であるガソリンスタンドでは、キーパーコーティングの技術を習得し、店頭でのカーコーティングの販売に力を入れており、カーコーティングの市場を自らの店舗で実現しようとしています。同業界においては、地球温暖化対策=低燃費車の普及等でガソリンなどの燃料油販売数量が漸減しつつあり、移動距離が大幅に減り、更にその傾向が強くなってきております。
そのような厳しい業界環境の中で「自動車を美しくする事業」は、電気自動車時代が到来しても自動車がある限り存在し続ける事業であろうと考えられ、来店頻度の高いガソリンスタンドがその需要を引き受けるもっとも有力かつ便利なチャンネルと考えられます。当社は石油元売り大手企業及びその関連会社等に「キーパープロショップ」として正式に採用いただいております。
また同時に当社は「キーパープロショップ」の認定及びケミカル製品等の開発・製造委託、販売に留まらず、キーパーコーティング施工店向けに、カーコーティングの知識及び施工技術の習得のためのサポート事業に注力をしております。年間延べ5万人以上の研修生を迎えている通常の技術研修に加え、当社トレーニングセンターでの研修を受けた後に、ある程度の経験を積んでいただいた上で、当社インストラクターがキーパー施工店に出向いて行う「上達会」など実践的かつ効果的な研修として高い評価をいただいております。
2007年に1号店がスタートしたコーティング技術一級資格者が在籍の技術認定店「キーパープロショップ」は、2026年6月期末には6,543店舗にまで増加しました。それぞれの店舗においての技術レベルの向上と共にサービス商品の品質が向上して、リピートのお客様が増加しております。
そして、カーメーカーやカーディーラーなどの新車への施工が中心である自動車業界においても、新車に施工しても、新車以上にキレイになる事と、リピート率の高いKeePerが注目をされております。
特に、KeePer初の”新車用”コーティングとして販売した、高価格帯である「EXキーパー」(注3)が圧倒的な商品力で、一度体感すれば、その効果を感じる事が出来、KeePerの導入が堅調に進んでおります。
複数のカーメーカーから「新車」や「既販車」へのコーティングとして当社ケミカル製品を純正品として採用いただいております。
車以外へのコーティングも注目され始めており、スマートフォン用のコーティングとして携帯販売店舗にて販売を開始し、ツルツルになり傷が付きづらく好評です。その先はメガネ業界にも広がりを見せていて、今後は更に販路の拡大と共に、車以外へのサービスとしても、KeePerコーティングを広げる活動を継続してまいります。
(注2)キーパー施工店とキーパープロショップとは
キーパーの理論と、当社技術開発部で開発されたキーパー施工技術の技術研修を、全国22箇所のトレーニングセンターで受講し、KeePerブランドの製品でキーパーコーティング等のサービス商品を施工し、販売できる店舗を「キーパー施工店」と言います。また、その中でも当社が独自に設定した技術レベル「キーパーコーティング技術一級資格」の検定に合格した認定者が在籍していて、その環境と設備がキーパーコーティングの施工に適していると判定された店舗が「キーパープロショップ」として認定され登録される「サービスブランド」です。
(注3)EXキーパーとは(キーパーコーティングの新車用の代表的な商品)
KeePerは、Wダイヤモンドキーパーを最高峰のカーコーティングとして役割を担ってきました。ところが、SONAX(ドイツ) のマンフレッド・ピッチ博士が彼のチームと共に不思議な分子構造を持つ被膜を作り出しました。これをKeePerの技術チームが実用性を持たせるべく二年がかりで開発して完成。元々の車の塗装が持っている美しさを引き立てるだけでなく、その塗装本来の美しさに加え、被膜自体が存在感を持った明らかに新たな類の美しさを創り出し、車の存在に加えているのです。これを、KeePerではあえて「EXCESS BEAUTY=過剰なまでの美しさ」と表現。
「3年間耐久(ノーメンテナンス)」あるいは「6年耐久(2年又は1年)に1回のメンテナンス」のボディガラスコーティングです。
(2)キーパーLABO運営事業
一般のカー・ユーザー向けに自動車のコーティングを中心とした「車の美装を提供する店舗」をコンセプトとしてKeePer LABO店舗を運営しております。
KeePer LABOでは高い施工技術や知識を兼ね備えたスタッフが、当社開発の専用ケミカルで「キーパーコーティング」の施工を行っております。その他、仕上げに純水を使用した高品質な手洗い洗車、車内清掃等も行っております。
なお、当社においてKeePer LABO店舗は、直接一般のカー・ユーザーと接することにより、嗜好動向についての情報を収集することで、製品開発のための情報提供や店舗販売の仕組みを構築する役割もあります。
キーパーLABO運営事業は、2026年6月期末には全体で直営150店舗の体制となりました。
事業系統図によって示すと、次のとおりであります。
業績状況
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(業績等の概要)
当事業年度(2025年7月1日から2026年6月30日)における我が国の経済は、雇用・所得環境に緩やかな改善の動きが見られたものの、エネルギー価格や食料品を中心とした物価上昇の長期化により、実質賃金の伸び悩みが続き、個人消費は依然として慎重な状況で推移しました。また、中東情勢の緊張の高まりによる原油価格の高止まりなど、エネルギーコストの上昇が企業活動および家計に影響を及ぼすなど、先行き不透明な状況が続きました。
このような環境の中、当社ではユーザーに提供するKeePerコーティングの品質の維持・向上を、これまで以上に実現していくことが、当面の業績向上のみならず、将来の発展を見据えたKeePerブランドの確立において最も重要であると考えております。
2026年6月期 実績
当事業年度(2025年7月1日から2026年6月30日)におきましては、売上高 259億59百万円(前年同期比12.4%増加)、営業利益69億14百万円(同2.6%減少)、経常利益69億30百万円(同2.8%減少)と増収減益となりました。
ただし、当事業年度は株式会社ソフト99コーポレーションの投資有価証券売却による特別利益が67億62百万円(他、29百万円)計上されているため、当該利益を元手とした成長投資(10億93百万円)を実行しており、その成長投資費用がなかった場合の営業利益は80億7百万円(同12.8%増)、経常利益は80億24百万円(同12.5%増)となります。
事業分野別の状況は次のとおりです。
<キーパーLABO運営事業>
キーパーLABO運営事業の売上は140億28百万円(前年同期比10.5%増加)、営業利益は21億70百万円(同20.2%減少)となりました。
年度の最終となる第4四半期は、5月以降に市場環境に改善の動きがみられました。厳しい円安の局面下で昨年来続いていた国内の自動車メーカーが国内への新車の供給を絞って、海外への輸出に回している傾向が解消され、また自動車税制改定に伴う「環境性能割」が廃止されたことで、ゴールデンウィーク前に新車の納車が急増しました。また、全国的に降雨量も少なく、花粉・黄砂による汚れがまとわりついた車の洗車の需要が非常に高まったことに加え、6月からのサービス価格の改訂前にコーティングの再施工やメンテナンスの時期を前倒しで実施されたお客様も多かったことから、前年同月150%に迫る実績となり、全店で活況となりました。
なお、6月からのサービス価格の値上げについては、5月中にご予約いただければ値上げ前の価格で施工させていただく旨のご案内がお客様に行き届き、6月に入ってからの予約も多くいただきました。6月は台風の上陸など天候不順の影響を大きく受けたものの、2026年6月期の最終四半期を堅調に締めくくることができました。
2026年6月期を四半期ごとに振り返ると、第1四半期は今と同じ猛暑の夏からスタートしました。暑さ対策に約1億28百万円を投じ、残念ながら1名の体調不良者は発生してしまいましたが、全体としては対策の効果がしっかりと表れ、異例の猛暑下を乗り切ることができたものと考えております。
第2四半期は、年末前に『ダイヤⅡキーパー』の提供を開始しました。ダイヤⅡキーパーは施工されたお客様の満足度が高く、その評価がSNSなどを通じて広がることで、お客様がお客様を呼ぶKeePerの新たな主力商品として成長しております。
第3四半期は前述の通り、国内での新車不足に加えて、中東情勢の緊迫化もあり、事業環境が不透明な状況で推移しましたが、その間、モビリティベース化の一環として、『ウィンドゥの遮熱フィルム』、『中古車フリマ:カババ』、『ウィンドゥリペア』、『ペイントリペア』の取組みを開始しました。この先も中部エリアでの『タイヤ・ホイールの販売事業』、全店での『タイヤのエアーチェック』、『ウォッシャー液として純水の無料補充』など、お客様の利便性や満足度向上につながるサービスをLABOに付加してまいります。
そして、2026年6月期の最大のトピックスは、キーパーLABOの新規出店数は全28店でしたが、内訳で直営が13店に対して、FCが15店と、初めてFCの出店数が直営の出店数を上回ったこととなります。この傾向と勢いは、来期以降さらに加速するものと見込んでおります。
(各KeePerコーティングの施工台数状況)
2025年7月~2026年6月までの1年間において、高付加価値のEXキーパー/TREXキーパーの施工台数は、15,757台(前年比3.8%増加)と国内での新車の供給不足の中、堅調に伸びています。新たにダイヤⅡキーパーが軸となったダイヤモンドキーパーシリーズの施工台数は、65,416台 (同12.4%増加)と最も高い伸び率を示しております。1年に1回の施工を繰り返すことで人気のあるフレッシュキーパー/クリスタルキーパーは、104,759台 (同4.7%増加)となりました。また、各KeePerコーティングメンテナンスの施工台数は前年比7.2%増加となり、車齢が年々上昇し続けていることもあり、今乗っている車をキレイに長く乗りたいという需要が引き続き高まっております。
その結果、2026年6月期における総来店台数は906,083台(前年比12.5%増加)となり、多くのお客様にサービスを提供することができました。平均単価は、ご来店いただいたお客様を可能な限りお断りすることなく受け入れる運営を推進した結果、単価の低い洗車サービスの構成比が上昇したことから、16,863円(同0.5%減少)となりました。
(新店の開発状況)
以上、2026年6月期は直営13店舗、FC15店舗、合計28店舗の新規出店(エリア初出店は4店舗:盛岡店(岩手県)、周南店(山口県)、岩出店(和歌山県)、甲府店(山梨県))があり、キーパーLABOは184店舗体制となりました。
※LABOがない県は、徳島県、高知県、鳥取県、島根県、佐賀県、大分県、宮崎県、沖縄県となっております。
<キーパー製品等関連事業>
キーパー製品等関連事業の売上高は119億31百万円(前年同期比14.7%増加)、セグメント利益は47億44百万円(同8.2%増加)と増収増益になりました。
アフターマーケット
ガソリンスタンドを中心としたアフターマーケットは、前年同期比8.5%増加となりました。期首である2025年7月以降は、災害級の猛暑による来店客数の減少や、軽油価格カルテル問題などの影響を受け、厳しい市場環境が続きました。しかし、2025年11月に発売した新商品「ダイヤⅡキーパー」の投入を契機として市場環境は改善し、キーパープロショップ店舗ではダイヤⅡキーパーの需要が大きく拡大しました。その後もダイヤⅡキーパーは順調に定着し、品質をご評価いただいたお客様による口コミの広がりに加え、品質を実感した技術者による積極的な提案によって施工台数は増加基調で推移しております。
新車マーケット
新車ディーラーを中心とした新車マーケットは、前年同期比29.4%増となり、売上構成比は前期の30.3%から34.2%へ拡大しました。
EXキーパーを純正採用しているスバル、ボルボ、メルセデス・ベンツを中心に施工台数が大きく伸長しております。
「新車でも施工後の違いが実感できる」「納車後も美しい状態が長く続く」といった施工後の仕上がりや美観の持続性に対する評価がディーラー内でも広がり、営業スタッフによる提案活動も活発化しております。
また、2026年4月の自動車税制改定に伴う環境性能割の廃止を見据え、2~3月納車予定車両の一部が4月以降へ変更される動きが見られ、一時的に新車納車台数が減少しました。しかし、5月以降は納車が本格化し、5、6月と期末前の売上を大きく押し上げました。
さらなる市場拡大を目的として、2026年2月より新車ディーラー専売商品「LXキーパー」の販売を開始しました。Mサイズ(プリウスクラス)で約10万円の価格帯とし、新車購入時に選択されやすい商品として展開しております。今後は、新車マーケットにおける主力商品の一つとして成長を見込んでおります。
車以外のサービス
売上高は前年同期比16.9%増となりました。上期は、販売体制の構築に時間を要したことから、店頭での販売数量が伸び悩み、前年を下回る実績となりました。しかし、2026年1月以降に体制を大きく見直し、立て直しを図りました。その結果、現場との連携や法人顧客との直接的な取引が進展し、実績においても前年を上回る水準まで回復しました。
ホテル向け「お風呂のコーティングサービス」の導入拡大に加え、メガネ専用KeePerコーティング「Glasses KeePer(グラッシーズキーパー)」が順調に販売を拡大しております。
海外展開
海外売上高は前年同期比40.4%減となりました。これは海外向け製品の出荷時期が翌期へずれ込んだことが主な要因であり、現地店舗の販売実績は前年同期比約10%増と堅調に推移しております。
一方で、海外事業全体の規模は依然として小さく、今後の成長に向けては国内同様にKeePer LABO店舗網の拡大が重要な課題であると認識しております。
以上の結果、キーパー製品等関連事業の売上高は119億31百万円(前年同期比14.7%増)、セグメント利益は47億44百万円(同8.2%増)となりました。
売上高が14.7%増加した一方で、セグメント利益の伸び率が8.2%増にとどまった主な要因は、2025年11月に発売した「ダイヤⅡキーパー」の認知拡大を目的としたテレビCMなど、将来の成長に向けた積極的な広告宣伝投資を実施したことによるものです。
(キャッシュ・フローの状況)
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は前事業年度末に比べ101億4百万円増加し142億77百万円(前事業年度末比242.2%増加)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は43億92百万円(前事業年度比14億62百万円減少)となりました。非資金項目の主な内訳は税引前当期純利益137億11百万円、減価償却費7億18百万円であり、支出の主な内訳は法人税等の支払額26億42百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は89億46百万円(前事業年度比157億42百万円増加)となりました。収入の主な内訳は、投資有価証券の売却による収入110億63百万円、支出の主な内訳は有形固定資産の取得による支出16億82百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は32億35百万円(前事業年度比32億8百万円増加)となりました。支出の主な内訳は配当金の支払額27億29百万円であります。
(生産、受注及び販売の状況)
(1) 生産実績
該当事項はありません。
(2) 仕入実績
当事業年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1.金額は、仕入価格によっております。
(3) 販売実績
当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
(財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析)
文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。
(1)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。
(2)財政状態の分析
(流動資産)
当事業年度末における流動資産の残高は186億60百万円(前事業年度末比141.2%増加)となり、109億25百万円増加しました。これは主に現金及び預金が101億4百万円増加したこと等によるものです。
(固定資産)
当事業年度末における固定資産の残高は148億60百万円(前事業年度末比13.1%減少)となり、22億31百万円減少しました。これは主に投資有価証券が42億96百万円減少したこと等によるものです。
(流動負債)
当事業年度末における流動負債の残高は56億61百万円(前事業年度末比31.5%増加)となり、13億57百万円増加しました。これは主に、未払法人税等が13億84百万円増加したこと等によるものです。
(固定負債)
当事業年度末における固定負債の残高は27億69百万円(前事業年度末比11.6%増加)となり、2億88百万円増加しました。これは主に長期借入金が4億74百万円減少、資産除去債務が6億19百万円増加したこと等によるものです。
(純資産)
当事業年度末における純資産の残高は250億90百万円(前事業年度末比39.1%増加)となり、70億48百万円増加しました。これは主に利益剰余金が当期純利益により98億30百万円増加した一方で、配当により27億29百万円減少したこと等によるものです。
(3)経営成績の分析
(売上高)
当事業年度の売上高は259億59百万円(前事業年度比12.4%増加)となりました。
(売上総利益)
当事業年度の売上総利益は125億73百万円(前事業年度比4.1%増加)となりました。
(営業利益)
当事業年度の営業利益は69億14百万円(前事業年度比2.6%減少)となりました。
(経常利益)
当事業年度の経常利益は営業外収益1億6百万円と営業外費用90百万円を計上した結果、69億30百万円(前事業年度比2.8%減少)となりました。
(税引前当期純利益)
当事業年度の税引前当期純利益は137億11百万円(前事業年度比92.2%増加)となりました。
(当期純利益)
当事業年度の当期純利益は法人税等38億80百万円を計上したことにより、98億30百万円(前事業年度比101.1%増加)となりました。
(4)経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。
(5)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
① キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容
キャッシュ・フローの分析は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 業績等の概要 キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
② 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社は、運転資金及び設備資金につきましては、自己資金または金融機関からの借入により資金調達することとしております。
なお、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は142億77百万円、1年内返済予定の長期借入金の残高は4億74百万円、長期借入金の残高は4億68百万円となっております。
(6)経営者の問題意識と今後の方針について
① KeePerの品質維持とブランディングについて
「サービス商品」であるKeePer商品は、工場やセントラルキッチンなどで画一的に造られる「製品」ではなく、KeePer LABO及びキーパープロショップなどの店頭で、一つ一つ造り上げられる「サービス商品」なので、その品質維持に難しいものがあります。
しかし、それをKeePerは、材料ケミカルの高い性能と、それを店頭での施工技術力の維持のために、全国22か所のトレーニングセンターを設置し約90名のインストラクターが活動しております。それにも増して、全国のキーパープロショップの皆さんの高品質に対する意識の高さが、施工されたキーパーコーティングの、サービス商品としての高品質の向上と維持を実現しています。その品質の高さは定評があり、キーパーコーティングを施工されたお客様はリピート率約85%という高い率で支持され、その積み重ねと、認知度アップでの新規顧客の獲得と相まってKeePerのガラス系コーティングは市場を拡大しています。
また、この高い品質が競合商品との決定的に差別化された競争力になっており、これをいかに維持していくかが今後の事業の拡大に大きな影響を与えます。その為に、「技術研修」、「キーパー技術コンテスト」や「上達会」が、キーパープロショップや施工店さんたちへの当社の主な活動となっており、キーパーLABO運営事業においては、より一層高い品質を維持することが専門店としての生命線として維持向上に努めています。
KeePer LABOは2026年6月30日時点で184店舗(直営150店舗)、キーパープロショップが6,543店舗と非常に多くの店舗であり、それぞれの店舗の責任において施工がされていて、そのすべての商品品質を均一に高く維持することは極めて困難でありますが、逆に、これを実現することが競合商品との差別化、決定的な競争力であり、KeePerのブランディングそのものです。もちろん、KeePerのブランディングは、全国へのテレビCMやYouTube、Webサイトで広く一般に認知を広げるなどマーケティングを通じても作り上げられております。これは2027年度以降も継続して行きたいと思っています。
② 新車マーケットでのKeePerコーティングの拡大について
カーメーカーやカーディーラーなどの新車マーケットである自動車業界においてもKeePerの拡大をすべく積極的に営業活動がされております。方策としては、KeePer初の”新車用”コーティングとして発売した、「EXキーパー」を中心に導入を推し進めております。その活動は、各メーカーへの純正採用として、まず初めて2020年10月より『SUBARU WダイヤモンドKeePer』が発売され、着実に販売シェアが広がってきております。2021年9月1日からは、トヨタグループの自動車部品専門の卸売会社である、トヨタモビリティパーツ株式会社より、KeePerボディーコートが発売されました。2023年3月31日からは、株式会社ホンダアクセスより、「EXキーパー」「ECOダイヤモンドキーパー」が純正品として発売開始されました。2026年度は、ボルボ、メルセデス・ベンツへの納入が始まりました。新車から既販車まで一貫してKeePerのサービスを提供し、日本国中の車をより美しくし、お客様に喜びを提供していきます。
③ キーパープロショップ登録店舗数の増加と1店舗当たりの施工台数の増加について
キーパー製品等関連事業の主力であるキーパープロショップは主にガソリンスタンドです。ガソリンスタンドは石油製品(燃料)が徐々に販売減少していく中でそのインフラを活かし、燃料以外で収益を上げる必要があり、どこの石油元売りもこぞってカーコーティングの施工販売に力を入れております。ガソリンスタンド自体の店舗数は減少の一途ではありますが、いまだに27,000店舗以上あり、その中でキーパープロショップは2026年6月30日時点で、約24%の6,543店舗であります。
キーパープロショップは、入会金ゼロ、会費無料であり、獲得のための営業活動も全くしておりませんが、実際に売上実績が上がる功績で自然に増えてきたものなので、ガソリン業界だけではなく、カーディーラーやカーショップなどへも拡大していくと予想しております。
④ KeePer LABO既存店の売上向上と新規出店のペースアップについて
キーパーLABO運営事業については、「愛車をキレイに、長く乗ろう」というマインドが高い状態が続き、新しい次元に入った実績が続きながら、KeePerコーティングがYouTubeなどのSNS上での高い評価を見て、高額商品の需要が高くなって、KeePerコーティングの人気は上昇し続けております。
その上で、KeePer LABOは新規の顧客獲得と来店客増加が、一般的な販売促進策での「集客」によって行われるので
はなく、洗車やキーパーコーティングなどの作業を受けたお客様のご満足が、口コミで広がって行くスタイルであり、つまり「集客」ではなく「増客」によって、非常にリピート客率の高いサービス業としての店舗が出来上がります。しかし、このスタイルによる成長は、比較的時間がかかり、特に人口密度が低く、KeePer LABOの認知が低い地方では採算点を越すのに2年以上かかる事もあり、特に最初の一年間は来店客数が少なく店舗が閑散として新規客が入りにくく、リピート客の蓄積が進まない状態が続き不採算を免れません。それが、ある程度(多くは1年間)の期間を過ぎて、店舗に徐々に賑わいが出ると、リピート客の蓄積も加速してやがて採算店になります。これを「二年目のジャンプ」と称しています。とはいえ最初の1年間の不採算期間は問題でした。
この問題を解消する為に、新店が出来るその地域の既存店全てに「〇〇店が新規オープン。○○地域が〇〇店舗体制になり、便利になります。」との大ポスターを貼り出し、既存店に来ていた新店に近い地域にお住まいのお客様に積極的に案内をします。すると新店舗には新規オープン初月から既存店のリピート客が来店されて、ある程度の賑わいとなり、1年目の問題の解消になって、新店オープンのペースを上げていく事が可能になります。
その反面、既存店から新規店に積極的に一部のお客様を誘導する事によって、一時的に近隣の既存店は5%~15%程度の客数が減ることになりますが、このことによって、予約枠に空きが出来、さらに、客単価アップの時間的余裕も出来ます。そして来店客数そのものも店舗運営がキチンと出来ていれば、必ず1年足らずで復活して、その店舗のキャパシティ一杯の状態に戻ります。
この方法を積極的に取り始めてから、新店舗の数が増えれば増えるほどマイナス効果が出て、KeePer LABO店舗全店での売上前年比は増えても、既存店のみでの売上前年比はマイナスになる影響が宿命的に出るようになりました。しかし、この施策によって新店数のペースアップによる採算性への悪影響を最低限に収める事が出来ています。
KeePer LABO新店用の物件は、従来通り計画通りの出店を達成するための十分な候補数を確保しております。
今後も出店ペースを落とすことのないよう常に物件候補地の検討を継続しKeePerの認知度向上に努めてまいります。
⑤ KeePer LABOとキーパープロショップの共存共栄について
初回施工はKeePer LABOで施工したお客様も、2回目以降の施工は近くて便利なキーパープロショップで施工される方がおよそ50%もいて、KeePer LABOが、周辺のキーパープロショップの活性化に役立っています。逆に、全国のキーパープロショップにKeePerの看板が上げられ、店頭ではパンフレットなどでの営業が行われることで、KeePerブランドの認知度がアップし、KeePer LABOの集客や運営に大きなプラスの力になっています。つまり、KeePer LABOとキーパープロショップの存在は相乗効果を持っており、このシナジー効果を持っていることもKeePerの大きな強みとなっております。
⑥ 新規出店に伴う人員の採用と、資金計画について
KeePer LABOの新規出店に伴う人員は、大学卒、高校卒とも、来春の新卒採用が前年を上回るペースで順調に推移しているため、中途採用も含めて十分な採用人数を得られるものと考えております。
企業理念にあるように、お客様の満足(CS)を高い技術で実現すると同時に、お客様の「ありがとう」の言葉で、従業員のやりがいと満足(ES)を生み出していくことが定着率の高さに結びつくと考えており、この理念の下で採用数の増加と相まって社員全体の増強が実現しております。今後も更なる店舗数拡大と品質の維持向上を図るため積極的な採用活動と従業員教育を進めてまいります。
新店の構築のためのコストは上昇しておりますが、新規開店から採算ベースに乗るようになってきており営業キャッシュ・フローでのプラス要因と、現在の現預金をもとに考えると、今後毎年30店舗余りの開店資金は安定的に調達をすることができると考えております。