事業内容
セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
-
売上
-
利益
-
利益率
最新年度
セグメント名 | 売上 (百万円) |
売上構成比率 (%) |
利益 (百万円) |
利益構成比率 (%) |
利益率 (%) |
---|---|---|---|---|---|
介護事業 | 39,063 | 87.4 | 4,802 | 98.7 | 12.3 |
不動産事業 | 5,607 | 12.6 | 65 | 1.3 | 1.2 |
事業内容
3【事業の内容】
当社グループは、当社及び連結子会社4社で構成されており、有料老人ホームにおいて介護保険法に基づく要支援・要介護認定を受けた高齢者に対して、同法の適用を受ける介護サービスを提供することを主たる業務としております。
当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げる報告セグメントの区分と同一であります。
区分 |
主要な事業内容 |
主要な会社名 |
介護事業 |
介護付有料老人ホーム及び住宅型有料老人ホームの運営 |
株式会社チャーム・ケア・コーポレーション、株式会社ライク、CMケア株式会社 |
不動産事業 |
主にヘルスケア物件を対象とした不動産開発事業及びその他の不動産事業 |
株式会社チャーム・ケア・コーポレーション |
その他事業 |
人材派遣事業、人材紹介事業、訪問看護事業、入居者紹介事業 |
株式会社グッドパートナーズ、チャームシニアリビング株式会社 |
[事業系統図]
以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
[運営するホームの区分別概要]
2025年6月30日現在
エリア |
形態 |
ブランド |
ホーム数 |
居室数 |
首都圏 |
介護付有料老人ホーム |
チャームプレミアグラン |
5ホーム |
169室 |
チャームプレミア |
10ホーム |
493室 |
||
チャームスイート |
20ホーム |
1,372室 |
||
チャーム |
13ホーム |
909室 |
||
住宅型有料老人ホーム |
チャームスイート |
1ホーム |
63室 |
|
ホスピス |
アテニティ |
1ホーム |
42室 |
|
近畿圏 |
介護付有料老人ホーム |
チャームプレミア |
2ホーム |
139室 |
チャームスイート |
18ホーム |
1,349室 |
||
チャーム |
25ホーム |
1,751室 |
||
ルナハート |
1ホーム |
98室 |
||
ライク |
5ホーム |
460室 |
||
住宅型有料老人ホーム |
チャームスイート |
3ホーム |
207室 |
|
チャームヒルズ |
1ホーム |
103室 |
||
合計 |
105ホーム (うち首都圏50ホーム、 近畿圏55ホーム) |
7,155室 (うち首都圏3,048室、 近畿圏4,107室) |
業績
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、経営成績等という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度(2024年7月1日~2025年6月30日)におけるわが国経済は、緩やかに回復する一方で、アメリカの通商政策の影響による景気の下振れリスクや、物価上昇の継続による個人消費の下振れリスクが懸念され、景気の先行きは不透明感が見受けられます。
介護業界におきましては、今後も高齢者人口は増加していき、これにともない高齢者単独世帯も増加し、介護サービスに対する需要拡大が見込まれます。一方で、異業種からの新規参入により競争が激しさを増しています。加えて、介護職における雇用情勢につきましては、2025年6月の有効求人倍率は3.76倍(全国平均・常用(パート含む))と全職種平均の1.05倍を大きく上回り、介護職員の確保が引き続き課題となっているなど、当業界を取り巻く環境は厳しさを増しております。
そのような状況のなか、当社グループは、「高齢者生活サービスを中心として、お客様お一人おひとりの価値観を大切にし、お客様にあった魅力的な生活を提案する」という企業理念を掲げ、開設エリアのお客様のニーズに応じた価格設定及びお客様にとって魅力的な介護サービスの提供を通じて競争優位性の確保に向けた取り組みを進めてまいりました。
また、より良い人材の確保及び定着に向け、処遇改善を継続的に行うとともに、従業員それぞれがライフスタイルに応じて働けるよう働き方の選択肢を増やし、選択的週休3日制度も導入し定着率の向上を進めております。同時にホーム運営における人員配置の適正化やIT機器の導入等による業務効率化も継続的に進めております。さらに当社グループは、介護業界における処遇No.1を方針として掲げており、2期連続でのベースアップ実施に加えて、賞与の一部月給化を進めた結果、現時点において介護業界トップレベルの給与水準を実現できていると考えております。今後とも当社グループは、 お客様へより質の高いサービスが提供できるよう、従業員が働きやすい職場環境づくりに邁進してまいります。
当連結会計年度の業績につきましては、不動産事業において大幅な減収減益となったことが影響し、連結業績は減収減益となりました。介護事業におきましては、当連結会計年度にM&Aで取得したホームが入居率や運営効率に課題があり改善途上であるためその影響(△454百万円)はあるものの、それを含めても介護事業全体で5,672百万円の増収(前年同期比17.0%増)、395百万円の増益(前年同期比9.0%増)となり、持続的な成長を実現しております。当連結会計年度におきましては、当社の「既存ホーム」(開設より2年以上経過したホーム)の平均入居率は94.4%で着地しており、全体として、居室数(定員数)を順調に増やしつつ高い入居率を維持できており、引き続き高い成長を継続できていると考えております。
当連結会計年度にM&Aで取得したホームは、新しいホームが多いため入居率が低い状態からのスタートではあるものの、当社のノウハウにより着実に入居者数は増加中であり、運営効率化により収益力も向上してきております。
なお、当連結会計年度におきましては、M&A関連費用やM&Aで取得したホームを含めた新しいホームの入居促進費用、IT機器導入に係る初期的な費用等により、販管費率が前年同期比でやや上昇しておりますが、概ね一時的な要因によるものであります。
なお、当連結会計年度におけるホームの運営状況につきましては、運営ホーム数の合計は105ホーム、居室数は7,155室(連結子会社である株式会社ライクの5ホーム(460室)、株式会社グッドパートナーズのホスピス型住宅1ホーム(42室)に加え、当連結会計年度にM&Aにより取得したCMケア株式会社の2ホーム(130室)及び旧ケア21社の5ホーム(368室)を含む)であります。当社ホームの入居状況につきましては、ホーム開設から2年を経過した既存ホームにおける平均入居率94.4%(前年同期95.2%)と高い入居率を維持しており、開設2年未満のホームの入居につきましても着実に進んでおります。
また、2021年11月に連結子会社化した株式会社ライクの既存ホーム(取得後2年を経過したホーム)の平均入居率は98.9%(買収当初の2022年6月期中間会計期間の平均入居率は74.5%)となり、すべての既存ホームでほぼ満室の状態を継続しております。
当連結会計年度におきましては、当社グループが運営する有料老人ホームの自社所有不動産複数の売却による特別利益を見込んでおりましたが、売却予定としていた3物件の売却が延期となり、期首に想定していた特別利益の計画が未達となりました。この影響を受けて親会社株主に帰属する当期純利益も期首の計画を下回る結果となりました。
以上の結果、当連結会計年度における売上高は46,673百万円(前年同期比2.4%減)、営業利益は3,845百万円(前年同期比28.6%減)、経常利益は4,024百万円(前年同期比30.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,936百万円(前年同期比31.3%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
a.介護事業
介護事業の当連結会計年度の売上高は39,063百万円(前年同期比17.0%増)、セグメント利益は4,802百万円(前年同期比9.0%増)となりました。
なお、ホームの新規開設の状況につきましては、建設コストの上昇や建設業界の労働者不足等による影響が見込まれますが、引き続き、介護ニーズの伸長が見込まれる首都圏及び近畿圏の都市部において、高級住宅地を中心に、アッパーミドル~富裕層をターゲットとした高価格帯ブランド「チャームプレミアグラン」、「チャームプレミア」シリーズを開設するとともに、「チャーム」シリーズ、「チャームスイート」シリーズの開設も行い、バランスの取れた積極的な新規開設を進めております。また、有料老人ホームのM&A情報が当社に多く寄せられており、情報を精査しつつ、M&Aによるホーム数の拡大も図ってまいります。当連結会計年度におきましては、M&Aにより首都圏5ホーム、近畿圏2ホームの計7ホームが当社グループに加わりました。さらに、有料老人ホームの居抜き物件情報も寄せられており次期の新規開設が決定しております。
当連結会計年度における新規開設及び取得の状況は以下のとおりです。
案件 |
所在 |
居室数 |
開設・取得年月 |
チャームスイート旗の台 |
東京都大田区 |
60室 |
2024年7月 |
チャームスイート宝塚小浜 |
兵庫県宝塚市 |
80室 |
2024年8月 |
チャームスイート苦楽園 |
兵庫県西宮市 |
72室 |
2024年9月 |
M&A取得ホーム① チャームスイート久我山 |
東京都杉並区 |
66室 |
2024年9月 |
M&A取得ホーム② チャームスイート豊洲 |
東京都江東区 |
96室 |
2024年9月 |
M&A取得ホーム③ チャームスイート夙川 |
兵庫県西宮市 |
73室 |
2024年9月 |
チャームスイート神戸垂水 |
兵庫県神戸市 |
95室 |
2024年10月 |
チャーム栗東 |
滋賀県栗東市 |
80室 |
2024年10月 |
M&A取得ホーム④ チャーム大森 |
東京都大田区 |
50室 |
2024年10月 |
M&A取得ホーム⑤ チャーム新川崎 |
神奈川県川崎市 |
80室 |
2024年10月 |
M&A取得ホーム⑥ チャームスイート北畠 |
大阪市阿倍野区 |
71室 |
2024年11月 |
M&A取得ホーム⑦ チャームスイート品川大井 |
東京都品川区 |
62室 |
2024年11月 |
チャームスイート西新宿 |
東京都新宿区 |
69室 |
2025年4月 |
合計13ホーム(首都圏7ホーム、近畿圏6ホーム) |
|
954室 |
|
b.不動産事業
不動産事業におきましては、当連結会計年度は当初の予定どおり1件の開発案件(「北烏山案件」)の売却とその他の不動産の売却を完了いたしました。「北烏山案件」は期首の予定どおりの売却となりましたが、建築費の大幅な上昇により、開発着手した当初の想定利益計画を大幅に下回りました。その他の収益物件の売却につきましては、想定していた期首の売却予定額に大幅に届かない結果となりましたが、期中に売却を完了することができました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は5,607百万円(前年同期比57.1%減)、セグメント利益は65百万円(前年同期比96.5%減)となりました。
c.その他事業
その他の事業として、連結子会社である株式会社グッドパートナーズが行っている人材派遣、人材紹介、訪問看護等の事業があります。当連結会計年度におきましては、業績は概ね順調に推移いたしました。
株式会社グッドパートナーズにおいては、2024年11月に当社グループ第1号のホスピス型住宅を以下のとおりオープンし、業績は好調に推移しております。
名称 |
所在 |
居室数 |
開設・取得年月 |
アテニティ玉川学園 |
東京都町田市 |
42室 |
2024年11月 |
また、連結子会社であるチャームシニアリビング株式会社が行っている有料老人ホーム等への入居者紹介事業におきましては、当社グループのホームへの入居促進に貢献してきております。
なお、株式会社グッドパートナーズおよびチャームシニアリビング株式会社は決算期変更により2024年5月1日から2025年6月30日までの14ヶ月決算となっております。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は2,611百万円(前年同期比40.6%増)、セグメント利益は126百万円(前年同期比34.0%増)となりました。
財政状態の状況は次のとおりであります。
(資産)
当連結会計年度末の資産合計は前連結会計年度末と比べ5,075百万円増加し、52,414百万円となりました。このうち、流動資産合計は前連結会計年度末と比べ2,509百万円減少し、21,905百万円となり、この主な内訳は、現金及び預金が9,149百万円、売掛金が3,763百万円、金銭の信託が6,274百万円となっております。固定資産合計は前連結会計年度末と比べ7,585百万円増加し30,509百万円となり、この主な内訳は、有形固定資産が16,492百万円、差入保証金が6,502百万円となっております。
(負債)
当連結会計年度末の負債合計は前連結会計年度末と比べ3,103百万円増加し、31,736百万円となりました。このうち、流動負債合計は前連結会計年度末と比べ1,542百万円増加し、23,582百万円となり、この主な内訳は、短期借入金が5,787百万円、未払金が2,255百万円、契約負債が12,884百万円となっております。固定負債合計は前連結会計年度末と比べ1,561百万円増加し、8,153百万円となり、この主な内訳は長期借入金が6,175百万円となっております。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産合計は前連結会計年度末と比べ1,971百万円増加し、20,678百万円となりました。この主な内訳は、資本金が2,759百万円、資本剰余金が2,768百万円、利益剰余金が15,157百万円となっております。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ3,490百万円減少し、9,149百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動の結果、得られた資金は3,731百万円(前年同期は10,534百万円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益4,391百万円、契約負債の増加額1,179百万円、減価償却費982百万円及び棚卸資産の減少額753百万円により資金を得た一方で、法人税等の支払額2,761百万円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動の結果、支出した資金は8,509百万円(前年同期は1,668百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出4,695百万円、投資有価証券の取得による支出2,152百万円及び金銭の信託の取得による支出940百万円があった一方で、有形固定資産の売却による収入838百万円を得たことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動の結果、獲得した資金は1,282百万円(前年同期は3,039百万円の支出)となりました。これは主に、長期借入れによる収入2,874百万円により資金を得た一方で、長期借入金の返済による支出1,611百万円、配当金の支払額980百万円があったことによるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
該当事項はありません。
b.受注実績
該当事項はありません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。
|
当連結会計年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) |
前年同期比(%) |
介護事業(百万円) |
39,063 |
117.0 |
不動産事業(百万円) |
5,607 |
42.9 |
その他事業(百万円) |
2,002 |
145.5 |
合計(百万円) |
46,673 |
97.6 |
(注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先 |
前連結会計年度 (自 2023年7月1日 至 2024年6月30日) |
当連結会計年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) |
||
金額(百万円) |
割合(%) |
金額(百万円) |
割合(%) |
|
サムライ特定目的会社 |
5,932 |
12.4 |
- |
- |
(注)当連結会計年度の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、当該割合が10%未満であるため記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項については、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
この連結財務諸表を作成するにあたって、当連結会計年度における資産・負債及び当連結会計年度の収益・費用の報告数値並びに開示に影響を与える見積りを行っております。当該見積りに際しては、過去の実績や状況に応じて、合理的と思われる要因等に基づき行っておりますが、見積り特有の不確実性により、実際の結果はこれら見積りと異なる場合があります。
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
1)財政状態
当社グループの当連結会計年度の財政状態につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。
2)経営成績
(売上高)
当連結会計年度における売上高は46,673百万円となりました。これは主に、開設2年目を経過した当社既存ホームにおいて94.4%(前期95.2%)と高い入居率を維持していることに加え、不動産事業における1件の開発案件の売却によるものであります。開設2年未満のホームの入居につきましても順調に進んでおります。
(売上総利益)
売上原価につきましては、39,429百万円となりました。これは主に、前連結会計年度に開設した7ホーム及び当連結会計年度に開設した13ホームの運営経費(労務費、地代家賃、給食費等)が増加したほか、不動産事業における1件の開発案件の売却に伴う不動産販売原価が発生したことによるものであります。
この結果、売上総利益は7,244百万円となりました。
(営業利益)
販売費及び一般管理費につきましては、3,399百万円となりました。これは主に、企業規模の拡大に伴う人件費や租税公課、支払手数料の増加に加え、のれん償却費を計上したことによるものであります。
この結果、営業利益は3,845百万円となりました。
(経常利益)
営業外収益につきましては、補助金収入193百万円等を、営業外費用につきましては、支払利息102百万円等を計上しております。
この結果、経常利益は4,024百万円となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
税金等調整前当期純利益は4,391百万円となる一方で、法人税等は1,455百万円となりました。
この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は2,936百万円となりました。
また、1株当たり当期純利益は89円89銭となりました。
3)キャッシュ・フローの分析
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。
b.経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの中核事業である介護事業は、介護付有料老人ホームの運営がその大部分を占めております。介護付有料老人ホームは、介護保険法に基づき各都道府県より指定を受け、介護報酬の給付を受けておりますため、介護報酬の基準単価等の給付水準が変更されるような介護報酬の改正がなされた場合には、当社グループの事業の状況に関わらず、当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があります。
また、今後の介護サービス需要の拡大に伴い懸念される労働力不足の問題は、当社グループにおきましても重要な経営課題と認識しております。当社グループとしましては、人材の確保・育成に向けて、長期的な労働力確保を視野に入れた新卒採用の強化や従業員の処遇改善の充実、キャリアパス制度の適切な運営、実践に即した教育研修の実施を進めており、また、将来の労働力不足を見据え、IT機器やAIの導入、人員配置の最適化等により、サービスの質を向上させつつ、業務の効率化・省力化を図ってまいりますが、このような施策の効果が十分に得られず、人員の確保に多額のコストが掛かる場合には、当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があります。
c.資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループは運営資金及び設備資金につき、主として自己資金及び金融機関からの借入により資金調達しており、運転資金については短期借入金で、設備資金については長期借入金で調達することを基本としております。
なお、当連結会計年度末時点における長期借入金(1年内返済予定を含む)の残高は7,290百万円、短期借入金の残高は5,787百万円、現金及び預金は9,149百万円となっております。
d.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について
当社グループは「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (1)経営方針 ②目標とする経営指標」に記載のとおり、有料老人ホームの安定した運営の観点から入居率を、また、安定した経営と堅実な成長の持続という観点から売上高成長率及び売上高経常利益率を重要な経営指標と位置付け、これらの向上を重視して経営に取り組んでおります。
当連結会計年度における、開設2年目を経過した当社既存ホームにおける入居率は94.4%と前期比で0.8ポイント低下はしておりますが、引き続き業界トップレベルの高い数字を維持しております。
当社グループは、引き続き当該指標の向上に取り組み、業界No.1を目指してまいります。
セグメント情報
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
1.報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
「介護事業」は、主に介護付有料老人ホーム及び住宅型有料老人ホームの展開及び運営事業であります。
「不動産事業」は、当社が展開する不動産に係る事業であります。
「その他事業」は、主に株式会社グッドパートナーズが展開する人材派遣、人材紹介、訪問看護等の事業で
あります。
2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」における記載と概ね同一であります。
報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。
セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。
3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2023年7月1日 至 2024年6月30日)
|
|
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
報告セグメント |
調整額 |
連結財務諸表計上額 |
|||
|
介護事業 |
不動産事業 |
その他事業 |
計 |
||
売上高 |
|
|
|
|
|
|
外部顧客への売上高 |
33,390 |
13,062 |
1,376 |
47,829 |
- |
47,829 |
セグメント間の内部売上高又は振替高 |
- |
- |
480 |
480 |
△480 |
- |
計 |
33,390 |
13,062 |
1,857 |
48,310 |
△480 |
47,829 |
セグメント利益 |
4,407 |
1,874 |
94 |
6,376 |
△990 |
5,386 |
セグメント資産 |
31,504 |
2,361 |
741 |
34,607 |
12,731 |
47,339 |
その他の項目 |
|
|
|
|
|
|
減価償却費 |
677 |
- |
3 |
681 |
25 |
706 |
のれんの償却費 |
183 |
- |
34 |
217 |
- |
217 |
有形固定資産及び無形固定資産の増加額 |
3,930 |
- |
1 |
3,932 |
28 |
3,961 |
(注)1.その他は株式会社グッドパートナーズが展開する人材派遣、人材紹介、訪問看護等の事業であります。
2.セグメント利益の調整額△990百万円は、セグメント間取引消去及び各報告セグメントに配分していない全社費用であります。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
3.セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
4.有形固定資産及び無形固定資産の増加額にはのれんの計上額を含んでおりません。
当連結会計年度(自 2024年7月1日 至 2025年6月30日)
|
|
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
報告セグメント |
調整額 |
連結財務諸表計上額 |
|||
|
介護事業 |
不動産事業 |
その他事業 |
計 |
||
売上高 |
|
|
|
|
|
|
外部顧客への売上高 |
39,063 |
5,607 |
2,002 |
46,673 |
- |
46,673 |
セグメント間の内部売上高又は振替高 |
- |
- |
608 |
608 |
△608 |
- |
計 |
39,063 |
5,607 |
2,611 |
47,282 |
△608 |
46,673 |
セグメント利益 |
4,802 |
65 |
126 |
4,995 |
△1,150 |
3,845 |
セグメント資産 |
38,670 |
3,123 |
1,396 |
43,190 |
9,223 |
52,414 |
その他の項目 |
|
|
|
|
|
|
減価償却費 |
947 |
4 |
7 |
959 |
23 |
982 |
のれんの償却費 |
184 |
- |
32 |
217 |
- |
217 |
有形固定資産及び無形固定資産の増加額 |
3,242 |
1,519 |
596 |
5,358 |
5 |
5,363 |
(注)1.その他は主に株式会社グッドパートナーズが展開する人材派遣、人材紹介、訪問看護等の事業であります。
2.セグメント利益の調整額△1,150百万円は、セグメント間取引消去及び各報告セグメントに配分していない全社費用であります。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
3.セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
4.有形固定資産及び無形固定資産の増加額にはのれんの計上額を含んでおりません。
【関連情報】
前連結会計年度(自 2023年7月1日 至 2024年6月30日)
1.製品及びサービスごとの情報
製品及びサービスの区分が報告セグメントの区分と同一のため、記載を省略しております。
2.地域ごとの情報
(1)売上高
本邦以外の外部顧客への売上高がないため、記載を省略しております。
(2)有形固定資産
本邦以外に所在している有形固定資産がないため、記載を省略しております。
3.主要な顧客ごとの情報
|
|
(単位:百万円) |
顧客の名称又は氏名 |
売上高 |
関連するセグメント名 |
サムライ特定目的会社 |
5,932 |
不動産事業 |
当連結会計年度(自 2024年7月1日 至 2025年6月30日)
1.製品及びサービスごとの情報
製品及びサービスの区分が報告セグメントの区分と同一のため、記載を省略しております。
2.地域ごとの情報
(1)売上高
本邦以外の外部顧客への売上高がないため、記載を省略しております。
(2)有形固定資産
本邦以外に所在している有形固定資産がないため、記載を省略しております。
3.主要な顧客ごとの情報
外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がいないため、記載を省略しております。
【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
前連結会計年度(自 2023年7月1日 至 2024年6月30日)
該当事項はありません。
当連結会計年度(自 2024年7月1日 至 2025年6月30日)
該当事項はありません。
【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】
前連結会計年度(自 2023年7月1日 至 2024年6月30日)
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(単位:百万円) |
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介護事業 |
不動産事業 |
その他事業 |
計 |
全社・消去 |
連結財務諸表計上額 |
当期償却額 |
183 |
- |
34 |
217 |
- |
217 |
当期末残高 |
2,229 |
- |
358 |
2,588 |
- |
2,588 |
当連結会計年度(自 2024年7月1日 至 2025年6月30日)
|
|
|
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|
|
(単位:百万円) |
|
介護事業 |
不動産事業 |
その他事業 |
計 |
全社・消去 |
連結財務諸表計上額 |
当期償却額 |
184 |
- |
32 |
217 |
- |
217 |
当期末残高 |
2,062 |
- |
326 |
2,389 |
- |
2,389 |
【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】
前連結会計年度(自 2023年7月1日 至 2024年6月30日)
該当事項はありません。
当連結会計年度(自 2024年7月1日 至 2025年6月30日)
重要性が乏しいため、記載を省略しております。