人的資本
OpenWork(社員クチコミ)-
社員数508名(単体) 698名(連結)
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平均年齢34.8歳(単体)
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平均勤続年数11.4年(単体)
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平均年収6,128,000円(単体)
従業員の状況
5【従業員の状況】
(1)連結会社の状況
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2024年8月31日現在 |
セグメントの名称 |
従業員数(人) |
建設機械事業 |
405 |
圧入工事事業 |
179 |
全社(共通) |
114 |
合計 |
698 |
(注)1.従業員数は就業人員数であります。
2.全社(共通)として記載されている従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門に所属しているものであります。
(2)提出会社の状況
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2024年8月31日現在 |
従業員数(人) |
平均年齢(歳) |
平均勤続年数(年) |
平均年間給与(千円) |
508 |
34.8 |
11.4 |
6,128 |
セグメントの名称 |
従業員数(人) |
建設機械事業 |
382 |
圧入工事事業 |
20 |
全社(共通) |
106 |
合計 |
508 |
(注)1.従業員数は就業人員数(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であります。
2.平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含んでおります。
3.全社(共通)として記載されている従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門に所属しているものであります。
(3)労働組合の状況
当社および連結子会社に、労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。
(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異
①提出会社
当事業年度 |
||||||
管理職に占める女性労働者の割合(%) (注)1、2 |
男性労働者の育児休業取得率(%) (注)1、2、3 |
労働者の男女の賃金の差異(%) (注)1、2、4 |
||||
全労働者 |
うち 正規雇用 労働者 |
うち パート・ 有期労働者 |
全労働者 |
うち 正規雇用 労働者 |
うち パート・ 有期労働者 |
|
10.8 |
100.0 |
100.0 |
- |
80.9 |
81.8 |
47.5 |
(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.管理職に占める女性労働者の割合は2024年8月31日時点、男性労働者の育児休業取得率の対象期間は2023年4月1日~2024年3月31日、労働者の男女の賃金の差異の対象期間は2023年9月1日~2024年8月31日としております。
3.「-」は、対象となる労働者がいないことを示しております。
4.当社では、男女において賃金規程等の制度上、昇進・昇格等の運用上の差異はありません。賃金差異の主な要因は、女性労働者は男性労働者に比べ賃金水準の低い若年層の割合が大きいことによるものであります。
②連結子会社
当事業年度 |
|||||||
名 称 |
管理職に占める女性労働者の割合(%) (注)1、2 |
男性労働者の育児休業取得率(%) (注)1、2、3 |
労働者の男女の賃金の差異(%) (注)1、2、3、4 |
||||
全労働者 |
うち 正規雇用 労働者 |
うち パート・ 有期労働者 |
全労働者 |
うち 正規雇用 労働者 |
うち パート・ 有期労働者 |
||
㈱技研施工 |
6.5 |
100.0 |
100.0 |
- |
76.1 |
75.5 |
- |
(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.管理職に占める女性労働者の割合は2024年8月31日時点、男性労働者の育児休業取得率の対象期間は2023年4月1日~2024年3月31日、労働者の男女の賃金の差異の対象期間は2023年9月1日~2024年8月31日としております。
3.「-」は、対象となる労働者がいないこと、もしくは男性労働者しかいないことを示しております。
4.当該連結子会社では、男女において賃金規程等の制度上、昇進・昇格等の運用上の差異はありません。賃金差異の主な要因は、女性労働者は男性労働者に比べ賃金水準の低い若年層の割合が大きいことによるものであります。
サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)
2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
当社グループのサステナビリティに関する考え方および取り組みは、次の通りであります。
文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)サステナビリティ全般に関するガバナンスおよびリスク管理
当社グループは創業以来、常に建設のあるべき姿を追求し、新たな工法・機械の開発と普及を通じて社会課題解決に取り組んできました。圧入技術の優位性を核とする当社グループは、事業そのものが環境や社会の抱える様々な課題に貢献しており、サステナビリティの推進は「公害対処企業」として創業した私たちにとっての使命でもあります。
2024年8月には、従来から取り組んでいた建設業界の課題解決からさらに視野を広げ、「社会価値を創造しながら持続的に企業価値創造を実現するために、中長期的に取り組むべき重要課題」として、マテリアリティを特定しました。
今後も、マテリアリティへの取り組みを通じて、社員一人ひとりが建設の未来を切り拓くパイオニアとなり、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
①ガバナンス
当社の取締役会では、マテリアリティに掲げる各項目が、持続的な社会の実現と当社の長期的な企業価値向上を両立するための重要課題であるとの認識のもと、関連する各取り組みを監督しております。
当社では、サステナビリティに関する取り組みを推進するため、2022年11月に代表取締役社長CEOの直下組織「サステナビリティ委員会」を設置しております。サステナビリティ委員会では、気候変動への対応をはじめとしたサステナビリティの観点を踏まえた経営推進のための提言および施策のフォローを行っています。取締役会はサステナビリティ委員会の活動に関する報告を受けるなど適切に監督を実施しています。
②リスク管理
当社グループは、企業活動を取り巻くリスクを把握、管理することが持続的な成長と社会的責任を果たすことにつながると考え、グループ全体を統括するリスク管理体制を構築、運用しています。
重要度の高いリスクに関しては取締役会で事案ごとに特定・評価し、対策の妥当性を審査することでリスクの最小化、顕在化の抑止を図っています。サステナビリティに関する重要なリスクに関してはサステナビリティ委員会で議論のうえ取締役会に報告され、必要に応じて審議が行われます。各部門は業務プロセスに顕在、内在するリスクを把握したうえで対策を講じており、リスク管理状況について内部監査室の監査を受けています。
<マテリアリティの特定>
当社グループでは、下記の1~4の手順を踏み、企業価値への影響度と各事業に関するステークホルダーの関心・期待度の観点から、特に影響が大きい項目をマテリアリティとして特定しました。
1.候補となるメガトレンドや社会課題の抽出
2.社内ワークショップによる機会・リスクの検討
3.ステークホルダーとの対話
4.重要度評価・マテリアリティの特定
<マテリアリティ内容>
当社グループでは特定したマテリアリティに取り組んでいくため、マテリアリティテーマを定めグルーピングしました。特定したマテリアリティおよび各社会課題に対する施策・KPIは再度議論を重ね引き続き検討していきます。
マテリアリティテーマ |
関連する社会課題 |
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環境 |
自然環境と調和したものづくり・施工 |
気候変動、生物多様性、ライフサイクルアセスメント |
社会 |
持続可能なまちづくりを支える建設の提供 |
都市・地域社会の持続性、社会インフラの維持・更新、都市の防災・災害対策、新興国での都市化 |
責任あるサプライチェーン・マネジメントとパートナーシップ |
パートナーシップ、調達慣行、知的財産権の保護、人権・労働慣行 |
|
多様な人材が活躍できる組織づくり |
D&I、エンゲージメント、多様な働き方の実現、人材育成、従業員の健康、労働環境の改善 |
|
経済 |
技術開発による工法革命の追求 |
技術革新、デジタル化・DX、品質、イノベーション人材の創出 |
ガバナンス |
ガバナンスの高度化とコンプライアンスの徹底 |
公正取引、コーポレート・ガバナンス、腐敗防止 |
(2)個別テーマ
①気候変動
当社グループは、気候変動に関連するリスク・収益機会の特定と対処を経営上の重要な課題の一つと捉えており、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言に沿った取り組みと情報開示を行っております。
(a)戦略
気候関連のリスクと機会が当社グループの事業、戦略、財務計画に及ぼす影響の評価、およびそれに対する対応策を検討するために、以下の前提を用いて、シナリオ分析を実施しました。
分析にあたり、対象は連結決算ベースの全事業、時間軸としては2030年を選択しました。また、シナリオについては、産業革命前に比べ2100年までに世界の平均気温上昇が2℃未満に抑制される「2℃未満シナリオ」と、4℃上昇する「4℃シナリオ」を選択しました。「2℃未満シナリオ」ではIEAのSDSシナリオ(Sustainable Development Scenario)とIPCCのRCP2.6等を、「4℃シナリオ」ではIEAのSTEPシナリオ(Stated Policies Scenario)とIPCCのRCP8.5等を選択しました。
シナリオ分析の前提
分析前提 |
対象 |
||
事業範囲 |
全事業 |
||
企業範囲 |
連結決算ベース |
||
分析対象 |
2031年8月期時点 |
||
選択シナリオ |
気温上昇幅 |
移行シナリオ |
物理シナリオ |
2℃未満 |
IEA※1SDS |
IPCC※2RCP2.6等 |
|
気温上昇幅 |
移行シナリオ |
物理シナリオ |
|
4℃ |
IEA STEP |
IPCC RCP8.5等 |
※1 IEA(International Energy Agency:国際エネルギー機関)
※2 IPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change:気候変動に関する政府間パネル)
まず、気候変動がもたらすと思われるリスク・機会を幅広く洗い出したうえで、影響度が大きくなると予想される項目に絞り込みました。次に、影響度の試算に必要なパラメーターを収集し、2030年頃における財務インパクトについて、2℃未満シナリオと4℃シナリオそれぞれに基づいて試算を行いました。試算の結果に対して、組織戦略におけるレジリエンスを高めるための対応策を検討しました。
気候変動がもたらすリスク
分類 |
リスク項目 |
影響度 |
主な対応策 |
|||
2℃未満 |
4℃ |
|||||
移行リスク |
政策と法 |
カーボンプライシングの導入 |
炭素税導入に伴うエネルギーの調達コスト増加 |
小 |
- |
● 再生可能電力への切替 ● 工場設備の電化 ● 省エネルギーの推進 ● 環境負荷を軽減した原材料の調達とその製造方法をもつサプライヤーの選択 |
国境炭素税導入による輸出製品のコスト増加 |
- |
中 |
||||
炭素税の導入などによる原材料コストの増加 |
大 |
大 |
||||
テクノロジ 丨 |
低炭素技術、製品への置き換えコスト増加 |
機械の電動化及びグリーン電力への転換によるコスト増加 |
大 |
大 |
● 製造方法の技術革新による生産性向上で生産コスト減 |
|
物理的リスク |
急性 |
異常気象の 激甚化 |
台風・竜巻・洪水によって起こる従業員・工場への被害、操業停止・生産減少・設備の復旧への追加投資 |
中 |
中 |
● 災害時のBCP対応強化 ● 生産拠点の増強と分散 ● 主要生産工場への浸水対策 |
慢性 |
平均気温の上昇 |
従業員の労働環境悪化、生産性低下、人材不足加速、健康リスク対応へのコスト増加 |
小 |
小 |
● 自社研究開発を進め、省人化施工の実現 |
気候変動がもたらす機会
分類 |
機会項目 |
影響度 |
対応策 |
|||
2℃未満 |
4℃ |
|||||
機会 |
製品とサ丨ビス |
低炭素排出に寄与する製品およびサービスの開発・拡大 |
電動のジャイロパイラーをはじめとした環境規制をクリアする製品の開発・市場投入により圧入工法の需要が拡大、収益が拡大 |
大 |
小 |
● 電動化製品の追加投入 ● 排出ガス削減に向けた高効率システムの開発 ● 代替燃料への置換 (バイオ燃料) |
市場 |
新市場の開拓と新商材の積極展開 |
環境負荷を軽減した移動手段に欠かせない駐車・駐輪スペースを都市に確保するEVエコパーク・エコサイクルの需要が拡大、収益が拡大 |
大 |
中 |
● エコパークの対応EV車種拡充 ● EVエコパークの営業展開 |
|
防災・減災・国土強靭化への取り組み |
激甚化豪雨に対する事前対策、土砂災害復旧等、防災、復旧に対するインプラント工法をはじめとした最適なソリューションの需要が拡大、収益が拡大 |
大 |
大 |
● 防災、早期復旧を可能とする技術提案活動の強化 ● 機能停止なく老朽化インフラを更新する工法の普及推進 ● 海外での工法推進展開 |
||
レジリエンス |
レジリエンス 対応事業の推進 |
災害未然防止の取り組みとしてガード工法などの当社工法および当社機械の需要が増加、収益が拡大 |
大 |
大 |
● 事前防災の案件を増やすための工法普及活動を展開 ● 海外での工法推進展開 |
(b)指標及び目標
技研グループサプライチェーンのCO2排出量を指標とし、削減目標として2021年8月期の排出量を基準に、2031年8月期にScope1,2で42%、Scope3で25%それぞれ削減することを設定しております。
区分 |
基準排出量 |
目標削減率 |
排出量実績 (基準排出量からの削減率) |
事業年度 |
2021年8月期 |
2031年8月期 |
2023年8月期 |
Scope1,2 |
3,257 t-CO2 |
▲42% |
2,239 t-CO2 (▲31.2%) |
Scope3 |
234,351 t-CO2 |
▲25% |
208,524 t-CO2 |
②人的資本
当社グループはありたい姿の実現に向けて、経営戦略と連動した人事戦略のもと、企業の価値創造と持続的な発展に向けた人的資本への投資を継続していきます。また、社員とそのご家族のウェルビーイングを向上させることは創業以来、当社グループが大切にしてきた柱の一つです。働きがいと働きやすさの双方を最大化し、社員一人ひとりがより豊かな人生を送るための投資もあわせて行っていきます。
(a)戦略
人的資本経営を達成すべく、経営戦略に基づく計画を遂行する人材の確保および育成を進めております。
・新しいことにチャレンジする文化と環境の醸成
・異業種との交流や連携による新たな価値の創出
・イノベーション人材の補強
これらを軸に、経営戦略の実現に向け最適で多様な人材が活躍する人材ポートフォリオを構築し、また、個人と組織の活性化を促進し、多様な個人がイノベーションや価値創造を主体的、意欲的に取り組める職場環境の構築を目指していきます。
(b)指標及び目標
当社では、上記に記載した人材育成および社内環境整備に関する方針のもと、人材の多様性確保に向け、次の指標および目標を設定しています。
指標 |
対象 |
目標 |
実績 (2024年8月期) |
管理職に占める女性労働者の割合 |
当社 |
12.0%以上 |
10.8% |
新卒採用者に占める女性比率 |
25.0%以上 |
33.3% |
|
男性労働者の育児休業取得率※ |
100%(維持) |
100% |
※ 男性労働者の育児休業取得率は、目標の対象期間を2026年4月1日~2027年3月31日、実績の対象期間を2023年4月1日~2024年3月31日としております。