2025.10.21更新

コーポレートストーリー

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: ISEKIレポート 2025

サマリ

井関農機は「食と農と大地」のソリューションカンパニーとして、稲作の自脱型コンバインや可変施肥田植機など現場起点の技術と、営農提案・サービスを一体化。欧州の電動乗用草刈機や国内のスマート農業で“省力・高品質・環境対応”を同時実現し、100周年を機に「プロジェクトZ」で収益構造と成長軸を磨き上げる。

目指す経営指標

・2027年度:連結営業利益率5%以上、ROE8%以上、DOE2%以上、PBR1倍以上
・2024–27累計:営業CF約500億円創出
・2027年度:棚卸資産回転率2.4回転以上
・2030年度:D/Eレシオ0.8倍、海外売上高比率40%以上めざす、海外売上高800億円目標
・環境:グループCO2排出46%削減(2030、2014比)、エコ商品国内売上比率65%(2025)

専門用語

■プロジェクトZ
井関農機の全社変革プログラムの名称で、生産・開発・営業をゼロベースで再構築し、収益性と成長軸を同時に高めることを狙う取り組みです。

■自脱型コンバイン
稲の刈取りと脱穀を同時に行う国産発の方式で、圃場で穀粒と藁を分ける“自脱”機構を備え、稲作の作業時間を大幅に短縮する収穫機です。

■可変施肥田植機
苗の植え付けと同時に肥料をまく田植機で、土壌や生育状況に合わせて施肥量を自動で可変制御し、収量と品質の安定化・肥料コスト削減を図る装置です。

■ロボット田植機
自動走行や高度な操舵制御により直進・旋回・条間の精度を高め、オペレーターの負担を軽減する次世代田植機です。

■ズームオーガ
収穫した籾(もみ)を搬送する排出オーガの自社ブランド名で、長さや角度を柔軟に調整できる機構により、作業現場での積み込みを効率化します。

■夢ある農業総合研究所(通称:夢総研)
環境保全型・スマート農業の研究開発と実証を担う社内拠点で、可変施肥やロボット化、J-クレジット活用などを推進する役割を持ちます。

■アイガモロボ
雑草抑制を目的に水田内を自走して水をかくはんする小型ロボットで、除草剤の使用を抑えつつ稲の生育環境を整える環境配慮型ソリューションです。

■ISEKI M&D(松山)
主要製品の組立を集約する生産拠点で、建屋新設や工程平準化により生産性向上・原価低減を進める中核工場です。

■ISEKI Japan
国内販売会社を統合して発足した営業会社で、地域の営農課題に合わせた提案・サービスを一体で提供し、販売・アフターの収益基盤を強化します。

■大規模企画室
国内の大規模農業(畑作・酪農を含む)向けに、製品・サービス・金融を組み合わせた提案を企画・展開する専門組織です。

■電動乗用草刈機
欧州を中心に拡販するバッテリー駆動の乗用型草刈機で、低騒音・低振動・ゼロエミッションを強みに、景観整備や公共用途での需要を取り込む製品群です。

■Non-Agri(ノンアグリ)
農業以外の景観整備や生活関連分野を指す社内カテゴリーで、電動機などを通じて暮らしの質向上へ貢献する事業領域です。

■J-クレジット活用
再エネ導入や省エネ等で削減・吸収したCO₂量を国の制度で「クレジット」として認証・取引する取り組みで、営農現場と連動させた環境価値の創出に活かします。

■英PTC子会社化
英国の販売会社PTCを子会社化し、フランス・ドイツ・英国の3社体制を確立する施策で、欧州内の在庫一元管理と販売テリトリー拡大による成長加速を目指します。

■機械化一貫体系
整地・栽培・収穫・調製までをつなぐ機械ラインアップと作業プロセスを一体で最適化する考え方で、作業の省力化と品質安定を実現する井関の強みです。

■「大型・先端・環境・畑作」
国内での重点領域を示すキーワードで、大規模経営向け大型機、スマート・ロボットなど先端機、環境配慮型商品、畑作用機械に資源を集中する方針を表します。

■筋肉質な企業体質
固定費の適正化や製品群の集約、サプライチェーン効率化によって景気変動に強く、利益が出やすい体質へ転換するという経営スタンスを指します。