2025年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    110名(単体) 3,510名(連結)
  • 平均年齢
    44.6歳(単体)
  • 平均勤続年数
    14.3年(単体)
  • 平均年収
    7,664,550円(単体)

従業員の状況

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

2025年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

水環境事業

2,543

産業事業

850

その他

7

全社(共通)

110

合計

3,510

 

(注) 1 従業員数は、当社グループから当社グループ外への出向者を除き、当社グループ外から当社グループへの出向者を含む就業人員であります。

2 全社(共通)は、提出会社の従業員数であります。

 

(2) 提出会社の状況

2025年3月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

110

(11)

44.6

14.3

7,664,550

 

(注) 1 従業員数は、当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む就業人員であります。

2 従業員数の(  )内は、臨時従業員の年間の平均人員を外数で記載しております。

3 臨時従業員には、パートタイマーおよび嘱託契約の従業員を含み、派遣社員を除いております。

4 平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含んでおります。

5 当社の従業員は、全てセグメント区分上「全社(共通)」に含まれております。

 

(3) 労働組合の状況

当社の労働組合は、組合員数339名(連結会社含む)であり、労使関係について特記すべき事項はありません。

なお、連結子会社においても、労使関係について特記すべき事項はありません。

 

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

 ① 提出会社

 

当事業年度

管理職に占める女性労働者の割合(%)(注1)

男性労働者の育児休業取得率

(%)(注2)

労働者の男女の賃金の差異(%)(注1、3)

全労働者

正規雇用
労働者

パート・
有期雇用労働者

0.0

100.0

56.3

56.2

60.8

 

(注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものであります。

3 男女の賃金の差異については、男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しております。なお、同一労働の賃金に差は無く、資格等級別人数構成によるものであります。

 

 ② 連結子会社

 

当事業年度

名称

管理職に占める

女性労働者の割合(%)(注1)

男性労働者の

育児休業取得率(%)(注2)

労働者の男女の賃金の差異(%)(注1、4)

全労働者

正規雇用
労働者

パート・
有期雇用労働者

月島JFEアクアソリューション㈱

2.3

86.7

70.6

66.8

64.4

月島機械㈱

0.0

100.0

77.0

74.3

-

月島ジェイテクノメンテサービス㈱

0.0

71.0

70.8

79.6

39.2

月島環境エンジニアリング㈱

1.1

-

-

-

-

プライミクス㈱

3.7

75.0

-

-

-

 

(注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号。以下、「女性活躍推進法」という。)の規定に基づき算出したものであります。

2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものであります。

3 女性活躍推進法の規定に基づく情報公表の対象でない場合は、記載を省略しております。

4 男女の賃金の差異については、男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しております。なお、同一労働の賃金に差は無く、資格等級別人数構成によるものであります。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方および取組は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) サステナビリティ経営の推進

当社グループでは、サステナビリティを経営戦略の中心に据え、様々な環境・社会問題の解決を通じステークホルダーの皆様とともに事業の持続的な成長を実現し、事業を通じた社会価値創出と世界的な社会課題である環境問題の解決に取り組んでまいります。

 

① ガバナンス

当社グループでは、当社の代表取締役社長を委員長とするサステナビリティ委員会を設置し、取締役会の監督体制のもと、サステナビリティ課題への対応についてグループ全体で取り組みを進めています。各施策の検討、展開は関係部門、子会社が実施しますが、グループ横断で取り組むべき課題については、委員会の下部組織として分科会を設置し活動しております。現在、環境分科会、人権分科会、エンゲージメントデザイン分科会とDX推進分科会を設置し、その活動内容は事務局を通じサステナビリティ委員会へ報告し、審議、決議を行う推進体制を取っております。また、必要に応じて社外有識者を招いた議論の場も設定し、マルチステークホルダーの視点を取り入れております。サステナビリティ委員会での議論の結果は取締役会に報告され、レビューを受ける体制になっております。サステナビリティ委員会は2回開催され、その内容は取締役会に報告されております。

 

体制図

 


 

 

主な活動内容

サステナビリティ委員会

 

開催日

会議

主な報告・審議・決議事項

2024年9月2日

第6回

月島ホールディングスグループ人権課題の特定
2024年度分科会活動状況(中間報告)

2025年2月12日

第7回

2024年度分科会活動状況(報告)
2025年度分科会活動計画(報告)

 

 

分科会

 

分科会名

主な活動実績内容

環境分科会

・Scope1,2温室効果ガス削減ロードマップ策定、開示

・温室効果ガス削減への取り組み

(八千代事業所太陽光発電設置、晴海本社再エネ電力への切り替え)
・Scope3検証

人権分科会

・人権デュー・ディリジェンスへの対応

(人権課題の特定、人権ハンドブックの策定)

エンゲージメントデザイン分科会

・第2回エンゲージメント調査の実施

(結果分析、施策検討、展開、効果検証)

DX推進分科会

・基幹システム等の導入プロジェクトの立ち上げ

 

 

② 戦略

当社グループは、長期ビジョンの実現のために5つのマテリアリティを設定し、マテリアリティに対する重点施策を展開し、重点施策ごとに指標と目標を設定することでサステナビリティ経営を推進しております。

 

マテリアリティ

マテリアリティに対する重点施策

Ⅰ.脱炭素社会への貢献

・ 創エネルギー型焼却システムの拡大
・ 下水汚泥エネルギー活用
・ モビリティのEV化進展に伴う技術対応

・ GXへの対応
・ 温室効果ガス削減(Scope1,2削減)

Ⅱ.持続可能な資源利用への対応

・ 環境事業の研究開発強化
・ 環境保全技術の深耕
・ 有価物回収への取り組み
・ 海外の産業インフラ受注拡大

Ⅲ.快適でサステナブルな社会への貢献

・ 上下水道施設の包括受託の拡大、維持管理のDX化推進、自然災

  害時対応の強化
・ 海外の水の安全、水インフラ普及拡大への貢献

社会貢献活動

Ⅳ.魅力的で働きがいのある職場環境整備

・ 人権の尊重とダイバーシティ&インクルージョンの推進
・ 多様な人材の採用と育成
・ 労働安全衛生・健康経営推進
・ サプライチェーンにおける労務・人権課題の解消

Ⅴ.サステナビリティ経営の実現に向けた
  ガバナンス体制の構築

・ サステナビリティ委員会の設置と推進
・ 多方面からの取締役・監査役の選任
・ 気候変動リスクへの対応
・ 知的財産の取得・活用

 

 

 

③ リスク管理

当社は、当社およびグループ会社の損失の危険の管理を行うため、「月島ホールディングスグループリスクマネジメント規程」を定め、有事に際しては取締役等により構成される「危機管理委員会」が危機管理にあたります。危機管理委員会はその常設機関として総務部門等関連部門より構成される「危機管理委員会事務局」を設置し、危機管理に必要な活動を行います。平時においてはコンプライアンス推進部門にてリスク分析やリスク関連情報の収集、管理を行い、必要に応じ経営に報告いたします。

サステナビリティ委員会で承認された気候関連リスクは、コンプライアンス推進部門にも共有され、全社レベルのリスクを統合し、事業上特に重要なリスクについて、取締役会に報告されます。

 

④ 指標及び目標

重点施策の中でも特に重要と思われる項目については最重要KPI(Key Performance Indicator)と位置付け、以下の指標と目標を設定しております。

 


(2) 気候変動への対応(TCFD提言への取組)

当社グループでは、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)への賛同を表明し、気候変動がもたらすリスクおよび機会が経営に与える影響を評価し、それらのリスク回避および機会獲得への対応を推進することで、事業を通じた気候変動への対応および情報開示の高度化に取り組んでまいります。

 

 

① ガバナンス

気候変動関連リスク・機会に対して、取締役会による監督体制のもと、グループ全体で取り組みを進めています。サステナビリティ委員会の下部組織として環境分科会を設置し、各施策の検討、実施展開を推進する体制としております。

 

② 戦略

気候変動が与えるインパクトを把握するため、1.5℃~2℃以下シナリオ(IPCCによるシナリオRCP2.6、IEAによるNZE2050)、4℃シナリオ(IPCCによるRCP8.5)を参照して重要リスクと機会の特定を行いました。時間軸は、短期(現在~2030年)と長期(~2050年)で分類いたしました。

 

 

主なリスク

主な機会

移行リスク

・炭素税によるコスト増加
・規制対応のための技術開発コスト増加
・脱プラスチック化の進展による化学

 分野向けの需要減少

・再生可能エネルギー、創エネルギー需要の高まりによる

 売上増加(下水汚泥のエネルギー利用、リチウムイオン

 二次電池製造装置)
・AI、ICTを活用した設備の省人化、自動化による業務効

 率改善
・廃棄物、排ガスの有効活用
・下水処理場をエネルギー拠点としたバイオマス発電事業

 のビジネス機会の拡大
・上下水道インフラ強靭化による売上増加

物理的リスク

急性

・自然災害による工期遅延、事業運営

 中の施設(PFI、DBO事業)の被災

慢性

・平均気温の上昇等による生産性低下、

 工期遅延

 

 

時間軸を含めた詳細は、下記の当社企業情報サイトで公開しております。

https://www.tsk-g.co.jp/wp/wp-content/themes/tsk/img/esg/tcfd/strategy_pdf.pdf

 

③ リスク管理

気候変動関連のリスクに関しては、環境分科会で当社グループ全体の対応策の実施状況や進捗を確認しております。

環境分科会では、1年に1回以上の頻度で気候関連リスク・機会の見直しを行い、影響度評価、対応方針の検討を継続し、結果については、サステナビリティ委員会で審議を行い取締役会に報告をしております。サステナビリティ委員会で承認された気候関連リスクは、コンプライアンス推進部門にも共有されます。

コンプライアンス推進部門にて洗い出された全社レベルのリスクと、サステナビリティ委員会で承認された気候変動関連リスクを統合し、事業上特に重要なリスクについて識別・評価し、取締役会に報告しております。

 

④ 指標及び目標

排出量削減目標の管理はScope1,2から行い、Scope3に関しては、公表に向けた取り組みを進めてまいります。当社グループでは、2050年度の温室効果ガス排出量ネットゼロの達成を目指し、自社の企業活動の省エネルギー化、再生可能エネルギー利用等に取り組んでまいります。

Scope1,2の温室効果ガス排出量

2023年3月期

2024年3月期

2025年3月期

2,909t-CO2/年

7,245t-CO2/年

4,739t-CO2/年

 

算出範囲は、2023年3月期までは単体ベース、2024年3月期より主要子会社合算ベースを計上しております。主要子会社とは、月島JFEアクアソリューション株式会社、月島機械株式会社、月島環境エンジニアリング株式会社、三進工業株式会社、サンエコサーマル株式会社、プライミクス株式会社です。

当社グループの温室効果ガス排出量は、廃棄物焼却事業を行うサンエコサーマル株式会社の排出量により大きく変動します。2025年3月期における温室効果ガス排出量の減少は、サンエコサーマル株式会社の焼却炉の運転効率化と晴海本社電力の再エネ電力に切り替えによるものです。

 

 

(3) 人的資本への対応

当社グループでは、創業以来、約120年にわたり、技術で産業の発展と環境問題の解決に貢献してまいりました。これからも時代の変化や社会のニーズに合わせた技術で、世界的な社会課題である環境問題の解決に取り組み、グループ全体でパーパス「環境技術で世界に貢献し未来を創る」を実践してまいります。また、「魅力的で働きがいのある職場環境整備」をマテリアリティとした以下の重点施策を実施し、長期ビジョン(2030年)「豊かな生活・文化の創造に貢献し、快適でサステナブルな社会を実現」を目指してまいります。

 


 

① 戦略

(人材育成方針)

当社グループは、「環境技術で世界に貢献し未来を創る」というパーパスを実践し、社会に貢献していく企業であり続けるためには、働きやすい職場づくりを通じて組織を活性化させ、社員のエンゲージメントを高めることが重要であると考えています。社員が自身の成長を実感し、能力を最大限に発揮できるよう、以下の人材育成方針に取り組んでまいります。

・ 多様な人材が個性を発揮して幅広く活躍できる機会を提供します
 ・ 自ら学び成長するための研修・人材育成プログラム充実に継続的に取り組みます
 ・ 積極的に挑戦し成果を出した社員を評価し登用します

 

〔教育研修制度〕

当社グループでは、グループ全体の基礎教育として各階層に求められるマインドやスキルの習得を目的とした階層別研修や、情報セキュリティやコンプライアンスに関するEラーニング教育、資格取得など自己研鑽を支援する通信教育制度など様々な教育研修制度を設けています。今後も、対面形式とウェブ形式を併用し、より多くの成長機会を提供して行きたいと考えております。

 

〔技術の伝承〕

当社グループでは、特定の技術に関して深い知見を有するベテランエンジニアから技術を伝承しうる素養を有する中堅若手エンジニアに技術を伝承する取り組みにより、当社グループの固有の技術の伝承と中堅若手技術者のレベルアップを図っております。

 

 

〔高度なICT・AIに関する知見を有する人材の育成〕

当社グループでは、主要な研究開発テーマとして環境・エネルギー関連と、近年急速に発展しているICT・AI技術に注力しています。また、オープンイノベーションを推進するために大学との技術開発に取り組んでおり、国立大学法人室蘭工業大学とは包括協力協定の枠組みのなかで、モデル予測制御、コンピューターシミュレーションによる最適設計など幅広い分野で研究に取り組んでおります。具体的な研究例として実データに基づくAI・機械学習や、モデル予測制御を活用し、脱水・乾燥などの各種プロセスおよび機器の運転最適化を図っています。併せて、共同研究の展開を通じて社会人ドクター取得やインターンシップなどの人材育成に取り組んでおります。

 

(社内環境整備方針)

当社グループでは、従業員のウェルビーイング(*)を高め、いきいきと活動できる状態をつくる安全・安心・快適な職場づくりを推進します。

 

*:ウェルビーイング(well-being)

肉体的、精神的、社会的にすべて満たされ、心身ともに幸福な状態

 

〔安全・安心・快適な職場環境づくりに関する主な取り組み〕

福利厚生の充実

・階層別研修の刷新

・経営陣とのタウンホールミーティング開催

・昼食会や親子職場見学会の実施

 

② 指標及び目標

 

 

目標

実績

(2023年3月期末)

実績

(2024年3月期末)

実績

(2025年3月期末)

女性管理職比率 (注) 1
* 当社基準(人事制度上の管理者の資格を有する者をカウント)

2027年3月期末までに6%以上

3.8

4.6

5.2

男性社員育児休暇取得率 
(注) 1,2

2027年3月期末までに100%

75.0

84.6

90.0

取締役会の女性比率 (注) 3

2027年3月期末までに15%以上

0.0

8.3

8.3

 

(注) 1 対象は、評価制度や研修体系等が共通の月島ホールディングス株式会社、月島JFEアクアソリューション株式会社、月島機械株式会社の計3社であります。

2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものであります。

3 対象は月島ホールディングス株式会社であります。