2026年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    434名(単体) 442名(連結)
  • 平均年齢
    45.8歳(単体)
  • 平均勤続年数
    16.3年(単体)
  • 平均年収
    8,563,040円(単体)
  • 平均年収の
    対前年増減率
    7.6%(単体)

従業員の状況

人材戦略に関する基本方針等

(1) 【人材戦略に関する基本方針等】

・連結会社の人材戦略

2025年度から2027年度までの第14次中期経営計画ではスローガンを「地球と未来を考える。一丸となって目指そう3・3・4!」のもと、最終年度となる2027年度において、業績については売上高300億円、経常利益30億円の達成を目指すとともに、従業員400名以上の維持及び増員に取り組むこととしております。当該業績目標は、前中期経営計画である第13次中期経営計画における業績目標である売上高230億円、経常利益12億円以上の確保と比べますと、売上高で70億円、経常利益で18億円の業績拡大を目指すものですが、このためには従業員数の増加が必須であるとの認識のもと、第14次中期経営計画策定にあたっては従業員数に関する目標を設定しました。

当社の人材戦略は「従業員数の確保」に関する項目と「従業員の育成」に関する項目に大きくわけることができます。

このうち「従業員の確保」に関する項目では、業績目標を達成するために必要な従業員を確保するため、①従業員の初任給改定を含む処遇改定、②採用に特化する部署の新設、及び③新卒採用に関する代行会社との委託契約を実施し、資源を投入しました。この結果、特に新卒者やシニア世代を中心に採用者数が増加すると同時に既存従業員の離職率が低下する効果も得ることができました。

 また「従業員の育成」に関する項目ですが、当社の売上はモノづくりを支える製造業としての売上と、総合プラントエンジニアリング会社である建設業としての売上から構成されるところ、業務を遂行するためには従業員には資格が求められ、有資格者を確保する必要があります。このため、製造業及び建設業で必要とされる有資格者を増やすことが当社の業績目標達成には必要不可欠となるため、資格取得及び維持を推奨または義務化し、OJTまたは外部研修も実施のうえ人材育成を行っております。

 

・連結会社の従業員の給与(賞与を含む。)その他の給付の額及び内容の決定に関する方針

当社では2014年に業績連動型冬夏年間賞与支給ガイドラインを制定し、業績に応じて年間の賞与支給月数を決定することとしております。また、当社では定期昇給を毎年実施しておりますが、2021年からは業績連動型定期昇給制度を導入し、賞与と同様に業績に応じて定期昇給額が増減する仕組みとしております。

このように、当社では年間の賞与支給月数及び定期昇給額を業績連動型としておりますが、いずれの制度も業績のうち利益に応じて支給月数または定期昇給額が増減するもので、従業員に周知しており、従業員からしましても当期ごとに目指すべき目標値が明確となることで、従業員のモチベーションもアップしております。この結果、業績が拡大するとともに、従業員の年間平均給与も直近の約10年間で10%増加しております。

 

(2) 【従業員の状況】

① 連結会社の状況

2026年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

エンジニアリング事業

118

化工機事業

150

エネルギー・環境事業

100

全社(共通)

74

合計

442

 

(注) 従業員数は就業人員数であります。

 

② 提出会社の状況

2026年3月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

平均年間給与の対前

事業年度増減率(%)

434

45.8

16.3

8,563,040

7.55

 

 

セグメントの名称

従業員数(人)

エンジニアリング事業

118

化工機事業

150

エネルギー・環境事業

92

全社(共通)

74

合計

434

 

(注) 1.従業員数は就業人員数であります。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 

③ 労働組合の状況

当社グループには、JAM木村化工機労働組合が組織(組合員数 259人)されており、JAMに属しております。

なお、労使関係について特に記載すべき事項はありません。

 

④ 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

提出会社

当事業年度

補足説明

管理職に

占める

女性労働者

の割合(%)

(注1)

男性労働者の

育児休業

取得率(%)

(注2)

労働者の男女の

賃金の差異(%)(注1)

全労働者

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

4.55

75.0

72.9

80.6

50.5

 

 

(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)ガバナンス

①サステナビリティ全般

当社グループは、当社グループの持続的成長と持続可能な社会の両立に向けて2024年5月に以下のとおり「木村化工機サステナビリティ基本方針」を取締役会において定めました。

 

 私たち木村化工機グループは、「価値ある技術・製品・サービスを提供することによって顧客の期待とニーズに応え、健全な企業活動を通じて社会の発展に貢献する。」という企業理念に基づき、高品質な製品・サービスを提供することで、顧客企業の「持続可能なものづくり」に貢献しています。

 引き続き健全な企業活動を堅持したうえで、将来的な脱炭素社会に向けて、経営の重要課題として特定したマテリアリティに基づき、従業員やサプライヤー(取引業者)・地域の皆さまとともに持続的な成長を果たします。

 

 


 

②サステナビリティ推進体制

当社グループは「価値ある技術・製品・サービスを提供することによって顧客の期待とニーズに応え、健全な企業活動を通じて社会の発展に貢献する。」との企業理念を掲げております。この理念のもと、環境問題などの社会的課題への取組や、人材育成・労働環境の整備など、サステナビリティに関する様々な課題について、随時、経営会議において審議し、重要な事項は取締役会で決定する体制をとっております。

今後は、これらの実効性をより一層高めるため、各部門から選抜されたメンバーによるタスクフォース型の推進組織へと移行する予定です。本組織を通じて、事業活動とサステナビリティ課題を密接に連携させ、全社一丸となった取組を加速させてまいります。

あわせて、「当社グループコンプライアンス・マニュアル」に基づく人権尊重や環境保全の意識徹底、及びコンプライアンス委員会による企業風土の醸成を推進し、サステナビリティ経営の基盤強化に努めております。

 

 

 

(2)戦略

①中期経営計画

当社グループは、2025年度から2027年度までの第14次中期経営計画において「地球と未来を考える。一丸となって目指そう3・3・4!」をスローガンとして掲げ、新たな技術の開発に注力し、保有技術については応用可能な分野を開拓するとともに、未来を拓く人材育成に努めることとしております。

第14次中期経営計画期間中においては、①創業以来100年を超える豊富な知見と実績、及び高度な品質とその管理体制に裏付けられた開発・技術の基盤、②わが国の多岐にわたる産業分野における多くの著名・グローバル企業等を取引先とする顧客・営業基盤、③開発・技術基盤、顧客・営業基盤及び品質管理を機能別に維持・拡充していく業務遂行の組織基盤、これらの発展・拡大が重要であると考えております。

また、研究開発・設計・生産等の活動を通じて知的財産の確保を図るとともに、CO削減に代表される省エネ技術、原子力分野など、当社が得意とする技術を応用・発展させるべく成長戦略投資を行ってまいります。

未来を拓く人材の育成については、多様な人材を確保するためキャリア採用を強化するとともに、人材基盤を強化するため、2021年度から継続して人事制度改革に取り組んでおります。その具体的な取組として、2025年度に採用に特化した専門部署を新設したほか、従業員の専門性向上及び業務に必要な資格取得を強力に支援し、従業員の能力開発を最大化するための新たな制度設計を実施しております。

知的財産に関して当社グループは、新たな技術の開発に注力するとともに、保有する特許権を主として自社技術の防衛のために活用しておりますが、近年は特定の目的に特化したプロセスや設備に関する顧客との戦略的な共同出願にも力を入れており、これらを活用した特定の分野での受注を考えた活動をしております。今後は、他社へのライセンス供与をも視野に入れながら、特許戦略を策定・実践し、企業価値のさらなる向上に努めてまいります。

 

 

②マテリアリティ

当社グループは、経営環境や社会情勢、ステークホルダーからの要請等を踏まえ、当社グループが優先的に取り組むべきマテリアリティを特定しております。特定に際しては、社会情勢や外部ガイドラインとの整合性に加え、社内ヒアリングやアンケートを通じた役職員との対話プロセスを重視いたしました。社内外の多様な視点を踏まえて抽出された課題について、多角的に把握・分析をした結果に基づき、経営会議での審議を経て、取締役会において承認を得ております。今後は、これらを推進体制(タスクフォース)と連携させることで、着実な実行を図ってまいります。

 

マテリアリティ

個別テーマ

概要

脱炭素社会への貢献

自社の企業活動に起因する

温室効果ガスの排出削減

脱炭素社会への貢献を目指す企業として、自社が排出する温室効果ガスの削減にも努める必要があると認識しています。まずは排出量の定量把握を行い、現状に基づいた削減施策を検討していきます。

製品・サービス提供を通じた顧客先のCO2排出量削減への貢献

当社グループは、すべての事業で顧客先及び社会の省エネに貢献しています。社会影響が大きい各種プラントのCO2排出量削減にも貢献しており、今後も事業の柱になることを踏まえると重要なテーマだと考えています。

化石燃料に代わる代替エネルギーの普及、利用促進への貢献

脱炭素社会を実現するためには化石燃料に代わる代替エネルギーの普及と利用促進が不可欠であると考えています。

当社グループでは、アンモニアから高純度水素を製造して燃料電池発電に用いるプロセスの研究開発を推進する等、化石燃料に代わる代替エネルギーの普及に力を入れています。また、従来から、原子力発電をサポートする容器・機器・装置の提供を通じて、原子力という脱炭素効果の高いエネルギーの利用促進に貢献しており、今後も継続して展開してまいります。

品質マネジメントの深化

高品質な製品と保守体制の提供

顧客に対して高品質な製品・質の高い保守サービスを提供することは、技術力を強みとする当社グループにとって当然のことであり、顧客の信頼を勝ち取るためにも今後一層強化すべきテーマです。また、当社グループ製品の納期遅延や不適合等があった場合、顧客事業の事業停止リスクに直結することからも、当社グループにとっても社会にとっても重要な課題です。

原材料コスト高騰に伴う

製品・サービス価格への転嫁

円安や世界的な資材高騰、地政学リスクへの懸念等多様な要因があいまって原材料コストの高騰が収まりません。国(公正取引委員会)でも、コスト転嫁は正当に行うよう指導しており、当社グループとしても重要な経営課題であると考えています。

人的資本の強化

技術伝承

素材加工技術や工作機器の精緻な操作技術等、従業員一人ひとりの技術力や事業ノウハウは、当社グループにとっての大きな強みです。これらの技術力を着実に継承することで、顧客要望に応えていくことは当社グループ成長にとって大変重要です。

人材確保

当社グループの持続的成長のためにはその基盤となる従業員を常に確保し続けることが重要ですが、国内の少子高齢化・人口減少を受け、現在そして将来的にも人材採用・離職防止が大きな課題になっています。

労働安全衛生の確保

従業員が安全・安心して働くことができる職場環境を提供することは、企業としての義務です。工作機械や溶接機・化学薬品等を使う機会が多いこと、また扱う製品が重く・大きいこと等を踏まえ、引き続き安全第一で事業を推進していくために重要課題として特定しています。

強固な経営基盤の構築

コンプライアンスの徹底

法令及びビジネス規範の遵守は企業活動の大前提です。当社グループでは過去の不適合事案等を踏まえ、意識の徹底を図るべく、経営の重要課題としています。

コーポレート・ガバナンスの充実

株主・投資家といった社外のステークホルダーから、より健全かつ効率的な経営・事業活動を推進することが期待されており、これらの期待に応えるために、ガバナンス体制の多様化や実効性強化を継続的に検討することが重要であると考えています。

 

 

当社グループは、各マテリアリティに対し、当社グループが将来的に到達すべき「目指す姿」を明確化し、その達成に向けた取組を推進しております。具体的な目指す姿は次のとおりであります。

 

マテリアリティ

個別テーマ

目指す姿

関連するSDGs

脱炭素社会への

貢献

自社の企業活動に起因する

温室効果ガスの排出削減

自社CO2排出量ゼロ

Goal 12,13

製品・サービス提供を通じた顧客先のCO2排出量削減への貢献

顧客先プラント・工場のCO2排出量ゼロ

Goal 7,12,13

化石燃料に代わる代替エネルギーの普及、利用促進への貢献

脱炭素社会と自社事業成長の両立

Goal 7,9,12,13

品質マネジメントの深化

高品質な製品と保守体制の提供

管理体制の高度化による、製品信頼性の最大化

Goal 12

原材料コスト高騰に伴う

製品・サービス価格への転嫁

適正利益確保による、安定した事業基盤の確立

Goal 12,16

人的資本の強化

技術伝承

熟練技術の継承による、競争優位性の確保

Goal 8

人材確保

戦略的な採用・育成による、人材の集う高定着組織

Goal 8

労働安全衛生の確保

自律的な働き方と、安全・安心な職場環境の両立

Goal 8

強固な経営基盤の構築

コンプライアンスの徹底

高い倫理観に基づき、誠実に行動し続ける企業文化の醸成

Goal 10,16

コーポレート・ガバナンスの充実

透明性と公正性を追求する、盤石な経営基盤の確立

 

 

(3)リスク管理

当社グループは、サステナビリティに関する課題をはじめ経営に関わる様々な課題について、経営会議及び取締役会で議論し決定しており、監査等委員会設置会社として、独立社外取締役2名を含む監査等委員会が業務執行状況等の監査を行っております。各課題の意思決定に際しては、事前に関連部署においてリスクの抽出・評価・検討を行うこととする体制を整備し、また、当社グループ経営全般に関する主要なリスクの状況について定期的にモニタリング、評価・分析を行い、取締役会に報告する体制を整えております。

 

(4)指標及び目標

①人的資本

当社グループでは、前記「(2)戦略 ①中期経営計画」において記載した、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針について、次の指標を用いております。当該指標に関する目標及び実績は、次のとおりであります。

指標

中期目標 ※

(当初目標)

実績(当連結会計年度)

2025年3月期

2026年3月期

管理職に占める女性労働者の割合

2030年3月までに5.0%

3.45%

4.55%

(2026年3月までに7.0%)

男性労働者の育児休業取得率

2030年3月までに75.0%

33.33%

75.0%

(2026年3月までに50.0%)

労働者の男女の賃金の差異

2030年3月までに75.0%

72.8%

72.9%

(2026年3月までに75.0%)

時間外平均労働時間

2030年3月までに16.0時間/月

17.4時間/月

16.8時間/月

(2026年3月までに15.0時間/月)

入社3年後定着率

2030年3月までに90.0%

83.0%

87.5%

(2026年3月までに90.0%)

平均有休消化率

2030年3月までに75.0%

73.0%

73.0%

(2026年3月までに75.0%)

 

※当初目標としていた2026年3月の実績は未達となったため、課題を精査し、中期目標として再設定いたしました。

 

②マテリアリティ

当社グループでは、前記「(2)戦略 ②マテリアリティ」において記載した、各マテリアリティの進捗を適切に管理するため、次のとおり指標を設定し、その実現に向けた取組を進めております。

数値目標については、現在、新設予定のタスクフォースを中心に、現状の分析及び実効性の精査を行っております。より確実な達成に向けたロードマップを策定したうえで、速やかに公表する予定です。当面は、設定した指標に基づき実績のモニタリングを継続し、中長期的な「目指す姿」の実現に向けた基盤構築に注力してまいります。

 

マテリアリティ

個別テーマ

指標

主な取組

脱炭素社会への貢献

自社の企業活動に起因する

温室効果ガスの排出削減

・自社CO2排出量

・再生可能エネルギー由来の電源導入率

尼崎市クリーンセンターの余剰電力を活用した、エネルギーの地産地消

製品・サービス提供を通じた顧客先のCO2排出量削減への貢献

・事業を通じたCO2排出削減貢献量

・脱炭素関連製品の売上比率

3年連続「省エネ大賞」を受賞した技術力を活かし、脱炭素製品の開発を加速

化石燃料に代わる代替エネルギーの普及、利用促進への貢献

・代替エネルギー関連事業の研究開発費

・代替エネルギー関連の売上高

代替エネルギーの研究開発を推進

品質マネジメントの深化

高品質な製品と保守体制の提供

・不適合(*)件数

・不適合(*)による売上高損失比率

*完成工事における契約不適合

定期的な顧客満足度調査を踏まえ、品質改善に向けた継続的な活動を推進

原材料コスト高騰に伴う

製品・サービス価格への転嫁

・価格改定ルールの策定と運用

・主要製品群における粗利率

工程の見直しやコスト管理の徹底により、原価率の改善を推進

人的資本の強化

技術伝承

・技術、ノウハウの棚卸しとマニュアル整備

・資格保有率

各種検定制度を活用した高い水準の技能習得を組織的に推進

人材確保

・離職率

・労働生産性(従業員1人あたり営業利益額)

人材基盤を強化するための人事制度改革を2021年より推進

労働安全衛生の確保

・労災発生件数

・ストレスチェックスコア

成人病予防検診やストレスチェックの活用による職場環境の改善

強固な経営基盤の構築

コンプライアンスの徹底

・コンプライアンス研修の受講率

・各種監査における重大指摘数

全社員対象のコンプライアンス研修を毎年定期的に実施

コーポレート・ガバナンスの充実

・取締役会実効性の評価

・取締役会のスキルマトリックス整備

2016年に監査等委員会設置会社制度へ移行し、同制度を継続