2026.06.04更新

ストーリー・沿革

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: INTEGRATED REPORT 2025

サマリ

フジテックは、エレベータ・エスカレータ・動く歩道を扱う都市空間移動システムのグローバル専業メーカーです。研究開発から販売、生産、据付、保守、リニューアルまでを一貫体制で担う点が核です。新設で広げた設置台数を、保守とリニューアルで長く収益化する循環型ビジネスを築いています。品質評価施設「ウィズダム スクエア」、遠隔監視システム、「エレ・グランス」などを通じ、日本の専業メーカーならではの高品質とおもてなしを磨いています。

目指す経営指標

・2028年度に売上高2,830億円
・2028年度に営業利益440億円
・2028年度に営業利益率15.5%
・2028年度までに対2023年度比で営業利益改善効果80億円を見込む
・5年後に保守契約台数7%増
・5年後に保守売上高
・売上総利益5%増
・5年後に新設事業の黒字化-
・5年後にリニューアル事業の売上総利益15%成長
・新設・リニューアルの両事業で約10%のトップライン成長を目指す

用語解説

■Move On 5
フジテックの2024年度から2028年度までの中期経営計画です。地域や事業の選び方を見直しながら、高品質と収益性を両立し、会社の土台も強くしていくための成長計画を指します。

■不易流行
変えてはいけない大切な考え方と、時代に合わせて変えるべき戦略の両方を重視する考え方です。フジテックでは、守るべきものを“安全・安心”の追求、品質重視、人材の育成とし、変えるべきものを選択と集中や経営の進め方と位置づけています。

■新設事業
新しいマンションやオフィスビル、商業施設などに、エレベータやエスカレータを新しく設置する事業です。フジテックでは、この新設で増やした設置台数が、その後の保守やリニューアルにつながります。

■アフターマーケット事業
すでに設置されたエレベータやエスカレータに対して、保守、修理、リニューアルを行う事業です。設置後も長く収益を積み上げられるため、フジテックの安定収益を支える重要な事業です。

■循環型ビジネス
新設事業で納入した設備を、その後の保守やリニューアルでも継続して支える事業の回り方を指します。新設で広げた台数が将来の保守契約や更新需要につながるため、単発ではなく長く収益を生む仕組みです。

■専業メーカーの一貫体制
研究開発から販売、生産、据付、保守、リニューアルまでを社内でつなげて行う体制です。フジテックは昇降機の専業メーカーとして、各部門の知見をつなげやすく、品質改善や顧客対応の速さに強みがあります。

■オールフジテック
国内外の拠点や各部門が一体となって動く、フジテック全体の連携体制を表す言葉です。地域や部門をまたいで技術やノウハウを共有し、会社全体で品質向上や収益力強化を進める考え方です。

■ウィズダム スクエア
フジテックが新設した昇降機の品質評価施設です。エレベータやエスカレータの実験や検証を行い、見つかった課題を次の商品改善につなげるための中核拠点です。

■エレ・グランス
2025年に販売を始めた国内向け新標準型エレベータです。デザイン、災害対策、メンテナンス性を強化した商品で、フジテックが掲げる「専業メーカーとしての美しさとおもてなし」を形にした新機種です。

■エアータップ
ボタンに触れずにエレベータを操作できる非接触ボタンです。従来の押しボタンと非接触センサーを一体化した仕組みで、衛生面や使いやすさの向上を狙ったフジテックの独自商品です。

■エレモリ
ビル管理者向けのウェブサービスです。点検や検査の報告書をデジタルで確認できるようにするなど、管理の手間を減らし、利便性を高める仕組みとして使われています。

■マルチ・ブランド戦略
価格帯や顧客層の違う市場に合わせて、複数ブランドを使い分けて攻める戦略です。フジテックはインドで、フジテック・インドとフジテック・エクスプレスを使い分けながら、幅広い需要を取り込みます。

■Grow
フジテックが地域戦略の中で使う区分の一つで、今後の成長が特に期待できる市場を指します。インドのように販売拡大や保守台数の積み上げを進める地域がこの位置づけです。

■Stabilize
大きく伸ばすよりも、安定した収益確保を重視する地域の位置づけです。成熟市場で保守やリニューアルを中心に、堅実に利益を積み上げる考え方を示します。

■Refocus
事業の立て直しや戦い方の見直しを進める地域の位置づけです。商品構成やコスト、営業の進め方を調整しながら、収益性の改善を目指す市場を指します。

■Turnaround or Exit
業績の回復を目指すか、場合によっては事業の縮小や見直しも視野に入れる厳しい位置づけです。フジテックでは中国市場のように環境変化が大きい地域で使われています。

■EZ-SHUTTLE(イージーシャトル)
フジテックの行先階登録システムです。利用者が先に行き先の階を登録することで、効率よくエレベータを運行しやすくする仕組みとして展開されています。

■REXIA-S(レクシアエス)
インドで販売している中低層住宅向けの標準エレベータです。現地の住宅需要に合わせた商品として展開され、インド市場での販売拡大に役立っています。

■REXIA-N
中国のアドオン市場向けに投入したエレベータです。既存建物に後から設置する需要を取り込むための商品で、新しい市場開拓の一つとして位置づけられています。

■アドオン
すでに建っている建物に、あとからエレベータを設置することです。中国では古い建物にエレベータが付いていない例が多く、この需要を狙った市場開拓が進められています。

■世界を、もっとフラットに。
フジテックのブランドビジョンです。人の移動を助けるだけでなく、物理的な段差や不便さ、心理的な壁も小さくし、誰もが移動しやすく暮らしやすい社会に貢献したいという考えを表した言葉です。
2025年3月期有価証券報告書より

沿革

 

2 【沿革】

 

1948年2月

内山正太郎が大阪市西区に富士輸送機工業株式会社を設立創業、エレベータの製造、販売を開始。

1956年2月

東京都港区に東京支店を開設。

1963年5月

株式を公開、大阪証券取引所市場第二部に上場。

1964年8月

香港にフジ エンジニアリング CO.,(HK) LTD. (現 連結子会社 フジテック (HK) CO., LTD.) を設立。

1965年1月

大阪府茨木市に本社工場を新設、操業を開始。

1965年8月

本社を大阪府茨木市に移転、旧本社跡に大阪支店(現 当社アフターマーケット拠点“大阪フィット”)を開設。

1968年9月

韓国・仁川広域市に韓国フェルコ輸送機株式会社 (現 連結子会社 フジテック コリア CO., LTD.)を設立。

1970年3月

東京証券取引所市場第二部に株式を上場。

1972年8月

シンガポールにシンガポール フジ エレベータ CORPN.LTD. (現 連結子会社 フジテック シンガポール CORPN. LTD.) を設立。

1974年2月

社名をフジテック株式会社に改称。株式を東京証券取引所、大阪証券取引所の市場第一部銘柄に指定。(2012年7月大阪証券取引所上場廃止)

1974年3月

ベネズエラ・カラカスにフジテック ベネズエラ C.A.を設立。

1975年9月

大阪府茨木市に高さ150mのエレベータ研究塔を新設。(2008年9月除却)

1977年3月

シンガポール預託証券 (DRS) を発行し、シンガポール証券取引所に上場。(2004年10月上場廃止)

1977年7月

米国・オハイオ州にフジテック アメリカ INC. (現 連結子会社) を設立。

1979年5月

アルゼンチン・ブエノスアイレス市にフジテック アルゼンチーナ S.A.(現 連結子会社)を設立。

1980年1月

台湾・台北市に富士達股份有限公司 (現 連結子会社) を設立。

1981年3月

サウジアラビア・ジェッダ市にフジテック サウジアラビア CO., LTD.を設立。

1981年6月

欧州預託証券 (EDR) を発行し、ルクセンブルク証券取引所に上場。(2005年12月上場廃止)

1982年6月

英国・ロンドン市にフジテック UK LTD. (現 連結子会社) を設立。

1985年12月

米領グアムにフジテック パシフィック INC.を設立。

1989年2月

兵庫県城崎郡 (現 兵庫県豊岡市) にフジテック フロンティア株式会社(現 当社エスカレータ拠点)を分社、設立。(1999年10月吸収合併)

1989年2月

大阪府茨木市にフジテック 総合施設株式会社 (1991年1月 フジテック エンジニアリング株式会社に社名変更) を分社、設立。(1999年10月吸収合併)

1990年3月

決算日を9月30日から3月31日に変更。

1992年8月

カナダ・オンタリオ州にフジテック カナダ INC. (現 フジテック アメリカ INC.の子会社) を設立。

1995年12月

中国・河北省に華昇富士達電梯有限公司 (現 連結子会社) を設立。

1998年9月

エジプト・ギザ市にフジテック エジプト CO., LTD.を設立。

2000年4月

滋賀県彦根市から米原町(現 米原市)の敷地に「滋賀製作所」を新設、操業を開始。

2002年1月

中国・上海市に上海華昇富士達扶梯有限公司(現 華昇富士達電梯有限公司の子会社)を設立。

2003年7月

創業者 内山正太郎 逝去。

2003年12月

中国・上海市に研究開発拠点として、上海富士達電梯研発有限公司を設立。

2004年5月

インド・ムンバイ市にFSPエレベータPRIVATE LTD. (現 連結子会社 フジテック インディア PRIVATE LTD.、カンチープラム所在) を設立。

2006年3月

滋賀県彦根市に本社・研究棟および第2工場(当社エレベータ拠点“ビッグウィング”)ならびに高さ170mの研究塔を新設。

2006年4月

本社・研究開発部門を大阪府茨木市から滋賀県彦根市に移転。

2006年11月

大阪府茨木市の旧大阪製作所を閉鎖し、跡地売却。

2006年12月

中国・上海市に機器部品の生産拠点として、富士達電梯配件(上海)有限公司(現 連結子会社)を設立。

2008年2月

東京都港区三田に東京支社を移転し、東京本社を開設。(現 東京都港区白金に移転)

2010年4月

兵庫県豊岡市のエスカレータ拠点を“ビッグステップ”として再構築。

2010年4月

大阪府茨木市の旧本社跡をアフターマーケット拠点“ビッグフィット”として再構築。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。

2022年12月

メキシコ・ティファナ市のElevadores EV International, S.A. de C.V. (現 フジテック アメリカ INC.の子会社)の株式を取得し、子会社化。

 

 

関係会社

 

4 【関係会社の状況】

連結子会社

名称

住所

資本金

主要な事業
の内容

議決権の所有
(又は被所有)
割合(%)

関係内容

フジテック アメリカ INC.
※1 ※2 ※3

米国
オハイオ州

US$

 

15,000,000

 

昇降機等の製造、販売、据付、
保守、修理

100.00

当社製品、半製品の販売
技術援助契約  有
役員の兼任等   4名
(うち当社従業員 3名)
当社による債務保証

フジテック カナダ INC.
※1 ※2

カナダ
オンタリオ州

C$

 

18,000,000

 

昇降機等の販売、据付、保守、修理

100.00

(100.00)

当社製品、半製品の販売
技術援助契約  有
役員の兼任等   2名
(うち当社従業員 2名)

フジテック アルゼンチーナ S.A.※1

アルゼンチン
ブエノスアイレス

Argentine Peso

 

2,000,000

 

同上

100.00

当社製品、半製品の販売
役員の兼任等   1名
(うち当社従業員 1名)

フジテック シンガポール
CORPN.LTD.
※2

シンガポール
ベドック サウスアベニュー

S$

5,290,000

 

昇降機等の販売、据付、保守、修理

85.62

当社製品、半製品の販売
技術援助契約  有
役員の兼任等   3名
(うち当社従業員 2名)

フジテック インディア
PRIVATE LTD.
※1 ※2

インド
カンチープラム

RS

4,952,951,900

 

昇降機等の製造、販売、据付、
保守、修理

98.22

(10.62)

当社製品、半製品の販売
技術援助契約  有
役員の兼任等   3名
(うち当社従業員 3名)

フジテック (HK) CO.,LTD.
※2

香港
コンノートロード

HK$

24,300,000

 

同上

100.00

当社製品、半製品の販売
技術援助契約  有
役員の兼任等   1名
 

富士達股份有限公司
※1 ※2

台湾
台北市

NT$

300,000,000

同上

74.83

当社製品、半製品の販売
技術援助契約  有
役員の兼任等   4名
(うち当社従業員 3名)

当社による債務保証

フジテック コリア CO.,LTD.
※1 ※2

韓国
仁川広域市

W

27,220,000,000

 

同上

100.00

当社製品、半製品の販売
技術援助契約  有
役員の兼任等   3名
(うち当社従業員 3名)
当社による債務保証

華昇富士達電梯有限公司
※1 ※2 ※3

中国
河北省

RMB

708,040,041.75

 

同上

60.00

当社製品、半製品の販売
技術援助契約  有
役員の兼任等   4名
(うち当社従業員 3名)

上海華昇富士達扶梯有限公司
※1

中国
上海市

RMB

 

106,760,000.00

 

同上

60.00

(60.00)

当社製品、半製品の販売
役員の兼任等   4名
(うち当社従業員 3名)

富士達電梯配件(上海)有限公司※1

中国
上海市

RMB

389,124,491.80

昇降機等の機器の製造

100.00

当社機器部品の販売
役員の兼任等   4名
(うち当社従業員 4名)

フジテック UK LTD.
※1 ※2

英国
ケント州

Stg.£

12,516,000

 

昇降機等の販売、据付、保守、修理

100.00

当社製品、半製品の販売
技術援助契約  有
役員の兼任等   4名
(うち当社従業員 4名)

 

 

(注) 1 ※1 特定子会社に該当します。

2 ※2 当社との間で、エレベータおよびエスカレータの開発、製造、販売、据付、保守等に関連する当社特許権等およびノウハウの使用許諾に関する技術援助契約を締結しています。

3 フジテック アメリカ INC. の連結の範囲には、同社の子会社1社とフジテック カナダ INC.が含まれています。

4 フジテック アルゼンチーナ S.A. の連結の範囲には、同社の子会社2社が含まれています。

5 フジテック シンガポール CORPN.LTD. の連結の範囲には、同社の子会社5社が含まれています。

6 フジテック インディア PRIVATE LTD. の連結の範囲には、同社の子会社1社が含まれています。

7 フジテック (HK) CO.,LTD.の連結の範囲には、同社の子会社1社が含まれています。

8 フジテック カナダ INC.は、フジテック アメリカ INC.の100%出資子会社です。

9 上海華昇富士達扶梯有限公司は、華昇富士達電梯有限公司の100%出資子会社です。

10 富士達電梯配件(上海)有限公司の連結の範囲には、同社の子会社1社が含まれています。

11 フジテック UK LTD.の連結の範囲には、同社の子会社1社が含まれています。

12 有価証券届出書または有価証券報告書を提出している会社はありません。

13 「議決権の所有(又は被所有)割合(%)」欄の( )内は間接所有割合を内書きで記載しています。

14 ※3 フジテック アメリカ INC.および華昇富士達電梯有限公司は、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が、10%を超えています。なお、華昇富士達電梯有限公司は、上海華昇富士達扶梯有限公司を連結した数値によっております。

主要な損益情報等

フジテック アメリカ INC.

華昇富士達電梯有限公司

 

(1) 売上高

34,772

百万円

(1) 売上高

34,676

百万円

 

(2) 経常利益

1,346

 〃

(2) 経常損失(△)

△3,970

 〃

 

(3) 当期純利益

964

 〃

(3) 当期純損失(△)

△5,097

 〃

 

(4) 純資産額

13,215

 〃

(4) 純資産額

31,722

 〃

 

(5) 総資産額

20,250

 〃

(5) 総資産額

54,551

 〃

 

                上記は、2024年12月31日現在の財務諸表に基づいています。