2025.10.02更新

コーポレートストーリー

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: 統合報告書2025

サマリ

THKは、世界で初めて直線運動部の“ころがり”化を実用化した「LMガイド」を軸に、ボールねじやクロスローラーリング、免震・制震装置、車載L&S部品まで幅広く展開。グローバルな「販製一体体制」で需要地に密着し、IoTによるOEE向上や予兆保全にも踏み出しています。2026年度目標としてROE17%、EPS590円等を掲げ、ものづくりとサービスを統合する事業変革を加速中。

目指す経営指標

2026年度(FY2026 E):連結売上収益5,000億円、営業利益1,000億円、EPS590円、ROE17%

早期:ROE10%超の実現(経営方針)

配当方針:DOE(株主資本配当率)8%採用

株主還元:機動的な自己株式取得を実施

営業利益400億円超に向けた構造改革(産業機器事業の自助努力を中心に推進)

専門用語

■LMガイド
THKが実用化した直線運動(リニアモーション)用の案内機構。転がり要素を用いて摩擦を小さくし、工作機械や産業ロボットなどで高い精度と剛性、長寿命を実現するガイド装置です。

■クロスローラーリング
円筒ころを交互(直交)に配列した転がり軸受。薄型でも高剛性・高精度で、回転と傾きに強く、産業機器や精密ステージの旋回部に用いられます。

■ボールねじ
ねじ軸とナットの間にボールを循環させて摩擦を低減し、回転運動を高効率に直線運動へ変換する機構。位置決め精度が高く、工作機械や半導体製造装置で使われます。

■ボールスプライン
スプライン溝内でボールが転がる構造により、直線運動中でもトルク伝達を可能にする直動部品。ガタが少なく、滑らかな動きと高いねじれ剛性を両立します。

■免震・制震装置
地震時の揺れを建物や設備に伝わりにくくする装置の総称。免震は揺れ自体を遮断する構造、制震はダンパなどで揺れエネルギーを吸収・低減する仕組みで、サーバーや精密機器の被害抑制にも用いられます。

■販製一体体制
販売(顧客接点)と製造(生産・技術)を強く連携させ、需要地に密着して迅速に供給・改善を回すTHKの体制。現場の要望を製品仕様や生産に素早く反映させる狙いがあります。

■ものづくりサービス業
部品を「売って終わり」にせず、導入前の提案から稼働中の監視・保守、改善提案までを一体で提供するという同社の事業コンセプト。製品価値にサービスを重ね、顧客の稼働率や生産性の向上に貢献します。

■L&S(Linkage & Suspension)部品
自動車の足回りに用いられるリンケージ(連結)やサスペンション関連の部品群。走行安定性や乗り心地に関わる要素で、同社は直動技術の応用で品質と耐久性を追求しています。

■予兆保全
センサーや稼働データから劣化や異常の兆候を捉え、故障前に保全を行う手法。設備のダウンタイムを減らし、顧客の設備総合効率向上に資するサービスの中核となります。