2025年12月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

デジタルトランスフォーメーション事業 デジタルマーケティング事業 IP・エンタメ事業 その他 デジタルトランスフォーメーション事業
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
デジタルトランスフォーメーション事業 7,615 47.7 672 26.5 8.8
デジタルマーケティング事業 5,705 35.7 1,851 72.9 32.4
IP・エンタメ事業 1,767 11.1 57 2.3 3.3
その他 876 5.5 -43 -1.7 -4.9

3【事業の内容】

 当社グループは、当社及び連結子会社19社(株式会社デジタルアイデンティティ、株式会社Sharing Innovations、株式会社ヴェス、株式会社Orchestra Investment、株式会社ワン・オー・ワン、株式会社アールストーン、株式会社ランド・ホー、株式会社日本技研プロフェッショナルアーキテクト等)により構成されております。

 当社グループの事業は、「デジタルトランスフォーメーション事業」、「デジタルマーケティング事業」、「IP・エンタメ事業」、「その他」の4つのセグメントに分かれており、各事業の主な内容は以下のとおりであります。

 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。

 

(1)デジタルトランスフォーメーション事業

 デジタルトランスフォーメーション事業においては、システム開発・ソフトウェアテストサービスを行うシステムソリューション、クラウドサービスの導入支援を行うクラウドインテグレーション等を行っております。デジタルトランスフォーメーション事業の事業領域においては、技術革新が絶え間なく行われており、近年AI(人工知能)の活用等により、テクノロジーの進化が進んでおります。それら新技術に適時に対応していくために、新サービスの開発やサービスラインナップの充実を図ることで、世の中の技術革新に対応したサービスを提供しております。

 

(2)デジタルマーケティング事業

 デジタルマーケティング事業においては、運用型広告サービス、SEOコンサルティングサービス、クリエイティブサービス等を行っており、クライアント企業のデジタルマーケティング施策に関するトータルソリューションを提供しております。今後も、ウェアラブルデバイスやIoTなどの新たなテクノロジーにより、複雑・多様化していく消費者とのコンタクトポイントに併せて、最適なソリューションを提供してまいります。

 

(3)IP・エンタメ事業

 IP・エンタメ事業においては、ゲームの開発・受託運営やチャットで相談できる占いサービスといったデジタルコンテンツの展開、自社IPの活用を推進しております。ゲームの開発・受託運営においては、ゲーム市場の多様化・細分化が進んでいる環境のもと、社内の開発技術の高度化により適切に市場環境の変化に対応することで、顧客ニーズを捉えたサービスを提供してまいります。また、自社所属のタレント・アイドルの獲得・育成及びマネジメントの手法・体制を確立することで、自社IPの活用を進めてまいります。

 

(4)その他

 その他事業においては、タレントマネジメントシステム「スキルナビ」の開発・販売を行う「SaaS事業」、ITエンジニア及びクリエーターに特化した転職エージェンシーを手掛ける「人材紹介事業」等に取り組んでおります。

 

〔事業系統図〕

 事業の系統図は、次のとおりであります。

 

 

 

(注) 連結子会社である株式会社ワン・オー・ワン及び他13社については、重要性の判断により事業系統図では記載を省略しております。

業績状況

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当社グループは、当連結会計年度より国際会計基準(以下、「IFRS会計基準」という。)を適用しております。また、前連結会計年度の財務数値についても、IFRS会計基準に組替えて比較分析を行っております。

なお、財務数値に係るIFRS会計基準と日本基準との差異については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 39.初度適用」をご覧ください。

 

経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

技術進展が進むIT分野では、少子高齢化が進む中、今後IT人材不足がますます深刻化し、2030年には約45万人までIT人材の不足規模が拡大するとの推計結果が出ております。(出所:経済産業省委託事業「IT人材需給に関する調査」)

また、デジタルトランスフォーメーション(DX)のトレンドが進展する中、生産性の向上や業務の効率化を目的にクラウドファースト戦略を実行する企業は引き続き増加傾向となっております。また、企業が従来型ITからクラウドへ移行するクラウドマイグレーションは、対象システム領域の多様化が顕著となっており、WEBシステムや情報系システムから基幹系システムへと対象システム領域が拡大しております。2024年の国内クラウド市場は、前年比29.2%増の9兆7,084億円(売上額ベース)となりました。また、2024年~2029年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は14.6%で推移し、2029年の市場規模は2024年比約2.0倍の19兆1,965億円になると予測されております。(出所:IDCJapan株式会社「国内クラウド市場予測、2025年~2029年」)

デジタルマーケティング領域においては、2025年のインターネット広告市場が4兆459億円(前年比110.8%:株式会社電通発表)となりました。進展する社会のデジタル化を背景に、総広告費における「インターネット広告費」は堅調に伸長し、総広告費に占める構成比は50.2%にまで達しております。

このような環境のもと、当社グループのデジタルトランスフォーメーション事業においては、クライアントのDXを“Transformation”まで支援できる企業、コンサルティングとともに先端テクノロジーの提案が可能な集団を目指すという長期計画を掲げております。

当連結会計年度において、デジタルトランスフォーメーション事業の中核企業である株式会社Sharing Innovations(連結ベース)では、上期に、主に営業体制の整備と新規領域の体制強化を図るための採用や品質改善対応といった投資を実行し、下期にかけて利益が増加することを見込んでおりましたが、当社を取り巻く外部環境の変化を受け、Salesforce領域、SES領域の収益が減益となり、データ、ITコンサルティングといった新規事業領域が伸長するも、当初の計画を下回りました。Salesforce領域では、前年より中堅・エンタープライズ向けに軸足をシフトしてまいりましたが、案件の難易度・サイズアップが加速し、難易度・サイズに対応できるプロジェクトマネージャー(PM)・プロジェクトリーダー(PL)の必要性が増しております。それに伴い、PM・PLの不足から当初の計画より案件数、売上高が減少いたしました。SES(パートナー)領域では、業界で内製化が進展し、専門性の高い市場へニーズがシフトしております。レガシー、ロースキル領域は市場ニーズが減少し、当社の売上も減少いたしました。ただ、営業体制を強化したことで、直近は当社への引き合いが増加しております。

PM・PLを採用することで、Salesforce領域では中堅・エンタープライズ向けの案件により対応できるようになりますが、採用市場でのPM・PLの採用難易度の高まりを受けて、継続して採用活動を行うものの、Salesforce領域以外で新規事業強化やコストダウンの推進を進め、採用によらない収益改善の施策にも取り組んでおります。新規事業領域では、今年より注力しているデータ事業、ITコンサルティング事業が前年比で伸長しております。データ事業では案件数が増加し、パートナーエンジニアと協働して、案件を推進しております。ITコンサルティング事業では、2025年8月にM&AでCoznet合同会社をグループに迎え入れ、ERP領域を強化いたしました。プロパーのエンジニアをアサインすることで、こなせる案件も増えるため、成長率の高い新規事業へ社内リソースをシフトしてまいります。さらにERP領域では採用も推進し、新規事業領域全体の強化を図っております。また、コストダウンの面では、現時点で賃料や社内で利用している各種システムのライセンス費用等の見直しに着手しており、2026年には、2025年比で約1億円の固定費削減を見込んでおります。一方で、M&Aにより2023年以降新たにグループジョインした企業、特にソフトウェアテスト事業等を展開する企業の業績が好調なことから、デジタルトランスフォーメーション事業全体の業容は拡大しております。

デジタルマーケティング事業においては、積極的な人材投資を行うとともに、主力サービスである運用型広告を中心に引き続き拡販を進めるとともにサービスラインナップの拡充に努め、またこれまでにM&Aを実施した企業の成長を取り込んでまいりました。

IP・エンタメ事業の事業ドメインであるコンテンツ産業の市場規模は14兆円を超え、過去最高の数値を記録しております。(出所:一般社団法人デジタルコンテンツ協会「デジタルコンテンツ白書2025」)

 このような環境のもと、当社グループ内でも、今後、関連する事業の売上高の拡大が見込まれることから、当連結会計年度より新たな事業セグメントとしてIP・エンタメ事業を設けております。

 以上の結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

 

a.財政状態

 当連結会計年度末における財政状態は、資産16,159,920千円(前連結会計年度末比1,779,132千円の増加)、負債9,145,629千円(前連結会計年度末比1,262,632千円の増加)、資本7,014,291千円(前連結会計年度末比516,500千円の増加)となりました。

 

b.経営成績

 当連結会計年度の売上収益は15,768,184千円(前年同期比12.3%増)、営業利益1,442,982千円(前年同期比8.4%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益816,839千円(前年同期比10.3%増)となりました。

 

 セグメントの経営成績を示すと、次のとおりであります。

① デジタルトランスフォーメーション事業

当事業においては、事業開始からM&Aを推進し、同時にIT人材の採用を行うことで開発体制の拡充を進めてまいりました。IT利活用の多様化・高度化に伴い拡大するIT需要を取り込み、クラウドインテグレーション、ソフトウェアテスト、各種Webシステム開発等の案件を受注しております。

以上の結果、当連結会計年度の売上収益は7,615,090千円(前年同期比11.9%増)、セグメント利益は672,306千円(前年同期比42.5%増)となりました。

 

② デジタルマーケティング事業

当事業においては、積極的な人材投資を進めつつも、インターネット広告市場が堅調に伸長する環境のもと、主力サービスである運用型広告を中心に、既存取引先からの受注増額や新規取引先獲得のための施策を進めるとともに、M&Aした企業の成長を取り込んでまいりました。

以上の結果、当連結会計年度の売上収益は5,705,316千円(前年同期比1.1%増)、セグメント利益は、1,851,053千円(前年同期比7.9%減)となりました。

 

③ IP・エンタメ事業

当事業においては、ゲームの開発・受託運営やチャットで相談できる占いサービスといったデジタルコンテンツの展開、自社IPの活用を推進しております。

以上の結果、当連結会計年度における売上収益は1,767,312千円(前年同期比98.2%増)、セグメント利益は、57,474千円(前年同期比81.5%増)となりました。

 

④ その他

その他の事業においては、タレントマネジメントシステム「スキルナビ」の開発・販売、人材紹介事業等に取り組んでおります。

以上の結果、当連結会計年度の売上収益は876,356千円(前年同期比9.0%増)となりました。また、当連結会計年度におけるセグメント損失は、42,548千円(前年同期は74,500千円の損失)となりました。

 

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物の期末残高は、3,538,337千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは1,036,988千円の収入となりました。これは主に税引前当期利益1,385,536千円及び減価償却費及び償却費368,610千円があった一方で、法人所得税の支払額564,854千円があったこと等によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは1,185,541千円の支出となりました。これは主に子会社の取得による支出1,203,665千円があったこと等によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは385,104千円の収入となりました。これは主に長期借入金の返済による支出679,861千円、リース負債の返済による支出326,067千円、自己株式の取得による支出250,656千円があった一方で、短期借入金の純増額358,662千円、長期借入れによる収入1,430,000千円あったこと等によるものです。

 

 

生産、受注及び販売の実績

(1)生産実績

当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載に馴染まないため、記載を省略しております。

 

(2)受注実績

当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高(千円)

対前年増減率(%)

受注残高(千円)

対前年増減率(%)

デジタルトランスフォーメーション事業

7,524,422

13.1

130,879

1.6

(注)デジタルトランスフォーメーション事業以外は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載に馴染まないため、記載を省略しております。

 

(3)販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

販売高(千円)

対前年増減率(%)

デジタルトランスフォーメーション事業

7,524,299

11.5

デジタルマーケティング事業

5,686,394

1.0

IP・エンタメ事業

1,733,947

95.5

その他

823,543

6.7

合計

15,768,184

12.3

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合

外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載を省略しております。

 

経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.経営成績等

①財政状態

(資産)

当連結会計年度末における資産の残高は、前連結会計年度末に比べて1,779,132千円増加し、16,159,920千円となりました。主な要因は、現金及び現金同等物が235,896千円、使用権資産が343,660千円、のれんが1,123,732千円増加したこと等によるものです。

 

(負債)

当連結会計年度末における負債の残高は、前連結会計年度末に比べて1,262,632千円増加し、9,145,629千円となりました。主な要因は、営業債務及びその他の債務が347,725千円減少した一方、借入金(流動)が518,214千円、リース負債(流動)が106,909千円、借入金(非流動)が617,276千円、リース負債(非流動)が252,204千円増加したこと等によるものです。

 

(資本)

当連結会計年度末における資本の残高は、前連結会計年度末に比べて516,500千円増加し、7,014,291千円となりました。主な要因は、自己株式が249,906千円増加し、剰余金の配当により利益剰余金が106,970千円減少した一方で、親会社の所有者に帰属する当期利益の計上により利益剰余金が816,839千円増加したこと等によるものです。

 

②経営成績

(売上収益)

売上収益の詳細については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 経営成績等の状況の概要 (1)財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。

 

(売上総利益)

当連結会計年度における売上原価は、8,866,298千円(前年同期比17.6%増)となりました。主に売上収益の増加に伴う労務費及び外注費の増加により、売上原価全体が増加した結果、売上総利益は6,901,886千円(前年同期比6.3%増)となりました。

 

(営業利益)

当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、主に人件費の増加により5,514,565千円(前年同期比6.8%増)となりました。その結果、営業利益は1,442,982千円(前年同期比8.4%増)、税引前当期利益は1,385,536千円(前年同期比5.6%増)となりました。

 

(親会社の所有者に帰属する当期利益)

当連結会計年度において、法人所得税費用520,144千円を計上した結果、親会社の所有者に帰属する当期利益は816,839千円(前年同期比10.3%増)となりました。

 

b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

 当社グループの主力事業であるデジタルマーケティング事業においては、順調に拡大を続けるインターネット広告市場の成長率を超える速さで成長させていくとともに、デジタルトランスフォーメーション事業を始めとした、新たなインターネットの潮流を捉えた成長分野へも積極的に挑戦し、企業価値の継続的な向上を目指しております。

 当社グループが、将来にわたる持続的な企業価値創造を実現していくためには、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載の課題に対処していく必要があると認識しております。経営者は常に事業環境の変化に応じて経営資源を最適に配分し、様々な課題に適時適切に対処できるような組織体制を構築してまいります。

 

c.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社グループは、中長期的な事業拡大と収益率向上による企業価値の向上と株主価値の向上を目指しており、重要な経営指標を売上収益、営業利益、営業利益率、親会社所有者帰属持分当期利益率(ROE)としております。
 当連結会計年度における経営指標は、売上収益15,768,184千円(前年同期比12.3%増)、営業利益1,442,982千円(前年同期比8.4%増)、営業利益率9.2%(前年同期比0.3ポイント減)、親会社所有者帰属持分当期利益率(ROE)13.0%(前年同期比0.2ポイント増)であり、引き続き当該指標の向上に邁進していく所存でございます。

 

d.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当連結会計年度のセグメントごとの財政状態及び経営成績の状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 経営成績等の状況の概要 (1)財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。

 

(2)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

a.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容

 キャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 経営成績等の状況の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 

b.資本の財源及び資金の流動性

 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、媒体運営会社からの広告枠の仕入れのほか、人件費、外注費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、経常的な設備の更新のための増設、改修等を目的とした投資に加え、投資事業における他企業への出資や当社グループ価値向上のためのM&Aなどの成長投資を積極的に行うためのものであります。

 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、運転資金は自己資金及び金融機関からの借入を基本としております。

 なお、当連結会計年度末における、リース負債を含めない借入金等の有利子負債の残高は4,012,901千円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は3,538,337千円となっております。

 

(3)重要性がある会計方針及び見積り

 当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第312条の規定によりIFRS会計基準に準拠して作成されております。連結財務諸表の作成にあたり、資産及び負債又は損益の状況に影響を与える会計上の見積りは、過去の実績等の財務諸表作成時に入手可能な情報に基づき合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

 当社グループの連結財務諸表で採用する重要性がある会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針 4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載しております。

 

並行開示情報

 連結財務諸表規則(第3編から第6編までを除く。以下、「日本基準」という。)により作成した要約連結財務諸表は、以下のとおりであります。

 なお、日本基準により作成した当連結会計年度の要約連結財務諸表については、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査を受けておりません。

 

(1)要約連結貸借対照表(日本基準)

(単位:千円)

 

 

前連結会計年度

(2024年12月31日)

当連結会計年度

(2025年12月31日)

資産の部

 

 

流動資産

7,128,774

7,382,067

固定資産

 

 

有形固定資産

311,536

304,578

無形固定資産

3,855,627

4,336,917

投資その他の資産

1,525,747

1,598,022

固定資産合計

5,692,911

6,239,518

資産合計

12,821,686

13,621,586

 

 

 

負債の部

 

 

流動負債

4,696,665

4,892,176

固定負債

1,999,024

2,679,011

負債合計

6,695,689

7,571,187

 

 

 

純資産の部

 

 

株主資本

5,402,555

5,271,053

その他の包括利益累計額

273,284

318,543

新株予約権

1,505

1,313

非支配株主持分

448,652

459,489

純資産合計

6,125,996

6,050,398

負債純資産合計

12,821,686

13,621,586

 

(2)要約連結損益計算書及び要約連結包括利益計算書(日本基準)

要約連結損益計算書

(単位:千円)

 

 

前連結会計年度

(自 2024年1月1日

至 2024年12月31日)

当連結会計年度

(自 2025年1月1日

至 2025年12月31日)

売上高

14,036,930

15,768,184

売上原価

7,544,430

8,870,736

売上総利益

6,492,500

6,897,448

販売費及び一般管理費

5,691,311

6,171,559

営業利益

801,189

725,888

営業外収益

35,358

96,831

営業外費用

52,885

68,675

経常利益

783,662

754,045

特別利益

45,128

特別損失

16,669

13,182

税金等調整前当期純利益

812,120

740,863

法人税等合計

438,963

464,662

当期純利益

373,157

276,200

非支配株主に帰属する当期純利益

41,404

15,770

親会社株主に帰属する当期純利益

331,752

260,429

 

要約連結包括利益計算書

(単位:千円)

 

 

前連結会計年度

(自 2024年1月1日

至 2024年12月31日)

当連結会計年度

(自 2025年1月1日

至 2025年12月31日)

当期純利益

373,157

276,200

その他の包括利益合計

△35,961

45,270

包括利益

337,195

321,470

(内訳)

 

 

親会社株主に係る包括利益

295,759

305,688

非支配株主に係る包括利益

41,435

15,782

 

(3)要約連結株主資本等変動計算書(日本基準)

前連結会計年度(自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)

(単位:千円)

 

 

株主資本

その他の包括利益

累計額

新株予約権

非支配株主持分

純資産合計

当期首残高

5,175,662

309,276

144,577

407,216

6,036,733

当期変動額

226,892

△35,992

△143,071

41,435

89,263

当期末残高

5,402,555

273,284

1,505

448,652

6,125,996

 

当連結会計年度(自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)

(単位:千円)

 

 

株主資本

その他の包括利益

累計額

新株予約権

非支配株主持分

純資産合計

当期首残高

5,402,555

273,284

1,505

448,652

6,125,996

当期変動額

△131,501

45,258

△191

10,836

△75,598

当期末残高

5,271,053

318,543

1,313

459,489

6,050,398

 

(4)要約連結キャッシュ・フロー計算書(日本基準)

(単位:千円)

 

 

前連結会計年度

(自 2024年1月1日

至 2024年12月31日)

当連結会計年度

(自 2025年1月1日

至 2025年12月31日)

営業活動によるキャッシュ・フロー

1,121,755

710,921

投資活動によるキャッシュ・フロー

△380,870

△1,185,541

財務活動によるキャッシュ・フロー

△716,781

711,172

現金及び現金同等物に係る換算差額

1,263

△655

現金及び現金同等物の増減額(△は減少)

25,366

235,896

現金及び現金同等物の期首残高

3,277,073

3,302,440

現金及び現金同等物の期末残高

3,302,440

3,538,337

 

(5)連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項の変更(日本基準)

前連結会計年度(自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)

(連結の範囲の変更)

 増加1社(取得)

 減少1社(清算結了)

 

当連結会計年度(自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)

(連結の範囲の変更)

 増加3社(取得)

 

 

経営成績等の状況の概要に係る主要な項目における差異に関する情報

IFRS会計基準により作成した連結財務諸表における主要な項目と日本基準により作成した場合の連結財務諸表におけるこれらに相当する項目との差異に関する事項は、以下のとおりであります。

前連結会計年度(自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)

「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 39.初度適用」に記載のとおりであります。

 

当連結会計年度(自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)

(のれんの償却)

日本基準では、合理的に見積られたのれんの効果が及ぶ期間にわたって、定額法により、「販売費及び一般管理費」としてのれんを償却しておりましたが、IFRS会計基準では、IFRS会計基準移行日以降は非償却としております。

この影響により、IFRS会計基準では日本基準に比べて販売費及び一般管理費が597,849千円減少しております。

 

(未消化の有給休暇)

日本基準では負債を認識していない従業員の未消化の有給休暇について、IFRS会計基準では負債として認識しております。

この影響により、IFRS会計基準では未消化の有給休暇について「その他の流動負債」に含めて199,304千円計上しております。

 

(リース)

日本基準ではオペレーティング・リース取引については、通常の賃貸借取引に係る方法に準じて会計処理しておりましたが、IFRS会計基準では「使用権資産」及び「リース負債」を計上しております。

この結果、IFRS会計基準では日本基準に比べて、使用権資産及びリース負債がそれぞれ1,282,049千円及び1,320,439千円増加しております。

 

セグメント情報

6.セグメント情報

(1)報告セグメントの概要

 当社グループの事業セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

 当社グループは、事業種類別のセグメントから構成されており、「デジタルトランスフォーメーション事業」、「デジタルマーケティング事業」、「IP・エンタメ事業」及びそのいずれにも属さない「その他」の4つを事業セグメントとしております。うち、「デジタルトランスフォーメーション事業」、「デジタルマーケティング事業」、「IP・エンタメ事業」の3つを報告セグメントとしております。

 「デジタルトランスフォーメーション事業」は、クラウドインテグレーション、ソフトウェアテスト、自動認識システム、その他各種Webシステム開発等を行っております。

 「デジタルマーケティング事業」は、運用型広告サービス、SEOコンサルティングサービス、クリエイティブサービスを中心として、これらを提供する顧客のニーズに応じて、その他付加サービスの提供を行っております。

 「IP・エンタメ事業」は、ゲームの企画・開発・運営や占いサービスといったデジタルコンテンツの展開、自社IPの活用を推進しております。

 

(2)報告セグメントの変更等に関する事項

 当社グループは、当連結会計年度より事業運営体制の再編および連結子会社の増加に伴い、取締役会が経営資源の配分決定ならびに業績評価に用いる内部管理指標を見直しました。これにより、当連結会計年度より報告セグメントを次のとおり変更しております。

 従来、「その他」に含まれていた、ゲームの企画・開発・運営、占いサービス、自社IPの活用に関わる事業について、当社グループ内での重要性が高まったことから、新設した「IP・エンタメ事業」に集約しております。また、各報告セグメントの業績をより適切に測定するため「全社費用」の範囲を見直し、従来「全社費用」に含めていた支払手数料、支払報酬、租税公課等の一般管理費についても各報告セグメントに計上しております。

 本変更は、経営管理上の意思決定単位に合わせて報告セグメントの区分をより実態に即したものとすることを目的としたものであります。なお、比較可能性を確保するため、前連結会計年度のセグメント情報についても、新たな区分に組み替えて表示しております。

 

(3)報告セグメントの業績に関する情報

 報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、連結財務諸表において採用している会計処理の方法と概ね同一です。

 

前連結会計年度(自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)

 

報告セグメント

その他

(注)1

合計

調整額

(注)2

連結財務諸表

計上額

 

デジタル

トランス

フォーメー

ション事業

デジタル

マーケ

ティング事業

IP・

エンタメ事業

売上収益

 

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客への売上収益

6,749,700

5,628,682

886,894

13,265,277

771,653

14,036,930

14,036,930

セグメント間の内部売上収益又は振替高

52,774

16,737

4,608

74,119

32,529

106,648

106,648

合計

6,802,475

5,645,419

891,502

13,339,397

804,182

14,143,579

106,648

14,036,930

事業利益(△は損失)(注)3

471,765

2,008,982

31,674

2,512,422

74,500

2,437,922

1,103,902

1,334,019

その他の収益

 

 

 

 

 

 

 

39,749

その他の費用

 

 

 

 

 

 

 

42,381

営業利益

 

 

 

 

 

 

 

1,331,387

金融収益

 

 

 

 

 

 

 

14,299

金融費用

 

 

 

 

 

 

 

33,044

税引前当期利益

 

 

 

 

 

 

 

1,312,642

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費及び償却費

75,252

162,791

6,321

244,364

17,077

261,442

82,406

343,848

減損損失

1,939

1,939

1,939

(注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、タレントマネジメントシステムの開発・販売等が含まれております。

2.事業利益の調整額△1,103,902千円は、各報告セグメントに配分していない全社費用であります。

全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。

3.事業利益(△は損失)は、売上収益から売上原価並びに販売費及び一般管理費を控除した当社グループの経常的な事業の業績を測る利益指標です。

4.事業セグメント間の取引は、通常の商取引条件によりそれぞれのセグメント業績に計上されており、消去は調整額の欄において行われております。

5.資産、負債及びその他の項目につきましては、経営資源の配分の決定及び業績を評価するための対象とはしていないため、記載しておりません。

 

当連結会計年度(自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)

 

報告セグメント

その他

(注)1

合計

調整額

(注)2

連結財務諸表

計上額

 

デジタル

トランス

フォーメー

ション事業

デジタル

マーケ

ティング事業

IP・

エンタメ事業

売上収益

 

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客への売上収益

7,524,299

5,686,394

1,733,947

14,944,641

823,543

15,768,184

15,768,184

セグメント間の内部売上収益又は振替高

90,791

18,922

33,365

143,078

52,812

195,891

195,891

合計

7,615,090

5,705,316

1,767,312

15,087,719

876,356

15,964,076

195,891

15,768,184

事業利益(△は損失)(注)3

672,306

1,851,053

57,474

2,580,834

42,548

2,538,286

1,150,965

1,387,320

その他の収益

 

 

 

 

 

 

 

94,907

その他の費用

 

 

 

 

 

 

 

39,246

営業利益

 

 

 

 

 

 

 

1,442,982

金融収益

 

 

 

 

 

 

 

6,397

金融費用

 

 

 

 

 

 

 

63,842

税引前当期利益

 

 

 

 

 

 

 

1,385,536

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費及び償却費

93,371

189,748

20,861

303,980

14,547

318,527

50,082

368,610

減損損失

(注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、タレントマネジメントシステムの開発・販売等が含まれております。

2.事業利益の調整額△1,150,965千円は、各報告セグメントに配分していない全社費用であります。

全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。

3.事業利益(△は損失)は、売上収益から売上原価並びに販売費及び一般管理費を控除した当社グループの経常的な事業の業績を測る利益指標です。

4.事業セグメント間の取引は、通常の商取引条件によりそれぞれのセグメント業績に計上されており、消去は調整額の欄において行われております。

5.資産、負債及びその他の項目につきましては、経営資源の配分の決定及び業績を評価するための対象とはしていないため、記載しておりません。

 

(4)製品及びサービスに関する情報

 製品及びサービスの区分が報告セグメントと同一であるため、記載を省略しております。

 

(5)地域別に関する情報

① 外部顧客からの売上収益

 本邦の外部顧客からの売上収益が連結損益計算書の売上収益の大部分を占めるため、記載を省略しております。

 

② 非流動資産

 本邦に所在している非流動資産の金額が連結財政状態計算書の非流動資産の金額の大部分を占めるため、記載を省略しております。

 

(6)主要な顧客に関する情報

 単一の外部顧客への売上収益のうち、連結損益計算書の売上収益の10%以上を占める顧客が存在しないため、記載を省略しております。