事業内容
セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
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売上
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利益
-
利益率
最新年度
| セグメント名 | 売上 (百万円) |
売上構成比率 (%) |
利益 (百万円) |
利益構成比率 (%) |
利益率 (%) |
|---|---|---|---|---|---|
| 日本生産販売事業 | 20,045 | 61.9 | 521 | 156.1 | 2.6 |
| 北米販売事業 | 1,600 | 4.9 | 79 | 23.8 | 5.0 |
| ヨーロッパ生産販売事業 | 6,263 | 19.3 | -400 | -119.9 | -6.4 |
| アジア販売事業 | 2,667 | 8.2 | 81 | 24.3 | 3.0 |
| 中国生産事業 | 1,814 | 5.6 | 53 | 15.8 | 2.9 |
事業内容
3【事業の内容】
当社グループは、当社(コーセル㈱)及び子会社21社、その他の関係会社1社で構成されており、直流安定化電源の製造・販売を主たる事業としております。
当社グループは、製造・販売体制を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、「日本生産販売事業」、「北米販売事業」、「ヨーロッパ生産販売事業」、「アジア販売事業」及び「中国生産事業」の5つを報告セグメントとしております。
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セグメントの名称 |
会社名 |
所在地 |
主な事業内容 |
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日本生産販売事業 |
当社(コーセル㈱) |
日本 |
ユニット電源、オンボード電源及びノイズフィルタの製造・販売 |
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COSEL VIETNAM CO.,LTD. |
ベトナム |
電源に使用する部品(トランス)の製造 |
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北米販売事業 |
COSEL USA INC. |
米国 |
ユニット電源、オンボード電源及びノイズフィルタの販売 |
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ヨーロッパ 生産販売事業 |
COSEL EUROPE GmbH |
ドイツ |
ユニット電源、オンボード電源及びノイズフィルタの販売 |
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Powerbox International AB 及びその子会社 |
スウェーデン・ドイツ |
PRBX製品の製造・販売及び当社製品の販売 |
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アジア販売事業 |
COSEL ASIA LTD. |
香港 |
ユニット電源、オンボード電源及びノイズフィルタの販売 |
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科索(上海)電子有限公司 |
中国 |
ユニット電源、オンボード電源及びノイズフィルタの販売 |
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中国生産事業 |
無錫科索電子有限公司 |
中国 |
ユニット電源の製造 |
|
上海科素商貿有限公司 |
中国 |
中国生産品のユニット電源を、各販売事業会社に輸出 |
なお、直流安定化電源を機器に取り付ける形態により、ユニット電源(据置型タイプ)とオンボード電源(プリント基板実装型タイプ)、ノイズフィルタに加え、PRBX製品(Powerbox International ABが開発、製造、販売する製品)の4つの製品区別で事業活動を展開しております。
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製品区別 |
主要取扱製品・事業内容 |
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ユニット電源 |
日本及び中国を主要拠点として開発・製造し、日本国内、北米、欧州及びアジア市場に販売展開しております。汎用性のあるカタログ品を主軸に、制御機器や半導体製造装置、医療機器市場等へ供給しております。 |
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オンボード電源 |
日本を主要拠点として開発・製造し、日本国内、北米、欧州及びアジア市場に販売展開しております。汎用性のあるカタログ品を主軸に、通信・放送機器や制御機器、医療機器市場等へ供給しております。 |
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ノイズフィルタ |
日本を主要拠点として開発・製造し、日本国内、北米、欧州及びアジア市場に販売展開しております。汎用性のあるカタログ品を主軸に、一般産業機器や医療機器市場等へ供給しております。 |
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PRBX製品 |
スウェーデン及びドイツを主要拠点として開発・製造し、欧州市場を中心に販売展開しております。汎用性のあるカタログ品とお客様の仕様に合わせたカスタム品を中心に、制御機器や医療機器、鉄道・航空等輸送関連市場へ供給しております。 |
当社グループの状況を事業系統図に示すと次のとおりであります。
業績
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
1)財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における世界経済は、インフレの落ち着きによる実質所得の改善や、各国の政策金利の引き下げ傾向継続などを背景に、底堅い成長を維持しているものの、米国の関税政策の動向により景気下押し懸念が急速に拡大しております。米国では、関税政策の本格化を見越した輸入急増の反動があったものの、景気は総じて堅調に推移しました。欧州では、インフレ圧力の低下に加え主要国の政治不安が後退したこともあり、緩やかな成長を維持しております。中国では、不動産市場の構造的な問題を抱えつつも、米国の関税政策を懸念した駆け込み輸出の拡大に加え、景気刺激策が追い風となり、経済成長を後押ししました。わが国においては、企業の設備投資の拡大が継続したものの民間最終消費は横ばいとなり、景気回復には足踏みがみられました。
エレクトロニクス業界におきましては、AIの活用をテーマとした新たな投資による社会のデジタル化推進を背景に、サーバーやデータセンター向けの半導体において需要増加が継続していますが、米中関税政策等の地政学リスクの高まりが投資判断に影響し、産業機器市場における設備投資は低調に推移しました。自動車市場においては、電気自動車需要の停滞が続いており、部品や設備投資需要の低迷につながっております。
このような状況の中、当社グループでは顧客訪問営業による拡販活動を更に活発化しており、営業部門及び開発部門間の連携を図りながら、新製品を軸に重点顧客への提案活動に注力してまいりました。
また、営業、開発、調達などすべての機能領域において、LITE-ON TECHNOLOGY CORPORATION(以下、LITE-ON)との連携活動を本格的に推進いたしました。営業領域では、第3四半期連結会計期間から北米販売事業においてLITE-ON製品の受注及び販売(クロスセル)を先行しており、その他の地域セグメントにおいてもLITE-ON製品のクロスセル開始に向けた取組を推し進めました。開発領域においては、LITE-ONとの共同開発品「COSELSYNC.」のブランドコンセプトを策定いたしました。
新製品につきましては、FA制御機器、計測機器、表示器や半導体製造装置といった幅広い分野で利用可能なユニット型シングル出力AC-DC電源「PDAシリーズ」拡充2モデルを市場投入いたしました。また、小電力用途において幅広く市場から好評をいただいております「SU/SUCシリーズ」の後継製品として、小型汎用DC-DCコンバータ「MUシリーズ」を開発し、4モデルを市場投入しております。さらに、超小型・高効率AC-DC電源「TECS/TEPS」シリーズに電力拡充4モデルをリリースし、既存モデルと合わせて全8モデルとなり、幅広いアプリケーションに対応可能になりました。ノイズフィルタには、三相4線式「YACシリーズ」拡充4モデルを上市しております。
海外市場向けには、医療用電気機器規格に対応し、高信頼性・高安全性ニーズに応える「UMCSシリーズ」「UMPSシリーズ」2シリーズに加え、「UMAシリーズ」に電力拡充1モデルを市場投入いたしました。
当連結会計年度の経営成績につきましては、受注高は174億22百万円(前年同期比13.3%減)、売上高は270億52百万円(同34.7%減)となりました。利益面においては、売上高の大幅な減少による収益力の低下に加え、基幹システムの入れ替えに伴う一時的な機会損失の発生等の影響もあり、営業利益は6億28百万円(同90.9%減)となりました。また、為替による影響等で経常利益は7億40百万円(同90.6%減)となり、前年同期に比べ法人税等負担は減少したものの、基幹システムの再構築に伴う特別損失の計上等により、親会社株主に帰属する当期純損失は1億13百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純利益51億69百万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
① 日本生産販売事業
日本国内では、AI活用といった社会のデジタル化推進等により、一部半導体製造装置関連で需要回復がみられましたが、全体的には過年度の先行手配による受注急増の反動と、それに伴う顧客での在庫過多の影響により、前連結会計年度から顧客での発注調整が継続しております。発注調整により新規受注が減少し、その結果、売上高が減少いたしました。
営業活動につきましては、販売店との情報共有強化を図り、新製品拡販を中心に訪問営業による拡販活動に注力いたしました。また、日本国内でもLITE-ON製品のクロスセルの取組を推進し、翌連結会計年度からの受注販売に向けた体制整備を完了しております。
この結果、外部顧客への売上高は165億22百万円(前年同期比36.5%減)、セグメント利益は5億20百万円(同89.3%減)となりました。
② 北米販売事業
米国では、前連結会計年度の増産対応に伴う出荷により、顧客での在庫過多が継続しております。また、米国新政権の関税措置の影響による静観姿勢から、需要の調整局面が継続しました。顧客での発注調整により新規受注が減少し、その結果、売上高は大幅に減少いたしました。
営業活動につきましては、ファクトリーレップとの連携を図りつつ、新製品の動画を用いたプロモーション強化等、拡販活動に注力してまいりました。また、LITE-ON製品のクロスセル推進にも注力し、第3四半期連結会計期間から受注、売上ともに成果が出始めました。
この結果、外部顧客への売上高は15億99百万円(前年同期比58.3%減)、セグメント利益は79百万円(同88.6%減)となりました。
③ ヨーロッパ生産販売事業
ヨーロッパにおいては、景気の不透明感による先行手配需要の調整から、受注は低調に推移しました。売上高につきましては、当第3四半期連結会計期間から緩やかに回復しておりますが、顧客での発注調整により新規受注が減少したことに加え、出荷納品時期の先送り要請があったことで、上半期売上高は大幅に減少いたしましたが、下半期は回復傾向にあります。
営業活動につきましては、テレワークでの拡販活動に加え、訪問営業による拡販活動を増やしております。
この結果、外部顧客への売上高は62億63百万円(前年同期比20.5%減)、セグメント損失は4億円(前年同期はセグメント利益2億78百万円)となりました。
④ アジア販売事業
アジアにおいては、米中相互の関税措置の動向により、需要の調整局面が継続しておりますが、一部半導体製造装置関連の需要増加もあり、受注は徐々に回復してきております。売上高につきましては、顧客での在庫過多の影響が継続しているものの、第3四半期連結会計期間以降、緩やかな回復傾向にあります。
営業活動につきましては、前期から引き続き、新規開拓、新製品拡販のためのウェブマーケティングに注力しております。
この結果、外部顧客への売上高は26億67百万円(前年同期比27.5%減)、セグメント利益は81百万円(同61.2%減)となりました。
⑤ 中国生産事業
中国生産事業においては、既存製品や第3四半期連結会計期間から市場投入した新製品の受注が低調に推移したため、生産量が減少しておりますが、受注は回復傾向にあります。一方で、生産性及び品質向上、コスト削減に向けた生産改善活動を推進し、今後の生産増加に対応するため、体制整備を継続して進めております。
この結果、セグメント間の内部売上高は18億13百万円(前年同期比46.3%減)、セグメント利益は52百万円(同92.4%減)となりました。
財政状況につきましては、当連結会計年度末の総資産は、現金及び預金、有価証券が増加した一方で、受取手形及び売掛金、電子記録債権等の営業債権、無形固定資産及び投資その他の資産が減少したことにより、前連結会計年度末に比べ56億1百万円増加し、599億98百万円となりました。負債の部では、買掛金、未払金、未払法人税等及び賞与引当金が減少したことにより、前連結会計年度末に比べ29億77百万円減少し、41億62百万円となりました。純資産の部では、親会社株主に帰属する当期純損失の計上、剰余金の配当等により利益剰余金が減少したものの、第三者割当による新株式の発行及び自己株式の処分等により資本金、資本剰余金が増加し自己株式が減少したことにより、前連結会計年度末に比べ85億78百万円増加し、558億36百万円となりました。この結果、自己資本比率は93.1%(前連結会計年度末は86.6%)となりました。
2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ111億58百万円増加し、265億52百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、38億58百万円(前年同期は得られた資金55億31百万円)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益3億16百万円、減価償却費15億8百万円、基幹システム再構築に伴う損失3億94百万円、売上債権の減少額49億45百万円、棚卸資産の減少額2億6百万円を計上した一方で、製品保証引当金の減少額66百万円、賞与引当金の減少額1億84百万円、為替差益94百万円、仕入債務の減少額6億60百万円、法人税等の支払額22億87百万円があったこと等を反映したものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、16億21百万円(前年同期は使用した資金18億26百万円)となりました。これは主に、定期預金の払戻による収入14億69百万円を計上した一方で、有形固定資産の取得による支出15億54百万円、無形固定資産の取得による支出2億18百万円、定期預金の預入による支出13億22百万円があったこと等を反映したものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は、92億28百万円(前年同期は使用した資金16億2百万円)となりました。これは主に、株式の発行による収入79億40百万円、自己株式の売却による収入36億8百万円を計上した一方で、リース債務の返済による支出1億29百万円、配当金の支払額20億4百万円、連結の範囲の変更を伴わない関係会社出資金の取得による支出1億45百万円があったこと等を反映したものであります。
3)生産、受注及び販売の実績
当連結会計年度の生産実績、受注実績及び販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
a.生産実績
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2024年5月21日 至 2025年5月20日) |
前年同期比(%) |
|
日本生産販売事業(千円) |
19,926,409 |
61.0 |
|
北米販売事業(千円) |
- |
- |
|
ヨーロッパ生産販売事業(千円) |
4,729,114 |
76.7 |
|
アジア販売事業(千円) |
- |
- |
|
中国生産事業(千円) |
2,207,659 |
67.8 |
|
合計(千円) |
26,863,183 |
63.8 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.金額は販売価額によっております。
b.受注実績
|
セグメントの名称 |
受注高(千円) |
前年同期比 (%) |
受注残高(千円) |
前年同期比 (%) |
|
日本生産販売事業 |
8,718,175 |
71.9 |
3,786,600 |
32.8 |
|
北米販売事業 |
1,371,804 |
116.4 |
305,892 |
57.8 |
|
ヨーロッパ生産販売事業 |
5,161,198 |
96.2 |
4,294,406 |
88.7 |
|
アジア販売事業 |
2,170,989 |
153.0 |
575,086 |
52.3 |
|
中国生産事業 |
- |
- |
- |
- |
|
合計 |
17,422,167 |
86.7 |
8,961,985 |
49.8 |
(注)金額は販売価額によっております。
c.販売実績
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2024年5月21日 至 2025年5月20日) |
前年同期比(%) |
|
日本生産販売事業(千円) |
16,522,962 |
63.5 |
|
北米販売事業(千円) |
1,599,619 |
41.7 |
|
ヨーロッパ生産販売事業(千円) |
6,263,155 |
79.5 |
|
アジア販売事業(千円) |
2,667,019 |
72.5 |
|
中国生産事業(千円) |
- |
- |
|
合計(千円) |
27,052,756 |
65.3 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.前連結会計年度及び当連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
|
相手先 |
前連結会計年度 (自 2023年5月21日 至 2024年5月20日) |
当連結会計年度 (自 2024年5月21日 至 2025年5月20日) |
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|
金額(千円) |
割合(%) |
金額(千円) |
割合(%) |
|
|
株式会社リョーサン |
7,069,039 |
17.1 |
5,204,287 |
19.2 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。その作成に当たりましては、資産・負債及び収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを必要とします。そのため、これらの見積りについては過去の実績や状況に応じ、合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積りに不確実性があるため異なる場合があります。特に次の重要な会計方針が、連結財務諸表の作成において使用される判断と見積りに重要な影響を及ぼすと考えております。
① のれん等無形固定資産の減損処理
当社グループは、減損会計の対象となるのれん、技術資産及び顧客関連資産を有しております。今後、市場の動向や業績の状況に基づき見積られた将来キャッシュ・フローの総額の見積りが、帳簿価額を下回った場合に、減損損失の計上が必要になる可能性があります。
② 有価証券の減損処理
当社グループは、金融機関や販売又は仕入先の株式等を保有しております。これらの株式等は株式市場等の価格変動や投資先の業績悪化等による実質価額変動のリスクを負っており、投資価値が50%以上下落した場合、投資の減損を計上しております。将来の市況悪化又は投資先の業績不振により、現在の簿価に反映されていない損失又は簿価の回収不能が生じた場合、評価損の計上が必要となる可能性があります。
③ 繰延税金資産の回収可能性の評価
当社グループは、将来の課税所得を合理的に見積り、繰延税金資産の回収可能性を評価しております。その見積りにより全部又は一部が回収できないと判断した場合には繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。
④ 退職給付費用
当社の従業員退職給付費用及び債務は、数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出されております。これらの前提条件には、割引率、将来の報酬水準、退職率、直近の統計数値に基づいて算出される死亡率及び年金資産の長期収益率などが含まれます。実際の結果が前提条件と異なる場合、又は前提条件が変更された場合、翌期において認識される費用及び計上される債務に影響を及ぼします。
期待運用収益率と実際の結果が異なる場合、又は予定利率等前提条件が変更された場合、その影響は累積され、将来にわたって規則的に認識されるため、将来期間において認識される費用及び計上される債務に影響を及ぼします。
⑤ 原材料の評価
当社の原材料の貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切り下げの方法により算定しております。また、保有期間が長期にわたる原材料は当社の品質管理上定められた保管期限及び将来の使用見込みを勘案し、適宜廃棄処分を行っております。
原材料の使用見込みは、顧客市場動向等の将来の経済状況の変動によって影響を受ける可能性があり、これにより収益性が低下したと判断される場合、原材料の評価損を計上する可能性があります。
2)当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
売上高:270億52百万円(前期比34.7%減)、経常利益:7億40百万円(同90.6%減)、売上高経常利益率は2.7%(前期:18.9%、16.2ポイント低下)、親会社株主に帰属する当期純損失は1億13百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益51億69百万円)となりました。
① セグメント別業績
「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 1)財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
② 売上原価、売上総利益
前連結会計年度に比べ材料費等の変動費比率が0.4ポイント、人件費及び減価償却費等の固定費比率が6.2ポイント上昇した結果、売上原価率が6.6ポイント上昇しました。その結果、売上総利益率は26.6%(前期33.2%)となりました。
③ 販売費及び一般管理費、営業利益
前連結会計年度末に比べ、荷造運搬費が1億11百万円、支払手数料が65百万円、製品保証費が1億11百万円減少したこと等により、販売費及び一般管理費は2億51百万円減少しました。この結果、売上高営業利益率は2.3%(前期16.7%)となりました。
④ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループでは、生産活動に必要となる運転資金、販売費及び一般管理費等の営業活動費用、研究開発費によるものの他、投資活動において、生産設備の増強、新製品開発等を目的とした設備投資を適宜行う予定としております。
これらの資金に対しましては、自己資本比率が93.1%と十分な資本を維持しているため、自己資金にて充当する方針であります。今後も安定した収益基盤を確立し、一層の利益追求に取り組んでまいります。
3)経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、中長期的財務目標として、連結ROE、連結ROAが安定的に二桁を維持できる経営体質を目指しており、第10次中期経営計画において、最終年度である2025年度の数値目標値「連結売上高417億円、連結営業利益62億40百万円」を掲げ、連結営業利益率 15.0%以上、連結ROE 10.0%以上を目指し、持続的成長と企業価値向上を実現すべく経営体質の改善に取り組んでまいります。
セグメント情報
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
1.報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、経営者が、経営資源の分配の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
当社グループは、直流安定化電源の製造・販売を主たる事業としている専門メーカーであります。
国内における製造・販売事業を当社が担当しております。海外においては北米地域(米国、カナダ)の販売事業をCOSEL USA INC.(米国)、ヨーロッパ(主にドイツ、イギリス、フランス、スウェーデン等)における製造・販売事業をCOSEL EUROPE GmbH(ドイツ)及びPowerbox International AB(スウェーデン)、アジア(主に中国、韓国、インド等)の販売事業をCOSEL ASIA LTD.(香港)及び科索(上海)電子有限公司(中国)がそれぞれ担当しております。また、中国における生産事業を無錫科索電子有限公司(中国)、上海科素商貿有限公司(中国)の現地法人が担当しております。
現地法人はそれぞれ独立した経営単位であり、取り扱う製品について各地域の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。
したがって、当社グループは、生産・販売体制を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、「日本生産販売事業」、「北米販売事業」、「ヨーロッパ生産販売事業」、「アジア販売事業」及び「中国生産事業」の5つを報告セグメントとしております。
2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
報告されているセグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表を作成するために採用される会計処理の原則及び手続に準拠した方法」であります。
報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。
セグメント間の内部取引は、市場実勢価格に基づいております。
3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2023年5月21日 至 2024年5月20日)
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(単位:千円) |
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報告セグメント |
調整額 |
連結財務諸表計上額 |
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日本生産 販売事業 |
北米 販売事業 |
ヨーロッパ 生産販売事業 |
アジア 販売事業 |
中国 生産事業 |
合計 |
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|
売上高 |
|
|
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|
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|
外部顧客への売上高 |
26,037,924 |
3,839,859 |
7,881,161 |
3,678,304 |
- |
41,437,250 |
- |
41,437,250 |
|
セグメント間の内部売上高 |
5,734,666 |
- |
6,447 |
- |
3,378,526 |
9,119,639 |
△9,119,639 |
- |
|
計 |
31,772,590 |
3,839,859 |
7,887,609 |
3,678,304 |
3,378,526 |
50,556,890 |
△9,119,639 |
41,437,250 |
|
セグメント利益 |
4,882,802 |
694,284 |
278,985 |
208,619 |
693,929 |
6,758,620 |
153,988 |
6,912,609 |
|
セグメント資産 |
45,628,456 |
2,551,239 |
7,286,480 |
1,775,370 |
5,387,240 |
62,628,787 |
△8,231,705 |
54,397,081 |
|
その他の項目 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
減価償却費 |
877,666 |
1,139 |
267,017 |
18,558 |
204,321 |
1,368,702 |
△457 |
1,368,245 |
|
のれんの償却額 |
10,101 |
- |
13,942 |
- |
- |
24,044 |
- |
24,044 |
|
有形固定資産及び無形固定資産の増加額 |
1,548,979 |
10,938 |
118,107 |
96 |
62,844 |
1,740,967 |
- |
1,740,967 |
当連結会計年度(自 2024年5月21日 至 2025年5月20日)
|
|
|
|
|
|
|
|
(単位:千円) |
|
|
|
報告セグメント |
調整額 |
連結財務諸表計上額 |
|||||
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|
日本生産 販売事業 |
北米 販売事業 |
ヨーロッパ 生産販売事業 |
アジア 販売事業 |
中国 生産事業 |
合計 |
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|
売上高 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
外部顧客への売上高 |
16,522,962 |
1,599,619 |
6,263,155 |
2,667,019 |
- |
27,052,756 |
- |
27,052,756 |
|
セグメント間の内部売上高 |
3,521,669 |
- |
253 |
- |
1,813,717 |
5,335,640 |
△5,335,640 |
- |
|
計 |
20,044,632 |
1,599,619 |
6,263,409 |
2,667,019 |
1,813,717 |
32,388,397 |
△5,335,640 |
27,052,756 |
|
セグメント利益又は損失(△) |
520,981 |
79,394 |
△400,198 |
81,022 |
52,602 |
333,802 |
294,258 |
628,061 |
|
セグメント資産 |
53,346,344 |
1,768,548 |
6,365,489 |
1,658,873 |
4,772,057 |
67,911,314 |
△7,913,198 |
59,998,116 |
|
その他の項目 |
|
|
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|
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|
|
減価償却費 |
1,009,939 |
3,365 |
270,751 |
16,636 |
208,578 |
1,509,271 |
△300 |
1,508,971 |
|
のれんの償却額 |
1,964 |
- |
14,412 |
- |
- |
16,376 |
- |
16,376 |
|
有形固定資産及び無形固定資産の増加額 |
1,058,798 |
10,848 |
56,567 |
6,524 |
229,733 |
1,362,471 |
- |
1,362,471 |
4.報告セグメント合計額と連結財務諸表計上額との差額及び当該差額の主な内容(差異調整に関する事項)
|
|
|
(単位:千円) |
|
売上高 |
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
|
報告セグメント計 |
50,556,890 |
32,388,397 |
|
セグメント間取引消去 |
△9,119,639 |
△5,335,640 |
|
連結財務諸表の売上高 |
41,437,250 |
27,052,756 |
|
|
|
(単位:千円) |
|
利益 |
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
|
報告セグメント計 |
6,758,620 |
333,802 |
|
セグメント間取引消去 |
175,188 |
133,407 |
|
棚卸資産の未実現損益の調整額 |
△21,657 |
160,550 |
|
固定資産の未実現損益の調整額 |
457 |
300 |
|
連結財務諸表の営業利益 |
6,912,609 |
628,061 |
|
|
|
(単位:千円) |
|
資産 |
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
|
報告セグメント計 |
62,628,787 |
67,911,314 |
|
セグメント間の債権債務消去 |
△5,292,294 |
△4,944,170 |
|
棚卸資産の未実現損益の調整額 |
△284,242 |
△168,578 |
|
固定資産の未実現損益の調整額 |
△300 |
- |
|
投資と資本の消去 |
△2,654,867 |
△2,800,449 |
|
連結財務諸表の資産合計 |
54,397,081 |
59,998,116 |
|
|
|
|
|
|
(単位:千円) |
|
|
その他の項目 |
報告セグメント計 |
調整額 |
連結財務諸表計上額 |
|||
|
前連結会計 年度 |
当連結会計 年度 |
前連結会計 年度 |
当連結会計 年度 |
前連結会計 年度 |
当連結会計 年度 |
|
|
減価償却費 |
1,368,702 |
1,509,271 |
△457 |
△300 |
1,368,245 |
1,508,971 |
|
のれんの償却額 |
24,044 |
16,376 |
- |
- |
24,044 |
16,376 |
|
有形固定資産及び無形固定資産の増加額 |
1,740,967 |
1,362,471 |
- |
- |
1,740,967 |
1,362,471 |
【関連情報】
前連結会計年度(自 2023年5月21日 至 2024年5月20日)
1.製品及びサービスごとの情報 (単位:千円)
|
|
ユニット電源 |
オンボード電源 |
ノイズフィルタ |
PRBX製品 |
合計 |
|
外部顧客への売上高 |
21,939,841 |
11,809,345 |
1,550,018 |
6,138,045 |
41,437,250 |
2.地域ごとの情報
(1)売上高 (単位:千円)
|
日本 |
北米 |
ヨーロッパ |
アジア他 |
合計 |
|
26,037,924 |
3,839,859 |
7,881,161 |
3,678,304 |
41,437,250 |
(注)1.売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
2.各区分に属する国又は地域の内訳は次のとおりです。
(1)北米……………米国、カナダ
(2)ヨーロッパ……ドイツ、イギリス、フランス、スイス、オーストリア、ノルウェー、スウェーデン等
(3)アジア他………東アジア諸国、東南アジア諸国、インド、オーストラリア等
(2)有形固定資産 (単位:千円)
|
日本 |
北米 |
ヨーロッパ |
アジア他 |
合計 |
|
5,274,336 |
13,039 |
373,146 |
1,905,907 |
7,566,429 |
3.主要な顧客ごとの情報
|
顧客の名称又は氏名 |
売上高(千円) |
関連するセグメント名 |
|
株式会社リョーサン |
7,069,039 |
日本生産販売事業 |
当連結会計年度(自 2024年5月21日 至 2025年5月20日)
1.製品及びサービスごとの情報 (単位:千円)
|
|
ユニット電源 |
オンボード電源 |
ノイズフィルタ |
PRBX製品 |
合計 |
|
外部顧客への売上高 |
13,967,562 |
7,136,074 |
1,061,569 |
4,887,550 |
27,052,756 |
2.地域ごとの情報
(1)売上高 (単位:千円)
|
日本 |
北米 |
ヨーロッパ |
アジア他 |
合計 |
|
16,522,962 |
1,599,619 |
6,263,155 |
2,667,019 |
27,052,756 |
(注)1.売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
2.各区分に属する国又は地域の内訳は次のとおりです。
(1)北米……………米国、カナダ
(2)ヨーロッパ……ドイツ、イギリス、フランス、スイス、オーストリア、ノルウェー、スウェーデン等
(3)アジア他………東アジア諸国、東南アジア諸国、インド、オーストラリア等
(2)有形固定資産 (単位:千円)
|
日本 |
北米 |
ヨーロッパ |
アジア他 |
合計 |
|
5,201,451 |
18,872 |
310,008 |
1,738,580 |
7,268,912 |
3.主要な顧客ごとの情報
|
顧客の名称又は氏名 |
売上高(千円) |
関連するセグメント名 |
|
株式会社リョーサン |
5,204,287 |
日本生産販売事業 |
【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
前連結会計年度(自 2023年5月21日 至 2024年5月20日)
|
|
|
|
|
|
|
(単位:千円) |
|
|
|
日本生産 販売事業 |
北米 販売事業 |
ヨーロッパ 生産販売事業 |
アジア 販売事業 |
中国 生産事業 |
全社・消去 |
合計 |
|
減損損失 |
- |
- |
7,049 |
- |
- |
- |
7,049 |
当連結会計年度(自 2024年5月21日 至 2025年5月20日)
|
|
|
|
|
|
|
(単位:千円) |
|
|
|
日本生産 販売事業 |
北米 販売事業 |
ヨーロッパ 生産販売事業 |
アジア 販売事業 |
中国 生産事業 |
全社・消去 |
合計 |
|
減損損失 |
- |
- |
3,526 |
- |
- |
- |
3,526 |
【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】
前連結会計年度(自 2023年5月21日 至 2024年5月20日)
|
|
|
|
|
|
|
(単位:千円) |
|
|
|
日本生産 販売事業 |
北米 販売事業 |
ヨーロッパ 生産販売事業 |
アジア 販売事業 |
中国 生産事業 |
全社・消去 |
合計 |
|
当期償却額 |
10,101 |
- |
13,942 |
- |
- |
- |
24,044 |
|
当期末残高 |
1,964 |
- |
61,691 |
- |
- |
- |
63,655 |
当連結会計年度(自 2024年5月21日 至 2025年5月20日)
|
|
|
|
|
|
|
(単位:千円) |
|
|
|
日本生産 販売事業 |
北米 販売事業 |
ヨーロッパ 生産販売事業 |
アジア 販売事業 |
中国 生産事業 |
全社・消去 |
合計 |
|
当期償却額 |
1,964 |
- |
14,412 |
- |
- |
- |
16,376 |
|
当期末残高 |
- |
- |
45,225 |
- |
- |
- |
45,225 |
【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】
前連結会計年度(自 2023年5月21日 至 2024年5月20日)
該当事項はありません。
当連結会計年度(自 2024年5月21日 至 2025年5月20日)
該当事項はありません。