2024年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    1,190名(単体) 10,474名(連結)
  • 平均年齢
    38.9歳(単体)
  • 平均勤続年数
    14.5年(単体)
  • 平均年収
    5,470,000円(単体)

従業員の状況

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

 

2024年3月31日現在

 

セグメントの名称

従業員数(人)

日      本

1,984

 

 

北      米

538

 

 

中  南  米

6,064

 

 

欧      州

6

 

 

中      国

1,623

 

 

東南アジア

259

 

 

合計

10,474

 

 

 

(注)

従業員数は就業人員であります。なお、臨時従業員数については従業員数の100分の10未満であるため、記載を省略しております。

 

 

(2) 提出会社の状況

2024年3月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

1,190

38.9

14.5

5,470

 

 

セグメントの名称

従業員数(人)

日    本

1,190

 

 

合計

1,190

 

 

 

(注)

従業員数は就業人員であります。なお、臨時従業員数については従業員数の100分の10未満であるため、記載を省略しております。

 

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 

 

(3) 労働組合の状況

当社グループの労働組合は、全日産・一般業種労働組合連合会に加盟しております。労使関係は、善意に基づく相互信頼を基調としており非常に安定しております。

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

① 提出会社

当事業年度

管理職に占める

女性労働者の割合(%)

(注1)

男性労働者の育児休業取得率(%)

(注2)

労働者の男女の

賃金の差異(%)(注1)

全労働者

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

4.4

44.8

76.5

76.5

95.9

 

(注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

 

 

② 連結子会社

当事業年度

名称

管理職に

占める

女性労働者

の割合(%)

(注1)

男性労働者の

育児休業取得率(%)

労働者の男女の

賃金の差異(%)(注1)

全労働者

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

 

全労働者

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

㈱TF-METAL

30.0

30.0

(注2)

70.7

68.9

99.8

㈱Nui Tec Corporation

9.5

 

63.7

71.4

84.2

 

(注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

3 上表に記載のない連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)  ESGの考え方

当社グループは、「人と社会と共生し快適で豊かな生活空間を創造し続けることで人々を笑顔にする」をコーポレートビジョンとして掲げております。当社は、ビジョンの実現を通じてステークホルダーの要請・期待に応え、持続可能な社会の実現に貢献することを目的にESGに取り組んでいきます。そのために、当社は「モノづくりを通じた社会貢献」と「事業プロセスにおける社会的責任」をESGの根幹と位置づけ、ESGと事業活動を一体化した経営を目指します。「モノづくりを通じた社会貢献」では、人々を笑顔にする革新的な技術を礎に自動車用シートを中心とした安心・安全・快適な車室空間を創造し続け、当社の商品やサービスによる提供価値を通じ社会へ貢献していきます。また、「事業プロセスにおける社会的責任」では、法令・社会ルールの遵守はもとより、ダイバーシティの推進や地球温暖化防止など社会が抱える課題に取組み、よき企業市民として社会的責任を果たしていきます。当社はESGを常に経営戦略の中心に据え、企業の持続的な成長を図りながら、これらの活動を通じて当社ビジョンの実現に取り組んでいきます。

 

■ESG経営概念図


 

 

(2) ESG推進体制

当社は、2019年6月にCSR活動推進会議(責任者:CSR担当役員、メンバー:CSR関連部門、事務局:総務部、経営企画室)を設置し、CSRに関する社会要請の把握、情報開示にむけたCSRの活動実績の取りまとめなどの活動を開始しました。2022年度にはESG推進室を新設し、社会的評価・信頼の一層の向上と「社是・企業理念・経営理念」の実現にむけて、ESG活動の強化に取り組んでいます。

 

■ガバナンス及びリスク管理

 


 

① ガバナンス

当社は「“座る”を追求し人と地球を支える」を企業活動の軸とし、ESG課題に対し活動を継続的に実施しております。その取組みについては社長が議長を務めるESG推進会議において、 活動方針の承認や四半期ごとの進捗フォローを実施しています。 ESG推進会議の内容は、定期的に取締役会へ報告され、取締役会の指示、監督のもと活動に反映しています。

 

② リスク管理

当社は、リスク発生時の「損害規模」と「発生頻度」でリスクの重要性を評価し、その内容は全社リスクマネジメント委員会でレビューされ、取締役会へ報告されています。そのリスク評価に応じて講じるべき対策とその目標値を関係する部会で設定し、リスクマネジメント活動を推進しています。ESG関連リスクについてはESG推進会議で特定し、全社リスクマネジメント委員会でその他リスクに包含されレビューされます。これらリスクについては1年に一度全社リスクマネジメント委員会でレビューし、必要に応じて見直しを行います。

 

 

 

(3) 戦略

① 気候変動に関する戦略

今世紀末の平均気温が産業革命前との比較で4℃上昇するシナリオと、1.5℃の上昇に抑えられるシナリオを検討し、事業に与える気候関連リスクと機会を抽出しています。全社リスクマネジメント委員会での評価におけるリスク評価が高い気候関連リスクは、以下のとおりです。

 

リスク

分類

要因

当社へのインパクト

影響時期

影響度

影響額

対応

移行

リスク

1.5℃

シナリオ

政策/

法規制

平均気温上昇を1.5℃程度に抑えるため、炭素税導入など厳しい法規制が実施される

・事業所エネルギー費用の増加

・材料調達費用の増加

・物流費用の増加

中期

炭素税導入による事業所エネルギー費用の増加

7.7億円(連結)

・省エネ活動の継続と拡大

・再生可能エネルギー利用拡大

・サプライチェーンの省エネと再エネ促進

・物流改善による輸送の効率化

市場/

技術

消費者に温室効果ガス削減意識が浸透する

CO2排出が多い製品需要減少

中期

・低炭素化に繋がる、従来技術の深化と新技術開発

物理

リスク4℃

シナリオ

急性

世界のCO2削減は現状レベルに留まり、平均気温が4℃上昇し、集中豪雨や異常な高温が頻発する

・工場浸水

・サプライチェーン寸断

短期

工場浸水による操業停止期間の売上減少

32億円(1拠点)

・BCP策定による早期復旧を実施する

機会1.5℃

シナリ

商品/

サービス

消費者に温室効果ガス削減意識が浸透する

・ライフサイクルでCO2排出が少ない製品の需要増加

中期

・より小型で軽量な製品の開発

・リサイクル材や植物由来材料の適用

 

これら、シナリオ分析の結果から、新たに必要な対応を経営戦略に反映し、事業のレジリエンス強化に取り組み、情報開示に努めてまいります。

(注)1

参照したシナリオ

 

・4℃

:

RCP8.5 IEA STEPS公表政策シナリオ、CPS現行政策シナリオ

・1.5℃

:

RCP2.6 IEA SDS持続可能シナリオ、NZE2050実質ゼロシナリオ

 

(注)2

影響時期

:

短期→3年以内、中期→2030年前後、長期→2050年前後

 

影響度

:

発生可能性(5段階)×財務影響額(5段階)から算出

 

 

② 人的資本に関する戦略

当社では、グループのコーポレートビジョン(企業理念)として「人と社会と共生し、快適で豊かな生活空間を創造し続けることで人々を笑顔にする」を、企業を営む上での未来永劫普遍的な考えとして掲げ、企業として持続的な成長を遂げるべく取り組んでいます。とりわけ、人的資本への投資はその中核要素であるという位置づけのもと、当社は、従業員一人ひとりの自主自立の思想・行動を尊重するとともに、仕事を通じて成長の場を提供することが、企業の社会的責任であると考えています。そのため、従業員の人格・個性と多様性を尊重し、安全で働きやすい環境を確保することで、仕事と家庭・社会における責任をともに果たし、従業員と企業がともに成長できる、活力と働きがいのある職場づくりを進めていきます。これらの実現のための具体的な取組みは、以下のとおりであります。

 

(ア) ダイバーシティの取組み(多様性への対応)

多様な個性や能力を生かせる組織づくりは不可欠であると考えており、人財の多様化に対応すべく、以下のとおり、女性活躍推進とグローバル人財の採用に取り組んでおります。

 

● 女性役員及び女性管理職(日本)

国内での取り組みとして、政府が掲げる2030年における女性役員比率30%達成に向けて候補者を選出し、役員による職場環境改善に対するコミットメントと、個々の育成計画を策定し進捗を管理します。また、女性役員の候補となる女性管理職比率としては、2030年目標を15%に再設定いたします。

● 女性活躍促進にむけた行動計画(日本)

国内の母数形成を図るための環境整備として、不妊治療休暇、産前・産後面談の制度導入により、これまで退職を余儀なくされていた社員が安心して就業できる環境を実現します。

● グローバル人財の採用活動(日本)

グローバル人財の採用活動定着化を通じ、持続的に社内の多様性を高めていくため、2021年度より以下の活動を実施しております。

・外国人留学生に対象を絞った企業説明会の実施

・現地、海外学生とのオンライン採用面接の実施

(イ) 教育

全社教育(法令順守マインド醸成、自己啓発支援)、階層別教育(ヒューマンスキル)、部門別教育(テクニカルスキル)の三本柱を教育体系として各種教育を実施しております。2023年度につきましては、各自がキャリアを描き、実現するための方法を学ぶことを目的とした中堅社員向けのキャリアビジョン研修を新たに導入しております。また、以下のとおり、変革を実現するための人財マネジメントとして、管理職層のマネジメント能力の向上(注1)、海外キーパーソンの育成(注2)に取り組んでおります。

(注) 1 部下の育成、チームマネジメント、メンバーのスキル・モチベーション向上にアプローチするための管理職向けアクションラーニング研修、リーダーシップ研修の実施。

2 将来の当グループを牽引する人財をグローバル全地域で発掘し、高い視野・視座をもつ変革人財の育成を実施。

 

(4) 指標及び目標

①気候変動に関する指標

上記「(3)戦略 ①気候変動に関する戦略」に関し、2050年カーボンニュートラルを目指し、その指標と2030年目標は、以下のとおりであります。

指標

2022年実績

スコープ1及びスコープ2

タチエスグループ連結

38,591t - CO2

 

スコープ1及びスコープ2

提出会社

7,151t - CO2

 

スコープ3(カテゴリー1)

提出会社

487,373t - CO2

(注)

 

2030年度目標

・CO2排出量スコープ1、2削減(国内):2013年度比△46%(2013年CO2排出量 21,509t-CO2

・CO2排出量スコープ1、2削減(海外):2019年度比△43%(2019年CO2排出量 29,888t-CO2

(注)スコープ3 「サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出等の算定のための排出原単位データベースver3.2」より算出。カテゴリー1~8を算出し、カテゴリー1が95%以上を占めるため、カテゴリー1のみ記載しております。

 

②人的資本に関する指標

上記「(3)戦略 ②人的資本に関する戦略」に記載した、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する取組み及び社内環境整備に関する取組みについて用いる指標は、以下のとおりであります。

項目

指標

目標

実績(当事業年度)

女性活躍促進に向けた行動計画

ダイバーシティの取組み

採用における女性比率

2024年度までに30%

22.3%

女性管理職比率

2030年度までに15%

4.5%

グローバル人財の採用活動

学卒採用における外国人比率

10%以上/年

33.3%

教育

全社員向け教育の理解度

平均3以上 (注)1

平均3以上

 

(注)1 評価範囲「1~5」、理解度テストの難易度は教育実施者に一任

(注)2 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異についての実績は、「第1 企業の状況  5  従業員の状況  (4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異」に記載しております。