2024年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    806名(単体) 1,017名(連結)
  • 平均年齢
    38.0歳(単体)
  • 平均勤続年数
    8.0年(単体)
  • 平均年収
    5,333,761円(単体)

従業員の状況

5【従業員の状況】

(1)連結会社の状況

 

2024年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

九州・中国

558

関西・中京

368

関東・東北

66

全社(共通)

25

合計

1,017

 (注)1.従業員数は就業人員であります。なお、嘱託154名は含まれておりません。

    2.全社(共通)として記載されている従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門に所属しているものであります。

 

(2)提出会社の状況

 

 

 

 

 

2024年3月31日現在

従業員数(人)

平均年齢

平均勤続年数

平均年間給与(円)

806

38才

2ヵ月

8年

7ヵ月

5,333,761

 

 

2024年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

九州・中国

449

関西・中京

266

関東・東北

66

全社(共通)

25

合計

806

 (注)1.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

2.従業員数は就業人員であり、嘱託144名は含まれておりません。

3.全社(共通)として記載されている従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門に所属しているものであります。

 

 

(3)労働組合の状況

 労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

提出会社

当事業年度

管理職に占める女性労働者の割合(%)

   (注)1.

男性労働者の育児休業取得率(%)

   (注)2.

労働者の男女の賃金の差異(%)

(注)1.(注)3

全労働者

正規雇用労働者

パート・有期労働者

5.4

14.3

55.1

52.8

56.2

 (注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出

したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76

号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

3.「労働者の男女の賃金の差異」について、賃金制度・体系において性別による差異はありません。

男女の賃金の差異は主に男女間の管理職比率及び雇用形態の差異によるものであります。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は次のとおりであります

 なお文中の将来に関する事項は当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります

 

(1)ガバナンスとリスク管理について

 当社グループのサステナビリティに関する基本方針を踏まえた経営方針を実現し、企業価値の向上を目指した経営を推進するため、管理統括本部長の指導監督のもと、管理統括本部において社会・環境問題に関する対応方針や諸施策の立案、気候変動関連のリスクマネジメントと情報開示などについて検討し、取締役会へ報告いたします。

 取締役会は、管理統括本部で協議し、取締役会に報告・提案された内容について監督を行っております。

 サステナビリティに関連するリスク・機会の検討、評価・分析についても、管理統括本部において管理を行い、取締役会へ報告しております。

 

(2)気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言に沿った情報開示

①ガバナンス

 気候変動に関しては、管理統括本部長が監督責任を持ち、GHG排出量のモニタリング、リスク管理、主要な環境設備投資の監督を行い、取締役会に報告いたします。

 

②戦略(リスク・評価)

 事業への影響度、発生可能性、事業戦略との関連性、ステークホルダーの関心度等を勘案し、リスクの評価結果を下記のとおりとしております。定期的に見直しを行い、対策を講じてまいります。

 

 

〈移行リスク〉

タイプ

気候変動項目

影響評価

事業リスク
/機会

戦略

政策及び法規制

温室効果ガス(GHG)排出規制や削減義務強化などへの対応によるコスト増加

リスク

政策強化に伴って、GHG削減に資する投資を行う必要があります。GHG排出量の可視化と分析を通して、長期的に政策強化の影響を少なくする取り組みを行っていきます。

炭素税の導入によるコスト増加

リスク

炭素税の引き上げがあった場合、燃料コストや電力コストが増加する可能性があります。再生可能エネルギー(太陽光)設備の導入や物流効率の改善を通して、コストの削減に努めていきます。

ビルの省エネ基準の強化

機会

新築工事の需要増に伴う鉄鋼・建材需要の拡大が見込まれます。建築需要に対応できるよう社内体制を整備します。

技術

新素材の開発

リスク

鉄鋼に代わる低炭素素材の開発による、鉄鋼需要の減少のリスクがあります。但し、鉄鋼メーカーも低炭素製品の開発を行っており、今後積極的に当社の商材に組み入れます。

車両の脱炭素(EV)化による設備投資コストの増加

リスク

営業車は随時HV・EV車へ切り替えておりますが、技術の進化により、重量物の輸送に耐えうる輸送車が開発された場合は、切り替えのコストが発生します。新技術の動向を注視するよう努めていきます。

サプライチェーン

気候関連への対応が遅れることによるサプライチェーンからの信頼の低下

リスク

気候関連への取り組みが遅れ、サプライチェーンからの信頼が低下することで収益の減少リスクがあります。再生可能エネルギー(太陽光)の導入等、脱炭素へ向けた取り組みを推進するとともに適切な情報開示を強化することで信頼の獲得に努めていきます。

GHG排出量の少ない電炉製品の普及

機会

高炉製品に比べGHG排出量が1/5である電炉製品が普及することが考えられます。電炉製品を加工する設備を導入することにより、需要増に伴う販路拡大の機会を獲得するよう努めていきます。

循環型鉄鋼商品に対する評価

機会

気候変動に対する社会的意識の高まりによる脱炭素・循環型鉄鋼商品の需要拡大が見込まれます。需要に対応できるよう社内体制を整備します。

評判

環境対応の取り組みの遅延

リスク

評判の悪化とともに、サプライチェーンのみならず、採用面での悪影響が懸念されます。環境対応への取り組みに努めていきます。

 

 

〈物理リスク〉

タイプ

気候変動項目

影響評価

事業リスク
/機会

戦略

急性

台風の増加

リスク

風水害により従業員や建物・車両等が被災した場合、物流業務の停滞や修繕費用の増大等のリスクにより業績に影響を及ぼす可能性があります。BCPの整備を行い、発生した場合のリスクの逓減に努めていきます。

慢性

平均気温の上昇

リスク

平均気温の上昇により、労働環境が悪化した場合、従業員の健康リスク増大やそれに伴う作業制限等で業績に影響を及ぼす可能性があります。また、労働環境の整備費用増加による影響が生じることが考えられます。倉庫内作業を行う従業員に対して、適切な水分補給や塩分補給等の熱中症対策を徹底し、リスク管理を行います。

海面上昇

リスク

海面上昇によって、港湾機能が低下し、輸入鋼材等の荷下ろしが困難になり、仕入効率が低下する恐れがあります。代替の手段に関して情報の収集に努めていきます。

高潮の大きさの増加

リスク

当社の一部の倉庫は海岸沿いに立地しており、高潮の大きさの増加により、事業継続が困難になる可能性があります。BCPの整備を行い、発生した場合のリスクの逓減に努めていきます。

酸性化の進行

機会

酸性化の進行により、鉄鋼素材の腐食が進み、防錆等の高付加価値商材の需要が増大する可能性があります。高付加価値商材の提案を行えるよう、社内体制を強化します。

 

③リスク管理

 気候変動が事業活動に及ぼす影響を適切に把握・管理するため、気候変動シナリオを用いて、サプライチェーン全体のリスク・機会を分析しています。管理統括本部経営企画室において分析を行い、管理統括本部長が取締役会へ報告し事業戦略に反映します。

 今後、環境に関連するリスク・機会の把握に努め、脱炭素を推進し気候変動リスクの低減に努めてまいります。

 

 

④指標及び目標

 当社は、2023年度より温室効果ガスの排出量の算定を行っており、数値指標は下記のとおりです。なお、目標については現在策定中であり、策定後に開示いたします。

 

■2023年度の実績値(単位:t-CO2)

 

 

項目

数値

備考

直接排出(スコープ1)

54,963

主に鋼材加工に係るLPG使用によるもの

電力使用等による間接排出(スコープ2)

3,859

 

その他の間接排出(スコープ3)

1,514,639

 

1.購入

1,154,507

主に鉄鋼製品の購入に係る排出

2.資本財

-

対象外

3.その他燃料

-

対象外

4.輸送(上流)

337,344

 

5.事業廃棄物

-

対象外

6.従業員の出張

1,493

 

7.従業員の通勤

21,296

 

8.リース資産(上流)

-

対象外

9.輸送(下流)

-

対象外

10.商品の加工 (注)1.

-

対象外

11.商品の使用

-

対象外

12.商品の廃棄

-

対象外

13.リース資産(下流)

-

対象外

14.フランチャイズ

-

対象外

15.投資

-

対象外

16.その他

-

対象外

 (注)1.スコープ3 カテゴリ10については、算定不可のため対象外

    2.現時点では単体のみ数値管理しておりますが、今後に向けては連結での数値管理も検討しております。

 

(3)人的資本について

 「事業は人なり、精鋭は宝なり」という考えのもと、人材が最大の財産であることを強く認識し、人材育成方法の拡充を図っております。また、多様性を認め、多様な人材・働き方を構築し、産休・育休・時短勤務・有給休暇取得の奨励等のワークライフバランスの充実を意識した安心安全に働ける環境の整備も推進しております。

 

①取り組み状況

 新入社員研修や階層別研修等の社員一人一人の資質向上の為のeラーニング研修及び各種資格取得の奨励制度を導入しております。また、社員側からの希望部署への転換応募制度、「ジョブチャレンジ制度」を実施し、自主的なキャリア形成・能力開発に取り組んでいただく制度も制定しております。物価上昇の対策として賃金ベースアップも行い人材確保にも努めております。

 今後の労働人口減少、働き方や顧客ニーズの多様化リスクへの対応力を高めるため、人材の多様化も推進しており、年齢や性別、国籍、障がいの有無に関係なく社員が能力を最大限に発揮できる企業を目指しております。これからは様々な経験、専門スキル、価値観を持つ人材の採用も強化することで多様化をさらに推進し、ビジネスでの新たな価値創造を目指してまいります。

 

②ISO30414に基づく人的資本の情報開示

 ISO30414に基づく人的資本の現状の数値指標は下記のとおりです。なお、目標については現在策定中であり、策定後に開示いたします。

 

指標

数値

多様性

年齢

60歳以上労働者数:45名

性別

2023年度女性採用比率:33.9%

障碍

障碍を持った労働者数:18名

国籍

外国人労働者数:108名

(ベトナム、ミャンマー等4ヶ国)

職場の健康・安全・ウェルビーイング

労災件数

77件

労災による死亡者数

0名

生産性

従業員一人あたりの売上高

263百万円

採用・異動・離職

離職率

13.2 %

労働力

総従業員数(契約社員含む)

941名

(注)現時点では単体のみ数値管理しておりますが、今後に向けては連結での数値管理も検討しております。

 

(4)当社の事業活動と取組

 当社は「鉄」というリサイクル性の高い素材の取り扱いを通じ、環境負荷低減と省資源化に努めており、鉄鋼商品をリース会社に販売することで、繰り返し使用され、新たな鋼材生産に伴うCO2の排出が削減されております。

 物流センター内の加工作業等で発生した鉄スクラップは、スクラップ業者を通して電炉メーカーに納入され、新たな鉄鋼商品生産へと循環しております。CO2発生量の少ない電炉メーカーに鉄スクラップを鉄源として提供し、CO2の削減に貢献しております。

 また、鉄鋼商品等重量物の輸送においては、CO2削減に向けて、船舶、鉄道、トラックなど様々な輸送手段を最適な組み合わせで、効率的な物流ネットワークを活用しお客様に配送しております。

 全国各地に物流センター付の営業拠点を構えることで、地域の雇用を創出することに加え、加工設備の拡充により、鋼材加工業者の作業効率を向上させ、地場企業の人手不足解消にも寄与しております。

 

(5)その他サステナビリティへの取組み

 ①営業車にハイブリッド車を含むエコカーを導入すること、倉庫屋根等にソーラーパネルを設置することによるCO2排出量の削減

 ②納品書等書類の電子化による紙の使用量削減

 ③地方創生応援税制を活用した地域活性化の支援

 ④育休復帰後の時短勤務可能期間を、対象となる子供が小学校3年生までに延長