2026年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    690名(単体) 724名(連結)
  • 平均年齢
    40.0歳(単体)
  • 平均勤続年数
    16.4年(単体)
  • 平均年収
    5,769,000円(単体)
  • 平均年収の
    対前年増減率
    -2.0%(単体)

従業員の状況

人材戦略に関する基本方針等

(1)【人材戦略に関する基本方針等】

 当行グループの人材戦略は、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)戦略」に記載しております。

また、従業員の給与その他の給付の額及び内容については、下記に基づき決定しております。

 

「当行の従業員の賞与を含む給与・給付の額・給与の内容の決定に関する方針」

 

 当行は、職員の役割および成果に基づく公正な評価と適切な処遇を柱とし、2025年4月より新たな人事制度を導入しております。本制度は、地域のお客さまから厚い信頼を得られる職員へと成長するため、組織のフラット化を進め、すべての職員の成長機会を拡大するとともに、さまざまな専門スキルを持つ人財が活躍する環境を整えるために、評価制度を見直したものです。「人財は重要な経営資源であり、育成していくべき財産である」という人的資本経営の考え方に基づき、従来の年功序列的な運用を改め、役割・職務を重視した組織へとシフトし、職員の主体的な挑戦と成長を促すことを目的としております。

 職員の給与は、主に基本給となる職能給および職務給(一定職位以上)と諸手当で構成されています。また、資格を要する業務または高度な専門スキルを活かした業務に携わる職員に対しては、保有する免許、資格、スキル・経験等を踏まえ、新設の専門知見手当を支給するなど、専門性の向上を後押ししています。支給額は、期待役割・期待能力・期待スキル・知識等に基づいて設定された等級(4段階)および職位に応じた支給額と、個人評価により決定されます。評価は、日常の職務行動を通じて能力を把握し、業績・行動等を評価するとともに、上位等級に要請される能力・適性・人格・識見等を総合的に判断し、年功序列ではなく、勤務成績の評価に応じて昇級および昇給額を決定できる仕組みとしております。

 賞与は、決算および当該期の収益の見通し等を勘案し総支給額を決定し、個人配分は、MBO評価(成果・業績)、行動評価(プロセス)、能力開発の3点を主軸として、期初に設定した目標の達成度により評価します。なお、「評価者研修」や「1on1ミーティング」の実施により、職員のパフォーマンスを公正かつ透明に評価し、スキルとキャリアの構築を促進することを目指しております。

 当行は、これらの取り組みを通じて職員の働きがいや働く価値を向上させ、一人ひとりのウェルビーイングを高めることを目指してまいります。

 

(2)【従業員の状況】

①連結会社の状況

2026年3月31日現在

 

セグメントの名称

銀行業

リース業

クレジットカード業

合計

従業員数(人)

708[269]

10[9]

6[9]

724[287]

(注)1.従業員数は就業人員数であり、執行役員8人を含み、嘱託及び臨時従業員289人を含んでおりません。

2.嘱託及び臨時従業員は、[ ]内に当連結会計年度の平均人員を外書きで記載しております。

3.嘱託及び臨時従業員には、派遣社員は含んでおりません。

②当行の状況

 

 

 

 

 

2026年3月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

平均年間給与の

対前事業年度増減率

(%)

690

[178]

40.0

16.4

5,769

△2.0

(注)1.従業員数は就業人員数であり、執行役員8人を含み、嘱託及び臨時従業員180人を含んでおりません。

2.当行の従業員はすべて銀行業のセグメントに属しております。

3.嘱託及び臨時従業員は、[ ]内に当事業年度の平均人員を外書きで記載しております。

4.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

5.当行では従業員組合は組織されておりません。

③管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の額の差異

当行(注1)

当事業年度

管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合(%)

(注2)(注3)

男性労働者の

育児休業取得率(%)

(注4)

労働者の男女の賃金の額の差異(%)(注3)

全労働者

正規雇用労働者

パート・有期労働者

29.6

100.0

70.4

74.4

82.1

(注)1.連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(2015年法律第64号。以下、「女性活躍推進法」という。)または「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(1991年法律第76号。以下、「育児・介護休業法」という。)に基づく指標等の開示対象外企業であるため、当行単体の指標を掲載しております。

2.参考:支店長クラス(同等職を含む)以上に占める女性労働者の割合 9.2%

3.女性活躍推進法の規定に基づき算出したものであります。

4.育児・介護休業法の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(1991年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当行グループは、「地域の皆さまとともに歩み、地域とともに発展する銀行」を目指して「熱意」「調和」「誠実」を経営理念として掲げており、この経営理念に基づき策定した以下の基本方針に則り地域の持続的な発展に貢献する取り組みを行ってまいります。

 

《サステナビリティ基本方針》

当行グループは、経営理念に基づく長期的な視点による「地域のために地域と協働する活動」を通じて、地域社会や地域の産業の持続的な発展に貢献するとともに、当行の企業価値の向上を目指します。

1.お客さまや地域の課題解決、産業の活性化に貢献するためコンサルティング機能を発揮します。

2.環境問題への対応や防災に向けた取組みをサポートし、地域が享受する自然の恵みを守ります。

3.人権を尊重し、多様なステークホルダーと協働することを通じて社会的な課題の解決に貢献します。

 

(1)ガバナンス

当行は、地域の持続可能性向上に貢献すること等を目的とした「サステナビリティ委員会」を取締役会の下部組織として設置しております。同委員会は、取締役頭取が委員長を務めるほか、経営統括部担当取締役や関係部の部長により構成しており、当委員会における審議事項は、取締役会等に報告するとともに重要事項につきましては経営会議ならびに取締役会にて審議する体制としております。

「サステナビリティ委員会」では、お取引先の業種や市場の変化など様々な切り口から気候変動に伴うリスクおよびそれらへの対応サポート等を通じたビジネス機会を洗い出すとともに、気候変動を含むサステナビリティ関連事項の審議および進捗管理を行っております。また、経営方針や計画、予算等との関連付けを深度あるものとするよう、関係部との協働に努めております。

 

(2)戦略

①サステナビリティ関連のリスク及び機会に対処する取り組み

当行グループは、経営理念に基づき策定したサステナビリティ基本方針に則り、グループ全体で気候変動問題への対応を含む地域の持続的な発展に貢献する取り組みを行っております。また、この取り組みを通じて収益機会を拡大させる好循環を実現し、企業価値の向上を図っております。

なお、投融資に取り組む際には、サステナビリティ基本方針に基づき定めた投融資ポリシーに沿って判断を行います。

《投融資ポリシー》

当行グループは、サステナビリティ基本方針に基づき、地域の持続可能性を高める自然環境の保全や社会的課題の解決に資する事業等に積極的に投融資を行います。また、環境や社会にネガティブな影響を及ぼすことが想定される事業等については以下のとおり対応します。

環境や社会にネガティブな影響を及ぼすことが想定される事業等

1.石炭火力発電事業

新設・設備拡張を資金使途とする投融資は行いません。ただし、災害時の対応策としての事業である場合や国のエネルギー政策に沿った事業である場合等については、慎重な判断を行います。

2.森林伐採事業・パーム油農園開発事業

違法な森林伐採や焼却を伴う事業および児童労働など人権侵害が行われている事業に対する投融資は行いません。森林伐採やパーム油農園開発が資金使途に含まれる投融資については、法令遵守状況のほか国際的に認められている認証の取得状況や環境への配慮状況等を考慮のうえ慎重な判断を行います。

3.兵器の製造事業

非人道的な兵器の製造に関与する投融資は行いません。

4.その他

環境や社会に対するリスクまたは負の影響によって地域社会や地域の産業の持続可能性を損なうおそれのある事業に対する投融資は行いません。

 

気候変動に関するリスクとして、以下のリスクを認識しております。これらを対象とした気候変動のシナリオ分析の手法につきましては、今後検討を進めてまいります。

1.移行リスク

気候変動に係る規制や炭素価格上昇が及ぼすお取引先のビジネスモデルや財務への影響等による信用リスクなど

2.物理的リスク

気候変動を要因とした自然災害等の影響がお取引先に及ぶ信用リスク、および当行が被るオペレーショナル・リスクなど

②人的資本(当行単体)

事業内容が異なる連結グループ全体での設定が困難なため、当行単体で指標及び目標を設定しております。

当行が中長期的に企業価値の向上を図るためには、人財育成が重要課題の一つであると認識しております。中期経営計画においても、「人財は重要な経営資源であり、育成していくべき財産である」という人的資本経営の考え方に基づき、行員一人ひとりが成長を実感できるよう評価制度を見直すとともに、当行グループ内の知的資源の活性化、働き甲斐のある職場づくりにつながる施策を掲げており、その実現に向けて取り組んでおります。

○ 人的資本への投資

当行は、重要課題の一つである「人財育成」を加速させるため、従来の研修体系の充実に加え、職員の自律的な成長を促す新たな仕組みを導入しております。

1.スキルアップと自律的なキャリア形成の支援

2025年5月にeラーニングコンテンツを拡充したほか、外部資格取得の奨励やサポート体制を整えています。また、副業で培ったスキルを本業で活かし、多様な視点を得ることを目的とした「副業制度」を導入しました。さらに、デジタル分野においては、外部クラウドサービスを活用したデジタル人財の育成にも注力しております。

2.個々の能力を最大限に引き出す人事・対話制度

人事制度の改定に合わせ、年次や経験にとらわれず意欲ある若手を抜擢し、組織の活性化を図っております。また、上司とキャリア形成や課題について対話する「1on1ミーティング」を年4回実施するなど、深度あるコミュニケーションを通じて、個々の成長を組織全体でサポートする体制を構築しております。

3.多様な働き方と健康経営の推進

若手職員の育成を支えるエルダー制度や、ライフイベント等による退職者の復職を支援するキャリアリターン制度など、多様な働き方を支える土壌を整えています。また、当行では、職員の心身の健康とエンゲージメントを高める取り組みを通じて、顧客サービスの質を向上させることを目指し、健康でいきいきと働ける環境の構築に取り組んでいます。

『健康経営宣言』を制定し、経営トップが健康経営を主導するとともに、頭取を推進責任者として、健康保険組合および人事総務部が一体となり、職員の健康保持増進施策を策定、推進しています。職員の健康保持・増進への取り組みが評価され、日本健康会議より「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)」の認定を受けております。引き続き、人財育成、ならびに職場環境整備に努めてまいります。

○ 多様性の確保

当行は、地域経済の持続的な発展に貢献する地域金融機関としての公共性を鑑み、安定経営を支える経営中核人財の登用において、経営理念に適う人物像やスキルを重視しております。登用にあたっては、女性・キャリア採用者等の属性による区別なく、多様な視点を持つ人財の確保に努めております。

採用活動においても、性別に捉われない選考を実施するとともに、通年でのキャリア採用を推進しております。当行は、国内を営業基盤とする特性上、外国人の「自主的かつ測定可能な目標」は設定しておりませんが、キャリア採用者については、2026年3月末で72名(うち管理職は38名)が在籍しております。2024年5月より導入したリファラル採用等の活用により、システム分野や有価証券運用部門等の専門領域における即戦力人財の確保に注力しており、今後も積極的な採用を継続してまいります。

さらに、中期経営計画の基本戦略である「人的資本経営に基づく人事制度改革」の一環として、新たに「副業制度」を導入しました。職員が保有する資格やスキルを生かし、副業に取り組める環境を整えることで、自律的なキャリア形成を後押しします。副業で得た社外の知見や高度なスキルは当行の業務に還元し、組織の活性化とイノベーションの創出につなげております。

引き続き、多様な人財の採用・登用を推進するとともに、一人ひとりがその能力を最大限に発揮できるよう、人財育成および職場環境の整備を加速させてまいります。

 

 

(3)リスク管理

当行は、リスクを「信用」「市場」「流動性」「オペレーショナル(事務/システム/法務/人的/有形資産/風評)」に分類し、それぞれのリスク主管部署による検討結果をリスク管理委員会によってコントロールする体制としております。

また、気候変動対応が急速に進むことに伴う移行リスクや気候変動対応の遅れ等による自然災害等の物理リスクなど、当行の事業戦略の実行を妨げる可能性、あるいは顕在化しつつあるリスクを、統合的リスク管理における「エマージング・リスク」としてとらえております。

 

(4)指標及び目標

①外部環境に与えている各種効果の定量的指標および削減目標等

○ CO2排出量(Scope1・Scope2)

当行グループにおける二酸化炭素(CO2)排出量の削減目標は、2030年度において2013年度実績比50%削減することを目指しております。

2025年度は営業活動の拡大によるガソリン使用量の増加によりScope1の排出量は増加しましたが、空調設備の更新および冬場における暖房設備の使用を抑えたことなどにより、使用電力量が減少。加えて電力会社における換算係数の減少により、Scope2の排出量の減少がScope1の増加を上回り、2025年度におけるScope1およびScope2の合計排出量は2024年度に比べ減少いたしました。

引き続き、環境に配慮した営業店設備や営業車両の導入などを進めてまいります。

(単位:t-CO2)

連 結

Scope1

Scope2

合 計

 

単 体

Scope1

Scope2

合 計

2013年度

110

2,861

2,971

 

2013年度

52

2,764

2,816

2024年度

177

1,665

1,842

(△38.0%)

 

2024年度

140

1,616

1,755

(△37.6%)

2025年度

182

1,562

1,744

(△41.2%)

 

2025年度

145

1,517

1,663

(△40.9%)

※2013年度のCO2排出量は、ガソリンと電気のみで算出しています。

※( )内は2013年度対比増減率で、小数点第2位以下を切り捨てて表示しています。

※Scope2の排出量は、電力会社が発電時のCO2排出量に応じて年度毎に定める換算係数の変動の影響から、電力使用量が同じであっても変動いたします。

○ 機会指標

当行は、ESG(環境・社会・ガバナンス)の視点や、SDGsの達成に向けた企業活動に期待が高まっていることから、以下の11分野を社会課題の解決に資する「サステナブル分野」と定め、資金供給をより一層強化しております。

サステナブル分野

①研究開発

②環境・エネルギー事業

③医療・介護・健康関連・保育・育児事業

④高齢者向け事業

⑤観光事業

⑥農林水産業・農商工連携事業

⑦防災対策事業

⑧食料品加工・製造関連事業

⑨起業・事業再編

⑩デジタル・クリエイティブ事業

⑪カーボンニュートラル(脱炭素)事業

 

当行は、地域の事業者の脱炭素化の推進やSDGsの達成に向けた取り組みをサポートするため、「こうぎん・グリーン・ファンド」を活用した投融資に目標を設定し、積極的に推進しております。2026年3月末の実績は以下のとおりとなりました。引き続き、同ファンドの活用を通じて、地域のサステナビリティ向上に貢献してまいります。

こうぎん・グリーン・ファンド

投融資の目標(累計実行額)

2,000億円

投融資の実績(累計実行額)

503億円

取組期間

2023年3月31日から2030年3月31日まで

対象事業および資金使途

国際原則や高知県脱炭素社会推進アクションプランに基づく投融資など、脱炭素化に資する事業向けの運転資金および設備資金

 

○ 炭素関連資産

当行の貸出金に占める炭素関連資産(エネルギー、運輸、素材・建築物、農業・食糧・林産品)の貸出金に占める割合は32.44%です。ただし、再生可能エネルギー発電事業等を除いております。

(2026年3月31日基準)

エネルギー

運輸

素材・建築物

農業・食糧・林産品

2.12%

3.76%

23.49%

3.05%

 

 

②人的資本に関する課題と取り組み等(当行単体)

事業内容が異なる連結グループ全体での設定が困難なため、当行単体で指標及び目標を設定しております。

当行は、取締役には社内社外それぞれ1名ずつ女性取締役を選任しており、さらに支店長にも6名起用しておりますが、将来の経営幹部としての役割を期待される女性の管理職が少ないことを課題と認識しております。また賃金の高い上位職ほど女性の占める割合が低いことが、男女の賃金に差異が生じる主な要因であると考えております。なお、職位・職務等が同等であれば男女間で賃金の差異が生じることはありません。

この認識のもと、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)に基づき、一般事業主行動計画を策定し、本計画に沿って、女性が活躍できる雇用環境の整備に努めております。

《女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画》

1.計画期間

2025年4月1日 ~ 2028年3月31日

2.計画目標(2028年3月31日)および実績(2026年3月31日現在)等

<目標1>女性管理職(課長級以上)を増やす

課長級以上の女性比率  数値目標 35%以上  実績 29.6%

<目標2>男性の育児休業等の取得状況を次の水準とする

男性の育児休業等の取得率  数値目標 100%以上  実績 100%

<目標3>WLBを実現できる職場環境の整備

有給休暇取得率  数値目標 80%以上  実績 78.0%

 

《女性が活躍できる環境の整備に向けた取り組み》

1.育児休業者を対象にした「遅出・早退制度」の導入

2.職場以外でもスマートフォン、タブレット、パソコンを使ってキャリアアップのための学習ができる「e-ラーニングシステム」の導入

3.ライフイベント等による退職者の復職を支援する「キャリアリターン制度」の導入

4.女性管理職の育成を目的とした研修の実施

5.非正規社員から正社員への転換が可能となる「職員登用制度」の導入

 

一般事業主行動計画や女性が活躍できる雇用環境の整備に向けた取組につきましては、当行ホームページをご参照ください。

《次世代育成支援・女性活躍推進》

https://www.kochi-bank.co.jp/about/csr/rewarding-work/women-empowerment/

《一般事業主行動計画》

https://www.kochi-bank.co.jp/about/csr/rewarding-work/action-plan/