2025年6月期有価証券報告書より
  • 社員数
    446名(単体) 2,703名(連結)
  • 平均年齢
    45.8歳(単体)
  • 平均勤続年数
    13.7年(単体)
  • 平均年収
    5,928,799円(単体)

従業員の状況

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

2025年6月30日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

国内自動車関連事業

1,913

(1,506)

ヒューマンリソース事業

439

(4,986)

一般貨物事業

165

(100)

海外関連事業

101

(53)

全社(共通)

85

(11)

合計

2,703

(6,656)

 

(注) 1.従業員数は、就業人員であり、臨時雇用者数は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。

2.全社(共通)として記載されている従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門に所属しているものであります。

 

(2) 提出会社の状況

2025年6月30日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

446

(126)

45.8

13.7

5,928,799

 

 

セグメントの名称

従業員数(人)

国内自動車関連事業

351

(113)

海外関連事業

10

(2)

全社(共通)

85

(11)

合計

446

(126)

 

(注) 1.従業員数は、就業人員であり、臨時雇用者数は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。

2.全社(共通)として記載されている従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門に所属しているものであります。

3.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 

(3) 労働組合の状況

ゼロ労働組合が結成されており、2025年6月30日現在における組合員数は844名(男性714名、女性130名)であります。なお、労使関係は円満に推移しております。

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

 ①提出会社

当事業年度

管理職に占める女性労働者の割合(%)

(注)1

男性労働者の育児休業取得率(%)

(注)2,4

労働者の男女の賃金の差異(%)

(注)1,5

全労働者

従業員

臨時雇用者

7.9

63.0

69.5

70.7

56.5

 

 

(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものです。

3.出向者は、出向先の従業員として集計しております。

4.男性の育児休業取得率は、育児休業等の取得割合(当事業年度において雇用する男性労働者のうち、育児休業等を取得した者の数/当事業年度において雇用する男性労働者のうち配偶者が出産した者の数)により算出しています。

5.男女の賃金差異は、女性労働者の平均年間総賃金÷男性労働者の平均年間総賃金×100%として算出しています。またパート労働者の賃金は、正社員の所定労働時間(1日8時間)を参考に算出しています。

 

②主要な連結子会社

当事業年度

名称

管理職に占める女性労働者の割合(%)

(注)1

男性労働者の育児休業取得率(%)
 (注)2,4

労働者の男女の賃金の差異(%)
 (注)1,5

全労働者

従業員

臨時雇用者

株式会社ゼロ・プラス関東

2.2

0.0

73.8

81.3

92.9

株式会社ゼロ・プラス九州

0.0

0.0

75.0

74.1

96.7

株式会社ゼロ・プラス西日本

0.0

100.0

81.5

79.0

86.9

株式会社ゼロ・プラス中部

13.0

73.4

79.5

98.2

株式会社ゼロ・プラス東日本

0.0

25.0

70.9

64.2

116.4

株式会社九倉

8.3

66.5

77.2

75.4

株式会社ジャパン・リリーフ

15.2

85.3

72.7

99.4

株式会社ジャパン・リリーフ関東

0.0

96.4

66.6

94.9

株式会社ジャパン・リリーフ関西

0.0

84.2

64.8

81.8

 

(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものです。

3.出向者は、出向先の従業員として集計しております。

4.男性の育児休業取得率は、育児休業等の取得割合(当事業年度において雇用する男性労働者のうち、育児休業等を取得した者の数/当事業年度において雇用する男性労働者のうち配偶者が出産した者の数)により算出しています。

5.男女の賃金差異は、女性労働者の平均年間総賃金÷男性労働者の平均年間総賃金×100%として算出しています。またパート労働者の賃金は、正社員の所定労働時間(1日8時間)を参考に算出しています。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

  文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1) サステナビリティに関する基本方針

持続可能な社会の実現に向けた課題の複雑化やステークホルダーの価値観の多様化に伴い、ESG(環境・社会・ガバナンス)を重視した経営や経済価値と社会価値の双方を創出するサステナビリティ経営がより一層求められていると認識しており、当社グループも事業活動を通じ、「世界を未来に繋ぐこと」「誰一人取り残さないこと」「現在の世代だけではなく将来世代も一人ひとりが豊かな暮らしを築けること」に貢献することに責任をもって取り組んでまいります。

 

(2) サステナビリティに関する取組

①ガバナンス

当社では取締役会の監督のもと、執行役員会やリスク管理委員会において、気候変動や人的資本を含む重要課題を協議・検討しております。具体的な取り組みについては、毎年各部門より予算ヒアリングを経て、事業計画に組み込まれ実行されております。各種施策の進捗は、執行役員会などにおいて報告、議論がなされ、年1回以上定期的に取締役会に報告されております。

 

②戦略

a.気候変動に係る戦略

<シナリオ>

温暖化対策の進展によってさまざまなシナリオが考えられる中、以下シナリオを参照しました。

今世紀末までの世界の平均気温の上昇が1.5℃に抑えられるシナリオと、4℃まで上昇するシナリオについて、気候変動に伴い生じ得るリスクと機会について洗い出し、事業への影響の分析を行い、2027年時点(短期)・2030年時点(中期)・2050年時点(長期)の影響について考察しました。

 

設定シナリオ

1.5℃シナリオ

4℃シナリオ

世界観

産業革命前の水準と比較し、平均気温の上昇を1.5℃未満に抑えるシナリオ。持続可能な社会の発展をかなえるため、大胆な政策や技術革新が進められる。脱炭素社会への移行に伴う社会変化が、事業に影響を及ぼす可能性が高い社会になる。

 〈事例〉

●炭素税の導入・炭素価格の上昇

●自動車の電動化シフト、再生可能エネルギーの拡大

現状を上回る温暖化対策をとらず、産業革命時期比で4℃程度上昇する。成り行き任せに近く、社会の変化は起こらないが、気候変動に伴う異常気象や災害が事業に影響を及ぼす可能性が高くなる。

 

 

〈事例〉

●大雨による洪水被害の増大

参照シナリオ

「NZE2050」

(IEA WEO2024)

「SSP5-8.5」

(IPCC AR6)

 

* シナリオ分析を実施した期間(2025年4月~7月)

 

<移行リスク一覧>

リスク/機会

リスク・機会
 要因項目

事業への影響

指標

時間軸

影響
評価

移行

政策

カーボンプライシングメカニズム

炭素税の導入に伴う、輸送に使用される化石燃料に対する課税が強化されることによる、輸送関連コスト増加

支出

中期
長期

技術

低排出技術および製品への移行

環境配慮型車両への移行に伴う、EV輸送対応のための充電設備を各拠点に整備する投資負担に加え、輸送機材の電動化に関する設備更新コストの増加

支出

中期
長期

中 

市場

顧客行動の変化

顧客ニーズの変化に伴い、低炭素物流に対応したサービス選好による顧客流出による売上減少

売上

中期
長期

国内輸送において中古EVの取り扱いを拒否する船会社が増加しており、輸送手段が陸上輸送に限定されることで非効率な輸送を余儀なくされることによる売上減少

売上

短期
中期
長期

ガソリン・ディーゼル車からEVへの移行に伴い、車両重量が増加する傾向が見られ、積載率の低下による輸送効率の悪化による物流コストの増加

支出

短期
中期
長期

評判

パートナーとステークホルダーの懸念の増大、パートナーとステークホルダーからの否定的なフィードバック

気候変動に関する取り組み・情報開示が不十分なことにより株式市場や投資家の評価を低下させ、株価の下落や資金調達コスト増加

支出

中期
長期

気候変動に関する取り組み・情報開示が不十分なことによる顧客からの評価低下、信頼喪失による売上減少

売上

中期
長期

 

 

<物理的リスク一覧>

リスク/機会

リスク・機会
 要因項目

事業への影響

指標

時間軸

影響
評価

物理的

急性物理的

リスク

サイクロン、ハリケーン、台風

自然災害の発生によるお預かり車両や自社施設、設備の損傷に加え、道路寸断や従業員避難等に伴う物流サービスの停止

支出

短期
中期
長期

洪水 (沿岸、河川の多雨、地下水)

自然災害の発生による、道路寸断や従業員避難等に伴う物流サービスの停止による売上機会の損失(輸送遅延等によるキャッシュフローの変化)

売上

中期
長期

自然災害の発生による自社施設や設備の損傷による資産価値低下

資産

短期
中期
長期

自然災害の発生による保険料等のコスト上昇

支出

短期
中期
長期

豪雨(雨、霰・雹、雪/氷)

豪雨によるお預かり車両や自社施設、設備の損傷に加え、道路寸断や従業員避難等に伴う物流サービスの停止

支出

短期
中期
長期

慢性物理的

リスク

温度の変化(大気、淡水、海水)

平均気温上昇による熱中症対策等対応のため、電気使用量の増加や自動車燃費の悪化、飲料水配布等コストの上昇

支出

短期
中期
長期

海面上昇

海面上昇に伴う、港湾施設や設備の浸水を想定した移転コストの増加

支出

長期

 

 

<機会一覧>

リスク/機会

リスク・機会
 要因項目

事業への影響

指標

時間軸

影響
評価

資源効率

生産・流通
 プロセスの効率化

効率的な輸送による
エネルギーコストの削減

支出 

中期
長期

小 

リサイクルの利用

輸送機材の整備においてリビルト(再生)部品を活用することで、保守・修繕費などの支出を抑制

支出

中期
長期

エネルギー源

再生可能
 エネルギーの普及

再生可能エネルギーの普及による電気代調達コストの低下

支出

長期 

製品および
 サービス

研究開発および技術革新による新製品・新サービスの開発

環境負荷の低減と輸送効率の向上等低炭素社会に適応した輸送サービスを実現することで環境配慮型の物流を重視する顧客から選ばれ売上増加につながる
 
具体的には以下サービスを提供しています。


・輸送デジタル化(LDX)を推進し、  

 積載率を向上
・陸上輸送から海上輸送へのモーダル

 シフトを促進
・エンジンを止めていても荷扱いがで 

 きる新型キャリアカー「Zモデル」 

 の導入 
 

・物流拠点にLED電球を導入
・完成車メーカーのEV化に対応
・電力会社向けのバイオマス発電用燃

 料の港湾荷役

売上

中期
長期

市場

新規市場への進出

EV市場の拡大に伴う輸送・メンテナンス分野による新たな市場からの売上増加
 
具体的には以下を想定しています。
 
・EV輸送ニーズの増加
・EV車両における充電管理やバッテリ

 ー診断・交換といった新たな車両メ

 ンテナンス需要
・国際市場においては、中古EVの海外

 輸出が拡大傾向にあり、グローバル 

 輸送・取引領域でも新たな収益機会

売上

中期
長期

 

 

 

b.人的資本に係る戦略

 <人財確保・育成方針>

当社グループは、主に自動車流通やモビリティに関わる総合的なサービスを提供する企業として、人財の確保・育成を経営の重要項目として位置づけており、従業員が会社と共に成長できる組織づくり・取り組みを進めております。

労働人口の減少に伴い、人財不足が懸念される中、乗務職・事務職・整備職等、多様な職種において、新卒者や専門性の高い中途人財の採用・労働環境整備等を通じ、事業成長に必要な機能強化、将来の事業成長を支える人財の確保に努めております。

また、従業員一人ひとりの成長につながる人財育成・教育に取り組むことで、自律的なキャリア形成をサポートし、OJTを通じてより多くの役割を担いながら、業務経験を積み重ねることで成長の機会を作っております。

性別・年齢・国籍等を問わず、多くの人財を成長させることにより、組織の活性化に取り組んでまいります。

 

 <社内環境整備方針>

当社グループは、今中期経営計画にて「あらゆる品質の向上」を掲げ、人的品質の向上に向けて「健康で安心して、いきいきと働ける環境の実現」を目指して取り組みを進めております。

また、公道を職場する事業者として、ステークホルダーの皆様に安心・安全を提供するため、安全講習や経験豊富な乗務職による添乗教育を日常的に実施しております。

さらに、多様性確保の取り組みにあたっては、女性乗務職と役員の意見交換等を通じて、多くの要望・改善点等を把握するとともに、一人ひとりの個性・価値観を尊重し、それぞれがやりがいをもって働ける職場環境の充実を図っております。

加えて、物流の2024年問題に対応すべく、分業の推進、付帯業務の削減、ワークライフバランスの向上、働き甲斐のある職場作りを進めてまいります。

 

③リスク管理

当社グループでは、リスク管理委員会が主管となり、全社的なリスク(潜在・顕在問わず)を把握し、管理する体制を構築することで、リスクマネジメントに取り組んでおります。また、気候変動関連リスクに関してはコーポレート戦略本部経営企画部が主管となり、人的資本関連リスクに関しては人事部が主管となり、リスク&オポチュニティーを整理した上で、リスクを低減させるための取り組みやKPIや目標値の設定を進めております。

さらに、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)への対応の一環として、気候変動関連リスクおよび機会に関する取り組み状況について、年1回以上の定期報告を実施しております。

 


 

 

④指標及び目標

目標値を定めるべき指標につきましては、2024年7月から始まった中期経営計画期間にて目標設定してまいります。

なお、指標の実績値は以下のとおりです。

a.気候変動に係る指標

 

 

(単位:t-CO2)

 

実績(前連結会計年度)

実績(当連結会計年度)

GHG排出量(燃費法):Scope1

53,466

53,961

 

 

 

 

(単位:両)

 

2024年6月末

2025年6月末

新型輸送機材「Zモデル」累計導入台数

42

50

 

 

b.人的資本に係る指標

<従業員数:前連結会計年度1,847人、当連結会計年度1,842人>

 

 

 

(単位:人)

 

2024年6月末

2025年6月末

 

男性

女性

男性

女性

管理職・事務職

551

168

530

167

乗務・構内・整備職等

1,090

38

1,105

40

 

 

<年間採用人数:前連結会計年度254人、内)中途採用人数:199人

        当連結会計年度181人、内)中途採用人数:161人>

 

 

 

(単位:人)

 

実績(前連結会計年度)

実績(当連結会計年度)

 

男性

女性

男性

女性

管理職・事務職

  30

12

 9

19

乗務・構内・整備職等

203

9

146

 7

 

 

<三年以内離職率:前連結会計年度21.8%、当連結会計年度10.0%>

 

 

 

(単位:%)

 

実績(前連結会計年度)

実績(当連結会計年度)

 

男性

女性

男性

女性

管理職・事務職

 4.0

0.0

  4.4

 9.1

乗務・構内・整備職等

25.1

58.3

 11.6

12.5

 

 

<有給休暇平均取得日数>

 

 

(単位:日)

 

実績(前連結会計年度)

実績(当連結会計年度)

有給休暇平均取得日数

14.0

13.4

 

 

(注)上表a・bの実績は、株式会社ゼロ、株式会社ゼロ・プラス東日本、株式会社ゼロ・プラス関東、株式会社ゼロ・プラス中部、株式会社ゼロ・プラス西日本、株式会社ゼロ・プラス九州の保有車両及び従業員(臨時雇用者を除く)を対象としております。当社グループにおいては、関連する指標のデータ管理とともに、具体的な取組を行っておりますが、当社グループすべての会社では行われていないため、連結ベースでの記載は困難です。このため、上表の指標に関する実績は、当社及び国内自動車関連事業連結子会社5社を対象として記載しています。

 

⑤今後の方針

今後当社グループとして、地球規模の社会・経済全体のサステナビリティに貢献することと合わせて、企業としての持続的な成長を目指し「物流の2024年問題への取り組み」「グリーン化・デジタル化・ニューノーマル」への取り組みを主軸に、「交通安全」「地域貢献」にも寄与してまいります。

その実現に向けて、顧客、取引先、従業員、株主はもちろん、環境や社会とのエンゲージメントも非常に重要であると考え、サステナビリティを重視した経営を実践してまいります。

その実践に際して、当社は~品質~「お客様に安全で良質な輸送・サービスを提供すると共に、お客様の期待以上のサービスを創造することにより、豊かな社会の発展に貢献する。」を企業理念とし、ESGを経営の重点課題と位置づけ、お客様や従業員の満足度向上も含め、全てのステークホルダーに共感いただける「品質」の実現を目指して企業活動を行ってまいります。また、中期経営計画などの事業戦略においては、企業を取り巻く環境の変化、気候変動など環境問題の顕在化、生産年齢人口減少に伴う人的資本の希少化、ガバナンス・地政学的リスクなどに対応する非財務情報の開示を充実させてまいります。