2026年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    1,716名(単体) 3,543名(連結)
  • 平均年齢
    49.7歳(単体)
  • 平均勤続年数
    11.1年(単体)
  • 平均年収
    5,275,024円(単体)
  • 平均年収の
    対前年増減率
    5.7%(単体)

従業員の状況

人材戦略に関する基本方針等

(1)【人材戦略に関する基本方針等】

1.企業戦略と人材戦略の連動

当社グループは「グループ構想2030」において『まちづくり・地域づくり企業』への進化を掲げています。この実現に向けた「中期経営計画(2025-2027)」では、既存事業(路線バス・不動産賃貸等)の強化と、成長事業(不動産開発・旅行・新規分野)の開拓・拡大を両輪とする「両利きの経営」を推進しています。

 

この経営戦略を支える基盤が「人的資本」であり、以下の3つの基本方針に基づき、人材への積極的な投資を実行することで、企業価値向上に繋がるサイクルを構築します。

 

組織力強化と生産性向上:戦略遂行に必要な人材を確保・育成・配置し、DX推進による労働負荷軽減と生産性向上を図る。

求める人材像の育成:自ら考え、何事にも主体的に行動できる社員を育成する。

ウェルビーイングの向上:自己実現や貢献が実感できる環境を整備し、エンゲージメントを高める。

 

2.持続的成長を支える重点取り組み

(イ)事業構造変革に対応した人材確保・育成

乗務職の確保と専門性強化:

最優先課題である運転士の確保に向け、多様な採用施策(外国人材、キャリア採用等)を展開。入社後研修や定期的なフォローアップ研修、乗務経験を活かしたキャリアパス制度を構築し、安全・安心なサービスを支える人材を育成します。

成長事業・新規領域への人材シフト:

不動産開発事業の本格始動やM&A、DXを牽引する専門人材の獲得と育成を強化します。部門別のインターンシップ導入や、個々の成長ステップに応じた適材適所の配置を行います。

(ロ)主体的な学びとキャリア形成の支援

 人材育成計画に基づき、階層別研修に加えて公募型研修(ビジネス実務講座、Eラーニング等)を拡充しています。

自己啓発支援:

資格取得補助や自己啓発書籍購入補助を通じ、社員の自律的なスキルアップを支援します。

多様な経験の提供:

ジョブローテーション、人材交流、社内公募制度、職種転換制度を運用し、グループ内での多様なキャリア形成を促進します。

(ハ)働きがいと環境の整備

働きやすいオフィス環境:

「社員がひと・社会と結びつき、ともに成長できる空間」をコンセプトとした姫路・神戸の2拠点化を推進。多様な働き方に対応したオフィス環境を整え、エンゲージメントを高めます。

処遇改善:

持続的な賃金引上げ、定年延長、DXによる業務効率化を行い、働きやすく魅力ある職場環境を構築します。

 

3.給与の決定に関する方針

当社単体における給与の決定に関する方針は以下の通りです。

(イ)月例給料

基本給は「年齢給」「勤続給」「職能給」で構成されており、賃金規程に基づき、従業員個々の年齢、勤続年数、業務遂行能力、及び人事評価の結果に応じて支給額を決定します。年齢給と勤続給は「長期雇用及び定着の促進」を、職能給は「長期的な人材育成と従業員のモチベーション向上」を主な目的としています。また、固定手当として、資格手当、役職手当、家族手当などを設けています。これらは、従業員個々の業務遂行能力や職責の重さ、家族の扶養状況に応じて支給されます。

(ロ)賞与

賞与は、年3回(夏季、冬季、決算賞与)支給します。各賞与の具体的な支給月数については、毎年の労使協議において決定します。夏季・冬季賞与については、「基準賃金比例配分」と、個人の成果を反映する「成績配分」を組み合わせて算定します。特に、高い職責を担う職級においては、成果に対する報奨を重視するため、上位の職級ほど成績配分の比率が高くなる構成としています。また、決算賞与については、当該年度の経常利益額に基づき支給月数を決定する業績連動型を採用しており、会社全体の努力の結果である利益を従業員へ還元することを目的としています。

 

4.指標及び目標(モニタリング)

当社は、人的資本経営の進捗を測定するため、以下の項目を重要指標(KPI)として設定し、モニタリングを行っています。

区分

指標(KPI)

2027年度目標 / 方針

人材確保

運転士採用数・充足率

事業維持・拡大に必要な人員の継続的確保

育成・成長

研修投資額・受講時間

階層別・部門別スキルの継続的向上

健康・安全

健康経営優良法人認定

「ホワイト500」の認定取得継続

満足度

従業員エンゲージメントスコア

定期的なサーベイによる現状把握と改善

財務との連動

1人当たり営業利益(生産性)

DX推進と事業成長による向上(中計目標37億円)

 

5.ガバナンス・リスク管理

経営会議及び取締役会において、中期経営計画の進捗と連動した人的資本投資の実行状況を定期的に報告・審議しています。特に「労働力不足のリスク」については、重要経営課題として位置づけ、外国人ドライバーの受け入れ検討や、健康起因の事故防止(睡眠時無呼吸症候群検査・脳ドックの実施等)を徹底し、事業の継続性と安全性を担保しています。

(2)【従業員の状況】

① 連結会社の状況

 

(2026年3月31日現在)

セグメントの名称

従業員数(人)

自動車運送

2,082

[572]

車両物販・整備

302

[9]

不動産

82

[255]

レジャーサービス

105

[523]

旅行貸切

347

[38]

報告セグメント計

2,918

[1,397]

その他

432

[347]

全社(共通)

193

[5]

合計

3,543

[1,749]

(注)従業員数は就業人員であり、嘱託、契約社員、アルバイト(パートタイマーを除く)を含み、使用人兼務役員を含んでおりません。

また、パートタイマー等の臨時従業員数は、年間の平均人員を[ ]外数で記載しております。

 

② 提出会社の状況

 

 

 

 

(2026年3月31日現在)

 従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

平均年間給与の

対前事業年度増減率

(%)

1,716

[48]

49.7

11.1

5,275,024

5.7

(注)当事業年度より、一部のパートタイマーを臨時従業員から従業員に区分変更しております。当該変更に伴う比較可能性を確保するため、前事業年度(第142期)の期首に当該変更が行われたものと仮定して算出した前事業年度の平均年間給与(4,985,895円)に基づき、増減率を算出しております。なお、前事業年度の有価証券報告書に記載された平均年間給与(5,457,882円)に基づき算出した増減率は▲3.3%となります。

 

セグメントの名称

従業員数(人)

自動車運送

1,377

[-]

不動産

8

[-]

レジャーサービス

21

[37]

旅行貸切

19

[-]

報告セグメント計

1,425

[37]

その他

98

[6]

全社(共通)

193

[5]

合計

1,716

[48]

(注)1.従業員数は就業人員であり、嘱託、契約社員、アルバイト(パートタイマーを除く)を含み、使用人兼務役員、関係会社への出向者を含んでおりません。

また、パートタイマー等の臨時従業員数は、年間の平均人員を[ ]外数で記載しております。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 

③ 労働組合の状況

提出会社の神姫バス労働組合は、1946年2月結成され、日本私鉄労働組合総連合会に加盟しており、2026年3月31日現在組合員数は、1,417人(出向中の者を含む)であります。

また、連結子会社においては、神姫観光株式会社他4社が個別に労働組合を結成しております。

なお、労使関係は安定しております。

 

④ 管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の額の差異

提出会社

当事業年度

管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合(%)

男性労働者の

育児休業取得率(%)

労働者の男女の賃金の額の差異(%)

全労働者

正規雇用労働者

パート・有期労働者

6.9

68.4

48.0

76.9

66.1

 

 

 

連結子会社

当事業年度

名称

管理的地位にある

女性労働者の割合(%)

男性労働者の育児休業取得率(%)

労働者の男女の賃金の額の差異(%)

全労働者

正規雇用労働者

パート・有期労働者

神姫フードサービス株式会社

0.0

-

41.1

73.9

89.5

神姫商工株式会社

2.9

100.0

69.8

92.0

99.8

神姫トラストホープ株式会社

7.7

0.0

61.8

85.2

58.9

株式会社ウイング神姫

0.0

-

66.9

71.9

80.4

神姫観光株式会社

9.4

100.0

55.9

68.0

65.9

神姫バス不動産株式会社

16.7

-

44.8

90.3

55.2

しんきエンジェルハート株式会社

57.9

-

93.0

85.5

52.4

(注)1.管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合及び労働者の男女の賃金の額の差異につきましては、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合につきましては、出向者を含んでおりません。

3.男性労働者の育児休業取得率につきましては、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。なお、男性労働者の育児休業の対象者がいない場合は、「-」で表記しております。

4.労働者の男女の賃金の額の差異=女性の平均年間賃金÷男性の平均年間賃金×100(%)として計算しております。また、平均年間賃金は総賃金÷人員数として計算しております。

5.男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の額の差異につきましては、出向者を含んでおります。

6.労働者の賃金は、性別に関係なく、同一の基準を適用しております。

7.労働者の男女の賃金の額の差異は、短時間労働者、育児休業取得者、育児短時間勤務利用者などにおける女性労働者への偏りがあり、また男性の平均勤続年数が長いこと、男性の管理職比率が高いことなどによるものであります。

8.その他の連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。

 

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組みは、次の通りであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)サステナビリティ全般に関するガバナンス及びリスク管理

①基本方針

神姫バスグループは企業理念に基づき、事業を通じて社会との共通価値を創り、「人と環境にやさしい社会」の実現に向けて取り組んでまいります。

②ガバナンス及びリスク管理

当社グループは企業理念「地域共栄 未来創成」に基づき、事業を通じて社会との共通価値を創り、「人と環境にやさしい社会」の実現を目指しており、「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD:Task Force on Climate-related Financial Disclosures)」の枠組みに基づき取り組んでおります。

サステナビリティに関する取り組みを推進するガバナンス体制として、中期経営計画会議及びサステナビリティ推進会議を活用いたします。中期経営計画会議は当社社長、専務、経営企画部長、各部門長及びグループ会社役員で構成され、各部門、グループ各社において特定したサステナビリティに関するリスクや機会、それらの評価(発生可能性や規模、経営への影響度等)を踏まえて策定された中期経営計画を承認し、サステナビリティ推進会議に対し、マテリアリティとして提案及び進捗報告を行います。サステナビリティ推進会議は当該提案を受け、当該マテリアリティの特定、対応方針や目標の決定、中期経営計画の進捗管理を行い、必要に応じて審議結果を取締役会に報告いたします。また、サステナビリティ推進会議は原則毎月開催される当社常勤役員会の場に合わせて必要に応じて開催され、事業部組織と協議内容を共有し、当社グループ全体でサステナビリティに取り組む体制を構築しております。

事務局は当社総務部内に設置し、各会議の運営補佐及び議事録作成等の役割を担います。

 

取締役会

サステナビリティ推進会議

中期経営計画会議

メンバー構成

全役員

常勤役員

(議長:社長)

社長・専務・経営企画部長

各部門長・グループ各社役員

(議長:社長)

機能・役割

指示

・マテリアリティの特定、進捗管理

・中期経営計画会議のモニタリング

・取締役会への報告

・サステナビリティ関連のリスク、機会の特定評価、対応方針・実行計画・目標の決定

・上記を踏まえたマテリアリティの特定

・事業活動の進捗管理

・サステナビリティ推進会議への報告・提案

開催頻度

毎月

毎月の常勤役員会開催に合わせ、

必要の都度議案上程

半期ごと

≪フロー図≫

≪マテリアリティ特定のステップ≫

①課題の抽出

各部門、グループ各社がそれぞれの事業におけるサステナビリティに関する課題を抽出します。

②実行計画の策定

各部門、グループ各社が事業活動を通じて、それぞれの課題に対応するための実行計画(中期経営計画)を策定します。

③マテリアリティ

の抽出

各部門・グループ各社の課題うち、特に重要と位置付けられる項目を当社グループのマテリアリティとして抽出します。

④マテリアリティ

の特定・報告

特定したマテリアリティをサステナビリティ推進会議で協議・特定し、取締役会へ報告します。

 

③重要なサステナビリティ項目(マテリアリティ)

上記、ガバナンス及びリスク管理を通して識別された当社グループにおける重要なサステナビリティ項目(マテリアリティ)は以下の通りであります。

マテリアリティ

方針

貢献するSDGs

安全・安心な

サービスの提供

安全はすべてに優先することを念頭に、運輸安全マネジメントの推進、また自然災害発生時の事業継続計画の策定や見直しなどに取り組む。

地球環境の保全

事業活動を通じて排出されるCO2を削減するため、環境負荷の少ない車両や建物、設備の導入などをはじめ、環境課題の解決に取り組む。

地域との結びつき強化

地域に根ざす企業グループとして、地域の利便性向上や魅力創出に向けた事業展開を通じて、地域の活性化に取り組む。

人権の尊重と

人材の確保・育成

従業員が生き生きと働くことができる企業を目指し、人材の採用や育成に注力するとともに、ライフスタイルに合わせた多様な働き方ができる社内環境整備に取り組む。

ガバナンスの充実

企業の持続的な成長や企業価値向上に向け、コンプライアンス順守や取締役会の多様性の確保など、コーポレート・ガバナンスの充実に取り組む。

④マテリアリティに対する取組み、指標及び目標

マテリアリティに対する取り組み、指標、目標及び2025年度実績については、以下の通りであります。

マテリアリティ

取組み、KPI

目標及び目標年度

実績

(当連結会計年度)

安全・安心な

サービスの提供

死亡事故・重大事故件数

0件(2026年度)

死亡事故 0件

重大事故 2件

事業継続計画(BCP)の

策定、更新、教育

-

事業継続計画(BCP)の更新

地球環境の保全

当社グループのCO2排出量

(Scope1、2)

2015年度比10%削減

(2030年度)

基準年度比4.7%増

(注)2

環境負荷の少ないバス車両

(EV、FCV等)の導入

40両(2030年度)

8両

本社及びバス営業所LED化率

100%(2027年度)

(注)3

87.5%

住宅事業における長期優良住宅の

認証取得率

90%以上(注)4

96%

地域との結び

つき強化

行政や地域関係者との連携強化

地域ならではの体験・旅企画の造成

地域活性化に向けた観光拠点開発

-

姫路・播磨の新たな観光拠点となる体験型複合施設「MONZEN -Himeji Local Gateway」を運営開始 他

ガバナンスの

充実

独立社外取締役比率

1/3以上(注)3

4/10

女性取締役人数

1人以上(注)3

1人

重大な法令違反行為

0件

0件

(注)1.人権の尊重と人材の確保・育成に関する指標及び目標は、「(3)人的資本についての取組み」に記載しております。

2.基準年度(2015年度)実績:56千t-CO2、当連結会計年度実績:58千t-CO2基準年度比で排出量が増加している主な要因は、指定管理事業の拡大(受託施設数の増加)によるエネルギー消費増であり、当社グループの基幹事業である自動車運送業においては、排出量は減少しております。

3.当社単独の指標であります。

4.2026年度より、住宅事業における環境負荷低減の評価指標を、設備の効率性に主眼を置いた「ZEH導入率」から、建物の長寿命化を評価する「長期優良住宅認証取得率」へと変更しております。また、3Dプリンター住宅に関する目標については、事業化を見送ったため、目標項目より除外いたしました。

 

(2)地球環境の保全

気候変動対応として、脱炭素に向けた取り組みに努めます。気候変動に関する主なリスクと機会については、当社グループの基幹事業かつCO2排出量の大半を占める一般旅客自動車運送事業(乗合バス事業)において、国際エネルギー機関(IEA:International Energy Agency)及び気候変動に関する政府間パネル(IPCC:Intergovermental Panel on Climate Change)が示す2℃と4℃のシナリオに基づき、検討いたしました。その結果、以下の移行リスク(低炭素経済への移行に関するリスク)及び物理リスク(気候変動による物理的変化に関するリスク)を特定し、リスク、機会及び戦略を分析しております。

 

移行リスク 「EV・FCVなどカーボンゼロ車両(以下「EV等」)への代替」

リスク

・国の規制強化や社会の強い要請により、EV等へ代替できなければ事業継続が困難となる。

・EV充電設備等の設置及び維持管理コストが発生する。

機会

・普及促進するための国の政策・補助金制度の拡充により導入しやすくなる。

・EV等は、ディーゼル車と比べて、ランニングコストが減少する。

・EV等の普及による低価格化が進む。

・耐用年数の延長により車両コストが低下する。

戦略

・各メーカーにおける開発・生産の状況や運用データなど、EV等に関する情報収集を行い、導入を積極的に推進する。

・エネルギーコストの低減と効率的な運行を実現させるための最適なエネルギーマネジメントシステムを構築する。

 

移行リスク 「環境意識の変化」

リスク

・環境対策を推進していなければ、利用者の環境意識の向上により利用されなくなる。(売上高減少)

・EV自家用車の普及率によってはバスの環境優位性がなくなり利用者が減少する。(売上高減少)

・企業の取り組みとしてテレワークが拡大し、通勤利用者が減少する。(売上高減少)

機会

・環境意識の向上により、自家用車より輸送量単位のCO2排出量が少ないバスへのシフトが進み、売上が増加する。

・企業に対してバス移動を推奨することは、従業員の出張や通勤におけるCO2排出量の削減につながるため、売上が増加する。

・電力費用の高騰に伴い、EV自家用車からバスへのシフトにより売上が増加する。

戦略

・EV等の導入推進だけでなく、現行車両でも使用できる新燃料も合わせて活用する。

・環境に優しい交通手段として訴求する広報活動を推進する。

・企業の通勤ニーズを調査し、バスへのシフトを提案する。

 

 

移行リスク 「エネルギーコスト」

リスク

・再エネ電力の逼迫により電力価格が高騰し、利益が減少する。

・EVの充電は、夜間帯に集中するため、電力調達コストが増加する。

・FCVの燃料である水素の価格が軽油と比較して割高となっている。

・現時点での新燃料(バイオ燃料・合成燃料)の製造コストは軽油と比較して相当高くなっている。

機会

・化石燃料の需要減少による原油価格が低下することで、利益が増加する。

戦略

・省エネ設備の導入や節電活動等により、調達電力量の削減に努める。

・車両の効率的な運用により、エネルギー使用量を削減する。

 

 

 

物理リスク 「気候変動による影響」

リスク

・降雨、気象の変化(強雨等)を原因とする営業所、道路等の浸水によって、事業停止(バスの運休等)や施設損壊が発生し、売上及び利益が減少する。

・台風の強大化に伴う運休回数増により売上が減少する。

・猛暑日の増加による外出機会の減少に伴い、移動需要が低下し、売上は減少する。

・降雨日数の減少に伴い、バス利用者数が減少し、売上が減少する。

機会

-

戦略

・利用者と従業員の安全確保を確実に行うことにより事故リスクを軽減する。

・気象情報の的確な把握及び自治体等との連携により災害対策に努める。

・BCP対策の徹底により被害を最小限にとどめる。

・需要に応じた供給体制とすることにより運行の効率化を図る。

・CO2排出の少ない事業の拡大により、バス事業が利益に与える影響を小さくする。

なお、当連結会計年度における当社グループのCO2排出量の実績は、Scope1(事業者自らによる直接排出)が52千t-CO2、Scope2(他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出)が6千t-CO2であります。

当社グループはScope1の排出量が多い一般旅客自動車運送事業を基幹事業として営んでおりますが、地球環境の保全に向けた施策を推し進め、当社グループとして2030年度にCO2排出量(Scope1、2)10%削減(2015年度比)を目指します。

 

(3)人権の尊重と人材の確保・育成

リスク

・対応しなければ、人材の確保が困難となる。

・企業イメージが低下する。

・事業計画を円滑に推進することが困難となる。

機会

・パーパス実現に向けた多様な人材、視点を確保する。

戦略

≪人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針≫

グループ構想2030で掲げる「まちづくり・地域づくり企業」を実現するためには、社会や社内の課題を自ら発見し、解決手段を構築できる人材の確保、育成が重要であると考えており、そのための組織風土づくりに努めております。

採用面では、組織として視点、発想、ノウハウなど多様性の幅を持たせるため、性別や年齢、国籍などに関わらず積極的に雇用すること、また、グループ内での人材流動活用やOB・OGの有効活用も積極的に行ってまいります。

育成面では、役職に応じた階層別の研修のほか、eラーニングや通信教育等によるリスキリングの促進、ビジネスカレッジへの入学、自己啓発書籍の購入補助、社内ベンチャー制度、外部企業との交流制度など、役職や従業員の希望に合わせた教育を受けられる体制を構築しております。

 

≪社内環境整備に関する方針≫

個々の従業員が自身のライフスタイルに合わせて働き、活躍できるよう、勤務形態や各種休暇制度など社内環境整備に努めております。

また、従業員の健康増進に向けて健康経営にも注力しており、保健師による保健指導や相談窓口対応の実施、乗務員を対象にしたSAS(睡眠時無呼吸症候群)検査・脳ドック・心疾患検査のほか人間ドックやがん検診等への補助制度も構築しております。

さらに、従業員エンゲージメントサーベイを実施し、社内の制度や上司・部下のコミュニケーション不足の解消等による働きがいの促進に努めております。

 

 

また、当社グループでは、上記において記載した、人材の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針について、次の指標を用いております。当該指標に関する目標及び実績は、次の通りであります。

指標

目標

目標年度

実績

(当連結会計年度)

管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合

10.0%

2027年度

9.3%

管理的地位にある女性労働者数(注)1、2

10名

2027年度

6名

女性運転士数(注)1、2

50名

2027年度

41名

労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者)

75.0%

2027年度

70.8%

男性労働者の育児休業取得率

50.0%以上

-

66.7%

有給休暇取得率(注)1、2

85.0%

2027年度

81.1%

喫煙者率(注)2

25%

2027年度

27.8%

社内保健師による保健指導受診率(注)3

100%維持

-

100%

(注)1.当社単独の指標であります。

      2.出向者を含み、出向受入者を除いております。

      3.当社及び一部の当社子会社(株式会社ウイング神姫(運転士職)、神姫ゾーンバス(運転士職)、神姫観光株式会社(運転士職))を対象会社とする指標であります。