2024年12月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

国内石油・天然ガス イクシスプロジェクト その他のプロジェクト その他 日本 アジア・オセアニア ユーラシア(欧州・NIS諸国) 中東・アフリカ 米州
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
国内石油・天然ガス 216,953 9.5 13,663 3.3 6.3
イクシスプロジェクト 395,187 17.2 248,239 60.1 62.8
その他のプロジェクト 1,657,921 72.2 165,711 40.1 10.0
その他 24,726 1.1 -14,545 -3.5 -58.8

事業内容

3【事業の内容】

(1)当社グループの事業及び企業集団の状況

 当社グループは、当社、子会社73社及び関連会社等29社(2024年12月31日現在)により構成されており、主要な事業の内容と主要な関係会社の当該事業における位置づけは、以下のとおりであります。

 主要な会社の詳細は、「4 関係会社の状況」に記載しております。

 

 

 

 

(2)当社グループの埋蔵量

 当社は、当社並びに子会社及び関連会社等の主要なプロジェクトを対象として、確認埋蔵量(proved reserves)の評価を自社にて行っております。

 埋蔵量評価については、確認埋蔵量は米国証券取引委員会(SEC)規則に従って評価しております。

 自社評価においては、評価・算定担当部門による評価結果を、独立性を持った検証担当部門が検証した上で機関決定することを定めた社内規程に基づいて評価を実施し、以上のプロセスを、内部監査部門が監査することにより、客観性及び正確性の維持、向上に努めております。

① 2024年12月31日現在の確認埋蔵量

 下記の表は、当社並びに子会社及び関連会社等の主要なプロジェクトにおける原油、コンデンセート、LPG及び天然ガスの確認埋蔵量です。確認埋蔵量の開示内容は米国財務会計基準審議会が定める規則に従っており、会計基準編纂書 932「採取活動-石油及びガス」に準拠し地域別に開示しております。

 2024年12月31日現在の当社グループの原油、コンデンセート及びLPGの確認埋蔵量は2,580百万バレル、天然ガスの確認埋蔵量は3,969十億立方フィート、合計で3,343百万BOE(原油換算量:Barrels of Oil Equivalent)となっております。

 

 

 

日本

豪州・

東南アジア

欧州・アブダビ

及びその他

合計

 

原油

ガス

原油

ガス

原油

ガス

原油

ガス

確認埋蔵量

(MMbbls)

(Bcf)

(MMbbls)

(Bcf)

(MMbbls)

(Bcf)

(MMbbls)

(Bcf)

当社及び子会社分

 

 

 

 

 

 

 

 

2022年12月31日時点

15

600

114

3,632

2,723

235

2,853

4,467

拡張及び発見

買収及び売却

(10)

(12)

(10)

(12)

前年度分調整

0

9

11

123

29

33

40

165

期中生産量

(1)

(33)

(17)

(394)

(121)

(25)

(138)

(452)

2023年12月31日時点

14

576

109

3,360

2,622

232

2,745

4,168

関連会社等分

 

 

 

 

 

 

 

 

2022年12月31日時点

1

273

6

7

273

拡張及び発見

買収及び売却

前年度分調整

0

(16)

(3)

(3)

(16)

期中生産量

(0)

(23)

(1)

(1)

(23)

2023年12月31日時点

1

234

1

3

234

確認埋蔵量

   2023年12月31日時点

14

576

110

3,594

2,623

232

2,748

4,402

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当社及び子会社分

 

 

 

 

 

 

 

 

2023年12月31日時点

14

576

109

3,360

2,622

232

2,745

4,168

拡張及び発見

買収及び売却

2

68

2

68

前年度分調整

(1)

(63)

5

15

(32)

(7)

(29)

(54)

期中生産量

(1)

(29)

(16)

(390)

(123)

(26)

(140)

(445)

2024年12月31日時点

12

484

100

3,054

2,466

199

2,578

3,737

関連会社等分

 

 

 

 

 

 

 

 

2023年12月31日時点

1

234

1

3

234

拡張及び発見

0

4

0

4

買収及び売却

前年度分調整

0

25

(1)

(1)

25

期中生産量

(0)

(30)

(0)

(30)

2024年12月31日時点

1

233

1

233

確認埋蔵量

   2024年12月31日時点

12

484

102

3,287

2,466

199

2,580

3,969

 

 

 

 

 

 

 

 

 

確認開発埋蔵量

 

 

 

 

 

 

 

 

当社及び子会社分

 

 

 

 

 

 

 

 

2024年12月31日時点

12

484

83

2,672

1,529

207

1,624

3,362

関連会社等分

 

 

 

 

 

 

 

 

2024年12月31日時点

1

191

1

191

確認未開発埋蔵量

 

 

 

 

 

 

 

 

当社及び子会社分

 

 

 

 

 

 

 

 

2024年12月31日時点

17

382

937

(8)

954

375

関連会社等分

 

 

 

 

 

 

 

 

2024年12月31日時点

0

41

0

41

(注)1 当社はSEC開示基準に基づき、当社確認埋蔵量の15%以上を占める国における当社の確認埋蔵量を開示しています。2024年12月31日時点で、当社が豪州に保有する確認埋蔵量は、原油が約97百万バレル、天然ガスが約2,952十億立方フィート、合計で約670百万BOE(原油換算:Barrels of Oil Equivalent)となっています。

2 以下の鉱区及び油田の確認埋蔵量(2024年12月31日時点)には、非支配株主に帰属する数量が含まれています。

欧州・アブダビ及びその他 ACG油田(49.00%)、カシャガン油田(49.00%)、スノーレ油田等(49.49%)、アブダビ陸上鉱区(34.24%)

3 MMbbls:百万バレル

4 Bcf:十億立方フィート

5 原油には、コンデンセート及びLPGを含みます。

6 埋蔵量の値は、単位未満を四捨五入しています。

② 確認埋蔵量に関する標準化された測定方法による将来の純キャッシュ・フローの割引現在価値及び当期における変動

 確認埋蔵量に関する標準化された測定方法による将来の純キャッシュ・フローの割引現在価値及び当期における変動についての開示内容は米国財務会計基準審議会が定める規則に従っており、会計基準編纂書 932「採取活動-石油及びガス」に準拠し地域別に開示しております。

 将来キャッシュ・インフローの算定は、確認埋蔵量から算定される将来生産量及び期中の月初油・ガス価平均価格を使用しております。将来の開発費は一定の油価、及び現在の経済、操業、規制状況が継続することを前提としております。将来の法人税は、将来の税引前キャッシュ・フローに対し既存の法令に基づいた税金を条件として算定されております。年間割引率は10%を使用しております。

 2023年12月31日及び2024年12月31日時点の為替レートはそれぞれ期末公示仲値の1米ドル141.82円、158.17円を使用しております。

 なお、本情報は米国財務会計基準審議会が定める規則に従って算定されており、経済的な価値が潜在的な埋蔵量を考慮していないこと、一律で設定される割引率10%を使用していること、油価は常時変化することから、原油、コンデンセート及びLPG・天然ガス埋蔵量の時価もしくはキャッシュ・フローの現在価値の当社としての見通しを示すものではありません。

 

 

 

 

2023年12月31日時点

 

 

 

 

(単位)百万円

当社及び子会社分

合計

日本

豪州・

東南アジア

欧州・アブダビ

及びその他

将来キャッシュ・インフロー

35,886,906

1,620,747

3,608,516

30,657,644

将来の産出原価及び開発費

(11,870,083)

(436,929)

(1,326,599)

(10,106,556)

将来の法人税

(18,569,006)

(356,649)

(611,294)

(17,601,064)

割引前の将来純キャッシュ・フロー

5,447,817

827,169

1,670,623

2,950,024

年間割引率10%

(2,598,632)

(495,595)

(499,901)

(1,603,136)

標準化された測定方法による将来の

純キャッシュ・フローの割引現在価値

2,849,185

331,574

1,170,723

1,346,888

 

 

 

 

 

関連会社等分

 

 

 

 

将来キャッシュ・インフロー

384,446

373,168

11,278

将来の産出原価及び開発費

(99,307)

(94,586)

(4,721)

将来の法人税

(90,481)

(84,675)

(5,806)

割引前の将来純キャッシュ・フロー

194,657

193,906

751

年間割引率10%

(62,349)

(62,305)

(45)

標準化された測定方法による将来の

純キャッシュ・フローの割引現在価値

132,308

131,601

706

 

 

 

 

 

標準化された測定方法による将来の

純キャッシュ・フローの割引現在価値合計

2,981,493

331,574

1,302,324

1,347,594

(注)1 以下の鉱区及び油田には、非支配株主に帰属する金額が含まれています。

欧州・アブダビ及びその他 ACG油田(49.00%)、カシャガン油田(49.00%)、スノーレ油田等(49.49%)、アブダビ陸上鉱区(34.24%)

2 上表の金額は、単位未満を四捨五入しています。

 

 

 

 

 

 

2024年12月31日時点

 

 

 

 

(単位)百万円

当社及び子会社分

合計

日本

豪州・

東南アジア

欧州・アブダビ

及びその他

将来キャッシュ・インフロー

35,914,129

1,199,083

3,507,614

31,207,432

将来の産出原価及び開発費

(12,419,650)

(345,814)

(1,335,016)

(10,738,819)

将来の法人税

(17,964,501)

(258,970)

(569,468)

(17,136,064)

割引前の将来純キャッシュ・フロー

5,529,977

594,299

1,603,130

3,332,549

年間割引率10%

(2,429,090)

(343,140)

(398,067)

(1,687,883)

標準化された測定方法による将来の

純キャッシュ・フローの割引現在価値

3,100,888

251,159

1,205,063

1,644,666

 

 

 

 

 

関連会社等分

 

 

 

 

将来キャッシュ・インフロー

395,590

395,590

将来の産出原価及び開発費

(159,169)

(159,169)

将来の法人税

(66,560)

(66,560)

割引前の将来純キャッシュ・フロー

169,861

169,861

年間割引率10%

(64,331)

(64,331)

標準化された測定方法による将来の

純キャッシュ・フローの割引現在価値

105,530

105,530

 

 

 

 

 

標準化された測定方法による将来の

純キャッシュ・フローの割引現在価値合計

3,206,418

251,159

1,310,592

1,644,666

(注)1 以下の鉱区及び油田には、非支配株主に帰属する金額が含まれています。

欧州・アブダビ及びその他 ACG油田(49.00%)、カシャガン油田(49.00%)、スノーレ油田等(49.49%)、アブダビ陸上鉱区(34.24%)

2 上表の金額は、単位未満を四捨五入しています。

 

 

 

 

 

 

(単位)百万円

 

合計

日本

豪州・

東南アジア

欧州・アブダビ

及びその他

関連会社等分

期首割引現在価値(2024年1月1日)

2,981,493

331,574

1,170,723

1,346,888

132,308

変動要因:

産出された油・ガスの販売または移転

(1,712,640)

(72,506)

(453,816)

(1,146,800)

(39,518)

油ガス価及び生産単価の純増減

(528,736)

(125,441)

(119,965)

(259,168)

(24,162)

発生した開発費

197,830

750

90,414

98,409

8,256

将来の開発費の変動

(188,478)

(2,075)

70,318

(203,481)

(53,240)

埋蔵量の変動

130,106

(13,496)

55,175

63,159

25,268

時間の経過による増加

280,839

31,876

106,144

129,797

13,022

法人税の変動

1,675,557

62,251

126,104

1,460,583

26,620

拡張及び発見、産出技術の改良及び買収・売却

26,719

24,997

1,722

その他

343,727

38,226

134,969

155,279

15,253

期末割引現在価値(2024年12月31日)

3,206,418

251,159

1,205,063

1,644,666

105,530

(注)1 以下の鉱区及び油田には、非支配株主に帰属する金額が含まれています。

欧州・アブダビ及びその他 ACG油田(49.00%)、カシャガン油田(49.00%)、スノーレ油田等(49.49%)、アブダビ陸上鉱区(34.24%)

2 上表の金額は、単位未満を四捨五入しています。

 

業績

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況の概要及び分析

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

前期

当期

増減

増減率(%)

売上収益

2,164,516

2,265,837

101,320

4.7

(うち、原油売上収益)

1,607,968

1,712,064

104,095

6.5

(うち、天然ガス売上収益)

527,887

525,180

△2,706

△0.5

営業利益

1,114,189

1,271,789

157,600

14.1

税引前利益

1,253,384

1,298,811

45,427

3.6

親会社の所有者に帰属する当期利益

321,708

427,344

105,635

32.8

 

 

前期

当期

増減

増減率(%)

原油販売量(千bbl)

138,024

138,978

954

0.7

売上平均油価(米ドル/bbl)

82.83

81.20

△1.63

△2.0

天然ガス販売量(百万cf)

479,814

473,667

△6,147

△1.3

海外ガス販売量(百万cf)

387,974

381,706

△6,268

△1.6

海外ガス単価(米ドル/千cf)

5.62

5.73

0.11

2.0

国内ガス販売量(百万㎥)

2,461

2,464

3

0.1

国内ガス売上平均単価(円/㎥)

90.08

78.24

△11.84

△13.1

売上平均為替レート(円/米ドル)

140.53

151.73

11.20

8.0

 

 当期における我が国経済は、コロナ禍の影響から脱却し、雇用・所得環境の改善等を中心に、緩やかな回復基調にありました。一方で、欧米における高い金利水準や中国経済減速に伴う影響等が我が国の景気を下押しするリスクとなっています。また、物価上昇、アメリカの政策動向、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動等の影響は引き続き懸念されています。

 当社グループの業績に大きな影響を及ぼす国際原油価格は、代表的指標の一つであるブレント原油(期近物終値ベース)で当期は1バレル当たり75.89米ドルから始まり、OPEC+による減産緩和の影響やイスラエル・パレスチナ紛争を背景に一時的に乱高下する不安定な局面もありましたが、その後軟調に推移し、期末には74.64米ドルとなりました。これらを反映して、当期における当社グループの原油の平均販売価格は、前期に比べ、1バレル当たり1.63米ドル下落し、81.20米ドルとなりました。

 一方、業績に重要な影響を与えるもう一つの要因である為替相場ですが、当連結会計年度は1米ドル143円台で始まりました。年前半は、日銀によるマイナス金利の解除があったものの、緩和的な金融政策の維持や堅調な米経済指標によりほぼ一貫して円安が進行し、6月末には161円台を付けました。7月下旬には日銀が政策金利引き上げを決定した一方、予想を下回る米雇用統計等の結果を受けて米連邦準備理事会(FRB)による利下げ開始観測が高まると日米金利差の縮小が意識され、9月には140円台まで円高が進行しました。10月以降は底堅い米国経済や次期米大統領の政策によりインフレが再燃するとの見方を背景にFRBによる利下げペース鈍化が示唆されたことで円安が進み、期末公示仲値(TTM)は前期末から16円35銭円安の158円17銭となりました。なお、当社グループ売上の期中平均レートは、前期に比べ、11円20銭円安の1米ドル151円73銭となりました。

 このような事業環境の中、当社グループの当期連結業績につきましては、期中平均レートが円安に推移したことにより、売上収益は前期比1,013億円、4.7%増の2兆2,658億円となりました。このうち、原油売上収益は前期比1,040億円、6.5%増の1兆7,120億円、天然ガス売上収益は前期比27億円、0.5%減の5,251億円となりました。当連結会計年度の販売数量は、原油が前期比954千バレル、0.7%増の138,978千バレルとなり、天然ガスは前期比6,147百万立方フィート、1.3%減の473,667百万立方フィートとなりました。このうち、海外天然ガスは、前期比6,268百万立方フィート、1.6%減の381,706百万立方フィート、国内天然ガスは、前期比3百万立方メートル、0.1%増の2,464百万立方メートル、立方フィート換算では91,961百万立方フィートとなりました。販売価格は、海外原油売上の平均価格が1バレル当たり81.20米ドルとなり、前期比1.63米ドル、2.0%下落、海外天然ガス売上の平均価格は千立方フィート当たり5.73米ドルとなり、前期比0.11米ドル、2.0%上昇、また、国内天然ガスの平均価格は立方メートル当たり78円24銭となり、前期比11円84銭、13.1%下落しております。売上収益の平均為替レートは1米ドル151円73銭となり、前期比11円20銭、8.0%の円安となりました。

 売上収益の増加額1,013億円を要因別に分析しますと、販売数量の増加により67億円の増収、平均単価の下落により577億円の減収、売上の平均為替レートが円安となったことにより1,523億円の増収となりました。

 一方、売上原価は前期比672億円、7.9%増の9,153億円、探鉱費は前期比274億円、106.0%増の533億円、販売費及び一般管理費は前期比387億円、40.5%増の1,345億円、その他の営業収益は前期比107億円、42.8%増の358億円、その他の営業費用は前期比925億円、74.6%減の315億円、持分法による投資利益は前期比864億円、470.1%増の1,048億円となりました。以上の結果、営業利益は前期比1,576億円、14.1%増の1兆2,717億円となりました。

 金融収益は前期比678億円、31.2%減の1,494億円、金融費用は前期比443億円、56.8%増の1,224億円となりました。以上の結果、税引前利益は前期比454億円、3.6%増の1兆2,988億円となりました。

 法人所得税費用は前期比562億円、6.1%減の8,645億円、非支配持分に帰属する当期利益は前期比39億円、36.6%減の68億円となりました。以上の結果、親会社の所有者に帰属する当期利益は前期比1,056億円、32.8%増の4,273億円となりました。

 

 セグメント別の業績は以下のとおりであります。

 当連結会計年度より報告セグメントを変更しており、前連結会計年度との比較分析にあたっては、変更後の区分に基づく前連結会計年度数値を用いております。

 

① 国内石油・天然ガス事業(国内O&G)

 ガス価の下落により、売上収益は前期比299億円、12.1%減の2,169億円となり、親会社の所有者に帰属する当期利益は前期比287億円、67.8%減の136億円となりました。

 

② 海外石油・天然ガス事業(海外O&G)- イクシスプロジェクト

 売上収益は前期比微増の3,732億円となりましたが、探鉱費の増加等により、親会社の所有者に帰属する当期利益は前期比616億円、19.9%減の2,482億円となりました。

 

③ 海外石油・天然ガス事業(海外O&G)- その他のプロジェクト

 円安及び販売数量の増加により、売上収益は前期比1,296億円、8.5%増の1兆6,579億円となり、減損損失の減少等により、親会社の所有者に帰属する当期利益は前期比1,649億円増の1,657億円となりました。

 

(2)財政状態の状況の概要及び分析

 当連結会計年度末における資産合計は前連結会計年度末比6,413億円増の7兆3,808億円となりました。このうち、流動資産は現金及び現金同等物の増加等により、前連結会計年度末比317億円増の8,702億円、非流動資産は石油・ガス資産の増加等により、前連結会計年度末比6,095億円増の6兆5,106億円となりました。

 一方、負債合計は前連結会計年度末比25億円増の2兆2,430億円となりました。このうち、流動負債は前連結会計年度末比385億円減の5,336億円、非流動負債は前連結会計年度末比411億円増の1兆7,093億円となりました。

 資本合計は前連結会計年度末比6,388億円増の5兆1,378億円となりました。このうち、親会社の所有者に帰属する持分は前連結会計年度末比6,127億円増の4兆8,218億円、非支配持分は前連結会計年度末比260億円増の3,160億円となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況の概要及び分析並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

① キャッシュ・フローの状況の概要及び分析

 当社グループの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末の2,011億円に当連結会計年度中に増加した資金143億円を加え、換算差額261億円を加えた結果、当連結会計年度末において2,416億円となりました。

 当連結会計年度における営業活動、投資活動及び財務活動によるキャッシュ・フローの状況及びそれらの要因は以下のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 非資金項目である金融収益の減少があったものの、法人所得税の支払額の増加や営業債権及びその他の債権の増加等により、営業活動の結果得られた資金は前期比1,333億円減の6,547億円となりました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 長期貸付けによる支出の増加等があったものの、投資の取得による支出の減少や持分法で会計処理される投資の取得による支出の減少等により、投資活動の結果使用した資金は前期比297億円減の2,904億円となりました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 長期借入金の返済による支出の減少やコマーシャル・ペーパーの純増減額の増加等により、財務活動の結果使用した資金は前期比1,373億円減の3,499億円となりました。

 

② 資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 石油・天然ガス・再生可能エネルギー等のプロジェクト取得、探鉱・開発活動及び天然ガス供給インフラ施設等の建設においては多額の資金を必要とするため、内部留保による手許資金のほかに、外部からも資金を調達しております。探鉱資金については手許資金及び外部からの出資により、また、プロジェクト取得、開発資金及び天然ガス供給インフラ施設等の建設資金については手許資金、銀行借入及び社債発行により調達することを基本方針としております。現在、プロジェクト取得及び開発資金については株式会社国際協力銀行及び市中銀行等から融資を受けており、これら融資に関しては、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構の保証制度を適宜活用しております。また、国内の天然ガス供給インフラ施設等の建設資金借入については、株式会社日本政策投資銀行及び市中銀行からの融資を受けているほか、再生可能エネルギープロジェクト等の取得及び開発資金については、プロジェクトファイナンスやグリーンファイナンスでの調達も実施しております。なお、イクシスLNGプロジェクトでは、持分法適用関連会社である、イクシス下流事業会社(Ichthys LNG Pty Ltd)を借入人として、国内外の輸出信用機関及び市中銀行からプロジェクトファイナンスの借入等を行っております。

 当連結会計年度は、当社中期経営計画に沿って適切なレバレッジコントロールに努めております。このほか、探鉱投資・開発投資等に向けて、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構の出資を受けております。

 資金の流動性については、短期の運転資金のほかに油価の急な下落等に備え、一定の手許資金を保有することを基本方針としており、また、複数の金融機関とコミットメントライン契約を締結し、資金調達枠を確保しております。

 

③ 資金の配分方法

 資金の配分方法については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。

 

(4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第312条の規定によりIFRSに準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。

 なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要性のある会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性のある会計方針 4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載しております。

 

(5)生産、受注及び販売の状況

① 生産実績

 セグメントごとの生産実績は以下のとおりであります。

 セグメントの名称

 区分

 当連結会計年度

(自 2024年1月1日

  至 2024年12月31日)

 前年同期比

 (%)

国内O&G

原油

0.8百万バレル

△10.4

(日量2.2千バレル)

天然ガス

30.1十億CF

△12.5

(日量82.3百万CF)

小計

6.3百万BOE

△12.3

(日量17.2千BOE)

ヨウ素

558.4t

3.1

発電

189.3百万kWh

3.0

海外O&G

イクシス

プロジェクト

原油

11.8百万バレル

△3.9

(日量32.3千バレル)

天然ガス

344.2十億CF

△2.8

(日量940.5百万CF)

小計

78.0百万BOE

△2.9

(日量213.3千BOE)

その他の

プロジェクト

原油

127.9百万バレル

1.1

(日量349.4千バレル)

天然ガス

101.1十億CF

15.7

(日量276.3百万CF)

小計

146.5百万BOE

2.8

(日量400.4千BOE)

硫黄

159.7千t

4.3

その他

発電

2,082.7百万kWh

35.0

合計

原油

140.5百万バレル

0.6

(日量383.9千バレル)

天然ガス

475.5十億CF

△0.1

(日量1,299.1百万CF)

小計

230.9百万BOE

0.4

(日量630.8千BOE)

ヨウ素

558.4t

3.1

硫黄

159.7千t

4.3

発電

2,272.0百万kWh

31.6

(注)1 海外で生産されたLPGは原油に含みます。

2 原油及び天然ガス生産量の一部は、発電燃料として使用しております。

3 上記の生産量は関連会社等の持分を含みます。

4 当社グループが締結している生産分与契約にかかる当社グループの原油及び天然ガスの生産量は、正味経済的取分に相当する数値を示しております。なお、当社グループの権益比率ベースの生産量は、原油147.9百万バレル(日量404.2千バレル)、天然ガス477.9十億CF(日量1,305.8百万CF)、合計239.8百万BOE(日量655.2千BOE)となります。

5 BOE(Barrels of Oil Equivalent)原油換算量

6 ヨウ素は、他社への委託精製によるものであります。

7 数量は小数点第2位を四捨五入しております。

 

② 受注実績

 当社グループの販売実績のうち、受注高が占める割合は僅少であるため受注実績の記載は省略しております。

 

③ 販売実績

 セグメントごとの販売実績は以下のとおりであります。

 セグメントの名称

 区分

 当連結会計年度

(自 2024年1月1日

  至 2024年12月31日)

 前年同期比

 (%)

販売量

売上収益

(百万円)

販売量

売上収益

国内O&G

原油

317千バレル

3,725

△23.1

△17.9

天然ガス

(LPGを除く)

91,961百万CF

192,781

0.1

△13.3

その他

 

20,447

 

2.0

小計

 

216,953

 

△12.1

海外O&G

イクシス

プロジェクト

原油

12,343千バレル

150,739

△1.5

4.1

天然ガス

(LPGを除く)

309,674百万CF

222,523

△5.5

△2.5

小計

 

373,263

 

0.0

その他の

プロジェクト

原油

126,319千バレル

1,544,937

1.0

6.7

天然ガス

(LPGを除く)

72,032百万CF

109,591

19.6

42.3

その他

 

3,392

 

5.4

小計

 

1,657,921

 

8.5

その他

原油

12,662

19.9

天然ガス

(LPGを除く)

283

56.4

その他

 

4,753

 

△11.9

小計

 

17,699

 

9.7

合計

原油

138,978千バレル

1,712,064

0.7

6.5

天然ガス

(LPGを除く)

473,667百万CF

525,180

△1.3

△0.5

その他

 

28,593

 

△0.2

合計

 

2,265,837

 

4.7

(注)1 販売量は、単位未満を四捨五入しております。

 

2 主要相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は以下のとおりであります。

前連結会計年度(自 2023年1月1日 至 2023年12月31日)

相手先

金額(百万円)

割合(%)

Ichthys LNG Pty Ltd

228,313

10.5

 

当連結会計年度(自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)

相手先

金額(百万円)

割合(%)

Ichthys LNG Pty Ltd

222,523

9.8

 

セグメント情報

7.事業セグメント

(1)報告セグメントの概要

 当社グループの事業セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために定期的に検討を行う対象となっているものであります。なお、報告セグメントの決定にあたっては事業セグメントの集約を行っておりません。

 当社グループはグローバルに石油・天然ガスの探鉱、開発、生産、販売及びそれらを行う企業に対する投融資、すなわち「石油・天然ガス事業(以下「O&G」という。)」を主たる事業としており、報告セグメントを「国内O&G」及び「海外O&G」に区分し、「海外O&G」については、当社グループの主要オペレーター・プロジェクトである「イクシスプロジェクト」とそれ以外の海外プロジェクトから構成される「その他のプロジェクト」に区分しております。また、ネットゼロ5分野等、報告セグメントに含まれない事業については「その他」の区分としております。
 当連結会計年度より、2024年10月1日付の組織改編に伴い、従来「その他」の区分に含まれていた一部の事業について、報告セグメントの区分を「国内O&G」へ変更しております。なお、前連結会計年度のセグメント情報についても、この変更を反映したものに組み替えて表示しております。

 報告セグメント及びその他の内容は以下のとおりであります。

 

報告セグメント等

主な事業及びプロジェクト名

国内O&G

南長岡ガス田、直江津LNG基地等

海外O&G

イクシスプロジェクト

豪州イクシス及び周辺探鉱

その他のプロジェクト

豪州(イクシス除く)・東南アジア・欧州・アブダビ等におけるプロジェクト

その他

ネットゼロ5分野、原油販売代理仲介事業等

 

(2)セグメント収益及び業績

 報告セグメントの会計処理の方法は、注記「3.重要性のある会計方針」における記載と概ね同一であります。なお、当社グループの為替差損益については当社グループ全体で管理しているため、一部を除き報告セグメントに配分しておりません。

 報告セグメントの利益は連結損益計算書の親会社の所有者に帰属する当期利益で表示しております。セグメント間の取引は独立企業間価格で行っております。

 当社グループの報告セグメントによる売上収益、利益及びその他の項目は以下のとおりであります。

 

前連結会計年度(自 2023年1月1日 至 2023年12月31日)

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

(注)1

調整額

(注)2

連結

 

国内O&G

海外O&G

 

イクシス

プロジェクト

その他の

プロジェクト

売上収益

 

 

 

 

 

 

 

外部収益

246,940

373,173

1,528,264

16,138

2,164,516

2,164,516

セグメント間収益

20,446

8,693

29,140

29,140

合計

246,940

393,619

1,528,264

24,832

2,193,657

29,140

2,164,516

探鉱費

7,112

8,976

9,811

25,901

25,901

持分法による投資損益(注)3

39,219

6,614

27,444

18,389

18,389

金融収益

12

191,271

22,772

1,710

215,766

1,544

217,310

金融費用

846

29,437

44,757

2,474

77,516

600

78,116

法人所得税費用

15,831

87,610

796,261

3,599

903,303

17,504

920,807

セグメント利益又は損失(△)

42,425

309,898

746

16,716

336,354

14,645

321,708

(その他の項目)

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費及び償却費

19,905

128,596

168,547

341

317,390

2,218

319,608

減損損失(注)3

100,890

100,890

100,890

探鉱・開発投資等(注)4

10,975

104,254

142,527

77,357

335,115

335,115

(注)1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、ネットゼロ5分野等を含んでおります。

2 調整額は以下のとおりであります。

(1)セグメント利益又は損失(△)の調整額には、報告セグメント及び「その他」の区分に配分していない全社損益△14,949百万円及びセグメント間消去取引303百万円が含まれております。全社損益は、主に当社グループ全体で管理している為替差損益△2,738百万円、親会社及び金融子会社の法人所得税費用のうち全社に帰属する金額△17,504百万円等であります。

(2)減価償却費及び償却費の調整額は、報告セグメント及び「その他」の区分に配分していない減価償却費及び償却費であります。

3 減損損失は石油・ガス資産の減損損失であり、持分法で会計処理されている投資の減損損失は持分法による投資損益に含めております。詳細は注記「16.非金融資産の減損」に記載しております。

4 探鉱・開発投資等は、主に石油・ガス資産のうち探鉱・評価資産及び開発・生産資産の取得による支出や石油・天然ガス・再生可能エネルギー等のプロジェクトへの参画及び追加投資に伴う株式取得支出に係る期中発生分の合計であり、当該金額には共同支配企業であるイクシス下流事業会社(Ichthys LNG Pty Ltd)における投資のうち当社グループの持分相当額を含めております。

 

当連結会計年度(自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

(注)1

調整額

(注)2

連結

 

国内O&G

海外O&G

 

イクシス

プロジェクト

その他の

プロジェクト

売上収益

 

 

 

 

 

 

 

外部収益

216,953

373,263

1,657,921

17,699

2,265,837

2,265,837

セグメント間収益

21,924

7,026

28,951

28,951

合計

216,953

395,187

1,657,921

24,726

2,294,789

28,951

2,265,837

探鉱費

1,803

42,790

8,756

53,350

53,350

持分法による投資損益

93,257

14,213

2,639

104,831

104,831

金融収益

3

116,745

26,220

2,524

145,493

3,997

149,491

金融費用

893

58,600

54,689

4,785

118,969

3,499

122,469

法人所得税費用

5,365

46,982

810,736

2,574

860,509

4,063

864,573

セグメント利益又は損失(△)

13,663

248,239

165,711

14,545

413,069

14,274

427,344

(その他の項目)

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費及び償却費

18,920

130,331

206,619

490

356,361

2,868

359,230

減損損失(注)3

1,954

19,749

21,704

21,704

探鉱・開発投資等(注)4

14,325

210,262

177,777

8,314

410,680

410,680

(注)1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、ネットゼロ5分野等を含んでおります。

2 調整額は以下のとおりであります。

(1)セグメント利益又は損失(△)の調整額には、報告セグメント及び「その他」の区分に配分していない全社損益14,311百万円及びセグメント間消去取引△36百万円が含まれております。全社損益は、主に当社グループ全体で管理している為替差損益13,968百万円、親会社及び金融子会社の法人所得税費用のうち全社に帰属する金額△4,063百万円等であります。

(2)減価償却費及び償却費の調整額は、報告セグメント及び「その他」の区分に配分していない減価償却費及び償却費であります。

3 減損損失は石油・ガス資産の減損損失であります。詳細は注記「16.非金融資産の減損」に記載しております。

4 探鉱・開発投資等は、主に石油・ガス資産のうち探鉱・評価資産及び開発・生産資産の取得による支出や石油・天然ガス・再生可能エネルギー等のプロジェクトへの参画及び追加投資に伴う株式取得支出に係る期中発生分の合計であり、当該金額には共同支配企業であるイクシス下流事業会社(Ichthys LNG Pty Ltd)における投資のうち当社グループの持分相当額を含めております。

 

(3)製品及びサービスに関する情報

 製品及びサービスごとの外部顧客に対する売上収益は、注記「25.売上収益」に記載しております。

 

(4)地域別に関する情報

 外部顧客への売上収益の地域別内訳は以下のとおりであります。

 

 

(単位:百万円)

 

 前連結会計年度

(自 2023年1月1日

  至 2023年12月31日)

 当連結会計年度

(自 2024年1月1日

  至 2024年12月31日)

日本

779,292

722,010

中国

341,128

452,507

タイ

225,288

207,252

アジア

406,359

478,166

欧州

290,688

274,691

その他

121,758

131,210

合計

2,164,516

2,265,837

(注)1 売上収益は最終仕向地及び販売先を基準とし、国又は地域に分類しております。

2 日本、中国及びタイ以外の区分に属する主な国又は地域は以下のとおりであります。

(1)アジア……シンガポール等

(2)欧州……イタリア等

(3)その他……オーストラリア等

 

 非流動資産の地域別内訳は以下のとおりであります。

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2023年12月31日)

当連結会計年度

(2024年12月31日)

日本

294,472

296,188

オーストラリア

1,942,500

2,088,258

欧州・NIS諸国

674,439

700,598

アラブ首長国連邦

586,359

660,697

その他

175,088

194,521

合計

3,672,860

3,940,265

(注)1 非流動資産は、資産の所在地によっており、石油・ガス資産、その他の有形固定資産、のれん、無形資産及びその他の非流動資産から構成されております。

2 日本、オーストラリア及びアラブ首長国連邦以外の区分に属する主な国又は地域は以下のとおりであります。

(1)欧州・NIS諸国……カザフスタン、アゼルバイジャン、ノルウェー等

(2)その他……ベトナム、インドネシア等

3 欧州・NIS諸国のうち、カザフスタンにおける前連結会計年度末及び当連結会計年度末の非流動資産は、それぞれ、453,121百万円及び475,712百万円です。

 

(5)主要な顧客に関する情報

 

 

 

(単位:百万円)

顧客の名称又は氏名

関連するセグメント名称

売上収益

 前連結会計年度

(自 2023年1月1日

  至 2023年12月31日)

 当連結会計年度

(自 2024年1月1日

  至 2024年12月31日)

Ichthys LNG Pty Ltd

海外O&G-イクシスプロジェクト

228,313

222,523

(注) イクシス上流事業子会社(INPEX Ichthys Pty Ltd)から共同支配企業であるイクシス下流事業会社(Ichthys LNG Pty Ltd)に対する原材料ガスの販売収益であります。