ストーリー・沿革
サマリ
INPEXは豪州イクシスLNGを軸に世界で唯一、日本企業が上流から下流まで一貫運営する総合エネルギー開発企業。2035 Vision「60-60」で“事業規模+60%・GHG排出原単位-60%”を掲げ、アバディLNGやCCS・水素で低炭素化と成長を両立。長期投資家にとって、安定CFと実行力ある移行戦略が光る。
過去
現在
未来
目指す経営指標
2035年までにGHG排出原単位を2019年比-60%
2025-2027中期:総還元性向50%以上、累進配当90円/株以上を維持
ネットゼロ(Scope 1+2+3)を2050年までに達成
ネットD/Eレシオ0.3程度・格付A格以上を堅持
トップメッセージの要約
LNGこそアフォーダビリティ
60-60
3つの成長軸
現実的な移行期の燃料
用語解説
オーストラリア北部沖イクシス鉱区のガス・コンデンセート田を原料に、ダーウィン近郊の陸上プラントで LNG・液化プロパン/ブタンを生産・出荷するプロジェクト。INPEXが世界で唯一、日本企業として上流(開発・生産)から下流(液化・輸送・販売)までフルオペレーターを務め、同社のキャッシュフロー源泉となっている。
参照元:「統合報告書2024」
■アバディ LNG
インドネシア・マルク州沖のアバディ海底ガス田を開発し、陸上 LNG プラントで年間約 960 万 t を生産する計画。イクシスに次ぐ次世代大型案件として 2030 年代前半の商業生産を目指す。
参照元:「統合報告書2024」
■2035 Vision「60-60」
2035 年までに①事業規模(営業 CF など)を 2019 年度比+60 %、②温室効果ガス(GHG)排出原単位を-60 %にするという INPEX の長期ビジョン。成長と脱炭素の双方を数値で可視化した経営方針。
参照元:「統合報告書2024」
■GHG 排出原単位
原油・ガス1バレル換算など、事業活動当たりに排出される温室効果ガス量を示す指標。効率的な生産・脱炭素投資で数値を引き下げることが企業価値向上につながる。
参照元:「統合報告書2024」
■CCS(Carbon Capture and Storage)
発電所・工場などから排出される CO₂ を回収(Capture)し、地中層へ圧入・隔離(Storage)して大気放出を防ぐ技術。INPEX は「イクシス CCS」「首都圏 CCS」「ボナパルト CCS」などで商業化を図る。
参照元:「統合報告書2024」
■Scope 1・2・3
GHG 排出量区分の国際基準で、Scope 1=自社の直接排出、Scope 2=購入電力など間接排出、Scope 3=サプライチェーン全体のその他間接排出。INPEX は 2050 年に3 スコープ合計でネットゼロを掲げる。
参照元:「統合報告書2024」
■ネットゼロ
排出する GHG 量と吸収・除去する GHG 量が実質ゼロとなる状態。エネルギー企業では再エネ導入や CCS、クレジット活用など多面的施策で達成を目指す。
参照元:「統合報告書2024」
■HSE(Health, Safety & Environment)
操業に伴う「健康・安全・環境」を統合管理する枠組み。INPEX は専任組織とデジタル監視により事故ゼロと環境負荷低減を両立させる。
参照元:「統合報告書2024」
■ガス・バリューチェーン
探鉱・開発から液化、輸送、受入、発電・販売まで、天然ガスが価値を生む全工程を一社が貫く仕組み。イクシス LNG〜直江津 LNG 基地で同社が実践。
参照元:「統合報告書2024」
■ネット D/E レシオ
(有利子負債-現預金)÷株主資本で算出する財務安全性指標。INPEX は 0.3 程度に抑制し、格付A格維持を狙う。
参照元:「統合報告書2024」
■ブルー水素
天然ガスを改質してつくる水素(グレー水素)から生成時に出る CO₂ を CCS で封じ込め、ライフサイクル排出を実質的に削減した低炭素水素。柏崎プロジェクトで国内初の商業化を目指す。
参照元:「統合報告書2024」
■CERAWeek
米 S&P Global が毎年ヒューストンで開催する世界最大級のエネルギーカンファレンス。政策決定者と産業界トップが集まり、エネルギー転換の論点を共有する場として注目される。
参照元:「統合報告書2024」
沿革
2【沿革】
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年月 |
概要 |
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2005年11月 |
国際石油開発株式会社及び帝国石油株式会社(以下「両社」という。)は、経営統合することについて合意し、「共同株式移転契約」を締結。 |
|
2006年1月 |
両社の臨時株主総会において、両社が株式移転の方法により当社を設立し、両社がその完全子会社となることを承認。 |
|
2006年4月 |
当社設立(資本金300億円)。東京証券取引所(市場第一部)に上場。 |
|
2008年4月 |
2008年10月1日をもって、両社を吸収合併することを決議し、「吸収合併契約」を締結。 |
|
2008年10月 |
2008年10月1日付で両社を吸収合併し、商号を国際石油開発帝石株式会社に変更。 |
|
2010年8月 |
公募増資及び第三者割当増資による新株式発行により、約5,200億円の資金を調達(資本金2,908億9百万円に増加)。 |
|
2021年4月 |
商号を株式会社INPEXに変更。 |
|
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、市場第一部からプライム市場へ移行。 |
関係会社
4【関係会社の状況】
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名称 |
住所 |
資本金 (百万円) |
主要な事業 の内容 |
議決権の所有 (被所有)割合 |
関係内容 |
|||
|
所有割合 (%) |
被所有割合 (%) |
役員の 兼任等(名) |
業務 受託 |
営業上の 取引等 |
||||
|
(子会社) |
||||||||
|
●探鉱・開発・生産等 |
||||||||
|
㈱INPEX JAPAN |
東京都港区 |
100 |
日本国内における石油・天然ガスの探鉱・開発・生産・販売等 |
100.00 |
- |
- |
有 (業務受託及び業務委託) |
当社は債務保証をしている。 |
|
㈱INPEX西豪州ブラウズ石油 (注)1 |
同上 |
3,350 |
オーストラリア連邦WA-285-P鉱区ほかにおける石油・天然ガスの探鉱・開発・生産・販売への事業資金供給等 |
100.00 |
- |
2 |
有 |
- |
|
INPEX Browse E&P Pty Ltd (注)1 |
オーストラリア連邦西オーストラリア州 |
863,150 千米ドル |
オーストラリア連邦WA-285-P鉱区ほかにおける石油・天然ガスの探鉱 |
100.00 (100.00) |
- |
- |
無 |
当社は債務保証をしている。 |
|
INPEX Holdings Australia Pty Ltd (注)1 |
同上 |
10,031,953 千米ドル |
オーストラリア連邦イクシスLNGプロジェクトにおける石油・天然ガスの探鉱・開発・生産・販売・LNGプラントの建設・運営事業等への事業資金供給等 |
100.00 (100.00) |
- |
- |
無 |
- |
|
INPEX Ichthys Pty Ltd (注)1、3 |
同上 |
804,456 千米ドル |
オーストラリア連邦イクシスガス・コンデンセート田(WA-50-L/WA-51-L鉱区)における石油・天然ガスの探鉱・開発・生産・販売 |
100.00 (100.00) |
- |
- |
無 |
当社は債務保証をしている。 |
|
INPEX Oil & Gas Australia Pty Ltd (注)1 |
同上 |
1,011,000 千米ドル |
オーストラリア連邦プレリュードガス田ほか(WA-44-L鉱区)における石油・天然ガスの探鉱・開発・生産・販売 |
100.00 (100.00) |
- |
- |
有 |
- |
|
INPEX Cash Maple Pty Ltd |
同上 |
151,591 千米ドル |
オーストラリア連邦AC/RL7鉱区における石油・天然ガスの探鉱・開発 |
100.00 (100.00) |
- |
- |
無 |
- |
|
㈱INPEXアルファ石油 |
東京都港区 |
8,014 |
オーストラリア連邦WA-35-L鉱区ほかにおける石油・天然ガスの探鉱・開発・生産・販売 |
100.00 |
- |
3 |
有 |
- |
|
ジャパン石油開発㈱ (注)2 |
同上 |
5,532 |
アラブ首長国連邦アブダビ沖合上部ザクム油田、サター油田及びウムアダルク油田における石油の探鉱・開発・生産・販売 |
100.00 |
- |
1 |
有 |
当社は債務保証をしている。 |
|
J0DCO Exploration Limited (注)1 |
英国領ケイマン諸島 |
219,272 千米ドル |
アラブ首長国連邦アブダビ陸上ブロック4鉱区における石油の探鉱 |
51.00 |
- |
- |
有 |
当社は債務保証をしている。 |
|
J0DCO Onshore Limited (注)2 |
同上 |
111 千米ドル |
アラブ首長国連邦アブダビ陸上ADCO鉱区における石油の探鉱・開発・生産・販売 |
65.76 |
- |
- |
有 |
- |
|
JODCO Lower Zakum Limited (注)1 |
同上 |
600,000 千米ドル |
アラブ首長国連邦アブダビ沖合下部ザクム油田における石油の探鉱・開発・生産・販売 |
100.00 |
- |
- |
有 |
- |
|
㈱INPEXサウル石油 |
東京都港区 |
4,600 |
東チモール民主共和国のPSC TL-SO-T 19-12鉱区における石油・天然ガスの探鉱・開発・生産・販売 |
100.00 |
- |
3 |
有 |
当社は債務保証をしている。 |
|
㈱INPEXマセラ (注)1 |
同上 |
71,254 |
インドネシア共和国アラフラ海マセラ鉱区における石油・天然ガスの探鉱・開発 |
54.94 |
- |
1 |
有 |
当社は債務保証をしている。 |
|
名称 |
住所 |
資本金 (百万円) |
主要な事業 の内容 |
議決権の所有 (被所有)割合 |
関係内容 |
|||
|
所有割合 (%) |
被所有割合 (%) |
役員の 兼任等(名) |
業務 受託 |
営業上の 取引等 |
||||
|
㈱INPEX南マカッサル |
東京都港区 |
1,097 |
インドネシア共和国南マカッサル海域セブク鉱区における石油・天然ガスの探鉱・開発・生産・販売 |
100.00 |
- |
1 |
有 |
- |
|
㈱INPEXコンソン |
同上 |
10 |
ベトナム社会主義共和国南部海上05-1b&1c鉱区における石油・天然ガスの探鉱・開発・生産・販売 |
100.00 |
- |
2 |
有 |
当社は債務保証をしている。 |
|
㈱INPEXノルウェー |
同上 |
100 |
ノルウェー王国スノーレ油田ほかにおける石油の探鉱・開発・生産・販売への事業資金供給等 |
50.51 |
- |
1 |
有 |
- |
|
INPEX Idemitsu Norge AS |
ノルウェー王国 |
727,900 千ノルウェークローネ |
ノルウェー王国スノーレ油田ほかにおける石油の探鉱・開発・生産・販売 |
100.00 (100.00) |
- |
- |
無 |
- |
|
㈱INPEX南西カスピ海石油 (注)1 |
東京都港区 |
53,594 |
アゼルバイジャン共和国ACG油田における石油の探鉱・開発・生産・販売 |
51.00 |
- |
1 |
有 |
- |
|
㈱INPEX北カスピ海石油 (注)1 |
同上 |
120,897 |
カザフスタン共和国北カスピ海沖合鉱区における石油の探鉱・開発・生産・販売 |
51.00 |
- |
1 |
有 |
当社は債務保証をしている。 |
|
INPEX Gas British Columbia Ltd. (注)1、4、5 |
カナダブリティッシュコロンビア州 |
1,043,488 千カナダ ドル |
カナダブリティッシュコロンビア州ホーンリバー・コルドバ・リアード地域シェールガス鉱区における天然ガスの探鉱・開発・生産・販売 |
45.09 |
- |
- |
有 |
当社は貸付をしている。 |
|
●輸送・液化・精製・販売等 |
||||||||
|
INPEX DLNGPL PTY LTD |
オーストラリア連邦西オーストラリア州 |
42,001 千米ドル |
バユ・ウンダンガス・コンデンセート田からオーストラリア連邦ダーウィンLNGプラントまでの海底ガスパイプライン敷設運営事業及びLNGプラントの建設運営事業を行うDarwin LNG社への出資事業 |
100.00 |
- |
- |
有 |
- |
|
㈱INPEXパイプライン |
新潟県柏崎市 |
100 |
天然ガスの輸送及びパイプラインの保守・管理 |
100.00 (100.00) |
- |
- |
無 |
- |
|
埼玉ガス㈱ |
埼玉県深谷市 |
60 |
都市ガスの供給 |
62.67 (62.67) |
- |
- |
無 |
- |
|
INPEX BTC Pipeline, Ltd. |
英国領ケイマン諸島 |
63,800 千米ドル |
アゼルバイジャン共和国バクー・ジョージア・トビリシ、トルコ共和国ジェイハンを結ぶオイルパイプラインの建設・運営事業への事業資金供給等 |
100.00 |
- |
1 |
有 |
- |
|
●発電・掘削・土木工事等 |
||||||||
|
INPEX Renewable Energy Australia Pty Ltd (注)1 |
オーストラリア連邦西オーストラリア州 |
329,600 千豪ドル |
豪州における再生可能エネルギーの開発・操業事業等への事業資金供給等 |
100.00 (100.00) |
- |
- |
無 |
- |
|
インペックスジオサーマルサルーラ㈱ |
東京都港区 |
10 |
インドネシア共和国サルーラ地熱鉱区における地熱発電事業への事業資金供給等 |
100.00 |
- |
2 |
有 |
当社は債務保証をしている。 |
|
㈱INPEX地熱開発 |
同上 |
5,522 |
国内外における地熱発電事業の開発・管理 |
100.00 |
- |
2 |
有 |
- |
|
INPEX Europe Limited (注)1 |
英国ロンドン市 |
591,078 千英ポンド |
欧州における洋上風力事業の開発・管理等 |
100.00 |
- |
- |
有 |
- |
|
名称 |
住所 |
資本金 (百万円) |
主要な事業 の内容 |
議決権の所有 (被所有)割合 |
関係内容 |
|||
|
所有割合 (%) |
被所有割合 (%) |
役員の 兼任等(名) |
業務 受託 |
営業上の 取引等 |
||||
|
●その他 |
||||||||
|
INPEX FINANCIAL SERVICES SINGAPORE PTE. LTD. (注)1 |
シンガポール共和国 |
2,216,000 千米ドル |
当社グループ内ファイナンス業務及びプロジェクトの財務業務サポート |
100.00 |
- |
1 |
有 |
当社は債務保証をしている。 |
|
●海外生産原油販売等 |
||||||||
|
INPEX Energy Trading Singapore Pte. Ltd. |
シンガポール共和国 |
101,738 千米ドル |
石油・天然ガスの売買等 |
100.00 |
- |
- |
有 (業務受託及び業務委託) |
当社は債務保証をしている。 |
|
その他42社 |
||||||||
|
(関連会社等) |
||||||||
|
MI Berau B.V. |
オランダ王国アムステルダム市 |
338,601 千米ドル |
インドネシア共和国西パプア州ベラウ鉱区及びタングーLNGプロジェクトにおける天然ガスの探鉱・開発・生産・販売 |
44.00 |
- |
- |
有 |
当社は債務保証をしている。 |
|
Ichthys LNG Pty Ltd (注)8 |
オーストラリア連邦西オーストラリア州 |
4,506,860 千米ドル |
オーストラリア連邦イクシスガス・コンデンセート田からダーウィンの陸上LNGプラントまでの海底ガスパイプラインの敷設運営事業並びにLNGプラントの建設運営事業及びLNG・液化石油ガス・コンデンセートの販売 |
67.82 (67.82) |
- |
- |
有 |
当社は債務保証をしている。 |
|
Potentia Energy Group Pty Ltd |
オーストラリア連邦ニューサウスウェールズ州 |
100豪ドル |
豪州における再生可能エネルギーの開発・操業事業等 |
50.00 (50.00) |
- |
- |
無 |
当社は債務保証をしている。 |
|
PT Medco Geopower Sarulla |
インドネシア共和国ジャカルタ市 |
143,003 千米ドル |
インドネシア共和国サルーラ地熱鉱区における地熱発電事業への事業資金供給等 |
49.00 (49.00) |
- |
- |
無 |
- |
|
PT Supreme Energy Muara Laboh |
同上 |
74,758 千米ドル |
インドネシア共和国ムアララボ地熱鉱区における地熱発電事業の開発・管理 |
30.00 (30.00) |
- |
- |
無 |
- |
|
PT Supreme Energy Rantau Dedap |
同上 |
147,346 千米ドル |
インドネシア共和国ランタウ・ドゥダップ地熱鉱区における地熱発電事業の開発・管理 |
20.00 (20.00) |
- |
- |
無 |
- |
|
その他23社 |
|
|
|
|
|
|
|
|
(注)1 特定子会社であります。
2 ジャパン石油開発㈱及びJODCO Onshore Limitedについては、売上収益(連結会社間の内部売上収益を除く。)の連結売上収益に占める割合が100分の10を超えております。IFRSに基づいて作成された主要な損益情報等は、以下のとおりであります。
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
ジャパン石油開発㈱ |
JODCO Onshore Limited |
|
① 売上収益 |
626,304 |
451,233 |
|
② 税引前利益 |
430,351 |
294,561 |
|
③ 当期利益 |
32,037 |
19,112 |
|
④ 資本合計 |
316,208 |
232,535 |
|
⑤ 資産合計 |
446,345 |
350,417 |
3 INPEX Ichthys Pty Ltdについては売上収益(連結会社間の内部売上収益を除く。)の連結売上収益に占める割合が100分の10を超えておりますが、同社の所属する「海外O&G-イクシスプロジェクト」セグメントの売上収益に占める同社の売上収益(セグメント間の内部売上収益又は振替高を含む。)の割合が100分の90を超えるため、主要な損益情報等の記載を省略しております。
4 持分は、100分の50以下でありますが、実質的に支配しているため子会社としております。
5 債務超過会社であり、債務超過額は114,309百万円であります。
6 「議決権の所有割合」の欄の( )内は間接所有割合で内数となっております。
7 関連会社等には、共同支配企業を含んでおります。
8 持分は、100分の50超でありますが、共同支配企業であるため関連会社等としております。