2025.07.10更新

コーポレートストーリー

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: 統合報告書 2024

サマリ

INPEXは豪州イクシスLNGを軸に世界で唯一、日本企業が上流から下流まで一貫運営する総合エネルギー開発企業。2035 Vision「60-60」で“事業規模+60%・GHG排出原単位-60%”を掲げ、アバディLNGやCCS・水素で低炭素化と成長を両立。長期投資家にとって、安定CFと実行力ある移行戦略が光る。

目指す経営指標

2035年までに営業キャッシュフロー等による事業規模を+60%

2035年までにGHG排出原単位を2019年比-60%

2025-2027中期:総還元性向50%以上、累進配当90円/株以上を維持

ネットゼロ(Scope 1+2+3)を2050年までに達成

ネットD/Eレシオ0.3程度・格付A格以上を堅持

専門用語

■イクシス LNG
オーストラリア北部沖イクシス鉱区のガス・コンデンセート田を原料に、ダーウィン近郊の陸上プラントで LNG・液化プロパン/ブタンを生産・出荷するプロジェクト。INPEXが世界で唯一、日本企業として上流(開発・生産)から下流(液化・輸送・販売)までフルオペレーターを務め、同社のキャッシュフロー源泉となっている。
参照元:「統合報告書2024」

■アバディ LNG
インドネシア・マルク州沖のアバディ海底ガス田を開発し、陸上 LNG プラントで年間約 960 万 t を生産する計画。イクシスに次ぐ次世代大型案件として 2030 年代前半の商業生産を目指す。
参照元:「統合報告書2024」

■2035 Vision「60-60」
2035 年までに①事業規模(営業 CF など)を 2019 年度比+60 %、②温室効果ガス(GHG)排出原単位を-60 %にするという INPEX の長期ビジョン。成長と脱炭素の双方を数値で可視化した経営方針。
参照元:「統合報告書2024」

■GHG 排出原単位
原油・ガス1バレル換算など、事業活動当たりに排出される温室効果ガス量を示す指標。効率的な生産・脱炭素投資で数値を引き下げることが企業価値向上につながる。
参照元:「統合報告書2024」

■CCS(Carbon Capture and Storage)
発電所・工場などから排出される CO₂ を回収(Capture)し、地中層へ圧入・隔離(Storage)して大気放出を防ぐ技術。INPEX は「イクシス CCS」「首都圏 CCS」「ボナパルト CCS」などで商業化を図る。
参照元:「統合報告書2024」

■Scope 1・2・3
GHG 排出量区分の国際基準で、Scope 1=自社の直接排出、Scope 2=購入電力など間接排出、Scope 3=サプライチェーン全体のその他間接排出。INPEX は 2050 年に3 スコープ合計でネットゼロを掲げる。
参照元:「統合報告書2024」

■ネットゼロ
排出する GHG 量と吸収・除去する GHG 量が実質ゼロとなる状態。エネルギー企業では再エネ導入や CCS、クレジット活用など多面的施策で達成を目指す。
参照元:「統合報告書2024」

■HSE(Health, Safety & Environment)
操業に伴う「健康・安全・環境」を統合管理する枠組み。INPEX は専任組織とデジタル監視により事故ゼロと環境負荷低減を両立させる。
参照元:「統合報告書2024」

■ガス・バリューチェーン
探鉱・開発から液化、輸送、受入、発電・販売まで、天然ガスが価値を生む全工程を一社が貫く仕組み。イクシス LNG〜直江津 LNG 基地で同社が実践。
参照元:「統合報告書2024」

■ネット D/E レシオ
(有利子負債-現預金)÷株主資本で算出する財務安全性指標。INPEX は 0.3 程度に抑制し、格付A格維持を狙う。
参照元:「統合報告書2024」

■ブルー水素
天然ガスを改質してつくる水素(グレー水素)から生成時に出る CO₂ を CCS で封じ込め、ライフサイクル排出を実質的に削減した低炭素水素。柏崎プロジェクトで国内初の商業化を目指す。
参照元:「統合報告書2024」

■CERAWeek
米 S&P Global が毎年ヒューストンで開催する世界最大級のエネルギーカンファレンス。政策決定者と産業界トップが集まり、エネルギー転換の論点を共有する場として注目される。
参照元:「統合報告書2024」