2025.11.12更新

コーポレートストーリー

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: 統合報告書2025

サマリ

西松建設は、トンネル・ダムなどの土木で培った技術と、物流施設等の建築、海外・不動産・再エネを結ぶ「社会機能の再構築」を推進する総合力企業。DXと省人化で現場力を磨き、PPA等のエネルギー供給や再開発で「安心・活力・つながり」を創出する。

目指す経営指標

・スコープ1+2排出量:2030年度に2020年度比▲54.8%
・スコープ3(Cat.11)排出量:2030年度比▲27%
・再エネ発電量:2030年度108GWh
・ZEB/ZEH化率:2025年度60%、2030年度90%
・中高層木造:年2件(~2030) ・企画提案型建設:年3件(~2030)
・連携案件(AVA/RES×建設):2030年度まで累計13件
・Nネット発注率:2025年度60%以上
・女性管理職比率:2025年度2.0%以上
・男性育休取得率:100%
・度数率(休業4日以上):2030年度0.2以下
・設計/施工BIM導入率:2030年度100%
・技術の現場活用:年50技術(~2030)

専門用語

■西松-Vision2030
西松建設が掲げる長期ビジョンで、従来の「社会基盤整備」中心から一歩進め、建設×不動産×エネルギーを連携させて「社会機能の再構築」を進める方針を指します。成長投資と事業連携を通じ、フロー(工事)とストック(運営・発電等)の両輪で収益基盤を厚くする考えです。

■「安心・活力・つながり」
同社が価値共創のゴールとして示すキーワードで、防災・安全(安心)、経済や暮らしのにぎわい(活力)、人と地域・インフラが結び合う状態(つながり)を、事業を通じて同時に実現するという約束を表します。

■アセットバリューアッド(AVA)
再開発や保有・運営を含む不動産事業領域で、資産の価値を高めながら賃料や運営益などストック収益を積み上げるモデルを指します。開発・取得・運営・売却を循環させ、収益を再投資して中長期の成長につなげます。

■地域環境ソリューション(RES)
再生可能エネルギーと「まちづくり」を核に、地域課題に寄り添って事業化する領域です。太陽光や小水力、バイオガスなどの発電事業、PPAの提供、地区整備・運営までを一体で進め、地域の自立分散型エネルギーと暮らしの基盤強化を図ります。

■PPA(Power Purchase Agreement)
需要家(工場・店舗など)の屋根や敷地に同社が発電設備を設置・保有し、発電した電力を長期契約で供給するスキームです。需要家は初期投資なしで再エネ電力を調達でき、同社は発電・販売による安定収益を得ます。

■OKIPPA
法面(のり面)の変位や異常を検知する同社の監視システムで、豪雨・地震時の崩落リスクを早期に把握し、工事中から供用後まで地域の安全確保に役立てます。

■OKIPPAグリーン
降雨量を常時計測する同社の雨量モニタリングシステムで、現場や地域の防災判断を迅速化します。OKIPPAと組み合わせることで、監視・予測の信頼性を高めます。

■アマテラス
気象予測システムの名称で、現場や施設運営に必要な気象リスク情報を提供します。降雨・強風・猛暑などの予兆を早めに把握し、施工計画や防災行動に反映します。

■Sigfoxカナリア
低消費電力通信(Sigfox)を用いた熱中症予防ウェアラブルで、作業者の状態や環境データを送信し、危険兆候を早期に検知して安全管理を支援します。

■P&UA構法
中大規模木造建築物の耐震性能を高めるために同社が適用した構造技術で、木造でありながら高い安全性と空間活用を両立させます。

■DRISS
トンネル掘削時に切羽(掘削面)の前方を探査する同社の技術で、空洞や軟弱層、湧水などのリスクを事前に把握し、事故防止と工期・コストの最適化に貢献します。

■企画提案型建設
単なる入札対応ではなく、同社が課題定義から企画・設計・施工、場合によっては運営までを一気通貫で提案する取り組みで、顧客や地域のニーズに合わせた最適解を先回りで形にします。

■ZEB/ZEH
建物の省エネルギー化を極限まで高め、再エネ活用で年間の一次エネルギー収支をゼロに近づける設計・仕様の考え方です。ZEBは非住宅、ZEHは住宅を対象とし、同社は設計・施工での採用拡大を目標にしています。

■BIM
建物情報を3Dで一元管理する手法で、関係者間の合意形成をスムーズにし、設計の品質と施工の生産性を高めます。設計~維持管理までデータを活かすことで、コストと工期の最適化に寄与します。