2026年3月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

建築 土木 国内投資開発 国内グループ会社 海外グループ会社 環境・エネルギー
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
建築 362,558 54.7 26,972 66.2 7.4
土木 127,847 19.3 4,620 11.3 3.6
国内投資開発 33,429 5.0 2,060 5.1 6.2
国内グループ会社 67,861 10.2 2,779 6.8 4.1
海外グループ会社 67,699 10.2 5,623 13.8 8.3
環境・エネルギー 3,373 0.5 -1,282 -3.1 -38.0

 

3 【事業の内容】

当社グループは、当社、子会社53社及び関連会社29社で構成され、建築事業、土木事業、国内投資開発事業、国内グループ会社が行う事業、海外グループ会社が行う事業及び環境・エネルギー事業を主な事業とし、その他各事業に付帯関連するPFI事業等を展開しております。

当社グループが営んでいる主な事業内容、主な関係会社の当該事業に係る位置付け及びセグメント情報との関連は次のとおりであります。なお、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等  (1) 連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等) 1 報告セグメントの概要」に記載された区分と同一であります。

 

 (建築事業)

当社が国内及び海外において、建築工事の施工等を行っております。

また、当社の海外連結子会社であるTobic Co., Ltd.がBIM(Building Information Modeling)モデルの作成を行っております。

 (土木事業)

当社が国内及び海外において、土木工事の施工等を行っております。

また、当社の持分法適用関連会社であるJapan Wind Farm Construction㈱が洋上風力施工船舶の保有等に関する事業を行っております。

 (国内投資開発事業)

当社が国内において、不動産の自主開発、売買及び賃貸等を行っており、連結子会社に対して、土地及び建物の賃貸を行うことがあります。また、国内連結子会社である戸田建設不動産投資顧問㈱が不動産投資の運用業務等を行っております。

 (国内グループ会社事業)

当社の国内連結子会社が国内において行っている事業であり、佐藤工業㈱及び昭和建設㈱他2社が建築及び土木一式工事の施工を、㈱アペックエンジニアリング他2社が建築設備工事の施工を、TGCゼネラルサービス㈱が人材派遣業及び建設資材納入等を、戸田道路㈱が土木工事の施工を行っており、当社は工事及び資材納入等の一部をこれらのグループ会社に発注しております。
また、戸田ビルパートナーズ㈱がビル管理業、建築工事の施工、保険代理業並びに不動産の売買、賃貸及び仲介等を行っており、その一部を当社が発注しております。
その他、戸田ファイナンス㈱が当社及びグループ数社に対して資金貸付等を、東和観光開発㈱がホテル事業並びに商業施設及び温浴施設の運営を、TODA農房(同)他1社が農業事業を行っております。

 (海外グループ会社事業)

当社の海外連結子会社が海外において行っている事業であり、Thai Toda Corporation Ltd.、Toda Vietnam Co., Ltd.及びPT Tatamulia Nusantara Indah他12社が建築工事の施工等を行っております。
また、Toda America, Inc.他2社がアメリカ合衆国において、PT Toda Group Indonesia他1社がインドネシア共和国において、不動産の売買及び賃貸を行っております。
その他、Toda Asia Pacific Pte. Ltd.がアジア・オセアニア地域における事業の統轄管理をしており、Coherent Hotel Ltd.がニュージーランドにおいてホテル事業を行っております。

(環境・エネルギー事業)

TODA Investimentos do Brasil Ltda.他3社がブラジル連邦共和国において陸上風力発電事業を行っております。
また、当社及び国内連結子会社である五島フローティングウィンドパワー(同)、五島フローティングウィンドファーム(同)並びにオフショアウィンドファームコンストラクション㈱が浮体式洋上風力発電事業を行っており、当社は工事及び業務の一部をこれらのグループ会社から受注しております。その他、フローティング・ウィンド・アグリゲーション㈱が電力卸供給事業を、戸田ソーラーエナジー深谷(同)、戸田ソーラーシェアリング(同)が国内において太陽光発電事業を行っております。

(その他の事業)

子会社であるエスシーシー・ヒューマンコミュニティサービス㈱他がPFI事業の事業主体となっております。

 

 

事業の系統図は次のとおりであります。

 


業績状況

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

① 財政状態及び経営成績の状況

ア.財政状態の状況

(資産の部)

当連結会計年度末の資産合計は、現金預金、販売用不動産が減少しましたが、有価証券、未成工事支出金、投資開発に伴う不動産事業支出金、機械、運搬具及び工具器具備品、政策保有株式の時価上昇に伴う投資有価証券が増加したことにより、前連結会計年度末と比較して748億円増加9,983億円8.1%増)となりました。

(負債の部)

当連結会計年度末の負債合計は、有利子負債が減少しましたが、支払手形・工事未払金等、未成工事受入金、預り金、繰延税金負債が増加したことにより、前連結会計年度末と比較して248億円増加5,952億円4.4%増)となりました。

(純資産の部)

当連結会計年度末の純資産合計は、配当金の支払、自己株式の取得等がありましたが、保有する投資有価証券の時価の上昇に伴うその他有価証券評価差額金が増加、親会社株主に帰属する当期純利益の計上などにより、前連結会計年度末と比較して499億円増加4,031億円14.1%増)となり、自己資本比率は39.1%となりました。

 

イ.経営成績の状況

当連結会計年度の連結売上高については、前連結会計年度比10.1%増6,457億円となりました。

営業損益については、販売費及び一般管理費が540億円前連結会計年度比9.7%増加しましたが、売上総利益が922億円前連結会計年度比21.6%増加したことにより、営業利益は382億円前連結会計年度比43.5%の増加となりました。

経常利益については、439億円前連結会計年度比51.2%の増加となりました。

親会社株主に帰属する当期純利益については、369億円前連結会計年度比46.8%の増加となりました。

 

各セグメントにおける業績は以下のとおりであり、各セグメントの業績については、セグメント間の内部売上高又は振替高を含めて記載しております。

なお、当社グループは当連結会計年度よりセグメント利益又は損失の測定方法の変更を行っております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等  (1) 連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等) 2 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法」をご参照ください。

 

(建築)

売上高は3,625億円(前連結会計年度比1.2%増)となり、セグメント利益(営業利益)は269億円(前連結会計年度比62.8%増)となりました。

当社個別の受注高については、国内官公庁工事が前事業年度比23.2%増加しましたが、国内民間工事が前事業年度比14.2%減少したことにより、4,159億円と前事業年度比6.7%の減少となりました。

(土木)

売上高は1,278億円(前連結会計年度比0.5%増)となり、セグメント利益(営業利益)は46億円(前連結会計年度比42.9%減)となりました。

当社個別の受注高については、国内民間工事が前事業年度比149.9%増加しましたが、国内官公庁工事が前事業年度比27.1%減少したことにより、1,506億円と前事業年度比1.6%の減少となりました。

(国内投資開発)

売上高は334億円(前連結会計年度比30.0%減)となり、セグメント利益(営業利益)は20億円(前連結会計年度比63.0%減)となりました。

 

(国内グループ会社)

売上高は678億円(前連結会計年度比16.6%増)となり、セグメント利益(営業利益)は27億円(前連結会計年度比8.8%減)となりました。

(海外グループ会社)

売上高は676億円(前連結会計年度比18.7%増)となり、セグメント利益(営業利益)は56億円(前連結会計年度比449.0%増)となりました。

(環境・エネルギー)

売上高は33億円(前連結会計年度比261.5%増)となり、セグメント損失(営業損失)は12億円(前連結会計年度は11億円のセグメント損失)となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較して15億円減少し、846億円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、624億円の資金増加(前連結会計年度は264億円の資金増加)となりました。大型工事の進捗に伴う未成工事支出金の増加により105億円、不動産開発案件の進捗に伴う不動産事業支出金の増加により93億円資金が減少しましたが、税金等調整前当期純利益が502億円、減価償却費が104億円、仕入債務の増加により119億円、未成工事受入金の増加により118億円の資金が増加したことが主な要因です。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、205億円の資金減少(前連結会計年度は611億円の資金減少)となりました。政策保有株式の売却を進めたことなどに伴い138億円の資金が増加しましたが、浮体式洋上風力発電事業などに伴う有形固定資産の取得により272億円、投資有価証券の取得により68億円の資金が減少したことが主な要因です。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、438億円の資金減少(前連結会計年度は73億円の資金増加)となりました。配当金の支払により107億円、自己株式の取得により70億円、借入金の返済が資金調達を上回ったため264億円の資金が減少したことが主な要因です。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

当社グループが営む事業の大部分を占める建築事業及び土木事業(以下「建設事業」という。)並びに国内投資開発事業においては生産実績を定義することが困難であり、かつ建設事業においては請負形態をとっているため販売実績という定義は実態にそぐいません。また、連結子会社が営む事業(国内グループ会社事業、海外グループ会社事業及び環境・エネルギー事業)においては受注生産形態をとっていない事業もあるため、当該事業においては生産実績及び受注実績を示すことができません。

よって、「生産、受注及び販売の状況」に記載すべき項目は可能な限り、「① 財政状態及び経営成績の状況」において、セグメントごとに記載しております。

なお、当社グループの営む事業の大部分を占める、提出会社の建設事業の状況は次のとおりであります。

 

 

建設事業における受注工事高及び完成工事高の状況

ア.受注工事高、完成工事高及び次期繰越工事高

期別

区分

前期繰越
工事高
(百万円)

当期受注
工事高
(百万円)


(百万円)

当期完成
工事高
(百万円)

次期繰越
工事高
(百万円)

前事業年度
2024年4月1日
2025年3月31日

国内建築

527,502

445,743

973,245

310,880

662,365

国内土木

289,718

153,020

442,738

117,047

325,691

海外

1,714

268

1,982

874

1,107

818,934

599,032

1,417,966

428,802

989,164

当事業年度
2025年4月1日
2026年3月31日

国内建築

662,365

412,827

1,075,192

358,848

716,343

国内土木

325,691

149,247

474,938

121,473

353,465

海外

1,107

4,521

5,628

2,061

3,568

989,164

566,596

1,555,758

482,384

1,073,376

 

 (注) 1 前期以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減がある場合は、当期受注工事高にその増減額を含みます。したがって、当期完成工事高にもかかる増減額が含まれます。

2 次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高―当期完成工事高)に一致します。

 

イ.受注工事高の受注方法別比率
工事の受注方法は、特命と競争に大別しております。

期別

区分

特命(%)

競争(%)

計(%)

前事業年度
自 2024年4月1日
至 2025年3月31日

国内建築

57.2

42.8

100

国内土木

9.2

90.8

100

海外

26.3

73.7

100

当事業年度
自 2025年4月1日
至 2026年3月31日

国内建築

46.3

53.7

100

国内土木

20.1

79.9

100

海外

3.9

96.1

100

 

 (注) 百分比は請負金額比であります。

 

 

ウ.完成工事高

期別

区分

官公庁(百万円)

民間(百万円)

計(百万円)

前事業年度
自 2024年4月1日
至 2025年3月31日

国内建築

50,144

260,736

310,880

国内土木

91,279

25,767

117,047

海外

686

188

874

142,110

286,692

428,802

当事業年度
自 2025年4月1日
至 2026年3月31日

国内建築

50,248

308,600

358,848

国内土木

85,016

36,456

121,473

海外

1,913

147

2,061

137,178

345,205

482,384

 

 

 (注) 完成工事のうち主なものは、次のとおりであります。

前事業年度の完成工事のうち請負金額20億円以上の主なもの

・舞洲開発特定目的会社

 

(仮称)DPL大阪舞洲新築工事

・(株)ジャパネットホールディングス

 (株)リージョナルクリエーション長崎

 

長崎スタジアムシティプロジェクト(Ⅱ・Ⅲ工区)

・ラム特定目的会社

 

ESR南港OS1データセンター新築工事

・泉大津市立病院

 

(仮称)新泉大津市立病院整備事業

・(大)琉球大学

 

琉球大学(西普天間)医学部関係施設整備事業

・サンライズ印西フォー特定目的会社

 

(仮称)サンライズ印西フォーDC建設工事

・(独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構

 

中央新幹線、上小山田非常口

・国土交通省近畿地方整備局

 

大野油坂道路新長野トンネル野尻地区工事

・国土交通省四国地方整備局

 

令和2-5年度窪川佐賀道路平串トンネル工事

・環境省

 

令和5年度から令和6年度までの浜通り北支所管内仮置場復旧等工事

 

 

当事業年度の完成工事のうち請負金額20億円以上の主なもの

(株)出雲村田製作所

 

出雲村田製作所新生産棟及びインフラ物流棟建設工事

センコーグループホールディングス(株)

 

(仮称)センコーグループホールディングス株式会社

浦和大門物流センター新築工事

デジタル東京2特定目的会社

 

(仮称)NRT14新築工事

旧奈良監獄保存活用(株)

 

旧奈良監獄保存活用事業

・福岡市

 

福岡市拠点文化施設整備及び須崎公園再整備事業

(株)下関ホテルマネジメント

 

(仮称)下関ホテルプロジェクト 新築工事

・東京都

 

城北中央公園調節池(一期)工事その2

国土交通省近畿地方整備局

 

すさみ串本道路東地トンネル他工事

所沢市北秋津・上安松土地区画整理組合

 

北秋津・上安松土地区画整理事業

・広島県水道広域連合企業団

 広島水道事務所

 

二期トンネル整備工事(矢野~二河工区)

 

 

3 完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高及びその割合は、次のとおりであります。

前事業年度

完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先はありません。

 

当事業年度

完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先はありません。

 

④ 次期繰越工事高(2026年3月31日現在)

 

区分

官公庁(百万円)

民間(百万円)

計(百万円)

国内建築

169,882

546,461

716,343

国内土木

238,482

114,982

353,465

海外

3,495

72

3,568

411,860

661,516

1,073,376

 

 

 (注) 次期繰越工事のうち請負金額20億円以上の主なものは、次のとおりであります。

・虎ノ門一丁目東地区市街地再開発組合

 

虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業に係る施設建築物新築工事

・三田小山町西地区市街地再開発組合

 

三田小山町西地区第一種市街地再開発事業に伴う

施設建築物新築工事(北街区)

・三菱地所(株)

 

道玄坂二丁目南地区計画 新築工事他

・(学)聖マリアンナ医科大学

 

学校法人聖マリアンナ医科大学菅生キャンパス内施設リニューアル計画

・(学)昭和医科大学

 

昭和医科大学鷺沼キャンパス整備工事

・野村不動産(株)

 

(仮称)野村不動産日本橋本町ビル新築工事

・国土交通省関東地方整備局

 

横浜湘南道路トンネル工事

・西日本高速道路(株)

 

新名神高速道路 宇治田原トンネル東工事

・中日本高速道路(株)

 

東京外かく環状道路 本線トンネル(北行)東名北工事

・アジア風力発電(株)

 

(仮称)益田匹見風力発電事業建設工事

 

 

 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

ア.財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容

(資産の部)

当連結会計年度末の資産合計は、現金預金が162億円、販売用不動産が125億円減少しましたが、有価証券が136億円、未成工事支出金が103億円、投資開発に伴う不動産事業支出金が92億円、機械、運搬具及び工具器具備品が353億円、政策保有株式の時価上昇に伴う投資有価証券が350億円増加したことにより、前連結会計年度末と比較して748億円増加9,983億円8.1%増)となりました。機械、運搬具及び工具器具備品の増加は、浮体式洋上風力発電設備及びブラジル連邦共和国における陸上風力発電設備の完成によるものです。

(負債の部)

当連結会計年度末の負債合計は、有利子負債が258億円減少しましたが、支払手形・工事未払金等が111億円、未成工事受入金が114億円、預り金が158億円、繰延税金負債が129億円増加したことにより、前連結会計年度末と比較して248億円増加5,952億円4.4%増)となりました。

(純資産の部)

当連結会計年度末の純資産合計は、配当金の支払107億円及び自己株式の取得・処分・消却を合わせて25億円計上しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益369億円、保有する投資有価証券の時価上昇に伴うその他有価証券評価差額金が240億円増加したことにより、前連結会計年度末と比較して499億円増加4,031億円14.1%増)となり、自己資本比率は39.1%となりました。

 

イ.経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

当連結会計年度の連結売上高については、当社の建築事業及び国内グループ会社の大型工事が進捗したこと、また、海外グループ会社における販売用不動産の売却により売上高が増加し6,457億円前連結会計年度比10.1%の増加となりました。

営業損益については、主に当社の建築事業において工事の採算性が向上したことや、海外グループ会社において販売用不動産の売上総利益が増加したことなどから、売上総利益は922億円前連結会計年度比21.6%の増加となりました。また、販売費及び一般管理費は人件費や浮体式洋上風力などの研究開発費が増加し540億円前連結会計年度比9.7%の増加となり、営業利益は382億円前連結会計年度比43.5%の増加となりました。

 

経常利益については、保有する投資有価証券の受取配当金などを営業外収益に計上し、439億円前連結会計年度比51.2%の増加となりました。

親会社株主に帰属する当期純利益については、国内投資開発事業等において減損損失を計上しましたが、政策保有株式の売却を進めたことによる投資有価証券売却益の計上により、369億円前連結会計年度比46.8%の増加となりました。

 

各セグメントの状況及び分析は、以下のとおりとなります。

なお、売上高にはセグメント間の内部売上高等を含めて記載しております。また、セグメント利益欄の( )はセグメント利益率を示しております。

 

(建築)

 

前連結会計年度

当連結会計年度

売上高

3,582億円

 

3,625億円

 

セグメント利益(率)

165億円

(4.6%)

269億円

(7.4%)

 

当連結会計年度は、売上高が3,625億円と、前連結会計年度より1.2%増加し、セグメント利益は269億円と前連結会計年度より62.8%増加しました。セグメント利益が増加した要因は、生産性向上の取り組み等を通じて手持ち工事が順調に進捗したことによります。

当連結会計年度の主な取り組みとしては、資材価格の上昇や人手不足の影響が継続するなかで、適正工期の確保および採算性を重視した受注活動を展開いたしました。あわせて、人員配置や生産プロセスの適正化を通じて、生産能力を強化してまいりました。こうした取り組みを更に推進し、建設ライフサイクル全体において顧客期待を上回る価値提供を実現してまいります。

 

(土木)

 

前連結会計年度

当連結会計年度

売上高

1,271億円

 

1,278億円

 

セグメント利益(率)

80億円

(6.4%)

46億円

(3.6%)

 

当連結会計年度は、売上高が1,278億円と前連結会計年度より0.5%増加となり、セグメント利益は46億円と前連結会計年度より42.9%減少しました。セグメント利益が減少した要因は、一部大型民間工事の採算性が低下したことによります。

当連結会計年度の主な取り組みとしては、山岳トンネル・シールド・インフラ再生をはじめ、各工種・分野における技術開発と現場実装を進めてまいりました。今後は、生産性向上への取り組みをさらに強化するとともに、ICT・AI技術の活用による次世代施工を実現し、土木事業の収益拡大を図ってまいります。また、日々高まりをみせる再生可能エネルギー関連需要への対応や、防災・減災、国土強靱化、インフラ更新等の良好な社会資本整備に資するため、積極的な技術開発と技術者の育成、作業所支援の推進に取り組んでまいります。

 

 

(国内投資開発)

 

前連結会計年度

当連結会計年度

売上高

477億円

 

334億円

 

セグメント利益(率)

55億円

(11.7%)

20億円

(6.2%)

 

当連結会計年度は、売上高334億円と全連結会計年度より30.0%減少し、セグメント利益は20億円と前連結会計年度より63.0%減少しました。売上高・セグメント利益が減少した要因は、販売用不動産の売却が減少したことによります。

当連結会計年度の主な取り組みとしては、「私募REIT(戸田建設プライベートリート投資法人)」の運用を開始いたしました。不動産への継続的な投資と回収による循環型投資モデルを構築することで、バランスシートの肥大化を抑制するとともに、さらなる不動産事業の成長を目指してまいります。

 

(国内グループ会社)

 

前連結会計年度

当連結会計年度

売上高

582億円

 

678億円

 

セグメント利益(率)

30億円

(5.2%)

27億円

(4.1%)

 

当連結会計年度は、売上高が678億円と前連結会計年度より16.6%増加し、セグメント利益は27億円と前連結会計年度より8.8%減少しました。売上高が増加した要因は、国内建設子会社において大型工事が進捗したことによります。

当連結会計年度の主な取り組みとしては、前連結会計年度に連結子会社化した株式会社カケンとの連携を強化する等、設備工事分野における事業基盤の拡大を行いました。今後も、建設事業で培ったノウハウを最大限に活用できる新領域の探索と挑戦を継続し、グループ全体の収益力向上に資するM&A等の戦略的投資を推進することで、さらなるシナジーの創出を図ってまいります。

 

 (海外グループ会社)

 

前連結会計年度

当連結会計年度

売上高

570億円

 

676億円

 

セグメント利益(率)

10億円

(1.8%)

56億円

(8.3%)

 

当連結会計年度は、売上高が676億円と前連結会計年度より18.7%増加しました。また、セグメント利益は56億円と、前連結会計年度より449.0%増加しました。売上高・セグメント利益が増加した要因は、米国子会社における販売用不動産の売却及び当連結会計年度においてAqua Nishihara Corporation Ltd.(タイ)を連結子会社としたことによります。

当連結会計年度の主な取り組みとしては、タイおよびベトナムに強みのある日系企業を中心とした受注獲得を推進するとともに、ローカルネットワーク活用による外資企業からの案件強化に注力いたしました。加えて、ニュージーランドにおけるホテル開発事業のさらなる展開を図ってまいりました。

今後も、ガバナンス体制の強化およびリスクマネジメントの高度化を図るとともに、レジリエントな事業ポートフォリオの構築を推進してまいります。

 

 

 (環境・エネルギー)

 

前連結会計年度

当連結会計年度

売上高

9億円

 

33億円

 

セグメント利益(率)

△11億円

(-)

△12億円

(-)

 

当連結会計年度は、売上高が33億円と前連結会計年度より261.5%増加しました。また、セグメント損失は12億円となりました。売上高が増加した要因は、新たに五島市沖洋上風力発電事業及びブラジル連邦共和国における陸上風力事業が稼働したことによります。

当連結会計年度の主な取り組みとしては、長崎県五島市沖において、国内初となる浮体式洋上風力発電所「五島洋上ウィンドファーム」の建設を進め、2026年1月5日より商用運転を開始いたしました。これにより、浮体式洋上風力における独自の技術的知見と先行者としての地位を確立いたしました。今後は、本事業で得たノウハウを最大限に活用し、さらなる事業拡大を目指してまいります。

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社グループの資本の財源及び資金の流動性については以下のとおりであります。

(キャッシュ・フローの状況)

「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。

(資金需要)

当社グループにおける主な資金需要は、運転資金として工事施工に要する外注費等の工事費用、販売費及び一般管理費、並びに設備投資資金です。

設備投資の概況については「第3 設備の状況 1 設備投資等の概要」をご参照ください。

(資金の流動性)

当社グループは、主要な連結子会社にキャッシュ・マネジメント・システム(CMS)を導入し、日本国内のグループ内資金を一元管理しております。各グループ会社のキャッシュ・フローを集中することにより資金の流動性を確保し、また、機動的かつ効率的にグループ内で配分することにより、リスク管理の強化及び金融負債の極小化を図っております。

(資金調達の状況)

主に自己資金の活用又は金融機関等からの借入金、コマーシャル・ペーパー及び社債の発行により資金を調達しております。重要な設備投資に係る資金調達方法については、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」をご参照ください。

 

③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

 

 

セグメント情報

(セグメント情報等)

【セグメント情報】

1 報告セグメントの概要

当社グループの報告セグメントは、当社及びグループ会社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものです。

当社グループは、当社に建築事業本部、土木事業本部及び戦略事業本部を置き、建築事業本部及び土木事業本部については、それぞれ海外事業を含めた建築事業及び土木事業に関する包括的な戦略立案を行い、事業活動を展開しております。

また、戦略事業本部については、国内投資開発事業、国内グループ会社事業、海外グループ会社事業及び環境・エネルギー事業に関する包括的な戦略立案を行い、事業活動を展開しております。

 

各報告セグメントの概要は以下のとおりです。

建築      :当社が行う建築工事の請負及びこれに付帯する事業

土木      :当社が行う土木工事の請負及びこれに付帯する事業

国内投資開発  :当社が行う国内における不動産の自主開発、売買及び賃貸等に関する事業

国内グループ会社:国内連結子会社が行う建築事業、土木事業、ビル管理を主とする不動産事業、ホテル事業、グループ企業内を中心とした人材派遣業、並びに金融・リース事業

海外グループ会社:海外連結子会社が行う海外における建設工事及びこれに付帯する事業、不動産の自主開発、売買及び賃貸等に関する事業、並びにホテル事業

環境・エネルギー:当社グループが行う発電及び売電等に関する事業

 

2 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法

報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、連結財務諸表「注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」における記載と概ね同一であり、報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。また、セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。なお、セグメント資産の金額は、各事業セグメントに配分を行っていないため、開示しておりません。

また、当連結会計年度より、セグメントの業績をより適切に評価するために管理費用等の配賦方法を変更しております。

なお、前連結会計年度のセグメント情報については、変更後の利益又は損失の測定方法により作成したものを記載しております。

 

 

3 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報

前連結会計年度(自  2024年4月1日  至  2025年3月31日

(単位:百万円)

 

 

 

 

報告セグメント

合計

調整額
(注1)

連結
財務諸表
計上額

(注2)

建築

土木

国内
投資開発

国内
グループ
会社

海外
グループ
会社

環境・
エネルギー

売上高

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  外部顧客への
売上高

311,698

117,144

46,320

53,559

57,031

907

586,661

586,661

  セグメント間
の内部売上高
又は振替高

46,549

10,017

1,412

4,657

1

26

62,664

△62,664

358,248

127,161

47,732

58,217

57,032

933

649,325

△62,664

586,661

セグメント利益
又は損失(△)

16,569

8,096

5,573

3,048

1,024

△1,135

33,176

△6,537

26,638

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 減価償却費

1,819

788

2,686

579

1,410

694

7,978

7,978

 

(注) 1 「セグメント利益又は損失」の調整額△6,537百万円は、セグメント間取引消去であります。

 2 「セグメント利益又は損失」は、連結財務諸表の営業利益と調整を行っております。

 

当連結会計年度(自  2025年4月1日  至  2026年3月31日

(単位:百万円)

 

 

 

 

報告セグメント

合計

調整額
(注1)

連結
財務諸表
計上額

(注2)

建築

土木

国内
投資開発

国内
グループ
会社

海外
グループ
会社

環境・
エネルギー

売上高

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  外部顧客への
売上高

360,837

121,562

31,276

61,033

67,699

3,327

645,737

645,737

  セグメント間
の内部売上高
又は振替高

1,720

6,284

2,152

6,827

46

17,032

△17,032

362,558

127,847

33,429

67,861

67,699

3,373

662,769

△17,032

645,737

セグメント利益
又は損失(△)

26,972

4,620

2,060

2,779

5,623

△1,282

40,774

△2,558

38,215

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 減価償却費

1,994

814

3,970

743

1,490

1,397

10,411

10,411

 

(注) 1 「セグメント利益又は損失」の調整額△2,558百万円は、セグメント間取引消去であります。

 2 「セグメント利益又は損失」は、連結財務諸表の営業利益と調整を行っております。

 

【関連情報】

 

前連結会計年度(自  2024年4月1日  至  2025年3月31日

1 製品及びサービスごとの情報

「セグメント情報」に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

2 地域ごとの情報

(1) 売上高

本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。

(2) 有形固定資産

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

日本

アメリカ

ブラジル

東南アジア・

オセアニア

その他

合計

198,269

13,725

19,796

14,002

2

245,795

 

 

 3 主要な顧客ごとの情報

外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載を省略しております。

 

当連結会計年度(自  2025年4月1日  至  2026年3月31日

1 製品及びサービスごとの情報

「セグメント情報」に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

2 地域ごとの情報

(1) 売上高

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

日本

アメリカ

ブラジル

東南アジア・

オセアニア

その他

合計

573,614

13,518

2,269

54,509

1,824

645,737

 

 

(2) 有形固定資産

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

日本

アメリカ

ブラジル

東南アジア・

オセアニア

その他

合計

207,516

13,496

21,092

20,050

1

262,157

 

 

 3 主要な顧客ごとの情報

外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載を省略しております。

 

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

 

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日

(単位:百万円)

 

 

 

 

報告セグメント

全社・消去

合計

建築

土木

国内
投資開発

国内
グループ
会社

海外
グループ
会社

環境・
エネルギー

減損損失

40

285

652

44

1,023

 

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日

(単位:百万円)

 

 

 

 

報告セグメント

全社・消去

合計

建築

土木

国内
投資開発

国内
グループ
会社

海外
グループ
会社

環境・
エネルギー

減損損失

2,216

98

429

2,744

 

 

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

 

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日

(単位:百万円)

 

 

 

 

報告セグメント

全社・消去

合計

建築

土木

国内
投資開発

国内
グループ
会社

海外
グループ
会社

環境・
エネルギー

当期償却額

69

305

540

35

950

当期末残高

173

1,874

74

2,122

 

(注) 当連結会計年度において、アジア・オセアニア地域での海外収益基盤を確保するために、Coherent Hotel Ltd.(本社:ニュージーランド)の株式を取得し、連結子会社としました。この結果、海外グループ会社セグメントにおいて、のれん1,464百万円を計上しております。

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日

(単位:百万円)

 

 

 

 

報告セグメント

全社・消去

合計

建築

土木

国内
投資開発

国内
グループ
会社

海外
グループ
会社

環境・
エネルギー

当期償却額

173

533

33

740

当期末残高

984

47

1,032

 

 

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

 

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日

 

 該当事項はありません。

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日

 

 該当事項はありません。