2025.07.28更新

ストーリー・沿革

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: 統合報告書 2025

サマリ

住友林業は「ウッドサイクル」を武器に、森林経営から木材建材、木造建築、FITP(米国のパネル・トラス一貫供給)まで川上から川下を束ねる稀有な企業です。米豪の住宅・不動産で規模を伸ばし、福島の木材コンビナート「木環の杜」やSBTネットゼロ認定をてこに、脱炭素と収益成長の同時達成を狙います。

目指す経営指標

2027年12月期:売上高3兆2,200億円、経常利益2,800億円、当期純利益1,760億円。ROE15%以上。

2027年12月期:自己資本比率40%以上、ネットD/Eレシオ0.7倍程度。

2027年12月期:配当性向30%以上。

2025–2027年:EPS年平均成長率14.7%(想定)。

2030年:経常利益3,500億円。

温室効果ガス削減目標(SBT):2030年Scope1+2 42%削減、Scope3(原単位)51.6%削減、2050年ネットゼロ(Scope1+2 90%、Scope3 97%削減、残余排出中和)。

用語解説

■ ウッドサイクル
住友林業グループ独自のバリューチェーン概念。森林でCO₂を吸収し、伐採した木材に炭素を固定し、木造建築で長期固定するまでを一体で回すことで、事業を通じて脱炭素と価値創出を同時に実現する考え方。海外も含めて「森林・木材・建築・再エネ」を循環させる。

■ ネイチャーポジティブ
自然の損失を「止め、反転」させ、自然資本を回復方向に向かわせる目標。住友林業はウッドサイクルを回し、森林の再生や生物多様性保全を通じて達成に貢献する姿勢を示している。

■ 木材コンビナート
原木から製材・集成材、建築利用、エネルギー・ケミカル利用まで“余すことなく使い切る”地域一体の木材活用拠点。カスケード利用で炭素の長期固定と付加価値最大化を狙う。

■ 木環の杜(こわのもり)
住友林業・恒栄資材・和田木材の共同出資会社。福島県いわき市で製材・木材加工品を製造し、2×4住宅向けディメンション材の国産材化など、地域サプライチェーンを強化するプロジェクト。2026年3月稼働予定。

■ FITP(Fully Integrated Turn key Provider)
米国で推進する材工一貫モデル。トラスや壁・床パネル等の構造部材の設計・製造・配送から施工までを一気通貫で提供し、品質・コスト・工期を最適化する。

■ JUCORE見積/JUCORE物流
見積自動化や原価可視化、物流配車最適化などを行う住友林業のデジタル基盤群「JUCORE」の機能。受発注・積載・ルートを最適化し、工程短縮とコスト抑制、CO₂排出削減を狙う。

■ One Click LCA(日本版)
建築物や建材のライフサイクル全体のカーボンフットプリントを算定する国際的LCAツール。住友林業は日本の設計・施工実務に適合させた「日本版」の普及に向けて連携し、定量評価に基づく脱炭素設計を推進している。

■ EPD(Environmental Product Declaration:環境製品宣言)
製品の環境負荷(温室効果ガス排出量など)を第三者が検証し公開する環境ラベル。One Click LCAと組み合わせ、建材の環境性能を比較・選定するための共通指標として活用する。

■ ビッグフレーム構法(BF構法)
住友林業が開発した、木質梁勝ちラーメン構造。大断面集成材フレームで耐力壁に頼らず大開口・大空間を実現し、設計自由度と耐震性を両立する。中大規模木造にも展開。

■ W350計画
“街を森にかえる”象徴プロジェクト。木材を主構造とする超高層建築の可能性を研究し、都市の木造化を進めることで長期の炭素固定とウェルビーイング向上を目指す。

■ Forest Maison GRANDE(フォレストメゾン グランデ)
高耐火・高遮音の木造3階建て集合賃貸住宅商品。木の質感と収益性を両立し、都市部の賃貸ニーズに対応する。

■ The Forest Barque(ザ・フォレスト バルク)
木造のフローティング型イベント施設コンセプト。水辺空間で木の心地よさを体験できる新しい都市交流拠点として提案する。

■ LVL(単板積層材)
薄い単板(ベニヤ)を繊維方向をそろえて積層接着した高強度の木質材料。寸法安定性と強度のばらつき低減に優れ、梁や柱など構造用途に適する。住友林業は国内外で製造・供給を行う。

■ PB(パーティクルボード)
木材チップを接着剤で成形・熱圧した板材。廃材・端材も有効活用でき、家具・建具・造作材などに広く用いられる。住友林業グループの製造事業で主要製品の一つ。

■ サンベルト地域
米国南部から南西部に広がる温暖で人口・産業が伸びる高成長エリア。住友林業は同地域に集中展開し、住宅需要の厚みを取り込む戦略をとる。

■ ロックイン効果
米国住宅市場で、中古住宅所有者が低金利ローンを維持するため売却を控える現象。中古供給が細り、新築ビルダーに相対的追い風となる。

■ アフォーダビリティ
住宅の取得可能性(負担能力)を示す概念。家賃やローン返済が世帯収入に占める割合などで評価し、米国では悪化が課題となっている。

■ SBTネットゼロ目標
SBTiの基準に沿った温室効果ガス削減目標。住友林業は2050年ネットゼロ(Scope1+2:2021年比90%削減、Scope3:同97%削減)、2030年中間目標(Scope1+2:同42%、Scope3:同51.6%削減)で認定を取得。

■ Scope1/Scope2/Scope3
温室効果ガス排出量の区分。Scope1は自社の直接排出、Scope2は購入電力・熱の間接排出、Scope3はサプライチェーン等それ以外の間接排出(15カテゴリ)。住友林業は主要カテゴリ(1・4・11)を中心に削減に取り組む。

■ Eastwood Climate Smart Forestry Fund I
住友林業グループが組成した森林ファンド。森林のCO₂吸収量を高め、質の高いカーボンクレジット創出を目指す。参画企業とともに年平均約100万トンのCO₂吸収の創出を見込む。

■ 銅山備林
別子銅山の坑木や燃料用木材などを安定調達するために経営した林。住友林業の事業の原点で、森林資源を守りながら鉱山事業を支えた。

■ 大造林計画
1894年、別子支配人 伊庭貞剛が荒廃した別子の山々を再生するために開始した長期の造林計画。多い年で年間250万本超を植林し、森は再生した。

■ 保続林業
「植えて→育てて→伐って→使って→また植える」という循環を前提に、森林の公益的機能を保ちながら資源を持続利用する住友林業の林業哲学。大造林計画を経て確立された。

■ 自利利他公私一如
住友の事業精神を象徴する言葉。自社の利益と公益を一致させ、社会を利する事業を行うという原則で、住友林業の長期ビジョンやウッドサイクルの根底にある。
2025年12月期有価証券報告書より

沿革

 

2 【沿革】

年月

事項

1948年2月

住友本社の解体に伴い、同社の林業所を分割し、新会社6社(四国林業、九州農林、北海農林、扶桑林業、兵庫林業、東海農林、各株式会社)を設立。

1948年12月

扶桑林業株式会社、兵庫林業株式会社、東海農林株式会社の3社を合併し、新たに扶桑農林株式会社を設立。

1951年2月

扶桑農林株式会社、九州農林株式会社、北海農林株式会社の3社を合併し、東邦農林株式会社を設立。

1955年2月

四国林業株式会社と東邦農林株式会社が合併、住友林業株式会社となる。(本店:大阪市)
山林経営のほか、全国的な国内材集荷販売体制を確立。

1956年10月

外材の輸入業務に着手。

1962年2月

建材の取り扱いを開始。

1964年3月

スミリン合板工業株式会社を設立。住宅資材製造事業を開始。

1964年9月

スミリン土地株式会社(現 住友林業ホームサービス株式会社<連結子会社>)を設立。分譲住宅事業に進出。

1970年5月

大阪証券取引所市場第二部に株式を上場。

1970年9月

浜田産業株式会社(現 住友林業クレスト株式会社<連結子会社>)の発行済株式の過半数を取得。

インドネシアにおいてPT. Kutai Timber Indonesia<連結子会社>を設立。

1972年2月

当社株式、大阪証券取引所市場第一部に指定替え。

1974年12月

PT. Kutai Timber Indonesiaが合板の製造・販売事業を開始。

1975年8月

大阪殖林株式会社の発行済株式のすべてを取得。

1975年10月

スミリン住宅販売株式会社を東京と大阪に設立。注文住宅事業を開始。

1977年4月

スミリン緑化株式会社(現 住友林業緑化株式会社<連結子会社>)を設立。造園・緑化事業を開始。

1980年5月

四国林業株式会社(現 住友林業フォレストサービス株式会社<連結子会社>)を設立。

1980年7月

スミリン住宅販売株式会社2社の商号を、それぞれ住友林業ホーム株式会社(東京)、住友林業住宅株式会社(大阪)に変更。

1984年10月

住友林業ホーム株式会社と住友林業住宅株式会社が合併。

ニュージーランドにおいてNelson Pine Industries Ltd.<連結子会社>を設立。MDF(中密度繊維板)の製造・販売事業を開始。

1987年10月

住友林業ホーム株式会社及び大阪殖林株式会社を吸収合併。

1988年10月

スミリンメンテナンス株式会社を設立。

1990年6月

インドネシアにおいてPT. Rimba Partikel Indonesia<持分法適用関連会社>を設立。パーティクルボードの製造・販売事業を開始。

1990年11月

東京証券取引所市場第一部に株式を上場。

1991年4月

スミリンメンテナンス株式会社を住友林業ホームテック株式会社<連結子会社>に商号変更。

リフォーム事業へ本格進出。

1995年4月

イノスグループ事業開始。

2003年8月

株式会社サン・ステップ(現 住友林業レジデンシャル株式会社)の持分を取得し、連結子会社とする。

2004年10月

東京都千代田区に本店を移転。

2006年4月

安宅建材株式会社を吸収合併。

2009年9月

オーストラリアのHenleyグループの持分を取得し、持分法適用関連会社とする。

2013年6月

米国のBloomfield Homesグループの持分を取得し、持分法適用関連会社とする。

2013年7月

紋別バイオマス発電株式会社を設立し、連結子会社とする。

2013年9月

Henleyグループの持分を追加取得し、連結子会社とする。

2014年4月

米国のGehan Homesグループ(社名変更後 Brightland Homesグループ)の持分を取得し、連結子会社とする。

2016年1月

米国のDRBグループの持分を取得し、連結子会社とする。

2017年2月

米国のEdge Homesグループの持分を取得し、連結子会社とする。

2017年5月

Bloomfield Homesグループの持分を追加取得し、連結子会社とする。

2017年11月

株式会社熊谷組の持分を取得し、持分法適用関連会社とする。

2018年5月

米国のMark III Properties, LLCの持分を取得し、連結子会社とする。

2018年7月

米国のCrescent Communitiesグループの持分を取得し、連結子会社とする。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。

2023年11月

米国のJPIグループの持分を取得し、連結子会社とする。

2024年11月

オーストラリアのMetriconグループの持分を取得し、連結子会社とする。

2025年4月

DRBグループの傘下に、Brightland Homesグループを再編。

 

関係会社

 

4 【関係会社の状況】

2025年12月31日現在

名称

住所

資本金

(百万円)

主要な

事業の

内容

※1

議決権

の所有

割合(%)

※2

関係内容

役員の

兼任等

資金援助

営業上の取引

設備の

賃貸借

(連結子会社)

 

 

 

 

 

 

 

 

住友林業フォレストサービス㈱

東京都

新宿区

100

木材建材

100.0

木材の販売、仕入

住友林業ホームエンジニアリング㈱ ※3

東京都

新宿区

75

住宅

100.0

資材の有償支給、注文住宅等工事の発注

住友林業ホームテック㈱

東京都

千代田区

100

住宅

100.0

住宅のアフターメンテナンスの委託

住友林業レジデンシャル㈱

東京都

新宿区

150

住宅

100.0

建物の賃貸

Henley Arch Unit Trust 

Henley Arch Pty Ltd.

Mount Waverley,

Victoria,

Australia

千AU$

42,325

建築・不動産

69.4

(69.4)

Met Group Holdings Pty Ltd.

※3

Mount Waverley,

Victoria,

Australia

千AU$

78,664

建築・不動産

51.0

(51.0)

Scott Park Group Pty Ltd.

Osborn Park,

Western Australia,

Australia

千AU$

2,582

建築・不動産

51.0

(51.0)

Bloomfield Homes, L.P.

Southlake,
Texas, USA

建築・不動産

65.0

(65.0)

Crescent Communities, LLC ※3

Charlotte,

North Carolina, USA

千US$

225,414

建築・不動産

100.0

(100.0)

DRB Enterprises, LLC 

※3,5

Rockville,

Maryland, USA

千US$

380,573

建築・不動産

94.2

(94.2)

Edge Utah HoldCo, LLC 

Draper,

Utah, USA

千US$

27,525

建築・不動産

80.0

(80.0)

SFA JPI Top Holdings, LLC

※3

Dallas,

Texas, USA

千US$

176,952

建築・不動産

90.1

(90.1)

MainVue Homes LLC

Kirkland,

Washington, USA

千US$

21,224

建築・不動産

63.3

(63.3)

Mark III Properties, LLC

Spartanburg,

South Carolina, USA

千US$

295

建築・不動産

65.0

(65.0)

その他  494社

 

 

 

 

 

 

 

 

(持分法適用関連会社)

 

 

 

 

 

 

 

 

㈱熊谷組 ※4

東京都
新宿区

30,109

その他

21.9

建築・不動産事業等における協業

その他  247社

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※1 主要な事業の内容欄には、セグメントの名称を記載しております。

※2 議決権の所有割合欄の( )数字は、間接所有割合であります。

※3 特定子会社に該当しております。

※4 有価証券報告書の提出会社であります。

※5 DRBグループ(DRB Enterprises, LLC 他35社)については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。

主要な損益情報等

①  売上高

436,627百万円

 

②  経常利益

57,660百万円

 

③  当期純利益

54,880百万円

 

④  純資産額

292,239百万円

 

⑤  総資産額

530,603百万円