リスク
3【事業等のリスク】
当社グループは、存在意義(パーパス)・ありたい会社の姿(ビジョン)を実現し、多様なステークホルダーとともに持続的な成長・発展を図るため、戦略的かつ全社的なリスクマネジメント体制を整備・運用しております。
同体制のもと、当社グループの業務リスク及び戦略リスクを把握し、リスクの顕在化によるクライシスの発生をできる限り未然に防ぐとともに、クライシスが発生した場合に生じる負の影響を最小限に抑えるための対応策を予め講じるよう努めております。
経営環境、経営成績、財務状況等(株価含む)に重大な影響を及ぼす可能性のある重要リスクには以下のようなものがあります。当社グループはこれらのリスクを脅威とみなすだけでなく、創意工夫による適切な対応を通じ、持続的な成長の機会として捉えております。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
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リスク分類 |
リスク概要 |
影響度 |
発生 |
対応方針 |
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業務リスク |
コンプライアンス |
・法令違反リスク ・社会規範に反するリスク |
中 |
低 |
・役職員を対象にした各種領域におけるコンプライアンス教育の実施 ・社内規程の整備と見直し ・ホットラインの設置 |
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災害 |
・地震、津波、風水害、パンデミック等の発生による社会的混乱が生じた場合のリスク ・サプライチェーン分断のリスクや事業停止のリスク ・役職員や事業資産が損害を被るリスク |
高 |
中 |
・BCP(事業継続計画)の遂行による早期の事業復旧と定期的な計画のアップデート ・激甚化が進む大雨、新たに注視すべき富士山噴火等への備え (リスクアセスメント、初動対応整備) ・役職員を対象としたリスク対応トレーニングの実施と事業資産への物的対策強化 ・生産及び調達先の多重化、分散化 ・重要部品、製品在庫の分散保管 ・生産部門での非常時の対応方針・事業継続計画を策定し、多能化・訓練等の実施 |
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情報セキュリティ |
・当社グループの情報システム等が、ランサムウェア、脆弱性の悪用、委託先を起点とする侵害、DDoS攻撃等のサイバー攻撃を受けることにより、重要データの漏えい・改ざん・滅失やシステム障害、事業の停止等が生じるリスク |
高 |
中 |
・情報セキュリティポリシーおよび関連規程の整備、責任体制の明確化、リスク管理の枠組みに基づく運用、重要事項の経営層への定期報告 ・リスクアセスメントに基づくアクセス制御、脆弱性管理、端末・サーバのセキュリティ対策、ネットワーク防御、ログ監視等による早期検知 ・インシデント対応手順およびバックアップを含む復旧計画の整備、委託先のセキュリティ確認、全役職員向け情報セキュリティ教育・訓練の実施等による被害最小化と早期復旧の確保 |
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品質安全 |
・製品回収による多額のコスト発生リスク ・顧客の流出等による売上低迷のリスク ・Glicoブランドの毀損リスク |
高 |
低 |
・国際的な食品安全システムの導入の取組み(FSSC22000の取得) ・取引先の監査等を含むサプライチェーンでの品質保証体制の構築と運用 ・適切な情報開示(Glicoグループ品質方針、原材料調達、アレルゲン) ・お客様の声の反映 |
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レピュテーション |
・風評被害 ・Glicoに関するリスク・クライシスの顕在化によるコーポレート及び商品ブランドの毀損リスク |
高 |
中 |
・適切な情報開示 ・危機対応広報計画の整備と周知 ・役職員を対象にした教育・訓練の定期的な実施 |
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サプライチェーン |
・需給変動による原油価格、原材料費、加工費、物流費の高騰のリスク |
中 |
高 |
・デジタル技術の活用による原材料発注のサプライチェーンマネジメントの強化 ・調達先の複線化によるレジリエンスの強化 ・長期の需要予測に基づく調達・在庫計画 ・グローバルソーシングによる調達力強化 ・省人化等による生産効率の向上、適正在庫維持、高積載等による物流効率の向上 |
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リスク分類 |
リスク概要 |
影響 度 |
発生 可能性 |
対応方針 |
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戦略リスク |
事業・ 研究戦略 |
・新製品開発、現行製品の改良、コストダウン、基礎研究分野における開発が成功しないリスク ・市場の変化を捉えきれず市場ニーズに乖離し、受け入れられないリスク |
高 |
中 |
・注力領域への経営資源投入による開発の質及び効率の向上 ・製品開発へのデジタル技術活用による開発プロセスの効率化と精度向上 ・健康機能の科学的評価技術を開発し、多様なお客様の健康に寄与できる安全な製品の開発 ・デジタル人財開発による販売データ、お客様の声の分析高度化 ・外部の研究機関、スタートアップ企業との協働等のオープンイノベーションによる開発の加速 |
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人的資本戦略 |
・人財育成や外部採用の遅れにより、経営戦略の実現に必要な組織ケイパビリティの向上が滞ることで、経営戦略の実行が遅延することによる生産性の低下、業績悪化のリスク |
高 |
中 |
・人財ポートフォリオの強化(研究戦略の実現、後継者育成、活躍人財など) ・役職員のキャリア自律の支援(個人別育成計画、キャリア申告、公募制など) ・役職員に期待する思考・行動様式の定義と制度反映(人事評価、人財開発など) ・意思決定の質を高め、価値創造につながるインクルージョン施策の推進 ・健康経営の推進 |
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社会課題 |
・温暖化や地球環境の変化及びそれらへの対応による各種コストの上昇リスク ・人権デューデリジェンス ・グローバルに健康栄養課題の加速(高脂肪・高糖・高塩品の販売規制等)、 食のアクセシビリティ、食の多様性への配慮 ・働き方への多様性に関する社会的要求 ・社会課題への対応遅れによるGlicoブランドの毀損リスク |
高 |
中 |
・「Glicoグループ環境ビジョン2050」の着実な実行(気候変動への対応・温室効果ガスの削減、持続可能な水資源の活用、持続可能な容器包装資源の活用、需給精度の向上やリサイクルの推進による食品廃棄物の削減、商品に使用する紙器を100%森林認証紙化実施) ・TCFDの枠組みの下、気温上昇に伴うリスクの理解とそのリスクへの対応等を検討 ・Glicoグループ人権方針の推進 ・適正糖質商品、減塩商品の提供、健康機能をもった商品の開発 ・生活者が選択できる分かりやすい表示等情報開示の透明性向上 ・アレルギー対応商品の開発、WEBで情報提供による選択肢の幅提供 ・柔軟な働き方、子育て家庭への支援、多様な人財が活躍できる組織環境の整備・D&I推進 ・情報開示を通じたGlicoブランドの信頼獲得 |
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外部環境 |
・政治、経済、社会、技術等の分野における外部環境の変化に起因し、当社グループの中長期的な経営目標の達成等に影響を及ぼすおそれのあるリスク |
高 |
中 |
・当社グループの外部環境の中長期的な動向について情報収集・分析・評価を行い、重要リスクを特定し、当該リスクについての対応戦略を検討・実施 ・重大事象が急遽発生した場合には、速やかに情報収集・分析・評価を行った上で、必要な対応策について検討・実施 |
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(注)各リスクの影響度及び発生可能性については、当該リスクが顕在化した場合に当社グループの事業活動等に及ぼす影響の大きさ及び今後一定期間内における発生の蓋然性を総合的に勘案し、「高」、「中」、「低」の3段階で評価しております。
配当政策
3【配当政策】
当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の最重要課題のひとつと位置付けた上で、財務体質の強化と積極的な事業展開に必要な内部留保の充実を勘案し、本中期経営計画期間(2025年度~2027年度)において連結配当性向45%以上を目安に安定した配当政策を実施することを基本方針として、中間配当と期末配当の年2回、剰余金の配当を行っております。今後も、中長期的な視点にたって、成長が見込まれる事業分野に経営資源を投入することにより持続的な成長と企業価値の向上並びに株主価値の増大に努めてまいります。
当事業年度の配当金につきましては、上記方針に基づき、中間配当金は1株当たり45円、期末配当金は1株当たり50円とし、年間配当金は1株当たり95円といたしました。
なお、当社は2026年2月13日付けで開示いたしましたとおり、株主還元の充実を図るとともに、経営環境の変化に対応し機動的な資本政策の遂行を可能とするため、2026年度において250億円(上限)の自己株式の取得を決議いたしました。
当社は、会社法第459条第1項の規定に基づき、取締役会の決議によって剰余金の配当を行うことができる旨及び期末配当、中間配当のほか、基準日を定めて剰余金の配当をすることができる旨を定款に定めております。
なお、当事業年度に係る剰余金の配当は以下のとおりであります。
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決議年月日 |
配当金の総額 (百万円) |
1株当たり配当額 (円) |
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2025年8月6日 |
2,864 |
45 |
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取締役会決議 |
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2026年2月13日 |
3,183 |
50 |
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取締役会決議 |