2025年12月期有価証券報告書より
  • 社員数
    1,432名(単体) 2,457名(連結)
  • 平均年齢
    36.1歳(単体)
  • 平均勤続年数
    12.2年(単体)
  • 平均年収
    5,715,874円(単体)

従業員の状況

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

2025年12月31日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

洋菓子事業

550

(1,490)

製菓事業

1,535

(1,029)

その他

199

(409)

全社(共通)

173

(55)

合計

2,457

(2,983)

 

(注) 1 従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。

2 全社(共通)として、記載されている従業員数は、特定セグメントに区分できない当社の総務、管理、経理及び人事部門に所属しているものであります。

 

(2) 提出会社の状況

2025年12月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

1,432

(2,235)

36.1

12.2

5,715,874

 

 

 

セグメントの名称

従業員数(人)

洋菓子事業

486

(1,403)

製菓事業

766

(777)

その他

7

(―)

全社(共通)

173

(55)

合計

1,432

(2,235)

 

(注) 1 従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。

2 平均年間給与(税込)は、基準外賃金及び賞与を含んでおります。

3 全社(共通)として、記載されている従業員数は、特定セグメントに区分できない当社の総務、管理、経理及び人事部門に所属しているものであります。

 

(3) 労働組合の状況

当社の労働組合は不二家労働組合と称し、組合員1,247人(2025年12月31日現在)で日本食品関連産業労働組合総連合会に加盟しており、労使関係は円満に推移しております。

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

① 提出会社

                                                              対象期間:2025年1月1日2025年12月31日

管理職に占める

女性労働者の割合(%)(注1)

男性労働者の

育児休業取得率

(%)(注2)

労働者の男女の賃金の差異(%)(注1・3・4)

全労働者

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

13.4

100.0

42.1

68.8

64.4

 

(注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出しております。

2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児を目的とした休暇の取得割合を算出しております。

3 男女の賃金差異は、女性労働者の平均年間賃金÷男性労働者の平均年間賃金×100%として算出しております。また、平均年間賃金は、総賃金(賞与及び基準外賃金を含む)÷人員数として算出しております。

     4  当社の賃金制度は男女による差を設けておりません。主に正規・非正規の雇用形態別及び正規における勤続年数、等級別の人員構成等の差によるものであります。非正規社員の女性人数割合が、男性人数割合に対して高くなっていることや、正規社員のうち、家族・住宅手当等の諸手当が世帯主である男性社員に支給されるケースが多くなっていることが賃金差異の要因であります。

 

② 連結子会社

                                対象期間:2025年1月1日2025年12月31日

名称

管理職に占める

女性労働者の割合

(%)(注1)

男性労働者の

育児休業取得率

(%)

(注2・3)

労働者の男女の賃金の差異(%)

(注1・4・5)

全労働者

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

㈱ダロワイヨジャポン

46.7

58.9

87.8

114.8

㈱不二家神戸

7.7

49.4

75.9

55.2

㈱不二家システムセンター

20.7

100.0

46.2

85.1

98.0

日本食材㈱

0.0

100.0

79.5

81.5

92.6

 

(注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出しております。

2 男性労働者の育児休業取得率の「―」表記は、育児休業取得の対象となる男性労働者がいないことを示しております。

3 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出しております。

     4  男女の賃金差異は、女性労働者の平均年間賃金÷男性労働者の平均年間賃金×100%として算出しております。また、平均年間賃金は、総賃金(賞与及び基準外賃金を含む)÷人員数として算出しております。

     5 当社グループの賃金制度は男女による差を設けておりません。主に正規・非正規の雇用形態別及び正規における勤続年数、等級別の人員構成等の差が賃金差異の要因であります。

6 その他の連結子会社は、上記準拠法の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりです。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。

 

(1) サステナビリティ全般に関する事項 

当社は、不二家の価値観「Smile makes the heartful world ~笑顔がつくる こころあたたまる世界~」の実現に向け、商品・サービスを通してこころあたたまる絆や記憶を提供しております。不確実性の増す事業環境において、不二家の価値観を実現するためには、社会問題解決と企業成長の両立が不可欠であり、サステナビリティの取り組みを重要な経営課題の1つであると認識しております。サステナビリティ経営推進にあたり、指針となる「不二家 サステナビリティ方針」及び関連方針を策定し、体制の構築並びにサステナビリティ関連リスク及び機会への適切な対応をはかっております。なお、当該方針は当社ウェブサイトのサステナビリティページをご参照ください。

 

①ガバナンス

当社では、サステナビリティに関するリスク及び機会について適切な対応をはかるため、代表取締役社長を委員長とする「ESG委員会」を設置しております。「ESG委員会」では、当社の事業活動に重要な影響を及ぼす可能性のあるサステナビリティ関連リスク及び機会への対応に加え、当社の持続的な価値向上の観点から特定した4つの課題に対する目標設定・進捗について審議しております。また、「ESG委員会」での審議内容について取締役会に報告することで、取締役会がサステナビリティ全般の取り組み状況を監督しております。2025年は、ESG委員会を3回開催し、取締役会には1回報告を行いました。

「ESG委員会」傘下には、4つの課題に関する分科会を設置し、個々のテーマについての取り組みを推進・管理しております。2025年は、環境分科会を4回、人権分科会を4回、従業員分科会を4回、地域社会分科会を3回開催いたしました。

▶ サステナビリティ推進体制図

 


 

 

▶ 2025年 ESG委員会の開催実績と主な討議内容

実施回

主な討議内容

第1回 2025年3月

・2024年サステナビリティに関する取り組み実績報告

・2025年サステナビリティに関する取り組み目標設定

・「不二家グループの行動規範」改定

・「不二家グループ カスタマーハラスメントに関する基本方針」策定

・サステナビリティ関連情報共有(CDP、サステナビリティ情報開示基準等)

第2回 2025年9月

・2025年サステナビリティに関する取り組み進捗報告

・「不二家 サプライヤーガイドライン」策定

・サステナビリティ関連情報共有(外部イニシアチブ情報等)

第3回 2025年12月

・2025年サステナビリティに関する取り組み報告

・2026年サステナビリティに関する取り組み目標設定

・サステナビリティ情報開示戦略設定

・サステナビリティ関連情報共有(TCFD、人的資本情報開示等)

 

 

②リスク管理

当社では、代表取締役社長を委員長とする「リスク管理委員会」にて、リスクのリサーチ・評価、特定したリスクへの適切な対応策の検討・進捗モニタリングを実施しており、サステナビリティ関連のリスクについても同委員会にて管理しております。また、当社にとって特に重要であると特定されたサステナビリティ関連のリスクについては、「ESG委員会」にて目標設定や進捗モニタリングを実施しております。

「リスク管理委員会」及び「ESG委員会」の審議内容について、必要に応じて取締役会に報告することで、取締役会がリスク全般の統制管理を行っております。

 

③戦略

サステナビリティ関連リスクへの対応及び当社の持続的な価値向上の観点から特定した4つの課題について、リスク及び機会を鑑み取り組みを推進しております。

4つの課題

想定される主なリスク(●)及び機会(〇)

主な取り組みテーマ

1.

地球環境保全に

対する配慮

●政策・規制によるコストの増加

○気温上昇による喫茶・冷菓・飲料需要の増加

▶ 気候変動への対応

▶ 循環型社会実現への寄与

▶ 水資源使用の現状把握

2.

事業活動における人権の尊重

●対応遅れによる法務・レピュテーションリスクの拡大

○ステークホルダーとのエンゲージメント強化による企業成長の促進

▶ 人権尊重の風土醸成

▶ ハラスメントのない職場づくり

▶ 持続可能なサプライチェーンの構築

▶ 実効性のある苦情処理メカニズムの構築

3.

従業員の健康向上・労働環境改善と公平な処遇

●対応遅れによる人材流出・競争力の低下

○価値観実現に資する人材の獲得・確保による競争力の強化

▶ 当社の価値観実現に向けた人材の採用・育成

▶ 安全で安心して健康に働ける職場環境整備

▶ 多様な従業員が能力を最大限に発揮できる環境整備

4.

地域社会との共存・共栄・調和

○地域社会の持続可能性向上による経営基盤の強化

○ステークホルダーからの社会的信頼性の向上

▶ 当社の特性を活かした社会貢献活動の企画・実施

▶ 従業員の自主的な活動参加支援

 

 

④指標及び目標

特定した4つの課題について、2030年に向けた長期目標を設定し、進捗をモニタリングしております。

4つの課題

主な取り組みテーマ

2030年 重要目標達成指標(KGI)

2024年

実績

2025年

実績

指標

目標

1.

地球環境保全に対する配慮

▶ 気候変動への対応

●温室効果ガス(CO2)排出量の削減(2013年度比) (注)1

46.0%削減

15.6%削減

9.4%削減

▶ 循環型社会実現への寄与

●食品リサイクル率の向上

95.0%

88.1%

94.3%

2.

事業活動における人権の尊重

▶ ハラスメントのない職場づくり

●従業員意識調査における「コンプライアンス」のスコア (注)2

4.15

4.13

4.11

▶ 持続可能なサプライチェーンの構築

●CSR調達の推進

要件検討中

 

3.

従業員の健康向上・労働環境改善と公平な処遇

 

▶ 当社の価値観実現に向けた人材の採用・育成

●従業員意識調査における「成長実感とキャリア展望」の肯定回答率 (注)3

60.0%

38.5%

42.3%

▶ 安全で安心して健康に働ける職場環境整備

●労働災害率(度数率)

0.0

0.14

0.13

▶ 多様な従業員が能力を最大限に発揮できる環境整備

●女性管理職比率

20.0%

12.4%

13.4%

4.

地域社会との共存・共栄・調和

▶ 当社の特性を活かした社会貢献活動の企画・実施

●子どもの支援活動「ペコちゃんが行く! 不二家キャラバン隊」訪問施設数

 

100施設

 

9施設

58施設

 

(注)1  温室効果ガス(CO2)排出量の削減目標は、不二家単体におけるScope1及びScope2を対象としており、

     2013年度排出量を基準として削減率を算出しております。

2 「コンプライアンス」のスコアは、従業員意識調査の設問項目「職場では、関連する法令や社内ルールを

   守って、仕事が進められている」に対する回答状況を基に算出しております。段階評価の回答の平均ス

   コアを算出しており、4.0点以上が「良好」、3.5点以上4.0点未満を「及第」としております。

3 「成長実感とキャリア展望」の肯定回答率は、従業員意識調査の設問項目「あなたは、当社における自分

   自身のキャリア目標(将来のありたい姿)を描いているか」への回答結果を基に算出しております。

 

なお、当社の事業活動への影響度を鑑み、特に重要であると判断した「1.地球環境保全に対する配慮」、「2.事業活動における人権の尊重」、「3.従業員の健康向上・労働環境改善と公平な処遇」について、それぞれ「(2)気候変動に関する事項」、「(3)人権の尊重に関する事項」、「(4)人的資本に関する事項(人的資本・多様性)」にて詳細を記載しておりますので、ご参照ください。

 

(2)気候変動に関する事項

当社では、「不二家 環境方針」のもと、従業員一人ひとりが当社の果たすべき責任と役割を認識し、低炭素社会・循環型社会など持続可能な社会の実現に寄与する「地球にやさしい企業」を目指しております。その達成に向けて、気候変動への対応を重要な課題であると認識しており、2023年4月、金融安定理事会(FSB)により設置された「気候関連財務情報開示タスクフォース<TCFD>(注)」提言へ賛同し、気候変動への対応と情報開示を推進しております。

(注)G20の要請を受け、金融安定理事会(FSB)により2015年に設立された組織の名称であります。企業に対

   し、気候変動関連リスク及び機会について開示することを推奨する提言をまとめております。

 

①ガバナンス

「(1)サステナビリティ全般に関する事項」の「① ガバナンス」をご参照ください。

 

② リスク管理

「(1)サステナビリティ全般に関する事項」の「② リスク管理」をご参照ください。

 

③ 戦略

当社では、洋菓子事業及び製菓事業を対象にシナリオ分析を実施しております。シナリオ分析では、2030年における4℃シナリオ及び2℃・1.5℃シナリオの2つの将来世界観を設定し、リスク及び機会の特定・評価を行っております。特定・評価したリスク及び機会に対応すべく、経営戦略との整合性をはかってまいります。

 

a. 分析に使用したシナリオ

4℃シナリオ

●IPCC AR5(気候変動に関する政府間パネル第5次報告書)

  :RCP8.5、RCP6.0

●IEA WEO 2022(国際エネルギー機関2022年版世界エネルギー見通し)

  :Stated Policies Scenario

2℃・1.5℃シナリオ

●IPCC AR5(気候変動に関する政府間パネル第5次報告書)

  :RCP2.6、RCP4.5

●IEA WEO 2022/IEA Net Zero by 2050(国際エネルギー機関2022年版世界エネ
  ルギー見通し/国際エネルギー機関2050年ネットゼロに向けたロードマップ)

  :Net Zero Emissions by 2050 Scenario

●IEA WEO 2019(国際エネルギー機関2019年版世界エネルギー見通し)

  :Sustainable Development Scenario

 

 

 

b. 4℃シナリオ及び2℃・1.5℃シナリオに基づく将来世界観

4℃シナリオ

<異常気象に伴う自然災害などの被害が拡大>

産業革命期頃と比較して、2100年頃までに地球平均気温が4℃以上上昇する世界を想定したシナリオ。

現在の気候変動に関連する法整備や施策が成り行きで続き、異常気象の激甚化をはじめとした、平均気温上昇による物理的影響が顕著になる世界観。気候変動による直接的な被害が増加するのに対し、法規制や税制という形での市場への締め付けは強化されないため、移行リスクとしての影響度は小さく、企業の事業活動や顧客及び投資家における気候変動に対する意識に特別な変化は見られない。

2℃・1.5℃シナリオ

<脱炭素社会への移行が表面化>

産業革命期頃と比較して、2100年頃までに地球平均気温上昇を2℃程度に抑える世界を想定したシナリオ。

現在より厳しい政策や規制の導入等によって気温上昇が抑制され、異常気象等の物理的リスクの規模や頻度は4℃シナリオに比べ縮小するが、脱炭素化に向けた社会構造の変化に伴い、移行リスクは高まる世界観。そのため、あらゆる企業の事業活動において、気候変動の適応と緩和の動きが顕著になり、顧客や投資家の間では環境配慮の商品・サービスに関心が集まる。

 

 

 リスク項目については、2030年における財務インパクトを推定し、影響度を大中小で評価いたしました。その結果、下記「c. リスク・機会一覧」に示すように、4℃シナリオにおける「原材料コストの変化」、2℃・1.5℃シナリオにおける「炭素税の導入」「プラスチックへの規制」「顧客行動の変化」「原材料コストの変化」が特に大きな影響を及ぼす可能性があると確認いたしました。

 一方で、環境意識の高まりなどお客様の新たなニーズへの対応や、気温上昇によるお客様の嗜好変化・喫茶需要の増加に合わせた商品開発、店舗業態での出店など事業機会の可能性を確認しております。

 リスクへの対応策をはじめとする具体的な取り組みについては、当社ウェブサイトのサステナビリティページやサステナビリティレポートをご参照ください。

 

 

c. リスク・機会一覧

分類

リスク項目

(注)1

時間軸

(注)2

事業への影響

影響度

4℃

2℃・1.5℃

移行リスク

炭素税の導入

中~

長期

事業活動に伴うCO2排出量に対して課される炭素税による操業コストの増加

導入

プラスチックへの

規制

短~

長期

石油由来原料への規制強化等、プラスチック梱包材への規制が導入された場合、紙を用いた包装へ変更するなどの対応コストの増加

省エネ・再エネ政策の

強化

中~

長期

省エネ政策強化による省エネ対応設備への切替コストや店舗のZEB化・ZEH化への対応コストの増加

エネルギーコストの

変化

中~

長期

・再生可能エネルギーへの需要増加による電力
  価格高騰が引き起こす、電力調達コストの増加

・化石燃料や電力などエネルギー価格の変動によ
  る、石油由来包装及び輸送コストの変動(増加)

顧客行動の変化

短~

長期

環境意識の高まりによる消費者離反や、小売企業による当該商品の採用減に伴う売上の減少

原材料コストの変化

短~

長期

持続可能な農業への移行や干ばつ、平均気温の上昇に伴う、原材料(カカオ豆、小麦、牛乳、大豆油等)調達コストの増加

物理リスク

異常気象の激甚化

短~

長期

気象災害の激甚化による拠点の被災及びサプライチェーンの寸断による損害や営業停止による損失の発生

物理機会

平均気温の上昇

短~

長期

気温の上昇によるお客様嗜好変化、喫茶需要の増加、冷菓需要の増加、飲料需要の増加、収益の増加

 

(注)1  *印のリスク項目は、定量的な評価を実施しております。

    2  時間軸は下記のとおり定義しております。

      短期:0~3年、中期:4~10年(2030年ごろ)、長期:11年~

 

d. 具体的な取り組み

イ.CO2排出量の削減

当社では、2030年までにCO2排出量を2013年度比で46%削減することを目標に、低炭素社会の実現に向けた取り組みを積極的に行っております。

具体的には、生産工場では屋上に太陽光パネルを設置し、太陽光発電によって得た電力を工場で使用するなど、CO2排出量の削減を進めております。また、商品の配送時に排出されるCO2についても削減活動を推進しており、共同配送等により配送の効率化を行うことで使用燃料及びCO2排出量の抑制につとめております。

 

ロ.プラスチック使用量の削減

製品の容器や包装については、商品をおいしく安全にお客様にお届けするための「品質保持」の役割を維持するとともに、省資源や廃棄時の環境負荷低減など「環境配慮」への対応を進めております。

具体的には、プラスチック包材から紙包材への切替や、外装・個包装・トレーなどの薄肉化及びサイズの縮小に取り組んでおります。また、洋菓子店舗やレストランにおいても、バイオマスプラスチックを使用した持ち帰り袋への切替などを行っております。

 

ハ.お客様の嗜好変化への対応

お客様の環境に対する意識の高まりにより、環境配慮型商品への需要が増加するなどお客様の嗜好も変化しております。エシカル消費の広まりに対し、上記プラスチック使用量の削減のほか、FSC(注)認証紙の使用や、サステナブルな原料を使用した商品及び気温上昇によるお客様の嗜好変化に合わせた商品の開発などに取り組んでおります。

(注)FSC(Forest Stewardship Council)認証は、環境・社会・経済の便益に適い、きちんと管理された森林から

   生産された林産物や、その他リスクの低い林産物を使用した製品を目に見える形で消費者に届ける仕組みの

   ことであります。

 

④指標及び目標

当社では、気候変動への対応について、重要目標達成指標(KGI)を設定したうえで、KGIを達成するための中間指標としてKPIを設定し、進捗をモニタリングしております。KGIについては、「(1)サステナビリティ全般に関する事項」の「④ 指標及び目標」をご参照ください。

カテゴリ

2030年 重要業績評価指標(KPI)

2024年実績

2025年実績

指標

目標

気候変動

への対応

●2013年度時点事業所ベースの温室効果ガス(CO2)排出量の削減  (注)

46.0%削減

27.2%削減

21.6%削減

 

(注) 子会社の合併により増えた事業所は含まず、2013年当時の事業所のみを対象としております。

 

(3)人権の尊重に関する事項

当社グループは、すべてのステークホルダーの皆様のこころと人生を豊かにし、持続可能な未来の実現に貢献するため、国連「ビジネスと人権に関する指導原則」をはじめとする国際的な規範を支持し、「不二家グループ 人権方針」のもと、人権尊重に関する取り組みを推進しております。

 

① ガバナンス

サステナビリティ全般のガバナンスについては、「(1)サステナビリティ全般に関する事項」の「① ガバナンス」をご参照ください。

「事業活動における人権の尊重」に関する取り組みについては、ESG委員会とコンプライアンス委員会の両委員会が監督しております。ESG委員会の傘下に設置している人権分科会では、関連する法令や国際規範に整合する社内体制の整備、人権に関する重要課題全般の取り組み検討・実施などを行っており、その活動内容についてESG委員会が監督しております。コンプライアンス委員会では、コンプライアンス室が実施している人権やコンプライアンスに関する教育及び救済について監督しております。両委員会が連携することで、適切に人権尊重に向けた取り組みを推進しております。

 

  ▶ 不二家 人権尊重推進体制図

 


 

 

 

② リスク管理

「(1)サステナビリティ全般に関する事項」の「② リスク管理」をご参照ください。

 

③ 戦略

当社グループでは、国連「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づき、人権方針を策定し、人権尊重の取り組み(人権尊重の風土醸成、人権デュー・ディリジェンスの実施)、救済メカニズムの構築を推進しております。

 

a.人権方針

当社グループでは、2023年に「不二家グループ 人権方針」を策定し、国連「ビジネスと人権に関する指導原則」をはじめとする国際規範を支持し、最大限尊重することを宣言しております。また、本方針の中で、差別の排除、ハラスメントの排除、児童労働・強制労働の禁止など9つの重要課題を設定し、これらの課題について真摯に取り組むことを明言しております。なお、本方針の策定にあたっては、有識者にご助言いただきました。

 

b.人権尊重の取り組み

イ.人権尊重の風土醸成

当社グループは、人権を尊重し、多様性と包容性を重視しています。個々の違いを受け入れ、互いに認め合い、各々が活躍できる職場環境を作るためには、従業員の意識醸成が必要不可欠だと考えております。

この考えのもと、人権啓発として「不二家人権ひろば」と題した人権啓発の社内イベント等を実施することで、身近な例から人権知識を深めるとともに、人権について自分事として考える機会を提供しております。また、人権教育として、全従業員を対象にコンプライアンス教育を実施しております。人権の基礎知識、ハラスメント等の職場における人権問題、事例共有に加え、社会情勢を踏まえた内容も取り入れた教育を行っております。さらに、人権尊重の体制構築に携わるESG委員会と人権分科会のメンバーを対象に、弁護士による人権教育を実施しております。

 

ロ.人権デュー・ディリジェンスの実施

●人権インパクト・アセスメント(人権への負の影響の特定及び評価)

2024年に、当社の事業活動が及ぼす人権への負の影響を特定し、深刻度及び発生可能性の観点から評価を実施いたしました。「お客様の安全と知る権利の尊重」、「安全・安心な職場づくり(労働安全衛生・ハラスメント)」、「持続可能なサプライチェーンの構築」について、対応優先度の高い課題であることを確認いたしました。

 

▶ 不二家 人権リスクマップ


 

 

●人権リスクの防止・軽減の取り組み

上記で挙げた3つの課題について、既存部署による継続的な取り組みが進行しておりますが、特に重点的に取り組むべき課題(ハラスメントのない職場づくり、持続可能なサプライチェーンの構築)については、人権分科会の中で多様な部署の知見を活かしながら、段階的に人権リスクの防止・軽減の取り組みを実施しております。

 

・ハラスメントのない職場づくり

ハラスメントのない職場づくりでは、特に「パワーハラスメントの防止」、「カスタマーハラスメントの防止」に取り組んでおります。2025年は「カスタマーハラスメントの防止」を重点的に推進し、「不二家グループ カスタマーハラスメントに関する基本方針」の策定、「カスタマーハラスメント防止のための不二家マニュアル」の作成を行いました。また、代表取締役社長をはじめとする役員と部長以上の管理職を対象に、外部講師によるカスタマーハラスメント対策研修を行いました。

 

・持続可能なサプライチェーンの構築

持続可能なサプライチェーンの構築では、特に「サプライヤーエンゲージメントの強化」、「持続可能な原材料の調達」に取り組んでおります。2025年は「サプライヤーエンゲージメントの強化」を重点的に推進し、「不二家 サプライヤーガイドライン」を策定いたしました。

 

c.救済メカニズムの構築

当社グループでは、社内における法令・コンプライアンス違反全般に関する通報及び相談窓口として「コンプライアンスヘルプライン」を設置しております。また、当社ではお客様からのご意見・お問い合わせの窓口として、「お客様窓口」を設置しております。人権分科会、コンプライアンス室、お客様窓口が連携し、社内外の救済メカニズムの構築につとめております。

 

④ 指標及び目標

当社では、人権尊重の取り組みのうち、特に「ハラスメントのない職場づくり」及び「持続可能なサプライチェーン構築」について、重要目標達成指標(KGI)を設定したうえで、KGIを達成するための中間指標としてKPIを設定し、進捗をモニタリングしております。KGIについては、「(1)サステナビリティ全般に関する事項」の「④ 指標及び目標」をご参照ください。

 

カテゴリ

2030年 重要業績評価指標(KPI)

2024年実績

2025年実績

指標

目標

ハラスメントのない職場づくり

●コンプライアンス教育受講率(正社員)

100%

100%

100%

持続可能なサプライチェーンの構築

●ガーナ産カカオ豆のサステナブル調達率

100%

43.3%

61.2%

 

 

(4) 人的資本に関する事項(人的資本・多様性)

当社は、人材について経営を担う重要な財産の1つであると考えております。当社の価値観「Smile makes the heartful world ~笑顔がつくる こころあたたまる世界~」の実現に向け、「不二家 人事方針」に基づき、当社の価値観に共感するとともに、変化への迅速な対応、多様性の尊重、お客様・地域社会に対する継続的な価値提供ができる自律した人材の育成を推進しております。

 ▶ 不二家 人事方針

  不二家の価値観「Smile makes the heartful world」の実現に向け、不二家と従業員との強固な関係を築く

    ため、従業員の成長を支援するとともに、各々の持つ強み・能力を最大限発揮できる環境と場を提供します。

 

▶ 不二家 人事方針概略図


 

 

① ガバナンス

「(1)サステナビリティ全般に関する事項」の「① ガバナンス」をご参照ください。

 

② リスク管理

「(1)サステナビリティ全般に関する事項」の「② リスク管理」をご参照ください。

 

 

③ 戦略<人材育成方針及び社内環境整備方針>

当社では、「不二家 人事方針」のもと、「不二家 人材育成方針」及び「不二家 社内環境整備方針」を掲げ、自律的かつ主体的にチャレンジする従業員を支援するとともに、各々の持つ強み・能力を最大限発揮できる環境を提供しております。

 ▶ 不二家 人材育成方針

    (1)「個の成長」と「個々が強い結びつきを持つ組織」の両立により、多様な人材が活躍する組織を実現し

     ます。

  (2)多様な職務経験・人との関わりを通じた幅広い能力開発と人間的成長を支援します。

  (3)自律人材の育成に向け、自己成長支援を推進するとともに、主体的にキャリアが形成できる環境を整備

     します。

 

 

 ▶ 不二家 社内環境整備方針

    (1)「不二家グループ 労働安全衛生方針」を踏まえ、安全・安心が確保された職場環境を整備します。

    (2)従業員が個々の能力を最大限発揮するために、「心理的安全性」を高め、「多様性」を尊重する風土を

     醸成します。 

   (3)従業員を代表する労働組合と健全かつ良好な関係を構築し、相互理解と諸問題解決に向けて協議します。

 

 

a.人事実行戦略

 上記方針及び外部環境変化を踏まえ、価値観実現に向けた人材領域の課題を採用・育成・環境整備(労働安全衛生・多様性)の観点から抽出し、重要度を評価いたしました。重要課題に対する人事実行戦略を以下のとおり設定しております。

人事実行戦略

取り組み内容

当社の価値観実現に向けた人材の

採用・育成(採用・育成)

当社の志に共感した仲間を採用する。

環境変化を敏感に察知し、主体的に変革を推進できる人材への育成に向け、効率的かつ効果的な育成プログラムを提供する。

安全で安心して健康に働ける

職場環境整備(安全・健康)

安心した生活を送り、業務に集中するための身体的・心理的な安全が確保された環境を提供する。

多様な従業員が能力を最大限

発揮できる環境整備(多様性)

多様な従業員を社内外から求め、多様性を公平に受け入れ、多様な人材が活躍できる環境を提供する。

 

 

b.人事実行戦略への取り組み

イ.当社の価値観実現に向けた人材の採用・育成(採用・育成)

●採用

当社が持続的な価値創造を実現するためには、当社の価値観に共感し、自ら体現できる人材の確保が重要であると考えております。そのため、求める人物像の設定及び当社における活躍人材の分析を行い、データに基づく新たな採用基準を設定するとともに、入社後もウェルビーイングサーベイや人事面談等を通じて、早期活躍に向けた支援を実施しております。

 

●人材育成

当社の価値観を体現する人材へ育成するためには、入社後の成長機会の提供及び継続的な能力開発が不可欠であると考えております。この考えのもと、職種別・階層別に期待される役割や必要知識・能力基準を整理いたしました。これらの基準達成に向け、必要な教育プログラムを段階的に企画・実施しており、2025年においては入社後の若手教育の拡充に加え、経営幹部育成に向けた研修等を実施いたしました。

 

ロ.安全で安心して健康に働ける環境整備(安全・健康)

従業員が能力を最大限に発揮するためには、安全で安心して働ける環境の確保及び従業員の健康保持増進に配慮した環境作りが不可欠であると考えております。当社は「不二家グループ 労働安全衛生方針」のもと、専門家にご支援いただきながら、継続的に労働安全衛生の取り組みを推進しております。2025年は全社における安全意識のさらなる向上を目指し、「組織的な安全管理体制の強化」、「現場における安全活動の徹底」、「設備面での安全対策の推進」の3つを柱に据え、安全教育の継続的な実施、微小災害や現場の声の集約・分析等を通じて、災害の予知予防につとめてまいりました。

また、従業員の健康保持・増進に向け、若手社員を中心としたウェルビーイングサーベイの実施、不二家健康保険組合と連携した健康増進イベントの実施に加え、従業員分科会において課題の可視化と今後の施策検討を推進しております。

 

●多様な従業員が能力を最大限発揮できる環境整備(多様性)

多様な従業員が組織内で活躍することにより、個人の成長のみならず、組織及び全社の創造性とイノベーションを生み出すことができると考え、DE&Iの取り組みを推進しております。

女性活躍推進においては、2025年、当社で働く女性社員のあるべき姿を定義し、課題の抽出を行いました。働きがいと働きやすさの両輪で、主体的なキャリア形成の支援及び制度・環境整備を進めてまいります。

また、従業員の長期活躍推進においては、本年度、定年年齢及び雇用上限年齢の引上げを行いました。それに伴い、ベテラン層の働きがい向上と人生設計支援の両面から、いきいきと働ける環境の整備を推進しており、2025年は特定の年代の社員を対象に、キャリア・マネー・健康の観点から今後のキャリアと生活設計を検討するキャリア研修を実施いたしました。

 

④指標及び目標

当社では、上記人事実行戦略について、重要目標達成指標(KGI)を設定したうえで、KGIを達成するための中間指標としてKPIを設定し、進捗をモニタリングしております。KGIについては、「(1)サステナビリティ全般に関する事項」の「④ 指標及び目標」をご参照ください。

カテゴリ

2030年 重要業績評価指標(KPI)

2024年実績

2025年実績

指標

目標

当社の価値観実現に向けた人材の採用・育成

●研修受講者数(延べ人数)

815人

486人

676人

●研修費用(2022年度を100とした時の指数)

200

131

279

安全で安心して健康に働ける職場環境整備

●労働安全教育受講人数(延べ人数)

15,000人

10,774人

11,678人

多様な従業員が能力を最大限に発揮できる環境整備

●係長級にある者に占める女性社員比率

30.0%

23.7%

27.6%

●男性育児休業取得率

100%

86.6%

100%