2025年3月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

(単一セグメント)
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度
単一セグメントの企業の場合は、連結(あるいは単体)の売上と営業利益を反映しています

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
(単一セグメント) 7,111 100.0 66 100.0 0.9

事業内容

3【事業の内容】

当社グループは、当社及び連結子会社1社(コモサポート㈱)で構成されており、当社はパネトーネ種を使用するロングライフパン(賞味期間が60~90日)の製造・販売を行っております。また、コモサポート㈱において、当社製品の保管、仕分業務請負、配送手配代行業務を行っております。

以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

 

 

業績

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度における我が国経済は、インバウンド需要の回復や賃金の引上げ等の動きがみられる一方、ウクライナ及びパレスチナ情勢の長期化、米国の保護主義的な通商政策への転換、政策金利の引上げ、円安の進行による輸入品価格の上昇等、先行き不透明な状況が続いております。

当業界においては、原材料価格、エネルギー価格の高止まりを背景として、製品価格の値上げが続くなか、消費者による生活防衛意識の高まりもあり、厳しい経営環境となりました。

こうしたなか、当社グループは、パネトーネ種の特長を活かした製品の開発、改良等に注力し、新たに「あんバターパイ」、「アップルパイ」のNB製品2品を発売しました。販売に関しては、PB製品を含む製品価格の改定による適正な取引の推進、販路の拡大等に努め、生活協同組合及び自動販売機オペレーターとの取引を堅持しつつ、量販店等への売上増加を図りましたが、原料価格の高騰等を理由とする一部製品の販売休止の影響が大きく、減収となりました。他方、原材料費、燃料・電力費等の高止まりに対し、業務の一層の合理化を図り、販売費及び一般管理費等の削減を進めました。

以上の結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高71億1千1百万円(前年同期比2.7%減)、経常利益7千1百万円(前年同期比19.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益4千2百万円(前年同期比1.4%増)となりました。

当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ5億8千8百万円減少し、47億2千6百万円となりました。

流動資産は、前連結会計年度末に比べ5億5千万円減少し、15億2千7百万円となりました。これは主に現金及び預金の減少(3億8千6百万円)、売掛金の減少(1億7千2百万円)等によるものであります。

固定資産は、前連結会計年度末に比べ3千8百万円減少し、31億9千8百万円となりました。これは主に建物及び構築物の増加(2千2百万円)、リース資産の減少(3千2百万円)、建設仮勘定の減少(3千7百万円)、繰延税金資産の増加(7百万円)等によるものであります。

当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ6億7百万円減少し、26億8千6百万円となりました。

流動負債は、前連結会計年度末に比べ6億3千4百万円減少し、19億4千5百万円となりました。これは主に買掛金の減少(3億6千9百万円)、短期借入金の減少(5千万円)、1年内返済予定の長期借入金の減少(3千万円)、未払金の減少(1億8千9百万円)等によるものであります。

固定負債は、前連結会計年度末に比べ2千6百万円増加し、7億4千1百万円となりました。これは主に長期借入金の増加(3千6百万円)、リース債務の減少(2千4百万円)、役員退職慰労引当金の増加(1千万円)等によるものであります。

純資産は、前連結会計年度末に比べ1千8百万円増加し、20億3千9百万円となりました。これは主に利益剰余金の増加(1千8百万円)等によるものであります。

 

②キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ3億8千6百万円減少(前年同期比58.7%減)し、当連結会計年度末には2億7千1百万円となりました。

 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 (営業活動によるキャッシュ・フロー)

  営業活動の結果得られた資金は3千万円(前年同期比95.8%減)となりました。

  これは主に税金等調整前当期純利益(6千6百万円)、減価償却費(3億1千6百万円)、仕入債務の減少額(3億6千9百万円)等によるものであります。

 (投資活動によるキャッシュ・フロー)

  投資活動の結果使用した資金は3億7百万円(前年同期比0.8%減)となりました。

  これは主に有形固定資産の取得による支出(2億9千1百万円)、無形固定資産の取得による支出(1千万円)等によるものであります。

 (財務活動によるキャッシュ・フロー)

  財務活動の結果使用した資金は1億9百万円(前年同期は0百万円の支出)となりました。

  これは主に短期借入金の純減少額(5千万円)、長期借入金の借入れによる収入(2億5千万円)、長期借入金の返済による支出(2億4千3百万円)、配当金の支払額(2千4百万円)、リース債務の返済による支出(4千1百万円)によるものであります。

③生産、受注及び販売の実績

当社グループはロングライフパンの製造及び販売事業の単一セグメントであるため、以下の記載については品目別に記載しております。

a.生産実績

 当連結会計年度の生産実績を品目別に示すと次のとおりであります。

品目別

金額(千円)

前年同期比(%)

デニッシュ

3,159,164

94.5

クロワッサン

2,811,654

108.8

ワッフル

474,839

79.5

パネトーネ

13,712

710.3

その他

742,799

83.5

合計

7,202,171

97.1

 (注)上記の金額は、販売価格を基礎として算定しております。

b.受注実績

 当社グループは見込み生産を行っているため、該当事項はありません。

c.販売実績

 当連結会計年度の販売実績を品目別に示すと次のとおりであります。

品目別

金額(千円)

前年同期比(%)

デニッシュ

3,138,325

94.6

クロワッサン

2,781,144

108.2

ワッフル

478,253

80.2

パネトーネ

12,092

735.6

その他

701,400

85.3

合計

7,111,216

97.3

(注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

(自  2023年4月1日

至  2024年3月31日)

当連結会計年度

(自  2024年4月1日

至  2025年3月31日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

日本生活協同組合連合会

917,581

12.6

993,733

14.0

サントリービバレッジソリューション㈱

821,686

11.2

874,629

12.3

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は次のとおりです。売上高は、品目別では、「デニッシュ群」は31億3千8百万円、「クロワッサン群」は27億8千1百万円、「ワッフル群」は4億7千8百万円、「パネトーネ群」は1千2百万円、セット製品などが含まれる「その他」は7億1百万円となりました。

また、業態別では、「生活協同組合」が23億1千8百万円、「自動販売機オペレーター」が17億2千7百万円、「量販店」が10億8千2百万円、「卸問屋」が6億2千1百万円。その他が13億6千万円となりました。

その結果、当連結会計年度の売上高は、71億1千1百万円となりました。

売上原価は52億5千9百万円で売上原価率は74.0%となりました。その内、原材料費が31億7千5百万円、労務費が11億3千9百万円、経費が9億9千5百万円となりました。また、売上総利益は18億5千2百万円で売上高総利益率は26.0%となりました。

販売費及び一般管理費は、17億8千6百万円で売上高比25.1%となりました。その内、人件費が6億4千5百万円、配送費が6億1千6百万円、賃借料が4千7百万円、諸手数料が1億5千万円となりました。

経常利益は7千1百万円で売上高経常利益率は1.0%となりました。

親会社株主に帰属する当期純利益は4千2百万円で売上高比0.6%となりました。

当社グループの資本の財源及び資金の流動性については次のとおりです。当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料の購入費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。

 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。

短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。

なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は16億3千9百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は2億7千1百万円となっております。

 

③重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者はこれらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるためこれらの見積りとは異なる場合があります。

当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、第5(経理の状況)の連結財務諸表の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しておりますが、特に次の重要な会計方針が連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすものと考えております。

 

繰延税金資産の回収可能性の評価

当社は繰延税金資産の回収可能性を評価するに際して、将来の課税所得の見込み及び税務計画に基づき、回収可能性を十分に検討し、回収可能な額を計上しております。なお、既に計上した繰延税金資産については、その実現可能性について毎期検討し、内容の見直しを行っておりますが、将来の課税所得の見込みの変化やその他要因に基づき繰延税金資産の実現可能性の評価が変更された場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。

 

 

セグメント情報

(セグメント情報等)

【セグメント情報】

前連結会計年度(自2023年4月1日 至2024年3月31日)及び当連結会計年度(自2024年4月1日 至2025年3月31日)

当社グループはロングライフパンの製造及び販売事業の単一セグメントであるため、記載を省略しております。

 

【関連情報】

前連結会計年度(自  2023年4月1日  至  2024年3月31日)

 1.製品及びサービスごとの情報

    ロングライフパン以外に製品及びサービスの外部顧客への売上高がないため、該当事項はありません。

 2.地域ごとの情報

  (1)売上高

    本邦以外の外部顧客への売上高がないため、該当事項はありません。

  (2)有形固定資産

    本邦以外に所在している有形固定資産がないため、該当事項はありません。

  3.主要な顧客ごとの情報

(単位:千円)

顧客の名称又は氏名

売上高

関連するセグメント名

日本生活協同組合連合会

917,581

ロングライフパン事業

サントリービバレッジソリューション株式会社

821,686

ロングライフパン事業

 

当連結会計年度(自  2024年4月1日  至  2025年3月31日)

 1.製品及びサービスごとの情報

    ロングライフパン以外に製品及びサービスの外部顧客への売上高がないため、該当事項はありません。

 2.地域ごとの情報

  (1)売上高

    本邦以外の外部顧客への売上高がないため、該当事項はありません。

  (2)有形固定資産

    本邦以外に所在している有形固定資産がないため、該当事項はありません。

  3.主要な顧客ごとの情報

(単位:千円)

顧客の名称又は氏名

売上高

関連するセグメント名

日本生活協同組合連合会

993,733

ロングライフパン事業

サントリービバレッジソリューション株式会社

874,629

ロングライフパン事業

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

該当事項はありません。

 

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

該当事項はありません。

 

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

該当事項はありません。