2025.11.12更新

コーポレートストーリー

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: 統合報告書2025

サマリ

森永乳業は、乳で培った技術を核に「健康価値」と「おいしさ・楽しさ価値」を両輪で磨き、ビフィズス菌・ラクトフェリンなどの独自素材と「ピノ」「PARM」「MOW」等のブランドで生活者のウェルビーイングに貢献する食品メーカーへ進化してきた。10年ビジョンの仕上げ期となる中計2025-28では、ヨーグルト、アイス、国内外の菌体、海外育児用ミルクの4領域に資源を集中し、高収益体質への転換を進める。

目指す経営指標

・2029年3月期:売上高6,300億円、営業利益440億円、売上高営業利益率7%、海外売上高比率15%、ROE10%、ROIC7%、社員エンゲージメントレーティングBBB(31/3期目標A)
・2028年度目標:売上高営業利益率7%以上、ROE10%以上、海外売上高比率15%以上
・2030年度目標:Scope1+2 CO2排出量50%以上削減(2013年度比)、Scope3 10%以上削減(2020年度比)、水資源15%以上削減(2013年度比)、石油由来バージンプラスチック25%以上削減(2013年度比)

専門用語

■ビフィズス菌
乳由来の発酵食品に使われる善玉菌の一種で、同社は1970年代から研究・商品化を進め、ヨーグルトやサプリなどで価値提案の核として活用している。

■ラクトフェリン
乳や母乳に含まれるたんぱく質で、同社は「乳由来機能素材」として研究・製品展開に活用している。ヨーグルトや健康領域の取り組みで重要な素材と位置づける。

■菌体(同社の用法)
ビフィズス菌などの微生物そのもの、またはそれを加工した機能性素材を指す。同社は国内外で菌体事業を強化し、エビデンスの拡充とパートナー連携で市場を広げている。

■ピノ
一口サイズのチョココーティングアイスの代表ブランド。食べやすさと楽しさを訴求し、同社アイス事業の顔として位置づけられる。

■PARM(パルム)
なめらかな口どけと上質感を特徴とするスティック型アイスのブランド。大人向けの満足感を打ち出し、収益性の高い柱として育成されている。

■MOW(モウ)
ミルクのコクにこだわったカップアイスのブランド。素材感とシンプルな配合を訴求し、日常品質を軸にファン層を広げている。

■チルドカップコーヒー
冷蔵流通の即飲みカップコーヒーカテゴリ。同社は乳の強みと味づくりを生かし、コンビニ等での即時購買に対応する収益領域として展開している。

■メリハリ(経営キーワード)
全方位からの脱却を掲げ、選択と集中・スピードで差別化するという方針を示す言葉。ヨーグルト、アイス、菌体、海外育児用ミルクに資源を重点配分する意図を表す。

■「次の世代にツケを回さない」
トップメッセージで強調された経営姿勢で、短期的な見栄えよりも中長期の持続性を優先し、財務・人材・環境への投資と規律を両立させる決意を示す表現。

■中計2025-28
2025年度から2028年度を対象とする中期経営計画。成長4領域への集中、収益性の向上、海外比率引き上げ、データに基づく意思決定の定着を柱とする。

■サステナビリティ中長期計画2030
2030年までに達成を目指す環境・社会目標群。温室効果ガスや水資源、プラスチック削減などの指標を設定し、事業成長と一体で進める枠組みを指す。

■データに基づく意思決定
需要予測や生産・供給最適化にデータとAIを活用し、工数削減や判断の質向上を図る同社の運営手法。DXのKPIで進捗を管理し、生産性向上に直結させる。