ストーリー・沿革
サマリ
宝グループは「酒類・日本食材」と「ライフサイエンス産業支援」の二つの異なるビジネスモデルを併走させるポートフォリオが独自性。白壁蔵・伏見工場の技と品質、米国拠点の体験発信、そしてタカラバイオによるNGS/空間解析(Curio買収)を掛け合わせ、和酒と先端研究の両市場で“使われ続ける基盤”を磨いている。
過去
現在
未来
目指す経営指標
・政策保有株式:2025年3月末比で2030年3月期末までに総額50%削減
・ROIC経営の浸透、PMI・商品ミックス改善・運転資本効率化で資本効率を改善(3カ年投資計画・管理強化を含む)
トップメッセージの要約
長期Vision 2050
羅針盤・バックキャスト
和酒×日本食
ROIC経営
用語解説
宝酒造が運営する清酒の主要拠点・ブランドで、伝統的な醸造技術を現代的な管理で磨き上げるための象徴的な施設と位置づけられています。
■伏見工場
京都・伏見エリアにある酒類の製造拠点で、清酒や関連商品の品質基盤を支える重要な工場です。
■松竹梅
宝酒造の代表的な清酒ブランドで、国内外での認知が高く、輸出や現地生産の核となっています。
■宝酒造インターナショナル
グローバルでの酒類事業を統括する会社で、現地醸造や販売、マーケティングを通じて各地域の嗜好に合わせた展開を担います。
■缶SAKE
飲みやすさと携帯性を重視した缶入り清酒の総称で、新たな消費シーンを広げるためのパッケージ提案です。
■MU|WA(ムーワ)
海外市場の嗜好や食文化に合わせて開発された清酒ブランドで、現地発の味づくりに挑戦するシリーズです。
■OCEAN VIEW(オーシャンビュー)
海外で企画・展開される清酒ブランドの一つで、飲みやすさや食中酒としての親和性を重視した商品群です。
■SKYLINE(スカイライン)
現地嗜好に合わせて設計された清酒ブランドの一つで、既存の清酒イメージに新しい選択肢を加える狙いがあります。
■日本食材卸(海外ネットワーク)
海外で和食材をレストランや小売に供給する卸売網で、和酒の提案と組み合わせて「和酒×日本食」の普及を後押しします。
■米国本社ショールーム機能
米国拠点内に設けた商品体験スペースで、試飲や提案型の商談を通じて和酒の理解と採用を促進します。
■タカラバイオ
宝グループのライフサイエンス事業会社で、研究用試薬や受託製造(CDMO)などを手がけ、先端解析や医療実装を支えます。
■NGS(次世代シーケンス)
大量のDNA/RNAを高速に読み取る解析技術で、タカラバイオが提供する試薬やサービスの基盤となっています。
■空間トランスクリプトーム解析
組織切片上で細胞の位置情報と遺伝子発現を同時に可視化する手法で、病態解明や創薬研究の精度を高めます。
■Curio(キュリオ)
空間解析分野の技術・製品を持つ企業で、グループ化によりタカラバイオの製品ラインアップと提案力が拡張されました。
■ViSpot(バイスポット)
組織上の遺伝子発現を面で検出する空間解析プラットフォームで、微量サンプルの情報を高解像度で取得することを目指します。
■グローカル製造
「グローバル×ローカル」を組み合わせ、世界標準の品質管理を維持しつつ地域ごとの嗜好や規制に最適化する生産体制を指します。
■バイオものづくり
微生物や酵素など生物の力を用いて素材や化合物を生産する手法で、食料・環境分野の新たな価値創出に応用されます。
■PMI(M&A後統合)
買収後に組織・ブランド・オペレーションを統合して価値を最大化するプロセスで、宝グループでは海外事業の拡大に直結します。
■長期Vision 2050
2050年に向けたグループの羅針盤で、「和酒・日本食を世界の日常に」「健康を一人ひとりへ」「新しい領域で価値を創る」という方向性を示します。
■和酒×日本食
清酒や焼酎などの和酒と日本食材・料理提案を一体で広げる考え方で、現地の食シーンに溶け込む形での採用を狙います。
■イノベーティブな和酒
現地の味覚や飲用シーンに合わせ、香り・味わい・提供スタイルを刷新した清酒の取り組みを指し、新規ユーザー獲得を目的とします。
■starTreasure(スタートレジャー)
社員から新規事業アイデアを募り、選抜・育成・事業化を支援する社内プログラムで、自律的な挑戦を後押しします。
沿革
2【沿革】
当社は1925年9月に、江戸後期(天保年間)以降京都伏見の地で酒造業を営む四方合名会社を発展的に改組して設立されたものであります。その後同業他社を吸収合併し、あるいは工場の買収を行いつつ事業規模を拡大してまいりました。2002年4月には宝酒造株式会社、タカラバイオ株式会社を分割し、当社は持株会社に移行いたしました。以下の年譜は、2002年3月以前は旧寳酒造株式会社およびその企業集団の沿革であり、2002年4月以後は宝ホールディングス株式会社およびその企業集団の沿革であります。
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1925年 9月 |
現京都市伏見区竹中町609番地に、酒類、酒精、清涼飲料水、医薬用品、調味料等の製造および販売を主たる目的として、寳酒造株式会社を設立。四方合名会社を吸収合併し、伏見、木崎(1938年3月東亜酒精興業株式会社へ譲渡)の二工場とする。 |
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1929年 6月 |
大正製酒株式会社を吸収合併、王子工場(1964年5月松戸工場に統合)とする。 |
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1947年 6月 |
大黒葡萄酒株式会社より白河工場(2003年3月廃止)を買収。 |
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1947年 9月 |
日本酒精株式会社を吸収合併、木崎、楠、防府(1995年3月廃止)の三工場とする。 |
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1949年 5月 |
東京、大阪、名古屋の各証券取引所開設に伴い株式上場。 |
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1949年 7月 |
京都証券取引所に株式上場(その後札幌、新潟、広島、福岡の各証券取引所にも順次上場。)。 (上場廃止あるいは証券取引所の整理・統合に伴い)現在は東京証券取引所のみに上場。 |
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1952年10月 |
政府より専売アルコール工場の払下げを受け、高鍋(現・黒壁蔵)、島原の二工場とする。 |
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1952年11月 |
中央酒類株式会社を吸収合併、市川(1964年5月松戸工場に統合)、灘第一(1995年11月廃止)、鹿児島(1965年6月廃止)の三工場とする。 |
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1954年12月 |
摂津酒造株式会社より灘第二工場(現・白壁蔵)を買収。 |
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1957年 4月 |
木崎麦酒工場建設(1968年4月サッポロビール株式会社に譲渡)。 |
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1959年10月 |
札幌工場(2003年3月廃止)建設。 |
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1962年 3月 |
京都麦酒工場建設(1967年7月麒麟麦酒株式会社に譲渡)。 |
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1964年 5月 |
市川・王子の両工場を統合し、松戸工場建設。 |
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1964年10月 |
摂津酒造株式会社、本辰酒造株式会社を吸収合併、大阪(1973年3月廃止)、長野(現・長野蔵置場)の二工場とする。 |
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1970年 9月 |
滋賀県大津市に中央研究所設置(2002年4月タカラバイオ株式会社へ承継、その後同社新社屋(草津市)へ本社機能を移転)。 |
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1982年 7月 |
米国カリフォルニア州所在のNUMANO SAKE CO.(現・Takara Sake USA Inc.)の株式取得、米国本土での清酒製造を開始。 |
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1986年 2月 |
英国スコットランドにThe Tomatin Distillery Co.Ltdを設立、ウイスキーメーカーTomatin Distillers Plc.の資産を買収し、スコッチウイスキーの製造開始。 |
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1991年 4月 |
米国バーボンウイスキーメーカーAge International,Inc.の100%持株会社であるAADC Holding Company,Inc.の株式の一部取得(その後残株式を取得、子会社に)。 |
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1993年 8月 |
中国大連市に宝生物工程(大連)有限公司を設立。 |
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1995年 8月 |
中国北京市に北京寛宝食品有限公司(現・宝酒造食品有限公司)を合弁により設立(その後出資持分を追加取得し子会社に)。 |
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2002年 4月 |
物的分割の方法により酒類・食品・酒精事業およびバイオ事業を分割、それぞれ新設の宝酒造株式会社およびタカラバイオ株式会社が承継。自らは持株会社に移行して、商号を寳酒造株式会社から宝ホールディングス株式会社に変更。 |
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2004年12月 |
タカラバイオ株式会社が東京証券取引所マザーズに株式上場。 |
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2005年 9月 |
米国カリフォルニア州所在のClontech Laboratories,Inc.(現・Takara Bio USA, Inc.)の全株式をTakara Bio USA Holdings Inc.(米国)を通じて取得。 |
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2010年 4月 |
仏国パリ市所在のFOODEX S.A.S.の発行済株式の80%を宝酒造株式会社を通じて取得、傘下の子会社ともども連結子会社とする(2015年5月、残りの20%を取得)。 |
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2013年 9月 |
英国ロンドン近郊所在のTazaki Foods Ltd.の100%持株会社であるT.Tazaki & Company Ltd.(英国)の全株式を、Takara Europe Holdings B.V.(2021年11月清算)を通じて取得。 |
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2014年 3月 |
スペイン マドリード市所在のCominport Distribución S.L.の全株式をFOODEX S.A.S.を通じて取得。 |
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2016年 3月 |
タカラバイオ株式会社が東京証券取引所マザーズ市場から同市場第一部へ市場変更。 |
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2016年11月 |
米国カリフォルニア州所在の持分法適用関連会社であるMutual Trading Co.,Inc.の第三者割当増資を宝酒造株式会社が引き受けて発行済株式の51%を取得、傘下の子会社ともども連結子会社とする。 |
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2017年 1月 |
豪州シドニー市所在のNippon Food Supplies Company Pty Ltdの第三者割当増資を宝酒造株式会社が引き受けて発行済株式の51%を取得(2022年9月、残株式を取得)。 |
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2017年 1月 |
米国アナーバー市所在のRubicon Genomics, Inc.の全株式をTakara Bio USA Holdings Inc.を通じて取得(2017年3月、Takara Bio USA, Inc.に吸収合併)。 |
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2017年 2月 |
米国フリーモント市所在のWaferGen Bio-systems, Inc.の全株式をTakara Bio USA Holdings Inc.を通じて取得(2017年5月、Takara Bio USA, Inc.に吸収合併)。 |
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2017年 7月 |
宝酒造株式会社の海外事業を会社分割(新設分割)し、新設した宝酒造インターナショナル株式会社に承継。同時に宝酒造株式会社は同社から割当交付を受けた株式の全てを剰余金の配当として当社へ交付し、同社を当社の連結子会社とする。 |
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2022年 4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、当社およびタカラバイオ株式会社は、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。 |
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2024年11月 |
ドイツ ミュンヘン近郊所在のKagerer & Co. GmbHの出資持分の90%を宝酒造インターナショナル株式会社を通じて取得。 |
関係会社
4【関係会社の状況】
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名称 |
住所 |
資本金又は出資金 |
主要な事業の内容 |
議決権の所有割合 (%) |
関係内容 |
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役員の兼任 (人) |
資金 |
営業上の取引 |
その他 |
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(連結子会社) |
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宝酒造㈱ (注2,4) |
京都市伏見区 |
百万円 1,000 |
酒類、調味料、原料用アルコールの製造・販売 |
100.0 |
3 |
貸付 |
商標使用許諾、間接業務の受託 |
事務所設備賃貸 |
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宝酒造インターナショナル㈱(注2) |
京都市下京区 |
百万円 10 |
グループ会社の管理、酒類・調味料の輸出販売 |
100.0 |
3 |
貸付 |
商標使用許諾、間接業務の受託 |
事務所設備賃貸 |
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Takara Sake USA Inc. |
米国カリフォルニア州 バークレー市 |
千米ドル 7,000 |
酒類・調味料の製造・販売 |
100.0 (100.0) |
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Age International,Inc. |
米国ケンタッキー州 フランクフォート市 |
千米ドル 250 |
バーボンウイスキーの販売 |
100.0 (100.0) |
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The Tomatin Distillery Co.Ltd |
英国 スコットランド トマーチン |
千英ポンド 3,297 |
スコッチウイスキーの製造・販売 |
94.2 (94.2) |
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貸付 |
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FOODEX S.A.S.(注2) |
フランス パリ市 |
千ユーロ 10,250 |
酒類、食品、調味料等の輸入及び卸売業 |
100.0 (100.0) |
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- |
- |
- |
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Cominport Distribución S.L. |
スペイン マドリード市 |
千ユーロ 166 |
酒類、食品、調味料等の輸入及び卸売業 |
100.0 (100.0) |
- |
- |
- |
- |
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Tazaki Foods Ltd. |
英国ミドルセックス エンフィールド |
千英ポンド 6,357 |
酒類、食品、調味料等の輸入及び卸売業 |
100.0 (100.0) |
- |
貸付 |
- |
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Kagerer & Co. GmbH |
ドイツ バイエルン州 フェルトキルヘン |
千ユーロ 30 |
酒類、食品、調味料等の輸入及び卸売業 |
90.0 (90.0) |
- |
- |
- |
- |
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Mutual Trading Co.,Inc.(注2) |
米国カリフォルニア州 エルモンテ市 |
千米ドル 5,394 |
酒類、食品、調味料等の輸入及び卸売業 |
85.8 (85.8) |
- |
貸付 |
- |
- |
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Nippon Food Supplies Company Pty Ltd(注2) |
豪州ニューサウスウェールズ州シドニー市 |
千豪ドル 17,772 |
酒類、食品、調味料等の輸入及び卸売業 |
100.0 (100.0) |
- |
- |
- |
- |
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タカラバイオ㈱ (注2,3) |
滋賀県草津市 |
百万円 14,965 |
試薬及び機器の開発・製造・販売、受託、遺伝子医療 |
60.9 |
1 |
- |
商標使用許諾、間接業務の受託 |
- |
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宝生物工程(大連)有限公司 (注2) |
中国遼寧省 大連市 |
百万円 2,350 |
試薬の開発・製造・販売、受託 |
100.0 (100.0) |
- |
- |
- |
- |
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宝日医生物技術(北京)有限公司(注2) |
中国北京市 |
百万円 1,330 |
試薬及び機器の販売 |
100.0 (100.0) |
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- |
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- |
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Takara Bio USA, Inc.(注2) |
米国カリフォルニア州 サンノゼ市 |
千米ドル 83 |
試薬及び機器の開発・製造・販売 |
100.0 (100.0) |
- |
- |
- |
- |
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Takara Bio Europe |
フランス サンジェルマンアンレー市 |
千ユーロ 891 |
試薬の製造・販売、機器の販売、受託 |
100.0 (100.0) |
- |
- |
- |
- |
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タカラ物流システム㈱ |
京都府宇治市 |
百万円 50 |
貨物運送業 |
100.0 |
2 |
- |
間接業務の受託 |
- |
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㈱ラック・コーポレーション |
東京都港区 |
百万円 80 |
ワインの輸入販売 |
100.0 |
2 |
貸付 |
間接業務の受託 |
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その他連結子会社47社、持分法適用関連会社1社 |
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(注)1.議決権の所有割合の( )内は間接所有割合で内数であります。
2.特定子会社に該当しております。
3.有価証券報告書を提出しております。
4.宝酒造㈱については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。ただし、当連結会計年度における宝酒造セグメントの売上高に占める同社の売上高(セグメント間の内部売上高又は振替高を含む。)の割合が100分の90を超えているため、主要な損益情報等の記載を省略しております。