2025年12月期有価証券報告書より
  • 社員数
    534名(単体) 22,700名(連結)
  • 平均年齢
    40.1歳(単体)
  • 平均勤続年数
    15.0年(単体)
  • 平均年収
    11,708,279円(単体)

従業員の状況

5【従業員の状況】

(1)連結会社の状況

 

2025年12月31日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

日本

9,404

[445]

アジアパシフィック

6,434

[259]

欧州

3,421

[171]

米州

3,200

[95]

本社(共通)

241

[-]

合計

22,700

[970]

(注)従業員数は就業人員数であり、臨時従業員数は[ ]内に年間の平均人員を外数で記載しています。

 

(2)提出会社の状況

 

 

 

2025年12月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

534

40.1

15.0

11,708,279

 

セグメントの名称

従業員数(人)

日本

375

本社(共通)

159

合計

534

(注)1.従業員数は、当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む就業人員数です。なお、臨時従業員数は従業員数の100分の10未満であるため記載していません。

2.平均勤続年数は、サントリーグループにおける勤続年数を通算して記載しています。

3.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。

 

(3)労働組合の状況

 当社に籍をおく従業員(1,881名)がTHE SUNTORY UN!ONに属しています。また、一部の子会社には労働組合が組織されています。

 労使関係については特記すべき事項はありません。

 

 

(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

 当社グループでは、同一の労働における賃金体系に差異はありませんが、男女間における平均年齢、在籍年数の違いにより差異が生じています。

 また、連結子会社については事業特性により従業員全体に占める男性比率が高い傾向にあります。

 今後も多様な人財、多様な価値観を積極的に取り入れ、新たな価値を絶えず創造していくことを目指し、男女問わず安心してイキイキと働くことができる環境整備や、女性活躍推進の取組を進めていきます。

 

①提出会社

当事業年度

管理職に占める女性労働者の割合(%)

(注)2

男性労働者の育児休業取得率(%)

(注)3

労働者の男女の賃金の差異(%)

(注)2

全労働者

正規雇用労働者

パート・有期労働者

10.1

105.7

73.0

73.1

162.2

(注)1.集計対象には当社から他社への出向者を含み、他社から当社への出向者を除いています。

2.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものです。

3.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものです。

 

②連結子会社

当事業年度

名称

管理職に占める女性労働者の割合(%)

(注)2

男性労働者の育児休業取得率

  (%)

(注)3

労働者の男女の賃金の差異(%)

(注)2

全労働者

正規雇用労働者

パート・有期労働者

サントリービバレッジソリューション㈱

2.8

101.7

66.3

84.9

42.1

㈱ユニオントラスト

3.1

0.0

64.3

71.4

65.4

(注)1.集計対象には対象会社から他社への出向者を含み、他社から対象会社への出向者を除いています。

2.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものです。

3.サントリービバレッジソリューション㈱については、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものです。㈱ユニオントラストについては、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものです。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりです。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。

 

(1)サステナビリティ全般

①ガバナンス

 当社グループでは、グループのグローバルな事業拡大に伴い、海外グループ会社を含めたグループ全体のリスクマネジメント推進体制を強化するため、サステナビリティ関連リスクを含む全社的リスク管理(ERM)を推進するリスクマネジメントコミッティを設置しています。また、サステナビリティ戦略の議論と目標の進捗管理を行うサステナビリティ委員会を設置しています。

 リスクマネジメントコミッティは、リスクマネジメント部門担当役員が委員長を務め、社長及び機能部門担当役員又は当該部門の長が委員として参加しています。このリスクマネジメントコミッティのもと、主要子会社にリスクマネジメント委員会やリスクマネジメントチームを設置し、これらの委員会・チームを通じて、当社グループの重要なリスクの把握と管理に向けた連携を行っています。

 リスクマネジメントコミッティは、半期に一度開催し、当社グループ全体のリスクの把握や対策のモニタリング、クライシスマネジメント体制の整備等の活動を推進しています。自然関連リスク及び気候変動関連リスクは、最重要リスクの一つとしてリスクマネジメントコミッティで議論され、リスクマネジメントコミッティが対応状況をモニタリングしています。

 サステナビリティ委員会は、サステナビリティ部門担当役員が委員長を務め、社長並びに主要事業部門担当役員及び機能部門担当役員又は当該部門の長が委員として参加しています。サステナビリティ委員会では、当社グループで定めた「サントリー食品インターナショナルグループ サステナビリティビジョン」に掲げる7つの重要テーマを中心に、自然及び気候変動関連への取組を含む事業の中長期戦略に関する議論をしています。

 リスクマネジメントコミッティとサステナビリティ委員会とは常に連携をとり、重要な意思決定事項については、取締役会で更なる議論を行い、審議・決議を行います。リスクマネジメントコミッティとサステナビリティ委員会は、サステナビリティ戦略の進捗管理、リスクと機会の特定並びに特定されたリスクの低減、回避、移転及び受容方法等について検討を行うほか、定期的に取締役会に報告し、取締役会において、サステナビリティ戦略の方針・計画等について議論・監督しています。また、取締役会では、外部有識者を招いた勉強会、生産研究開発施設等における取締役会の開催や意見交換等を実施することで、サステナビリティ経営に関するアドバイスを受ける機会を設けています。

 また、役員報酬の決定に用いる目標には「サステナビリティ」の項目が設定されています。

 

役割・権限

メンバー

2025年実績

開催頻度

主な審議事項

取締役会

●当社グループのサステナビリティ関連業務執行の監督

取締役については、後記「4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (2)役員の状況 ①提出日(2026年3月23日)現在の役員一覧」及び「同②定時株主総会(2026年3月25日開催予定)後の役員一覧」に記載のとおりです。

開催頻度については、後記「4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ②コーポレート・ガバナンスに関する施策の実施状況 (i)1.取締役・取締役会」に記載のとおりです。

●サステナビリティ委員会の実施報告

リスクマネジメントコミッティ

●サステナビリティ関連リスク等重要な経営リスクの把握・議論・対応状況のモニタリング

●委員長:リスクマネジメント部門担当役員

●委員:社長及び機能部門担当役員又は当該部門の長

開催頻度については、後記「4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ②コーポレート・ガバナンスに関する施策の実施状況 (i)7.リスクマネジメントコミッティ等」に記載のとおりです。

●サステナビリティ関連リスクを含む2026年グループトップリスクの抽出、評価及び議論

●サステナビリティ関連リスクを含む主要事業会社の重要リスクの把握・議論

サステナビリティ委員会

●サステナビリティに関する基本方針、マテリアリティ、戦略、目標の議論及び進捗管理

●委員長:サステナビリティ部門担当役員

●委員:社長並びに主要事業部門担当役員及び機能部門担当役員又は当該部門の長

開催頻度については、後記「4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ②コーポレート・ガバナンスに関する施策の実施状況 (i)7.リスクマネジメントコミッティ等」に記載のとおりです。

●サステナビリティ経営戦略の策定

●各種目標の改定や進捗状況の確認

 

②戦略

 当社グループでは、中長期的なマクロ環境の変化を踏まえたサステナビリティ経営を推進していくため、当社グループにとっての重要課題(マテリアリティ)を特定し、サステナビリティ戦略へと反映しています。

 当社グループは、2017年に実施したマテリアリティ分析の結果を、2023年及び2025年に見直しました。当該マテリアリティ分析では、ダブルマテリアリティの概念のもと、当社グループの財務へのインパクト及び環境・社会への外部インパクトを特定し、評価を実施しました。

 「サントリー食品インターナショナルグループ サステナビリティビジョン」に掲げる7つの重要テーマは、“NATURE”(水、容器・包装、気候変動、原料)と“PEOPLE”(健康、人権、生活文化)から構成されており、当社グループは、“NATURE”と“PEOPLE”は、相互依存関係があることを意識し、双方が「響きあう」社会の実現を目指してステークホルダーの皆様とともに活動を行っています。

 

■マテリアリティの特定プロセス

 マテリアリティは「サステナビリティ課題の網羅的把握」、「サステナビリティ課題の一次絞り込み」、「各課題のリスクと機会の洗い出し、外部・財務インパクト評価」、「経営幹部との議論」、「取締役会による承認」の5つのプロセスを経て特定しました。

 サステナビリティ課題の網羅的把握にあたっては、SDGs、サステナビリティ情報開示スタンダード(SASB、ESRS、GRI)、TCFD提言、TNFD提言、主なESG評価機関の評価基準や同業他社のベンチマークを参照し洗い出しました。

 サステナビリティ課題の絞り込みは、飲料・食品セクター及び当社グループにとっての重要性及び影響の大きさの観点から実施し、各課題のリスクと機会を洗い出しました。各課題のリスクと機会については、ESRSの基準に則って評価を実施し、また、外部インパクト評価に際しては、「規模」「範囲」「回復不能性」「発生可能性」を考慮した上で、外部ステークホルダーの意見も反映し、財務インパクト評価に際しては、「財務への影響の大きさ」「発生可能性」を考慮して評価を実施しました。

 絞り込んだサステナビリティ重要課題を経営幹部と議論した上で、取締役会での承認を受けています。

 

③リスク管理

 当社グループでは、サステナビリティ委員会において、サステナビリティに関するリスクと機会の抽出・評価・管理を行っています。また、全社的リスク管理を導入しており、リスクマネジメントコミッティにおいて、定期的に当社グループにおけるリスクと機会の抽出・評価を行い、当社グループにとって優先的に取り組むべきリスクを特定し、当社グループ全体でリスクの低減活動を推進しており、サステナビリティに関するリスクもこの活動の対象に含まれています。これらの活動については、その内容を取締役会において定期的に報告しています。

 なお、リスクと機会の抽出・評価アプローチとしては、抽出されたリスク又は機会に対し、「リスクエクスポージャー(発生可能性×影響度)」及び「対策レベル(対策の準備の度合い)」の二軸で評価し、優先的に取り組むリスクと機会を特定しています。

 オペレーションにおけるリスク把握と管理に関して、サプライヤー及び自社工場については、Sedexのプラットフォームを用いて環境及び人権のリスク評価を行い、課題を把握した際は是正を促しています。また、救済システムとしては、従業員向けには内部通報システムを設けているほか、サプライヤーやその関係者が利用できる通報窓口として、「サントリー食品インターナショナルグループビジネスパートナーコンプライアンス・ホットライン」と「お客様センター」の仕組みを設けています。

 また、比較的脆弱な立場にあるといわれる移民労働者向けへの救済として、「責任ある外国人労働者受け入れプラットフォーム(JP-MIRAI)」に加盟することにより、移民労働者の声を聞くとともに、生活に役立つ情報、権利保護につながる情報を多言語で提供しています。

※ Sedex:グローバルなサプライチェーンにおける倫理的なビジネス慣行を改善するためのNPOであり、会員企業が自社の倫理的な情報やバリューチェーン情報を共有できるプラットフォームを提供。

 

④指標及び目標

 サントリーグループでは、サステナビリティの課題の中でも特に事業への影響が大きいと想定している水及び気候変動について、2050年を目標年とする長期ビジョン「環境ビジョン2050」を設定しています。当社グループでは、2030年を目標年として、水及び気候変動に関する「環境目標2030」及び容器・包装に関する目標を設定し、活動を推進しています。

 また、人的資本に関する指標及び目標については、後記「(3)人的資本 ④指標及び目標」に記載のとおりです。

 

■「環境ビジョン2050」及び「環境目標2030」

※1 製品を製造するサントリーグループの工場

※2 2015年における事業領域を前提とした原単位での削減

※3 製品を製造する当社グループの工場

※4 コーヒー等

※5 目標の500万人はサントリーグループの目標

※6 当社グループの拠点

※7 2019年の排出量を基準とする

 

■水、気候変動及び容器・包装に関する2030年目標並びに進捗

重点分野

2030年目標

2025年実績

工場節水

自社工場※1の水使用量の原単位をグローバルで20%削減※2

特に水ストレスの高い地域においては、水課題の実態を評価し、水総使用量の削減の必要性を検証

基準年比23%削減※2

水源涵養

自社工場※1の半数以上で、水源涵養活動により使用する水の100%以上をそれぞれの水源に還元

特に水ストレスの高い地域においては全ての工場で上記の取組を実施

全世界の自社工場※1の35%で水源涵養を実施。水ストレスの高い地域にある工場においては、その10%で活動を実施

原料生産

水ストレスの高い地域における水消費量の多い重要原料※3を特定し、その生産における水使用効率の改善をサプライヤーと協働で推進

ブラジル・セラード地域のコーヒー農家に対して、再生農業を通じた水利用の評価・支援等を行うパイロットプログラムを実施

水の啓発・安全な水の提供

水に関する啓発プログラムに加えて、安全な水の提供にも取り組み、合わせて500万人※4以上に展開

累計261万人※5に展開

・次世代環境教育「水育」等の水啓発プログラム:210万人

・安全な水の提供:50万人

気候変動

GHG排出削減

自社拠点※6でのGHG排出量を50%削減※7

基準年比35%削減※7

バリューチェーン全体におけるGHG排出量を30%削減※7

2026年7月末頃に当社サステナビリティサイトにて開示予定

容器・包装

ペットボトルのサステナブル素材使用率※8

グローバルでのペットボトルの

サステナブル素材使用率※8100%

45%

※1 製品を製造する当社グループの工場:国内10工場、海外21工場

※2 2015年における事業領域を前提とした原単位での削減

※3 コーヒー等

※4 目標の500万人はサントリーグループの人数

※5 累計の261万人はサントリーグループの人数

※6 当社グループの拠点

※7 2019年の排出量を基準とする

※8 ペットボトル重量のうちサステナブル素材(リサイクル素材あるいは植物由来素材等)の比率

 

(2)サステナビリティに関する重点テーマの取組

■気候変動・自然資本関連課題への対応(TCFD・TNFDに基づく開示)

 気候変動・生物多様性・水の安全保障・資源循環といった深く関連し合う自然課題の解決に向けて、グローバルな飲料企業としてより貢献していくためには、科学的根拠に基づく包括的な対策が不可欠です。

 当社グループは、気候変動や自然資本に関する課題を、経営戦略上の重要課題の一つと認識しています。この認識のもと、政府や自治体の取組と連携し、バリューチェーン全体で環境負荷低減を推進するとともに、「天然水の森」をはじめとする自然保全活動を通じて、複合的な環境課題の解決を目指し、多様なステークホルダーと協働しています。

 こうした取組を踏まえ、当社グループは、2019年にTCFD提言に基づく気候変動関連情報を開示し、また、サントリーグループでは、TNFD・TCFD両提言に基づく自然資本情報と気候変動情報を統合的に開示しました。

 

(ⅰ)ガバナンス

前記「(1)サステナビリティ全般 ①ガバナンス」に記載のとおりです。

 

(ⅱ)戦略

 地球温暖化による水資源への影響は、飲料製品の安定供給にも影響を及ぼすと考えられます。また、資源の枯渇により、生産コストの増加も大きなリスクとなる可能性があることから、当社グループでは、気候変動を事業継続の上で重要な課題の一つと認識しています。このことから、地球温暖化の緩和を目指す政府や地方自治体の環境取組と連携するとともに、バリューチェーン全体での環境負荷低減を目指し、グループ一体となって気候変動対策に取り組んでいます。

 また、グローバルなサステナビリティの潮流として、生物多様性の損失を食い止め、自然資本を回復軌道に乗せることを目指す「ネイチャー・ポジティブ」への取組が重要視されています。当社グループも原料調達や工場の操業等において自然資本に依存していることから、事業継続性の観点からもネイチャー・ポジティブへの取組が必要と考えています。

 

■気候変動と自然資本に関するシナリオ

 当社グループでは、気候変動及び自然資本に関する将来的なリスクと機会を検討するにあたり、以下のシナリオを前提にしています。

 気候変動に関しては、国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によるRCP2.6、RCP8.5及び国際エネルギー機関(IEA)によるシナリオ等をベースに、1.5℃移行シナリオと3.0℃/4.0℃物理シナリオを設定しました。

 自然資本に関しては、TNFDが提示する4つのシナリオを基に解釈を加え、将来的なリスクと機会の評価及び戦略のレジリエンスを検証することを目的として、物理リスク及び移行リスクが最も深刻に顕在化すると考えられるシナリオを設定しました。

 

■自然関連の依存・インパクトの特定プロセス

 自然関連の依存・インパクトの特定に関し、シナリオ分析の上で、当社グループが自然に影響を与える負荷(圧力)及び当社グループの事業が依存する生態系サービスを明らかにしています。

 自然関連の依存については、オンラインツールENCORE(Exploring Natural Capital Opportunities, Risks and Exposure)を活用し、俯瞰的に把握しています。

 自然関連のインパクトについては、直接操業に関して、当社グループの主要事業について事業活動による自然へのインパクトを俯瞰的に把握しています。特に生産拠点が依存する自然状態を評価するため、流域の利用可能な水資源量と水質を解析し、優先拠点を特定しています。バリューチェーン上流では、当社グループの主要原料とそれぞれの主要な調達国について、自然へのインパクトが大きい原材料を特定し、主要な調達国における環境及び人権インパクト、自然の状態を評価しました。その上で、原料のインパクトに関するヒートマップを作成し、評価結果を可視化しました。これらの評価結果により、一般的にリスクの高い原材料・調達先(国)の組み合わせについて把握しました。

 

■リスクと機会の一覧

 設定したシナリオのもと、気候変動及び自然資本に関する主なリスクと機会の洗い出しと対応策の整理を行いました。

 

<リスクと機会が発現する期間の定義>

 リスクと機会が発現する期間を以下のように区分しています。

 中期については「環境目標2030」、長期については「環境ビジョン2050」に基づく期間設定としています。

 

短期:評価時点から1年以内

中期:2030年までの期間

長期:2050年までの期間

 

<財務インパクト評価の基準>

 全社的リスク管理と評価基準を統一し、財務インパクトが中~大と想定しているものを一覧化しています。

カテゴリ

サブ

カテゴリ

主なリスクと

機会

自然資本・気候

変動との関係性

バリュー

チェーン

財務

インパクト評価

リスク

顕在化時期

対応策

物理

急性/

慢性

異常気象(洪水・高潮・暴風など)による操業停止

気候変動

直接操業

中~大

短~中

・全ての自社生産拠点のリスク評価実施

・事業継続計画(BCP)対応

物理

慢性

周辺地域の過剰取水や干ばつの増加に伴う水不足に起因した操業停止

自然資本

気候変動

直接操業

中~大

中~長

・水リスク評価に基づいた管理の徹底

・水源涵養活動により、使用する水の100%以上を還元する目標を掲げて取組実施

物理

慢性

周辺地域の水質悪化による品質管理や排水規制の対応コスト増加

自然資本

直接操業

中~大

中~長

・排水の水質モニタリング管理

物理

急性/

慢性

農作物の収量減・栽培適地移動等による調達の不安定化・調達コスト増加

自然資本

気候変動

上流

中~大

中~長

・再生農業等の持続可能な農業の推進

・気候変動に強い育種の研究開発

移行

政策

炭素税の導入によるコスト増加

気候変動

上流/直接操業

中~大

中~長

・「環境ビジョン2050」及び「環境目標2030」の達成に向けた施策の遂行

移行

政策

原料や容器包装等に関する規制対応コスト増加

自然資本

気候変動

バリューチェーン全体

中~大

中~長

・サステナブル調達や容器包装の資源循環の取組

移行

市場

持続可能な商品の消費者嗜好変化への対応遅れによる売上減少

自然資本

気候変動

直接操業

中~大

中~長

・科学的データに基づく自然移行計画及び気候移行計画の推進

・消費者調査の継続的実施

移行

評判

環境・社会課題に関するNGO・メディアの批判による売上減少

自然資本

気候変動

直接操業

中~長

・科学的データに基づく自然移行計画及び気候移行計画の推進

・地域コミュニティをはじめとするステークホルダーのエンゲージメント

・情報開示の継続

機会

水資源を大切にする企業姿勢が社会に認知されることによるブランド価値の向上

自然資本

気候変動

下流

短~長

・科学的データに基づく水源涵養活動

・工場での節水・水質管理の取組

機会

新たな市場・収益機会の獲得による売上増加

自然資本

気候変動

下流

中~長

・研究開発の推進

 

 シナリオ分析を通じて特定したリスクと機会の中でも「周辺地域の過剰取水や干ばつの増加に伴う水不足に起因した操業停止」、「農作物の収量減・栽培適地移動等による調達の不安定化・調達コスト増加」、「炭素税の導入によるコスト増加」の3点については、特に財務インパクトが大きくなる可能性があることを認識しています。

 

■テーマ別取組

[水の取組]

 水は当社グループにとって最も重要な原料の一つであり、かつ、貴重な共有資源であるため、水に関するリスク評価に基づきグループの事業活動や地域社会、生態系へのインパクトを把握することは持続的な事業成長のために不可欠です。

 当社グループでは、地球の環境と開発の問題に関するグローバルな非営利研究団体である世界資源研究所(World Resources Institute)が開発したAqueduct Baseline Water Stress及び2040 Water Stress、世界最大規模の自然環境保護団体である世界自然保護基金(WWF)が開発したWater Risk Filterを使用して、当社グループの製品を製造する当社グループ工場を対象に、水の供給のサステナビリティに関するリスク評価を実施しています。

 リスク評価の結果に基づいて1次選定した拠点に対して、水マネジメント(取水と節水)及び地域との共生の観点から各拠点に対して質問票による個別評価を行い、リスク低減対策の状況把握と進捗管理を行っています。

 また、「環境目標2030」の達成に向け、バリューチェーン上の各拠点の属する流域における自然環境の保全・再生活動等、水に関わる様々な取組をグローバルに推進しています。サントリーグループは、日本において、2003年から水を育む森を育てる「天然水の森」の活動を進めており、2025年12月末時点では「天然水の森」を全国16都府県26か所、約1万2千ヘクタールを超える規模まで拡大し、国内工場で汲み上げる地下水量の2倍以上の水を涵養する森林面積の整備活動を進めています。「サントリー 天然水の森」のうち8か所(合計3,338ヘクタール)は、2030年までに自国の陸域・海域の少なくとも30%を保全・保護する「30by30」目標達成に向けて環境省が推進する「自然共生サイト」に認定されています。海外でも、事業を展開する世界各地で水源涵養・保全活動を展開しており、現在7か国で取組を進めています。

 また、サントリーグループは、子どもたちが自然の素晴らしさを感じ、水や、水を育む森の大切さに気づき、未来に水を引き継ぐために何ができるのかを考える、次世代環境プログラム「水育」を実施しています。2025年はオーストラリアで新たに開始し、世界9か国で展開しています。2024年には、水の啓発と安全な水の提供に関して、2030年までのサントリーグループの展開目標人数を当初の100万人から500万人に引き上げました。

 更に、サントリーグループでは、水の保全やスチュワードシップ(管理する責任)をグローバルに推進する国際標準の権威ある機関「Alliance for Water Stewardship(AWS)」によるAWS認証を、「サントリー天然水 奥大山ブナの森工場」(鳥取県)、「サントリー九州熊本工場」(熊本県)、「サントリー天然水 南アルプス白州工場」(山梨県)及び「サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場」(長野県)の4工場で取得しています。AWS認証のレベルの中で最高位にあたる「Platinum」を、2023年には「サントリー九州熊本工場」、2025年には「サントリー天然水 奥大山ブナの森工場」、「サントリー天然水 南アルプス白州工場」及び「サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場」で取得しました。2021年に、サントリーグループは、AWSと連携協定を締結し、日本で初めて同機関のメンバーシップ企業となりました。

 

[容器・包装の取組]

 使用済みプラスチックの不適切な取扱いによって引き起こされる環境汚染や廃棄時のGHG排出量の増加等は大きな社会問題になっており、プラスチック関連課税によるコスト増加等のリスクがある一方で、新規技術の開発・導入により石油使用量の削減が可能となる機会があります。

 サントリーグループでは、循環型社会の実現に向けて、「プラスチック基本方針」のもと、“2030年までに、グローバルで使用するすべてのペットボトルの素材を、リサイクル素材あるいは植物由来素材等100%に切り替え、化石由来原料の新規使用ゼロの実現を目指す”という「ペットボトルの100%サステナブル化」を目標として掲げて活動を行っています。

 ペットボトルのメカニカルリサイクルの推進に加え、更にGHG排出量を低減する世界初の「FtoPダイレクトリサイクル技術」を開発する等、長年にわたって技術革新にも取り組み、使用済みペットボトルを新たなペットボトルに生まれ変わらせる、「ボトルtoボトル」水平リサイクルを積極的に推進しています。

 

[GHG排出量削減の取組]

 当社グループでは、地球温暖化が当社グループの飲料事業の根幹である水資源や原料に影響を及ぼすことから、GHG排出量削減を事業継続の上で重要な課題の一つと認識しています。

 サントリーグループは、2050年までにバリューチェーン全体でGHG排出を実質ゼロにすることを「環境ビジョン2050」で、当社グループは、2030年までにGHG排出量を2019年比で30%削減することを「環境目標2030」で掲げています。

 Scope1、2の取組として、2021年には、当社グループ国内初のCO2排出量実質ゼロ工場として「サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場」が稼働を開始しました。また、現在、日本・欧州・米州の飲料・食品事業に関わる全ての自社生産研究拠点で購入する電力に100%再生可能エネルギーを利用しています。

 Scope3においては、前記「容器・包装の取組」や後記「原料の取組」に記載のとおり、原料の生産工程から製品の製造、そしてお客様の手に製品を届けるまでのバリューチェーン全体での脱炭素化を目指し、原材料・製造・物流に関するビジネスパートナーやお客様等様々なステークホルダーと連携し、グループ一体となってGHG排出量の削減の取組を推進しています。

 

[原料の取組]

 当社グループの製品に不可欠な農作物その他の原料には、気候変動による平均気温の上昇や、干ばつ、洪水といった異常気象の発生により、収量の変動、栽培適域の移動等、当社グループの生産活動に大きな影響を及ぼすものがあります。

 原料の安定調達のための取組として、原料産地別に気候変動による将来収量予測等の影響評価を行い、戦略を策定し、原料由来のGHG排出量削減や気候変動の緩和・適応効果が期待される再生農業を農家等と連携して試験的に実施しています。現在、当社グループサプライチェーンにおいて、持続可能な農業に向けた取組を6つの産地で実施しています。

 なお、主要原料に関する人権の尊重への取組については、後記「人権の尊重への取組」に記載のとおりです。

 

[人権の尊重への取組]

 サントリーグループは、人権に配慮した活動を推進するため、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」(UNGPs)等の枠組みに沿った「サントリーグループ人権方針」のもと、人権デュー・ディリジェンスの活動をグローバルに推進してきました。当社グループでは、2024年に、更なる人権尊重に関する取組を進めるべく「サントリー食品インターナショナルグループ人権方針」を制定し、事業展開国を踏まえた9か国語で公表し、役員及び従業員に研修、e-ラーニング、イントラネット等を通じて周知しています。

 また、サントリーグループでは、サプライチェーンにおける人権尊重に関しては、「サントリーグループサステナブル調達基本方針」及び「サントリーグループ・パートナーガイドライン」等に則り、Sedexのプラットフォームを通じて取引先と連携して、人権・労働基準・環境等の社会的責任にも配慮した調達活動を推進しています。原料における人権リスクについては、グローバルリスクコンサルティング会社のVerisk Maplecroft社と連携し、一般的な国・業界データを用いて当社グループが購買する主要原料における潜在リスク評価を実施しました。評価の結果、潜在リスクが特定されたコーヒー豆については、商社や現地パートナー企業等と連携して調達先の農家を支援するプログラムを推進しています。

 

(ⅲ)リスク管理

前記「(1)サステナビリティ全般 ③リスク管理」に記載のとおりです。

 

(ⅳ)指標・目標

 前記「(1)サステナビリティ全般 ④指標及び目標」(「環境ビジョン2050」及び「環境目標2030」)に記載のとおりです。

 

(3)人的資本

 当社グループでは創業以来、「人」こそが経営の最も重要な基盤であるという「人本(じんぽん)主義」に基づき、従業員一人ひとりがイキイキと、やりがいを持って働き、それぞれの個性と能力を最大限発揮して成長し続けることを目指し、様々な取組を進めています。

 

①ガバナンス

 当社グループでは、人的資本経営の実行体制として、前記「(1)サステナビリティ全般 ①ガバナンス」記載の体制に加え、当社取締役会で、当社グループ全体の人事戦略を審議し、重要人事を決定しています。

 当社グループの人事戦略の立案・推進は、当社の人事部門が担っています。当社の人事部門は、サントリーホールディングス㈱の人事部門及び当社グループ会社各社の人事部門と、定期的に意見交換及び情報共有する場を設け、当社グループ全体で人事戦略を着実に推進・実行できる体制を整えています。

 また、タレントマネジメント、人財育成・キャリア開発、エンゲージメント向上に向けた施策の立案実施、人権問題への対応、DEI及び健康経営に関する方針・戦略の立案実施等、様々な取組において、国内外のグループ各社と情報を共有し、議論・連携できる体制としています。

 なお、当社は、任意の人事委員会を設置しています。人事委員会は、委員の過半数を独立社外取締役とすることで、客観性及び透明性を確保しつつ、当社経営陣及びサントリーホールディングス㈱からの独立性も確保し、当社取締役候補者案、当社最高経営責任者及び社外取締役の後継者計画(プランニング)の策定、並びに取締役報酬水準を審議しています。また、より実効的に当社取締役候補者案の審議を実施すべく、経営幹部候補人財のタレントマネジメントの進捗状況についても、人事委員会へ、適宜報告しています。

 

②戦略

 当社グループは、以下の方針を立て、様々な取組を進めています。

 

■人財育成方針

 人財育成を「中長期的な視点」で捉え、性別や国籍、年齢等にかかわらず、全ての従業員が「自らの旗を立て、挑戦し、やりぬくことができる強い個」(キャリアオーナー)になることが、会社としての競争力に繋がると考え、個人の成長に向け様々な取組を実施しています。競争力のある強い組織・会社づくりに繋がるという考えのもと、様々な取組で個人の成長を支援しています。

 

■企業理念・創業精神の浸透と学び続ける機会の提供

 サントリーグループは人が育つための、日常の学びの仕組み・学びの風土づくりを強化するため、2015年4月に企業内大学「サントリー大学」を開校しました。「サントリー大学」は、「自ら学び、成長しつづける風土の醸成」、「創業精神の共有と実践」、「リーダーシップ開発」及び「未来に向けた能力開発」の4つの視点からサントリーグループに属する従業員に様々なプログラムを開発、提供しています。

「企業理念・創業精神の浸透」「グローバル経営人財の育成強化」に向けたプログラム

Global Leadership Forum/Suntory Harvard Program/Beyond Borders/Global Leadership Development Program/次世代経営者研修/グローバルチャレンジ/トレーニー制度/COMPASS – Suntory Leadership Fundamentals Program等、国境を越えた真の“Global One Suntory”を実現し、事業の枠を超えてサントリーグループ全体を牽引するリーダーを育成することを目的としたプログラムの数々を実施

学習プラットフォーム

・My SU(My Suntory University):国内外のサントリーグループの従業員がいつでもどこでも自発的かつ効果的に学習できる環境を整備

・寺子屋:国内グループ従業員を対象に、業務に関することから一般教養まで様々な内容で、講義を受講したり、自らが講師として講義を行ったりする、「学ぶ」「つながる」「教えあう」をコンセプトとした環境を整備

 

■キャリアを考え続けるための機会の提供

 従業員一人ひとりがキャリアオーナーシップを持ち、自身のキャリアを考え挑戦し続けられるよう、キャリアビジョン面談を中心に据えた多様な施策を通じて支援しています。

キャリアビジョン面談

従業員一人ひとりが自身の成長に向け、上司とキャリアについて考える機会として年に1度キャリアビジョン面談を実施。上司との双方向のコミュニケーションにより中長期視点を持ったキャリアビジョンを作成。人財の育成及び配置に繋げる、従業員・上司・人事部門三位一体の取組を推進

部署紹介フォーラムBUSHOFO

異なる部署の業務に関する知識を広げ、自身のキャリアを考えるきっかけ作りとして、キャリアビジョン面談や社内公募の時期に合わせ、従業員同士が自部署を紹介する合同説明会「部署紹介フォーラム BUSHOFO」を開催

キャリアオーナーシップキャラバン

従業員が自らのキャリアを考え続けられるよう、従業員本人だけでなく上司を含めたサポートを行うべく、人事担当者が約1か月拠点に滞在し、集合セミナーや個人面談等を複層的に実施

 

■多様な経験や挑戦をし続ける機会の提供

 サントリーグループは、清涼飲料・スピリッツ・ビール類・ワイン・健康食品・外食・花等、様々な分野に事業を展開しています。また、日本から世界へフィールドを拡げ、米州・欧州・アジア・オセアニアにおいて、メーカーとして幅広いバリューチェーン・機能を有しています。このような幅広いフィールドで従業員一人ひとりが多様な経験を通して、挑戦・成長し続けられる機会を提供できるよう努めています。

全部門育成会議/Talent Review

グローバル共通の指標を活用し、各社・各部門・各組織において年間を通じて育成会議/Talent Reviewを実施。複数・多様な視点で一人ひとりの今後のキャリアの方向性・育成ポイントについて議論を重ね、個人・組織の成長を支援

戦略的ローテーション加速

事業・リージョン・職種を跨いだ戦略的ローテーション加速により、多様なキャリアの拡大を促進。組織の活性化や事業間のシナジーを創出

 

 以上の人財育成方針を各現場で浸透・実行できるよう、サントリーグループでは、サントリーリーダーシップ考動項目(Suntory Leadership Spirit/SLS)を設定し、リーダー層に求められる考動をグローバル共通で明確化しています。

 SLSは、「やってみなはれ」「お客様志向 現場発想」「組織の壁を乗り越える」「中長期視点も踏まえた、機敏な判断・考動」「人を育てる 自らも育つ」の5項目からなり、サントリーグループならではのバリューやユニークネスを生み出すリーダーシップの基盤となっています。

 とりわけ「人を育てる 自らも育つ」という項目では、中長期視点で部下の育成計画を定め、成長を積極的に支援すること、マネジャー自らの成長を常に意識し、不断の努力を行うことを求めています。

 

■社内環境整備方針

・DEI推進

 サントリーグループは、性別、国籍、年齢等にとらわれることなく、一人ひとりが持つ経験や観点によって互いに刺激し合い、学び合い、融合することで、成長の原動力とすることを目指しています。多様な個性や視点、強みをチームとして活かし、新たな価値を創造し続けることで、お客様へより良い製品・サービスを提供できるように努めています。

 当社は、サントリーグループ共通の「DEIビジョン」に基づき、各種取組を推進しています。

女性の登用・活躍推進

・ストレッチ機会提供による意識・考動変革、ライフイベントとの両立に向けた制度・環境整備、グローバルでの啓発活動、部門ごとの状況・課題に応じた目標設定とサクセッション・パイプライン形成

・社外取締役・監査等委員へDEI推進状況を報告し、議論を行う協議会の実施

男性育休推進

・5日間の有給育休制度の活用(ウェルカム・ベビー・ケア・リーブ)、男性従業員の第一子が出生した際のwelcome babyセミナーへの参加必須化

・子女の誕生を控える従業員は性別にかかわらず「仕事と育児の両立計画書」を作成し、両立に向けた計画を早めに立てるプロセスを導入することで、育休を取得しやすい環境を整備

・出生時の育児休職期間中の就業の条件付き認可

LGBTQ+に関する活動の展開

同性パートナーを配偶者に加える等の制度改定、相談窓口設置、グローバルでの啓発活動、東京・九州のレインボープライドへスポンサーとして協賛し体験を通じた理解促進を推進

障がい者の活躍推進

職域を限定しない採用活動、「コラボレイティブセンター」の活躍とコラボる体験(コラボレイティブセンターのメンバーの仕事を学ぶ体験)を通じたインクルーシブな風土の醸成、面談等の従業員へのサポート施策

シニア層の多様な働き方支援

制度改定、キャリアワークショップの実施、地方創生人財支援、リスキリング支援(生成AI活用研修等)

 

・健康経営の推進

 サントリーグループは、従業員・家族の健康がサントリーの挑戦・革新の源であるという考えのもと、全従業員が心身ともに健康でやる気に満ちて働いている状態を目指しています。

 2016年に「健康経営宣言」を掲げ、Global Chief Health Officer(健康管理最高責任者)が中心となり、健康保険組合や労働組合と連携しながら様々な取組を進めています。

生活習慣病対策

食事、運動、睡眠、禁煙、適正飲酒等の観点で、従業員が主体的、継続的に健康増進に向けて取り組むための支援

メンタルヘルス対策

セルフケア、ラインケア、事業場内産業保健スタッフ等によるケア、事業場外資源によるケアの4つの観点での支援

安全衛生管理体制の整備・推進

事業所ごとに健康課題に対する目標を計画し実行するPDCAサイクルを推進

女性の健康支援

女性活躍支援の一環として、女性が健康で安心して働ける環境を整備するため、婦人科専門の相談窓口を設置

 

・エンゲージメントの強化

 世界に4万人超の従業員を有するサントリーグループは、様々な個性やバックグラウンドを持つ従業員同士が仲間として積極的に繋がり、ミッションに向かってともに成長していくうえで、「エンゲージメントの強さ」が重要であると考えています。「ONE SUNTORY One Family」を合言葉に、様々な取組を進めています。

One Suntory Walk

健康×社会貢献×一体感醸成の3つの価値を持ち合わせた、世界27か国から8,000人以上が参加するユニークなイベント

ソフトバレーボール大会

全国8会場にて、国内グループ会社従業員とその家族約20,000人が参加する一大イベント

組織風土調査

エンゲージメント、企業理念の理解、コンプライアンスについてどのような意識を従業員が持っているのかを毎年調査

有言実行やってみなはれ大賞

・企業理念を体感・表現するチャレンジングな事例共有・表彰の場

・自ら旗を掲げ、従来のやり方にとらわれないまったく新しい発想に基づくチャレンジングな活動によって「やってみなはれ」を実践したチームを表彰する取組

 

③リスク管理

 リスク管理については、前記「(1)サステナビリティ全般 ③リスク管理」に記載のとおりです。

 

④指標及び目標

 サントリーグループは、人財育成を中長期的な視点で捉え、全ての従業員に成長の機会を提供するという方針に基づき、チャレンジの機会創出や、「サントリー大学」における企業理念の浸透と能力開発に取り組んでいます。

 また、新たな価値を絶えず創造していくために、性別や国籍、年齢等にとらわれることなく、多様な人財、価値観を積極的に取り入れ、公平性を担保して活かすことが重要であるとの考えから「DEIビジョン」を掲げ、従業員・家族の健康がサントリーの挑戦・革新の源であり、全ての従業員が心身ともに健康でやる気に満ちて働いている状態を目指して「健康経営宣言」を、それぞれ掲げています。世界中の従業員同士が仲間として積極的に繋がり、ミッションに向かってともに成長すべく「ONE SUNTORY One Family」の精神で、一人ひとりがイキイキと働ける環境づくりを進めています。

 なお、当社グループは、グループ各社がそれぞれ独自に人事制度を整備・管理していること、特に海外グループ各社においては各国の法規制・慣習を含む地域の特性及び事業形態・事業規模等も異なることから、当社グループに属する全ての会社では人的資本管理関連指標のデータ管理を行っていません。

 

指標

目標

2025年実績

対象範囲

人財育成方針

当社グループで自分自身のキャリアを築いていく様々なチャンスの機会についての好意的回答割合

2030年目標

80%

69%

※1

当社グループの企業理念の意味合いの理解についての好意的回答割合

2030年目標

95%

85%

社内環境整備方針

DEI推進

女性管理職比率

2030年目標

30%

10.1%

※2

男性育休取得率

2024年以降

100%以上維持

105.7%

健康経営の推進

再検査・精密検査受診率

2030年目標

100%

96.5%

※1

プレゼンティーイズム※3

2030年目標

90%

76.6%

従業員エンゲージメント

当社グループで働く誇りについての好意的回答割合

2030年目標

90%

83%

※1

※1 当社の雇用する従業員(一部の海外グループ会社への出向者等を除く)が対象

※2 当社の正規雇用従業員(当社から他社への出向者を含み、他社から当社への出向者を除く)が対象

※3 病気やケガがない時を100%とした場合の仕事の生産性 4週間の平均