2025年2月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

(単一セグメント)
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度
単一セグメントの企業の場合は、連結(あるいは単体)の売上と営業利益を反映しています

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
(単一セグメント) 36,913 100.0 243 100.0 0.7

事業内容

3 【事業の内容】

当社は、単一セグメントであり、生鮮食料品を中心に一般食料品及びファミリー衣料品を販売の主体とするスーパーマーケット事業を営んでおります。

 

当社の事業内容と当該事業に係る位置づけは次のとおりであります。

 

区分

主要商品

スーパーマーケット事業部門

食料品を主力とする
スーパーマーケット小売業

生鮮食料品、一般食料品、
ファミリー衣料品、その他

 

 

事業の系統図は次のとおりであります。

 


 

業績

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

なお、当社は、スーパーマーケット事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

① 財政状態及び経営成績の状況

当事業年度におけるわが国経済は、雇用および所得環境の改善やインバウンド需要の継続的な増加による経済効果などもあり、概ね回復基調となりました。一方、世界情勢につきましては、米国の政策動向による影響や金利および為替変動などによる物価上昇の長期化への懸念など、先行きの見えない状況が続きました。

スーパーマーケット業界につきましては、昨年夏以降の米価の高止まりや野菜価格の高騰をはじめとする物価上昇により、生活者の節約意識や生活防衛意識が高まった他、人件費、水道光熱費をはじめとしたコストの上昇、業種・業態を越えた企業間の競争激化もあり、厳しい経営環境が継続しております。

このような経営環境下、当事業年度は、以下の重点項目について取組みを行いました。

 

・競合他社との優位性確保のための商品力強化(6MDの深耕)

・マーケティング力の強化によるストア・ロイヤリティの向上

・ファミリー顧客層の拡大のための商品投下

・ラッキー生鮮・デリカセンターの本格稼働による経費削減効果の顕在化

・適切な設備投資を行うことにより業務効率を改善しローコスト経営を実現

・財務体質の強化

 

当事業年度の売上高は369億12百万円で、前期比97.3%10億6百万円の減少となりました。売上総利益は101億59百万円5億56百万円の減少となりました。売上総利益率は27.5%と前期比0.7%減少いたしました。

販売費及び一般管理費では、減価償却費が前期比1億21百万円増加した一方、給料及び手当が前期比1億35百万円減少賞与引当金繰入額が同31百万円減少、雑給が同73百万円減少地代家賃が同1億20百万円減少となりました。合計では、前期比97.2%となり2億96百万円減少しております。

経常利益は、2億5百万円(前期比38.3%)、3億30百万円の減少となり、特別利益としてdポイント導入支援金61百万円、特別損失として減損損失23百万円固定資産除却損13百万円を計上したことで税引前当期純利益2億27百万円(前期比52.2%)、2億8百万円の減少となりました。

設備投資につきましては、2024年8月に「ラッキーマート白老店」、同年11月に「ラッキーマート南幌店」を新装開店しております。また、同年3月に「ラッキー岩内店」の店舗改装を実施しております。2025年2月28日現在の店舗数は、33店舗であります。

これらの結果、当事業年度の経営成績は、売上高369億12百万円(前期比97.3%)、営業利益2億43百万円(同47.7%)、経常利益2億5百万円(同38.3%)、当期純利益1億42百万円(同46.5%)となりました。

 

 

② キャッシュ・フローの状況

当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、当事業年度末には5億7百万円(前事業年度の期末残高は5億67百万円)となりました。

当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果獲得した資金は、2億31百万円(前事業年度は5億81百万円の資金獲得)となりました。

これは主に、法人税等の支払額の減少が1億45百万円であった一方、減価償却費の計上が5億61百万円、棚卸資産の増加が1億65百万円であったことなどによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、3億63百万円(前事業年度は720千円の資金獲得)となりました。

これは主に、差入保証金の回収によるものが4億5百万円であった一方、有形固定資産の取得による支出6億6百万円事業譲受による支出92百万円であったことなどによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果獲得した資金は、72百万円(前事業年度は6億59百万円の資金使用)となりました。

これは主に、短期借入金の純減少額が16億円、長期借入金の返済による資金使用が36億71百万円リース債務の返済による支出2億53百万円であった一方、長期借入れによる資金獲得が56億60百万円であったことなどによるものであります。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

a.販売実績

当事業年度の販売実績を商品別に示すと、次のとおりであります。

 

商品別

当事業年度

(自 2024年3月1日

至 2025年2月28日)

前期比(%)

食料品(千円)

33,551,275

98.3

衣料品(千円)

2,052,797

87.2

住居品(千円)

1,260,976

91.3

その他(千円)

47,638

87.8

合計(千円)

36,912,687

97.3

 

(注) 金額は販売価格によっております。

 

b.仕入実績

当事業年度の仕入実績を商品別に示すと、次のとおりであります。

 

商品別

当事業年度

(自 2024年3月1日

至 2025年2月28日)

前期比(%)

食料品(千円)

24,480,818

99.8

衣料品(千円)

1,413,703

85.7

住居品(千円)

1,016,901

91.7

その他(千円)

合計(千円)

26,911,423

98.6

 

(注) 金額は仕入価格によっております。

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。

 

① 財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態の分析

(資産)

当事業年度末における資産合計は、181億75百万円(前事業年度末179億16百万円)となり、2億58百万円増加いたしました。

その主な要因は、差入保証金3億60百万円減少したものの、商品及び製品1億58百万円増加建物(純額)3億24百万円増加リース資産(純額)1億3百万円増加したことなどによるものであります。

 

(負債)

当事業年度末における負債合計は、124億59百万円(前事業年度末123億1百万円)となり、1億58百万円増加いたしました。

その主な要因は、短期借入金16億円減少1年内返済予定の長期借入金5億54百万円減少未払金1億38百万円減少したものの、長期借入金25億43百万円増加したことなどによるものであります。

 

(純資産)

当事業年度末における純資産合計は、57億15百万円(前事業年度末56億15百万円)となり、1億円増加いたしました。

その主な要因は、株主配当により63百万円減少したものの、当期純利益の計上が1億42百万円、その他有価証券評価差額金が20百万円増加したことによるものであります。

 

b.経営成績の分析

(売上高)

当事業年度の売上高は、369億12百万円(前期比97.3%)となりました。当事業年度は前事業年度に閉店したラッキー発寒店分の売上高が発生しないことの影響があったこと、物価上昇を価格転嫁しきれなかったことなどにより売上高は減少いたしました。

 

(売上総利益)

当事業年度の売上総利益は、101億59百万円(前期比94.8%)となりました。売上高と同じく物価上昇を価格転嫁しきれなかったことなどにより、売上総利益、同利益率とも減少いたしました。

 

(販売費及び一般管理費)

販売費及び一般管理費では、減価償却費が前期比1億21百万円増加した一方、給料及び手当が前期比1億35百万円減少賞与引当金繰入額が同31百万円減少、雑給が同73百万円減少地代家賃が同1億20百万円減少となりました。合計では、前期比97.2%となり2億96百万円減少いたしました。

 

(経常利益)

当事業年度の経常利益は、2億5百万円(前期比38.3%)となりました。売上総利益率が減少したことによります。

 

(特別損益)

当事業年度の特別利益は、受取補償金としてdポイント導入支援金61百万円が計上されました。特別損失は、減損損失23百万円、固定資産除却損13百万円、合計で38百万円となり、これは前事業年度に対して60百万円の減少であります。

 

 

(当期純利益)

当事業年度の当期純利益は、前事業年度と比較し1億64百万円減少し、1億42百万円(前期比46.5%)となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a.キャッシュ・フローの分析

当事業年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 

b.資本の財源及び資金の流動性についての分析

イ.資金需要

当社の事業活動における運転資金需要の主なものは、商品の仕入並びに販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであります。また、設備資金需要の主なものは、店舗の新装及び改装等の設備投資、ソフトウェア投資等によるものであります。

ロ.財務政策

当社の事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、内部資金の活用と金融機関からの借入などによる資金調達を行っております。

運転資金につきましては、内部資金の充当及び短期借入金による資金調達を基本としております。また、設備資金につきましては、設備投資計画に基づき資金調達計画を作成し、金利動向及び既存借入金の償還時期等を考慮の上、内部資金の充当で不足する場合は長期借入金又は社債等により資金調達することを基本としております。

一方で、有利子負債を圧縮するため、棚卸資産の適正化により資産効率の改善に取組んでおります。なお、当事業年度においては2024年8月に「ラッキーマート白老店」、同年11月に「ラッキーマート南幌店」を新装開店しております。また、同年3月に「ラッキー岩内店」の店舗改装を実施しており、当事業年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は、前事業年度末と比較して5億5百万円増加し、75億13百万円となっております。

 

c.経営方針・経営戦略・経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の達成・進捗状況

当事業年度における経営上の目標の達成・進捗状況は以下のとおりです。

指標

当事業年度(計画)

当事業年度(実績)

当事業年度(計画比)

売上高(百万円)

36,900

36,912

12百万円増(100.0%)

経常利益(百万円)

180

205

25百万円増(113.9%)

売上高経常利益率(%)

0.5

0.6

0.1ポイント増

 

 

③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。

財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5〔経理の状況〕 1〔財務諸表等〕 (1) 財務諸表〔注記事項〕(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。