2026年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    110名(単体) 1,774名(連結)
  • 平均年齢
    43.4歳(単体)
  • 平均勤続年数
    12.7年(単体)
  • 平均年収
    7,764,000円(単体)
  • 平均年収の
    対前年増減率
    6.7%(単体)

従業員の状況

人材戦略に関する基本方針等

(1) 【人材戦略に関する基本方針等】

当社グループは、「すべての人に最高の余暇を」という企業理念のもと、エンタテインメント・コンテンツ市場における事業機会を捉え、持続的な成長および中長期的な企業価値の向上を目指しています。2027年3月期を初年度とするグループ中期経営計画においては、IPポテンシャルの収益化、IP価値の強化と拡張、IP価値創造プラットフォームづくりを基本方針として掲げ、コンテンツ&デジタル事業およびアミューズメント機器事業の両面から、事業基盤の強化と成長領域への投資を推進しています。

 

当社グループにおいて、人的資本はこれらの経営方針および経営戦略を実現するための重要な経営資源であると認識しています。IPビジネスの収益化、ライセンス事業の強化、自社MDの展開、映像・イベント・デジタル領域における顧客接点の拡大、ならびにアミューズメント機器事業における商品力・販売力の強化を進めるうえでは、各事業領域に必要な専門性、創造性、営業力、企画開発力、デジタル技術活用力、グローバル対応力等を備えた人材の確保・育成が不可欠です。

 

このような考え方のもと、当社グループでは、各事業会社の事業特性および成長戦略に応じて、必要なコンピテンシーやスキルを有する人材の採用、育成および適材適所の配置に取り組んでいます。フィールズ(株)においては、収益力の源泉である営業組織および商品開発組織の人材強化を進めています。(株)円谷プロダクションにおいては、本年度より、国内海外事業機能の統合、製作・プロデュース機能の一元化とともに商品企画・開発部門の新設等を通じ、全社最適の視点からリソースを再配置し、IP価値の最大化とIPポテンシャルの収益化に資する組織体制の整備を行いました。また、(株)デジタル・フロンティアにおいては、高度な専門技術と表現力を有するクリエイター人材を競争優位の源泉と位置付け、専門スキルの向上と長期的なキャリア形成を支援しています。

 

今後も当社グループは、中期経営計画に掲げる各施策の実行力を高めるため、事業戦略と連動した人材の採用・育成・配置を推進するとともに、従業員一人ひとりが能力を発揮し、会社の成長と個人の成長を両立できる組織づくりに取り組んでいきます。

 

従業員の給与その他の給付の額及び内容の決定に関する方針

当社グループにおける従業員の給与、賞与その他の給付につきましては、各事業会社の事業特性、職務内容、役割、責任、専門性、能力、業績への貢献度および会社業績等を総合的に勘案して決定することを基本方針としています。特に、事業成長に必要な人材の確保・定着および従業員の成長意欲の向上を目的として、年功のみによらず、役割や職責の拡大、専門スキルの向上、成果および貢献度を適切に処遇へ反映する制度運用を重視しています。

 

円谷フィールズホールディングス(株)においては、持株会社としてグループ全体の経営管理機能を担う中で、グループ横断的に事業影響を有する人材や、バックオフィス領域における注力分野の専門性を有する人材の確保・強化を進めています。各人の役割、職務内容、責任、専門性、能力、業績への貢献度および会社業績等を総合的に勘案して給与等を決定しており、外部採用を含む人材強化および継続的な処遇改善の結果、同社の平均給与は2021年から15.9%上昇しています。

 

フィールズ(株)においては、営業組織および商品開発組織の人材強化を進める中で、人材確保および処遇競争力の向上を目的として、給与水準や人事制度の改善に取り組んでいます。2025年には新卒初任給を職種に応じて19.2%から28.7%引き上げており、同社の平均給与は2021年から11.6%上昇しています。

 

(株)円谷プロダクションにおいては、2022年に人事制度を変更したことに加え、海外事業強化を背景とした人材採用や組織再編・構造改革を進めてきました。同社では、各人の役割や職務内容、会社業績等を総合的に勘案して給与等を決定しており、継続的な処遇改善等の結果、平均給与は2021年から15.9%上昇しています。今後も新たな組織体制への移行にあわせ、より適切な評価と処遇が行えるよう制度運用の見直しを計画しています。

 

 

(株)デジタル・フロンティアにおいては、社員に求める役割、行動、専門スキルの習熟度を体系的に評価し、役割・スキルの向上を報酬へ反映することを基本方針としています。また、個人の業務目標に対する達成度および会社業績を処遇に連動させるとともに、映像制作業界における市場水準を継続的に参照し、競争力ある報酬水準の維持・向上に努めています。これらの取り組みにより、同社の平均給与は2021年から8.36%上昇しています。

 

当社グループは、今後も各事業会社の事業戦略および人材戦略に応じて、成長や役割の変化に応じた昇給、賞与その他の給付の適切な運用、人事制度の継続的な改善に取り組み、事業成長を支える多様な人材の確保・育成・定着を図っていきます。

 

 

(2) 【従業員の状況】

① 連結会社の状況

2026年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

コンテンツ&デジタル事業

496

〔73〕

アミューズメント機器事業

1,059

〔456〕

その他

109

〔22〕

全社(共通)

110

〔13〕

合計

1,774

〔564〕

 

(注) 1.従業員数は就業人員数(当社グループから当社グループ外への出向者を除き、当社グループ外から当社グループへの出向者を含む)であり、臨時雇用者数(パート、アルバイト、嘱託、契約社員を含み、派遣社員を除く)は年間の平均人員を〔 〕外数で記載しています。

2.「全社(共通)」の区分は、すべて提出会社の従業員です。

 

 

② 提出会社の状況

2026年3月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

平均年間給与の
 対前事業年度増減率(%) 

110

〔 13 〕

43.4

12.7

7,764

6.7

 

(注) 1.従業員数は就業人員数(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む)であり、臨時雇用者数(パート、アルバイト、嘱託、契約社員を含み、派遣社員を除く)は年間の平均人員を〔 〕外数で記載しています。

2.平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含んでいます。

3.提出会社の従業員は、すべて持株会社に所属しているため、セグメント別の記載は省略しています。

 

③ 最大人員会社の状況

ア 当事業年度における従業員数が最も多い会社

フィールズ株式会社

2026年3月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

平均年間給与の
 対前事業年度増減率(%) 

697

〔 42 〕

40.1

12.3

7,476

1.1

 

(注) 1.従業員数は就業人員数(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む)であり、臨時雇用者数(パート、アルバイト、嘱託、契約社員を含み、派遣社員を除く)は年間の平均人員を〔 〕外数で記載しています。

2.平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含んでいます。

 

イ 上記アの会社の次に従業員数が多い会社

株式会社デジタル・フロンティア

2026年3月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

平均年間給与の
 対前事業年度増減率(%) 

237

〔 6 〕

35.5

8.0

5,304

2.6

 

(注) 1.従業員数は就業人員数(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む)であり、臨時雇用者数(パート、アルバイト、嘱託、契約社員を含み、派遣社員を除く)は年間の平均人員を〔 〕外数で記載しています。

2.平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含んでいます。

 

④ 労働組合の状況

当社においては労働組合は結成されていませんが、一部の連結子会社において労働組合が結成されています。

なお、労働組合の有無にかかわらず労使関係は円満に推移しています。

 

⑤ 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率および労働者の男女の賃金差異

ア 提出会社

当事業年度

管理職に占める

女性労働者の割合

(%)(注)

男性労働者の
 育児休業
  取得率(%)

労働者の男女の賃金の差異(%)

全労働者

正規雇用労働者

パート・

有期労働者

10.6

 

(注)「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(2015年法律第64号)の規定に基づき算出しています。

 

イ 連結子会社

当事業年度

会社名

管理職に
占める

女性労働者
の割合(%)

男性労働者の
 育児休業
 取得率(%)

労働者の男女の賃金の差異(%)(注1)

全労働者

正規雇用
労働者

パート・

有期労働者

フィールズ株式会社

40.0

64.4

68.0

51.2

(注2)

(注3)

トータル・ワークアウトプレミアムマネジメント株式会社

25.0

(注4)

株式会社デジタル・フロンティア

5.9

84.4

84.1

148.7

株式会社新興製作所

7.1

 

(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(2015年法律第64号)の規定に基づき算出しています。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(1991年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(1991年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものです。

3.「労働者の男女の賃金の差異」の「正規雇用労働者」について、女性労働基準規則第2条第1項により、30キログラム以上の重量物を断続的に取り扱う業務に女性を就労させることが禁止されていることから、当該重量物(遊技機)の取り扱いが必須業務となっている営業職に女性を配置することが困難であり、当該営業職に支給される営業手当および報奨金の支給機会が無いことによるものです。

4.「管理職に占める女性労働者の割合」について、リーダー職に女性労働者が積極的にチャレンジできる環境にすることで、次期課長候補となり得る女性労働者の育成を実践しています。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方および取り組みは、次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものとなります。

 

 (1)サステナビリティ全般に関する事項

基本的な考え方

当社グループは、グループ共通の企業理念である「すべての人に最高の余暇を」の実現を使命としています。社会の成熟に伴い人々の人生における余暇の重要性が高まる中、当社グループは、新しい商品・サービスの提供を通じて人々の娯楽や余暇を豊かにし、ひいては社会全体の幸せにつなげていきたいと考えています。

一方、当社グループが持続的(サステナブル)な成長を果たすために、人類社会全体の持続可能性(サステナビリティ)は不可欠の前提であり、様々な社会課題への取り組みは、企業としての義務であると同時に価値創造を促進するものと捉えています。このため当社グループでは、サステナビリティに関する諸課題を、経営における重要なテーマに位置づけ、関連するリスクおよび機会を適切に把握・評価し、統合的にコントロールして経営戦略に反映し、さらなる価値の創出を目指していきます。

すべてのステークホルダーに対して「すべての人に最高の余暇を」を実現する、当社グループならではのサステナビリティ経営に総力で取り組んでいきます。

 

サステナビリティの推進体制

ガバナンス

当社グループは、リスク管理担当取締役を委員長とし、各事業セグメントの担当取締役・執行役員およびリスク管理や組織・人材、コミュニケーション戦略の領域でスキルを有する社外取締役によって構成されるグループ・サステナビリティ委員会(以下、本項目において「サステナビリティ委員会」という。)を設置し、取締役会の諮問機関として、重要リスクとサステナビリティに関するマテリアリティおよび関連するリスク・機会との関係性を踏まえながら、経営上重要な課題について検討を行うとともに、執行責任者である代表取締役社長グループCEOに対しても、サステナビリティ経営の推進にかかる業務執行上の助言を行います。

サステナビリティ委員会は、2つの分科会を設置しています。リスクマネジメント分科会では、当社グループにおける重要リスクに関する選定・対策・モニタリングや日々変化する事業環境の状況によって想定されるリスクに関するモニタリング等を推進し、サステナビリティ分科会では、気候変動や人的資本関連等のサステナビリティに関するリスク・機会の評価、対応方針や目標設定等について協議・審議、取り組み状況のモニタリングを実施しています。


 

サステナビリティ委員会は、これら分科会における活動内容が議題となり、活発な意見交換・審議が行われています。
 当事業年度におけるサステナビリティ委員会における主な審議内容は、以下のとおりです。
  ・当社グループの重要リスク選定に関する事項
  ・各重要リスクの対応方針に関する事項
  ・リスク関連規程の制定・改訂
  ・サステナビリティ関連方針および規程の制定
  ・サステナビリティ関連方針の実効性を高める取り組みに関する事項
  ・サステナビリティに関する取り組み状況の報告および目標検討
  ・ESG評価機関の当社に対する評価結果の報告
 
 なお、当事業年度におけるサステナビリティ委員会は2回開催され、サステナビリティ委員会の審議内容に関する取締役会への報告は2回されました。また、各分科会は機動的に開催され、リスクマネジメント分科会は30回、サステナビリティ分科会は4回開催されました。

 

リスク管理(リスクマネジメント)

当社グループは、事業の持続的な発展を支えるために包括的なリスクマネジメント体制を構築しています。サステナビリティ委員会が設置したリスクマネジメント分科会において、経営に影響を及ぼす不確実性要素(=リスク)の特定・評価・対応策を検討・審議するとともに、事業現場と一体となって対策の実行・モニタリングを行っています。

当社グループが管理するリスクには、市場環境の変化、法規制対応、デジタルセキュリティ、地政学的要因、自然災害、事業継続性に関するリスク等が含まれます。気候変動に関するリスクは、企業の持続可能性に大きな影響を与える重要なリスクと認識し、適切な対応を進めています。

サステナビリティに関するリスクおよび機会については、サステナビリティ分科会およびグループ各社のサステナビリティ担当者が、関連するリスク・機会について情報収集、認識および評価を行った上で、サステナビリティ委員会に対して報告しています。また、サステナビリティ委員会は上記の報告に基づき、当社グループにおけるリスクマネジメントおよび機会への対応について監督するとともに、取締役会に対して提案・助言および報告を行います。また必要に応じて代表取締役社長グループ CEOおよび委員会メンバーではない主要な執行役員に対しても、相談・助言を行います。

 

戦略・マテリアリティ

当社グループでは、サステナビリティに関する当社グループと社会の関わり、すなわち当社グループの事業が社会にもたらしうる好影響・悪影響と、社会の変化・メガトレンドから当社グループにもたらすリスクおよび機会について整理した上で、それらに適切に対処しつつ、当社グループの経営理念の達成および経営計画の達成のために取り組むべき重要な経営課題=マテリアリティを特定いたしました。

 

マテリアリティ

リスク

機会

具体的な取り組み

コンテンツ・エンタテインメントの提供を通じ、人々の心の豊かさや生活の質の向上に貢献

・良質なコンテンツ・エンタテインメントの提供により、個人の内面的な幸福・人生に新しい価値を生み出していくことに貢献する

・個人が孤立せず、他者とのつながりや居場所を確保することに貢献する

・人々の価値観の変化に適応しないことによるコンテンツに対する評価の低下、消費の減退リスク

・社会に対して悪影響を及ぼす社会課題(依存症等)を助長してしまうリスク

・余暇に使える時間の拡大

・余暇時間の重要性の向上

・テクノロジー進化によるコンテンツの展開先や届け方の拡大

・新規自社IPの企画・開発

・他社IPの獲得拡大

・IPを活用し、新たなファンの獲得および既存ファンとのエンゲージメントを醸成するコンテンツ・商品の提供

・知的財産保護対応の強化

・健全で遊びやすい遊技業界への貢献

事業のグローバル化

・「グローバルコンテンツカンパニー」への転身

・事業のグローバル化の進展による、保有コンテンツの世界中への浸透とIP価値向上

・各地域・国の文化の尊重、敬意に基づくビジネスやコンテンツの展開

・国内人口減少に伴う市場縮小リスク

・各国の文化等の理解が不十分でローカライズに失敗した場合のコンテンツに対する評価の低下、消費の減退リスク、取引先の減少リスク

・世界の人口増加による余暇市場の拡大

・新興経済圏の発展

・グローバルなコンテンツ提供プラットフォームやSNSの増加

・海外流通網の拡大

・海外拠点の強化

・作品の配信国・地域拡大

・海外でのライブ・イベントの実施

・海外におけるファンコミュニティの構築

人的資本の確保・育成

・コンテンツの拡大やグローバル化の展開を支えるためのスキルを持った人材の確保・育成

・従業員が仕事に対し高い意欲を維持できる状態の実現に向けた環境整備

・労働人口の減少による人材確保を達成できないリスク

・人々の働き方に対する価値観の変化に適応しないことによる採用機会の損失、離職率の上昇、労働生産性の低下、企業の信用度やブランド価値の毀損リスク

・優秀な人材の確保

・従業員の定着

・コンテンツ創造力の拡大

・教育・研修制度の拡充

・従業員の意欲に資する給与体系、評価制度

・多様な働き方に配慮した人事制度の構築

・スキルを持った人材の採用/適材適所の配置

・従業員満足度を高める施策の実施

社会・環境に配慮した事業運営

・「持続可能な社会の実現」に対応する事業運営、コンテンツを通じた社会へのはたらきかけ

・社会・環境の変化に適応できない場合の企業の信用度やブランド価値の毀損、取引先の減少リスク

・社会からの企業の信用度やブランドに対する評価の向上

・ステークホルダーとの関係強化

・サプライチェーンに対する環境・人権・調達方針の策定、公正な経済取引に関する規程の整備

・製品・サービスの提供を通じた社会貢献活動

・温室効果ガス排出量の把握および削減に向けた対応

ガバナンス体制の強化

・事業利益と社会からの評価を両立する組織運営体制

・プライム市場上場企業に求められる水準に適応できない場合の企業の信用度やブランド価値の毀損リスク

・株主への利益還元ができない場合の株価下落リスク

・社会からの企業の信用度やブランドに対する評価の向上

・適正な情報開示や経営成績向上による株価上昇

・コーポレートガバナンス強化

・取引先、業界組合、労働組合、地域社会、官公庁、投資家とのコミュニケーション

・透明性のある開示

・経営成績達成に向けた各種施策の実践

 

 

マテリアリティについては、上記のサステナビリティに関するガバナンス・リスク管理体制の中でその進捗について管理・監督を行うとともに、社会環境の変化や当社グループにおける状況を基に、課題が大きく変わったと判断されるときには、マテリアリティの見直しを行います。

 

 

 (2)気候変動に関する事項

1. 基本的な考え方

気候変動の進行は、地球規模の課題として経済や社会に深刻な影響を与えており、各国政府や企業は温室効果ガス(GHG)排出削減に向けた対策を加速させています。 また、再生可能エネルギーの導入拡大や脱炭素に向けた技術革新が求められる一方、異常気象や海面上昇等の物理的リスクが事業活動に及ぼす影響も年々大きくなっています。

こうした環境の変化を受け、当社グループでは、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言に賛同し、気候変動が事業に与えるリスクと機会を適切に分析・評価する体制を強化しています。これにより、気候変動リスクと機会を事業戦略に統合し、持続的な事業利益の創出と社会からの評価向上を実現することを目指します。また環境方針およびサステナブル調達方針を策定し、サプライチェーン全体で環境負荷低減を目指した取り組みを進めています。今後も、TCFD提言に基づく情報開示の充実を図るとともに、環境負荷を低減した持続可能な事業運営を推進していきます。

 

2. ガバナンス

当社グループでは、社会・環境に配慮した事業運営を経営の最優先事項の一つと位置付け、気候変動におけるリスクと機会の管理を、取締役会の監督のもと、サステナビリティ委員会を中心に推進していきます。

また、サステナビリティ委員会のもとにサステナビリティ分科会を設置し、さらにグループ各社にサステナビリティ担当者を選任しています。サステナビリティ分科会およびグループ各社のサステナビリティ担当者が具体的な施策の立案・推進・管理を行い、その内容をサステナビリティ分科会がサステナビリティ委員会へ報告します。サステナビリティ委員会が気候変動に関する事項や取り組みについて定期的にモニタリングし監督することで、継続的な改善を行っています。今後も、気候変動課題への対応を強化し、持続可能な事業運営を推進していきます。

 

3. 戦略

シナリオ分析方法

当社グループは、気候変動がもたらす事業リスクと成長機会を的確に把握し、持続可能な成長を実現するために、TCFD提言に基づくシナリオ分析を実施しています。分析では、「コンテンツ&デジタル事業」と「アミューズメント機器事業」の2事業を対象とし、気候変動の進行や脱炭素政策が当社グループの事業環境に及ぼす影響を評価しました。

シナリオ分析においては、1.5℃シナリオと4℃シナリオの2つを採用しました。1.5℃シナリオでは、炭素税の導入強化やエネルギーコストの上昇等、脱炭素化への移行リスクが事業活動に与える影響を評価しました。一方、4℃シナリオでは、気温上昇による異常気象の増加やインフラ被害等、物理的リスクが事業運営に及ぼす影響を分析しました。

この分析には、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)とIEA(国際エネルギー機関)のシナリオを活用し、2030年時点の影響を想定しました。今後も、気候変動に関するリスク・機会の評価を継続し、持続可能な事業活動を推進するとともに、ステークホルダーの皆様に対して透明性のある情報開示を行います。

 

シナリオ概要

参照シナリオ

1.5℃シナリオ

現状よりも厳しい気候変動対策が取られ、世界の平均気温上昇が1.5℃に抑制されるシナリオ

・IPCCによるSSP1-1.9

・IEAによるNZE(一部SDSを基に試算)

4℃シナリオ

現状を上回る気候変動対策が取られず、世界の平均気温が4℃程度上昇するシナリオ

・IPCCによるSSP5-8.5(RCP 8.5)

・IEAによるSTEPS

 

シナリオ分析結果

 コンテンツ&デジタル事業

1.5℃シナリオでは、環境への配慮に関する要請が高まり、炭素税導入や排出量取引が活発化することが予測されます。環境対応の劣後による企業の信用度やブランド価値の毀損リスクを認識し、環境に配慮した取り組みを推進することでリスクを低減し回避することが必要であると考えます。4℃シナリオでは、気候変動が甚大化することにより、台風・大雨や酷暑で外出機会が減少すると想定されます。結果として、物販やイベントの営業機会損失リスクがある一方、デジタルコンテンツや屋内・オンラインイベントの需要は増加すると見込んでいます。

 

 アミューズメント機器事業

1.5℃シナリオでは、環境への配慮に関する要請が高まり、炭素税導入や排出量取引が活発化することが予測されます。遊技機や周辺機器においても、省エネ・リサイクルに対応した製品の開発への要求が高まることが想定されます。4℃シナリオでは、気候変動の甚大化により、製造拠点・営業拠点・店舗(パーラー)の物理リスクが高まることが想定されます。加えて、大雨・台風や酷暑により店舗集客・売上が減少し、取引先であるパーラーの購買力が低下する恐れがあります。自社においては、BCP強化等の物理リスク低減に努めつつ、パーラーに対しては、気候変動に適応した新たな運営形態・サービスの支援を行うことが考えられます。

 

 

項目

2030年

財務インパクト

対応策

4℃

1.5℃

リスク

移行リスク

共通

炭素価格の賦課

Scope1と2に対する炭素税の導入により、運営コストが増大し営業利益を圧迫する可能性がある

炭素排出量削減の取り組み強化

情報開示に係るコスト増加

サステナビリティに関する情報開示や管理の費用が増加する

情報開示ツールの活用、開示体制の効率化

電気料金高騰による販管費増加

電気料金の高騰により販管費が増加する

省エネによる電気使用量の削減

C&D事業

環境負荷の低いグッズ製作に係るコスト増加

環境負荷の低い代替材等を用いることにより、材料の調達コストが増加する

材料調達網の強化

環境対応の劣後によるブランドイメージ毀損

顧客行動における環境への配慮の有無の重要性が高まり、環境への配慮に関する取り組みが劣後することで、取引減少等に繋がる恐れがある

環境配慮に関する取り組み推進

AM機器事業

環境対応の劣後による人材コスト増加

環境への配慮に関する取り組みが劣後することで、人材獲得コストが増加する

環境配慮に関する取り組み推進

ガソリン料金高騰による販管費増加

ガソリン料金の高騰により、営業活動のコストが増加する

営業の効率化によるコスト削減

環境負荷の低い遊技機製造に係るコスト増加

環境負荷の低い代替材等を用いることにより、材料の調達コストが増加する

省エネ・リサイクルに対応した製品の開発強化

物理リスク

共通

台風・洪水等による事業停止・機会損失、水害や浸水リスクの発生による補修費用

水被害や浸水リスクが発生し、事業活動が停止する恐れがある。加えて、自社拠点における防災・復旧コストが増加する

屋内を活用した撮影・映像制作(C&D事業)
BCP(事業化継続計画)の策定
各拠点における非常時/緊急時に備えた訓練の実施

C&D事業

グッズ製作に係るコスト増加

原材料価格の高騰や供給の不安定化により、グッズ製作のコストが増加する

材料調達網の強化

気候変動によるイベント集客の減少

平均気温上昇により、夏季の外出意欲が低下し、イベント集客が減少する

デジタルコンテンツへの自社IP提供を強化

AM機器事業

原材料、エネルギーの高騰による製造コスト増加

原材料価格の高騰や供給の不安定化により、遊技機製造のコストが増加する

材料調達網の強化

猛暑による集客減少に伴うパーラーの購買力低下

平均気温上昇により、夏季の外出意欲が低下し、パーラーの集客が減少する。結果としてパーラーの購買力が低下し、当社の取引に影響を与える

気候変動による影響を加味したパーラーの運営形態・提供サービスの推進

機会

C&D事業

デジタルコンテンツの需要拡大

外出頻度の低下に伴い、室内で楽しめるデジタルコンテンツの需要が増加する

AM機器事業

省エネ・リサイクルに対応した製品の開発・取扱強化

電力使用量を低減する省エネ対応、リサイクル可能な遊技機の開発・取扱を強化する

パーラーの空間づくり提案

低排出エネルギーへの切替等、気候変動の影響を加味した新たなパーラーの運営形態・サービスが求められる

 

 

※2030年の営業利益予測に対して

小:財務への影響が3%未満

中:財務への影響が3%以上10%未満

大:財務への影響が10%以上

※本表中における「C&D事業」はコンテンツ&デジタル事業を、「AM機器事業」はアミューズメント機器事業をそれぞれ指します。

 

4.リスク管理

気候変動に関するリスクは、企業の持続可能性に大きな影響を与える重要なリスクと認識し、適切な対応を進めています。

気候変動に関するリスクは、移行リスク(脱炭素社会への移行に伴う規制や市場の変化)と物理リスク(気温上昇や異常気象の影響)に分類し、サステナビリティ分科会において、リスクの特定・評価を行っています。リスクの特定・評価結果は、サステナビリティ委員会へ報告しています。必要に応じて、取締役会へも報告を行い、監督・指示を受ける体制を整えています。

また、当社グループはリスクのモニタリング体制を強化しており、リスクの発生状況や対策の進捗を定期的に評価し、必要に応じて施策を見直しながら改善を図っています。今後も、気候変動リスクへの対応を強化し、持続可能な事業運営の実現に向けた取り組みを進めます。

 

5.気候変動に関する指標・目標

政府の掲げる2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向けて、当社グループでも温室効果ガス排出量の削減に向けた取り組みを積極的に進めて参ります。当社グループの温室効果ガス排出量は下記のとおりです。

  (単位:t-CO2)

Scope1

Scope2

Scope3

カテゴリ6

カテゴリ7

2026年3月期

2,272

3,312

231

421

2025年3月期

967

2,736

216

263

2024年3月期

860

2,227

185

234

 

 

※Scope1は、使用車両におけるガソリン消費量の総計および冷暖房を目的としたガス・灯油・重油等の燃料消費量の総計(概算値を含む。)に当連結会計年度末において入手可能な環境省の「算定・報告・公表制度における算定方法・排出係数一覧」における排出係数を乗じることにより、算出しています。2025年3月期の数値は、昨年開示時点から収集範囲を拡大し再計算した数値を記載しています。なお2026年3月期における大幅な増加は、集計範囲の拡大によるものです。当社およびフィールズ株式会社におけるハイブリッドカーの導入拡大(当連結会計年度末の導入率97.4%)や営業拠点統合による冷暖房燃料の消費抑制など、環境負荷低減に向けた取り組みを継続して進めています。

※Scope2は、各拠点の電力消費量に、当連結会計年度末において入手可能な環境省の「電気事業者別排出係数」における全国平均係数を乗じることにより、見積りの方法に基づきロケーション基準によるScope2温室効果ガス排出量を算出しています。2025年3月期および2024年3月期の数値は、昨年開示時点から収集範囲を拡大し再計算した数値を記載しています。なお、2026年3月期における増加は収集範囲の拡大および対象拠点の追加によるものであり、一方で再生可能エネルギー導入推進により、グループ全体の再生可能エネルギー利用率は19%(前年度比5%向上)へ高まっています。

※Scope3において、従業員の出張(カテゴリ6)および通勤(カテゴリ7)による排出量を算出しています。カテゴリ6は、全国1年間の出張に係る交通費、宿泊費、パック旅行の参加費(観光庁『旅行・観光消費動向調査(2010年)』より引用)に、金額当たりの交通手段別排出原単位と宿泊の排出原単位を乗じ、排出量に換算した上で、全就業人口から排出原単位を算出し、従業員数(連結)に乗じることで算出しています。カテゴリ7は、従業員の交通区分別通勤費支給額から算出しています。2026年3月期の(株)エース電研の数値は通勤費支給額の合計値に旅客鉄道の排出原単位を乗じて算出しています。

※温室効果ガス排出量データは、環境省の発表した係数をもとに当社が更新日現在において収集可能な範囲で算出した推定値であり、今後変更となる可能性があります。集計範囲は以下の表のとおりです。

 

集計範囲

2024年3月期

2025年3月期

2026年3月期

Scope1

[車両(ガソリン)]

グループ3社

(円谷フィールズホールディングス(株)、フィールズ(株)、(株)円谷プロダクション)

 

[車両(ガソリン)]

同左

 

 

 

[燃料(ガス・灯油等)]

連結範囲

[車両(ガソリン)]

グループ5社

(左記に (株)新興製作所、(株)エース電研を追加)

 

[燃料(ガス・灯油等)]

グループ3社

(フィールズ(株)の各支社等、(株)エース電研の4事業所、(株)新興製作所の本社等2拠点)

Scope2

[対象拠点]

・円谷フィールズホールディングス(株)等16社入居本社

・(株)円谷プロダクションの本社外3拠点

・(株)デジタル・フロンティアの本社・スタジオ

・フィールズ(株)の製造拠点、23支社支店および6ショールーム、その他オフィス2拠点

[対象拠点(左記に加え、以下を追加)]

・ (株)円谷プロダクションの本社外1拠点

・フィールズ(株)の残り全支社支店およびショールーム、その他オフィス1拠点

・トータル・ワークアウト店舗

・(株)エース電研の9事業所およびその他2拠点

[対象拠点(左記に加え、以下を追加)]

・フィールズ(株)のその他オフィス1拠点

・(株)エース電研の1事業所

・(株)新興製作所の本社等2拠点

・(株)ソフィアの本社等2拠点

Scope3

カテゴリ6

連結範囲

カテゴリ7

グループ4社

(円谷フィールズホールディングス(株)、フィールズ(株)、(株)円谷プロダクション、(株)デジタル・フロンティア)

グループ5社

(左記に(株)エース電研を追加)

 

 

 

 

(3)人的資本に関する事項

1. 基本的な考え方

当社グループでは、従業員一人ひとりが、仕事や会社生活を通じて、自己の望みや目標の実現を図ることができる会社であることを目指しています。働き方に対する価値観が変化する中、様々な背景を持った従業員が高い意欲をもって働き、それぞれの能力を最大限に発揮することこそが、当社グループの中長期的な成長と社会貢献に繋がると考えています。

当社グループは、国内はもとより広く世界にエンタテインメントを届けるべく事業を推進しています。目まぐるしく変化する技術と環境に適応しながら、エンタテインメントを生み出し続ける人材は必要不可欠であり、その獲得と育成、働く環境の整備を重要視しています。

 

2. 人的資本に関するガバナンス・リスク管理体制

サステナビリティ委員会を中心とするサステナビリティに関するガバナンス体制のもと、人材育成方針および社内環境整備方針の見直し、人権方針等の重要な方針の検討ならびに人的資本に関する取り組みの進捗確認を行っています。同委員会における検討・確認状況については、年2回以上取締役会に対し報告を行う体制を構築しています。

 

3. 経営戦略を踏まえた人的資本に関する戦略・方針

全社および各事業の戦略を踏まえ、当社グループでは、人的資本に関する重点取り組み事項として①戦略を実現するための機能・組織の拡充と人材配置、②人材の確保・育成、③従業員が仕事に対し高い意欲を維持できる状態の実現に向けた環境整備の3テーマについて、積極的に取り組みを強化しています。

 

戦略実現のための機能・組織の拡充と人材配置

・コンテンツ&デジタル事業、アミューズメント機器事業、全社部門それぞれにおける、戦略の実現に必要な組織・機能の特定と拡充・新設

・戦略実現の重点領域(商品開発等)に対する積極的な人材配分およびリーダー人材の配置

 

人材の確保・育成

・戦略の実現や成長を実現するために必要なタレント(クリエイティブ人材、商品企画生産にかかわる人材、AI活用人材等)の採用・育成

・中期経営計画における目標達成のために必要な生産性および要員数の確保

 

従業員が仕事に対し高い意欲を維持できる状態の実現

・高い意欲をもって働くことのできる環境・制度の充実

・多様な人材・価値観を活用するための環境整備の促進

・コンプライアンス・ハラスメント対策、人権等への対応

 

 

4.人的資本に関する具体的な取り組み方針

<人材育成方針>

上述の重点取り組み事項に基づき、戦略実現のための機能・組織の充実、最適な人材配置および人材の確保・育成に取り組んで参ります。

 

コンテンツ&デジタル事業

・ライセンス営業機能の強化:グローバルなIP展開の加速に向け、国内事業および海外事業機能を統合しました。国内・海外の異なる市場環境で培ったマーケティングやIP管理に関するノウハウ・成功事例を組織横断で共有・融合させることで、企画力と営業力を高め、国内外のパートナーとの関係を強化しながら各IPの市場価値をグローバル規模で最大化できる総合的な提案営業力を持った人材の育成を行っています。

 

・自社МD開発機能の強化:自社MDの拡充およびサプライチェーン管理機能を強化するため商品開発事業部門を新設しました。高付加価値な商品を企画し、パートナーとともにAI等を活用しながらトレンドに合わせて迅速に市場へ提供するべく、高い企画力とデジタルスキルを兼ね備えた人材の確保・育成に注力しています。

 

・製作・制作機能の強化:ファンの熱量を生む映像作品の展開を強化するため、製作・制作体制の拡充を図っています。社内クリエイターの育成・確保を強化するとともに、外部の多様なトップクリエイターとの強固な連携・協働を主導できる、高いプロデュース能力を備えた人材の育成・確保を進めています。

 

・顧客接点の機能強化:ファンとのエンゲージメントを深めるリアルイベントやデジタルプラットフォームの活用を推進するため、イベント企画・運営機能およびデジタルマーケティング機能の強化を行っています。臨場感のある体験価値を創出し、国内外のファンへ直接アプローチできるイベントプロデュース人材の確保と、データ駆動型のデジタルマーケティング人材の確保・育成を推進しています。

 

アミューズメント機器事業

・新製品の開発機能の強化:IPを活用したより魅力的な遊技機の開発機能を強化するため、IP取得・管理および製品開発を担う人材の確保・育成を進めています。2026年4月より、専門性のある人材育成および製品品質のさらなる引き上げ、開発工程管理強化を目的として、開発部門の部署を再編しました。さらに、IP取得・管理および商品開発人材の報酬制度の見直しを継続しており、成果に対して正当に報いる評価制度の導入や新卒社員の初任給の引き上げ等、戦略目標の達成に向けたインセンティブ設計を行っています。

 

・営業体制の整備:遊技機単体に留まらず、周辺機器も含めた魅力的な遊技空間全体の総合提案を実現するため、フィールズおよびエース電研の営業・生産・物流拠点の統合を進めています。これにより、コスト最適化と利益率の向上を図るとともに、遊技機と周辺機器の双方を高度に扱える総合提案型営業人材の育成を推進しています。あわせて、こうした営業体制の変革と業績貢献に応えるため、営業人員の報酬制度の改定や初任給の引き上げなどを実施し、人材のエンゲージメント向上を図っています。

 

全社・ホールディングス

・次世代リーダー人材育成:IP戦略の強化とグループシナジーの最大化に向け、次世代のマネジメント人材を対象とした教育研修を実施しています。価値創造を牽引するリーダーを育成し、当社グループが持続的に成長するためのビジネス基盤を強化していきます。

 

・AI活用体制の整備:AI技術の活用による業務プロセスの抜本的な効率化・高速化を、従業員の能力を最大化させるための重要施策と位置付けています。全社員およびマネジメント人材を対象としたAI活用研修を実施しているほか、AIサービスの活用に向けた社内規程を整備しました。情報収集や試案作成等の業務を高度に自動化・支援する環境を整備することで、従業員がより創造的かつ品質向上に直結する業務に注力できる環境を構築し、次世代のビジネス環境に対応し得る高度な専門性を備えた人材をグループ全体で育成しています。

 

人材の確保と育成に向けた取り組み

グループ共通の企業理念である「すべての人に最高の余暇を」の実現のため、当社グループは従業員一人ひとりが、仕事や会社生活を通じて、自己の望みや目標の実現を図れる会社であることを目指しています。働き方に対する価値観が変化する中、様々な背景を持った従業員が高い意欲をもって働き、それぞれの能力を最大限に発揮することこそが、当社グループの中長期的な成長と社会貢献につながると考えています。

また、グループの中長期的な成長の実現、中期経営計画の達成という観点で重要な人的資本について精査し、必要なスキル・タレントを持った人材について、採用・育成を行っています。

現在の教育・研修制度としては、新入社員を対象に、社会人として欠かせないマナーや、ビジネスの基礎、会社理解、業務スキル向上に資する様々なカリキュラムを手厚く実施する1カ月程度の入社後社員研修と1~2日程度の入社半年後研修を実施しています。また職位・階層別研修と職種別研修を不定期に行っています。

 

<社内環境整備方針>

当社グループは、多様な背景・価値観を持った人材が活躍し、高い意欲をもって働くことのできる社内環境・制度を整備していくとともに、人種、宗教、性別、国籍、年齢、性的指向、障がい等に関係なく、能力や実績を重視した新卒・キャリア人材の積極的な登用・活用を行っています。

 

従業員の多様な働き方へのニーズに応えるための取り組み

労働環境の変化を踏まえ、あらゆる従業員がライフステージや個々の事情に合わせて活躍できるよう、育児休業や介護休業を取りやすくするための社内制度および体制の整備を行っています。

 

多様な人材の活躍に向けた取り組み

グループで働くすべての従業員が高い意欲をもって働くことのできる環境を整え、多様な背景・価値観を持った人材が活躍し、能力を発揮することが重要であると捉え、そのための制度の整備を行っています。この考え方を明確化するため、2026年3月に「多様な人材活躍に関する基本方針」を策定しました。また、すべての部門・グループ会社が同じ理念に向けて連携し、進んでいく土台となるべく、透明性が高く、従業員それぞれの努力に報いることができることを重視した給与・資格等級・目標管理制度を設けています。

また、障がいのある方々へ働きやすい環境を整備し、就業機会を提供することを目的とし、2025年10月に「ワークサポート名古屋ベース」を新たに開設しました。既存の沖縄事務センターと合わせた2拠点体制により、グループ全体で障がい者雇用促進と活躍支援を強化しています。

 

労働安全衛生に関する方針

従業員の心身の健康を維持するため、グループとして安全衛生管理規程を策定し、労働安全衛生とメンタルヘルス、健康保持増進について遵守すべき事項を規定するとともに、必要な措置を行っています。

上記を実施するための体制として、各事業所の事業の種類および人数に応じて総括安全衛生管理者、安全管理者、衛生管理者、安全衛生推進者、産業医、安全衛生委員会または衛生委員会を置き、法令に基づいた必要な職務を行っています。また、専門のカウンセラーによるメンタルケアの実践を目的とした健康相談窓口の常設の他、産業医・専門医・カウンセラー・弁護士・社労士等の社外リソースとネットワークを構築して幅広く対応するための体制を整備しています。

具体的な取り組みとしては、安全衛生委員会において会社、複数の従業員、産業医で構成された委員会メンバーによる定期的な労働安全衛生に関する話し合いを毎月1回以上行い、その内容を社内ポータル(イントラネット)上で従業員に報告しています。また、産業医や専門クリニックと連携のもと、従業員およびそのご家族の心身の健康保持・増進に向けた取り組みを行っています。

 

5.人的資本に関する指標と目標

以下のデータについて、集計範囲は記載のとおりです。なお、指標については、2027年3月期を起点とする中期経営計画に基づき、昨年開示した指標から見直しを行っています。

 

① 人材育成方針関連

以下のデータについて、集計範囲は連結となります。

 

2024年3月期

2025年3月期

2026年3月期

グループ従業員数

1,423

1,664

1,774

 

うち自社МD開発部門

*コンテンツ&デジタル事業における

17

 

うちIP・商品統括部門

*アミューズメント機器事業における

173

220

324

 

 

うち新卒採用数

5

21

31

 

 

IP・商品統括部門人材の平均年収額千円

7,077

6,731

6,270

従業員1人当たり売上高百万円

99

84

98

従業員1人当たり営業利益百万円

8

9

9

教育・研修費用百万円

54

89

141

 

 

② 社内環境整備方針関連

以下のデータについて、集計範囲は円谷フィールズホールディングス(株)、フィールズ(株)、(株)円谷プロダクション、(株)デジタル・フロンティアとなります。
 

 

2024年3月期

2025年3月期

2026年3月期

女性管理職比率

5.9

6.3

6.6

育児休業取得率(男性)

25.0

36.4

50.0

障がい者雇用率

1.9

2.0

2.2