2026年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    1,662名(単体) 1,894名(連結)
  • 平均年齢
    34.7歳(単体)
  • 平均勤続年数
    7.5年(単体)
  • 平均年収
    8,558,000円(単体)

従業員の状況

 

(2) 【従業員の状況】

① 連結会社の状況

(2026年3月31日現在)

従業員数(名)

1,894

(5,434)

 

(注)臨時雇用者(アルバイト及び派遣社員)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

 

② 提出会社の状況

(2026年3月31日現在)

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

平均年間給与の対前

事業年度増減率(%)

1,662

(5,432)

34.7

7.5

8,558

18.6

 

(注)1 従業員数は、当社から他社への出向者を除き他社から当社への出向者を含む就業人員数であります。

2 臨時雇用者(アルバイト及び派遣社員)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

3 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含み、ストックオプション、譲渡制限付株式による株式報酬費用は含んでおりません。

 

③ 労働組合の状況

労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

④ 提出会社の管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

当事業年度

管理的地位にある
労働者に占める
女性労働者の割合(%)(注1)

男性の育児休業等取得率(%)

(注2)

労働者の男女の賃金の額の差異(%)(注1)

正規雇用

労働者

パート

有期労働者

全労働者

うち正規雇用

労働者

うちパート

有期労働者

26.0

87.9

33.3

52.2

79.0

89.5

 

(注)1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取り組みは、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

当社グループは2020年に、「SDGs推進委員会」を設置し、環境・社会に対して、ファッションを扱うプラットフォーマー企業として何ができるのか議論を重ね「ファッションでつなぐ、サステナブルな未来へ。」というサステナビリティステートメントを策定しました。このステートメントには、ファッションとテクノロジーを通じて、人と人をつなぎ、社会課題を革新的なやり方で解決していくという想いが込められています。

 

(1)ガバナンス

①監督体制

当社の取締役会は、マテリアリティ評価を通じて特定したサステナビリティ(気候変動含む)関連のリスクおよび機会を含む重要な経営課題について、最終的な監督責任を負っています。管理方針や機会活用方針の審議・承認をおこなうと共に、経営戦略への反映状況をモニタリングし、これらのリスクおよび機会を、経営判断の意思決定プロセスにおいて一体的に管理しています。

なお、体制の具体的な構成は「第4 提出会社の状況 4 コーポレートガバナンスの状況等 (1)コーポレート ガバナンスの概況 ③企業統治に関するその他の事項」に記載の図のとおりであります。

 

ⅰ.サステナビリティ関連の主な決議・報告事項

取締役会では、サステナビリティに関する重要事項について定期的に決議・報告を行っています。当事業年度における主な決議・報告事項は以下のとおりです。

会議体

主な決議・報告事項

取締役会

決議事項

・経営体制に関する事項(代表取締役選定/役付決定/職務代行順位決定)

・取締役の報酬に関する事項

 

報告事項

・人事に関する状況(男女比、女性管理職比率、人事・教育制度等)

・女性活躍推進に関する取り組み状況

・システム監査報告

・取締役会実効性評価

・知財戦略

・コンプライアンス・内部通報

 

 

 

ⅱ.取締役のスキルマトリックス

当社における経営環境を踏まえ、現在または将来の経営課題への対応において期待される、取締役が有する専門性・知見・経験は以下のとおりです。

 

①取締役会の意思決定・モニタリング上、

重要視する専門性・知見・経験

②現在及び将来の経営課題への対応上、重要視する

専門性・知見・経験

氏名

役位

企

業

経

営

・

経

営

戦

略

財

務

・

会

計

組

織

・

人

事

コ

❘

ポ

レ

❘

ト

ガ

バ

ナ

ン

ス

E

S

G

・

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ス

テ

ナ

ビ

リ

テ

ィ

マ

❘

ケ

テ

ィ

ン

グ

戦

略

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(

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ュ

リ

テ

ィ

)

 

E

C

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❘

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業

戦

略

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業

開

発

・

M

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グ

ロ

❘

バ

ル

経

営

・

事

業

ソ

ウ

ゾ

ウ

す

る

力

 澤田 宏太郎

 代表取締役社長兼CEO

●

 

●

●

●

●

●

●

●

 

●

 栁澤 孝旨

 取締役副社長兼CFO

●

●

 

●

●

 

 

 

●

●

●

 廣瀬 文慎

 取締役兼COO

●

●

 

●

●

 

 

●

●

 

●

 秀 誠

取締役

●

 

●

 

 

●

●

●

●

 

●

 永田 佑子

取締役

●

 

 

 

 

●

 

●

 

●

●

 齋藤 太郎

社外取締役

●

 

●

 

●

●

 

 

 

●

●

 閑歳 孝子

社外取締役

●

 

●

 

 

 

●

 

●

 

●

 及川 卓也

社外取締役

●

 

●

 

 

 

●

 

 

●

●

 五十嵐 弘子

監査等委員

 

●

 

●

 

 

 

 

 

 

●

 宇都宮 純子

監査等委員

 

 

 

●

 

 

 

 

●

●

●

 西山 久美子

監査等委員

 

●

 

●

●

 

 

 

 

 

●

 

(注)本表は各取締役が有する全ての知見・経験を表すものではありません。

 

ⅲ.取締役の業績連動型賞与のESG指標

取締役の報酬制度については、取締役会の諮問機関であり社外取締役を中心とした指名・報酬諮問委員会にて制度の見直しを検討してまいりました。その審議結果及びその答申を踏まえ、当社取締役のうち業務執行取締役について、当社グループの持続的かつ中長期の企業価値向上を促し、健全なインセンティブとして機能させることを目的とし、当社グループの経営戦略に基づく短期・中長期の業績の達成及び企業価値の向上に向けた取り組みとその成果に対して報酬を支払う報酬制度を導入しております。

具体的には、固定報酬及び業績連動報酬で構成されており、固定報酬は現金のみ、業績連動報酬は現金賞与及び株式報酬の2種類の報酬から構成されております。各報酬の割合については、業績連動報酬の割合が固定報酬の割合を上回り、業績連動報酬のうち株式報酬の割合が現金賞与の割合を上回っております。

また、株式報酬は、2023年度から「ESG評価指標」を導入し、事業の成長度を測る「株価成長率」「営業利益」「在籍要件」とESG経営の推進度を測る「ESG評価指標」で決定しており、3事業年度ごとに見直しています。

気候関連の評価項目については、このESG評価指標の一部として組み込まれていますが、現時点において、当該項目のみを個別に区分・識別した評価および開示はおこなっていません。

 

役員報酬制度の概要

報酬項目

報酬割合

評価基準

目標値

固定報酬(現金報酬)

30%

-

-

現金賞与

30%

商品取扱高

668,700百万円(注1、2)

営業利益

79,261百万円(注1、2)

株式報酬

40%

株価成長率

比較企業群の上位25%

営業利益

非開示

在籍要件

2026年3月末まで

ESG評価指標

MSCI ESG Ratings:AAA

 

(注)1 現金賞与の目標値は開示予算に対して、商品取扱高は15,000百万円、営業利益は10,000百万円を加算した数値であります。

2 当連結会計年度の目標値

 

②執行体制

SDGs推進委員会は、4つの重点取り組みおよび関連KPIの策定・見直しをおこなうと共に、気候変動、人権、ガバナンスなどのテーマについて議論・審議をおこなっています。審議内容および進捗は取締役会へ報告され、取締役会はこれらの報告を踏まえてサステナビリティ関連の目標の達成状況を監督しています。同委員会は、委員長である代表取締役社長兼CEOをはじめ、取締役副社長兼CFO、取締役兼COO、執行役員等で構成されています。また、社外取締役(監査等委員)および外部有識者がオブザーバーとして参加しており、2020年11月の設置以来、29回(2026年4月1日現在)開催しています。事務局はコミュニケーションデザイン本部(サステナビリティ推進ブロック)が担い、各事業本部と連携して施策に取り組んでいます。

 

 


 

当連結会計年度のサステナビリティ関連の主な報告事項

会議体

主な報告事項

SDGs推進委員会

報告事項

・再生可能エネルギーに関する検討

・サステナビリティ開示基準(SSBJ基準)への対応についての検討

・各ESG評価機関からの評価共有

・サステナビリティ活動進捗の共有

 

 

(2)サステナビリティ全般

①戦略

ⅰ.マテリアリティ

当社グループでは2022年に社内外のステークホルダーと共にマテリアリティを策定し、2024年にマテリアリティと4つの重点取り組みの見直しをおこないました。

※「マテリアリティ」は、SDGs推進委員会にて審議し、2024年8月16日の取締役会にて決議

 

特定プロセス

Step1:課題の抽出

主要なESG評価機関(投資家)の評価、社会からの要請や株主、顧客、取引先、従業員、自治体、NGO等、各ステークホルダーの声を参考に、当社グループの特性や成長への寄与の観点から課題を抽出

※アナリストレポート、ユーザーインタビュー、取引先アンケート、従業員アンケート、NGOインタビューなどを参照

 

Step2:マテリアリティの分析・評価

「ZOZOグループとして大切にしたいこと」と「財務影響」を考慮して「ZOZOグループにとっての重要性」、「ステークホルダーにとっての重要性」の2つの軸で、マテリアリティを仮評価。仮評価を踏まえ、マテリアリティを解決する「4つの重点取り組み」を仮策定

 

 

Step3:妥当性の確認

仮評価したマテリアリティと「4つの重点取り組み」の妥当性、成長戦略との整合性を確認し、SDGs推進委員会にて経営陣により審議

 

Step4:決議

取締役会決議を経て、当社グループのマテリアリティを特定・公表

※社会環境や経営環境の変化に合わせて随時見直しをおこないます

 

マテリアリティマップ


 

ⅱ.4つの重点取り組み

サステナビリティステートメント「ファッションでつなぐ、サステナブルな未来へ。」の実現、またマテリアリティ19項目の解決に向け、4つの重点取り組みとKPIを策定しました。

 

a.重点取り組み1:取引先と共につくる、サステナブルでナナメウエなサービスの提供

テクノロジーの活用や取引先を含むすべてのステークホルダーと協働・共創することで、安全・安心で持続可能なワクワクするサービスを提供し、環境・社会課題の解決を目指します。

マテリアリティ

・消費者とのつながり強化

消費者へ環境・社会に配慮した商品や情報の提供をおこない、サステナブルな行動を啓発する

・取引先との協働、共創

取引先と連携し、商品やサービスを通して環境・社会課題解決に取り組む

・責任あるAIの活用

安全で信頼できる倫理的な方法でAIを開発・活用する

・安全、安心な製品及びサービスの提供

消費者が安心して利用できる安全なサービスや商品を提供する

・倫理ある広告の運用

広告の及ぼす社会的影響を考慮し、見る者に損害を与えるおそれのある広告を排除すると共に、質の高い広告を掲載することでサイトの信用と品位を維持し、広告媒体としての自己価値を高める

・動物福祉の向上

販売商品のサプライチェーン上での動物実験、動物虐待を防止する基準を策定し、取引先に働きかける

KPI

目標年度

2024年度実績

2025年度実績

1. 販売商品にサステナビリティ情報を表示

2030年

-

-

2. 販売商品のトレーサビリティの実現

2030年

-

-

KPIを達成するための戦略

・サステナブルファッションの普及

ファッションのサステナビリティに関する情報やブランドの取り組みを紹介することでお客様の興味関心を高め、ZOZOTOWNでのサステナブルなファッションの取り扱い数を増やす。

・ファッションアイテムの循環を促進

ブランド古着のファッションゾーン「ZOZOUSED」や、ZOZOTOWN購入商品の下取りサービス「買い替え割」などのサービスを提供することでファッションの循環を構築。さらに、ZOZOTOWN以外のチャネルからの下取りやサービスの認知向上・利用促進を目的としたキャンペーン等も展開することで、この循環を強力に促進する。

・ステークホルダーとの連携

ZOZOTOWN出店ブランド企業と連携し、ファッションのサステナビリティを消費者へ啓発するプロジェクトを継続的に実施。環境負荷の低い商品を企画し、循環型ファッションを促進する。

 

 

 

b.重点取り組み2:DE&Iの推進による、すべての人が自分らしく笑顔で生きられる職場や地域の実現

多様性を重んじる職場環境の推進や、産官学を中心としたステークホルダーとの連携により地域社会の活性化および次世代支援に貢献することで、誰もが尊重し合い自分らしく笑顔で生きられる公平・公正な世界の実現を目指します。

マテリアリティ

・従業員の働きがい向上

従業員一人ひとりが自分らしく働き、高い幸福度を感じられる環境を整える

・ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン推進

すべての人が可能性を発揮できる社会づくりに貢献する

・人材育成の強化

人自戦略にもとづいた採用・育成をおこない、従業員の能力を向上させる

・人権の尊重

サプライチェーンを含む全ての人の人権を尊重する

・次世代育成・地域との連携強化

ステークホルダーとの次世代育成活動による、地域コミュニティの発展への貢献

KPI

目標年度

2024年度実績

2025年度実績

1. 取締役の女性比率30%以上

2030年

45.5%

45.5%

2. 上級管理職(部長以上)の女性比率30%以上

2030年

10.8%

10.4%

3. 管理職(課長以上)の女性比率40% (注)1

2030年

24.2%

26.0%

4. 男性育児休業取得率100%(全労働者)(注)1

2030年

69.6%

85.2%

5. 男性育児休業取得率100%(正規雇用労働者)

(注)1

2030年

70.5%

87.9%

6. 男性育児休業取得率100%(非正規雇用労働者)

(注)1

2030年

50.0%

33.3%

7. 労働者の男女賃金差異60%(全労働者)(注)1、2

2030年

56.0%

52.2%

8. 労働者の男女賃金差異80%(正規雇用労働者)

(注)1、2

2030年

72.3%

79.0%

9. 労働者の男女賃金差異106%(非正規雇用労働者)

(注)1、2

2030年

105.1%

89.5%

10. 障がい者法定雇用率の遵守

2025年

3.4%

3.4%

11. 次世代100万人と「つながり」を持つ

2030年

403,543人

743,887人

 

KPIを達成するための戦略

・LGBTQ+コミュニティへの支援活動・理解促進

従業員およびステークホルダーの意識を向上させていくため、社員研修やeラーニングを実施。さらに、ステークホルダーと連携し、ファッションを通じた啓発施策や、国内の婚姻の平等を推進するキャンペーンや寄付をおこなう。

・ジェンダー平等の推進

女性活躍を推進していくため、キャリアデザイン研修やeラーニングを実施。

また、性別役割分担意識や固定観念を解消するためアンコンシャスバイアス研修も定期的に開催。

さらに、次世代のキャリアを支援するための取り組みにも積極的に協力していく。

・次世代への支援活動

キャリア教育をテーマにした出前授業や児童養護施設で暮らす子どもたちを対象にした支援活動を展開するほか、当社拠点がある地域への寄付を実施。

・障がい者雇用の促進

積極的に障がい者雇用を推進し、当事者が自分らしく働ける環境整備や合理的配慮を提供。

また、社員向けの勉強会の実施や聴覚障害を持つ社員コミュニティを設立し、働きやすい環境づくりに努める。

 

(注)1 提出会社の数値

2 男性の平均年間賃金に対する女性の平均年間賃金の割合

 

 

c.重点取り組み3:環境負荷の軽減による、豊かな地球への貢献

自然環境の課題解決にステークホルダーと共に取り組み、環境負荷を軽減することで、持続可能な地球環境の実現を目指します。

マテリアリティ

・商品輸送効率の向上

商品輸送企業との脱炭素の取り組みや輸送効率化をおこなう

・販売商品、梱包資材の3R促進

アパレルをはじめとする商品や梱包資材、オフィスの廃棄物、ごみ等の3R(リデュース、リユース、リサイクル)の推進

・気候変動への対応

事業における環境に配慮したエネルギー使用による気候変動対策への貢献

・生物多様性への対応

各拠点の運営や事業に伴う土壌汚染や森林破壊を防ぎ、多様な生物が存在している状態をめざす。

また、販売商品のサプライチェーン上での影響を軽減するための啓発、ルールづくりをおこなう

・水資源の保全

環境に配慮した水の利活用

KPI

目標年度

2024年度実績

2025年度実績

1. スコープ3の排出量を基準年(2020年)から42%削減する

2030年

50.3%

55.2%

2. 「カーボンニュートラル」の達成

2030年

750t-CO2

※スコープ1&2の排出量

51t-CO2

※スコープ1&2の排出量

3. 「ネットゼロ」の達成

2050年

205,330t-CO2

※スコープ1&2&3の排出量

184,601t-CO2

※スコープ1&2&3の排出量

KPIを達成するための戦略

・再生可能エネルギー電力の導入

積極的に再生可能エネルギー電力の導入を進め、当社全拠点に100%実質再生可能エネルギー電力を導入する。

また、省エネルギーにつながる取り組みを実施するなど、エネルギー使用量の削減を促進していく。

・商品配送の最適化

運輸業務をおこなう企業と連携し、配送ドライバーの負担軽減や繁閑に応じた発送作業の分散につながる配送方法を導入。

また、ユーザーに「置き配」の利用を促進し、再配達削減を通じたトラックのCO2排出量抑制をめざす。

・物流資材の最適化

バイオマス素材を配合した配送用資材の導入や、物流資材の一部をプラスチックから紙素材へ切り替える取り組を実施。

また、過剰梱包を防ぐ仕組みの導入など、梱包プロセスの改善を推進していく。

・環境分野における評価・認定

国際的な基準・水準における削減目標を設定し、気候変動に対応していく。

また、国際的気候変動イニシアチブによって、科学的根拠に基づいた認定を得る。

 

 

 

d.重点取り組み4:ガバナンス強化による、正しい経営と強靭な管理体制の維持・改善

コーポレートガバナンスやリスクマネジメント、プライバシーセキュリティ等を強化することで、健全かつしなやかな管理体制を維持・改善し、高い透明性・実効性・迅速性のある経営を目指します。

マテリアリティ

・コーポレートガバナンスの強化

取締役会構成・役員報酬・内部通報制度など、グループ企業間での適切な運営・監視およびシナジー創出

・データプライバシーセキュリティの強化

顧客の個人情報等の適正な保持・管理など常に最新の環境へ対応する

・腐敗防止強化

公務員への賄賂、過剰な接待や贈答品の授受、癒着、横領、背任等のあらゆる腐敗リスクを未然に防ぎ、

対処できる社内体制を構築する

KPI

目標年度

2024年度実績

2025年度実績

取締役の女性比率30%以上(注)

2030年

45.5%

45.5%

KPIを達成するための戦略

・コーポレートガバナンスの強化

全てのステークホルダーとの円滑な関係構築を実現することを経営の基本方針とし、その実現のため、取締役会及び監査等委員会を軸としたコーポレートガバナンスを充実化していく。

・情報セキュリティの強化

情報セキュリティ基本方針を定め、これを実践することで情報セキュリティマネジメントシステムの確立、運用及び維持を推進し、安全なサービスを提供していく。

・サプライチェーンデューデリジェンスの強化

ESGリスクを特定・防止・低減するため、サプライチェーンデューデリジェンスのプロセスを構築し、リスクアセスメントを実施する。

 

(注)提出会社の数値

 

ⅲ 4つの重点取り組みを達成するための取り組み

a.環境への取り組み

イ.水資源保全の取り組み

水資源は、気候変動課題や生物多様性の保全とも関連する自然資本の保全上の重要項目と認識し、事業活動における水使用量の削減、水源の保全、水リスクの管理と対処に努めてまいります。当社グループにおいて主に水を利用している用途は、データセンターでの冷却水等と事業所での生活用水に大別されます。そのうち事業所については、職場生活に必要な量のみを消費しております。

※ビジネスモデルとして、財務影響に与えるインパクトは小さいと考えております。

 

これら、事業にかかる水資源に関しては、世界資源研究所(WRI)のWater Risk Atlasツールを活用し定期的に水源地の水ストレスを確認しています。

調査をおこなった17拠点は、財務・非財務報告をおこなっている連結対象グループ拠点および事業運営において重要な施設17箇所(※)の地域で、「全体リスク(Overall water risk)」「水ストレスリスク(Water stress risk)」「将来リスク(Future risk)」の項目を中心に定期的に確認しています。調査をおこなった17拠点のうち、約82.3%の14拠点を日本国内拠点が占め、売上規模では国内売上が90%以上を占めています。拠点における水ストレスリスクは下表の通りです。

※ 当連結会計年度末現在

 

全体リスク(Overall Water Risk)

国

拠点数(割合)

全体リスク

日本

14(82.3%)

13拠点:Low-Medium

1拠点:Low

アメリカ

1(5.9%)

High

イギリス

1(5.9%)

Low-Medium

ニュージーランド

1(5.9%)

Low

合計

17(100.0%)

-

 

 

国内拠点の多くは「Low - Medium (10-20%)」と中程度であり、事業への影響は大きくないと判断していますが、複数の国内拠点が海岸部などの低地に立地し、気候変動に伴う集中豪雨や洪水、高潮等のリスクがあると認識しています。なお、High(リスク割合40%)以上の拠点として、海外1カ国における1拠点に該当がありました。これらのエリアには人口集中、渇水/干ばつリスクがあり、要配慮エリアであると考えています。

また、2050年における将来リスクも同時に確認をおこない、High(リスク割合40%)以上に該当するエリアが確認されました。これらのエリアにおいては中長期的な水没/洪水リスク、渇水/干魃リスク、水質的なリスクなどが懸念されることから節水に努め、事業の継続性を確保してまいります。

 

High(40-80%)以上の拠点の事業への影響度

当該拠点のグループ内売上シェア(2025年度)

1カ国1拠点

0.1%以下

 

 

ロ.データセンターでの取り組み

当社グループが利用しているデータセンターでは、水ストレスの懸念に対する理解を深めるために、世界資源研究所 (WRI) の Aqueduct 4.0 ツールを活用しています。近年、水使用のベースラインを正確に測定し、施設単位で毎年の進捗状況を監視する能力を強化しました。水使用効率 (WUE) を監視し、水使用量削減目標を設定することで施設全体の改善を図っています。水使用量の削減のため、使用する水よりも多くの水を自然環境に還元する「ウォーターポジティブ」を目指し、オンサイト燃料電池、家庭排水のリサイクルシステム、雨水回収などに積極的に取り組んでいます。

 

ハ.生物多様性の取り組み

当社グループでは、2023年1月、2050年までにCO2排出量実質ゼロを目指す「ネットゼロ」を発表しました。CO2排出量の削減は気候変動を緩和させるだけでなく、生態系の保全にもつながり、生物多様性の損失を抑えます。また、当社グループでは「生物多様性」をマテリアリティの一つとして捉え、FSC認証(※)段ボールや環境に配慮した梱包資材の採用、納品書兼領収書の電子化による紙の使用量の削減、商品を配送用段ボールに入れる際に使用する緩衝材をプラスチック素材から再生紙100%の素材に変更するなど企業活動において、森林破壊の抑制や、生物多様性/生態系の維持、強化、保全に努めています。今後も、関連する条約や法令を遵守し自然と共生する社会の実現を目指します。

※FSC認証:持続可能な森林活用・保全を目的として誕生した、「適切な森林管理」を認証する国際的な制度です。

 

b. 人的資本・人権に関する戦略及び具体的な取り組み

イ.従業員の働きがい向上への取り組み

当社では、従業員一人ひとりが自分らしく働き、高い幸福度を感じながら能力を最大限に発揮できる環境づくりに取り組んでおります。従業員の継続的な成長とキャリア形成を支援するため、雇用形態や職級、役割に応じた各種研修プログラムを実施しているほか、上長と部下による定期的な1対1のミーティングを通じて、業務上の課題解決や目標達成に向けた支援をおこなっております。

また、個人と組織の成長を促すエンゲージメント向上のモニタリング指標として、エンゲージメントサーベイ(「Wevox」:株式会社アトラエが提供する従業員エンゲージメント測定・支援ツール)を導入しております。Wevoxを活用している企業の平均エンゲージメントスコアに比べて全体的に高い水準を維持しており、従業員が働きがいを感じながら活躍できる組織づくりにつながっております。

エンゲージメントスコア:80(業界平均スコア:73)

 

ロ.多様性の確保に向けた取り組み

当社では、ダイバーシティ経営を推進していくため、性(身体の性や性表現、性自認、性的指向も含む)や国籍、価値観など互いの多様性を理解しあい、個々のライフスタイルに合わせた多様な働き方を応援するような仕組みづくりに取り組んでいます。社内規程における配偶者の定義には同性パートナーも含まれ、当社の社員はパートナーの性別にかかわらず、休暇、慶弔などの社内制度の適用を受けることが可能です。また、ダイバーシティ推進研修など、全社員を対象とした様々な研修を実施しており、社員の学ぶ環境を整えています。

外国籍や宗教に関する点についても、国籍や宗教により対応が必要な場合には、都度検討をおこない、整備・改善を進めています。

 

ハ.アンコンシャスバイアスに関する取り組み

当社は、多様性や女性管理職比率の向上、男女間の賃金格差の是正にはアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)を無くしていく必要があるという考えから、管理職を対象とした「DE&I マネジメント研修」や全社員を対象にした「広告配信物におけるDE&Iセミナー」などでアンコンシャス・バイアスについて取り扱っています。実施後のアンケートでは「自分自身が陥りがちなバイアスを知ることで、対策することを学んだ」「アンコンシャスバイアスは誰にでもあるということに改めて気づくことが出来た」などの声が寄せられました。今後も、アンコンシャスバイアスに対する認識を高め、誰もが自分らしく活躍できる環境づくりを進めていきます。

 

ニ.女性の活躍推進に関する取り組み

当社は、女性社員のさらなる活躍のため、女性活躍推進法の定めに基づく一般事業主行動計画を策定し様々な取り組みを進めております。この点が評価され、厚生労働省より「えるぼし認定」の最高位3つ星を取得しました。当社の社員構成比は女性42.0%、男性58.0%(2026年3月時点)、課長相当職以上の女性管理職比率は26.0%(2026年3月時点)となっており、全国平均13.1%※に比べ、高い数値となっております。引き続きアンコンシャスバイアスを認識し、多様性を大切にしながら、経営戦略を推進するために適切な人材登用をおこなうことを基本としつつ、女性社員のさらなる活躍のための施策を積極的に推進し、女性管理職比率を向上させることに努めてまいります。

※女性管理職比率の全国平均は、厚生労働省「令和6年度雇用均等基本調査」を参考

 

ホ.社員の子育て支援に関する取り組み

当社では、子育てしながら働く社員が働きやすい環境づくりに力を入れています。当社の育休取得率は女性100.0%、男性(正規雇用労働者)87.9%(2026年3月時点)、産休・育休後の復職率は98.8%(2026年3月時点)と非常に高く、毎年復職者の多い年度初めには、復職者に向けた休職中の情報共有と交流の機会を設けているほか、育休中も任意で参加できるイベントや補助金を活用して利用できる家事代行サービスの導入など、自事と育児の両立を支援する取り組みをおこなっています。これらの取り組みの結果、次世代育成支援対策に取り組んでいる「子育てサポート企業」として、厚生労働省より「くるみん認定」を取得いたしました。

 

ヘ.障がい者に関する取り組み

当社では、法定を上回る3.4%(2025年6月時点)の雇用率で障がいのある従業員が在籍しており、管理部門、カスタマーサポート部門、開発部門など様々な部門に所属しています。一人ひとりの障がいに寄り添った配慮をおこなうことで、障がいの有無に限らず個性を発揮し自分らしく活躍できる会社を目指します。

 

ト.外国人の中核人材への登用

当社は、アメリカ、ニュージーランド、ベトナム、イギリス等にグループ会社を保有しており、各グループ会社の取締役に外国人を登用しております。引き続き多様性を大切にしながら、適切な人材登用をおこなってまいります。なお、経営戦略の推進に海外ビジネスの経験者が必要な場合には、国籍にかかわらず、適切な人材の登用をおこなってまいります。

 

チ.キャリア採用者の中核人材への登用

当社の当事業年度の新規キャリア採用者数は、57名(男性40名、女性17名)です。業務執行取締役および執行役員のほとんどが中途採用者である等、多くのキャリア採用者を管理職、中核人材として登用しております。なお、新卒採用者かキャリア採用者かにかかわらず、引き続き多様性を大切にしながら、適切な人材登用を行ってまいります。

 

リ.人権方針の策定

当社は、「世界人権宣言」「国連ビジネスと人権に関する指導原則」「子どもの権利とビジネス原則」「ILO宣言の中核8条約上の基本原則」「OECD多国籍企業行動指針」「国連グローバル・コンパクト」など、国際的に確立された人権に関する規範を支持し、事業活動をおこなうすべての国や地域において、企業活動に関わるすべての人々の人権が尊重されるよう、取り組みを進めています。当社は、こうした考え方をより明確にし、組織全体での取り組みを推進するため、取締役会の承認を経て2021年に人権に関する基本方針(人権ポリシー)を策定しました。また、サプライチェーンデューデリジェンスを通じて、サプライチェーンを含む事業全体における人権課題の特定とその適切な対応に努めています。さらに、人権への影響が懸念される可能性のある事業領域や国・地域において新たなビジネス関係(M&A、ジョイントベンチャーなど)を開始する際には、人権尊重に関連する潜在的な影響やリスクを特定・評価するためのデューデリジェンスを実施しています。

 

 

②リスク管理

ⅰ.リスクマネジメント委員会

当社グループでは、発生しうるリスクの把握、発生防止にかかる管理体制の整備ならびに発生したリスクへの対処に関する基本的な事項を定め、事業の適正化かつ円滑な運営およびその継続性を確保することを目的として「リスク管理規程」を制定し、取締役会直下の組織としてリスクマネジメント委員会を設置しています。リスクマネジメント委員会は、委員長である代表取締役社長兼CEO及び全ての業務執行取締役で構成されており、オブザーバーとして常勤監査等委員、内部監査室、その他委員長が必要と認めた者が参加しています。リスクマネジメント委員会では、当社グループのリスクについて各部門が洗い出した経営に重大な影響を及ぼす可能性が高いリスクを分析・評価の上選定し、リスクマネジメントの取組状況について継続的なモニタリングをおこなうと共に、必要な支援を実施するなどリスクの回避、低減に必要な措置を事前に講じています。また、取締役会は付議・報告されたリスク管理状況についてリスク管理体制を見直し、問題点の把握と改善に努めています。

 


 

ⅱ.インシデント対応

a.対応の原則

従業員はインシデントが発生した場合、あるいは、その発生のおそれがある場合には、インシデント対応フローに則り、事実関係の把握と想定しうる損害を調査し、迅速・的確な初期対応をおこない、事態の拡大防止と早期の収束に努めると共に、報告ルートに従って報告するものとする。

 

b.インシデント対応レベルの判断

・インシデントの報告を受けた者は、インシデントへの対応レベルを含む対応要領について協議するものとする。

・会社がインシデントへの対応を適切におこなえるように、対応区分に関わる判断基準を保持するものとする。

・インシデントの報告を受けた者は、インシデントへの対応レベルについて最終判断をおこなう。インシデントの対応レベルがレベル3に該当し、全社的な対応が必要と判断した場合は緊急対策本部へ報告する。

 

c.緊急対策本部

緊急対策本部は当社グループ経営会議メンバー(オブザーバー、事務局を含む)をもって構成され、インシデント発生時に緊急時連絡網の役割を担う。

 

d.復旧活動

復旧活動は、関係会社等との連携を図りながら復旧の優先順位を定め、人員、資機材を効果的に投入し早期の復旧に努めるものとする。

 

e.再発防止

個別リスクの所管部署は、事態の収束後速やかに、緊急対応の問題点、事態発生の原因分析、再発防止策等をとりまとめ、経営会議および取締役会に報告するものとする。

 

f.リスクマネジメント体制の改善

リスクマネジメント委員会は、報告事項および経過記録等を分析し、リスクマネジメント体制改善の指示をおこなうものとする。

 


 

ⅲ.個別のリスクと主な対応策

個別のリスクと主な対応策は、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク (2)個別のリスク」に記載の通りです。

 

③指標及び目標

ⅰ.サステナビリティ全般に関する目標の進捗

サステナビリティ全般に関する目標の進捗については、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)サステナビリティ全般 ①戦略ⅱ4つの重点取り組み」に記載の通りです。

 

ⅱ.人的資本・人権に関する目標の進捗

人的資本・人権に関する目標の進捗については、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)サステナビリティ全般 ①戦略 ⅱ4つの重点取り組み b.重点取り組み②DE&Iの推進による、すべての人が自分らしく笑顔で生きられる職場や地域の実現」に記載の通りです。

なお、当社においては、関連する指標のデータ管理とともに、具体的な取組みがおこなわれているものの、連結グループに属する全ての会社ではおこなわれてはいないため、連結グループにおける記載が困難であります。このため、次の指標に関する目標及び実績は、連結グループにおける主要な事業を営む提出会社のものを記載しております。

 

ⅲ.社外からの評価

当社はESGの取り組みを推進し、評価機関より高い評価を受けています。また、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が採用する日本株を対象とした6つのESG指数のすべての構成銘柄に選定されております。

 

主な社外からの評価

ESG評価・指標・認定

2025年度

MSCI ESG Ratings

AAA

Dow Jones Best-in-Class Indices

Dow Jones Best-in-Class Asia Pacific Index

CDP(気候変動)

Aリスト

PRIDE指標

「ゴールド」認定

「レインボー」認定

D&I Award

「ベストワークプレイス」認定

 

※GPIFが採用する6つのESG指数:「FTSE JPX Blossom Japan Index」「FTSE JPX Blossom Japan Sector Relative Index」「Morningstar Japan ex-REIT Gender Diversity Tilt Index (GenDi J)」「MSCI日本株ESGセレクト・リーダーズ指数」「MSCI 日本株女性活躍指数(WIN)」「S&P/JPX カーボン・エフィシェント指数」

 

(3)気候変動

①戦略

ⅰ.シナリオ分析

将来の気候変動のシナリオは、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)に基づき、国際エネルギー機関(IEA)が公表する「IEA NZE 2050」シナリオを参照した「FASHION INDUSTRY CHARTER FOR CLIMATE ACTION」と「A Roadmap to Net-zero Emissions for the Apparel Sector」を使用してシナリオ分析をおこない、気候変動に関連するリスク・機会の抽出をしました。

 

ⅱ.TCFD提言に基づくリスクと機会の分類

a.移行リスク

政策と法律

内容

時間軸

対応計画

財務影響

炭素税など新たな環境に対する租税の負担

中期・長期

・再エネ電力の導入

・物流拠点で使用する全ての照明にLEDを導入

・空調最適制御システム「EMS-AI」を導入

・ネットゼロ達成に向けた活動の推進

小

素材(梱包資材・販売製品)に対する規制強化

中期・長期

・環境配慮素材の使用率向上

・新素材の開発・開発支援

・取引先への啓蒙

中

配送(入出荷)に対する規制強化

短期・中期

・適正在庫配置研究による拠点間輸送の最小化

・幹線輸送における積載効率の向上

・「置き配」サービスの推奨

・「注文のおまとめ」機能の導入

・ヤマト運輸㈱との協働

小・中

グリーンウォッシュに対する販売規制強化

中期・長期

・グリーンウォッシュに対する規制遵守の徹底

・取引先への啓蒙

・取引先へ環境監査を実施

中

 

 

技術

内容

時間軸

対応計画

財務影響

環境配慮型オペレーションへの変更によるコスト上昇

短期・中期

長期

・物流オペレーションの効率化

・物流拠点で使用する全ての照明にLEDを導入

・空調最適制御システム「EMS-AI」を導入

小

環境配慮型の生産方式や素材の変更によるコスト上昇

短期・中期

長期

・環境配慮型の生産方式や素材の開発・イノベーションの推進

中

 

  

市場

内容

時間軸

対応計画

財務影響

環境に関する意識と消費行動の変化により環境配慮されていない商品の需要低下

中期

・顧客の意識に対応する商品開発

・環境配慮された商品の展開を拡大

中

環境配慮型製品への移行に伴う製品価格の高騰

短期・中期

・新素材の開発・開発支援

中

電力や原油などのエネルギー価格の高騰

短期・中期

・再エネ電力の導入

・省エネルギー設備の導入

・ネットゼロ達成に向けた活動の推進

小

 

 

評判

内容

時間軸

対応計画

財務影響

環境課題に関する対応が不十分なことによるレピュテーションリスクや企業価値低下

短期・中期

・国際基準に準拠して環境課題に対応

中

環境課題に関する対応が不十分なことによる取引先からの取引停止

中期・長期

・国際基準に準拠して環境課題に対応

中

環境課題に関する対応が不十分なことによる投資家からの評価の低下

短期・中期

・国際基準に準拠して環境課題に対応

中

 

 

b.物理的リスク

急性

内容

時間軸

対応計画

財務影響

自然災害や気候変化による製品の製造や調達コスト、製品単価の上昇

中期・長期

・ブランド古着のファッションゾーン「ZOZOUSED」の推進強化

大

自然災害による事業所、物流拠点、データセンター、販売製品の損害

中期・長期

・拠点の分散化

・BCP対策強化

・取引先の事業継続体制の調査

大

感染症リスク(新型コロナウイルス感染症等)による消費者需要の変化

短期・中期

長期

・OMOプラットフォーム「ZOZOMO」の推進強化

・計測テクノロジー(ZOZOSUIT、ZOZOMAT、ZOZOGLASS)の推進強化

・アパレル以外のカテゴリー拡大(ZOZOCOSME)

小

異常気象への対応のための設備投資によるコスト上昇

短期・中期

長期

・オペレーションの自動化

・物流拠点で使用する全ての照明にLEDを導入

・空調最適制御システム「EMS-AI」を導入

小

 

 

慢性

内容

時間軸

対応計画

財務影響

温暖化による冬物重衣料の需要低下

中期・長期

・アパレル以外のカテゴリー拡大(ZOZOCOSME)

・テクノロジーの収益化

小

気温上昇、海面上昇などにより原料の枯渇

中期・長期

・ブランド古着のファッションゾーン「ZOZOUSED」の推進強化

小

 

 

c.機会

資源効率性

内容

時間軸

対応計画

財務影響

ペーパーレス化など資源の効率化

短期

・ZOZOTOWNの納品書兼領収書を電子化

・電子契約サービスを導入し契約書をWeb完結型に変更

小

梱包資材の改良・適正化・再利用

短期

・プラスチック素材の緩衝材を再生紙100%の緩衝材に変更

・過剰梱包を防ぐため、複数サイズの配送用資材を用意し、商品に合わせて梱包

・梱包する際に適正サイズの資材を容易に選択できる仕組みを導入

・繰り返し利用できるリユースバッグを導入

・FSC認証段ボールやバイオマス素材の袋資材を採用

小

輸送配送の効率化

短期・中期

・適正在庫配置研究による拠点間輸送の最小化

・幹線輸送における積載効率の向上

・「置き配」サービスの推奨

・「注文のおまとめ」機能の導入

・ヤマト運輸㈱との協働

中

 

 

エネルギー源

内容

時間軸

対応計画

財務影響

環境配慮型オペレーション(省エネ化など)を構築することによりエネルギー消費量の削減

中期・長期

・物流オペレーションの効率化

・物流拠点で使用する全ての照明にLEDを導入

・空調最適制御システム「EMS-AI」を導入

中

 

 

製品/サービス

内容

時間軸

対応計画

財務影響

環境配慮型サービス(リユース、受注生産など)の開発や提供による競争優位性獲得

中期・長期

・ブランド古着のファッションゾーン「ZOZOUSED」の推進強化

大

環境配慮型物流オペレーションを構築することにより競争優位性獲得

中期・長期

・ブランド古着のファッションゾーン「ZOZOUSED」の推進強化

・物流に関する取り組み強化

・㈱プロロジスとの協働

大

 

 

市場

内容

時間軸

対応計画

財務影響

環境需要に対応した製品やサービスの提供による新規顧客獲得や既存顧客の利用拡大

中期・長期

・ブランド古着のファッションゾーン
「ZOZOUSED」の推進強化

大

ステークホルダーとの連携やテクノロジーの開発により新たな市場の創出

短期・中期・長期

・ボディーマネージメントサービス「ZOZOFIT」の推進強化

・サステナブル情報コンテンツ「elove by ZOZO」の推進強化

中

感染症リスクの増加による消費者行動の変化に伴う成長機会の拡大

短期・中期・長期

・OMOプラットフォーム「ZOZOMO」の推進強化

・計測テクノロジー(ZOZOSUIT、ZOZOMAT、ZOZOGLASS)の推進強化

・アパレル以外のカテゴリー拡大(ZOZOCOSME)

小

 

(注)短期:2026~2027年、中期:2027~2030年、長期:2030~2050年

 

ⅲ.気候変動のKPIを達成するための取り組み

気候変動のKPIを達成するための取り組みは、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)サステナビリティ全般 ①戦略ⅱ4つの重点取り組み c.環境負荷の軽減による、豊かな地球への貢献」に記載のとおりでございます。

また、上記のほかに以下の取り組みをおこなっております

 

a.当社拠点へ再生可能エネルギーを導入

当社グループは、「2030カーボンニュートラル宣言」のもと、2030年までに全拠点の使用電力を100%再生可能エネルギー化することを目指してまいりました。その結果、2026年4月時点で、当社のすべての拠点において再生可能エネルギーの導入が完了しています。調達している再生可能エネルギー電力は主に非化石証書によって調達したものになります。ZOZO本社屋では、2021年2月から再生可能エネルギー100%の電力を導入しています。また、2022年1月から物流拠点「ZOZOBASE習志野1」と「ZOZOBASEつくば1」、2022年6月から「ZOZOBASEつくば2」、2023年9月から「ZOZOBASE習志野2」、2023年3月から「ZOZOBASEつくば3」、2024年4月から各オフィス拠点にも、トラッキング付・FIT非化石証書等が付与された、主にバイオマスや太陽光由来の再生可能エネルギーを導入しております。再生可能エネルギー導入による当事業年度のCO2削減量は12,710トンになります。

 

b.全てのデータセンターで再生可能エネルギーを使用

当社グループのサーバー等を保管しているデータセンターは、100%再生可能エネルギー電力を使用しています。また、クラウドデータセンターを利用し、省エネ化への取り組みも推進しています。

 

c.サステナビリティ情報コンテンツ「elove by ZOZO」

2022年11月にサステナビリティ情報を発信する常設コンテンツ「elove by ZOZO」を開設しました。「サステナブルなファッションを選択できる顧客体験の提供」を目指し、ファッションブランドのサステナビリティへの取り組みやサステナブルな商品を紹介するほか、ファッションにまつわるTIPS、環境・社会問題など、サステナブルなお買い物をする際に役立つ情報などを紹介しています。

 

d.リユース事業「ZOZOUSED」における取り組み

ブランド古着のファッションゾーン「ZOZOUSED」では、お客様が使わなくなったファッションアイテムの買取・販売をおこない廃棄物削減に取り組んでいます。また、アイテムを回収する際に使用する資材は、クリーニングすることで繰り返し利用できるリユースバッグを導入しています。

 


 

衣料品の再流通プロセスとトレーサビリティの確保

お客様から買い取ったアイテムのうち、販売基準に満たないものについては、適切な処理をおこなう複数の衣料品買取業者に買い取っていただくことで、廃棄を最小限に抑えています。

そのうち、多くのアイテムを引き渡している買取業者においては、当社から買い取ったアイテムを自社運営店舗にて再販売しています。再販売が難しいアイテムについても、需要がある海外への輸出や工業用ウエス(拭布)、車の座席用クッション材などへの再利用を通じて、ほぼ100%のリユース・リサイクルを実現しています。

海外に輸出されたアイテムは、主にマレーシアの工場に届けられ、現地での選別・加工を経て世界各国に出荷されます。さらに、同社の担当者が毎年マレーシア工場を訪問し、作業環境や再利用状況などを確認することで、アイテムのトレーサビリティの確保に努めています。

 


 

「ZOZOUSED」で、お客様から回収したアイテムを二次流通させることにより、新たに生産されるアイテムの製造過程から廃棄焼却までに発生するCO2排出を防ぐことができたと想定した場合、サービス開始時から累計でCO2排出量は約21万トン(※1)の削減。また、当事業年度のCO2排出抑制量をスギの木の吸収量に換算すると約195万本に相当します。(※2)

※1 2012年11月〜2026年3月。新たに生産されるアイテムの製造過程から廃棄焼却までの間に発生するCO2排出を回避したと仮定。回収したアイテム品数を重量に変換(出典:環境省「サステナブルファッション―これからのファッションを持続可能」)し、アイテム1kgあたりのCO2排出量を乗算し算出(出典:環境省「3R 原単位の算出方法」)

※2 スギの木1本あたり約14kgのCO2排出量を吸収すると仮定(出典:関東森林管理局 森林の二酸化炭素吸収力)

 


 

また、これまでに「ZOZOUSED」の利用者数(リユース経験者数)は、サービス開始から累計(※)で約570万人にのぼります。当社は今後も、リユース経験者を増やしていくことで、循環型ファッションを確立し、循環の環を拡げていきたいと考えています。

※2012年11月〜2026年3月。リユース経験者の定義は、「ZOZOUSED」サービス商品の購入者・買い替え割サービスの利用者・通常買取サービスの利用者の合計

 

e.梱包資材パッケージにおける取り組み

当社グループでは多様な商品に合わせて様々な梱包資材を使用しているため、「商品パッケージングの廃棄物・リサイクル」をマテリアリティの一つとして捉えています。今後も循環型社会形成のために、プラスチック素材の資材の素材変更や、FSC認証(※1)取得済の段ボールの使用などのサステナブルな資源の採用、過剰梱包を防ぐため適正サイズの資材を容易に選択できる仕組みの導入など、環境に配慮した取り組みを進めてまいります。

 

・商品梱包時に使用する緩衝材をプラスチック素材から再生紙100%素材に変更

・FSC認証を取得した段ボールの使用

・梱包袋資材をバイオマスプラスチック25%配合の資材に変更

・過剰梱包を防ぐため適正サイズの資材を容易に選択できる仕組みを導入

・過剰梱包を防ぐため資材の種類を常時10数種類用意し適切なサイズの資材を使用

・繰り返し使用できるZOZOTOWNオリジナルの不織布製のリユースバッグ(※2)の使用

・商品に同梱していた紙の納品書兼領収書を電子化

・商品入荷時に必要のないプラスチックハンガーは出来るだけ控えるようブランド様へアナウンス

 

※1 FSC認証:環境、社会、経済の便益に適い、きちんと管理された森林から生産された林産物や、その他のリスクの低い林産物を使用した製品を目に見える形で消費者に届ける仕組み

※2 ZOZOTOWNオリジナルの不織布製のリユースバッグ:「買い替え割」サービスにて下取りアイテムをお客様から回収する際は、繰り返し使用できる、ZOZOTOWNオリジナルの不織布製のリユースバッグの使用を推奨しています。現在、一度使用された約94%のリユースバッグをクリーニングしており、その後、平均5~6回再利用しています。(「買い替え割」は当社の登録商標です)

 

容器包装材使用量

 

2023年度

2024年度

2025年度

段ボール

容器包装材使用量(kg)

9,190,662

8,795,579

10,020,249

容器包装材の再生素材の割合(%)

100

100

100

出荷袋

※バイオマス配合プラスチック素材

容器包装材使用量(kg)

1,106,101

1,213,225

1,357,719

容器包装材の再生素材の割合(%)

25

25

25

出荷袋

※紙素材

容器包装材使用量(kg)

218,411

244,952

343,581

容器包装材の再生素材の割合(%)

0

0

0

販売費及び一般管理費に対する割合(%)

2.2

1.9

1.8

 

 

f.ZOZOTOWNの納品書兼領収書を電子化

ZOZOTOWNで注文いただいた際にお客様へお渡しする納品書兼領収書を2021年から全て電子化しています。当事業年度の出荷件数で換算した場合、年間約6,800万枚の納品書兼領収書(紙)を削減したこととなり、その出力と焼却に伴い排出されるはずであった、約393トンのCO2の削減が見込まれます。また社内においても電子契約サービス「クラウドサイン」を導入し契約書などWeb完結型として紙の廃棄削減に取り組んでいます。

 

g.物流拠点で使用する全ての照明にLEDを導入

物流拠点「ZOZOBASE」では、全ての拠点において使用される電力を100%再生可能エネルギー電力にするほか、全ての照明機材にLED照明を使用し、省エネルギー化、CO2削減に取り組んでいます。

 

h.空調最適制御システム「EMS-AI」を導入

物流拠点「ZOZOBASE習志野1」では、庫内の温度制御が自動で最適化される「EMS-AI」を導入し、省エネルギー化、CO2削減に取り組んでいます。

 

i.物流拠点間の輸送を最小化

物流拠点「ZOZOBASE」では、研究開発組織であるZOZO研究所がサステナブルな物流を目指し、拠点間輸送を最小化する適正在庫配置研究をおこない、拠点間輸送に伴うCO2の削減へ取り組んでいます。

 

j.リサイクル素材100%のパレットを導入

物流拠点「ZOZOBASE」では、荷物を運ぶ際に100%リサイクル素材のパレットを使用しております。また、アウターなどの保管に伴うプラスチックハンガーの使用を減らす取り組みとして、品質を損なわない範囲で平置き保管を推奨、また取引先ブランドへプラスチックハンガーを極力使用しない納品を依頼し、廃棄量の削減に取り組んでおります。

 

k.幹線輸送における積載効率の向上

物流拠点「ZOZOBASE」では、遠方(北海道・九州地方など)へ商品配送をおこなう際、当社拠点で梱包をおこなわず、幹線輸送後に各地域エリアにあるヤマト運輸のリレーションセンターで個別梱包・配送をしています。これにより幹線輸送における積載効率の向上を図り、輸送に伴うCO2の削減へ取り組んでいます。

 

l.「置き配」サービスの推奨

当社はヤマト運輸が提供する、玄関前などの受け取り方法が選択可能なサービス「EAZY」を国内で初導入し、注文完了画面などで推奨しております。このようなサービスを通じて再配達を防ぐことにより、配送時のCO2の削減へ取り組んでいます。

 

m.「注文のおまとめ」機能の導入

当社では複数回に分けて商品を注文した際に、1つの注文としてまとめて配送する「注文のおまとめ」機能を導入しています。発送前の注文が複数ある場合、おまとめ可能な注文は自動的にまとめられ、ご指定のお届け先へ配送されます。これにより商品のお届けの際に使用する梱包資材や配送回数は減少し、配送に伴うCO2の削減へ取り組んでいます。

 

n.「ゆっくり配送」の導入

「ゆっくり配送」は、商品注文日の7日後から10日後までに発送する新たな配送の選択肢で、注文から発送までのリードタイムが通常配送に比べ最大で6日長くなります。働き方改革関連法の施行による「2024年問題」への対応として、2024年4月に試験導入を実施したところ、「注文のおまとめ」促進による配送件数の削減効果を確認できたことから、CO2排出量の低減等のさらなる効果を見込み2024年8月から本格導入しました。

 

o.環境に配慮された資材の使用

物流拠点「ZOZOBASE」では、お客様へ商品を配送する際に使用する梱包資材にFSC認証段ボールやバイオマス素材の袋資材を採用しているほか、商品を保護するための緩衝材においても再生紙を使用しており環境配慮に努めています。

 

②リスク管理

気候関連リスクに関しては、サステナビリティを専任で担当しているコミュニケーションデザイン本部(サステナビリティ推進ブロック)が把握、事業に影響を与える気候関連リスク・機会を洗い出し、その後、代表取締役社長兼CEOが委員長を務める「SDGs推進委員会」で議論をおこない、取締役会に報告しております。

 

③指標及び目標

ⅰ.目標の進捗

当社グループは、自社の事業活動での温室効果ガス排出量(スコープ1、2)を2030年までに実質ゼロにする「2030カーボンニュートラル宣言」に加え、間接的に排出される温室効果ガス排出量(スコープ3)も含めたサプライチェーン排出量を、2050年までに実質ゼロにする「ネットゼロ」の実現に取り組んでいます。

※上記目標はCO2、CH4、N2O、HFCs、NF3、PFCs 及び SF6の温室効果ガスに関するスコープ1温室効果ガス排出、スコープ2温室効果ガス排出(マーケット基準)及びスコープ3温室効果ガス排出の合計値に対して設定しています。(No.85)

※セクター別脱炭素アプローチは用いていません。

 

当社グループ全体を網羅的に把握するため、温室効果ガス排出量の算定にあたっては、GHGプロトコルに基づき、当社グループが事業運営および日常的な業務管理をおこなっている事業・拠点を対象とする経営支配力アプローチを採用しています。本アプローチにより、物流拠点やオフィス等、当社グループが実質的に管理している拠点におけるエネルギー使用や設備管理に伴う排出量を把握し、排出量削減施策の実行状況を適切に管理しています。スコープ1およびスコープ2の温室効果ガス排出量については、見積りの方法により算定しています。スコープ1排出量は、社用車等の燃料使用量などの活動量に、環境省が公表する排出係数を乗じて算定しています。スコープ2排出量は、電力使用量等に同省が公表する排出係数を乗じて算定しています。スコープ3の温室効果ガス排出量についても、見積りの方法により算定しています。利用可能なデータのうち、直接測定によるデータが存在する場合はこれを優先し、直接測定が困難な場合には、一次データ、活動や排出の実態を忠実に表す適時性のあるデータ、検証されたデータを優先的に用いるとの方針に基づいています。具体的には、各カテゴリにおける活動量(調達量、輸送金額等)に、各国政府等が公表する排出係数を乗じる方法で算定しています。当社グループの事業活動における温室効果ガス排出は、直接測定が困難なものが多く含まれるため、活動量データと公的に整備された排出係数を用いた見積り方法が、排出実態を合理的かつ継続的に把握する上で適切であると判断しています。

また、当社グループでは、現時点において内部炭素価格を経営上の意思決定には用いていません。今後、事業環境や規制動向を踏まえ、導入の必要性について検討をおこなっていきます。

 

温室効果ガス排出量削減目標と実績(単位:t-CO2)

 

スコープ1

 

基準年

実績

目標

2020年度

2024年度

2025年度

2025年度

2030年度

2050年度

排出量

(単位:t-CO2)

5

34

38

1

0

0

削減率

(2020年度比)

-

△580%

△660%

80%

100%

100%

 

 

スコープ2

 

基準年

実績

目標

2020年度

2024年度

2025年度

2025年度

2030年度

2050年度

排出量

(単位:t-CO2)

8,032

716

13

1,607

0

0

削減率

(2020年度比)

-

91%

99%

80%

100%

100%

 

 

スコープ2(ロケーション基準)

 

基準年

実績

目標

2020年度

2024年度

2025年度

2025年度

2030年度

2050年度

排出量

(単位:t-CO2)

8,209

13,576

12,742

1,642

0

0

削減率

(2020年度比)

-

△65%

△55%

80%

100%

100%

 

 

スコープ3

 

基準年

実績

目標

2020年度

2024年度

2025年度

2025年度

2030年度

2050年度

排出量

(単位:t-CO2)

411,919

204,580

184,550

-

238,913

0

削減率

(2020年度比)

-

50%

55%

-

42%

100%

 

(注) 基準年については、LYST LTDを含めておりません

 

④社外からの評価

当社は2025年8月に、国際的な気候変動イニシアチブである「SBTイニシアティブ(以下SBTi)」より、短期および長期の温室効果ガス排出削減目標について、科学的根拠に基づいた「SBT(Science Based Targets)認定」を取得しました。これにより、当社の掲げる短期および長期の目標が、SBTiの定める基準を満たしていることが公式に確認されました。SBTiは、UNGC(国連グローバル・コンパクト)、CDP、WRI(世界資源研究所)、We Mean Business CoalitionおよびWWF(世界自然保護基金)が共同で運営している機関であり、企業や団体の温室効果ガス削減目標がパリ協定の掲げる「1.5℃目標」と科学的に整合しているかどうかを審査・認定しています。

※1 SBT:パリ協定が求める水準と整合した5年~15年先を目標年として企業が設定する、温室効果ガス排出削減目標

※2 SBTi:世界自然保護基金(WWF)、CDP、世界資源研究所(WRI)、国連グローバル・コンパクトの4機関が共同運営するイニシアティブ

なお、当社が認定を受けたのは、以下の目標です。

 

当社の温室効果ガス排出量削減目標

短期目標(カーボンニュートラル2030宣言)

・スコープ1・2:温室効果ガス排出量を90%削減

・スコープ3:温室効果ガス排出量を42%削減

長期目標(ネットゼロ)

・スコープ1・2:2030年~2050年の間、温室効果ガス排出量を最低でも90%削減した状態を維持(10%を上限にオフセット)

・スコープ3:温室効果ガス排出量を90%削減(10%を上限にオフセット)

 

(注)基準年:2020年