2026年3月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

研磨材事業 化学工業品事業 生活衣料事業 その他
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
研磨材事業 22,561 49.1 6,385 78.4 28.3
化学工業品事業 14,113 30.7 1,417 17.4 10.0
生活衣料事業 6,331 13.8 438 5.4 6.9
その他 2,931 6.4 -98 -1.2 -3.3

 

3 【事業の内容】

当社グループは、富士紡ホールディングス株式会社(当社)及び子会社12社によって構成され、事業は、超精密加工用研磨材、化学工業製品の製造・販売、紡績糸及び編物などの素材から二次製品にいたる各種繊維工業品の製造、加工及び販売、車両、自動車部品等の販売、化成品、金型の製造・販売を行っております。

なお、当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。

事業内容と当社及び関係会社の当該事業にかかる位置付け等は、次のとおりであります。なお、セグメントと同一の区分であります。

 

区分

主要製品等

主要な会社の位置付け

製造

販売

研磨材
事業

超精密加工用研磨材

フジボウ愛媛㈱

台湾富士紡精密材料股份有限公司

フジボウ愛媛㈱

フジケミ㈱

台湾富士紡精密材料股份有限公司

化学
工業品
事業

化学工業製品

柳井化学工業㈱

柳井化学工業㈱

生活

衣料

事業

紡績糸

編物

機能性繊維等

フジボウテキスタイル㈱

タイフジボウテキスタイル㈱

フジボウテキスタイル㈱

タイフジボウテキスタイル㈱

B.V.D.等二次製品

フジボウテキスタイル㈱

㈱フジボウアパレル

ジンタナフジボウコーポレーション

フジボウテキスタイル㈱

㈱フジボウアパレル

富士紡(上海)商貿有限公司

その他

車両

自動車部品等

―

フジケミ㈱

化成品

フジケミ㈱

フジケミ㈱

金型

㈱東京金型

㈱IPM

㈱東京金型

㈱IPM

 

 

 

 

以上の企業集団等について図示すると次のとおりであります。

 


業績状況

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 経営成績の状況

当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用・所得環境などの改善により、景気は緩やかに回復しています。しかしながら、中東・東アジア情勢等の地政学リスクの高まりや米国の通商政策の動向、物価上昇による消費者の節約志向の継続など、依然として先行きは不透明な状況が続いています。

このような経営環境の下、当社グループは、中期経営計画『増強21-25』の基本戦略に基づき、最終年度として「事業ポートフォリオの改革」と「各事業の増強」に取り組みました。事業の柱である研磨材事業は、AI関連向け先端半導体やデータセンターへの投資需要の増加を背景に、受注が堅調に推移しました。また、化学工業品事業は、電子材料や高機能樹脂など高い成長性を持つ分野が牽引し、受注が好調に推移しました。一方、生活衣料事業は、人件費の増加やコスト高騰、円安の影響により厳しい環境が続いています。主力の店頭販売も、気温変化の影響に加え、売場の縮小もあり、買い控えの傾向が見られました。

この結果、当連結会計年度の売上高は前年同期比3,016百万円(7.0%)増収の45,929百万円、営業利益は1,667百万円(25.7%)増益の8,143百万円、経常利益は1,681百万円(25.2%)増益の8,356百万円となりました。これに特別損益、法人税等を加減した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前年同期比1,135百万円(25.4%)増益の5,612百万円となりました。

 

セグメント別の経営成績は以下のとおりであります。

 

ア.研磨材事業

世界の半導体市場は、AIやクラウドインフラ、先端電子機器などに対する継続的な需要を背景に、今後も成長が見込まれています。このような中、超精密加工用研磨材の半導体デバイス用途(CMP)は、生成AIの普及による最先端ロジック向け半導体の需要増加により受注が堅調に推移しました。シリコンウエハー用途は、汎用品用途の需要は弱いものの、先端品用途の需要は堅調で一定水準の売上を確保しました。ハードディスク用途はデータセンター向けの需要が戻り、液晶ガラス用途では中国の家電補助金政策によりパネル需要が好調に推移し、受注が増加しました。

この結果、売上高は前年同期比3,253百万円(16.9%)増収の22,561百万円となり、営業利益は1,655百万円(35.0%)増益の6,385百万円となりました。

 

イ.化学工業品事業

機能性材料、医薬中間体および農薬中間体などの受託製造は、半導体を含む電子材料市場の拡大が継続していることに加え、在庫調整が続いていた農薬市況においても緩やかな回復傾向が見られ、受注が堅調に推移しました。米国の通商政策や中東情勢緊迫化の影響を受けることなく、工場の稼働は総じて高い水準を維持しました。

この結果、売上高は前年同期比638百万円(4.7%)増収の14,113百万円となり、営業利益は200百万円(16.4%)増益の1,417百万円となりました。

 

 

ウ.生活衣料事業

繊維素材は、人件費の増加やコスト高騰、円安の影響により、依然として厳しい経営環境が続いています。機能性繊維を製造してきた小坂井工場は、経営資源を高採算事業に集中させる方針のもと、生産・販売を終了しました。繊維製品は、主力である年間定番品が売場の縮小や消費者の買い控えの影響を受け、売上が減少しました。また、海外向け販売も日中対立の影響により新規受注が減少しています。

一方、アウトドア向け製品では、ECと実店舗を組み合わせた販売戦略を展開し、専門店への卸売や販促活動の強化を進めるなど、積極的な取り組みを行っています。

この結果、売上高は前年同期比643百万円(9.2%)減収の6,323百万円となり、営業利益は148百万円(25.3%)減益の438百万円となりました。

 

エ.その他

化成品部門は、医療機器用部品やデジタルカメラ用部品の受注が堅調に推移しました。一方、金型部門においては、自動車用途では業界全体の不透明感が続いており、回復には至っていません。また、事務機器用途では開発案件の端境期にあたるため、売上が伸び悩んでいますが、医療分野を中心とした新規分野への展開を積極的に進めています。

この結果、売上高は前年同期比231百万円(7.3%)減収の2,930百万円となり、営業利益は40百万円減益の98百万円の損失となりました。

 

② 財政状態の状況
(資産)

資産合計は前連結会計年度末に比べて5,207百万円増加の71,816百万円となりました。

流動資産は528百万円増加の25,580百万円となりましたが、これは売上債権が減少しましたが、現金及び預金や棚卸資産が増加したことなどによります。

固定資産は4,679百万円増加の46,235百万円となりましたが、これは研磨材事業や化学工業品事業における設備投資により有形固定資産が増加したことによります。

 

(負債)

負債合計は前連結会計年度末に比べて976百万円増加の20,124百万円となりました。

流動負債は806百万円増加の13,305百万円、固定負債は170百万円増加の6,819百万円となりました。これは、仕入債務や未払法人税等が減少しましたが、その他に含まれる設備投資に係る負債が増加したことなどによります。

 

(純資産)

純資産合計は前連結会計年度末に比べて4,231百万円増加し、51,691百万円となりました。

これは、剰余金の配当による減少が1,638百万円、自己株式の取得などによる減少が656百万円ありましたが、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による増加が5,612百万円あったことなどによります。

 

 

 

③ キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローにつきましては、法人税等の支払などがありましたが、税金等調整前当期純利益や減価償却費の計上、売上債権の減少などにより10,143百万円の収入となりました。

投資活動によるキャッシュ・フローにつきましては、主として固定資産の取得による支出により、6,115百万円の支出となりました。

財務活動によるキャッシュ・フローにつきましては、自己株式の取得や配当金の支払などにより、2,621百万円の支出となりました。

この結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べて1,469百万円増加の9,517百万円となりました。

 

なお、キャッシュ・フロー関連指標の推移は次のとおりであります。

 

キャッシュ・フロー関連指標の推移

 

2023年3月期

2024年3月期

2025年3月期

2026年3月期

自己資本比率

69.9%

70.3%

71.3%

72.0%

時価ベースの自己資本比率

61.8%

81.0%

83.9%

169.3%

キャッシュ・フロー対有利子
負債比率

0.3

0.3

0.1

0.0

インタレスト・カバレッジ・
レシオ

350.9

210.6

422.6

923.2

 

(注) 自己資本比率:自己資本/総資産

 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産

 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー

 インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い

1 各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。

2 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。

3 営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っている全ての負債を対象としております。

 

④ 生産、受注及び販売の実績
ア.生産実績

当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

金額(百万円)

前年同期比(%)

研磨材事業

19,770

19.2

化学工業品事業

17,338

3.1

生活衣料事業

3,631

△5.5

その他

2,747

△1.6

合計

43,488

8.6

 

(注) 1 金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については消去しておりません。

2 上記金額は有償受給取引における原材料等の仕入価格を含めた販売価格によるものであります。

 

イ.受注実績

当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

受注高(百万円)

前年同期比(%)

受注残高(百万円)

前年同期比(%)

研磨材事業

24,569

17.0

5,620

28.7

化学工業品事業

21,100

21.3

5,040

6.2

その他

2,820

1.8

737

8.5

合計

48,491

17.8

11,399

16.4

 

(注) 1 セグメント間の取引については消去しておりません。

2 上記金額は有償受給取引における原材料等の仕入価格を含めた販売価格によるものであります。

 

ウ.販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

金額(百万円)

前年同期比(%)

研磨材事業

22,561

16.9

化学工業品事業

14,113

4.7

生活衣料事業

6,323

△9.2

その他

2,930

△7.3

合計

45,929

7.0

 

(注) 1 セグメント間の取引については消去しております。

2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

当連結会計年度

販売高(百万円)

割合(%)

販売高(百万円)

割合(%)

住友商事ケミカル㈱

8,229

19.2

10,887

23.7

三井化学㈱

5,874

13.7

6,159

13.4

 

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
ア.財政状態
(資産)

流動資産は前連結会計年度末に比べて528百万円増加の25,580百万円となりました。これは売上債権が減少しましたが、現金及び預金や棚卸資産が増加したことなどによります。

固定資産は前連結会計年度末に比べて4,679百万円増加の46,235百万円となりました。有形固定資産は、研磨材事業及び化学工業品事業において設備投資を実施したことなどにより増加しました。無形固定資産については、のれんの償却及び減損処理により減少しました。

資産合計は前連結会計年度末に比べて5,207百万円増加の71,816百万円となりました。

セグメント別では、研磨材事業は2,241百万円増加の27,268百万円、化学工業品事業は2,566百万円増加の16,655百万円、生活衣料事業は389百万円減少の5,480百万円、その他の事業は997百万円減少の4,024百万円、各報告セグメントに配分していない全社資産などの調整額は1,786百万円増加の18,386百万円となりました。

 

(負債)

流動負債は前連結会計年度末に比べて806百万円増加の13,305百万円となりました。これは仕入債務や未払法人税等が減少しましたが、その他に含まれる設備投資に係る負債が増加したことなどによります。

固定負債は前連結会計年度末に比べて170百万円増加の6,819百万円となりました。これは、長期借入金や退職給付に係る負債が減少しましたが、その他の固定負債が増加したことなどによります。

負債合計は前連結会計年度末に比べて976百万円増加の20,124百万円となりました。

 

(純資産)

株主資本は剰余金の配当による減少が1,638百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が5,612百万円計上されたことなどにより、3,261百万円増加しました。

その他の包括利益累計額は、その他有価証券評価差額金や為替換算調整勘定の増加などにより、969百万円増加しました。

純資産合計は前連結会計年度末に比べて4,231百万円増加し、51,691百万円となりました。

 

イ.経営成績

当連結会計年度の売上高は前年同期比3,016百万円(7.0%)増収の45,929百万円、営業利益は1,667百万円(25.7%)増益の8,143百万円となりました。

主力の研磨材事業では、半導体デバイス用途(CMP)は、生成AIの普及による最先端ロジック向け半導体の需要増加により受注が堅調に推移し、売上が26%増加しました。シリコンウエハー用途は、汎用品用途の需要は弱いものの、先端品用途の需要は堅調で一定水準の売上を確保し、前年並みとなりました。液晶ガラス用途は、 中国の家電補助金政策によりパネル需要が好調に推移したことから、受注が増加し、売上が33%増加しました。ハードディスク用途は、データセンター向けの需要が継続し、前年並みとなりました。

化学工業品事業では、主力の機能性材料は、半導体を含む電子材料市場の拡大が継続していることに加え、在庫調整が続いていた農薬市況においても緩やかな回復傾向が見られ、受注が堅調に推移しました。また、米国の通商政策や中東情勢緊迫化の影響を受けることなく、柳井・武生両工場の稼働も総じて高い水準を維持しました。

生活衣料事業では、繊維素材は、人件費の増加やコスト高騰、円安の影響により、依然として厳しい経営環境が続いています。機能性繊維を製造してきた小坂井工場は、経営資源を高採算事業に集中させる方針のもと、生産・販売を終了しました。繊維製品は、主力である年間定番品では売場の縮小や消費者の買い控えの影響を受け、売上が減少しました。また、海外向け販売も日中対立の影響により新規受注が減少しています。一方、アウトドア向け製品では、ECと実店舗を組み合わせた販売戦略を展開し、専門店への販促活動の強化を進めるなど、積極的な取り組みを行っています。

その他の事業では、化成品部門は、医療機器用部品やデジタルカメラ用部品の受注が堅調に推移しました。一方、金型部門においては、自動車用途では業界全体の不透明感が続いており、回復には至っていません。また、事務機器用途では開発案件の端境期にあたるため、売上が伸び悩んでいますが、医療分野を中心とした新規分野への展開を積極的に進めています。

セグメント別の売上高・営業利益については「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」に記載のとおりであります。

営業外収益は、前年同期比70百万円増加し520百万円となりました。これは、受取配当金などの増加に加えて、研磨材事業において企業立地に係る奨励金収入があったことなどによります。営業外費用は支払利息や固定資産賃貸費用が減少しましたが、災害復旧費用や構造改革費用が発生したことにより、前年同期比56百万円増加し307百万円となりました。

この結果、経常利益は前年同期比1,681百万円(25.2%)増益の8,356百万円となりました。

特別利益は固定資産売却益を計上し、214百万円となりました。特別損失は固定資産処分損165百万円及び減損損失778百万円を計上し、944百万円となりました。

これから法人税等を差し引いた結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比1,135百万円(25.4%)増益の5,612百万円となりました。

当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、IT業界の景気状況や競合他社の状況、法的規制などがあります。詳細については「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

当社グループは、企業価値の向上に向けて、2021年度を初年度とし2025年度を最終年度とする、5か年の中期経営計画『増強21-25』に取り組みました。半導体不況の影響で一時厳しい状況に直面したものの、2024年度以降は業績が回復し、2025年度の営業利益は過去最高となりました。目標としていた売上高600億円、営業利益100億円には届きませんでしたが、ROE・ROICともに目標としていた10%以上を達成しました。研磨材事業では技術開発棟の建設や生産・分析設備の増強、台湾研究開発センター建設による顧客対応力強化を進めました。化学工業品事業でも柳井工場の新ライン建設を進めました。生活衣料事業やその他(化成品・金型)事業では、引き続き構造改革を実行して、経営資源の再配置を進めました。中期経営計画『増強21-25』に引き続き、当社グループは、2026年度から2030年度を計画期間とする中期経営計画『進化26-30』を策定し、2026年4月よりこれを実行しています。中期経営計画『進化26-30』では、2030年度の連結業績目標を売上高650億円、営業利益130億円、営業利益率29.3%、ROE12%以上、ROIC12%以上としております。

 

 

2026年3月期実績

2026年3月期目標

売上高(百万円)

45,929

60,000

営業利益(百万円)

8,143

10,000

営業利益率(%)

17.7

16.7

ROE(%)

11.3

10.0

ROIC(%)

11.5

10.0

自己資本比率(%)

72.0

65.0

 

 

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

営業活動によるキャッシュ・フローは、10,143百万円の収入となりました(前年同期比1,487百万円収入増)。法人税等の支払2,670百万円や棚卸資産の増加404百万円、仕入債務の減少610百万円などがありましたが、税金等調整前当期純利益が7,626百万円、減価償却費が3,285百万円計上されたことなどによります。

投資活動によるキャッシュ・フローは6,115百万円の支出となりました(前年同期比427百万円支出減)。これは主として研磨材事業や化学工業事業を中心とした設備投資を実施したことなどによります。

財務活動によるキャッシュ・フローは2,621百万円の支出となりました(前年同期比261百万円支出増)。これは、配当金1,635百万円の支払や、自己株式の取得680万円を行ったことによります。

資本の財源及び資金の流動性につきましては、主として営業活動によるキャッシュ・フロー及び銀行等金融機関からの借入により資金を調達しております。また、複数の金融機関とコミットメントライン契約を締結し、流動性を補完しております。当社グループの運転資金需要の主なものは、商品・原材料の仕入、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資資金需要の主なものは、設備投資、M&A等であります。なお、重要な設備投資の予定につきましては、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画 (1)重要な設備の新設等」に記載のとおりであります。

 

③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成にあたり、特に以下の事項は経営成績等に重要な影響を及ぼすと考えております。その他の重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。

 

ア.固定資産の減損処理

当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損損失の認識及び測定にあたっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、減損処理が必要となる可能性があります。

 

イ.繰延税金資産

当社グループは、繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。

 

セグメント情報

(セグメント情報等)
【セグメント情報】

1 報告セグメントの概要

(1)報告セグメントの決定方法

当社の報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社は持株会社として製品・サービスについて国内及び国外の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。

したがって、当社グループは製品・サービス別のセグメントから構成されており、「研磨材事業」、「化学工業品事業」、「生活衣料事業」の3つを報告セグメントとしております。

 

(2)各報告セグメントに属する製品及びサービスの種類

「研磨材事業」は、超精密加工用研磨材の製造及び販売をしております。「化学工業品事業」は、化学工業製品の製造及び販売をしております。「生活衣料事業」は、紡績糸及び編物などの素材から二次製品にいたる各種繊維工業品の製造、加工及び販売をしております。

 

2 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額の算定方法

報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」における記載と概ね同一であります。

報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。

 

 

3 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額に関する情報及び収益の分解情報

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他
(注)1

合計

調整額
(注)2

連結財務

諸表計上額(注)3

研磨材
事業

化学
工業品
事業

生活衣料
事業

計

売上高

 

 

 

 

 

 

 

 

 顧客との契約から

 生じる収益

19,307

13,474

6,967

39,750

3,162

42,912

―

42,912

 その他の収益

―

―

―

―

―

―

―

―

  外部顧客への売上高

19,307

13,474

6,967

39,750

3,162

42,912

―

42,912

  セグメント間の内部
  売上高又は振替高

1

―

3

4

―

4

△4

―

計

19,309

13,474

6,970

39,754

3,162

42,917

△4

42,912

セグメント利益又は損失(△)

4,729

1,217

586

6,534

△57

6,476

△0

6,476

セグメント資産

25,026

14,089

5,870

44,986

5,022

50,009

16,599

66,608

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 

 減価償却費

1,866

1,145

132

3,144

220

3,364

―

3,364

 のれんの償却額

―

―

―

―

140

140

―

140

 有形固定資産及び
 無形固定資産の増加額

3,628

2,287

51

5,967

90

6,057

87

6,145

 

(注) 1 「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、自動車関連事業及び化成品事業等を含んでおります。

  2 調整額は以下のとおりであります。

     (1)セグメント利益又は損失(△)の調整額△0百万円には、セグメント間取引消去が含まれております。

(2)セグメント資産の調整額16,599百万円には、各報告セグメントに配分していない全社資産16,599百万円及びセグメント間の債権の相殺消去△0百万円が含まれております。全社資産の主なものは、当社での余資運用資金(現金及び預金)、長期投資資金(投資有価証券)、賃貸等不動産及び管理部門に係る資産等であります。

(3)有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額87百万円は、本社ビル内装工事等の設備投資額であります。

  3 セグメント利益又は損失(△)は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。

 

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他
(注)1

合計

調整額
(注)2

連結財務

諸表計上額(注)3

研磨材
事業

化学
工業品
事業

生活衣料
事業

計

売上高

 

 

 

 

 

 

 

 

 顧客との契約から

 生じる収益

22,561

14,113

6,323

42,998

2,930

45,929

―

45,929

 その他の収益

―

―

―

―

―

―

―

―

  外部顧客への売上高

22,561

14,113

6,323

42,998

2,930

45,929

―

45,929

  セグメント間の内部
  売上高又は振替高

―

―

7

7

0

7

△7

―

計

22,561

14,113

6,331

43,006

2,931

45,937

△7

45,929

セグメント利益又は損失(△)

6,385

1,417

438

8,241

△98

8,143

△0

8,143

セグメント資産

27,268

16,655

5,480

49,405

4,024

53,430

18,386

71,816

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 

 減価償却費

1,775

1,183

96

3,055

213

3,269

―

3,269

 のれんの償却額

―

―

―

―

140

140

―

140

 有形固定資産及び
 無形固定資産の増加額

2,985

4,432

46

7,464

541

8,005

75

8,081

 

(注) 1 「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、自動車関連事業及び化成品事業等を含んでおります。

  2 調整額は以下のとおりであります。

     (1)セグメント利益又は損失(△)の調整額△0百万円には、セグメント間取引消去が含まれております。

(2)セグメント資産の調整額18,386百万円には、各報告セグメントに配分していない全社資産18,386百万円及びセグメント間の債権の相殺消去△0百万円が含まれております。全社資産の主なものは、当社での余資運用資金(現金及び預金)、長期投資資金(投資有価証券)、賃貸等不動産及び管理部門に係る資産等であります。

(3)有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額75百万円は、情報システム等への設備投資額であります。

  3 セグメント利益又は損失(△)は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。

 

 

 

【関連情報】

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

1 製品及びサービスごとの情報

セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

2 地域ごとの情報
(1)売上高

(単位:百万円)

日本

その他

合計

37,435

5,477

42,912

 

 (注) 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。

 

(2)有形固定資産

(単位:百万円)

日本

その他

合計

33,028

3,747

36,776

 

 

3 主要な顧客ごとの情報

(単位:百万円)

顧客の名称又は氏名

売上高

関連するセグメント名

住友商事ケミカル㈱

8,229

研磨材事業

三井化学㈱

5,874

化学工業品事業

 

 

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

1 製品及びサービスごとの情報

セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

2 地域ごとの情報

(1)売上高

(単位:百万円)

日本

その他

合計

40,253

5,676

45,929

 

 (注) 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。

 

(2)有形固定資産

(単位:百万円)

日本

その他

合計

36,163

5,057

41,220

 

 

3 主要な顧客ごとの情報

(単位:百万円)

顧客の名称又は氏名

売上高

関連するセグメント名

住友商事ケミカル㈱

10,887

研磨材事業

三井化学㈱

6,159

化学工業品事業

 

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

全社・消去

合計

研磨材
事業

化学
工業品
事業

生活衣料

事業

計

減損損失

―

15

94

110

30

0

141

 

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

全社・消去

合計

研磨材
事業

化学
工業品
事業

生活衣料

事業

計

減損損失

0

11

―

12

600

166

778

 

 

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

 

 

 

 

 

 

 (単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

全社・消去

合計

研磨材
事業

化学
工業品
事業

生活衣料

事業

計

当期償却額

―

―

―

―

140

―

140

当期末残高

―

―

―

―

862

―

862

 

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

 

 

 

 

 

 

 (単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

全社・消去

合計

研磨材
事業

化学
工業品
事業

生活衣料

事業

計

当期償却額

―

―

―

―

140

―

140

当期末残高

―

―

―

―

122

―

122

 

 

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

該当事項はありません。

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

該当事項はありません。