事業内容
セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
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売上
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利益
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利益率
最新年度
単一セグメントの企業の場合は、連結(あるいは単体)の売上と営業利益を反映しています
セグメント名 | 売上 (百万円) |
売上構成比率 (%) |
利益 (百万円) |
利益構成比率 (%) |
利益率 (%) |
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(単一セグメント) | 10,781 | 100.0 | -158 | - | -1.5 |
事業内容
3【事業の内容】
当社グループは、当社と連結子会社2社から構成されており、宝飾品、時計及びバッグ・小物等の製造・販売を行っております。全国のショッピングセンター(以下「SC」という。)、商業施設を中心にブランド品のセレクトショップ(注)・ジュエリー専門店を店舗展開しております。
(注)「セレクトショップ」…小売店の形態の一種で、一つのブランドやデザイナーの商品だけを置くのではなく、会社の方針やバイヤー等のセンスで選んで品揃えし、生活様式や暮らし方を全体的に提案する店舗のこと。
当社グループの事業に係る位置づけは、次のとおりです。
(1)株式会社ハピネス・アンド・ディは、全国のSCに「ハピネス」、「GINZA Happiness」の店舗を展開し、主にインポートブランド品を販売しております。また、2016年8月期よりEC(ネット通販)事業に参入し、自社公式通販サイトを運営しております。
さらに当社商品の販売機会拡大を目的として、2019年8月期よりブランド品買取り事業者と協業による、下取り・買取り事業を開始しております。
事業の特徴は以下のとおりです。
① 店舗の基本コンセプト
人生の節目や大切な記念日に贈るプレゼント選びの場を提供する「アニバーサリーコンセプトショップ」を基本とし、高級感を重視した店舗に、インポートブランド品を豊富に品揃えし、「一流のおもてなし」と「お客様の立場でのご提案」によって、喜びや感動を提供できるような店づくりを目指しております。
② 取扱商品
インポートブランド品を中心に宝飾品、時計、バッグ・小物等を幅広く取り揃えております。広範な商品の中から流行をいち早くキャッチして商品を選定、販売しております。
宝飾品 |
リング、ネックレス、イヤリング、ブレスレット等の輸入ブランドジュエリー、ダイヤモンドジュエリー |
時 計 |
輸入ブランド時計、国内ブランド時計 |
バッグ・小物 |
ブランドバッグ、財布、キーケース、ネクタイ、サングラス、香水、テーブルウェア等 |
なお、インポートブランド品は商社等から円建てで仕入れており、国内商品は国内メーカー等から仕入れております。
③ オリジナルブランド商品の展開
オリジナルブランドとして、h&d(エイチ アンド ディ) を展開しております。オリジナルブランドは、買いやすい値ごろ感、シンプルで飽きのこないデザイン、社会課題の解決テーマの包含を開発ポリシーとしております。
④ 店舗展開の特徴
当社店舗は、幅広い年齢層のお客様を対象としており、商圏人口、地域特性、立地条件、競合企業の動向、採算性等を考慮した結果、大都市周辺部及び地方都市のSCを中心に、主として大型及び中型店舗を展開してまいりました。今後においては将来の成長を見据えた新規出店・移転改装や店舗の統廃合を含む新たな展開は成長のために欠かせないと認識しており、外部環境の変化を十分見極めつつ、SCとの共働に加えて、消費者動向・採算性等を検討し店舗展開を進めてまいります。
(2)株式会社AbHeri(アベリ)は、強いブランド力のあるジュエリーを自社工房でデザインから一貫して製作し、卸売りに加えて都市型の直営店舗及びECでの販売を行っております。
(3)株式会社No.(ナンバードット)は、2023年10月に宝飾部門を一層強化すべく、ジュエリー商品の企画、開発、製造、卸売、小売、輸出入を目的とした、新たな子会社として設立いたしました。
新ジュエリーブランドの創出と販路の拡大により、ハピネスグループの事業領域及び収益基盤の拡大を目的としたものです。商品の開発、市場調査の段階を経て、POPUP店舗からの営業開始を目指しております。
事業の系統図は以下のとおりです。
株式会社ハピネス・アンド・ディ店舗一覧
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2024年8月31日現在 |
地域 |
店舗数 |
開設年月 |
事業所の名称 |
所在地 |
北海道 地区 |
6店舗 |
2021年11月 |
ハピネス札幌苗穂店 |
北海道札幌市東区 イオンモール札幌苗穂内 |
2010年9月 |
ハピネス帯広店 |
北海道帯広市 イオン帯広内 |
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2010年10月 |
ハピネス北見店 |
北海道北見市 イオン北見内 |
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2012年6月 |
ハピネス釧路店 |
北海道釧路郡釧路町 イオン釧路内 |
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2020年12月 |
ハピネス上磯店 |
北海道北斗市 イオン上磯内 |
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2021年7月 |
ハピネス旭川西店 |
北海道旭川市 イオンモール旭川西内 |
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東北地区 |
10店舗 |
2004年4月 |
ハピネス下田店 |
青森県上北郡おいらせ町 イオンモール下田内 |
2017年11月 |
ハピネスつがる柏店 |
青森県つがる市 イオンモールつがる柏内 |
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2003年8月 |
ハピネス盛岡店 |
岩手県盛岡市 イオンモール盛岡内 |
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2011年4月 |
ハピネス名取店 |
宮城県名取市 イオンモール名取内 |
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2021年3月 |
ハピネス新利府店 |
宮城県宮城郡利府町 イオンモール新利府内 |
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2014年3月 |
ハピネス石巻店 |
宮城県石巻市 イオンモール石巻内 |
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2018年6月 |
ハピネスいわき小名浜店 |
福島県いわき市 イオンモールいわき小名浜内 |
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2009年4月 |
ハピネス秋田店 |
秋田県秋田市 イオンモール秋田内 |
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2015年3月 |
ハピネス大曲店 |
秋田県大仙市 イオンモール大曲内 |
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2014年3月 |
ハピネス天童店 |
山形県天童市 イオンモール天童内 |
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関東地区 |
17店舗 |
1999年11月 |
ハピネスパルナ店 |
茨城県稲敷市 パルナSC内 |
2001年3月 |
ハピネス下妻店 |
茨城県下妻市 イオンモール下妻内 |
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2005年11月 |
ハピネス水戸店 |
茨城県水戸市 イオンモール水戸内原内 |
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2013年3月 |
ハピネスつくば店 |
茨城県つくば市 イオンモールつくば内 |
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2014年9月 |
ハピネス土浦店 |
茨城県土浦市 イオンモール土浦内 |
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2006年10月 |
ハピネス高崎店 |
群馬県高崎市 イオンモール高崎内 |
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2013年3月 |
GINZA Happiness 前橋店 |
群馬県前橋市 けやきウォーク前橋内 |
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2007年11月 |
ハピネス羽生店 |
埼玉県羽生市 イオンモール羽生内 |
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2008年9月 |
ハピネス越谷店 |
埼玉県越谷市 イオンレイクタウンKAZE内 |
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2010年3月 |
ハピネス東松山店 |
埼玉県東松山市 ピオニウォーク東松山内 |
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2013年3月 |
ハピネス春日部店 |
埼玉県春日部市 イオンモール春日部内 |
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2021年5月 |
ハピネス川口店 |
埼玉県川口市 イオンモール川口内 |
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2018年6月 |
GINZA Happiness 富士見店 |
埼玉県富士見市 ららぽーと富士見内 |
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2000年3月 |
ハピネス成田店 |
千葉県成田市 イオンモール成田内 |
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2014年10月 |
ハピネス木更津店 |
千葉県木更津市 イオンモール木更津内 |
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2009年9月 |
ハピネスむさし村山店 |
東京都武蔵村山市 イオンモールむさし村山内 |
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2013年12月 |
ハピネス日の出店 |
東京都西多摩郡日の出町 イオンモール日の出内 |
地域 |
店舗数 |
開設年月 |
事業所の名称 |
所在地 |
中部地区 |
14店舗 |
2007年4月 |
ハピネス長岡店 |
新潟県長岡市 リバーサイド千秋内 |
2020年3月 |
ハピネス新潟南店 |
新潟県新潟市 イオンモール新潟南内 |
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2002年9月 |
ハピネス高岡店 |
富山県高岡市 イオンモール高岡内 |
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2017年3月 |
ハピネス新小松店 |
石川県小松市 イオンモール新小松内 |
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2021年7月 |
ハピネス白山店 |
石川県白山市 イオンモール白山内 |
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2017年9月 |
ハピネス松本店 |
長野県松本市 イオンモール松本内 |
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2017年11月 |
ハピネス甲府昭和店 |
山梨県中巨摩郡昭和町 イオンモール甲府昭和内 |
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2015年9月 |
GINZA Happiness 磐田店 |
静岡県磐田市 ららぽーと磐田内 |
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2016年9月 |
ハピネス富士宮店 |
静岡県富士宮市 イオンモール富士宮内 |
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2008年11月 |
ハピネス岡崎店 |
愛知県岡崎市 イオンモール岡崎内 |
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2014年6月 |
ハピネス名古屋茶屋店 |
愛知県名古屋市港区 イオンモール名古屋茶屋内 |
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2016年4月 |
ハピネス常滑店 |
愛知県常滑市 イオンモール常滑内 |
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2023年3月 |
ハピネス豊川店 |
愛知県豊川市 イオンモール豊川内 |
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2022年10月 |
ハピネス土岐店 |
岐阜県土岐市 イオンモール土岐内 |
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関西地区 |
8店舗 |
2012年3月 |
ハピネス久御山店 |
京都府久世郡久御山町 イオンモール久御山内 |
2014年10月 |
ハピネス京都桂川店 |
京都府京都市南区 イオンモール京都桂川内 |
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2004年11月 |
ハピネス泉南店 |
大阪府泉南市 イオンモールりんくう泉南内 |
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2022年4月 |
ハピネス四條畷店 |
大阪府四條畷市 イオンモール四條畷内 |
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2006年11月 |
ハピネス神戸店 |
兵庫県神戸市北区 イオンモール神戸北内 |
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2010年3月 |
ハピネス大和郡山店 |
奈良県大和郡山市 イオンモール大和郡山内 |
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2023年4月 |
ハピネス橿原店 |
奈良県橿原市 イオンモール橿原内 |
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2018年11月 |
ハピネス津南店 |
三重県津市 イオンモール津南内 |
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中国・四国地区 |
7店舗 |
2013年10月 |
ハピネス倉敷店 |
岡山県倉敷市 イオンモール倉敷内 |
2017年10月 |
ハピネス岡山店 |
岡山県岡山市北区 イオンモール岡山内 |
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2021年11月 |
ハピネス鳥取北店 |
鳥取県鳥取 イオンモール鳥取北内 |
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2021年11月 |
ハピネス日吉津店 |
鳥取県西伯郡日吉津村 イオンモール日吉津内 |
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2008年3月 |
ハピネス新居浜店 |
愛媛県新居浜市 イオンモール新居浜内 |
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2007年3月 |
ハピネス高知店 |
高知県高知市 イオンモール高知内 |
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2017年4月 |
ハピネス徳島店 |
徳島県徳島市 イオンモール徳島内 |
地域 |
店舗数 |
開設年月 |
事業所の名称 |
所在地 |
九州・沖縄地区 |
9店舗 |
2013年3月 |
ハピネス八幡東店 |
福岡県北九州市八幡東区 イオンモール八幡東内 |
2005年4月 |
ハピネス直方店 |
福岡県直方市 イオンモール直方内 |
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2012年4月 |
ハピネス福津店 |
福岡県福津市 イオンモール福津内 |
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2009年6月 |
ハピネス筑紫野店 |
福岡県筑紫野市 イオンモール筑紫野内 |
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2008年4月 |
ハピネス大分店 |
大分県大分市 パークプレイス大分内 |
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2005年5月 |
ハピネス宮崎店 |
宮崎県宮崎市 イオンモール宮崎内 |
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2017年3月 |
ハピネス熊本店 |
熊本県上益城郡嘉島町 イオンモール熊本内 |
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2007年10月 |
ハピネス鹿児島店 |
鹿児島県鹿児島市 イオンモール鹿児島内 |
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2015年4月 |
ハピネス沖縄ライカム店 |
沖縄県中頭郡北中城村 イオンモール沖縄ライカム内 |
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合計 |
71店舗 |
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株式会社AbHeri店舗一覧
地域 |
店舗数 |
事業所の名称 |
所在地 |
全国 |
3店舗 |
アベリ銀座店 |
東京都中央区 GINZA SIX内 |
アベリ新丸の内ビル店 |
東京都千代田区 新丸の内ビルディング内 |
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アベリ福岡店 |
福岡県福岡市中央区 レソラ天神内 |
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合計 |
3店舗 |
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業績
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度の当社グループを取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症がほぼ終息し観光需要に回復が見られ、株式市場も堅調に推移する一方で、ロシア・ウクライナ情勢の長期化やイスラエル・パレスチナの対立激化と円安基調の継続による原材料・諸物価の高騰に加えて、実質賃金の下落傾向も続くなど、景気の先行きは依然不透明な厳しい経営環境が続いております。
このような状況下、当社グループはハピネス・アンド・ディの構造改革、新規事業の子会社設立、M&Aの積極化、AbHeriの展開拡大等のグループ戦略に主眼を置いた中期経営計画(2023年10月3日公表)の取組みを進めてまいりました。
ハピネス・アンド・ディの構造改革といたしましては、輸入ブランド雑貨・時計を縮小し、利益率の高い宝飾品・プライベートブランド(PB)の拡充を進めました。これにより売上総利益率が単体ベースで前期の34.1%から36.7%へ向上いたしました。また、不採算店17店舗の閉店を実施し、収支の改善へ向けた店舗網の整理統廃合を進めました。
店舗の統廃合及び改装につきましては、9月に広島府中店、10月に富山ファボーレ店、11月に木曽川店・鹿嶋店・和歌山店・延岡店・福岡店・堺北花田店、1月に新三郷店・草津店、2月に幕張新都心店、4月におのだ店、5月に座間店、7月に浜松店、8月末を最終営業日として千葉ニュータウン店・札幌店・綾川店を閉店いたしました。また、既存店舗の活性化として9月に直方店、11月に高岡店、3月に越谷店・宮崎店、5月に下田店・久御山店の改装を実施いたしました。これによりハピネス・アンド・ディ単体の店舗数は2024年8月末現在71店舗(8月末日最終営業とした閉店店舗を含めると74店舗)となり、当社グループ店舗数はAbHeri直営店3店舗を加えますと同74店舗となりました。
新規事業の取組みにつきましては、10月に100%子会社である株式会社No.を設立し、ジュエリー新規事業へ向けて市場調査・商品企画を進めてまいりました。これにより2025年8月期における販売開始の体制が整いつつあります。
M&A積極化への取組みといたしましては、事業モデルの多様化を図るため、高いシナジー効果が期待される企業を幅広く対象とした検討・交渉を進めております。
営業及び商品政策につきましては、利益率の高いPB革小物・バッグの販売強化を図るとともに、PBジュエリーの新商品を投入いたしました。好調な金商品については品揃えの拡充と利益率の改善に努めました。また、在庫につきましては、商品区分ごとの仕入・在庫の適正化に取り組みました。構造改革における実績面の成果を得るまでに一定の期間はかかるものと想定しておりますが、宝飾品の展開を拡大した売り場のレイアウト変更を順次進め、宝飾・金商品の強化店舗拡充による改革への取組みを着実に進めております。また、4月には24Kの金商品製造販売に強みを持つ株式会社RAINと企画開発・製造委託に関する業務提携を締結し、品揃え拡充への取組みも進めました。
なお、AbHeriにおいては、業績が堅調に推移してきた中で第4四半期において販売がやや弱含んでおりますが、関西進出へ向けて大阪市への新規出店準備に着手しております。
販売費及び一般管理費につきましては、本社スペースの縮小を実施するなど固定費の削減に努め、一時的な閉店・改装費用が発生いたしましたが、閉店効果も含め人件費・店舗運営費を中心に減少いたしました。
なお、上記のほか、特別損失として、店舗の改装等に伴う固定資産廃棄損 8,506千円、投資有価証券売却損 1,891千円、減損損失 262,712千円、店舗閉鎖損失 6,058千円、店舗閉鎖損失引当金繰入額 8,360千円を計上いたしました。
以上の結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
(財政状態)
当連結会計年度末における資産合計は7,052,086千円となりました。
当連結会計年度末における負債合計は6,036,436千円となりました。
当連結会計年度末における純資産合計は1,015,650千円となりました。
詳細については、「(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ① 財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 イ.財政状態の分析」をご参照ください。
(経営成績)
当連結会計年度の売上高は10,780,967千円となりました。
当連結会計年度の営業損失は158,219千円となりました。
当連結会計年度の経常損失は186,916千円となりました。
当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純損失は459,062千円となりました。
詳細については、「(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ① 財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 ロ.経営成績の分析」をご参照ください。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、981,220千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、増加した資金は756,677千円(前期は33,749千円の減少)となりました。これは、主として税金等調整前当期純損失474,289千円、法人税等の支払額67,026千円、売上債権の増加54,823千円、仕入債務の減少38,355千円があった一方で、棚卸資産の減少759,387千円、減損損失262,712千円、減価償却費163,619千円、未払消費税等の増加83,494千円があったこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、減少した資金は41,832千円(前期は53,578千円の減少)となりました。これは、主として敷金及び保証金の回収による収入112,160千円、投資有価証券の売却による収入54,900千円があった一方で、有形固定資産の取得による支出106,625千円、資産除去債務の履行による支出83,113千円があったこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、減少した資金は1,670,858千円(前期は360,955千円の増加)となりました。これは、主として長期借入れによる収入450,000千円があった一方で、長期借入金の返済による支出1,911,629千円、長期未払金の返済による支出168,864千円、配当金の支払額38,047千円があったこと等によるものです。
③販売及び仕入・生産の実績
当社グループは、宝飾品、時計及びバッグ・小物等の販売・製造という単一セグメントのため、品目別に販売及び仕入・生産の実績を記載しております。
イ. 販売実績
a. 品目別販売実績
当連結会計年度の販売実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
・宝飾品は、閉店の影響を受けたものの、PBジュエリー等の新規展開商品が比較的好調であったことに加え、金相場の持続的な上昇もあり金商品の販売が大きく伸長し、2022年12月にAbHeriを連結子会社化した影響と合わせて、売上高 3,135,336千円(前年同期比9.0%増)となりました。
・時計は、価格上昇による海外ブランド時計の落ち込みと時計市場の縮小に伴って、商品展開を絞った結果、売上高 1,709,235千円(同32.5%減)となりました。
・バッグ・小物は、PB商品が目標を上回って推移したほか、品揃えの見直しにより一部海外ブランドは好調となりました。しかしながら、円安等の影響により主力海外ブランドの価格上昇があったことで購買意欲が減退し、売上高 5,936,395千円(同19.0%減)となりました。
<商品区分別売上高>
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前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
宝 飾 品(千円) |
2,875,017 |
3,135,336 |
時 計(千円) |
2,532,305 |
1,709,235 |
バッグ・小物(千円) |
7,335,271 |
5,936,395 |
合 計(千円) |
12,742,594 |
10,780,967 |
b. 地域別売上高
当連結会計年度の地域別売上高は次のとおりであります。
地域 |
当連結会計年度 (自 2023年9月1日 至 2024年8月31日) |
|
売上高(千円) |
前年同期比(%) |
|
北海道地区 |
594,403 |
89.4 |
東北地区 |
1,287,375 |
83.4 |
関東地区 |
3,293,382 |
92.5 |
中部地区 |
1,603,950 |
79.1 |
関西地区 |
1,025,058 |
73.3 |
中国・四国地区 |
992,842 |
79.8 |
九州・沖縄地区 |
1,823,078 |
87.9 |
海外 |
23,422 |
109.6 |
EC事業 |
137,452 |
65.8 |
合計 |
10,780,967 |
84.6 |
ロ.仕入・生産実績
当連結会計年度の仕入・生産実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
品目 |
当連結会計年度 (自 2023年9月1日 至 2024年8月31日) |
|
仕入・生産高(千円) |
前年同期比(%) |
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宝飾品 |
2,056,572 |
150.3 |
時計 |
692,853 |
44.0 |
バッグ・小物 |
3,146,618 |
61.6 |
合計 |
5,896,045 |
73.2 |
(注)宝飾品の仕入・生産高には、株式会社AbHeriの製造原価246,522千円が含まれております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
イ.財政状態の分析
a. 流動資産
当連結会計年度末における流動資産の残高は、5,718,808千円となり、前連結会計年度末と比較して1,685,057千円減少しております。これは主として現金及び預金が956,013千円減少、商品及び製品が771,049千円減少したことが要因であります。
b. 固定資産
当連結会計年度末における固定資産の残高は、1,333,278千円となり、前連結会計年度末と比較して356,657千円減少しております。これは主として繰延税金資産が75,785千円増加したものの、建物及び構築物(純額)が201,448千円減少、有形固定資産のその他(純額)が45,397千円減少、投資有価証券が43,737千円減少、敷金及び保証金が122,434千円減少したことが要因であります。
c. 流動負債
当連結会計年度末における流動負債の残高は、3,274,203千円となり、前連結会計年度末と比較して132,810千円減少しております。これは主として未払法人税等が10,690千円増加、流動負債のその他が93,452千円増加したものの、仕入債務(支払手形、買掛金、電子記録債務の合計)が38,355千円減少、1年内返済予定の長期借入金が125,395千円減少、契約負債が21,489千円減少、店舗閉鎖損失引当金が20,780千円減少、資産除去債務が38,463千円減少したことが要因であります。
d. 固定負債
当連結会計年度末における固定負債の残高は、2,762,233千円となり、前連結会計年度末と比較して1,421,082千円減少しております。これは主として長期借入金が1,336,234千円減少、固定負債のその他が114,806千円減少したことが要因であります。
e. 純資産
当連結会計年度末における純資産の残高は、1,015,650千円となり、前連結会計年度末と比較して487,822千円減少しております。これは主として利益剰余金が497,225千円減少したことが要因であります。
ロ.経営成績の分析
a. 売上高
売上高は10,780,967千円となりました。
当連結会計年度は17店舗の閉店により、年度末の当社グループ店舗数は71店舗となりました。売上高については閉店による影響を受け、減少しております。
b. 売上総利益
売上総利益は4,114,185千円となりました。輸入ブランド雑貨・時計を縮小し、利益率の高い宝飾品・プライベートブランド(PB)の拡充を進めたことで、売上総利益率は38.1%となりました。
c. 営業利益
営業損失は158,219千円となりました。当連結会計年度の販売費及び一般管理費は4,272,404千円となりました。
d. 経常利益
経常損失は186,916千円となりました。営業外費用として主に支払利息32,763千円を計上いたしました。
e. 特別損益
特別利益は156千円となりました。新株予約権戻入益156千円を計上いたしました。
特別損失は287,530千円となりました。固定資産廃棄損8,506千円、投資有価証券売却損1,891千円、減損損失262,712千円、店舗閉鎖損失6,058千円、店舗閉鎖損失引当金繰入額8,360千円を計上いたしました。
f. 法人税、住民税及び事業税、法人税等調整額
法人税、住民税及び事業税61,224千円、法人税等調整額△76,451千円となり、合計額は15,227千円となりました。
g. 親会社株主に帰属する当期純利益
親会社株主に帰属する当期純損失は459,062千円となりました。
ハ.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討の内容
経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、前記「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。
②キャッシュ・フローの分析並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
キャッシュ・フローの分析については、前記「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入のほか販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また投資を目的とした資金需要は、新規出店と既存店改装に関わる設備投資及び今後強化を図る計画であるM&Aや、新たな事業領域・新業態の多店舗展開であります。
当社グループは事業活動の維持拡大に必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入、設備投資や長期運転資金は金融機関からの長期借入、M&Aや、新たな事業領域・新業態の多店舗展開に関する資金は株式市場からの調達を基本としております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりましては、経営者が採用した会計方針及びその適用方法並びに経営者によって行われた見積りや評価が含まれております。詳細については、後記「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
また、財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
この会計上の見積りには、その性質上不確実性があり、実際の結果と異なる可能性があります。
セグメント情報
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
当社グループは宝飾品、時計及びバッグ・小物等の製造・販売業という単一セグメントであるため記載を省略しております。
【関連情報】
前連結会計年度(自 2022年9月1日 至 2023年8月31日)
1.製品及びサービスごとの情報
「(収益認識関係) 1.顧客との契約から生じる収益を分解した情報」に同様の情報を開示しているため記載を省略しております。
2.地域ごとの情報
(1)売上高
本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。
(2)有形固定資産
本邦以外に所在している有形固定資産がないため、該当事項はありません。
3.主要な顧客ごとの情報
主に一般消費者が顧客であり、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載を省略しております。
当連結会計年度(自 2023年9月1日 至 2024年8月31日)
1.製品及びサービスごとの情報
「(収益認識関係) 1.顧客との契約から生じる収益を分解した情報」に同様の情報を開示しているため記載を省略しております。
2.地域ごとの情報
(1)売上高
本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。
(2)有形固定資産
本邦以外に所在している有形固定資産がないため、該当事項はありません。
3.主要な顧客ごとの情報
主に一般消費者が顧客であり、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載を省略しております。
【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
当社グループは宝飾品、時計及びバッグ・小物等の製造・販売業という単一セグメントであり、記載を省略しております。
【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】
当社グループは宝飾品、時計及びバッグ・小物等の製造・販売業という単一セグメントであり、記載を省略しております。
【報告セグメントごとの負ののれんの発生益に関する情報】
該当事項はありません。