事業内容
セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
-
売上
-
利益
-
利益率
最新年度
単一セグメントの企業の場合は、連結(あるいは単体)の売上と営業利益を反映しています
| セグメント名 | 売上 (百万円) |
売上構成比率 (%) |
利益 (百万円) |
利益構成比率 (%) |
利益率 (%) |
|---|---|---|---|---|---|
| (単一セグメント) | 8,841 | 100.0 | -404 | - | -4.6 |
事業内容
3【事業の内容】
当社グループは、当社と連結子会社2社から構成されており、宝飾品、時計及びバッグ・小物等の製造・販売を行っております。全国のショッピングセンター(以下「SC」という。)、商業施設を中心にブランド品のセレクトショップ(注)・ジュエリー専門店を店舗展開しております。
(注)「セレクトショップ」…小売店の形態の一種で、一つのブランドやデザイナーの商品だけを置くのではなく、会社の方針やバイヤー等のセンスで選んで品揃えし、生活様式や暮らし方を全体的に提案する店舗のこと。
当社グループの事業に係る位置づけは、次のとおりです。
(1)株式会社ハピネス・アンド・ディは、全国のSCに「ハピネス」、「GINZA Happiness」の店舗を展開し、主に宝飾品・地金商品及びインポートブランド品を販売しております。また、当社商品の販売機会拡大を目的として、2019年8月期よりブランド品買取り事業者と協業による、下取り・買取り事業を開始しております。さらに、2025年8月期の下期より、インポートブランド品のヴィンテージ(リユース)商品取扱いを開始いたしました。順次取扱店舗を拡大し、同決算期末には57店舗中33店舗にて販売を行っております。
事業の特徴は以下のとおりです。
① 店舗の基本コンセプト
人生の節目や大切な記念日に贈るプレゼント選びの場を提供する「アニバーサリーコンセプトショップ」を基本とし、高級感を重視した店舗に、宝飾品・地金商品及びインポートブランド品を豊富に品揃えし、「一流のおもてなし」と「お客様の立場でのご提案」によって、喜びや感動を提供できるような店づくりを目指しております。
② 取扱商品
インポートブランド品を中心に宝飾品、時計、バッグ・小物等を幅広く取り揃えております。広範な商品の中から流行をいち早くキャッチして商品を選定、販売しております。
|
宝飾品 |
リング、ネックレス、イヤリング、ブレスレット等の輸入ブランドジュエリー、ダイヤモンドジュエリー、金・プラチナ等の地金商品 |
|
時 計 |
輸入ブランド時計、国内ブランド時計 |
|
バッグ・小物 |
ブランドバッグ、財布、キーケース、ネクタイ、サングラス、香水、テーブルウェア等 |
なお、インポートブランド品は商社等から円建てで仕入れており、国内商品は国内メーカー等から仕入れております。
③ オリジナルブランド商品の展開
オリジナルブランドとして、h&d(エイチ アンド ディ) を展開しております。オリジナルブランドは、買いやすい値ごろ感、シンプルで飽きのこないデザイン、社会課題の解決テーマの包含を開発ポリシーとしております。
④ 店舗展開の特徴
当社店舗は、幅広い年齢層のお客様を対象としており、商圏人口、地域特性、立地条件、競合企業の動向、採算性等を考慮した結果、大都市周辺部及び地方都市のSCを中心に、主として大型及び中型店舗を展開してまいりました。今後においては、外部環境の変化を十分見極めつつ、SCとの共働に加えて、消費者動向・採算性等を検討し店舗展開を進めてまいります。
(2)株式会社AbHeri(アベリ)は、強いブランド力のあるジュエリーを自社工房でデザインから一貫して製作し、卸売りに加えて都市型の直営店舗及びECでの販売を行っております。
(3)株式会社No.(ナンバードット)(以下「No.」といいます。)は、2023年10月に宝飾部門を一層強化すべく、ジュエリー商品の企画、開発、製造、卸売、小売、輸出入を目的とした、新たな子会社として設立いたしました。
新ジュエリーブランドの創出と販路の拡大により、ハピネスグループの事業領域及び収益基盤の拡大を目的としたものです。商品の開発、市場調査の段階を経て、ブランド確立段階として催事・POPUP店舗及びEC店舗にて販売を行っております。
事業の系統図は以下のとおりです。
株式会社ハピネス・アンド・ディ店舗一覧
|
|
|
|
|
2025年8月31日現在 |
|
地域 |
店舗数 |
開設年月 |
事業所の名称 |
所在地 |
|
北海道 地区 |
5店舗 |
2021年11月 |
ハピネス札幌苗穂店 |
北海道札幌市東区 イオンモール札幌苗穂内 |
|
2010年9月 |
ハピネス帯広店 |
北海道帯広市 イオン帯広内 |
||
|
2010年10月 |
ハピネス北見店 |
北海道北見市 イオン北見内 |
||
|
2012年6月 |
ハピネス釧路店 |
北海道釧路郡釧路町 イオン釧路内 |
||
|
2020年12月 |
ハピネス上磯店 |
北海道北斗市 イオン上磯内 |
||
|
東北地区 |
9店舗 |
2004年4月 |
ハピネス下田店 |
青森県上北郡おいらせ町 イオンモール下田内 |
|
2017年11月 |
ハピネスつがる柏店 |
青森県つがる市 イオンモールつがる柏内 |
||
|
2003年8月 |
ハピネス盛岡店 |
岩手県盛岡市 イオンモール盛岡内 |
||
|
2011年4月 |
ハピネス名取店 |
宮城県名取市 イオンモール名取内 |
||
|
2021年3月 |
ハピネス新利府店 |
宮城県宮城郡利府町 イオンモール新利府内 |
||
|
2014年3月 |
ハピネス石巻店 |
宮城県石巻市 イオンモール石巻内 |
||
|
2018年6月 |
ハピネスいわき小名浜店 |
福島県いわき市 イオンモールいわき小名浜内 |
||
|
2009年4月 |
ハピネス秋田店 |
秋田県秋田市 イオンモール秋田内 |
||
|
2015年3月 |
ハピネス大曲店 |
秋田県大仙市 イオンモール大曲内 |
||
|
関東地区 |
16店舗 |
1999年11月 |
ハピネスパルナ店 |
茨城県稲敷市 パルナSC内 |
|
2001年3月 |
ハピネス下妻店 |
茨城県下妻市 イオンモール下妻内 |
||
|
2005年11月 |
ハピネス水戸店 |
茨城県水戸市 イオンモール水戸内原内 |
||
|
2013年3月 |
ハピネスつくば店 |
茨城県つくば市 イオンモールつくば内 |
||
|
2006年10月 |
ハピネス高崎店 |
群馬県高崎市 イオンモール高崎内 |
||
|
2013年3月 |
GINZA Happiness 前橋店 |
群馬県前橋市 けやきウォーク前橋内 |
||
|
2007年11月 |
ハピネス羽生店 |
埼玉県羽生市 イオンモール羽生内 |
||
|
2008年9月 |
ハピネス越谷店 |
埼玉県越谷市 イオンレイクタウンKAZE内 |
||
|
2010年3月 |
ハピネス東松山店 |
埼玉県東松山市 ピオニウォーク東松山内 |
||
|
2013年3月 |
ハピネス春日部店 |
埼玉県春日部市 イオンモール春日部内 |
||
|
2021年5月 |
ハピネス川口店 |
埼玉県川口市 イオンモール川口内 |
||
|
2018年6月 |
GINZA Happiness 富士見店 |
埼玉県富士見市 ららぽーと富士見内 |
||
|
2000年3月 |
ハピネス成田店 |
千葉県成田市 イオンモール成田内 |
||
|
2014年10月 |
ハピネス木更津店 |
千葉県木更津市 イオンモール木更津内 |
||
|
2009年9月 |
ハピネスむさし村山店 |
東京都武蔵村山市 イオンモールむさし村山内 |
||
|
2013年12月 |
ハピネス日の出店 |
東京都西多摩郡日ノ出町 イオンモール日の出内 |
|
地域 |
店舗数 |
開設年月 |
事業所の名称 |
所在地 |
|
中部地区 |
11店舗 |
2007年4月 |
ハピネス長岡店 |
新潟県長岡市 リバーサイド千秋内 |
|
2020年3月 |
ハピネス新潟南店 |
新潟県新潟市 イオンモール新潟亀田インター内 |
||
|
2002年9月 |
ハピネス高岡店 |
富山県高岡市 イオンモール高岡内 |
||
|
2017年3月 |
ハピネス新小松店 |
石川県小松市 イオンモール新小松内 |
||
|
2021年7月 |
ハピネス白山店 |
石川県白山市 イオンモール白山内 |
||
|
2017年9月 |
ハピネス松本店 |
長野県松本市 イオンモール松本内 |
||
|
2017年11月 |
ハピネス甲府昭和店 |
山梨県中巨摩郡昭和町 イオンモール甲府昭和内 |
||
|
2015年9月 |
GINZA Happiness 磐田店 |
静岡県磐田市 ららぽーと磐田内 |
||
|
2014年6月 |
ハピネス名古屋茶屋店 |
愛知県名古屋市港区 イオンモール名古屋茶屋内 |
||
|
2023年3月 |
ハピネス豊川店 |
愛知県豊川市 イオンモール豊川内 |
||
|
2022年10月 |
ハピネス土岐店 |
岐阜県土岐市 イオンモール土岐内 |
||
|
関西地区 |
5店舗 |
2012年3月 |
ハピネス久御山店 |
京都府久世郡久御山町 イオンモール久御山内 |
|
2004年11月 |
ハピネス泉南店 |
大阪府泉南市 イオンモールりんくう泉南内 |
||
|
2022年4月 |
ハピネス四條畷店 |
大阪府四條畷市 イオンモール四條畷内 |
||
|
2006年11月 |
ハピネス神戸店 |
兵庫県神戸市北区 イオンモール神戸北内 |
||
|
2018年11月 |
ハピネス津南店 |
三重県津市 イオンモール津南内 |
||
|
中国・四国地区 |
3店舗 |
2013年10月 |
ハピネス倉敷店 |
岡山県倉敷市 イオンモール倉敷内 |
|
2017年10月 |
ハピネス岡山店 |
岡山県岡山市北区 イオンモール岡山内 |
||
|
2007年3月 |
ハピネス高知店 |
高知県高知市 イオンモール高知内 |
||
|
九州・沖縄地区 |
8店舗 |
2013年3月 |
ハピネス八幡東店 |
福岡県北九州市八幡東区 イオンモール八幡東内 |
|
2005年4月 |
ハピネス直方店 |
福岡県直方市 イオンモール直方内 |
||
|
2009年6月 |
ハピネス筑紫野店 |
福岡県筑紫野市 イオンモール筑紫野内 |
||
|
2008年4月 |
ハピネス大分店 |
大分県大分市 パークプレイス大分内 |
||
|
2005年5月 |
ハピネス宮崎店 |
宮崎県宮崎市 イオンモール宮崎内 |
||
|
2017年3月 |
ハピネス熊本店 |
熊本県上益城郡嘉島町 イオンモール熊本内 |
||
|
2007年10月 |
ハピネス鹿児島店 |
鹿児島県鹿児島市 イオンモール鹿児島内 |
||
|
2015年4月 |
ハピネス沖縄ライカム店 |
沖縄県中頭郡北中城村 イオンモール沖縄ライカム内 |
||
|
合計 |
57店舗 |
|
|
|
株式会社AbHeri店舗一覧
|
地域 |
店舗数 |
事業所の名称 |
所在地 |
|
全国 |
3店舗 |
アベリ銀座店 |
東京都中央区 GINZA SIX内 |
|
アベリ大阪店 |
大阪府大阪市北区 グラングリーン大阪南館内 |
||
|
アベリ福岡店 |
福岡県福岡市中央区 レソラ天神内 |
||
|
合計 |
3店舗 |
|
|
業績
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における当社グループを取り巻く環境は、ロシア・ウクライナ情勢の長期化・中東の紛争激化に加え、米国トランプ政権による関税引き上げ政策や中国経済の減速等、世界情勢に一層の不透明感が増しております。国内においては、インバウンドを中心に観光需要の盛り上がりがみられるものの、原材料や円安水準の高止まりや米価格の高騰による生活不安の高まりもあり、消費者マインドの持ち直しは依然不透明な厳しい経営環境が続いております。
このような状況下、当社グループはグループ戦略に主眼を置いた中期経営計画(2023年10月3日公表、2024年10月29日見直し、2025年4月14日数値計画取下げ)の取組みとして、ハピネス・アンド・ディの構造改革、No.(ナンバードット)の宝飾新規事業立ち上げ、AbHeriの展開拡大等を進めてまいりました。
ハピネス・アンド・ディの構造改革といたしましては、前連結会計年度より進めてまいりました宝飾品・プライベートブランド(PB)の拡充、好調の地金商品・ユニセックス商品の強化、宝飾強化店舗の拡大とともに、下期からは、インポートブランド雑貨を中心としたヴィンテージ商品の取扱いを順次開始し取扱店舗の拡大を進めるとともに、カジュアル商品・宝飾催事の強化を重点的に進めてまいりました。
No.の取組みといたしましては、2024年11月にブランドローンチとしてポップアップ店・ECサイトを開設し、グループ合同催事等を通じて販売拡大に努めました。AbHeriにつきましては、関西の主力店舗となる大阪店を2025年3月21日にオープンし、東京においては8月に近隣店舗となる新丸ビル店・銀座店を統合いたしました。
業績面におきましては、重点課題とした宝飾催事や地金商品の強化により、宝飾部門は前年同期を上回る成果となったものの、雑貨部門は価格上昇の影響により販売に苦戦いたしました。一方、下期からのヴィンテージ商品の販売は好調なスタートとなり、取扱店舗数は期末に33店舗にまで拡大いたしました。
販売費及び一般管理費につきまして、前連結会計年度17店舗の閉店効果及び人件費を中心とした抑制に努めた結果、一時的な閉店コスト等を計上してはおりますが前連結会計年度を下回る結果となりました。一方、AbHeriの業績面におきましては堅調に推移してまいりましたが、3月の大阪店出店による売上が純増となったものの、前年度下期からの価格改定やバイヤー買付けの落ち込みの影響を受けました。
店舗の出退店につきましては、新規出店を抑制する一方で、不採算店14店舗を閉店いたしました。これにより2025年8月期末現在57店舗(8月末日を最終営業日とした閉店店舗を含めると64店舗)となり、当社グループ店舗数はAbHeri直営店3店舗を加えますと、同60店舗となっております。また、既存店の活性化として、3月に倉敷店、4月に名取店の移転改装を実施いたしました。
なお、前連結会計年度におきまして、ハピネス単体で不採算店17店舗の閉店を順次実施したこと、当連結会計年度においても同不採算店14店舗の閉店を実施したことにより、期末の店舗数は前期71店舗、当期57店舗となっており、この店舗数減少により売上規模は大きく減少となっております。これを受けて当期におけるハピネス単体既存店ベースでの売上高(総額売上高ベース)は前年同期比91.3%、粗利益は同98.0%となっております。構造改革における取組みの中で、高額ブランド商品から粗利率の高い宝飾・地金商品へ商品展開のシフトを進めていることから、既存店売上高は減少となりましたが、同粗利益は前期比で若干の低下にとどまる結果となりました。
なお、上記のほか、特別損失として、店舗の改装等に伴う固定資産廃棄損23,306千円、減損損失218,207千円、店舗閉鎖損失引当金繰入額37,970千円、リース解約損2,716千円を計上いたしました。
さらに、当連結会計年度の実績及び今後の見通しを踏まえ、繰延税金資産を取崩しており、この結果、法人税等調整額は74,106千円となっております。
以上の結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
(財政状態)
当連結会計年度末における資産合計は5,650,695千円となりました。
当連結会計年度末における負債合計は5,451,767千円となりました。
当連結会計年度末における純資産合計は198,928千円となりました。
詳細については、「(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ① 財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 イ.財政状態の分析」をご参照ください。
(経営成績)
当連結会計年度の売上高は8,841,449千円となりました。
当連結会計年度の営業損失は404,212千円となりました。
当連結会計年度の経常損失は435,620千円となりました。
当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純損失は808,614千円となりました。
詳細については、「(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ① 財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 ロ.経営成績の分析」をご参照ください。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、689,512千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、増加した資金は170,407千円(前期は756,677千円の増加)となりました。これは、主として税金等調整前当期純損失717,822千円、法人税等の支払額51,078千円、仕入債務の減少134,169千円があった一方で、棚卸資産の減少717,993千円、減損損失218,207千円、減価償却費133,548千円があったこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、減少した資金は113,388千円(前期は41,832千円の減少)となりました。これは、主として敷金及び保証金の回収による収入40,861千円があった一方で、有形固定資産の取得による支出63,361千円、資産除去債務の履行による支出78,803千円があったこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、減少した資金は348,726千円(前期は1,670,858千円の減少)となりました。これは、主として短期借入れによる収入104,000千円、長期借入れによる収入50,000千円があった一方で、長期借入金の返済による支出360,026千円、長期未払金の返済による支出116,752千円、配当金の支払額28,683千円があったこと等によるものです。
③販売及び仕入・生産の実績
当社グループは、宝飾品、時計及びバッグ・小物等の販売・製造という単一セグメントのため、品目別に販売及び仕入・生産の実績を記載しております。
イ. 販売実績
a. 品目別販売実績
当連結会計年度の販売実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
・宝飾品は、地金商品・PBジュエリー等が引き続き好調であったことで、売上高3,261,493千円(前期比4.0%増)、売上総利益1,803,510千円(前期比4.2%増)となりました。
・時計は、価格上昇による海外ブランド時計の落ち込みと時計市場の縮小に伴って、前記より商品展開を絞っており、売上高1,048,312千円(同38.7%減)、売上総利益328,367千円(同35.0%減)となりました。
・バッグ・小物は、MD見直しにより手ごろな価格帯の商品やPBバッグが好調に推移する一方で、海外ブランドの価格上昇の影響が続いておりますが、ヴィンテージ商品の販売が寄与したことで売上高4,531,642千円(同23.7%減)、売上総利益1,454,807千円(同22.5%減)となりました。
<商品区分別売上高>
|
|
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
|
宝 飾 品(千円) |
3,135,336 |
3,261,493 |
|
時 計(千円) |
1,709,235 |
1,048,312 |
|
バッグ・小物(千円) |
5,936,395 |
4,531,642 |
|
合 計(千円) |
10,780,967 |
8,841,449 |
<商品区分別売上総利益>
|
|
前連結会計年度 (グループ店舗数74店舗) |
当連結会計年度 (グループ店舗数60店舗) |
|
宝 飾 品(千円) |
1,731,312 |
1,803,510 |
|
時 計(千円) |
504,976 |
328,367 |
|
バッグ・小物(千円) |
1,877,895 |
1,454,807 |
|
合 計(千円) |
4,114,185 |
3,586,685 |
b. 地域別売上高
当連結会計年度の地域別売上高は次のとおりであります。
|
地域 |
当連結会計年度 (自 2024年9月1日 至 2025年8月31日) |
|
|
売上高(千円) |
前年同期比(%) |
|
|
北海道地区 |
458,817 |
77.2% |
|
東北地区 |
1,128,176 |
87.6% |
|
関東地区 |
2,678,456 |
81.3% |
|
中部地区 |
1,328,953 |
82.9% |
|
関西地区 |
861,598 |
84.1% |
|
中国・四国地区 |
693,349 |
69.8% |
|
九州・沖縄地区 |
1,653,415 |
90.7% |
|
海外 |
11,970 |
51.1% |
|
EC事業 |
26,712 |
19.4% |
|
合計 |
8,841,449 |
82.0% |
ロ.仕入・生産実績
当連結会計年度の仕入・生産実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
|
品目 |
当連結会計年度 (自 2024年9月1日 至 2025年8月31日) |
|
|
仕入・生産高(千円) |
前年同期比(%) |
|
|
宝飾品 |
1,747,706 |
85.0 |
|
時計 |
412,155 |
59.5 |
|
バッグ・小物 |
2,417,071 |
76.8 |
|
合計 |
4,576,933 |
77.6 |
(注)宝飾品の仕入・生産高には、株式会社AbHeriの製造原価138,151千円、株式会社No.の商品仕入高18,804千円が含まれております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
イ.財政状態の分析
a. 流動資産
当連結会計年度末における流動資産の残高は、4,764,115千円となり、前連結会計年度末と比較して954,692千円減少しております。これは主として現金及び預金が291,707千円減少、商品及び製品が679,137千円減少したことが要因であります。
b. 固定資産
当連結会計年度末における固定資産の残高は、886,579千円となり、前連結会計年度末と比較して446,698千円減少しております。これは主として投資有価証券が25,249千円増加したものの、繰延税金資産が73,440千円減少、建物及び構築物(純額)が193,906千円減少、有形固定資産のその他(純額)が54,783千円減少、敷金及び保証金が98,115千円減少したことが要因であります。
c. 流動負債
当連結会計年度末における流動負債の残高は、4,241,936千円となり、前連結会計年度末と比較して967,733千円増加しております。これは主として未払法人税等が22,456千円減少、流動負債のその他が91,109千円減少、仕入債務(支払手形及び買掛金、電子記録債務の合計)が134,169千円減少したものの、1年内返済予定の長期借入金が1,108,240千円増加、短期借入金が104,000千円増加したことが要因であります。
d. 固定負債
当連結会計年度末における固定負債の残高は、1,209,830千円となり、前連結会計年度末と比較して1,552,402千円減少しております。これは主として長期借入金が1,418,266千円減少、固定負債のその他が70,589千円減少したことが要因であります。
e. 純資産
当連結会計年度末における純資産の残高は、198,928千円となり、前連結会計年度末と比較して816,722千円減少しております。これは主として利益剰余金が838,073千円減少したことが要因であります。
ロ.経営成績の分析
a. 売上高
売上高は8,841,449千円となりました。
当連結会計年度はハピネス単体14店舗の閉店により、年度末の当社グループ店舗数は60店舗となりました。売上高については閉店による影響を受け、減少しております。
b. 売上総利益
売上総利益は3,586,685千円となりました。輸入ブランド雑貨・時計を縮小し、利益率の高い宝飾品・プライベートブランド(PB)の拡充を進めたことで、売上総利益率は40.6%となりました。
c. 営業利益
営業損失は404,212千円となりました。当連結会計年度の販売費及び一般管理費は3,990,897千円となりました。
d. 経常利益
経常損失は435,620千円となりました。営業外費用として主に支払利息35,987千円を計上いたしました。
e. 特別損益
特別損失は282,201千円となりました。固定資産廃棄損23,306千円、減損損失218,207千円、店舗閉鎖損失引当金繰入額37,970千円を計上いたしました。
f. 法人税、住民税及び事業税、法人税等調整額
法人税、住民税及び事業税16,686千円、法人税等調整額74,106千円となり、合計額は90,792千円となりました。
g. 親会社株主に帰属する当期純利益
親会社株主に帰属する当期純損失は808,614千円となりました。
ハ.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討の内容
経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、前記「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。
②キャッシュ・フローの分析並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
キャッシュ・フローの分析については、前記「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入のほか販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また投資を目的とした資金需要は、新規出店と既存店改装に関わる設備投資及び今後強化を図る計画であるM&Aや、新たな事業領域・新業態の多店舗展開であります。
当社グループは事業活動の維持拡大に必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入、設備投資や長期運転資金は金融機関からの長期借入、M&Aや、新たな事業領域・新業態の多店舗展開に関する資金は株式市場からの調達を基本としております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりましては、経営者が採用した会計方針及びその適用方法並びに経営者によって行われた見積りや評価が含まれております。詳細については、後記「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
また、財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
この会計上の見積りには、その性質上不確実性があり、実際の結果と異なる可能性があります。
セグメント情報
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
当社グループは宝飾品、時計及びバッグ・小物等の製造・販売業という単一セグメントであるため記載を省略しております。
【関連情報】
前連結会計年度(自 2023年9月1日 至 2024年8月31日)
1.製品及びサービスごとの情報
「(収益認識関係) 1.顧客との契約から生じる収益を分解した情報」に同様の情報を開示しているため記載を省略しております。
2.地域ごとの情報
(1)売上高
本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。
(2)有形固定資産
本邦以外に所在している有形固定資産がないため、該当事項はありません。
3.主要な顧客ごとの情報
主に一般消費者が顧客であり、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載を省略しております。
当連結会計年度(自 2024年9月1日 至 2025年8月31日)
1.製品及びサービスごとの情報
「(収益認識関係) 1.顧客との契約から生じる収益を分解した情報」に同様の情報を開示しているため記載を省略しております。
2.地域ごとの情報
(1)売上高
本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。
(2)有形固定資産
本邦以外に所在している有形固定資産がないため、該当事項はありません。
3.主要な顧客ごとの情報
主に一般消費者が顧客であり、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載を省略しております。
【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
当社グループは宝飾品、時計及びバッグ・小物等の製造・販売業という単一セグメントであり、記載を省略しております。
【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】
当社グループは宝飾品、時計及びバッグ・小物等の製造・販売業という単一セグメントであり、記載を省略しております。
【報告セグメントごとの負ののれんの発生益に関する情報】
該当事項はありません。