2024年7月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります

レストラン事業 エステートビルドアップ事業
  • セグメント別売上構成
  • セグメント別利益構成 セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
  • セグメント別利益率

最新年度

セグメント名 セグメント別
売上高
(百万円)
売上構成比率
(%)
セグメント別
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
レストラン事業 12,069 88.0 436 67.3 3.6
エステートビルドアップ事業 1,648 12.0 212 32.7 12.8

事業内容

3【事業の内容】

  当社グループは、株式会社バルニバービ(当社)、連結子会社11社、持分法適用関連会社1社及び非連結子会社2社で構成されております。当社グループでは「美味しいものを、より楽しく、より健康に、より安く」をテーマに、当社が企画開発・デザインしたレストラン・カフェ・バーなどを店舗運営子会社による飲食店や宿泊施設の運営等を行うレストラン事業、食をベースに総合的なエリア開発を行うことで活性化した不動産の流動化により収益を見込むエステートビルドアップ事業を行っております。なお、店舗運営子会社とは、当社が企画開発した店舗の運営業務を委託することを目的とした子会社であり、店舗スタッフは全て店舗運営子会社が雇用しております。

当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置づけは以下のとおりであります。

 

① レストラン事業

当社グループのレストラン事業の特徴は、「その時代にその街で生きる人々が長く必要とするレストランを周囲の良好な環境を取り込むカタチで統合的にデザインし、働く者たちの自立した思いによる店舗運営により経営する」ことにあります。チェーン店のように既定の業態を多店舗展開するのではなく、当社の企画本部によるメニューコンセプトプランニング、空間デザインワーク、グラフィックやアートディレクション等により求められているレストランを求められている場所に一店舗ずつ丁寧に出店し、店舗運営子会社によりマニュアルではなく各店舗の状況に合わせたきめ細かいメニュー、サービス、イベントなどを創意工夫した運営が行われております。

当社グループの強みは、通常のレストランの立地としては店前通行量が少ない等の理由で好立地とはいえない「バッドロケーション」ではあるが、人々をほっとさせるような街並みや水辺・公園などの周辺環境に恵まれた場所に着目した出店を行い、その街を活性化することで、事業展開を行ってきたことにあります。さらに、これらの実績により、不動産デベロッパー、商業施設、行政・公共機関、大学などからその施設やエリアを活性化もしくはキーテナントとなる企業として出店を重ね、当社グループのレストランに適した立地を、初期投資負担や家賃の軽減などの有利な店舗賃貸条件で獲得し、当社の競争力の源泉となっております。

 

(1) バッドロケーション

バッドロケーションにおいては、当社ならではのネットワークによるバッドロケーションでの店舗開発を特徴としております。低水準な店舗家賃など経済条件が良く、競合店舗が少ないエリア、希少性ゆえのインパクトなどにより、周辺地域の活性化にまで繋がるランドマークとなる出店を行っております。水辺の魅力再発見に繋がる新たな海辺のランドマーク「ビサイドシーサイド」、ロードサイドの新たな魅力創出に繋がるリノベーション開発のモデル店舗である「ザ・ローフ カフェ」及び「ローフ ベーカリー」、ブランド力の高い海外の飲食企業との日本展開としてナポリのピッツェリア「アンティーカ ピッツェリア ダ ミケーレ」、シンガポールチキンライス「ウィーナムキー ハイナンチキンライス 日本本店」など多様な店舗開発を推進しております。

2024年7月31日現在、バッドロケーションで運営している店舗は以下のとおりであります。

店舗名

出店エリア

コンセプト(業態)

アマーク・ド・パラディ

大阪市中央区

南船場エリア

材木置き場跡を改装したレストラン。モダンビストロとして運営しつつ、パーティールームも併設している。

カフェ ガーブ

倉庫跡を改装した南船場エリアを代表する大型レストラン&カフェ。パーティーやレストランウェディングの需要もターゲットとしている。

本家かのや

東京都渋谷区

NTTドコモ アネックスⅠ

商業ビル「NTTドコモアネックスⅠ」の再生プランニングを行い、閉鎖した居酒屋店舗をリニューアルし、鹿児島県鹿屋市と連携した鹿児島郷土料理&焼酎居酒屋を運営。

青いナポリ

東京都文京区

小石川エリア

住宅街の印刷工場跡、屋上資材置き場を改装したガーデンピッツェリア&トラットリア。近隣住民をターゲットとしている。

バルクト

大阪市中央区

宗右衛門町エリア

大阪ミナミの「ホリデイ・イン大阪難波」に出店したレストラン&サロンバー。ホテル宿泊客向けの朝食ビュッフェ、パーティー、繁華街でのバー利用まで幅広く対応している。

アンティーカ ピッツェリア ダ ミケーレ

東京都渋谷区

恵比寿エリア

ナポリの老舗ピッツェリア「L’Antica Pizzeria da Michele」とのライセンス契約に基づき、日本初出店のピッツェリア。

 

 

店舗名

出店エリア

コンセプト(業態)

クオーレルディーノ

大阪市西区

南堀江エリア

ピッツァイオーロがこだわった薪窯で焼くナポリピザを提供する本格的ピッツェリア。地域に密着した店舗運営を行っている。

ガーブ 江ノ島

神奈川県藤沢市 THE BEACH HOUSE

江ノ島片瀬海岸を臨む商業ビルのプランニングに参画し、出店したレストラン。バーベキュー、レストランウェディングなどのニーズに応えている。

パラディ 小石川本店

東京都文京区

小石川エリア

店内とテラスを兼ね備えた店舗でケーキとパンを提供しているパティスリー&ブーランジェリー

東京アスリート食堂 本店

東京都千代田区 神田錦町(NOP)エリア

産学官連携プロジェクト「東京アスリート食堂」の東京1号店。管理栄養士監修のメニュー提供に加え、ランニングステーションを併設し、人々の食と健康をサポートする。

アダッキオ

東京都足立区

千住東エリア

蕎麦屋跡を改装したピッツェリア&トラットリア。地域に密着した店舗運営を行っている。

スロージェットコーヒー

ガレージ跡を改装した自家焙煎コーヒーショップ。コーヒーセミナーや音楽イベントなど、地域の憩いの場を創出する。

両国テラスカフェ

東京都墨田区

両国エリア

旧安田庭園に隣接した、大型カフェ&レストラン。イタリアンを主軸に、「東京アスリート食堂」の健康定食なども提供する。

ウィーナムキー ハイナンチキンライス 日本本店

東京都港区

田町グランパーク

シンガポールを代表する「Wee Nam Kee Hainanese Chicken Rice」とのライセンス契約に基づく日本初出店のチキンライスを中心としたシンガポール料理店。

アンティーカ ピッツェリア ダ ミケーレ 福岡

福岡市中央区

大名エリア

恵比寿に続くダ ミケーレ日本2号店。技術を伝承できる資格を一族以外で初めて習得した職人が焼く一軒家ピッツェリア。

ボン花火

東京都台東区

駒形エリア

隅田川に面した倉庫ビルを改装した呑み処。水辺の魅力向上と地域活性化を目的とした東京都の社会実験隅田川“かわてらす”を設置している。

ガーブ リーブス

福岡市博多区

博多駅前

九州エリア開拓におけるフラッグシップレストランとして出店した大型レストラン。商業地区としての賑わいが少ない博多駅前通りの賑わい創出を図る。

ビストロバル トロワキュイ アサヌマ

東京都台東区

駒形エリア

ボン花火の上階に位置する本格フレンチをベースとしたビストロバル。

フレンチ バゲット カフェ

大阪市中央区

淡路町エリア

御堂筋沿いにあるオールデイユースのカフェ、ブーランジェリー&バル。隣接する住宅展示場のショールームとの連携による様々なイベントを開催する。

ザ・ローフ カフェ

大阪府豊中市

清風荘エリア

176号線沿いのロードサイド店舗を大規模リノベーションし、約150㎡の駐車場を大型ガーデンテラスにしたカフェ&レストラン。併設するベーカリーとの連携によるメニュー展開をする。

ローフ ベーカリー

「ザ・ローフ カフェ」に併設するベーカリー&カフェ。焼き立てパンの販売や関西エリアの店舗で提供するパンの製造も担う。

アップマーケット ピッツァ&カフェ

東京都練馬区

豊玉中エリア

環七通り沿いにある中庭を含めた約 710 ㎡の敷地をリノベーション開発したピッツェリア&カフェ。地域に密着した店舗運営を行う。

ライド

東京都品川区

天王洲運河に面したロケーション。人々の心を満たす「街と自然が調和するハーバーサイドダイニング」をコンセプトに、美味しく楽しく、そして水辺の風景と調和する大人のカジュアルレストラン。

ナナイロ イート アット ホーム!

茨城県土浦市

JR土浦駅直結「プレイアトレ土浦」のフロア一面200坪の開放的なレストラン&カフェ。

ビサイド シーサイド

東京都港区

日の出ふ頭の海辺と暮らしの新しい関係を築く施設「Hi-NODE」に出店した、海辺と都会をボーダーレスに繋いで、心躍るような「食と遊び」を楽しむオールディ・ダイニング。

日月

東京都千代田区 神田錦町(NOP)エリア

王道イタリアンで厳選された食材と旬を味わう一軒家トラットリア。

 

(2) 不動産デベロッパー

不動産デベロッパーにおいては、都心部など好立地の獲得、特別な店舗家賃、初期投資の軽減など大手不動産デベロッパー・商業施設からの好条件での誘致により、話題性の高いエリアへの出店及び売上規模の大きい店舗展開を特徴としております。主な店舗としては当社のシグネチャーブランドである「ガーブ」、「グッドモーニングカフェ」などを出店しております。

2024年7月31日現在、不動産デベロッパーで運営している店舗は以下のとおりであります。

店舗名

商業施設・エリア

コンセプト(業態)

モノクローム

大阪市天王寺区 MIO駐車場ビル

JR天王寺駅ビルの商業施設「MIO」の駐輪場跡地を再活用したレストラン。

ガーブ ドレッシング

大阪市都島区

京阪京橋高架街

京阪京橋高架街に誘致されたレストラン&カフェ。イベント開催やレストランウェディングに注力している。

ガーブ 東京

東京都千代田区 丸の内仲通り

丸の内仲通りを代表する飲食店として、コンペティションにより選考され出店したレストラン。

オブカフェ

京都市右京区

はんなりほっこりスクエア

京福嵐山駅ビルの商業施設「はんなりほっこりスクエア」の観光客をメインターゲットとした和カフェ。

京抹茶クレープ アリンコ

京福嵐山駅ビルの商業施設「はんなりほっこりスクエア」の路面に位置するクレープ専門店。

ムーラン

大阪市西区

キャナルテラス

道頓堀川の水辺利用許可を得て運営するレストラン&カフェ。バーベキューやウィディングパーティーなどの需要もターゲットとしている。

グッドモーニングカフェ ルミネ池袋

東京都豊島区

ルミネ池袋

JR池袋駅の商業ビル「ルミネ池袋」のレストランフロアのキーテナントとして出店したカフェ&レストラン。

グッドモーニングカフェ 中野セントラルパーク

東京都中野区

中野セントラルパーク

「中野セントラルパーク」のキーテナントとして出店したカフェ&レストラン。健康的な朝食の提供、夏季におけるビアガーデンなども行っている。

ガーブ モナーク

大阪市北区

グランフロント大阪

「グランフロント大阪」のうめきた広場にて商業施設とのイベント等への取り組みも含めて運営するレストラン。

グッドモーニングカフェ錦町

東京都千代田区 錦町トラッドスクエア

神田錦町(NOP)エリアの環境価値向上のため、大規模な公開空地を活用し、プランニングされたカフェ&レストラン。

シエロ イ リオ ヒガシ

東京都墨田区

錦糸町テルミナ

JR錦糸町駅ビルの商業施設「テルミナ」に出店したレストラン&カフェ。

グッドモーニングカフェ&グリル 虎ノ門

東京都港区

虎ノ門ヒルズ

虎ノ門ヒルズ、新虎通りの活性化のため、虎ノ門ヒルズ向かいの路面に出店したカフェ&グリル。

バランス食堂&カフェ アスショク

大阪市中央区 もりのみやキューズモールBASE

スポーツ栄養学に基づいたバランス健康定食の提供に加え、カフェ業態として展開した「東京アスリート食堂」大阪1号店。

グッドモーニングカフェ品川シーズンテラス

東京都港区

品川シーズンテラス

「品川シーズンテラス」の広大なガーデンに面した区画にキーテナントとして出店したカフェ&レストラン。

イン ザ グリーン ガーデンズ

兵庫県西宮市

阪急西宮ガーデンズ

阪急西宮ガーデンズのレストランリニューアル計画により出店したトラットリア・ピッツェリア・カフェ。地域密着型店舗として子供の料理体験教室なども積極的に開催。

ガーブ セントラル

東京都千代田区 東京ガーデンテラス紀尾井町

グランドプリンスホテル赤坂跡地「東京ガーデンテラス紀尾井町」の賑わい活性を担うキーテナントとして出店したレストラン&バー。

ミール トゥギャザー ルーフ テラス

大阪府枚方市

枚方T-SITE

枚方の新たなランドマーク「枚方T-SITE」内、街を一望するテラスを併設する大型レストラン&カフェ。

オレンジバルコニー

滋賀県守山市

ピエリ守山

大型商業施設「ピエリ守山」の賑わい向上のため出店した琵琶湖を一望するカフェ&レストラン、バル。

ドローイング ハウス・オブ・ヒビヤ

東京都千代田区 東京ミッドタウン日比谷

「東京ミッドタウン日比谷」のキーテナントとして出店した屋上空中庭園を一望する大型レストラン&ティールーム。

サローネ ヴァンドルディ

東京都中央区

OVOL日本橋

日本橋地域の活性化と新たな魅力を創造するプロジェクト「日本橋再生計画」の一つとして誕生した「OVOL日本橋ビル」より、賑わい活性化のキーテナントとして誘致を受けたホテルエントランスと隣接したカフェ&ラウンジ、地下1階にはカジュアルレストラン、卓球サロンダイニング。

ロカンダ ミート & イタリー

リバヨン アタック

テーブル ナイス

大阪市浪速区

なんばパークス

南海電鉄・なんば駅直結都市型複合施設「なんばパークス」に出店した窯焼きピッツァと素材を活かしたイタリアンをリゾート感あふれる空間で味わうピッツェリア、トラットリア&バー。

グッドモーニングカフェ ナワデイズ

東京都新宿区

JR千駄ヶ谷駅から徒歩4分の立地の大型賃貸マンションの1階区画に出店。居住者のセカンドリビングとして、また周辺地域の方々のコミュニケーションの場を創出する居住空間の新たな付加価値を提案するカフェ&イタリアン。

ボン ココット

名古屋市中村区

名古屋駅直結の複合施設「JRセントラルタワーズ」に出店したココット料理とブリオッシュを中心にしたカジュアルで居心地の良いレストラン&カフェ。

トゥッフェ テラス イート

大阪市中央区

大丸心斎橋店本館7階の御堂筋に面した緑あふれる開放的なテラスのあるレストラン。イタリアンを主軸に大阪近郊の新鮮な野菜や食材の旬を感じるメニューがあるオールディユース・フレンチイタリアン。

ナインドアーズ

福岡市博多区

JR九州ホテルズ株式会社より誘致を受け、複合宿泊施設「THE BLOSSOM HAKATA Premier」に出店。「各地のテノワール食材が融合する料理」と「薪火グリラーで焼き上げる肉料理」レストラン&グリル。

アンティーカ ピッツェリア ダ ミケーレ 横浜

横浜市中区

新港地区客船ターミナル施設「ヨコハマハンマーヘッド」に出店。イタリア・ナポリで1870年創業の老舗ピッツェリア「L’Antica Pizzeria da Michele」の日本3号店。

ランド エー

東京都墨田区

東武鉄道が東武スカイツリーライン「浅草駅」から「とうきょうスカイツリー駅」間の高架下に開業した約1,600坪の複合施設「東京ミズマチ」に出店。産地にこだわり季節を感じるメニューを楽しめるオールデイユースなカフェ&レストラン。

ニューライト

東京都渋谷区

開放的なテラス、薪火料理、旬食材のデイリーアラカルトをベースに、シェフが各地を巡り出会った食材をヨーロッパ料理で提供。様々なシチュエーションに応えるエリアデザインによりユースフルなコミュニティダイニング。

ノーストランク

大阪市北区

グランフロント大阪

グランフロント北館唯一のオープンエアーなテラス席もある開放的なオールデイユースな炭火焼き・洋食ビストロ。

十割蕎麦 否否三杯

東京都港区

青山ビルヂング

十割蕎麦の風味豊かな香りとのどごしを楽しむ蕎麦居酒屋。

ガーブ パブリック

東京都千代田区 東京ビルTOKIA

昼は蕎麦を中心に、夜は気軽な和食を立ち飲みスタイルで提供する丸の内東京ビル「TOKIA」にて運営する居酒屋。

ナラッド パークサイド

奈良県奈良市春日野町

奈良県「東大寺門前 夢風ひろば」において新テイクアウトおよび物販店。

青いナポリ ウミソバ

大阪府堺市

大阪・堺旧港地区の活性化の核として2025年に誕生するリゾート複合施設「ポルトマーレ(仮称)」に出店したカフェレストラン。

 

 

(3) 行政・公共機関

行政・公共機関においては、大阪市、京都市、滋賀県大津市など行政との取り組みにより、その街ならではのオリジナルな業態開発を行い、街の賑わい活性を担う店舗展開を行っております。

また、新たな地方行政機関との連携により地域創生ネットワークの形成を推進すると共に、大型、複合型の駅の再開発プロジェクトなどにも参画し、食、宿泊、観光を融合した複合施設の出店などを行っております。

2024年7月31日現在、行政・公共機関で運営している店舗は以下のとおりであります。

店舗名

出店エリア

コンセプト(業態)

ガーブ ウィークス

大阪市北区

中之島エリア

大阪市が推進する「水都大阪プロジェクト」1号店として中之島の水辺で運営するピッツェリア トラットリア カフェ。

イン ザ グリーン

京都市左京区

京都府立植物園

京都府立植物園の活性化のため、京都府と連携して出店したピッツェリア トラットリア カフェ。

中之島ソーシャルイート アウェイク

大阪市北区

大阪市中央公会堂

重要文化財「大阪市中央公会堂」において運営する、和の食材を用いたフレンチ&イタリアンレストラン。

スロージェットコーヒー イン ザ ズー

京都市左京区

京都市動物園

京都市動物園及び周辺地域の賑わい創出のため、京都市と連携して出店した自家焙煎コーヒーショップ。

青いナポリ イン ザ パーク

大阪市天王寺区

てんしば

天王寺公園のパークマネジメント事業における公共空間の賑わい創出をする店舗として出店したピッツェリア・トラットリア。

ザ カレンダー

滋賀県大津市

ビエラ大津

大津市、JR西日本グループによる大津駅リニューアルプロジェクトのキーテナントとして出店。食、宿泊、観光を統合した約380坪を占める複合施設を展開する。

サンデーズベイク リバーガーデン

滋賀県草津市

クサツココリバ

草津市中心市街地活性化事業として、草津川跡地に誕生した「クサツココリバ」内に出店したピッツェリア・トラットリア・カフェ。

ガーブ カステッロ

名古屋市北区

名城公園

公園の利便性や魅力の向上及び公園の賑わいづくりを目的に誕生した名城公園内の新施設「トナリノ」に出店した大型レストラン・カフェ。

カフェ エトランジェ ナラッド

奈良県奈良市

奈良市観光センター

奈良市観光センターの機能強化及び併設するカフェ運営の事業者として選定され出店したカフェ&レストラン。

サンデーズベイク 569

大阪府高槻市

安満遺跡公園内

公園内で楽しめるテイクアウトアイテムを豊富に揃えた、朝からオープンするカフェ&テイクアウトショップに加え、併設する屋上庭園で採れたハーブを使ったドリンクやスイーツ、窯焼きナポリピッツアを主軸に大阪の地産野菜を利用したイタリアンとバーベキューを提供するレストラン。

アイドリック

滋賀県守山市

守山銀座商店街

健康の促進に役立つ「食と楽しみと寛ぎ」を提供し、地域住民が毎日通っても飽きない交流機能を備えたピッツェリア&トラットリア。

レストラン ファーマーズクラブ

大阪府高槻市

高槻のランドマーク「安満遺跡公園」の自然に囲まれた中で、旧京都大学附属農場の建物の趣を残しながらリノベーションした店内で、本格ビストロやどこか懐かしい洋食料理が楽しめるレストラン。

サカイテラス サルト

大阪府堺市

公益財団法人堺市文化振興財団が主催する「堺市民芸術文化ホールレストラン運営業務」の公募型プロポーザルにおいて選定され出店したピッツェリア・イタリアン。

ガーブ グリーンウォーク

大阪府泉大津市

大阪府泉大津市「シーパスパーク」魅力向上提案事業に係る公募型プロポーザルにおいて選定され出店したイタリアンレストラン。

 

 

(4) 大学・その他

大学・その他においては、特別な店舗家賃や初期投資の軽減など好条件での誘致により、学生の健康をサポートする飲食店として、また開かれた大学をコンセプトに近隣住民も利用できる地域密着型店舗としての店舗展開を特徴としております。

2024年7月31日現在、大学・その他で運営している店舗は以下のとおりであります。

店舗名

エリア・大学名

コンセプト(業態)

アマーク・ド・パラディ 寒梅館

京都市上京区

同志社大学

同志社大学今出川校の学生会館寒梅館で運営するカフェ&レストラン。路面に面しており、大学生の利用だけではなく、地域住民へも開放している。

アマーク・ド・パラディラッテ

京都府京田辺市

同志社大学

同志社大学京田辺校で運営するカフェ&レストラン。学食としての利用だけではなく、大学内でのパーティーなどにも利用されている。

アマーク・ド・パラディアイシーシー

大阪府枚方市

関西外国語大学

関西外国語大学の学生、外国人留学生、地域住民との交流施設「ICC(International Communication Center)」で運営するカフェ&レストラン。大学生の利用だけではなく地域住民へも開放している。

グッドモーニングカフェ早稲田

東京都新宿区

大隈スクエアビル

早稲田大学からの誘致により出店したカフェ&レストラン。学生のみならず、店前の大隅通り商店街の活性化として新たなコミュニティの場を形成している。

 

(5) その他の事業

その他の事業は、企業、行政機関などに対して、地域ブランド振興、カフェやレストランの企画・開発等のコンサルティング業務を行っております。

 

② エステートビルドアップ事業

エステートビルドアップ事業の特徴は、個性的で潜在的魅力に溢れるエリアを発掘、取得し、レストラン旗艦店と宿泊施設を中心に飲食店や物販店、レジャー施設等の複合的な店舗や機能を一体的に開発することで、そのエリアの不動産価値向上を目的としております。地域内外から人が集まる「食」をベースとしたエリアの活性化を推進することで、店舗の運営収益に加え、活性化した不動産の流動化による新たな収益を見込んでおります。レストラン事業における出店で培ったノウハウや知見を元に、エリアの特性を活かした様々な店舗展開のバリエーションを持つことで、多様なオペレーションを蓄積すると共に、当社が推進する地方創生に賛同していただける事業者との協業の推進及び不動産SPCや自己資金による資金調達能力を強化することにより、「食から始まる日本創再生」の実現に取り組んでおります。

2024年7月31日現在、エステートビルドアップ事業で運営している店舗は以下のとおりであります。

店舗名

エリア・大学名

コンセプト(業態)

ガーブ コスタ オレンジ

兵庫県淡路市

豊かな自然に囲まれた淡路島の中でも、多くの人々を魅了する絶景のサンセットを一望する場所で、本格薪窯ピッツァと地産地消の食材を使ったイタリアンを主軸に、オリジナルカクテルなどを楽しめるレストラン&カフェ。

カモメ スロー ホテル

淡路島エリアの地域活性化を目的とした地方創生事業を行う株式会社エナビーより委託を受け、淡路島西海岸沿いに全16室オーシャンビューのホテルを開業。

ピクニックガーデン

海と空と四季の草花、潮風を感じながら海辺と緑の解放感あふれるフィールドで、淡路ビーフにとれたてのシーフード、淡路島の食材を使用した都会では味わえないBBQを楽しむ2,500㎡超のアウトドアパーク。

中華そばいのうえ

麺も醤油も選びぬき、淡路島の食材を使用した醤油味の中華そばを青空の下、海風を感じながら食べれる屋台風の店舗。

淡路島 回転すし 悦三郎

淡路島の水産会社「森水産」との共同運営により、浜直で届く鮮度にこだわる地魚を楽しむ海の見える回転すし店。

酒場 ニューライト

夜の時間帯を楽しむバーとしてはもちろんのこと、自然と人々が混ざり合い、地域交流がうまれる場を創出するコミュニティカフェ&バー。

 

 

店舗名

エリア・大学名

コンセプト(業態)

しまのねこ

兵庫県淡路市

パン職人が焼き上げるモチモチの湯だねパンと淡路島のローカル食材を組み合わせたパンを提供する。

アワジ ブルー コーストアイスクリーム

淡路島のミネラル豊富な土壌で作られたレモンやみかん等季節素材を用いたアイスクリーム店。

きる かか

京都でビブグルマンに6年連続掲載されている「ピニョ食堂」等人気韓国料理店を手掛ける全敞一氏監修の韓国食堂。

ガーブコスタオレンジ

ロングテラス

太陽の下きらきらと輝く青い海、水平線に沈んでいく美しいサンセットだけでなく、静寂な海と夜空を楽しむ全長30mのカウンターを持つ全天候型レストラン&バー。

イレギュラー ガレージ

淡路島のいいもの、生活にプラスしたいグッズや島時間が楽しくなるアイテムを揃えた雑貨店。

カモメ スロー ホテル ホテル ザ コンパクト

オリジナルアートを施した17室の客室からはオーシャンビューを望み、開放感あふれるサウナやプールを楽しめる海ホテル。

グッドサンセットコーヒー

島根県出雲市

季節に合わせたブレンドコーヒーや国内でも希少なドラフトコーヒーを提供するテイクアウトコーヒーショップ。

出雲湖陵 クリフバーガー

地元食材を盛り込んだ出来立てのご当地グルメバーガーをテイクアウトスタイルで提供する崖の上のバーガーショップ。

出雲 ホテル ザ クリフ

出雲市西海岸にたたずむ8棟のプライベートCAVEからなる自然一体型ホテル。空と海を見つめながら時間を刻む、特別な滞在を提案する。

ガーブ クリフ テラス 出雲

島根県の伝統的な食材や調理法をベースに薪火グリルを提供する大型レストラン。空を染めてゆく夕日の眺望とともに唯一無二の「食」を味わえる。

トラットリア アマランチャ

兵庫県南あわじ市

刻々と移り変わる海、豪快でシンプルな薪焼き料理、とイタリアンを堪能する崖の上のレストラン。

 

 

[事業系統図]

事業の系統図は以下のとおりであります。

業績

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度におけるわが国経済は、社会経済活動の活発化に伴い、個人消費の回復やインバウンド需要の増加を背景に、景気は穏やかな回復がみられた一方で、エネルギー・原材料価格の高騰、円安等に起因して物価が上昇する等、先行きは依然として不透明な状況であります。外食業界におきましては、来店客数に回復の動きがみられつつある中で景況感に回復の兆しがみられたものの、物価上昇や労働者不足などにより厳しい状況が続いております。

このような状況の中、当社グループでは、新たな成長戦略として「イノベーティブシナジー戦略」を掲げ、従来の「レストラン事業」におけるバッドロケーション戦略での出店で培ったノウハウや知見をもとに、食をベースに総合的なエリア開発を行うことで活性化した不動産の流動化により新たな収益を見込む「エステートビルドアップ事業」を2つ目の成長戦略の柱とし、「食から始まる日本創再生」に取り組んでおります。

レストラン事業においては、ニューノーマルのライフスタイルにおける新しい外食時間として、時間の概念にとらわれず楽しんでいただけるメニューの提案や空間づくりに取り組むと共に、顧客体験の向上と収益の最大化を目指し、既存店の再構築を進めております。2023年8月に再編した店舗運営子会社を中心に、その店舗のマーケットや環境に適したきめ細やかなサービス内容の拡充や価格帯の見直し、業態変更等を含む総合的なアプローチなどにより、お客様の潜在的なニーズに応えることで付加価値を高め、市場競争力の一層の強化を図るべく、グループ一丸となって取り組みを行っております。また定期的なメニューの見直しやサービスの改善を行うことで、お客様により満足度の高い体験を提供することを目指すことにより、多くのお客様に喜んでいただける環境を整備し、成長戦略の一環として、今後のレストラン事業拡大を見据えています。また不動産ディベロッパーや自治体からの出店要請は引き続き強いニーズがあると考えられ、出店エリアを厳選したうえで新規出店に伴う運営体制の構築に取り組んでおります。

エステートビルドアップ事業においては淡路島北西海岸を舞台に展開する食を通じた地方創再生プロジェクト「Frogs FARM ATMOSPHERE」におきまして、飲食店、宿泊施設の展開等、現在20施設を展開しており、地域の皆さまや賛同者との協業を推進しております。廃校をリノベーションし雇用の創出、定住人口・交流人口の増加、地元交流を目的にした「SAKIA」につきましては、地域資源を活用した官民連携サテライトオフィス拠点整備事業に参画し、企業や起業家のワーケーション、サテライトオフィス利用や淡路島でのビジネスやお試し移住体験に向けた中長期滞在先など、多様なニーズに応える施設として新たにワーキングスペース機能や宿泊機能等を整備し、2024年4月に開設いたしました。さらに、2024年7月には新たに淡路島南岸において、約900坪を占めるエリアを開発し、レストランを出店いたしました。今後、島全体の周遊を促進するとともに、四国からのアクセスの良さを活かし、今後開業予定のホテルとも連携しながら淡路島に新たな観光客を呼び込む拠点としての役割を果たします。また2023年5月開業いたしました島根県出雲市西海岸における観光、二拠点ライフ、移住を見据えた地方創再生プロジェクト「WINDY FARM ATMOSPHERE」につきましては、レストラン、宿泊施設の運営を強化すると共に、パーキングエリアを活用したアウトドアスタイルのウェディングプランの構築など様々な施策に取り組んでおります。現在、開発エリアを拡大するための準備を実施しておりますが、より多様な施設やサービスを提供できるよう、自治体や地域企業と連携しながら地方創生の取り組みを推進いたします。

また株主の皆様に適正な利益還元を行うこと及び当社サービスをご利用いただきより理解を深めていただくことを目的として、株主優待制度の拡充及び電子化を2023年7月末基準日より導入いたしました。株主優待制度の電子化につきましては株主様の利便性の向上を図るとともに、当社の事務効率化やコストの抑制につながり、株主様への更なる還元が可能となると考えております。

当連結会計年度における当社及び連結子会社の店舗の増減といたしましては、レストラン事業のバッドロケーションデベロッパーにおいて3店舗をクローズ、不動産デベロッパーにおいて3店舗をオープン、1店舗をクローズ、行政公共機関において2店舗をオープン、大学・その他において1店舗をクローズ、期間限定店舗2店舗をオープン、期間限定店舗を2店舗クローズ、エステートビルドアップ事業において1店舗をオープン、1店舗をクローズし、当連結会計年度末における当社グループの運営する店舗数は96店舗となっております。

 

 

a.財政状態

当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末と比べ1,345,553千円増加し、10,171,735千円となりました。

当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末と比べ893,597千円増加し、6,742,968千円となりました。

当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末と比べ451,956千円増加し、3,428,767千円となりました。

 

b.経営成績

当連結会計年度における当社グループの売上高は13,452,987千円(前年同期比0.7%増)、営業利益は647,933千円(前年同期比44.2%減)、経常利益646,965千円(前年同期比41.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益538,220千円(前年同期比20.1%減)となっております。

セグメントごとの経営成績は以下のとおりであります。

 

(a)レストラン事業

店舗運営におきましては、店舗運営子会社における各店舗の状況に合わせたきめ細かい店舗運営に取り組み、ビアガーデンやバーベキュー、こたつテラス等季節に応じた店舗運営、営業企画やイベントの立案、ソーシャルディスタンスを保った安心安全なテラスの活用や、顧客満足度の向上と収益性を安定させる取り組みを実施しております。

この結果、当連結会計年度における売上高は12,069,331千円(前年同期比10.1%増)となり、セグメント利益は436,238千円(前年同期比688.2%増)となりました。

 

ⅰ バッドロケーション

バッドロケーション戦略におきましては、大型・複合型物件の開発を進める一方で、行政や大手デベロッパーとの連携により様々なソーシャルプロジェクト等へ参画を行うことで、食をベースに複合的な店舗開発を推進しております。また引き続き、バッドロケーション戦略の店舗の運営安定化を目的に不動産定期借家契約による退店リスクのある物件につきましては土地、建物、借地権取得等不動産保有を推進し、店舗運営の安定化による収益性確保、不動産価値向上による財務体質の改善に努めております。東京都台東区の複合商業施設「ミラー」の譲渡に伴い、2023年12月には同ビル内にて運営しておりました「シエロ イ リオ」、「リバヨン」、「プリバード」をクローズしております。

この結果、当連結会計年度末におけるバッドロケーション戦略の店舗数は、関東地区17店舗、関西地区7店舗、その他地域2店舗の計26店舗となり、当連結会計年度における売上高は3,556,829千円(前年同期比6.9%増)となりました。

 

ⅱ 不動産デベロッパー

不動産デベロッパー戦略におきましては、好立地、特別な店舗家賃での誘致や初期投資の軽減等好条件での物件獲得を行うことができ、売上規模、収益性、話題性の高い物件を選定することで当社グループの個性を活かした店舗開発を推進しております。2023年8月には大阪市北区のグランフロント北館6階ウメキタフロアにおいて「ノーストランク」をオープン、業務委託契約満了に伴い1店舗をクローズ、2024年4月には奈良県東大寺門前の夢風ひろばにおいて「ナラッド パークサイド」をオープン、2024年6月には2025年4月に全面開業予定の大阪・堺旧港地区の複合施設ポルトマーレ(仮称)において「青いナポリ ウミソバ」をオープンしております。

この結果、当連結会計年度末における不動産デベロッパー戦略の店舗数は、関東地区18店舗、関西地区15店舗、その他地域2店舗の計35店舗となり、当連結会計年度における売上高は5,531,312千円(前年同期比11.3%増)となりました。

 

ⅲ 行政・公共機関

行政・公共機関戦略におきましては、新たな地方自治体との取り組みにおいて、その街ならではのオリジナルな業態の開発、地域活性化イベントの開催等を行い、地方創再生ネットワークの形成を推進しております。2024年7月には堺市民芸術文化ホールに「サカイテラス サルト」をオープン、大阪府泉大津市シーパスパークに「ガーブ グリーンウォーク」をオープンしております。いずれもエリアの活性化や周辺地域の賑わい創出を目的とした公募型プロポーザルで事業者に選定されての出店であり、今後新たな魅力の創出に取り組んでまいります。

 

この結果、当連結会計年度末における行政・公共機関戦略の店舗数は、関西地区13店舗、その他地域1店舗の計14店舗となり、当連結会計年度における売上高は2,126,128千円(前年同期比13.2%増)となりました。

 

ⅳ 大学・その他

大学・その他戦略におきましては、学生のみならず近隣住民へのターゲット層の拡大及びコストコントロールによる収益性改善を進めております。また、顧客の消費動向の変化により拡大した中食需要の取り込みを目的とした通販サイト「CANDLE TABLE」の展開等、顧客満足度の向上と収益性を安定させる取り組みを行っております。2023年12月には冬季期間限定店舗として新潟県魚沼郡のかぐらスキー場に「ぶなキッチン」「スープステーション田代」をオープンし2024年5月にクローズ、2023年12月には長野県北安曇郡のつがいけマウンテンリゾートに「瀬戸内淡路島 中華そばいのうえ」をオープンし、2024年3月にクローズ、2024年1月には契約満了に伴い「ムー ガーデンテラス」をクローズしております。

この結果、当連結会計年度末における大学・その他戦略の店舗数は、関東地区1店舗、 関西地区3店舗の計4店舗となり、当連結会計年度における売上高347,360千円(前年同期比4.0%減)となりました。

 

ⅴ その他の事業

その他の事業におきましては、企業、行政機関等に対して、地域ブランド振興、カフェやレストランの企画・ 開発等のコンサルティングを行っております。

この結果、当連結会計年度における売上高は243,812千円(前年同期比4.2%減)となりました。

 

(b)エステートビルドアップ事業

当社グループでは、食をベースとした地方創再生プロジェクトとして兵庫県淡路島北西海岸「Frogs FARM ATMOSPHERE」を筆頭に、島根県出雲市西海岸「WINDY FARM ATMOSPHERE」に取り組むことで、地方創生ネットワークの形成を推進しております。兵庫県淡路市におきましては、2024年3月に「KAMOME SLOW HOTEL Doggy」をオープン、2024年4月には「KAMOME SLOW HOTEL BEACHD」、「Frogs FARM DOG RUN」をオープン、地域資源を活用したデジタル田園都市国家構想交付金「地方創生テレワーク型」事業を淡路市と連携・活用したサテライトオフィス拠点「SAKIA STAY」をオープンしております。兵庫県南あわじ市におきましては、2024年7月には「トラットリア アマランチャ」をオープンしております。島根県出雲市におきましては、2024年5月に「出雲クリフエンド アイスクリーム」をクローズしております。また、2024年3月には当社初のSPC(特別目的会社)を活用した資金調達スキームによる開発物件「KAMOME SLOW HOTEL」の売買を完了し、エステートビルドアップ事業において初めてのイグジットを達成しております。

この結果、当連結会計年度末におけるエステートビルドアップ事業の店舗数は関西地区13店舗、その他地域4店舗の計17店舗となり、当連結会計年度における売上高は1,647,543千円(前年同期比36.0%減)となり、セグメント利益は211,695千円(前年同期比80.9%減)となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末に比べ273,699千円増加し、1,809,182千円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は424,674千円(前年同期は548,674千円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益578,160千円、減価償却費437,277千円及び販売用不動産の増加500,858千円等によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果支出した資金は784,089千円(前年同期は952,422千円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出760,493千円等によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果得られた資金は632,812千円(前年同期は743,466千円の支出)となりました。これは主に、短期借入金による純増額866,484千円、長期借入れによる収入861,157千円及び長期借入金の返済による支出968,793千円等によるものであります。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

a.仕入実績

当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、「生産実績」に代えて「仕入実績」をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

第33期連結会計年度

(自 2023年8月1日

至 2024年7月31日)

金額(千円)

前年同期比(%)

レストラン事業

3,042,746

104.9

バッドロケーション

924,740

100.7

不動産デベロッパー

1,447,099

107.1

行政・公共機関

553,927

110.8

大学・その他

98,693

89.2

その他の事業

18,286

98.1

エステートビルドアップ事業

299,663

119.2

合計

3,342,410

106.1

(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。

 

b.受注実績

当社グループは受注生産を行っていないため、該当事項はありません。

 

c.販売実績

販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

第33期連結会計年度

(自 2023年8月1日

至 2024年7月31日)

金額(千円)

前年同期比(%)

レストラン事業

11,805,443

109.4

バッドロケーション

3,556,829

106.9

不動産デベロッパー

5,531,312

111.3

行政・公共機関

2,126,128

113.2

大学・その他

347,360

96.0

その他の事業

243,812

95.8

エステートビルドアップ事業

1,647,543

64.0

合計

13,452,987

100.7

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

(自  2022年8月1日

至  2023年7月31日)

当連結会計年度

(自  2023年8月1日

至  2024年7月31日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

株式会社LeTech

1,393,300

10.4

 

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

① 重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。これらの連結財務諸表の作成にあたりましては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、過去の実績等を勘案して合理的な見積りを行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載しております。

 

② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.経営成績等

(a)財政状態

(資産合計)

当連結会計年度末における流動資産は4,470,347千円となり、前連結会計年度末と比べ374,761千円減少いたしました。これは主に現金及び預金が266,274千円増加したものの、保有目的の変更等により販売用不動産が574,421千円減少したことによるものであります。固定資産は5,701,388千円となり、前連結会計年度末と比べ1,720,315千円増加いたしました。これは主に建物及び構築物が1,248,227千円、工具、器具及び備品が166,959千円及び土地が243,237千円増加したことによるものであります。

この結果、総資産は、10,171,735千円となり、前連結会計年度末と比べ1,345,553千円増加いたしました。

 

(負債合計)

当連結会計年度末における流動負債は3,566,760千円となり、前連結会計年度末と比べ1,000,108千円増加いたしました。これは主に短期借入金が866,484千円増加したものの、未払法人税等が234,067千円減少したことによるものであります。固定負債は3,176,207千円となり、前連結会計年度末に比べ106,511千円減少いたしました。これは主に長期借入金が119,541千円減少したことによるものであります。

この結果、負債合計は、6,742,968千円となり、前連結会計年度末と比べ893,597千円増加いたしました。

 

(純資産合計)

当連結会計年度末における純資産合計は3,428,767千円となり、前連結会計年度末と比べ451,956千円増加いたしました。これは主に利益剰余金が449,654千円増加したことによるものであります。

この結果、自己資本比率は32.5%(前連結会計年度末は32.3%)となりました。

 

(b)経営成績

(売上高)

当連結会計年度の売上高は13,452,987千円となり、前連結会計年度と比較して0.7%の増加となりました。レストラン事業におきましては、堺旧港地区の活性化を目的とした大型出店や公共空間の賑わい創出を目的とした出店等により、12,069,331千円(前年同期比10.1%増)となりました。出店戦略ごとの内訳は、バッドロケーションは、3,556,829千円(前年同期比6.9%増)、不動産デベロッパーは、5,531,312千円(前年同期比11.3%増)、行政・公共機関は、2,126,128千円(前年同期比13.2%増)、大学・その他は347,360千円(前年同期比4.0%減)、その他の事業は、243,812千円(前年同期比4.2%減)となっております。

エステートビルドアップ事業におきましては、食をベースとした地方創再生プロジェクトとして兵庫県淡路島北西海岸「Frogs FARM ATMOSPHERE」における新規出店並びに、兵庫県南あわじ市におけるレストランの出店に加え、2024年3月には当社初のSPC(特別目的会社)を活用した資金調達スキームによる開発物件「KAMOME SLOW HOTEL」を売却したことにより1,647,543千円(前年同期比36.0%減)となっております。

 

(営業損益及び経常損益)

当連結会計年度は、エネルギーや原材料価格の高騰をきめ細やかなコストコントロールにより対応し、利益については営業利益647,933千円(前年同期比44.2%減)となり、さらに営業外収益として受取保険金の計上、営業外費用として支払利息の計上により、経常利益646,965千円(前年同期比41.1%減)となっております。

(親会社株主に帰属する当期純損益)

当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、特別利益として補助金収入及び子会社清算益、特別損失として減損損失、固定資産圧縮損及び契約解約損の計上により538,220千円(前年同期比20.1%減)となりました。

 

(c)キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 

b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

当社グループの経営陣は、最大限入手可能な情報に基づき現状の事業環境を確認し、最善の経営戦略を立案し、実行できるよう努めております。

その中でも、当社グループが持続的に成長するために、最も重要となる問題は事業規模の拡大に合わせたリーダーシップを有する人材の確保と育成にあると認識しております。

今後の方針といたしましては、常に社内外からの人材の発掘に努めるとともに、その中からリーダーシップを有する人材を育成するために、店長やシェフの経験だけではなく、運営子会社の幹部に登用して、計数管理、人材採用や人材配置、新規出店、複数店舗のマネジメント、コンプライアンスに関する見識など運営子会社の経営陣として必要な様々な能力を獲得できる成長機会を設けることで、経験の豊かなリーダーを育成してまいります。

 

c.資本の財源及び資金の流動性

資金需要

当社グループの事業活動における資金需要の主なものは、レストラン事業における国内外を含む店舗展開、エステートビルドアップ事業における新規事業開発に伴う不動産等取得等に伴うものとなっております。

 

財務政策

当社グループの事業活動に必要な資金を安定的に確保するため、内部資金の活用及び金融機関からの借入により資金調達をおこなっております。新型コロナウイルス感染症への対応として、主要取引銀行との間で短期でのシンジケーション方式によるコミットメントラインを締結しておりましたが、収益力が回復したことにより長期の約定弁済に切り替えを行っております。

 

d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的指標等

当社グループは企業価値を継続的に高めていくことが経営上の重要課題だと認識しており、売上高成長率及び営業利益率などを経営指標として重視しております。

当連結会計年度における売上高成長率は0.7%(前年同期比33.3ポイント減)、営業利益率は4.8%(前年同期比3.9ポイント減)となりました。昨今の情勢を踏まえてこれらの指標が改善されるように取り組んでまいります。

 

セグメント情報

(セグメント情報等)

【セグメント情報】

1.報告セグメントの概要

当社グループは、サービス別に、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う事業セグメントを基礎として報告セグメントを決定し、以下の2つを報告セグメントとしております。

各報告セグメントの内容は、以下のとおりであります。

 

報告セグメント

事業内容

レストラン事業

飲食店の運営及びECサイトの運営事業

エステートビルドアップ事業

地方創再生ネットワーク形成の推進事業及び不動産の開発事業等

 

2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額の算定方法

報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」における記載に準拠した方法であります。

報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。

セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。

 

3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額に関する情報及び収益の分解情報

 

Ⅰ 前連結会計年度(自 2022年8月1日 至 2023年7月31日)

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

調整額

(注)2

連結財務諸表計上額(注)1

 

レストラン事業

エステート

ビルドアップ

事業

合計

売上高

 

 

 

 

 

関東

5,306,042

1,393,300

6,699,342

6,699,342

関西

4,587,876

1,071,188

5,659,064

5,659,064

その他

768,939

109,268

878,207

878,207

顧客との契約から生じる収益

10,662,857

2,573,757

13,236,615

13,236,615

その他の収益

126,581

126,581

126,581

外部顧客への売上高

10,789,439

2,573,757

13,363,196

13,363,196

セグメント間の内部売上高

又は振替高

175,534

175,534

△175,534

10,964,973

2,573,757

13,538,731

△175,534

13,363,196

セグメント利益

55,343

1,105,759

1,161,103

1,161,103

セグメント資産

6,453,015

2,369,431

8,822,446

3,735

8,826,181

その他の項目

 

 

 

 

 

減価償却費

311,235

60,307

371,542

371,542

有形固定資産及び無形固定資産の増加額

642,190

107,337

749,528

749,528

(注)1.セグメント利益は、連結財務諸表の営業利益と一致しております。

2.セグメント資産の調整額は、各報告セグメントに帰属しない全社資産であります。

 

 

Ⅱ 当連結会計年度(自 2023年8月1日 至 2024年7月31日)

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

調整額

(注)2

連結財務諸表計上額(注)1

 

レストラン事業

エステート

ビルドアップ

事業

合計

売上高

 

 

 

 

 

関東

5,580,814

5,580,814

5,580,814

関西

5,207,348

1,323,561

6,530,910

6,530,910

その他

868,222

323,981

1,192,204

1,192,204

顧客との契約から生じる収益

11,656,385

1,647,543

13,303,929

13,303,929

その他の収益

149,058

149,058

149,058

外部顧客への売上高

11,805,443

1,647,543

13,452,987

13,452,987

セグメント間の内部売上高

又は振替高

263,887

263,887

△263,887

12,069,331

1,647,543

13,716,874

△263,887

13,452,987

セグメント利益

436,238

211,695

647,933

647,933

セグメント資産

7,253,914

2,898,683

10,152,598

19,137

10,171,735

その他の項目

 

 

 

 

 

減価償却費

340,139

97,138

437,277

437,277

有形固定資産及び無形固定資産の増加額(注)3

1,094,524

1,255,378

2,349,902

2,349,902

(注)1.セグメント利益は、連結財務諸表の営業利益と一致しております。

2.セグメント資産の調整額は、各報告セグメントに帰属しない全社資産であります。

3.エステートビルドアップ事業の有形固定資産及び無形固定資産の増加額の内、1,165,825千円は、保有目的の変更により、販売用不動産から有形固定資産へ振り替えております。

 

【関連情報】

前連結会計年度(自 2022年8月1日 至 2023年7月31日)

1.製品及びサービスごとの情報

「セグメント情報」に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

2.地域ごとの情報

(1)売上高

本邦以外の外部顧客への売上高がないため、該当事項はありません。

 

(2)有形固定資産

本邦以外に所在している有形固定資産がないため、該当事項はありません。

 

3.主要な顧客ごとの情報

(単位:千円)

顧客の名称又は氏名

売上高

関連するセグメント名

株式会社LeTech

1,393,300

エステートビルドアップ事業

 

 

 

当連結会計年度(自 2023年8月1日 至 2024年7月31日)

1.製品及びサービスごとの情報

「セグメント情報」に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

2.地域ごとの情報

(1)売上高

本邦以外の外部顧客への売上高がないため、該当事項はありません。

 

(2)有形固定資産

本邦以外に所在している有形固定資産がないため、該当事項はありません。

 

3.主要な顧客ごとの情報

該当事項はありません。

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

前連結会計年度(自 2022年8月1日 至 2023年7月31日)

 

 

 

 

(単位:千円)

 

レストラン事業

エステート

ビルドアップ

事業

全社・消去

合計

減損損失

77,754

77,754

 

当連結会計年度(自 2023年8月1日 至 2024年7月31日)

 

 

 

 

(単位:千円)

 

レストラン事業

エステート

ビルドアップ

事業

全社・消去

合計

減損損失

42,391

42,391

 

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

前連結会計年度(自 2022年8月1日 至 2023年7月31日)

該当事項はありません。

 

当連結会計年度(自 2023年8月1日 至 2024年7月31日)

該当事項はありません。

 

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

前連結会計年度(自 2022年8月1日 至 2023年7月31日)

該当事項はありません。

 

当連結会計年度(自 2023年8月1日 至 2024年7月31日)

該当事項はありません。